説明

システムキッチン

【課題】シンク付近にドライエリアを設けて水仕事をしない者がシンク付近でも作業できるスペースを確保し、さらに、シンク付近にいる水仕事をする者、しない者の双方が利用可能な収納手段を有するシステムキッチンを提供する。
【解決手段】長手方向の一端にシンク140が設けられたシステムキッチン200において、シンクに隣接し、長手方向においてワークトップ250の外側へ突出している棚部252と、棚部に収納され該棚部から水平方向に引き出されるカトラリートレイ300と、棚部の下面とキッチン本体の側面に接合され、引出の引き出し方向に延伸された3以上の支持部材370と、支持部材の側面に設けられ略水平方向に引出を案内するレール380とを備え、支持部材の少なくとも一つが引出の収納領域に配置され、引出に支持部材との干渉を回避するための退避部320を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納を備えたシステムキッチンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、シンクやコンロ、収納などの要素を組み合わせ、天板の下にまとめて構成したシステムキッチンが提供され、広く普及している。キッチンは、シンクからの湯水の跳ね返り等があることを前提に、天板全てがワークトップとして濡れてもよい構造になっており、また、そのワークトップには、水気を帯びることが想定される器材のみが置かれていた。
【0003】
しかし、ワークトップ上には調味料などの小物も多く載置され、必ずしも濡れてよいものばかりではない。従来はそのような濡らしたくないものは、引き出し収納の中に入れるか、ワークトップ上に載置したラックに収納していた。
【0004】
また近年、特別な敷居を設けることなく、リビングダイニングとして1つの部屋を構成している全開放型の対面式オープンキッチンが増加している。オープンキッチンは屋内を全体的に広く感じることができ、またキッチンで調理している者とリビングダイニングにいる者との間でコミュニケーションしやすいという利点を有している。
【0005】
従来の対面式オープンキッチンでは、キッチンの天板の全面が水に濡れてもよいウェットエリアである。しかし、水作業をする者とは反対側、すなわちリビングダイニング側にまで、天板を超えて水はねが生じることは好ましくない。したがって、従来からも、かかるオープンキッチンの不都合さを改善するための様々な工夫がなされている。例えば特許文献1には、キッチンユニットのリビングダイニング側に間仕切り部材を設け、油や食材がリビングダイニングに飛散することを防止する構成が記載されている。
【特許文献1】特開2005−204714号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、調味料などを引き出し収納の中に入れた場合は、調味料を使用中はやはりワークトップ上にあるため、濡らさないように気を使わなくてはならない点は変わらない。さらに、ワークトップ上にラックを設置すると、作業スペースが狭くなるうえ、ワークトップ上を掃除しにくくなってしまう。またオープンキッチンの場合に備え付けの棚を設置すると、せっかく対面であることの意義が損なわれてしまうという問題もある。
【0007】
さらに、特許文献1に記載されているようにキッチンユニットに間仕切り部材を設けると、目隠しとしての機能は十分であるが、清掃しなければならない必要性が生じる。大きな間仕切り部材は清掃も容易ではなく、設置するとしても最小限度に留めたい要請がある。
【0008】
ところで、従来はオープンキッチンとは言っても、台所で作業する人と居間にいる人とが対面できるに過ぎず、居間側からシステムキッチンを利用することは考慮されていなかった。しかもオープンキッチンは、いわば居間の中にあるともいうことができ、居間側からの利用も促進することによって設備の有効利用を図ることができる。特に収納については、水仕事はしないものの配膳作業などを行う者にとっては、箸などの食卓に並べる用具がキッチン付近に収納されていることが好ましい。この収納は、水仕事をする者にも利用可能であれば、キッチンの利便性はより向上する。
【0009】
