説明

シャシ構成部材

【課題】特に、高められた一体成形比率が達成可能であることを特徴とするシャシ構成部材を提供し、これにより、重量及びコストに関する利点を得ることができるようにすることである。
【解決手段】クロスメンバ(2)は、中空体として形成されており且つ取付け部材のための結合個所(3)を有しており、該結合個所(3)は収容窪み(4)を有しており、該収容窪み(4)は底部(6)と、後壁(7)と、2つの側壁(8)とにより画成されており、結合個所(3)は支持ピン(5)を有しており、該支持ピン(5)は側壁(8)に支持されている、自動車のシャシ構成部材において、クロスメンバ(2)は鋳造品として形成されており、収容窪み(4)は鋳造時にクロスメンバ(2)に一体に成形されているようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車、特に乗用車のシャシ構成部材であって、横方向支持体であるクロスメンバを備えており、クロスメンバが中空体として形成されており、且つ取付け部材のための結合個所を有しており、結合個所が収容窪みを有しており、収容窪みが底部と、後壁と、2つの側壁とにより画成されており、結合個所が支持ピンを有しており、支持ピンが側壁に支持されている、自動車のシャシ構成部材に関する。
【背景技術】
【0002】
DE19909945C1において、自動車のためのシャシ構成部材、つまりサブフレーム、特にリアアクスルサブフレームが公知になっている。シャシ構成部材は車両各側において、上側及び下側のサイドメンバと、2つのサイドメンバを結合するクロスメンバとを有している。サブフレームはとりわけ、伝動装置、例えばリアアクスルディファレンシャルの保持のために働く。そのためにサブフレームには三点支承部が形成されている。三点支承部の形成のために、1つのクロスメンバが伝動装置のケーシング頸部のために上方に向かって開口している収容窪みを有している。収容窪みは、底部と、後壁と、2つの側壁とにより画成されている。クロスメンバに伝動装置を固定するために、支承ピンは側壁を通って貫通案内され得る。公知のサブフレームにおいて、収容窪みと支持ピンとによって形成された結合個所は、コンソールを介して形成されている。コンソールはクロスメンバとは別体に形成されていて、適切にクロスメンバに取り付けられている。収容窪みの後壁はクロスメンバの一区分により形成される。クロスメンバ自体は中空体として形成されていて、公知のサブフレームにおいては薄板成形部材として設計されている。
【0003】
DE102004012662A1において、閉鎖された中空異形材として砂中子によって成形されているフレーム状のリアアクスル支持体が公知になっている。
【0004】
DE102005032919A1において、ボックス状の構造を有する、内燃機関のためのエンジン支持体が公知になっている。エンジン支持体の中空室は、プラスチック容器の製造のために中空型を形成する。
【0005】
DE19922800A1には自動車のための補助フレームが記載されている。補助フレームは鋳造材料から成る少なくとも1つの接合エレメントを備えている。接合エレメントは、補助フレームを少なくとも1つの支持体に結合するための少なくとも1つのフランジを有している。
【0006】
DE102006042377A1には、傾動式チル鋳造(Kippkokillenguss)において製造されているフロントアクスル支持体が記載されている。
【0007】
WO2007/019935A1には、鋳造構成部材として形成されているばねストラット収容部が記載されている。取付け部材のための結合個所は鋳造構成部材に直接一体成形されている。この結合個所は、例えば既に準備されているネジ開口である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】DE19909945C1
【特許文献2】DE102004012662A1
【特許文献3】DE102005032919A1
【特許文献4】DE19922800A1
【特許文献5】DE102006042377A1
【特許文献6】WO2007/019935A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の課題は、冒頭で述べたシャシ構成部材を改良して、特に、高められた一体成形比率が達成可能であるシャシ構成部材を提供し、これにより、重量及びコストに関する利点を得ることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明に係るシャシ構成部材は、クロスメンバは鋳造品として形成されており、収容窪みは鋳造時にクロスメンバに一体に成形されているようになっている。
