説明

ショートアーク型放電ランプ

【課題】放電ランプの輝度を所望の水準に維持し、かつ、放電ランプの始動を速やかに行うことのできるショートアーク型放電ランプを提供すること。
【解決手段】水銀が封入された発光管の両端に連続する封止管とよりなる管体と、各々先端側が上記発光管の内部に配置され管軸方向に伸びる一対の電極2,3と、上記封止管の内部に配置されたシール用絶縁体と、該シール用絶縁体の先端面に当接して配置され、上記電極2,3に接続された導電ディスク5とを備えるショートアーク型放電ランプにおいて、上記一対の電極間2,3の距離をd、上記一方の電極2の先端部から該電極2に固定される導電ディスク5の基端部51までの距離をW1、上記他方の電極3の先端部から該電極3に固定される導電ディスク5の基端部51までの距離をW2としたとき、52.8d≦W1+W2の関係を満たすことを特徴とするショートアーク型放電ランプである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショートアーク型放電ランプに係わり、特に、半導体ウェハ、液晶基板、プリント基板、カラーフィルタ等の露光用光源に使用されるショートアーク型放電ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェハ等の製造工程においては、中心波長365nmの紫外線を放射するショートアーク型放電ランプが使用されている。このような放電ランプにおいては、製造工程におけるスループットを向上させるために、半導体ウェハ等の被処理体への露光を迅速に行うことが要求されていることから、速やかに始動させることが必要とされている。なお、ここで、始動とはショートアーク型放電ランプのランプ電圧値が所定の値で一定になった状態を意味する。
【0003】
従来、ショートアーク型放電ランプを速やかに始動させるための手段として、例えば、特許文献1に示されているように、発光管内に0.1mg/cm〜10mg/cmの水銀が封入されたショートアーク型水銀ランプにおいて、キセノンガス等のバッファガスの発光管内における圧力が1〜8気圧となるように封入することが知られている。
【0004】
一方、被処理体に対する露光を迅速に行うことにより半導体ウェハ等の製造工程におけるスループットを向上させるためには、放電ランプから放射される波長365nmの紫外線の放射強度を大きくすることが必要とされる。放電ランプから放射される波長365nmの紫外線の放射強度を大きくするためには、例えば、特許文献1に示されているように、発光管内に対向して配置される電極間の距離を2〜10mmと短めに設定することにより、放電ランプを楕円反射鏡に取り付けて使用する場合に集光効率が低下することを回避することが知られている。
【特許文献1】特開2003−257364号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のショートアーク型放電ランプにおいては、放電ランプを高輝度にするために一対の電極間の距離を短く設定した場合には、放電ランプを速やかに始動させることができず、被処理体の製造工程におけるスループットが低下するという不具合を生じる。この原因は、一対の電極間の距離が短いと、点灯初期電圧が低くなってランプヘの入力電力が低くなることに伴い、水銀の蒸発速度が遅くなることにあると考えられる。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みて、発光管内に一対の電極が配置されたショートアーク型放電ランプにおいて、放電ランプの輝度を所望の水準に維持し、かつ、放電ランプの始動を速やかに行うことのできるショートアーク型放電ランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、内部に発光物質として水銀が封入された発光管および該発光管の両端に連続する封止管とよりなる管体と、それぞれ先端側が上記発光管の内部に配置され基端側が上記各封止管の管軸方向に伸びる一対の電極と、上記封止管の内部に配置されたシール用絶縁体と、該シール用絶縁体の先端面に当接して配置され、上記電極に接続された導電ディスクとを備えるショートアーク型放電ランプにおいて、上記一対の電極間の距離をd、上記一方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離をW1、上記他方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離をW2としたとき、52.8d≦W1+W2の関係を満たすことを特徴とするショートアーク型放電ランプである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明のショートアーク型放電ランプにおいては、一対の電極間の距離をd、一方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離をW1、他方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離をW2としたとき、52.8d≦W1+W2の関係を満たしているので、一方の電極および他方の電極が、放電ランプの安定点灯時に熱膨張することによって、従来のもの以上に互いに接近する方向に向けて伸びることが期待される。