なお、上記収納手段はシンク付近で作業する者すべてが使用するため、出し入れをする頻度が高くなると予想される。このため、出し入れの容易さが要求される。また、引出は満載すれば重量も大きくなるため、相応の強度が要求される。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑み、シンク付近に水仕事をする者としない者が共に作業できるスペースを作成し、さらにこれらの者が共に利用でき、強度の保証された開閉容易な収納手段を有するシステムキッチンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の課題を解決するために、本発明にかかるシステムキッチンの代表的な構成は、長手方向の一端にシンクが設けられたシステムキッチンにおいて、シンクに隣接し、長手方向において天板の外側へ突出している棚部と、棚部に収納され該棚部から水平方向に引き出される引出と、棚部の下面とキッチン本体の側面に接合され、引出の引き出し方向に延伸された3以上の支持部材と、支持部材の側面に設けられ略水平方向に引出を案内するレールとを備え、支持部材の少なくとも一つが引出の収納領域に配置され、引出に支持部材との干渉を回避するための退避部を設けたことを特徴とする。
【0012】
上述の構成によれば、棚部は、本来であればウェットエリアであるはずのシンク付近に隣接しているものの、天板の外側へ突出していることから、水はねを避けたドライエリアとして形成されている。そして、かかるスペースを提供する棚部の厚みを利用して収納用の引出を設けたことにより、水仕事をしない者にとっても配膳作業等の効率を高めることができる。さらに、棚部を支持する支持部材に引出のレールを備えたことにより、引出の強度を向上させることができる。
【0013】
上記構成の引出に、箸などの食卓に並べる用具や、調理用具を収納すれば、水仕事を行わない者(配膳を行う者)、および水仕事を行う者の双方にとって、手近な収納手段が増え、システムキッチンの利便性が高まる。
【0014】
退避部は、底面と、両側面と、前記引出の背面に設けた切欠とから構成されていてもよい。そして、退避部に対応する支持部材の両側面に当該引出を案内するレールを備えていてもよい。すなわち、引出の両側面とは別に、中途部においてもレールが備えられている。そのため、引出内の収納物が多くなって重量が増した場合であっても、引出を円滑に開閉することができる。特に、引出が横長になった場合には、中途部に荷重がかかるとたわみが発生し、両端のレールが外れてしまうおそれがある。しかし、中途部の支持部材が荷重を支えることにより、たわみによる引出のゆがみを小さくできる。これらのことから引出を出し入れする際の動作を円滑にし、引出に剛性による高級感を与えることができる。
【0015】
また本発明にかかるシステムキッチンの他の代表的な構成は、長手方向の一端にシンクが設けられたシステムキッチンにおいて、シンクに隣接し、長手方向において天板の外側へ突出している棚部と、棚部に収納され該棚部から水平方向に引き出される引出と、棚部の下面とキッチン本体の側面に接合され、引出の引き出し方向に延伸された3以上の支持部材と、支持部材の側面に設けられ略水平方向に引出を案内するレールとを備え、引出は3以上の支持部材のそれぞれの間に配置し、引出同士が独立して開閉可能であってもよい。すなわち、棚部とほぼ同じ大きさの引出と比較して小さいサイズの引出が複数設けられ、引出それぞれを独立して開閉可能としてもよい。この構成の引出であれば、引出の出し入れの際に引出にかかる負荷は、棚部とほぼ同じ大きさの引出にかかる負荷よりも小さくなり、出し入れの際に必要な労力も軽減できる。
【0016】
上述の棚部の上面はシンクの縁より高く形成されていてもよい。これにより、棚部への水はね防止がより確実に防止することができる。
【0017】
なお、棚部を高く形成するには、棚部を高所に移動させるのではなく、棚部の厚みを厚くすることによって実現することができる。これにより、逆説的ではあるが、棚部の厚みを、引出を収容可能な程度まで厚くすることができるという効果も得ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、システムキッチンのシンク付近に水仕事をする者としない者が共に作業できるスペースを作成し、さらにこれらの者が共に利用でき、強度の保証された開閉容易な収納手段を有するシステムキッチンを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明にかかるシステムキッチンの実施形態を図を用いて説明する。また、同様の要素は同一の参照符号によって表示する。なお、以下の実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
【0020】