【0011】
好ましくは、収容窪みは、収容窪み内に挿入可能な取付け部材の支承体に適合させられており、支承体は収容窪み内での組込み状態において支持ピンによって結合個所に緊締されており、支承体は結合個所の領域においてクロスメンバを補強する複合体を形成する。
【0012】
好ましくは、収容窪みがクロスメンバに一体成形されており、収容窪みの領域においてクロスメンバの中空の構造は中断されている。
【0013】
好ましくは、クロスメンバは2つの中空の支持体区分を有しており、両支持体区分は、結合個所の両側に隣接しており、中実に構成された底部と、中実に構成された後壁とを介して互いに結合されている。
【0014】
好ましくは、クロスメンバは結合個所の両側でそれぞれ中子出口を有しており、中子出口は、一方の側で1つの側壁により画成されており、且つ結合個所に隣接しているクロスメンバの中空の支持体区分の中空室に連通して結合されている。
【0015】
好ましくは、各中子出口は各側壁に対向してウェブ壁を有している。
【0016】
好ましくは、クロスメンバは各中子出口から離れたウェブ壁の側に凹部を有している。
【0017】
好ましくは、各ウェブ壁は各凹部に対して開口している貫通開口を有しており、各側壁を貫通している支持ピンに、凹部と、貫通開口と、中子出口とを通じて工具がアクセス可能である。
【0018】
好ましくは、取付け部材が、伝動装置、特にリアアクスル伝動装置である。
【0019】
好ましくは、シャシ構成部材が、サブフレーム、特にリアアクスルサブフレームである。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、収容窪みをクロスメンバの鋳造時にクロスメンバに一体に成形する、という思想に基づいている。鋳造構成部材としてクロスメンバを製造することは、クロスメンバの製造の際に既に収容窪みの一体成形を可能にする。これにより結合個所の形成のために別体で製造されたコンソールを省くことができる。同様にこの種のコンソールをクロスメンバに取り付けるための付加的な組付けステップが省略される。クロスメンバに収容窪みを一体に形成することにより、更に製造公差、特に結合個所に対する位置決め公差を減じることができる。このことは組付けに関する利点を伴う。またパッケージに関する利点をもたらすこともできる。
【0021】
有利な構成によれば、収容窪みを、収容窪み内に挿入可能な取付け部材の支承体に適合させることができるので、収容窪み内での組付け状態において支持ピンで緊締されている支承体が結合個所と一緒に複合体を形成する。複合体は結合個所の領域においてクロスメンバを補強する。組み付けられた状態において結合体もしくは複合体を適切に形成することにより、クロスメンバはまさに結合個所の領域において、特に高い剛性を備えることができる。複合体により、外部の構成部材、つまり取付け部材の支承体は、結合個所の領域におけるクロスメンバの補強もしくは補剛に対して重要な貢献を果たす。
【0022】
別の有利な構成によれば、収容窪みをクロスメンバ内に一体成形することができるので、収容窪みの領域においてクロスメンバの中空の構造は中断される。従って結果的に、収容窪みの領域におけるクロスメンバは中実である。これにより収容窪みの一体成形による中空支持体の剛性損失を、特に支承体に関して補償することができる。
【0023】
クロスメンバが結合個所の両側でそれぞれ中子出口を有している構成が特に有利である。中子出口は一方の側において収容窪みの1つの側壁により画成されていて、結合個所に隣接している中空の支持体区分の中空室に連通して接続されている。収容個所の領域におけるこの種の中子出口の配置は、一体成形された収容窪みを備えたクロスメンバの鋳造を簡単にする。なぜならば閉鎖された中子をそれぞれ使用することができるからである。
【0024】
本発明の別の重要な特徴及び利点が、従属請求項、図面、及び図面に基づく説明から明らかになる。
【0025】
前記及び以下に更に説明されている特徴は、それぞれ記載の組合せだけでなく、別の組合せ又は単独で本発明の枠を越えることなく使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】結合個所の領域におけるシャシ構成部材を上方から見た斜視図である。
