サービス稼働情報収集システム、装置、方法及びプログラム
【課題】サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができるサービス稼働情報収集システムを提供する。
【解決手段】端末装置100と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置200と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置300とを備え、端末装置200は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信する。
【解決手段】端末装置100と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置200と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置300とを備え、端末装置200は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス稼働情報収集システム、サービス稼働情報収集装置、管理装置、アプリケーション提供装置、端末装置、サービス稼働情報収集方法、管理装置用プログラム、アプリケーション提供装置用プログラム、端末装置用プログラム及び収集用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SaaS(Software as a Service)と呼ばれるソフトウェアの提供形態では、例えば、ユーザが利用したい機能を必要なときにネットワーク経由でサービス・プロバイダから直接入手し、その使用分に対して対価を支払うということが行われる。
【0003】
また、これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、ウェブサービス向けの課金モデルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004−534991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アグリゲート型のSaaSサービスを行う場合、サービス事業者がサービス管理基盤(SSO(Single Sign On)認証、ユーザポータル、サービス管理等)を運用し、アプリケーション提供者が別の場所で運用しているアプリケーションを取りまとめて、サービスとしてテナント企業に提供し、課金情報を生成して利用料の請求を行う。図13は、一般的なSaaSの利用申し込みから課金までの流れの一例を示す説明図である。
【0006】
サービス事業者が、提供元が異なる複数アプリケーションをまとめてSaaSサービスとしてテナント企業に提供する際に課金SLA(Service level agreement)を統一して提供する場合を想定する。
【0007】
この場合、アプリケーションを動かしているサーバ装置のロケーションが異なるためサーバ装置から直接ログが収集できないことや、アプリケーション提供者側の運用に依存するためサービス事業者の必要な情報が必要なタイミングで収集できないと言った問題が発生し得る。また、アプリケーション提供者ごとに取集している情報のフォーマットが異なることが考えられる。そのため、サービス事業者は、信頼できる各サービスに共通するサービス利用時間、ディスク使用量、ファイル転送量、サービスアクセス回数といったようなサービスの稼働情報を収集することができない。
【0008】
特許文献1に記載された方法では、ウェブサービスが完了した時に、サービス・プロバイダから停止要求を出力している。そのため、サービス・プロバイダの停止要求に依存することとなり、複数のサービス・プロバイダが存在する場合には、サービス・プロバイダ間で同一レベルの稼働情報を収集することは不可能である。また、特許文献1に記載された方法では、サービス・プロバイダが稼働情報を不正に収集することが可能となる。
【0009】
そこで、本発明は、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができるサービス稼働情報収集システム、サービス稼働情報収集装置、管理装置、アプリケーション提供装置、端末装置、サービス稼働情報収集方法、管理装置用プログラム、アプリケーション提供装置用プログラム、端末装置用プログラム及び収集用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるサービス稼働情報収集システムは、端末装置と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置とを備え、端末装置は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信することを特徴とする。
【0011】
本発明による管理装置は、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働してアプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をネットワークを介して送信すると、端末装置から稼働情報を受信する稼働情報収集手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明によるアプリケーション提供装置は、アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信することを特徴とする。
【0013】
本発明による端末装置は、アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信することを特徴とする。
【0014】
本発明によるサービス稼働情報収集方法は、アプリケーション提供装置が、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供すると、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、端末装置が、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信することを特徴とする。
【0015】
本発明による管理装置用プログラムは、コンピュータに、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働してアプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をネットワークを介して送信すると、端末装置から稼働情報を受信する稼働情報収集処理を実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明によるアプリケーション提供装置用プログラムは、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信する収集用プログラム送信処理をことを特徴とする。
【0017】
本発明による端末装置用プログラムは、コンピュータに、アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成する稼働情報生成処理と、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する稼働情報送信処理とを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明による収集用プログラムは、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するシステムにおける、端末装置によって実行される収集用プログラムであって、コンピュータに、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を生成する処理と、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明によるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】サービス稼働情報収集システムが実行する処理例を示すシーケンス図である。
【図3】死活状態情報の一例を示す説明図である。
【図4】アクセス回数情報の一例を示す説明図である。
【図5】ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【図6】価格情報の一例を示す説明図である。
【図7】サービス稼働情報収集システムの第2の実施形態が実行する処理例を示すシーケンス図である。
【図8】死活状態情報の一例を示す説明図である。
【図9】アクセス回数情報の一例を示す説明図である。
【図10】ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【図11】価格情報の一例を示す説明図である。
【図12】第3の実施形態におけるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図13】SaaSの利用申し込みから課金までの流れの一例を示す説明図である。
【図14】サービス稼働情報収集システムの最小の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明によるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、サービス稼働情報収集システムは、サービス事業者によって設置されるサービス管理基盤装置1と、アプリケーション提供者によって設置されるWebサーバ装置2と、テナントによって設置される端末装置3とを含む。また、サービス管理基盤装置1とWebサーバ装置2と端末装置3とは、LANやインターネット等の通信ネットワークを介して相互に接続されている。なお、本実施形態では、テナントとは、具体的にはサービス事業者が提供するアグリゲート型のSaaSサービスを利用する企業のことである。
【0022】
なお、図1では、1つのWebサーバ装置2が示されているが、サービス稼働情報収集システムは、複数のWebサーバ装置2を含んでもよい。また、図1では、1つの端末装置3を示しているが、サービス稼働情報収集システムは、複数の端末装置3を含んでもよい。
【0023】
本実施形態では、サービス事業者は、各アプリケーション提供者に代行して、Webアプリケーションを利用する各テナントを認証するサービスを提供する。また、サービス事業者は、各アプリケーション提供者に代行して、各テナントがWebアプリケーションを利用した際の利用料金に関する課金処理を行うサービスを提供する。
【0024】
図1に示されるように、サービス管理基盤装置1は、サービス管理基盤(SSO)が構築されており、認証手段12、稼動情報管理手段13、稼動情報記憶手段14、価格情報記憶手段15及び課金情報生成手段16を含む。また、図1に示されるように、サービス管理基盤装置1は、アプリケーション提供者に稼動情報収集マクロ11を提供可能であり、また課金情報17を生成可能である。サービス管理基盤装置1は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。また、サービス管理基盤装置1上に構築されるサービス管理基盤は、具体的には、サービス管理基盤装置1を実現する情報処理装置や、サービス管理基盤装置1上で稼働するオペレーティングシステムによって実現される。
【0025】
稼動情報収集マクロ11は、サービス事業者からアプリケーション提供者に提供される。稼働情報収集マクロ11は、具体的には、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語を用いて作成されたプログラムである。本実施形態では、アプリケーション提供者は、提供された稼働情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込む。以下、アプリケーション提供者によってWebアプリケーション22の画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロを稼働情報収集マクロ21とする。本実施形態では、Webアプリケーション22の画面情報をHTML等のマークアップ言語を用いて作成するものとし、そのHTMLで記述された画面情報に稼働情報収集マクロ11のJavaScriptのコードを直接書き込むことによって、稼働情報収集マクロ11を組み込む。その後、Webサーバ装置2は、アプリケーションの機能を提供する際に、稼働情報収集マクロ21が組み込まれたWebアプリケーション22の画面情報をテナントの端末装置3に送信する。例えば、Webアプリケーション22の機能を提供するためのインターフェース画面を表示させるための画面情報に稼働情報収集マクロ21を組み込んで送信する。
【0026】
