シフトレバー装置用カバースライド構造
【課題】 シフトレバーが車両前後方向および車両左右方向に変速操作される構成である車両に適したシフトレバー装置用カバースライド構造にて、ジュース等飲料水が零れ落ちた場合の対策を講じること。
【解決手段】 シフトレバー装置用カバースライド構造は、シフトレバー11が車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔21bを有して、ハウジング12に車両前後方向にてスライド可能に組付けられ、ハウジングの開口部12aを塞ぐ第1カバー21と、左右方向長孔21bと一部が重合可能で重合部分にてシフトレバー11が挿通される径方向長孔22bを有して、第1カバー21に回転可能に組付けられ、左右方向長孔21bを塞ぐ第2カバー22を備える。第2カバー22には、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間を形成する突起22c、22dが設けられている。突起22c、22dの回転方向両側には、切欠22c1、22d1が形成されている。
【解決手段】 シフトレバー装置用カバースライド構造は、シフトレバー11が車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔21bを有して、ハウジング12に車両前後方向にてスライド可能に組付けられ、ハウジングの開口部12aを塞ぐ第1カバー21と、左右方向長孔21bと一部が重合可能で重合部分にてシフトレバー11が挿通される径方向長孔22bを有して、第1カバー21に回転可能に組付けられ、左右方向長孔21bを塞ぐ第2カバー22を備える。第2カバー22には、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間を形成する突起22c、22dが設けられている。突起22c、22dの回転方向両側には、切欠22c1、22d1が形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の変速機を変速操作するためのシフトレバー装置に用いられるシフトレバー装置用カバースライド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
シフトレバー装置用カバースライド構造の一つとして、車両の変速機を変速操作するためのシフトレバーと、このシフトレバーが挿通可能で車両前後方向に延びる開口部を形成したハウジングを備えたシフトレバー装置に用いられて、前記開口部を塞ぐものがあり、例えば、下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−22461号公報
【0004】
上記特許文献1に記載されているシフトレバー装置用カバースライド構造では、前記開口部を塞ぐカバー(カバースライド)が、単一であって、ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられており、前記シフトレバーを挿通可能な矩形の挿通孔を有している。また、カバーの長手方向両端部の上下両面に凸部が形成されていて、これらの凸部にてカバーがハウジングに設けたガイドレール部に車両前後方向にてスライド可能に組付けられている。このため、ジュース等飲料水が、カバーとハウジングのガイドレール部間に流れ込んでも、カバーの摺動性を確保することが可能である。
【発明の概要】
【0005】
上記した特許文献1に記載されているシフトレバー装置用カバースライド構造は、シフトレバー装置においてシフトレバーが車両前後方向にのみ変速操作される構成である車両においては有効である。しかし、シフトレバーが車両前後方向および車両左右方向に変速操作される構成である車両には、上記したカバー(第1のカバー)に設けるシフトレバー挿通孔の形状を左右方向長孔として、この左右方向長孔のシフトレバー挿通部以外の部分を第2のカバーにて塞ぐ必要があって、第1のカバーと第2のカバー間においてもジュース等飲料水に対する対策が必要である。
【0006】
本発明は、シフトレバーが車両前後方向および車両左右方向に変速操作される構成である車両に適したシフトレバー装置用カバースライド構造であり、前記ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられていて、前記シフトレバーが車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔を有しており、前記開口部を塞ぐ(車両前後方向に長い帯状の)第1カバーと、この第1カバーに回転可能に組付けられていて、前記左右方向長孔と一部が重合可能でその重合部分にて前記シフトレバーが挿通される径方向長孔を有しており、前記左右方向長孔を塞ぐ(円形状の)第2カバーを備えていて、この第2カバーには、前記第1カバーとの間に上下方向の所定隙間を形成する突起が設けられていることに特徴がある。
【0007】
この場合において、前記突起は、前記シフトレバーがPレンジ(パーキングポジション)にシフトされたときに、前記左右方向長孔より下方となる部位に設けられていること、または、前記突起は、前記第2カバーの回転中心と前記径方向長孔の延在方向を結ぶ直線に対して対称位置に設けられていることが好ましい。また、前記第2カバーには前記突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されていることが好ましい。