本発明の実施形態によるシステムキッチンとして、ここでは、特別な敷居を設けることなく、リビングとダイニングが1つの部屋で共存する対面式のオープンキッチンを挙げる。かかるオープンキッチンでは、対面式カウンタータイプのキッチンにより、家族や友人とのコミュニケーションがとりやすく、また、キッチン周辺でくつろいだ時間を過ごすことができる。ここで、システムキッチンは、シンク等のキッチン設備を機能的に一体化したものを指す。
【0021】
図1は本発明の実施形態であるシステムキッチンを示す図、図2は図1のシステムキッチンの概略構成を説明するための外観斜視図である。図1に示すように、ワークトップ250にはシンク140、加熱調理器144、案内板148が備えられている。シンク140は、ワークトップ250の長手方向の一端に設けている。シンク140と棚部252は隣接して配置されており、棚部252はシステムキッチン200の本体からデッキ状に突出している。シンク140において水栓142は棚部近傍に設置されており、キッチン側および居間側の両方に対して横向きに設置されている。
【0022】
図2に示すように、棚部252は、シンク140の縁よりも高く(すなわちワークトップ250の上面よりも高く)形成されている。すなわち棚部252は、キッチンの側方の辺にデッキを追加したような形状として構成されている。
【0023】
ワークトップ250の上面と棚部252の上面とは、棚部側面254によって連続されている。棚部側面254は、上方に向かって棚部252側に後退するように傾斜している。またシンク140の水栓142の取付部周囲の傾斜面は、棚部側面254と連続するように形成されている。
【0024】
上記構成の棚部252は、水はねを防止したドライエリアとなり、濡らしたくない物を載置することができる。そして棚部252はワークトップ250の側方に設置したことからある程度の幅を備えることができ、調理や配膳のための一時置き場として利用できるほか、本棚や電話、FAX、コンピュータなどを設置するスペースとしても利用することができる。
【0025】
また棚部252が側方にあることから、キッチン側、居間側、およびシステムキッチンの側面側の3方向から棚部252を利用することが可能となる。また棚部252が長手方向になく、水栓142が横向きに設置されていることから、ワークトップ250およびシンク140はキッチン側と居間側の両方から利用することができ、複数人でわいわいと調理を行うことが可能なシステムキッチン200を提供することができる。
【0026】
ところで棚部252は、ワークトップ250を高所に移動させるのではなく、棚部252の厚みを厚くすることによって実現している。したがって、棚部252はワークトップ250よりも厚くなっており、この厚みを利用して水平方向に引き出される引出を備えている。この引出をカトラリートレイ300と称する。
【0027】
図3は図2のシステムキッチンを部分的に断面図で示す三面図であり、(a)は部分断面平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。
【0028】
図3(a)に示すように、棚部252は3本の支持部材370A〜370Cによって支持されている。一方、カトラリートレイ300は、支持部材370A〜370Cに直接支持されるのではなく、図3(a)および図3(c)に示すように、支持部材370A〜370Cに備えられた3本のレール380A、380B、380Cによって支持されている。
【0029】
図3(b)に示すように、支持部材370A〜370Cは、棚部252の下面とキッチン本体の側面に接合され、カトラリートレイ300の引き出し方向に延伸されている。両端の支持部材370A、370Cはカトラリートレイ300の両脇に位置し、中央の支持部材370Bはカトラリートレイ300の収納領域に配置されている。ここで収納領域とは、カトラリートレイ300を棚部252に入れた際に占有する領域である。
【0030】
すなわち、引出であるカトラリートレイ300を設けているにもかかわらず、その占有範囲である中途部に支持部材370Bを設けている。本実施形態において中途部に配置した支持部材は1つであるため、支持部材370Bはカトラリートレイ300の中央に対応して配置される。
【0031】
また図3(d)に示すように、支持部材370Cのカトラリートレイ300と接触する側面には、レール380Cを備えている。このレール380Cの端部には、レールストッパー330が備えられている。同様に、支持部材370A、370Bのカトラリートレイ300と接触する側面には、それぞれレール380A、380Bを備えている。これらのレール380A〜380Cは2段スライドレールであって、カトラリートレイ300の全体を棚部252から引き出すことが可能となっている。