なお、HTMLを用いて作成されたWebアプリケーション22の画面情報に組み込み可能なものであれば、稼働情報収集マクロ11は、JavaScrptを用いて作成されたものに限らず、例えば、VBScript等のスクリプト言語を用いて作成されたものであってもよい。また、例えば、スクリプト言語を用いて作成された稼働情報収集マクロ11を組み込み可能なものであれば、Webアプリケーション22の画面情報は、HTMLを用いて作成したものに限らず、例えば、XMLやSGML等のマークアップ言語を用いて作成されたものであってもよい。
【0027】
画面情報に組み込まれた稼動情報収集マクロ21(具体的には、後述する稼動情報収集マクロ32)は、認証時に認証手段12からサービスID、テナントID及びユーザIDを取得して端末装置3に保持させ、Webブラウザ31に常駐して稼動情報の監視・収集を行う処理を端末装置3に実行させる。また、稼動情報収集マクロ21(稼動情報収集マクロ32)は、端末装置3が保持しているサービスID、テナントID及びユーザIDとともに、収集した稼動情報を稼動情報管理手段13に転送する処理を端末装置3に実行させる。なお、本実施形態では、稼働情報収集マクロ32が端末装置3に実行させる等の表現を用いているが、具体的には、端末装置3のCPUが、画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロ32に従って処理を実行することである。
【0028】
サービスID、テナントID及びユーザIDは、どのテナントのユーザがどのサービスを利用したかを一意に識別するために利用される。具体的には、サービスIDは、サービス(すなわち利用するアプリケーション)を識別するために用いられる。また、テナントIDは、テナントを識別するために用いられる。また、ユーザIDは、テナント内のユーザ(例えば、企業の社員)を識別するために用いられる。
【0029】
認証手段12は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。認証手段12は、Webアプリケーション22からの認証要求に対して、認証処理を実行し、認証結果を返信する機能を備えている。また、認証手段12は、稼動情報収集マクロ21(稼動情報収集マクロ32)からのサービスID、テナントID及びユーザID取得要求に対して、該当する情報を記憶部から抽出して送信する機能を備えている。
【0030】
稼動情報管理手段13は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32(具体的には、稼動情報収集マクロ32に従って動作する端末装置3)から稼動情報を受信し、稼動情報記憶手段14に記憶させる機能を備えている。なお、本実施形態では、稼働情報とは、具体的には、Webブラウザ31の死活状態の情報やWebサーバ装置2へのアクセス回数、ファイル転送サイズなどである。また、Webブラウザ31の死活状態の情報とは、具体的には、Webブラウザ31が端末装置3上で稼働していた時間等の情報である。
【0031】
稼働情報記憶手段14は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記憶装置によって実現される。稼働情報記憶手段14は、稼働情報を記憶する。稼働情報記憶手段14が記憶する稼働情報の一例を図3から図5に示す。図3は、死活状態情報の一例を示す説明図である。図4は、アクセス回数情報の一例を示す説明図である。図5は、ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【0032】
価格情報記憶手段15は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記憶装置によって実現される。価格情報記憶手段15は、価格情報を記憶する。価格情報の一例を図6に示す。図6に示される例では、利用時間やアクセス回数、ファイル転送量といった種別ごとに単位あたりの価格が定められている。
【0033】
課金情報生成手段16は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。課金情報生成手段16は、稼動情報記憶手段14と価格情報記憶手段15とから、それぞれ情報を抽出し、課金情報17を生成する機能を備えている。
【0034】
Webサーバ装置2は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。Webサーバ装置2では、アプリケーション提供者が機能を提供するWebアプリケーション22が動作する。また、Webサーバ装置2は、稼動情報収集マクロ21を含む。具体的には、Webサーバ装置2は、稼動情報収集マクロ21及びWebアプリケーション22を記憶部に記憶している。
【0035】
稼動情報収集マクロ21は、サービス事業者から提供された稼動情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込んだものである。
【0036】
Webアプリケーション22は、アプリケーション提供者が機能を提供するアプリケーションとなる。なお、Webアプリケーション22が処理を実行するとの表現を用いるが、具体的には、Webサーバ装置2のCPUがWebアプリケーション22に従って処理を実行することによって実現される。
【0037】
本実施形態では、Webサーバ装置2は、Webサーバ装置2上でWebアプリケーション22を稼働し、Webアプリケーション22の機能を通信ネットワークを介して端末装置3に提供する。例えば、Webサーバ装置2は、Webアプリケーション22を利用するための入力画面や出力画面を表示させるための画面情報を作成し、それらの画面情報を端末装置3に送信して表示させることによって、Webアプリケーション22の機能を提供する。
【0038】
端末装置3は、テナントで使用され、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。端末装置3は、Webブラウザ31を搭載している。端末装置3は、Webブラウザ31に従って、Webサーバ装置2から受信した画面情報に基づいて、Webアプリケーション22を利用するための各種入力画面や出力画面を表示する。
【0039】
なお、本実施形態では、Webブラウザ31が処理を実行するなどの表現を用いるが、具体的には、Webブラウザ31を搭載する情報処理装置のCPUがWebブラウザ31に従って処理を実行することである。このことは、Webブラウザ31によって実現される他の処理についても同様である。
【0040】
次に、図1〜図6を参照して本実施形態のサービス稼働情報収集システムの動作について説明する。
【0041】
まず、サービス事業者は、稼動情報収集マクロ11を作成し、アプリケーション提供者に提供する(図2のステップA1)。提供方法としては、オンライン(例えば、通信ネットワークを介して配信する)でも、オフライン(例えば、DVD等の記録媒体に記録して配布する)でもよいものとする。例えば、サービス管理基盤装置1は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をWebサーバ装置2に配信するプログラム配信手段を含むように構成されていてもよい。
【0042】
次いで、アプリケーション提供者は、サービス事業者から提供された稼動情報収集マクロ11を、Webアプリケーション22の常に表示されている画面用の画面情報内に常駐するように追加する(図2のステップA2)。具体的には、画面内に表示されている必要はなく、Webアプリケーション22の機能提供時に、端末装置3において常に動作可能であればよい。図1に示すように、Webアプリケーション22の画面情報に組み込んだ稼動情報収集マクロを、稼働情報収集マクロ22とする。また、Webサーバ装置2は、例えば、新たな稼働情報収集マクロ11が配信されると、Webアプリケーション22の画面情報に組み込んだ稼働情報収集マクロ22を更新するプログラム更新手段を含むように構成されていてもよい。
【0043】
なお、上記のステップA1及びA2の処理については、テナントがSaaSサービスの利用を開始する前に行われているものとする。
【0044】
テナントの端末装置3でSaaSサービスの利用を開始するために、ユーザが端末装置3で操作を行うと、端末装置3のWebブラウザ31は、ユーザの操作に従って、Webサーバ装置2のWebアプリケーション22に画面情報の要求メッセージを送信する(図2のステップA3)。具体的には、端末装置3のWebブラウザ31は、画面情報の要求メッセージとともに、Webブラウザ31の識別情報を送信する。
【0045】
画面情報の要求メッセージを受信したWebアプリケーション22は、要求元のWebブラウザ31が認証済みか否かの確認要求を認証手段12に送信する(図2のステップA4)。具体的には、Webアプリケーション22は、確認要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0046】
確認要求を受信した認証手段12は、認証済みであるか否かを判定する。具体的には、認証手段12は、認証要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、認証済みか否かを判定する。例えば、既にいずれかのWebアプリケーション22を利用中である場合に、他のWebアプリケーション22を利用するために画面情報を要求した場合(同時に複数のWebアプリケーション22を利用しようとしている場合)には、既に最初のWebアプリケーション22の利用を開始するときに認証を行っている筈であるから、認証済みであると判定することになる。一方、現在利用中のWebアプリケーション22がなければ、まだ認証は行われていない筈であるから、認証済みでないと判定することになる。
【0047】
そして、認証済みであると判定した場合には、認証手段12は、認証済みであることを示す状態情報をWebアプリケーション22に送信する。一方、認証済みでないと判定した場合には、認証手段12は、Webアプリケーション22経由で、Webブラウザ31にサービスID、テナントID及びユーザIDとパスワードとを要求し、ユーザによって入力されたそれら情報を取得して認証処理を行う(図2のステップA5)。
【0048】
ステップA4、A5において認証確認処理が完了すると、Webアプリケーション22は、課金対象を特定する情報として、サービスID、テナントID及びユーザIDの情報取得要求を認証手段12に送信する(図2のステップA6)。具体的には、Webアプリケーション22は、情報取得要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0049】
情報取得要求を受信した認証手段12は、サービスID、テナントID及びユーザIDをWebアプリケーション22に送信する(図2のステップA7)。具体的には、認証手段12は、情報取得要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、記憶部からサービスID、テナントID及びユーザIDを抽出し、Webアプリケーション22に送信する。
【0050】
次いで、Webサーバ装置2は、取得したサービスID、テナントID及びユーザIDとともに、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報をWebブラウザ31に送信する(図2のステップA8)。
【0051】
次いで、Webブラウザ31上でWebアプリケーション22の画面情報の表示を開始すると、稼動情報収集マクロ32は、稼動情報管理手段13に対して、サービスID、テナントID及びユーザIDとともにWebブラウザ31の死活状態を稼働情報として所定期間ごとに送信する。また、稼動情報収集マクロ32は、Webブラウザ31を監視し、ユーザがWebアプリケーション22にアクセスするタイミングで、Webアプリケーション22にアクセスした回数、ファイル転送サイズを示す情報を収集し、サービスID、テナントID及びユーザIDとともに稼働情報として稼動情報管理手段13に送信する(図2のステップA9)。
【0052】
次いで、稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32から受信した稼動情報を稼動情報記憶手段14に記憶させる(図2のステップA10)。
【0053】
次いで、課金情報生成手段16は、図3に示されるような稼動情報記憶手段14が記憶する死活状態の情報から、サービス稼動時間を特定する。また、課金情報生成手段16は、図4に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するアクセス回数情報から、サービスアクセス回数を特定する。また、課金情報生成手段16は、図5に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するファイル転送サイズから、ディスク使用量、ファイル転送量を特定する。そして、課金情報生成手段16は、特定したサービス稼働時間、サービスアクセス回数またはファイル転送量と、図6に示されるような価格情報記憶手段15が記憶する価格テーブルとに従って、課金情報17を生成する(図2のステップA11)。
【0054】