【図2】結合個所の領域におけるシャシ構成部材を下方から見た斜視図である。
【図3】結合個所の領域におけるシャシ構成部材のクロスメンバの縦断面図である。
【図4】結合個所の領域におけるクロスメンバの拡大された縦断面図である。
【図5】シャシ構成部材に取り付けられた取付け部材を備えたシャシ構成部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。同じ符号を、同じ又は類似の構成部材、又は機能に関して同じ構成部材に用いる。
【0028】
図1〜5によれば、自動車、特に乗用車のシャシ構成部材1は、中空支持体として形成されていて、且つ取付け部材(図示せず)のための結合個所3を有する少なくとも1つのクロスメンバ2を有している。シャシ構成部材1は、例えばサブフレーム(Fahrschemel)であってよく、とりわけ特にリアアクスルサブフレームであってよい。クロスメンバ2は、特に前方及び後方のクロスメンバを有しているサブフレーム1において、サブフレーム1の前方のクロスメンバ2を形成することができる。取付け部材は、例えば伝動装置、特にリアアクスル伝動装置であってよい。図5には、この種の取付け部材が記載されており、符号20が付されている。取付け部材20をクロスメンバ2もしくはシャシ構成部材1に結合することができるように、取付け部材20は結合個所3と協働する支承体21を有している。
【0029】
結合個所3は収容窪み4と支持ピン5とを有している。図1によれば収容窪み4は上方に開口している。従って、収容窪み4は底部6と、後壁7と、2つの側壁8とにより画成されている。収容窪み4をほぼ立方体に形成することができ、その結果、底部6は後壁7に対してほぼ垂直に延びている。両側壁8は互いにほぼ平行に延在していて、底部6及び後壁7に対してほぼ垂直に延びている。支持ピン5は収容窪み4を貫通し、側壁8において支持されている。支持ピン5は側壁8に対してほぼ垂直に延びていて、従って底部6及び後壁7に対してほぼ平行に延びている。収容窪み4は、取付け部材20の収容に適した区分を収容するために機能する。図5によれば収容窪み4は、例えば支承体21の収容のために働く。支承体21は、例えば取付け部材20の支持アーム22を貫通していてもよい。特に支承体21は、クロスメンバ2に対する取付け部材20の相対的な旋回を可能にすることができる。有利には、支承体21を収容窪み4内に挿入することができ、収容窪み4において支持ピン5で緊締することができるように、収容窪み4は収容窪み4の寸法に関して支承体21に適合させられている。組み付けられた状態において、このような複合体又は結合体23を形成することができる。複合体又は結合体23は支承体21と結合個所3とにより実質的に形成される。結合体23は、結合個所3の領域におけるクロスメンバ2の集中的な補強をもたらす。複合体23の形成により、支承体21はクロスメンバ2の補強に集中的に貢献する。特に、側壁8は支承体21を介して互いに支持することができる。支承体21は支持ピン5に対して平行に延びていて、ひいては側壁8に対してほぼ垂直である。
【0030】
支持ピン5は、例えばネジ9である。図3によればネジ9は一方の側でネジ頭10を有しており、他方の側でナット11を支持する。窪み4に対して支持ピン5は外側から側壁8を通って差し込まれていて、側壁8に外側から緊締されている。組み付けられた状態において、支持ピン5もしくは支持ピン5のネジ9は、支承体21を同軸的に貫通している。
【0031】
クロスメンバ2は鋳造品、例えばねずみ鋳鉄(Grauguss)又は軽金属鋳造品、有利にはアルミニウム鋳造品として形成されている。収容窪み4はクロスメンバ2に一体成形されている。収容窪み4はクロスメンバ2の鋳造成形時にクロスメンバ2に一体成形されている。クロスメンバ2における収容窪み4の位置決めは、有利には、収容窪み4によりクロスメンバ2の中空の構造が中断されているように行われる。
【0032】
例えばクロスメンバ2は2つの中空の支持体区分12,13を有している。両中空の支持体区分12,13は結合個所3の両側に配置されているか、もしくは結合個所3を介して互いに結合されている。例えば両支持体区分12,13は、中実に形成された底部6を介して互いに結合されている一方で、中実に形成された後壁7を介して互いに結合されている。中実に形成された側壁8により、窪み4は比較的剛性の有る構造もしくは比較的剛性の有るシェルを有する。これにより、収容窪み4が一体成形されているにもかかわらずクロスメンバ2が比較的高い剛性を有するまでに、クロスメンバ2を結合個所3の領域において補強することができる。結合個所3の領域におけるクロスメンバ2の補強のために、特に高い貢献を支承体21が果たす。支承体21は取付け部材20の取付け時に収容窪み4内に挿入され、支持性の複合体23を形成するために収容窪み4内において支持ピン5で緊締される。