そのため、請求項1に記載の発明のショートアーク型放電ランプにおいては、放電ランプの始動に要する時間が短くなるように始動時における一対の電極間の距離を従来のものに比べて長くした場合であっても、安定点灯時における一対の電極間の距離を従来のものと同じにすることができる。
従って、請求項1に記載の発明のショートアーク型放電ランプにおいては、放電ランプの安定点灯時に従来のものと同じ水準の輝度を得ることができるものでありながら、放電ランプの始動に要する時間を従来のものと比べて短縮することができるので、被処理体の製造工程におけるスループットが格段に向上するものと期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の一実施形態を図1ないし図5を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るショートアーク型放電ランプ100の構成の概略を示す正面図である。
同図に示すように、ショートアーク型放電ランプ(以下、単に「放電ランプ」ともいう)100は、球状の発光管1Aと発光管1Aの両端に連続する一対の封止管部1B,1Bとを備える石英ガラスによって構成された管体1を備えている。発光管1Aの内部には、陽極2と陰極3とが対向して配置されており、陽極2と陰極3との間の距離dは2mm以上に設定されている。発光管1Aの内部には0.1mg/mm〜60mg/mmの水銀が封入されていると共に、発光管1Aの内部におけるバッフアガスの圧力が、1×10〜8×10Paとなるようにキセノン等からなる希ガスが封入されている。ここで、Dは管体径、Lは発光管1Aの長さ、dは始動時の陽極2と陰極3との間の距離である。
【0010】
一方の電極である陽極2は、陰極3の先端部に対向する平坦な先端部21と、先端部21に連続して陽極2の基端側に向けて次第に外径が大きくなるよう傾斜した傾斜部22とからなる先端側を有していると共に、傾斜部22の基端側に連続する円柱状部23と、円柱状部23の基端側に連続する、円柱状部23よりも外径の小さい円柱状の内部リード4とによって構成され、管体1の管軸方向に伸びている。内部リード4は、例えば、タングステン等の高融点金属によって構成され、例えば、嵌め込みによって円柱状部23の基端側に固定されている。
【0011】
他方の電極である陰極3は、陽極2の先端部21に対向する先端部31と、先端部31から遠ざかるにつれて外径が大きくなる錐状部32と、錐状部32の基端側に連続する円柱状部33と、円柱状部33の基端側に連続する、円柱状部33よりも外径の小さい円柱状部の内部リード4とによって構成され、管体1の管軸方向に伸びている。内部リード4は、例えば、タングステン等の高融点金属によって構成され、例えば、嵌め込みによって円柱状部33の基端側に固定されている。
【0012】
図2は、図1に示したショートアーク型放電ランプ100の電極および封止管の一部を拡大して示した拡大図である。
同図に示すように、内部リード4の基端部41には、モリブデン等の高融点金属からなり、その中心位置に開口が形成された円板状の導電ディスク5が固定されている。各内部リード4は、各内部リード4の基端部41が導電ディスク5を貫通して導電ディスク5の基端部51から封止管1Bの外端部に向けて伸び出た状態で、その外周面が導電ディスク5の開口縁に溶接されることによって導電ディスク5に対して接続されている。
【0013】
また、内部リード4は、石英ガラスによって構成された保持用筒体6によって支持されている。導電ディスク5の基端部51は、石英ガラスによって構成されたシール用絶縁体7の先端面に当接している。モリブデン等の金属によって構成された金属箔8は、シール用絶縁体7の外周囲において互いに離間して管体1の管軸に沿って平行に配設されており、その一端が導電ディスク5に電気的に接続されていると共に、その他端がモリブデン等の金属によって構成され、シール用絶縁体7の基端部に当接する導電ディスク9に電気的に接続されている。外部リード10は、導電ディスク9を貫通して導電ディスク9と電気的に接続され、先端部がシール用絶縁体7の有底穴に嵌め込まれると共に、基端部が封止管1Bの外端面から外方に伸び出ている。外部リード10は石英ガラスによって構成された保持用筒体11によって支持されている。
【0014】
封止管1Bにおいては、封止管1Bの内面とシール用絶縁体7の外周面との間に複数の、例えば、6枚の金属箔8が介在している状態で、封止管1Bの内面とシール用絶縁体7の外周面とがシュリンクシールされることによって気密に封止されている。複数の金属箔8を用いるのは、金属箔8が溶断することを防止するために、陽極2と陰極3の間に供給する大電流を分流するためである。外部リード10,10には電気的に接続された不図示の給電装置から陽極2と陰極3との間に直流電圧が印加される。