以上のように、本実施形態では、サービス事業者は、アプリケーション提供者に稼働情報収集マクロ11を提供する。また、アプリケーション提供者は、自社が提供するWebアプリケーション22の画面情報に稼働情報収集マクロ21を組み込んでおく。そして、Webアプリケーション22は、ユーザ認証時に、サービスID、テナントID及びユーザIDをサービス管理基盤装置1から取得し、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報とともに端末装置3に送信する。
【0055】
Webアプリケーション22の画面をテナント企業のWebブラウザ31で表示すると、サービスID、テナントID及びユーザIDを保持した稼動情報収集マクロ32がWebブラウザ内に常駐する。Webブラウザ31内に常駐する稼動情報収集マクロ32は、所定期間ごとにWebブラウザ31の起動状態を、サービスID、テナントID及びユーザIDとともにサービス管理基盤装置1に通知する。また、稼働情報収集マクロ32は、Webブラウザ31からWebアプリケーション22にアクセスする際に、転送データのサイズを確認し、サービス管理基盤装置1に通知する。そして、サービス管理基盤装置1は、受信した稼働情報を保存することにより、端末装置3からサービス稼働情報を直接収集する。
【0056】
このように、本実施形態では、サービス管理基盤装置1は、サービスID、テナントID及びユーザIDが特定された稼働情報を収集することができる。したがって、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者は信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0057】
また、特許文献1に記載された方法では、請求用データを資源カウンタ・サービス・プロバイダが生成するが、複数のサービス・プロバイダが存在する場合には、それらの請求用データを資源カウンタ・サービス・プロバイダが単体でとりまとめて発行することができない。さらに、資源カウンタ・サービス・プロバイダの独自のタイミングで請求用データを生成することができない。
【0058】
これに対して、本実施形態では、アプリケーション提供者を介さずに稼働情報を収集することができるため、アプリケーション提供者の運用に依存しないで、サービス事業者の任意のタイミングで稼働情報の収集、課金計算、利用企業への通知/請求が可能となる。また、全てのサービスに対して、サービス事業者が任意の課金SLAを設定することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態では、稼働情報にサービスIDが付与されているため、Webサーバ装置2の設置場所が変更されてもサービス管理基盤装置1側での変更処理が不要となる。また、負荷分散として、Webサーバ装置2が複数の場所に分散されて設置されても一つのサービスとして、扱うことが可能となる。
【0060】
また、本実施形態では、Webアプリケーション22の画面情報に稼働情報収集マクロ21を埋め込むため、テナントである利用企業が別の場所の別の端末装置でサービスを利用しても、同じ情報を収集することが可能となる。
【0061】
なお、本実施形態では、収集した稼働情報を課金情報の生成に利用しているが、アプリケーション提供者の稼働情報報告と比較を行うことにより、これまでできなかった報告内容の信頼性チェックを行うことが可能となる。
【0062】
なお、本実施形態で示したような稼働情報収集マクロを用いなくても、アプリケーション提供者に個別に稼働情報を集計してもらって、アプリケーション提供者から稼働情報を直接受け取るようにすることも考えられる。しかし、アプリケーション提供者が複数存在しているような状況では、アプリケーション提供者のWebサーバ装置2毎にシステムの仕様が異なり、アプリケーション提供者毎に収集できる稼働情報の内容や精度が異なることになる。そのため、複数のアプリケーション提供者が存在する場合には、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集できるとは限らない。これに対して、本実施形態では、予めサービス事象者側で必要とする稼働情報を収集するための稼働情報収集マクロを作成して、その稼働情報収集マクロによって端末装置3から信頼度が高く均質な稼働情報を収集することができる。従って、複数のアプリケーション提供者が存在する場合であっても、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0063】
また、本実施形態では、端末装置3が、Webアプリケーション22の画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロ22に従って、稼働情報を作成してサービス管理基盤装置1に送信する例について説明した。しかしながら、これに限らず、稼働情報を収集するためのプログラムを端末装置3に直接インストールしておき、端末装置3がそのインストールしたプログラムに従って稼働情報を作成して送信するように構成されていてもよい。ただし、そのように構成してしまうと、Webアプリケーション22の利用後もプログラムが端末装置3内にインストールされたままの状態となり、テナントによっては、そのようなWebアプリケーション22の利用後に不要となるプログラムがインストールされたままの状態となることを好まないことが多い。
【0064】
これに対して、本実施形態では、既存技術であるHTMLやJavaScriptを利用し、HTMLを用いた画面情報にJavaScriptを用いて作成した稼働情報収集マクロ22を組み込む。そのように構成することによって、端末装置3側でコンパイル等の処理を行わなくても、Webブラウザ31のJavaScriptインタプリタを用いて解釈しながら稼働情報の作成及び送信の処理を実行することができる。従って、Webアプリケーション22の利用時のみその画面情報内に稼働情報収集のためのプログラムが常駐し、Webアプリケーション22の利用後は、稼働情報収集のためのプログラムが端末装置3に残らないようにすることができ、テナント側が好まない状況が発生することもない。
【0065】
また、サービス事業者が作成した稼働情報マクロをWebサーバ装置2側で実行させて、Webサーバ装置2が稼働情報を作成してサービス管理基盤装置1送信するように構成することも考えられる。しかし、そのように構成してしまうと、端末装置3は、例えば、ユーザID等の個人情報を必ずWebサーバ装置2に送信して、Webサーバ装置2側でそれらの個人情報を用いて稼働情報を作成すすることになってしまう。これに対して、本実施形態で示したように、端末装置3からサービス管理基盤装置1に稼働情報を送信するようにし、サービス管理基盤装置1でユーザ認証を代行して行うように構成すれば、端末装置3は、サービス管理基盤装置1にのみユーザID等の個人情報を送信すればよく、Webサーバ装置2側にユーザID等の個人情報を送信することを不要とすることもできる。従って、ユーザID等の個人情報が必要以上に流通することを防止することができる。
【0066】
実施形態2.
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態の構成については、図1に示される第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。図7〜9は稼働情報14に登録される稼働情報である。
【0067】
本実施形態では、同一ユーザが同一サービスを複数利用する場合に、契約IDを用いて識別することを想定している。例えば、ディスク提供サービス等で、同じサービス(10GB提供サービス)を2つ以上契約する場合、サービスID:S001、テナントID:T001、ユーザID:U001のみでは、契約したサービスと利用しているサービスとの対応付けができなくなる。そのため、1つ目の契約=契約ID:K001、2つ目の契約=契約ID:K002といったように、契約IDを追加してどちらのサービスを利用しているのか識別できるようにする。
【0068】
次に、図1、7〜11を参照して本実施形態の動作について説明する。図7に示される本実施形態のステップB1〜B2は、図2に示される第1の実施形態のステップA1〜A2と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
テナントの端末装置3でSaaSサービスの利用を開始するために、ユーザが端末装置3で操作を行うと、端末装置3のWebブラウザ31は、ユーザの操作に従って、契約IDとともにWebサーバ装置2のWebアプリケーション22に画面情報の要求メッセージを送信する(図7のステップB3)。本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、端末装置3のWebブラウザ31は、画面情報の要求メッセージとWebブラウザ31の識別情報とともに、契約IDを送信する。
【0070】
画面情報の要求メッセージを受信したWebアプリケーション22は、要求元のWebブラウザ31が認証済みか否かの確認要求を認証手段12に送信する(図7のステップB4)。具体的には、Webアプリケーション22は、確認要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0071】
確認要求を受信した認証手段12は、認証済みであるか否かを判定する。具体的には、認証手段12は、認証要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、認証済みか否かを判定する。
【0072】
そして、認証済みであると判定した場合には、認証手段12は、認証済みであることを示す状態情報をWebアプリケーション22に送信する。一方、認証済みでないと判定した場合には、認証手段12は、Webアプリケーション22経由で、Webブラウザ31にサービスID、テナントID及びユーザIDとパスワードとを要求し、ユーザによって入力されたそれら情報を取得して認証処理を行う(図7のステップB5)。
【0073】
ステップA4、A5において認証確認処理が完了すると、Webアプリケーション22は、課金対象を特定する情報として、サービスID、テナントID及びユーザIDの情報取得要求を認証手段12に送信する。また、Webアプリケーション22は、受信した契約IDが利用可能か否かの確認要求を認証手段12に送信する(図7のステップB6)。具体的には、Webアプリケーション22は、情報取得要求及びWebブラウザ31の識別情報とともに、契約IDを認証手段12に送信する。
【0074】
情報取得要求を受信した認証手段12は、サービスID、テナントID及びユーザIDと、契約IDの利用可否を示す情報をWebアプリケーション22に送信する(図7のステップB7)。具体的には、認証手段12は、情報取得要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、記憶部からサービスID、テナントID及びユーザIDを抽出し、Webアプリケーション22に送信する。また、認証手段12は、受信した契約IDが利用可能であるか否かを判定し、判定結果をWebアプリケーション22に送信する。
【0075】
次いで、Webサーバ装置2は、取得したサービスID、テナントID及びユーザIDと契約IDとともに、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報をWebブラウザ31に送信する(図7のステップB8)。
【0076】
次いで、Webブラウザ31上でWebアプリケーション22の画面情報の表示を開始すると、稼動情報収集マクロ32は、稼動情報管理手段13に対して、サービスID、テナントID、ユーザID及び契約IDとともにWebブラウザ31の死活状態を稼働情報として所定期間ごとに送信する。また、稼動情報収集マクロ32は、Webブラウザ31を監視し、ユーザがWebアプリケーション22にアクセスするタイミングで、Webアプリケーション22にアクセスした回数、ファイル転送サイズを示す情報を収集し、サービスID、テナントID、ユーザID及び契約IDとともに稼働情報として稼動情報管理手段13に送信する(図7のステップB9)。
【0077】
次いで、稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32から受信した稼動情報を稼動情報記憶手段14に記憶させる(図7のステップB10)。
【0078】
次いで、課金情報生成手段16は、図8に示されるような稼動情報記憶手段14が記憶する死活状態の情報から、サービス稼動時間を特定する。また、課金情報生成手段16は、図9に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するアクセス回数情報から、サービスアクセス回数を特定する。また、課金情報生成手段16は、図10に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するファイル転送サイズから、ディスク使用量、ファイル転送量を特定する。そして、課金情報生成手段16は、特定したサービス稼働時間、サービスアクセス回数またはファイル転送量と、図11に示されるような価格情報記憶手段15が記憶する価格テーブルとに従って、課金情報17を生成する(図7のステップB11)。
【0079】