【0008】
本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造では、ジュース等飲料水が、ハウジングの開口部と第1カバーの左右方向長孔を通して、第1カバーと第2カバー間に零れ落ちた場合、第2カバーに設けた突起によって第1カバーと第2カバーの間に形成された上下方向の所定隙間を通して、ジュース等飲料水は第1カバーと第2カバー間から流れ落ちることが可能である。このため、仮に、シフトレバーがPレンジに長時間保持される場合であっても、ジュース等飲料水が第1カバーと第2カバーの間に長時間残留することがなくて、ジュース等飲料水に含まれる物質が第1カバーと第2カバーの間にて粘度を高める或いは乾燥固化することがなくて、第2カバーの第1カバーに対する回動が良好に維持される。
【0009】
また、本発明の実施に際して、第2カバーにおける突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されている場合には、仮に、ジュース等飲料水が突起の回りに集まって、ジュース等飲料水による水溜まりが大きく成長しようとしても、その水溜まりの成長は突起の回転方向両側の少なくとも一方に形成した切欠によって制限され、余剰のジュース等飲料水は切欠を通して落下する。したがって、突起の回りに大きな水溜まりは形成されなくて、同水溜まりに起因する第2カバーの第1カバーに対する回動不良が抑制される。
【0010】
また、この場合には、第2カバーにおいて、切欠によって突起を設けた部位の剛性を低減することができて、突起による第2カバーの第1カバーに対する押し付け力を小さくすることが可能である。このため、第2カバーの第1カバーに対する摺動抵抗の低減を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第1実施形態を概略的に示す平面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態のシフトパターンを詳細に示した図である。
【図3】図1に示した第1カバーと第2カバーの関係を示した平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図1、図3および図4に示した第2カバー単体の平面図である。
【図6】図1、図3〜図5に示した第2カバーの第1変形実施形態を示した平面図である。
【図7】図1、図3〜図5に示した第2カバーの第2変形実施形態を示した平面図である。
【図8】本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第2実施形態を概略的に示す平面図である。
【図9】図8に示した第2実施形態のシフトパターンを詳細に示した図である。
【図10】図8に示した第1カバーと第2カバーの関係を示した平面図である。
【図11】図8および図10に示した第2カバー単体の平面図である。
【図12】図8、図10および図11に示した第2カバーの変形実施形態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第1実施形態を示している。このシフトレバー装置用カバースライド構造は、車両の変速機(図示省略)を変速操作するためのシフトレバー11と、このシフトレバー11が挿通可能で車両前後方向に延びる開口部12aを形成したハウジング12を備えたシフトレバー装置10に用いられて、ハウジング12の開口部12aを塞ぐものであり、帯状の第1カバー21と円形形状の第2カバー22を備えている。
【0013】
シフトレバー装置10は、ハウジング12の上面に図1に示したように概略的に表示し図2にて詳細に示したシフトパターンにて、シフトレバー11が変速操作されるように構成されていて、ハウジング12に形成されている開口部12aの形状が図2に示したシフトパターンに対応した形状(RレンジとPレンジ間の変速操作においてシフト操作とセレクト操作が必要な形状)に形成されている。
【0014】
第1カバー21は、車両左右方向に比して車両前後方向が長い形状(帯状)に形成されていて、車両左右方向の各端部21a、21aにてハウジング12に設けたガイドレール部12b、12bに車両前後方向にてスライド可能に組付けられている。この第1カバー21は、シフトレバー11が車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔21bを有しており、シフトレバー11が如何なるポジションに変速操作されたときにも、ハウジング12の開口部12aを塞ぐことが可能な形状に形成されている。
【0015】
また、第1カバー21の下面には、第2カバー22を支持するための球状支持部21cが形成されるとともに、ハウジング12のガイドレール部12bに組付けられる複数個の突起21dが形成されている。球状支持部21cは、左右方向長孔21bより車両前方で第1カバー21における左右方向の略中央部に形成されている。突起21dは、図1では一部のみが示されていて、第1カバー21の車両前後方向全体に設けられている。なお、第1カバー21の第2カバー22より車両前方に延出している部分は、図1の状態で図1の紙面下方に向けて湾曲して延在しているガイドレール部12bに沿って湾曲変形している。また、第1カバー21の第2カバー22より車両後方に延出している部分は、シフトレバー11がDまたはSレンジに変速操作された状態で図1の紙面下方に向けて湾曲して延在しているガイドレール部12bに沿って湾曲変形可能である。