【0033】
図2〜4によれば、クロスメンバ2は結合個所3の両側でそれぞれ中子出口14を有している。中子出口14は、窪み4の開口している側とは反対の側でクロスメンバ2において開口するように位置決めされている。従って、例えば各中子出口14は下方に開口している。中子出口14は収容窪み4に対して直接隣接して配置されている。収容窪み4に向かって各中子出口14は各々、1つの側壁8により画成されている。従って各側壁8は、窪み4寄りの内面と、各中子出口14寄りの外面とを有している。図3及び4によれば、各中子出口14はそれぞれ1つの支持体区分12,13の中空室15もしくは16に連通している。これにより支持体区分12,13もしくはクロスメンバ2は、中子出口14によって、例えば水排出部を有している。更に各中子出口14を介して、支持ピン5を螺合するためのアクセス可能性を成すことができるか、もしくは向上させることができる。
【0034】
各中子出口14は各側壁8に対向してウェブ壁17によって画成されている。ウェブ壁17は結合個所3の領域におけるクロスメンバ2の構造の補強に繋がる。例えばクロスメンバ2は各支持体区分12,13の領域において、結合個所3に隣接してそれぞれ凹部18を備えている。凹部18は、各中子出口14に設けられている各ウェブ壁17の、各中子出口14とは反対の側に隣接している。凹部18は、支持体区分12,13の領域、つまり結合個所への各移行部における、クロスメンバ2の付加的な補強に繋がる。更に凹部18は支持ピン5を螺合するためのアクセス可能性を向上させるために使用することもできる。ウェブ壁17が、各凹部18の領域における支持体区分12,13の補強のために働くことは明らかである。
【0035】
特に各ウェブ壁17は、図示の実施の形態のようにそれぞれ1つの貫通開口19を有していてもよい。各貫通開口19は各凹部18に対して開口していて、凹部18を各中子出口14の内部に接続している。貫通開口19は支持ピン5に対して整合して配置されている。更に貫通開口19は、ネジ頭10が一方の貫通開口19を通って貫通案内可能であり、且つナット11が他方の貫通開口19を通って貫通案内可能であるように寸法設定されている。更に有利には、貫通開口19は、ネジ頭10もしくはナット11の操作のために、工具も貫通開口部19を通って貫通案内可能であるように寸法設定されている。従って、凹部18と、貫通開口19と、中子出口14とを通って適切な工具が支持ピン5にアクセス可能である。
【0036】
中子出口14の本発明において提案される位置決めにより、特にウェブ壁17及び/又は凹部18に関連した位置決めにより、結合個所3の領域において、クロスメンバ2内に収容窪み4が一体成形されているにもかかわらず、両支持体区分12,13の結合を形成することができる。この結合は、特に複合体23に関連して、比較的高い剛性を有することを特徴としている。従ってクロスメンバ2は高い一体成形比率(Integrationsgrad)にもかかわらず、比較的高い剛性及び安定性を有している。クロスメンバ2への結合個所3の一体成形により、結合個所3を形成するために別体に製造されたコンソール等の取付けが不要になる。更に一体成形された結合個所3は、改良された位置決め公差を特徴とする。このことは、本発明において提示されたシャシ構成部材1を備えた車両の大量生産を簡単にする。
【0037】
更に、中子出口14は、中空のクロスメンバ2のための水排出部として利用することができる。更にまた、中子出口14は、既述のように、支持ピン5に対する比較的好適なアクセス可能性を達成するために使用することができる。クロスメンバ2内に一体成形された収容窪み4を備えた、本発明において提示された結合個所3により、取付け部材20の組付けのための別体のコンソール、及びこの種のコンソールをクロスメンバ2に取り付けるために対応する螺合部を省くことができるので、本発明において提示された構造には、更に重量に関する利点がもたらされる。最終的には、クロスメンバ2内に一体成形された収容窪みは、パッケージに関する利点を提供する特にコンパクトな構造に繋がる。