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、同じユーザが同じサービスを複数利用する場合にも、それぞれの課金情報を生成することが可能となる。すなわち、同一ユーザに対して同一サービスを複数提供することが可能となる。
【0080】
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図12は、第3の実施形態におけるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態では、サービス管理基盤装置1は、第1の実施形態で示した構成要素に加えて、プログラム配信手段18を含む。また、Webサーバ装置2は、第1の実施形態で示した構成要素に加えて、プログラム更新手段23を含む。
【0081】
プログラム配信手段18は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。プログラム配信手段18は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をWebサーバ装置2に配信する機能を備える。
【0082】
プログラム更新手段23は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。プログラム更新手段23は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をサービス管理基盤装置1から受信する機能を備える。また、プログラム更新手段23は、受信した稼働情報収集マクロ11を、Webアプリケーション22の画面情報に組み込む機能を備える。また、プログラム更新手段23は、過去に取得した稼働情報収集マクロ11が既にWebアプリケーション22の画面情報に組み込まれている場合には、古い稼働情報収集マクロ11を削除して、新しく受信した稼働情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込む(すなわち、稼働情報収集マクロを更新する)機能を備える。
【0083】
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、サービス事業者によって更新された稼働情報収集マクロをリアルタイムに更新して、常に最新の収集条件に従って稼働情報を収集することができる。
【0084】
次に、本発明によるサービス稼働情報収集システムの最小構成について説明する。図14は、サービス稼働情報収集システムの最小の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、サービス稼働情報収集システムは、最小の構成要素として、端末装置100と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置100に提供するアプリケーション提供装置200と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置300とを備えている。
【0085】
図14に示す最小構成のサービス稼働情報収集システムでは、端末装置100は、アプリケーション提供装置200からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置300に送信する。
【0086】
従って、最小構成のサービス稼働情報収集システムによれば、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者は信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0087】
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(6)に示すようなサービス稼働情報収集システムの特徴的構成が示されている。
【0088】
(1)サービス稼働情報収集システムは、端末装置(例えば、端末装置3によって実現される)と、アプリケーション(例えば、Webアプリケーション22)を稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置(例えば、Webサーバ装置2によって実現される)と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置(例えば、サービス管理基盤装置1によって実現される)とを備え、端末装置は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラム(例えば、稼働情報収集マクロ32)に従ってアプリケーションの稼働情報(例えば、死活情報やアクセス回数など)を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信することを特徴とする。
【0089】
(2)サービス稼働情報収集システムは、アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信し、端末装置は、受信した収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成することを特徴とする。
【0090】
(3)サービス稼働情報収集システムにおいて、アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだアプリケーションの画面情報を端末装置に送信し、端末装置は、受信した画面情報に基づいてアプリケーションの画面をブラウザ(例えば、Webブラウザ31)で表示するとともに収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成するように構成されていてもよい。
【0091】
(4)サービス稼働情報収集システムにおいて、アプリケーション提供装置は、画面情報に組み込んだ収集用プログラムを更新するプログラム更新手段(プログラム更新手段23によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0092】
(5)サービス稼働情報収集システムにおいて、管理装置は、端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段(例えば、課金情報生成手段16によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0093】
(6)サービス稼働情報収集システムにおいて、管理装置は、アプリケーション提供装置に収集用プログラムを配信するプログラム配信手段(プログラム配信手段18によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、SaaSを提供する用途に適用可能である。
【符号の説明】
【0095】
1 サービス管理基盤装置
2 Webサーバ装置
3 端末装置
11,21,32 稼働情報収集マクロ
12 認証手段
13 稼働情報管理手段
14 稼働情報記憶手段
15 価格情報記憶手段
16 課金情報生成手段
17 課金情報
18 プログラム配信手段
22,33 Webアプリケーション
23 プログラム更新手段
31 Webブラウザ
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス稼働情報収集システム、サービス稼働情報収集装置、管理装置、アプリケーション提供装置、端末装置、サービス稼働情報収集方法、管理装置用プログラム、アプリケーション提供装置用プログラム、端末装置用プログラム及び収集用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SaaS(Software as a Service)と呼ばれるソフトウェアの提供形態では、例えば、ユーザが利用したい機能を必要なときにネットワーク経由でサービス・プロバイダから直接入手し、その使用分に対して対価を支払うということが行われる。
【0003】
また、これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、ウェブサービス向けの課金モデルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004−534991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アグリゲート型のSaaSサービスを行う場合、サービス事業者がサービス管理基盤(SSO(Single Sign On)認証、ユーザポータル、サービス管理等)を運用し、アプリケーション提供者が別の場所で運用しているアプリケーションを取りまとめて、サービスとしてテナント企業に提供し、課金情報を生成して利用料の請求を行う。図13は、一般的なSaaSの利用申し込みから課金までの流れの一例を示す説明図である。
【0006】
サービス事業者が、提供元が異なる複数アプリケーションをまとめてSaaSサービスとしてテナント企業に提供する際に課金SLA(Service level agreement)を統一して提供する場合を想定する。
【0007】
この場合、アプリケーションを動かしているサーバ装置のロケーションが異なるためサーバ装置から直接ログが収集できないことや、アプリケーション提供者側の運用に依存するためサービス事業者の必要な情報が必要なタイミングで収集できないと言った問題が発生し得る。また、アプリケーション提供者ごとに取集している情報のフォーマットが異なることが考えられる。そのため、サービス事業者は、信頼できる各サービスに共通するサービス利用時間、ディスク使用量、ファイル転送量、サービスアクセス回数といったようなサービスの稼働情報を収集することができない。
【0008】
特許文献1に記載された方法では、ウェブサービスが完了した時に、サービス・プロバイダから停止要求を出力している。そのため、サービス・プロバイダの停止要求に依存することとなり、複数のサービス・プロバイダが存在する場合には、サービス・プロバイダ間で同一レベルの稼働情報を収集することは不可能である。また、特許文献1に記載された方法では、サービス・プロバイダが稼働情報を不正に収集することが可能となる。
【0009】
そこで、本発明は、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができるサービス稼働情報収集システム、サービス稼働情報収集装置、管理装置、アプリケーション提供装置、端末装置、サービス稼働情報収集方法、管理装置用プログラム、アプリケーション提供装置用プログラム、端末装置用プログラム及び収集用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるサービス稼働情報収集システムは、端末装置と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置とを備え、端末装置は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信することを特徴とする。
【0011】
本発明による管理装置は、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働してアプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をネットワークを介して送信すると、端末装置から稼働情報を受信する稼働情報収集手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明によるアプリケーション提供装置は、アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信することを特徴とする。
【0013】
本発明による端末装置は、アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信することを特徴とする。
【0014】
本発明によるサービス稼働情報収集方法は、アプリケーション提供装置が、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供すると、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、端末装置が、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信することを特徴とする。
【0015】
本発明による管理装置用プログラムは、コンピュータに、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働してアプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、端末装置が、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報をネットワークを介して送信すると、端末装置から稼働情報を受信する稼働情報収集処理を実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明によるアプリケーション提供装置用プログラムは、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信する収集用プログラム送信処理をことを特徴とする。