【0016】
第2カバー22は、その中心に設けた環状連結部22aにて第1カバー21の球状支持部21cに嵌合連結されていて、シフトレバー11がセレクト操作されたとき(車両左右方向に操作されたとき)に、第1カバー21に対して回転可能に組付けられている。この第2カバー22は、環状連結部22aから放射状に延びる径方向長孔22bを有しており、第1カバー21の左右方向長孔21b(詳細には、シフトレバー11が挿通されていない部分)を塞ぐことが可能である。径方向長孔22bは、第1カバー21の左右方向長孔21bと一部が重合可能であり、その重合部分にてシフトレバー11が挿通可能である。
【0017】
また、第2カバー22の上面には、前後一対の突起22c、22dが形成されている。前方の突起22cは、シフトレバー11がPレンジに操作されたとき(シフトレバー11が図1に示した位置に操作されたとき)に、最も前方となる部位に設けられていて、図4に示したように、先端(上端)にて第1カバー21の下面に摺動可能に当接しており、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間Goを形成している。後方の突起22dは、シフトレバー11がPレンジにシフトされたときに、最も後方となる部位に設けられていて、図4に示したように、先端(上端)にて第1カバー21の下面に摺動可能に当接しており、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間Goを形成している。また、この実施形態においては、各突起22c、22dの回転方向両側に切欠22c1、22d1が形成されている。
【0018】
上記のように構成したこの第1実施形態においては、ジュース等飲料水が、ハウジング12の開口部12aと第1カバー21の左右方向長孔21bを通して、第1カバー21と第2カバー22間に零れ落ちた場合、第2カバー22に設けた各突起22c、22dによって第1カバー21と第2カバー22の間に形成された上下方向の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちることが可能である。このため、仮に、シフトレバー11がPレンジに長時間保持される場合であっても、ジュース等飲料水が第1カバー21と第2カバー22の間に長時間残留することがなくて、ジュース等飲料水に含まれる物質が第1カバー21と第2カバー22の間にて粘度を高める或いは乾燥固化することがなくて、第2カバー22の第1カバー21に対する回動が良好に維持される。
【0019】
なお、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が略水平となるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、第2カバー22に設けた各突起22c、22dによって第1カバー21と第2カバー22の間に形成された各所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0020】
また、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が前下がりとなるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、車両前方の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0021】
一方、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が後下がりとなるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、車両後方の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0022】
また、この第1実施形態においては、第2カバー22における各突起22c、22dの回転方向両側に切欠22c1、22d1が形成されている。このため、仮に、ジュース等飲料水が各突起22c、22dの回りに集まって、ジュース等飲料水による水溜まりが大きく成長しようとしても、その水溜まりの成長は各突起22c、22dの回転方向両側に形成した切欠22c1、22d1によって制限され、余剰のジュース等飲料水は各切欠22c1、22d1を通して落下する。したがって、各突起22c、22dの回りに大きな水溜まりは形成されなくて、同水溜まりに起因する第2カバー22の第1カバー21に対する回動不良が抑制される。
【0023】
また、この第1実施形態においては、第2カバー22において、各切欠22c1、22d1によって各突起22c、22dを設けた部位の剛性を低減することができて、各突起22c、22dによる第2カバー22の第1カバー21に対する押し付け力を小さくすることが可能である。このため、第2カバー22の第1カバー21に対する摺動抵抗の低減を図ることが可能である。
【0024】