【符号の説明】
【0038】
1 シャシ構成部材、 2 クロスメンバ、 3 結合個所、 4 収容窪み、 5 支持ピン、 6 底部、 7 後壁、 8 側壁、 9 ネジ、 10 ネジ頭部、 11 ナット、 12,13 支持体区分、 14 中子出口、 15,16 中空室、 17 ウェブ壁、 18 凹部、 19 貫通開口、 20 取付け部材、 21 支承体、 22 支持アーム、 23 結合体、複合体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車、特に乗用車のシャシ構成部材であって、クロスメンバ(2)を備えており、該クロスメンバ(2)は、中空体として形成されており且つ取付け部材のための結合個所(3)を有しており、該結合個所(3)は収容窪み(4)を有しており、該収容窪み(4)は底部(6)と、後壁(7)と、2つの側壁(8)とにより画成されており、結合個所(3)は支持ピン(5)を有しており、該支持ピン(5)は側壁(8)に支持されている、自動車のシャシ構成部材において、
クロスメンバ(2)は鋳造品として形成されており、収容窪み(4)は鋳造時にクロスメンバ(2)に一体に成形されていることを特徴とする、自動車のシャシ構成部材。
【請求項2】
収容窪み(4)は、該収容窪み(4)内に挿入可能な取付け部材(20)の支承体(21)に適合させられており、支承体(21)は収容窪み(4)内での組込み状態において支持ピン(5)によって結合個所(3)に緊締されており、支承体(21)は結合個所(3)の領域においてクロスメンバ(2)を補強する複合体(23)を形成する、請求項1記載のシャシ構成部材。
【請求項3】
収容窪み(4)はクロスメンバ(2)に一体成形されており、収容窪み(4)の領域においてクロスメンバ(2)の中空の構造は中断されている、請求項1又は2記載のシャシ構成部材。
【請求項4】
クロスメンバ(2)は2つの中空の支持体区分(12,13)を有しており、該両支持体区分(12,13)は、結合個所(3)の両側に隣接しており、中実に構成された底部(6)と、中実に構成された後壁(7)とを介して互いに結合されている、請求項1から3までのいずれか一項記載のシャシ構成部材。
【請求項5】
クロスメンバ(2)は結合個所(3)の両側でそれぞれ中子出口(14)を有しており、該中子出口(14)は、一方の側で1つの側壁(8)により画成されており、且つ結合個所(3)に隣接しているクロスメンバ(2)の中空の支持体区分(12,13)の中空室(15,16)に連通して結合されている、請求項1から4までのいずれか一項記載のシャシ構成部材。
【請求項6】
各中子出口(14)は各側壁(8)に対向してウェブ壁(17)を有している、請求項5記載のシャシ構成部材。
【請求項7】
クロスメンバ(2)は各中子出口(14)から離れたウェブ壁(17)の側に凹部(18)を有している、請求項6記載のシャシ構成部材。
【請求項8】
各ウェブ壁(17)は各凹部(18)に対して開口している貫通開口(19)を有しており、各側壁(8)を貫通している支持ピン(5)に、凹部(18)と、貫通開口(19)と、中子出口(14)とを通じて工具がアクセス可能である、請求項7記載のシャシ構成部材。
【請求項9】
取付け部材が、伝動装置、特にリアアクスル伝動装置である、請求項1から8までのいずれか一項記載のシャシ構成部材。
【請求項10】
前記シャシ構成部材(1)が、サブフレーム、特にリアアクスルサブフレームである、請求項1から9までのいずれか一項記載のシャシ構成部材。

【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−298402(P2009−298402A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−141058(P2009−141058)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(508174975)ドクトル イング ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフト (134)
【氏名又は名称原語表記】Dr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Porscheplatz 1, D−70435 Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】