【0017】
本発明による端末装置用プログラムは、コンピュータに、アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成する稼働情報生成処理と、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する稼働情報送信処理とを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明による収集用プログラムは、アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するシステムにおける、端末装置によって実行される収集用プログラムであって、コンピュータに、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を生成する処理と、生成した稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明によるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】サービス稼働情報収集システムが実行する処理例を示すシーケンス図である。
【図3】死活状態情報の一例を示す説明図である。
【図4】アクセス回数情報の一例を示す説明図である。
【図5】ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【図6】価格情報の一例を示す説明図である。
【図7】サービス稼働情報収集システムの第2の実施形態が実行する処理例を示すシーケンス図である。
【図8】死活状態情報の一例を示す説明図である。
【図9】アクセス回数情報の一例を示す説明図である。
【図10】ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【図11】価格情報の一例を示す説明図である。
【図12】第3の実施形態におけるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図13】SaaSの利用申し込みから課金までの流れの一例を示す説明図である。
【図14】サービス稼働情報収集システムの最小の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明によるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、サービス稼働情報収集システムは、サービス事業者によって設置されるサービス管理基盤装置1と、アプリケーション提供者によって設置されるWebサーバ装置2と、テナントによって設置される端末装置3とを含む。また、サービス管理基盤装置1とWebサーバ装置2と端末装置3とは、LANやインターネット等の通信ネットワークを介して相互に接続されている。なお、本実施形態では、テナントとは、具体的にはサービス事業者が提供するアグリゲート型のSaaSサービスを利用する企業のことである。
【0022】
なお、図1では、1つのWebサーバ装置2が示されているが、サービス稼働情報収集システムは、複数のWebサーバ装置2を含んでもよい。また、図1では、1つの端末装置3を示しているが、サービス稼働情報収集システムは、複数の端末装置3を含んでもよい。
【0023】
本実施形態では、サービス事業者は、各アプリケーション提供者に代行して、Webアプリケーションを利用する各テナントを認証するサービスを提供する。また、サービス事業者は、各アプリケーション提供者に代行して、各テナントがWebアプリケーションを利用した際の利用料金に関する課金処理を行うサービスを提供する。
【0024】
図1に示されるように、サービス管理基盤装置1は、サービス管理基盤(SSO)が構築されており、認証手段12、稼動情報管理手段13、稼動情報記憶手段14、価格情報記憶手段15及び課金情報生成手段16を含む。また、図1に示されるように、サービス管理基盤装置1は、アプリケーション提供者に稼動情報収集マクロ11を提供可能であり、また課金情報17を生成可能である。サービス管理基盤装置1は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。また、サービス管理基盤装置1上に構築されるサービス管理基盤は、具体的には、サービス管理基盤装置1を実現する情報処理装置や、サービス管理基盤装置1上で稼働するオペレーティングシステムによって実現される。
【0025】
稼動情報収集マクロ11は、サービス事業者からアプリケーション提供者に提供される。稼働情報収集マクロ11は、具体的には、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語を用いて作成されたプログラムである。本実施形態では、アプリケーション提供者は、提供された稼働情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込む。以下、アプリケーション提供者によってWebアプリケーション22の画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロを稼働情報収集マクロ21とする。本実施形態では、Webアプリケーション22の画面情報をHTML等のマークアップ言語を用いて作成するものとし、そのHTMLで記述された画面情報に稼働情報収集マクロ11のJavaScriptのコードを直接書き込むことによって、稼働情報収集マクロ11を組み込む。その後、Webサーバ装置2は、アプリケーションの機能を提供する際に、稼働情報収集マクロ21が組み込まれたWebアプリケーション22の画面情報をテナントの端末装置3に送信する。例えば、Webアプリケーション22の機能を提供するためのインターフェース画面を表示させるための画面情報に稼働情報収集マクロ21を組み込んで送信する。
【0026】
なお、HTMLを用いて作成されたWebアプリケーション22の画面情報に組み込み可能なものであれば、稼働情報収集マクロ11は、JavaScrptを用いて作成されたものに限らず、例えば、VBScript等のスクリプト言語を用いて作成されたものであってもよい。また、例えば、スクリプト言語を用いて作成された稼働情報収集マクロ11を組み込み可能なものであれば、Webアプリケーション22の画面情報は、HTMLを用いて作成したものに限らず、例えば、XMLやSGML等のマークアップ言語を用いて作成されたものであってもよい。
【0027】
画面情報に組み込まれた稼動情報収集マクロ21(具体的には、後述する稼動情報収集マクロ32)は、認証時に認証手段12からサービスID、テナントID及びユーザIDを取得して端末装置3に保持させ、Webブラウザ31に常駐して稼動情報の監視・収集を行う処理を端末装置3に実行させる。また、稼動情報収集マクロ21(稼動情報収集マクロ32)は、端末装置3が保持しているサービスID、テナントID及びユーザIDとともに、収集した稼動情報を稼動情報管理手段13に転送する処理を端末装置3に実行させる。なお、本実施形態では、稼働情報収集マクロ32が端末装置3に実行させる等の表現を用いているが、具体的には、端末装置3のCPUが、画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロ32に従って処理を実行することである。
【0028】
サービスID、テナントID及びユーザIDは、どのテナントのユーザがどのサービスを利用したかを一意に識別するために利用される。具体的には、サービスIDは、サービス(すなわち利用するアプリケーション)を識別するために用いられる。また、テナントIDは、テナントを識別するために用いられる。また、ユーザIDは、テナント内のユーザ(例えば、企業の社員)を識別するために用いられる。
【0029】
認証手段12は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。認証手段12は、Webアプリケーション22からの認証要求に対して、認証処理を実行し、認証結果を返信する機能を備えている。また、認証手段12は、稼動情報収集マクロ21(稼動情報収集マクロ32)からのサービスID、テナントID及びユーザID取得要求に対して、該当する情報を記憶部から抽出して送信する機能を備えている。
【0030】
稼動情報管理手段13は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32(具体的には、稼動情報収集マクロ32に従って動作する端末装置3)から稼動情報を受信し、稼動情報記憶手段14に記憶させる機能を備えている。なお、本実施形態では、稼働情報とは、具体的には、Webブラウザ31の死活状態の情報やWebサーバ装置2へのアクセス回数、ファイル転送サイズなどである。また、Webブラウザ31の死活状態の情報とは、具体的には、Webブラウザ31が端末装置3上で稼働していた時間等の情報である。
【0031】
稼働情報記憶手段14は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記憶装置によって実現される。稼働情報記憶手段14は、稼働情報を記憶する。稼働情報記憶手段14が記憶する稼働情報の一例を図3から図5に示す。図3は、死活状態情報の一例を示す説明図である。図4は、アクセス回数情報の一例を示す説明図である。図5は、ファイル転送サイズ情報の一例を示す説明図である。
【0032】
価格情報記憶手段15は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記憶装置によって実現される。価格情報記憶手段15は、価格情報を記憶する。価格情報の一例を図6に示す。図6に示される例では、利用時間やアクセス回数、ファイル転送量といった種別ごとに単位あたりの価格が定められている。
【0033】
課金情報生成手段16は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。課金情報生成手段16は、稼動情報記憶手段14と価格情報記憶手段15とから、それぞれ情報を抽出し、課金情報17を生成する機能を備えている。
【0034】
Webサーバ装置2は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。Webサーバ装置2では、アプリケーション提供者が機能を提供するWebアプリケーション22が動作する。また、Webサーバ装置2は、稼動情報収集マクロ21を含む。具体的には、Webサーバ装置2は、稼動情報収集マクロ21及びWebアプリケーション22を記憶部に記憶している。
【0035】
稼動情報収集マクロ21は、サービス事業者から提供された稼動情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込んだものである。
【0036】
Webアプリケーション22は、アプリケーション提供者が機能を提供するアプリケーションとなる。なお、Webアプリケーション22が処理を実行するとの表現を用いるが、具体的には、Webサーバ装置2のCPUがWebアプリケーション22に従って処理を実行することによって実現される。
【0037】
本実施形態では、Webサーバ装置2は、Webサーバ装置2上でWebアプリケーション22を稼働し、Webアプリケーション22の機能を通信ネットワークを介して端末装置3に提供する。例えば、Webサーバ装置2は、Webアプリケーション22を利用するための入力画面や出力画面を表示させるための画面情報を作成し、それらの画面情報を端末装置3に送信して表示させることによって、Webアプリケーション22の機能を提供する。
【0038】
端末装置3は、テナントで使用され、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。端末装置3は、Webブラウザ31を搭載している。端末装置3は、Webブラウザ31に従って、Webサーバ装置2から受信した画面情報に基づいて、Webアプリケーション22を利用するための各種入力画面や出力画面を表示する。
【0039】
なお、本実施形態では、Webブラウザ31が処理を実行するなどの表現を用いるが、具体的には、Webブラウザ31を搭載する情報処理装置のCPUがWebブラウザ31に従って処理を実行することである。このことは、Webブラウザ31によって実現される他の処理についても同様である。
【0040】
次に、図1〜図6を参照して本実施形態のサービス稼働情報収集システムの動作について説明する。
【0041】
まず、サービス事業者は、稼動情報収集マクロ11を作成し、アプリケーション提供者に提供する(図2のステップA1)。提供方法としては、オンライン(例えば、通信ネットワークを介して配信する)でも、オフライン(例えば、DVD等の記録媒体に記録して配布する)でもよいものとする。例えば、サービス管理基盤装置1は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をWebサーバ装置2に配信するプログラム配信手段を含むように構成されていてもよい。