上記した第1実施形態においては、図5に示した第2カバー22(各突起22c、22dの両側に切欠22c1、22d1を設けたもの)を採用して実施したが、図6または図7に示した変形実施形態の第2カバー22Aまたは22Bを採用して実施することも可能である。図6に示した第2カバー22Aは、後方の突起22dの両側から切欠を無くし、前方の突起22cを一対としてこれらの突起22cの一方に切欠22c2を設けたものである。図7に示した第2カバー22Bは、各突起22c、22dの両側から切欠を無くしたものである。
【0025】
また、上記した第1実施形態においては、図1にてハウジング12の上面に概略的に表示し図2にて詳細に示したシフトパターンにて、シフトレバー11が変速操作されるように構成されているが、図8〜図11に示した第2実施形態のように、図8にてハウジング112の上面に概略的に表示し図9にて詳細に示したシフトパターン(RレンジとPレンジ間の変速操作においてセレクト操作が不要なシフトパターン)にて、シフトレバー111が変速操作されるように構成して実施することも可能である。
【0026】
この第2実施形態においては、第1実施形態の第1カバー21と同様に構成された第1カバー121が採用されるとともに、第1実施形態の第2カバー22に代えて、図8、図10および図11に示した第2カバー122が採用されている。第2カバー122は、図8、図10および図11に示した状態で前方端に設けた突起122cと後方端に設けた突起122dを有するとともに、第2カバー122の回転中心O1と径方向長孔122bの延在方向を結ぶ直線L1に対して対称位置に設けられている各突起122c、122dを有していて、4個の突起(一対の突起122cと一対の突起122d)が設けられている。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記した第1実施形態の構成と実質的に同じであるため、100番台の同一符号を付してその説明は省略する。
【0027】
このため、この第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、この第2実施形態においては、上述した4個の突起(各一対の突起122c、122d)が設けられているため、図9に示したシフトパターン(例えば、右ハンドル車両用)に代えて、これと左右対称形状のシフトパターン(例えば、左ハンドル車両用)が採用される車両においても、同一の構成部品にて同様の構成が可能であって、同様の作用効果が得られる。したがって、右ハンドル車両と左ハンドル車両で、シフトレバー装置用カバースライド構造の構成部品を共用することが可能である。
【0028】
なお、上記した第2実施形態の第2カバー122に代えて図12に示した第2カバー122Aを採用して実施することも可能である。図12に示した第2カバー122Aは、後方の突起122dとこれに対して線対称の突起122dの両側から切欠を無くし、前方の突起122cとこれに対して線対称の突起122c間に図6に示した実施形態と同様の切欠122c2を設けたものである。
【0029】
また、上記した各実施形態においては、第2カバー22,122の回転中心が第1カバー21,121における左右方向長孔21b,121bの車両前方に配置されるように構成して実施したが、第2カバー(22,122)の回転中心が第1カバー(21,121)における左右方向長孔(21b,121b)の車両後方に配置されるように構成して実施することも可能である。
【符号の説明】
【0030】
10…シフトレバー装置、11…シフトレバー、12…ハウジング、12a…開口部、12b…ガイドレール部、21…第1カバー、21b…左右方向長孔、21c…球状支持部、22…第2カバー、22a…環状連結部、22b…径方向長孔、22c、22d…突起、22c1、22d1…切欠、Go…所定隙間、110…シフトレバー装置、111…シフトレバー、112…ハウジング、112a…開口部、112b…ガイドレール部、121…第1カバー、121b…左右方向長孔、121c…球状支持部、122…第2カバー、122a…環状連結部、122b…径方向長孔、122c、122d…突起、122c1、122d1…切欠、O1…第2カバーの回転中心、L1…第2カバーの回転中心と径方向長孔の延在方向を結ぶ直線
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の変速機を変速操作するためのシフトレバー装置に用いられるシフトレバー装置用カバースライド構造に関する。
【背景技術】
【0002】
シフトレバー装置用カバースライド構造の一つとして、車両の変速機を変速操作するためのシフトレバーと、このシフトレバーが挿通可能で車両前後方向に延びる開口部を形成したハウジングを備えたシフトレバー装置に用いられて、前記開口部を塞ぐものがあり、例えば、下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−22461号公報
【0004】
上記特許文献1に記載されているシフトレバー装置用カバースライド構造では、前記開口部を塞ぐカバー(カバースライド)が、単一であって、ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられており、前記シフトレバーを挿通可能な矩形の挿通孔を有している。また、カバーの長手方向両端部の上下両面に凸部が形成されていて、これらの凸部にてカバーがハウジングに設けたガイドレール部に車両前後方向にてスライド可能に組付けられている。このため、ジュース等飲料水が、カバーとハウジングのガイドレール部間に流れ込んでも、カバーの摺動性を確保することが可能である。