【0032】
図4は図3のカトラリートレイを示す図である。また、図5は図4のカトラリートレイの四面図および断面図であり、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は(b)のD−D断面図、(f)は(b)のE−E断面図である。
【0033】
図4に示すように、カトラリートレイ300の前面は化粧板310によって被覆され、棚部252の側面と一体的な外観を有する。カトラリートレイ300の側面には横板340A、340Cが備えられ、それぞれにトレイレール350A、350C、トレイストッパー360を備えている。トレイストッパー360は、上述のレールストッパー330と噛合して、引出の落下を防止するものである。
【0034】
またカトラリートレイ300は、5つの収納部390A〜390Eに区画されている。両側の4つの収納部390A〜390Dは、ほぼ等しい寸法を有する大型の収納部であり、中央の収納部390Eは、小物を収容するための小型の収納部である。
【0035】
またカトラリートレイ300の中央部後方には、支持部材370Bとの干渉を回避するための退避部320が設けられている。退避部320は、底面320Aと、両側の側面320B、およびカトラリートレイ300の背面に設けられた切欠320Cとから構成されている。このように退避部を設けたことにより、カトラリートレイ300を棚部252に入れた際にも、支持部材370Bとぶつかることを防止している。
【0036】
そして退避部320の両側面には、支持部材370Bの側面に設けたレール380Bと組み合わされるトレイレール350Bが備えられている。これによりカトラリートレイ300は、その中途部において、レール380Bによって支持される。
【0037】
図5(e)、(f)のD−D断面図およびE−E断面図に示すように、収納部390Eとその両側の収納部390B、390Dとを区画するパーティションは、前面に向かって緩やかに下方に傾斜する形状を有する。
【0038】
図6は図4および図5に示すカトラリートレイがサポートデッキから引き出される様子を示す図であり、図7は図6のカトラリートレイを他の方向から見た図である。
【0039】
図6に示すように、カトラリートレイ300に、箸420やフォーク430などの食卓に並べる用具や、調理用具を収納すれば、図1(b)の位置A、Bに位置する水仕事を行う者、および、位置Cに位置する水仕事を行わない者(配膳を行う者)の双方にとって、手近な収納手段が増え、システムキッチン200の利便性が高まる。
【0040】
図7に示すように、カトラリートレイ300は、ワークトップ250の長手方向、すなわち矢印450の方向に引き出される。これにより、カトラリートレイ300は、棚部252が突出している長手方向にさらに突出することとなる。したがって、システムキッチン200の両長辺に相当する、図1(b)の位置A、Bで対面している調理者双方、および、ワークトップ250の短辺に相当する位置Cからキッチンにアクセスする水仕事をしない者、の3者によって利用可能となる。
【0041】
ここで、上述したように、カトラリートレイ300は両側面のみならず中途部においても支持していることから、両側面のみで支持する場合に比してカトラリートレイ300の強度を向上させることができる。したがって、カトラリートレイ300内の収納物が多くなって重量が増した場合であっても、カトラリートレイ300の動作が容易になる。また、カトラリートレイ300が横長であるにもかかわらずそのたわみを防止することができ、カトラリートレイ300を出し入れする際の動作を円滑にし、かつ剛性による高級感を与えることができる。
【0042】
図8は、カトラリートレイ300の他の構成を説明する図である。図8においては、3つの支持部材370A、370B、370Cのそれぞれの間にカトラリートレイ(引出)を備え、カトラリートレイ同士を独立して開閉可能としたものである。すなわち、カトラリートレイを中央の支持部材370Bにおいて分割し、同じ大きさの二つのカトラリートレイとしている。分割したカトラリートレイを、それぞれ小カトラリートレイ440L、440Rとする。小カトラリートレイ440L、450Rは、棚部252とほぼ同じ大きさのカトラリートレイ300と比較して小さく、それぞれの引出を独立して開閉できることになる。
【0043】