【0042】
次いで、アプリケーション提供者は、サービス事業者から提供された稼動情報収集マクロ11を、Webアプリケーション22の常に表示されている画面用の画面情報内に常駐するように追加する(図2のステップA2)。具体的には、画面内に表示されている必要はなく、Webアプリケーション22の機能提供時に、端末装置3において常に動作可能であればよい。図1に示すように、Webアプリケーション22の画面情報に組み込んだ稼動情報収集マクロを、稼働情報収集マクロ22とする。また、Webサーバ装置2は、例えば、新たな稼働情報収集マクロ11が配信されると、Webアプリケーション22の画面情報に組み込んだ稼働情報収集マクロ22を更新するプログラム更新手段を含むように構成されていてもよい。
【0043】
なお、上記のステップA1及びA2の処理については、テナントがSaaSサービスの利用を開始する前に行われているものとする。
【0044】
テナントの端末装置3でSaaSサービスの利用を開始するために、ユーザが端末装置3で操作を行うと、端末装置3のWebブラウザ31は、ユーザの操作に従って、Webサーバ装置2のWebアプリケーション22に画面情報の要求メッセージを送信する(図2のステップA3)。具体的には、端末装置3のWebブラウザ31は、画面情報の要求メッセージとともに、Webブラウザ31の識別情報を送信する。
【0045】
画面情報の要求メッセージを受信したWebアプリケーション22は、要求元のWebブラウザ31が認証済みか否かの確認要求を認証手段12に送信する(図2のステップA4)。具体的には、Webアプリケーション22は、確認要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0046】
確認要求を受信した認証手段12は、認証済みであるか否かを判定する。具体的には、認証手段12は、認証要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、認証済みか否かを判定する。例えば、既にいずれかのWebアプリケーション22を利用中である場合に、他のWebアプリケーション22を利用するために画面情報を要求した場合(同時に複数のWebアプリケーション22を利用しようとしている場合)には、既に最初のWebアプリケーション22の利用を開始するときに認証を行っている筈であるから、認証済みであると判定することになる。一方、現在利用中のWebアプリケーション22がなければ、まだ認証は行われていない筈であるから、認証済みでないと判定することになる。
【0047】
そして、認証済みであると判定した場合には、認証手段12は、認証済みであることを示す状態情報をWebアプリケーション22に送信する。一方、認証済みでないと判定した場合には、認証手段12は、Webアプリケーション22経由で、Webブラウザ31にサービスID、テナントID及びユーザIDとパスワードとを要求し、ユーザによって入力されたそれら情報を取得して認証処理を行う(図2のステップA5)。
【0048】
ステップA4、A5において認証確認処理が完了すると、Webアプリケーション22は、課金対象を特定する情報として、サービスID、テナントID及びユーザIDの情報取得要求を認証手段12に送信する(図2のステップA6)。具体的には、Webアプリケーション22は、情報取得要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0049】
情報取得要求を受信した認証手段12は、サービスID、テナントID及びユーザIDをWebアプリケーション22に送信する(図2のステップA7)。具体的には、認証手段12は、情報取得要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、記憶部からサービスID、テナントID及びユーザIDを抽出し、Webアプリケーション22に送信する。
【0050】
次いで、Webサーバ装置2は、取得したサービスID、テナントID及びユーザIDとともに、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報をWebブラウザ31に送信する(図2のステップA8)。
【0051】
次いで、Webブラウザ31上でWebアプリケーション22の画面情報の表示を開始すると、稼動情報収集マクロ32は、稼動情報管理手段13に対して、サービスID、テナントID及びユーザIDとともにWebブラウザ31の死活状態を稼働情報として所定期間ごとに送信する。また、稼動情報収集マクロ32は、Webブラウザ31を監視し、ユーザがWebアプリケーション22にアクセスするタイミングで、Webアプリケーション22にアクセスした回数、ファイル転送サイズを示す情報を収集し、サービスID、テナントID及びユーザIDとともに稼働情報として稼動情報管理手段13に送信する(図2のステップA9)。
【0052】
次いで、稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32から受信した稼動情報を稼動情報記憶手段14に記憶させる(図2のステップA10)。
【0053】
次いで、課金情報生成手段16は、図3に示されるような稼動情報記憶手段14が記憶する死活状態の情報から、サービス稼動時間を特定する。また、課金情報生成手段16は、図4に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するアクセス回数情報から、サービスアクセス回数を特定する。また、課金情報生成手段16は、図5に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するファイル転送サイズから、ディスク使用量、ファイル転送量を特定する。そして、課金情報生成手段16は、特定したサービス稼働時間、サービスアクセス回数またはファイル転送量と、図6に示されるような価格情報記憶手段15が記憶する価格テーブルとに従って、課金情報17を生成する(図2のステップA11)。
【0054】
以上のように、本実施形態では、サービス事業者は、アプリケーション提供者に稼働情報収集マクロ11を提供する。また、アプリケーション提供者は、自社が提供するWebアプリケーション22の画面情報に稼働情報収集マクロ21を組み込んでおく。そして、Webアプリケーション22は、ユーザ認証時に、サービスID、テナントID及びユーザIDをサービス管理基盤装置1から取得し、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報とともに端末装置3に送信する。
【0055】
Webアプリケーション22の画面をテナント企業のWebブラウザ31で表示すると、サービスID、テナントID及びユーザIDを保持した稼動情報収集マクロ32がWebブラウザ内に常駐する。Webブラウザ31内に常駐する稼動情報収集マクロ32は、所定期間ごとにWebブラウザ31の起動状態を、サービスID、テナントID及びユーザIDとともにサービス管理基盤装置1に通知する。また、稼働情報収集マクロ32は、Webブラウザ31からWebアプリケーション22にアクセスする際に、転送データのサイズを確認し、サービス管理基盤装置1に通知する。そして、サービス管理基盤装置1は、受信した稼働情報を保存することにより、端末装置3からサービス稼働情報を直接収集する。
【0056】
このように、本実施形態では、サービス管理基盤装置1は、サービスID、テナントID及びユーザIDが特定された稼働情報を収集することができる。したがって、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者は信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0057】
また、特許文献1に記載された方法では、請求用データを資源カウンタ・サービス・プロバイダが生成するが、複数のサービス・プロバイダが存在する場合には、それらの請求用データを資源カウンタ・サービス・プロバイダが単体でとりまとめて発行することができない。さらに、資源カウンタ・サービス・プロバイダの独自のタイミングで請求用データを生成することができない。
【0058】
これに対して、本実施形態では、アプリケーション提供者を介さずに稼働情報を収集することができるため、アプリケーション提供者の運用に依存しないで、サービス事業者の任意のタイミングで稼働情報の収集、課金計算、利用企業への通知/請求が可能となる。また、全てのサービスに対して、サービス事業者が任意の課金SLAを設定することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態では、稼働情報にサービスIDが付与されているため、Webサーバ装置2の設置場所が変更されてもサービス管理基盤装置1側での変更処理が不要となる。また、負荷分散として、Webサーバ装置2が複数の場所に分散されて設置されても一つのサービスとして、扱うことが可能となる。
【0060】
また、本実施形態では、Webアプリケーション22の画面情報に稼働情報収集マクロ21を埋め込むため、テナントである利用企業が別の場所の別の端末装置でサービスを利用しても、同じ情報を収集することが可能となる。
【0061】
なお、本実施形態では、収集した稼働情報を課金情報の生成に利用しているが、アプリケーション提供者の稼働情報報告と比較を行うことにより、これまでできなかった報告内容の信頼性チェックを行うことが可能となる。
【0062】
なお、本実施形態で示したような稼働情報収集マクロを用いなくても、アプリケーション提供者に個別に稼働情報を集計してもらって、アプリケーション提供者から稼働情報を直接受け取るようにすることも考えられる。しかし、アプリケーション提供者が複数存在しているような状況では、アプリケーション提供者のWebサーバ装置2毎にシステムの仕様が異なり、アプリケーション提供者毎に収集できる稼働情報の内容や精度が異なることになる。そのため、複数のアプリケーション提供者が存在する場合には、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集できるとは限らない。これに対して、本実施形態では、予めサービス事象者側で必要とする稼働情報を収集するための稼働情報収集マクロを作成して、その稼働情報収集マクロによって端末装置3から信頼度が高く均質な稼働情報を収集することができる。従って、複数のアプリケーション提供者が存在する場合であっても、サービス事業者が信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0063】
また、本実施形態では、端末装置3が、Webアプリケーション22の画面情報に組み込まれた稼働情報収集マクロ22に従って、稼働情報を作成してサービス管理基盤装置1に送信する例について説明した。しかしながら、これに限らず、稼働情報を収集するためのプログラムを端末装置3に直接インストールしておき、端末装置3がそのインストールしたプログラムに従って稼働情報を作成して送信するように構成されていてもよい。ただし、そのように構成してしまうと、Webアプリケーション22の利用後もプログラムが端末装置3内にインストールされたままの状態となり、テナントによっては、そのようなWebアプリケーション22の利用後に不要となるプログラムがインストールされたままの状態となることを好まないことが多い。
【0064】
これに対して、本実施形態では、既存技術であるHTMLやJavaScriptを利用し、HTMLを用いた画面情報にJavaScriptを用いて作成した稼働情報収集マクロ22を組み込む。そのように構成することによって、端末装置3側でコンパイル等の処理を行わなくても、Webブラウザ31のJavaScriptインタプリタを用いて解釈しながら稼働情報の作成及び送信の処理を実行することができる。従って、Webアプリケーション22の利用時のみその画面情報内に稼働情報収集のためのプログラムが常駐し、Webアプリケーション22の利用後は、稼働情報収集のためのプログラムが端末装置3に残らないようにすることができ、テナント側が好まない状況が発生することもない。
【0065】
また、サービス事業者が作成した稼働情報マクロをWebサーバ装置2側で実行させて、Webサーバ装置2が稼働情報を作成してサービス管理基盤装置1送信するように構成することも考えられる。しかし、そのように構成してしまうと、端末装置3は、例えば、ユーザID等の個人情報を必ずWebサーバ装置2に送信して、Webサーバ装置2側でそれらの個人情報を用いて稼働情報を作成すすることになってしまう。これに対して、本実施形態で示したように、端末装置3からサービス管理基盤装置1に稼働情報を送信するようにし、サービス管理基盤装置1でユーザ認証を代行して行うように構成すれば、端末装置3は、サービス管理基盤装置1にのみユーザID等の個人情報を送信すればよく、Webサーバ装置2側にユーザID等の個人情報を送信することを不要とすることもできる。従って、ユーザID等の個人情報が必要以上に流通することを防止することができる。
【0066】
実施形態2.