【発明の概要】
【0005】
上記した特許文献1に記載されているシフトレバー装置用カバースライド構造は、シフトレバー装置においてシフトレバーが車両前後方向にのみ変速操作される構成である車両においては有効である。しかし、シフトレバーが車両前後方向および車両左右方向に変速操作される構成である車両には、上記したカバー(第1のカバー)に設けるシフトレバー挿通孔の形状を左右方向長孔として、この左右方向長孔のシフトレバー挿通部以外の部分を第2のカバーにて塞ぐ必要があって、第1のカバーと第2のカバー間においてもジュース等飲料水に対する対策が必要である。
【0006】
本発明は、シフトレバーが車両前後方向および車両左右方向に変速操作される構成である車両に適したシフトレバー装置用カバースライド構造であり、前記ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられていて、前記シフトレバーが車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔を有しており、前記開口部を塞ぐ(車両前後方向に長い帯状の)第1カバーと、この第1カバーに回転可能に組付けられていて、前記左右方向長孔と一部が重合可能でその重合部分にて前記シフトレバーが挿通される径方向長孔を有しており、前記左右方向長孔を塞ぐ(円形状の)第2カバーを備えていて、この第2カバーには、前記第1カバーとの間に上下方向の所定隙間を形成する突起が設けられていることに特徴がある。
【0007】
この場合において、前記突起は、前記シフトレバーがPレンジ(パーキングポジション)にシフトされたときに、前記左右方向長孔より下方となる部位に設けられていること、または、前記突起は、前記第2カバーの回転中心と前記径方向長孔の延在方向を結ぶ直線に対して対称位置に設けられていることが好ましい。また、前記第2カバーには前記突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されていることが好ましい。
【0008】
本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造では、ジュース等飲料水が、ハウジングの開口部と第1カバーの左右方向長孔を通して、第1カバーと第2カバー間に零れ落ちた場合、第2カバーに設けた突起によって第1カバーと第2カバーの間に形成された上下方向の所定隙間を通して、ジュース等飲料水は第1カバーと第2カバー間から流れ落ちることが可能である。このため、仮に、シフトレバーがPレンジに長時間保持される場合であっても、ジュース等飲料水が第1カバーと第2カバーの間に長時間残留することがなくて、ジュース等飲料水に含まれる物質が第1カバーと第2カバーの間にて粘度を高める或いは乾燥固化することがなくて、第2カバーの第1カバーに対する回動が良好に維持される。
【0009】
また、本発明の実施に際して、第2カバーにおける突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されている場合には、仮に、ジュース等飲料水が突起の回りに集まって、ジュース等飲料水による水溜まりが大きく成長しようとしても、その水溜まりの成長は突起の回転方向両側の少なくとも一方に形成した切欠によって制限され、余剰のジュース等飲料水は切欠を通して落下する。したがって、突起の回りに大きな水溜まりは形成されなくて、同水溜まりに起因する第2カバーの第1カバーに対する回動不良が抑制される。
【0010】
また、この場合には、第2カバーにおいて、切欠によって突起を設けた部位の剛性を低減することができて、突起による第2カバーの第1カバーに対する押し付け力を小さくすることが可能である。このため、第2カバーの第1カバーに対する摺動抵抗の低減を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第1実施形態を概略的に示す平面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態のシフトパターンを詳細に示した図である。
【図3】図1に示した第1カバーと第2カバーの関係を示した平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】図1、図3および図4に示した第2カバー単体の平面図である。
【図6】図1、図3〜図5に示した第2カバーの第1変形実施形態を示した平面図である。
【図7】図1、図3〜図5に示した第2カバーの第2変形実施形態を示した平面図である。
【図8】本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第2実施形態を概略的に示す平面図である。
【図9】図8に示した第2実施形態のシフトパターンを詳細に示した図である。
【図10】図8に示した第1カバーと第2カバーの関係を示した平面図である。
【図11】図8および図10に示した第2カバー単体の平面図である。