小カトラリートレイ440L、440Rの積載量は、カトラリートレイ300よりも小さくなり、小カトラリートレイ440L、440Rの荷重も小さくなる。そのため、小カトラリートレイ440R、440Lの出し入れの際にかかる負荷は、カトラリートレイ300よりも小さくなり、出し入れの際に必要な労力も軽減できる。また、小カトラリートレイ440R、450Lに別々の種類のカトラリーを収納することにより、カトラリーの分別ができる。
【0044】
なお図8では支持部材が3本であるためカトラリートレイは2つに分割されているが、さらに支持部材が多い場合には、カトラリートレイもこれにしたがって多数設けることでもよい。たとえばワークトップの長辺に沿って段部が設けられており、支持部材が5本ないし6本というように多く設けられる場合、これらの支持部材の間にカトラリートレイを4つないし5つというように多数設けることができる。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、収納を備えたシステムキッチンに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態であるシステムキッチンを示す外観図である。
【図2】図1のシステムキッチンの概略構成を説明するための外観斜視図である。
【図3】図2のシステムキッチンを部分的に断面図で示す三面図である。
【図4】図3のカトラリートレイを示す図である。
【図5】図4のカトラリートレイの四面図および断面図である。
【図6】カトラリートレイが引き出された様子を示す図である。
【図7】図6のカトラリートレイを他の方向から見た図である。
【図8】カトラリートレイの他の構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
140 …シンク
142 …水栓
144 …加熱調理器
148 …案内板
200 …システムキッチン
250 …ワークトップ
252 …棚部
254 …棚部側面
300 …カトラリートレイ
310 …化粧板
320 …退避部
330 …レールストッパー
340A、340C …横板
350 …トレイレール
360 …トレイストッパー
370A、370B、370C …支持部材
380A、380B、380C …レール
390A〜390E …収納部
420 …箸
430 …フォーク
440L、440R …小カトラリートレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の一端にシンクが設けられたシステムキッチンにおいて、
前記シンクに隣接し、前記長手方向において天板の外側へ突出している棚部と、
前記棚部に収納され該棚部から水平方向に引き出される引出と、
前記棚部の下面とキッチン本体の側面に接合され、前記引出の引き出し方向に延伸された3以上の支持部材と、
前記支持部材の側面に設けられ略水平方向に前記引出を案内するレールとを備え、
前記支持部材の少なくとも一つが前記引出の収納領域に配置され、
前記引出に前記支持部材との干渉を回避するための退避部を設けたことを特徴とするシステムキッチン。
【請求項2】
前記退避部は、底面と、両側面と、前記引出の背面に設けた切欠とから構成されることを特徴とする請求項1記載のシステムキッチン。
【請求項3】
前記退避部に対応する支持部材の両側面に当該引出を案内するレールを備えたことを特徴とする請求項1記載のシステムキッチン。
【請求項4】
長手方向の一端にシンクが設けられたシステムキッチンにおいて、
前記シンクに隣接し、前記長手方向において天板の外側へ突出している棚部と、
前記棚部に収納され該棚部から水平方向に引き出される引出と、
前記棚部の下面とキッチン本体の側面に接合され、前記引出の引き出し方向に延伸された3以上の支持部材と、
前記支持部材の側面に設けられ略水平方向に前記引出を案内するレールとを備え、
前記引出は前記3以上の支持部材のそれぞれの間に配置し、前記引出同士が独立して開閉可能であることを特徴とするシステムキッチン。
【請求項5】
前記棚部の上面は前記シンクの縁より高く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のシステムキッチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−5960(P2009−5960A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170995(P2007−170995)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000104973)クリナップ株式会社 (341)
【Fターム(参考)】