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態の構成については、図1に示される第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。図7〜9は稼働情報14に登録される稼働情報である。
【0067】
本実施形態では、同一ユーザが同一サービスを複数利用する場合に、契約IDを用いて識別することを想定している。例えば、ディスク提供サービス等で、同じサービス(10GB提供サービス)を2つ以上契約する場合、サービスID:S001、テナントID:T001、ユーザID:U001のみでは、契約したサービスと利用しているサービスとの対応付けができなくなる。そのため、1つ目の契約=契約ID:K001、2つ目の契約=契約ID:K002といったように、契約IDを追加してどちらのサービスを利用しているのか識別できるようにする。
【0068】
次に、図1、7〜11を参照して本実施形態の動作について説明する。図7に示される本実施形態のステップB1〜B2は、図2に示される第1の実施形態のステップA1〜A2と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
テナントの端末装置3でSaaSサービスの利用を開始するために、ユーザが端末装置3で操作を行うと、端末装置3のWebブラウザ31は、ユーザの操作に従って、契約IDとともにWebサーバ装置2のWebアプリケーション22に画面情報の要求メッセージを送信する(図7のステップB3)。本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、端末装置3のWebブラウザ31は、画面情報の要求メッセージとWebブラウザ31の識別情報とともに、契約IDを送信する。
【0070】
画面情報の要求メッセージを受信したWebアプリケーション22は、要求元のWebブラウザ31が認証済みか否かの確認要求を認証手段12に送信する(図7のステップB4)。具体的には、Webアプリケーション22は、確認要求とともに、Webブラウザ31の識別情報を認証手段12に送信する。
【0071】
確認要求を受信した認証手段12は、認証済みであるか否かを判定する。具体的には、認証手段12は、認証要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、認証済みか否かを判定する。
【0072】
そして、認証済みであると判定した場合には、認証手段12は、認証済みであることを示す状態情報をWebアプリケーション22に送信する。一方、認証済みでないと判定した場合には、認証手段12は、Webアプリケーション22経由で、Webブラウザ31にサービスID、テナントID及びユーザIDとパスワードとを要求し、ユーザによって入力されたそれら情報を取得して認証処理を行う(図7のステップB5)。
【0073】
ステップA4、A5において認証確認処理が完了すると、Webアプリケーション22は、課金対象を特定する情報として、サービスID、テナントID及びユーザIDの情報取得要求を認証手段12に送信する。また、Webアプリケーション22は、受信した契約IDが利用可能か否かの確認要求を認証手段12に送信する(図7のステップB6)。具体的には、Webアプリケーション22は、情報取得要求及びWebブラウザ31の識別情報とともに、契約IDを認証手段12に送信する。
【0074】
情報取得要求を受信した認証手段12は、サービスID、テナントID及びユーザIDと、契約IDの利用可否を示す情報をWebアプリケーション22に送信する(図7のステップB7)。具体的には、認証手段12は、情報取得要求とともに受信したWebブラウザ31の識別情報に基づいて、記憶部からサービスID、テナントID及びユーザIDを抽出し、Webアプリケーション22に送信する。また、認証手段12は、受信した契約IDが利用可能であるか否かを判定し、判定結果をWebアプリケーション22に送信する。
【0075】
次いで、Webサーバ装置2は、取得したサービスID、テナントID及びユーザIDと契約IDとともに、稼動情報収集マクロ21を含むWebアプリケーション22の画面情報をWebブラウザ31に送信する(図7のステップB8)。
【0076】
次いで、Webブラウザ31上でWebアプリケーション22の画面情報の表示を開始すると、稼動情報収集マクロ32は、稼動情報管理手段13に対して、サービスID、テナントID、ユーザID及び契約IDとともにWebブラウザ31の死活状態を稼働情報として所定期間ごとに送信する。また、稼動情報収集マクロ32は、Webブラウザ31を監視し、ユーザがWebアプリケーション22にアクセスするタイミングで、Webアプリケーション22にアクセスした回数、ファイル転送サイズを示す情報を収集し、サービスID、テナントID、ユーザID及び契約IDとともに稼働情報として稼動情報管理手段13に送信する(図7のステップB9)。
【0077】
次いで、稼動情報管理手段13は、稼動情報収集マクロ32から受信した稼動情報を稼動情報記憶手段14に記憶させる(図7のステップB10)。
【0078】
次いで、課金情報生成手段16は、図8に示されるような稼動情報記憶手段14が記憶する死活状態の情報から、サービス稼動時間を特定する。また、課金情報生成手段16は、図9に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するアクセス回数情報から、サービスアクセス回数を特定する。また、課金情報生成手段16は、図10に示されるような稼働情報記憶手段14が記憶するファイル転送サイズから、ディスク使用量、ファイル転送量を特定する。そして、課金情報生成手段16は、特定したサービス稼働時間、サービスアクセス回数またはファイル転送量と、図11に示されるような価格情報記憶手段15が記憶する価格テーブルとに従って、課金情報17を生成する(図7のステップB11)。
【0079】
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、同じユーザが同じサービスを複数利用する場合にも、それぞれの課金情報を生成することが可能となる。すなわち、同一ユーザに対して同一サービスを複数提供することが可能となる。
【0080】
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図12は、第3の実施形態におけるサービス稼働情報収集システムの構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態では、サービス管理基盤装置1は、第1の実施形態で示した構成要素に加えて、プログラム配信手段18を含む。また、Webサーバ装置2は、第1の実施形態で示した構成要素に加えて、プログラム更新手段23を含む。
【0081】
プログラム配信手段18は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。プログラム配信手段18は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をWebサーバ装置2に配信する機能を備える。
【0082】
プログラム更新手段23は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。プログラム更新手段23は、通信ネットワークを介して稼働情報収集マクロ11をサービス管理基盤装置1から受信する機能を備える。また、プログラム更新手段23は、受信した稼働情報収集マクロ11を、Webアプリケーション22の画面情報に組み込む機能を備える。また、プログラム更新手段23は、過去に取得した稼働情報収集マクロ11が既にWebアプリケーション22の画面情報に組み込まれている場合には、古い稼働情報収集マクロ11を削除して、新しく受信した稼働情報収集マクロ11をWebアプリケーション22の画面情報に組み込む(すなわち、稼働情報収集マクロを更新する)機能を備える。
【0083】
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、サービス事業者によって更新された稼働情報収集マクロをリアルタイムに更新して、常に最新の収集条件に従って稼働情報を収集することができる。
【0084】
次に、本発明によるサービス稼働情報収集システムの最小構成について説明する。図14は、サービス稼働情報収集システムの最小の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、サービス稼働情報収集システムは、最小の構成要素として、端末装置100と、アプリケーションを稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置100に提供するアプリケーション提供装置200と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置300とを備えている。
【0085】
図14に示す最小構成のサービス稼働情報収集システムでは、端末装置100は、アプリケーション提供装置200からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成し、生成した稼働情報を管理装置300に送信する。
【0086】
従って、最小構成のサービス稼働情報収集システムによれば、サービス事業者とアプリケーション提供者とが異なる場合にも、サービス事業者は信頼できるサービスの稼働情報を収集することができる。
【0087】
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(6)に示すようなサービス稼働情報収集システムの特徴的構成が示されている。
【0088】
(1)サービス稼働情報収集システムは、端末装置(例えば、端末装置3によって実現される)と、アプリケーション(例えば、Webアプリケーション22)を稼働し、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するアプリケーション提供装置(例えば、Webサーバ装置2によって実現される)と、アプリケーションの利用状況を管理する管理装置(例えば、サービス管理基盤装置1によって実現される)とを備え、端末装置は、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラム(例えば、稼働情報収集マクロ32)に従ってアプリケーションの稼働情報(例えば、死活情報やアクセス回数など)を生成し、生成した稼働情報を管理装置に送信することを特徴とする。
【0089】
(2)サービス稼働情報収集システムは、アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを端末装置に送信し、端末装置は、受信した収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成することを特徴とする。
【0090】
(3)サービス稼働情報収集システムにおいて、アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだアプリケーションの画面情報を端末装置に送信し、端末装置は、受信した画面情報に基づいてアプリケーションの画面をブラウザ(例えば、Webブラウザ31)で表示するとともに収集用プログラムに従ってアプリケーションの稼働情報を生成するように構成されていてもよい。
【0091】
(4)サービス稼働情報収集システムにおいて、アプリケーション提供装置は、画面情報に組み込んだ収集用プログラムを更新するプログラム更新手段(プログラム更新手段23によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0092】
(5)サービス稼働情報収集システムにおいて、管理装置は、端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段(例えば、課金情報生成手段16によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【0093】
(6)サービス稼働情報収集システムにおいて、管理装置は、アプリケーション提供装置に収集用プログラムを配信するプログラム配信手段(プログラム配信手段18によって実現される)を含むように構成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、SaaSを提供する用途に適用可能である。
【符号の説明】
【0095】
1 サービス管理基盤装置
2 Webサーバ装置
3 端末装置
11,21,32 稼働情報収集マクロ
12 認証手段
13 稼働情報管理手段
14 稼働情報記憶手段
15 価格情報記憶手段
16 課金情報生成手段
17 課金情報
18 プログラム配信手段
22,33 Webアプリケーション
23 プログラム更新手段
31 Webブラウザ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して前記端末装置に提供するアプリケーション提供装置と、
前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置とを備え、
前記端末装置は、
前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
生成した前記稼働情報を前記管理装置に送信する
ことを特徴とするサービス稼働情報収集システム。
【請求項2】
アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、該アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項1記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項3】
アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ該アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、受信した前記画面情報に基づいて前記アプリケーションの画面をブラウザで表示するとともに前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項2記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項4】
アプリケーション提供装置は、画面情報に組み込んだ収集用プログラムを更新するプログラム更新手段を含む
請求項3記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項5】