【図12】図8、図10および図11に示した第2カバーの変形実施形態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明によるシフトレバー装置用カバースライド構造の第1実施形態を示している。このシフトレバー装置用カバースライド構造は、車両の変速機(図示省略)を変速操作するためのシフトレバー11と、このシフトレバー11が挿通可能で車両前後方向に延びる開口部12aを形成したハウジング12を備えたシフトレバー装置10に用いられて、ハウジング12の開口部12aを塞ぐものであり、帯状の第1カバー21と円形形状の第2カバー22を備えている。
【0013】
シフトレバー装置10は、ハウジング12の上面に図1に示したように概略的に表示し図2にて詳細に示したシフトパターンにて、シフトレバー11が変速操作されるように構成されていて、ハウジング12に形成されている開口部12aの形状が図2に示したシフトパターンに対応した形状(RレンジとPレンジ間の変速操作においてシフト操作とセレクト操作が必要な形状)に形成されている。
【0014】
第1カバー21は、車両左右方向に比して車両前後方向が長い形状(帯状)に形成されていて、車両左右方向の各端部21a、21aにてハウジング12に設けたガイドレール部12b、12bに車両前後方向にてスライド可能に組付けられている。この第1カバー21は、シフトレバー11が車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔21bを有しており、シフトレバー11が如何なるポジションに変速操作されたときにも、ハウジング12の開口部12aを塞ぐことが可能な形状に形成されている。
【0015】
また、第1カバー21の下面には、第2カバー22を支持するための球状支持部21cが形成されるとともに、ハウジング12のガイドレール部12bに組付けられる複数個の突起21dが形成されている。球状支持部21cは、左右方向長孔21bより車両前方で第1カバー21における左右方向の略中央部に形成されている。突起21dは、図1では一部のみが示されていて、第1カバー21の車両前後方向全体に設けられている。なお、第1カバー21の第2カバー22より車両前方に延出している部分は、図1の状態で図1の紙面下方に向けて湾曲して延在しているガイドレール部12bに沿って湾曲変形している。また、第1カバー21の第2カバー22より車両後方に延出している部分は、シフトレバー11がDまたはSレンジに変速操作された状態で図1の紙面下方に向けて湾曲して延在しているガイドレール部12bに沿って湾曲変形可能である。
【0016】
第2カバー22は、その中心に設けた環状連結部22aにて第1カバー21の球状支持部21cに嵌合連結されていて、シフトレバー11がセレクト操作されたとき(車両左右方向に操作されたとき)に、第1カバー21に対して回転可能に組付けられている。この第2カバー22は、環状連結部22aから放射状に延びる径方向長孔22bを有しており、第1カバー21の左右方向長孔21b(詳細には、シフトレバー11が挿通されていない部分)を塞ぐことが可能である。径方向長孔22bは、第1カバー21の左右方向長孔21bと一部が重合可能であり、その重合部分にてシフトレバー11が挿通可能である。
【0017】
また、第2カバー22の上面には、前後一対の突起22c、22dが形成されている。前方の突起22cは、シフトレバー11がPレンジに操作されたとき(シフトレバー11が図1に示した位置に操作されたとき)に、最も前方となる部位に設けられていて、図4に示したように、先端(上端)にて第1カバー21の下面に摺動可能に当接しており、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間Goを形成している。後方の突起22dは、シフトレバー11がPレンジにシフトされたときに、最も後方となる部位に設けられていて、図4に示したように、先端(上端)にて第1カバー21の下面に摺動可能に当接しており、第1カバー21との間に上下方向の所定隙間Goを形成している。また、この実施形態においては、各突起22c、22dの回転方向両側に切欠22c1、22d1が形成されている。
【0018】
上記のように構成したこの第1実施形態においては、ジュース等飲料水が、ハウジング12の開口部12aと第1カバー21の左右方向長孔21bを通して、第1カバー21と第2カバー22間に零れ落ちた場合、第2カバー22に設けた各突起22c、22dによって第1カバー21と第2カバー22の間に形成された上下方向の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちることが可能である。このため、仮に、シフトレバー11がPレンジに長時間保持される場合であっても、ジュース等飲料水が第1カバー21と第2カバー22の間に長時間残留することがなくて、ジュース等飲料水に含まれる物質が第1カバー21と第2カバー22の間にて粘度を高める或いは乾燥固化することがなくて、第2カバー22の第1カバー21に対する回動が良好に維持される。
【0019】
なお、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が略水平となるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、第2カバー22に設けた各突起22c、22dによって第1カバー21と第2カバー22の間に形成された各所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0020】