管理装置は、端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段を含む
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項6】
管理装置は、アプリケーション提供装置に収集用プログラムを配信するプログラム配信手段を含む
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項7】
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働して該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、生成した前記稼働情報をネットワークを介して送信すると、前記端末装置から前記稼働情報を受信する稼働情報収集手段を
備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項8】
端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段を含む
請求項7記載の管理装置。
【請求項9】
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信する
ことを特徴とするアプリケーション提供装置。
【請求項10】
アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ前記アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信する
請求項9記載のアプリケーション提供装置。
【請求項11】
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
生成した前記稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する
ことを特徴とする端末装置。
【請求項12】
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供される際に、前記アプリケーション提供装置から収集用プログラムを受信し、
受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項11記載の端末装置。
【請求項13】
アプリケーション提供装置が、アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供すると、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
前記端末装置が、生成した前記稼働情報を前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する
ことを特徴とするサービス稼働情報収集方法。
【請求項14】
アプリケーション提供装置が、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを前記端末装置に送信し、
前記端末装置が、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項13記載のサービス稼働情報収集方法。
【請求項15】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働して該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、生成した前記稼働情報をネットワークを介して送信すると、前記端末装置から前記稼働情報を受信する稼働情報収集処理を
実行させるための管理装置用プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成処理を実行させる
請求項15記載の管理装置用プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信する収集用プログラム送信処理を
実行させるためのアプリケーション提供装置用プログラム。
【請求項18】
コンピュータに、
収集用プログラム送信処理で、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ前記アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信するように実行させる
請求項17記載のアプリケーション提供装置用プログラム。
【請求項19】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する稼働情報生成処理と、
生成した前記稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する稼働情報送信処理とを
実行させるための端末装置用プログラム。
【請求項20】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供される際に、収集用プログラムを前記アプリケーション提供装置からネットワークを介して受信する収集用プログラム受信処理を実行させ、
稼働情報生成処理で、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成させる
請求項19記載の端末装置用プログラム。
【請求項21】
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するシステムにおける、前記端末装置によって実行される収集用プログラムであって、
コンピュータに、
前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を生成する処理と、
生成した前記稼働情報を前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する処理とを
実行させるための収集用プログラム。
【請求項1】
端末装置と、
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して前記端末装置に提供するアプリケーション提供装置と、
前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置とを備え、
前記端末装置は、
前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
生成した前記稼働情報を前記管理装置に送信する
ことを特徴とするサービス稼働情報収集システム。
【請求項2】
アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、該アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項1記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項3】
アプリケーション提供装置は、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ該アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、受信した前記画面情報に基づいて前記アプリケーションの画面をブラウザで表示するとともに前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項2記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項4】
アプリケーション提供装置は、画面情報に組み込んだ収集用プログラムを更新するプログラム更新手段を含む
請求項3記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項5】
管理装置は、端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段を含む
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項6】
管理装置は、アプリケーション提供装置に収集用プログラムを配信するプログラム配信手段を含む
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のサービス稼働情報収集システム。
【請求項7】
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働して該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、生成した前記稼働情報をネットワークを介して送信すると、前記端末装置から前記稼働情報を受信する稼働情報収集手段を
備えたことを特徴とする管理装置。
【請求項8】
端末装置から受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成手段を含む
請求項7記載の管理装置。
【請求項9】
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信する
ことを特徴とするアプリケーション提供装置。
【請求項10】
アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ前記アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信する
請求項9記載のアプリケーション提供装置。
【請求項11】
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
生成した前記稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する
ことを特徴とする端末装置。
【請求項12】
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供される際に、前記アプリケーション提供装置から収集用プログラムを受信し、
受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項11記載の端末装置。
【請求項13】
アプリケーション提供装置が、アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供すると、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、
前記端末装置が、生成した前記稼働情報を前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する
ことを特徴とするサービス稼働情報収集方法。
【請求項14】
アプリケーション提供装置が、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを前記端末装置に送信し、
前記端末装置が、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する
請求項13記載のサービス稼働情報収集方法。
【請求項15】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働して該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供し、前記端末装置が、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成し、生成した前記稼働情報をネットワークを介して送信すると、前記端末装置から前記稼働情報を受信する稼働情報収集処理を
実行させるための管理装置用プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
受信した稼働情報に基づいて、アプリケーションの利用状況に応じた課金情報を生成する課金情報生成処理を実行させる
請求項15記載の管理装置用プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
アプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムを前記端末装置に送信する収集用プログラム送信処理を
実行させるためのアプリケーション提供装置用プログラム。
【請求項18】
コンピュータに、
収集用プログラム送信処理で、アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供する際に、収集用プログラムを組み込んだ前記アプリケーションの画面情報を前記端末装置に送信するように実行させる
請求項17記載のアプリケーション提供装置用プログラム。
【請求項19】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供されると、前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を収集するための収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成する稼働情報生成処理と、
生成した前記稼働情報をアプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する稼働情報送信処理とを
実行させるための端末装置用プログラム。
【請求項20】
コンピュータに、
アプリケーション提供装置からアプリケーションの機能をネットワークを介して提供される際に、収集用プログラムを前記アプリケーション提供装置からネットワークを介して受信する収集用プログラム受信処理を実行させ、
稼働情報生成処理で、受信した前記収集用プログラムに従って前記アプリケーションの稼働情報を生成させる
請求項19記載の端末装置用プログラム。
【請求項21】
アプリケーション提供装置がアプリケーションを稼働し、該アプリケーションの機能をネットワークを介して端末装置に提供するシステムにおける、前記端末装置によって実行される収集用プログラムであって、
コンピュータに、
前記アプリケーションの稼働状況を示す稼働情報を生成する処理と、
生成した前記稼働情報を前記アプリケーションの利用状況を管理する管理装置に送信する処理とを
実行させるための収集用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−185569(P2012−185569A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−46829(P2011−46829)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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