また、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が前下がりとなるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、車両前方の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0021】
一方、シフトレバー11がPレンジに操作されたときに第1カバー21の左右方向長孔21bを通して露出する第2カバー22の部分が後下がりとなるように、ハウジング12が車体に装着される場合には、車両後方の所定隙間Goを通して、ジュース等飲料水は第1カバー21と第2カバー22間から流れ落ちる。
【0022】
また、この第1実施形態においては、第2カバー22における各突起22c、22dの回転方向両側に切欠22c1、22d1が形成されている。このため、仮に、ジュース等飲料水が各突起22c、22dの回りに集まって、ジュース等飲料水による水溜まりが大きく成長しようとしても、その水溜まりの成長は各突起22c、22dの回転方向両側に形成した切欠22c1、22d1によって制限され、余剰のジュース等飲料水は各切欠22c1、22d1を通して落下する。したがって、各突起22c、22dの回りに大きな水溜まりは形成されなくて、同水溜まりに起因する第2カバー22の第1カバー21に対する回動不良が抑制される。
【0023】
また、この第1実施形態においては、第2カバー22において、各切欠22c1、22d1によって各突起22c、22dを設けた部位の剛性を低減することができて、各突起22c、22dによる第2カバー22の第1カバー21に対する押し付け力を小さくすることが可能である。このため、第2カバー22の第1カバー21に対する摺動抵抗の低減を図ることが可能である。
【0024】
上記した第1実施形態においては、図5に示した第2カバー22(各突起22c、22dの両側に切欠22c1、22d1を設けたもの)を採用して実施したが、図6または図7に示した変形実施形態の第2カバー22Aまたは22Bを採用して実施することも可能である。図6に示した第2カバー22Aは、後方の突起22dの両側から切欠を無くし、前方の突起22cを一対としてこれらの突起22cの一方に切欠22c2を設けたものである。図7に示した第2カバー22Bは、各突起22c、22dの両側から切欠を無くしたものである。
【0025】
また、上記した第1実施形態においては、図1にてハウジング12の上面に概略的に表示し図2にて詳細に示したシフトパターンにて、シフトレバー11が変速操作されるように構成されているが、図8〜図11に示した第2実施形態のように、図8にてハウジング112の上面に概略的に表示し図9にて詳細に示したシフトパターン(RレンジとPレンジ間の変速操作においてセレクト操作が不要なシフトパターン)にて、シフトレバー111が変速操作されるように構成して実施することも可能である。
【0026】
この第2実施形態においては、第1実施形態の第1カバー21と同様に構成された第1カバー121が採用されるとともに、第1実施形態の第2カバー22に代えて、図8、図10および図11に示した第2カバー122が採用されている。第2カバー122は、図8、図10および図11に示した状態で前方端に設けた突起122cと後方端に設けた突起122dを有するとともに、第2カバー122の回転中心O1と径方向長孔122bの延在方向を結ぶ直線L1に対して対称位置に設けられている各突起122c、122dを有していて、4個の突起(一対の突起122cと一対の突起122d)が設けられている。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記した第1実施形態の構成と実質的に同じであるため、100番台の同一符号を付してその説明は省略する。
【0027】
このため、この第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、この第2実施形態においては、上述した4個の突起(各一対の突起122c、122d)が設けられているため、図9に示したシフトパターン(例えば、右ハンドル車両用)に代えて、これと左右対称形状のシフトパターン(例えば、左ハンドル車両用)が採用される車両においても、同一の構成部品にて同様の構成が可能であって、同様の作用効果が得られる。したがって、右ハンドル車両と左ハンドル車両で、シフトレバー装置用カバースライド構造の構成部品を共用することが可能である。
【0028】
なお、上記した第2実施形態の第2カバー122に代えて図12に示した第2カバー122Aを採用して実施することも可能である。図12に示した第2カバー122Aは、後方の突起122dとこれに対して線対称の突起122dの両側から切欠を無くし、前方の突起122cとこれに対して線対称の突起122c間に図6に示した実施形態と同様の切欠122c2を設けたものである。
【0029】
また、上記した各実施形態においては、第2カバー22,122の回転中心が第1カバー21,121における左右方向長孔21b,121bの車両前方に配置されるように構成して実施したが、第2カバー(22,122)の回転中心が第1カバー(21,121)における左右方向長孔(21b,121b)の車両後方に配置されるように構成して実施することも可能である。
【符号の説明】
【0030】
10…シフトレバー装置、11…シフトレバー、12…ハウジング、12a…開口部、12b…ガイドレール部、21…第1カバー、21b…左右方向長孔、21c…球状支持部、22…第2カバー、22a…環状連結部、22b…径方向長孔、22c、22d…突起、22c1、22d1…切欠、Go…所定隙間、110…シフトレバー装置、111…シフトレバー、112…ハウジング、112a…開口部、112b…ガイドレール部、121…第1カバー、121b…左右方向長孔、121c…球状支持部、122…第2カバー、122a…環状連結部、122b…径方向長孔、122c、122d…突起、122c1、122d1…切欠、O1…第2カバーの回転中心、L1…第2カバーの回転中心と径方向長孔の延在方向を結ぶ直線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の変速機を変速操作するためのシフトレバーと、このシフトレバーが挿通可能で車両前後方向に延びる開口部を形成したハウジングを備えたシフトレバー装置に用いられて、前記開口部を塞ぐカバースライド構造であって、
前記ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられていて、前記シフトレバーが車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔を有しており、前記開口部を塞ぐ第1カバーと、
この第1カバーに回転可能に組付けられていて、前記左右方向長孔と一部が重合可能でその重合部分にて前記シフトレバーが挿通される径方向長孔を有しており、前記左右方向長孔を塞ぐ第2カバーを備えていて、
この第2カバーには、前記第1カバーとの間に上下方向の所定隙間を形成する突起が設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項2】
請求項1に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記突起は、前記シフトレバーがPレンジにシフトされたときに、前記左右方向長孔より下方となる部位に設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記第2カバーには前記突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記突起は、前記第2カバーの回転中心と前記径方向長孔の延在方向を結ぶ直線に対して対称位置に設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項1】
車両の変速機を変速操作するためのシフトレバーと、このシフトレバーが挿通可能で車両前後方向に延びる開口部を形成したハウジングを備えたシフトレバー装置に用いられて、前記開口部を塞ぐカバースライド構造であって、
前記ハウジングに車両前後方向にてスライド可能に組付けられていて、前記シフトレバーが車両左右方向に移動可能に挿通される左右方向長孔を有しており、前記開口部を塞ぐ第1カバーと、
この第1カバーに回転可能に組付けられていて、前記左右方向長孔と一部が重合可能でその重合部分にて前記シフトレバーが挿通される径方向長孔を有しており、前記左右方向長孔を塞ぐ第2カバーを備えていて、
この第2カバーには、前記第1カバーとの間に上下方向の所定隙間を形成する突起が設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項2】
請求項1に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記突起は、前記シフトレバーがPレンジにシフトされたときに、前記左右方向長孔より下方となる部位に設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記第2カバーには前記突起の回転方向両側の少なくとも一方に切欠が形成されていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のシフトレバー装置用カバースライド構造において、前記突起は、前記第2カバーの回転中心と前記径方向長孔の延在方向を結ぶ直線に対して対称位置に設けられていることを特徴とするシフトレバー装置用カバースライド構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−260466(P2010−260466A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−113384(P2009−113384)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(591050970)津田工業株式会社 (61)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(591050970)津田工業株式会社 (61)
【Fターム(参考)】
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