【0015】
図3は、本実施形態に係るショートアーク型放電ランプ100の始動時と動作時における、陽極2および陽極2に固定された内部リード4と陰極3および陰極3に固定された内部リード4との構成を示す図、図4は従来技術に係るショートアーク型放電ランプの始動時と動作時における、陽極2’および陽極2’に固定された内部リード4’と陰極3’および陰極3’に固定された内部リード4’との構成を示す図である。
【0016】
本実施形態に係るショートアーク型放電ランプ100によれば、図3に示すように、放電ランプ100の始動時における陽極2の先端部21と陰極3の先端部31との間の距離(以下、単に「極間距離」ともいう)をdとし、陽極2の先端部21から陽極2の内部リード4に固定された導電ディスク5の基端部51までの距離をW1とし、陰極3の先端部31から陰極3の内部リード4に固定された導電ディスク5の基端部51までの距離をW2としたとき、以下の関係を満たすことを特徴としている。
52.8d≦W1+W2
【0017】
本実施形態に係るショートアーク型放電ランプによれば、定格電力が1500W以上のものであって、上記の関係を満たすことにより、放電ランプの輝度が従来のものと同程度でありながら、放電ランプの始動に要する時間を短縮することができる。その理由は、次のように考えられる。
【0018】
以下においては、図3に示す本発明の放電ランプの安定点灯時における陽極2の先端部21と陰極3の先端部31の間の距離(以下、単に「極間距離」ともいう)dxは、図4に示す従来の放電ランプの安定点灯時における陽極2’の先端部21’と陰極3’の先端部31’との間の距離(以下、単に「極間距離」ともいう)dx’に等しいという前提で説明をする。
上記のショートアーク型放電ランプにおいては、距離W1と距離W2との総和W1+W2が電極2,3間の距離dに比して52.6倍以上も大きくなるように、特に、内部リード4,4の全長を従来よりも長くする。このように構成することにより、ランプ安定点灯時においては、陽極2に固定されている内部リード4と陰極3に固定されている内部リード4とが、それぞれ管体1の管軸方向に沿って互いに接近する方向に向けて大きく熱膨張することになる。そのため、本発明のランプにおける始動時の極間距離dを、従来技術のランプにおける始動時の極間距離d’に比べて長くした場合であっても、本発明のランプにおける安定点灯時の極間距離dxと従来技術のランプにおける安定点灯時の極間距離dx’とが等しくなる。
【0019】
ここで、本発明のランプにおける始動時の極間距離dと、放電ランプの始動に要する時間との関係について以下に補足説明する。安定点灯中のショートアーク型放電ランプのランプ電圧は、アーク中の放電ガス濃度と極間距離dxによって決定される。水銀、その他金属封入ランプの場合は、始動時においては金属成分が蒸発していないため、アーク中の放電ガス濃度が低く、ランプ電圧は安定点灯時より低い値となる。始動時のショートアーク型放電ランプにおいては、ランプ電庄が低いため、これに初期電流を掛けたランプ電力が低くなり、水銀、その他金属成分を蒸発させる力が低くなる。始動時のショートアーク型放電ランプにおいては、極間距離以外の全ての要素が共通する場合には、始動時の極間距離dを長くすることにより、ランプ電圧が高くなり、これは伴って、ランプ電圧に初期電流を掛けたものであるランプ電力も高くなる。ランプ電力が大きくなると、電極の発熱量が多くなるために、水銀が速やかに蒸発するようになり、ショートアーク型放電ランプの立ち上がりが速くなる。以上から、ショートアーク型放電ランプにおいては、始動時の極間距離dを長くすることにより、水銀が速やかに蒸発して立ち上がりが速くなるため、始動に要する時間を短縮することができる。
従って、本発明のショートアーク型放電ランプにおいては、W1+W2が上記の関係を満たしているので、始動時の極間距離dを長くした場合であっても、従来技術のランプと同じ水準の輝度が得られるものでありながら、始動に要する時間を短縮することができる。これに関しては後述の実験結果によって実証されている。
【0020】
一方、図4に示すように、従来のショートアーク型放電ランプにおいては、陽極2’に固定されている内部リード4’および陰極3’に固定されている内部リード4’の全長が本発明のものより短く、本発明の関係を満たしていないために、ランプ安定点灯時に、陰極2’側の内部リード4’と陰極3’側の内部リード4’が互いに接近する方向に向けて熱膨張する量が小さくなるので、始動時の極間距離d’を長くした場合には、安定点灯時の極間距離を十分短くすることができない。その結果として、始動に要する時間を短縮した場合には、ショートアーク型放電ランプから放射される光の輝度を十分に得ることができない。
【0021】
図5は、本発明の効果を確認するために行った実験結果を示す表である。
図5(a)は、実施例1として、管径100mm、封入された水銀量50mg/cm、定格電力5000Wであって、始動時の電極間距離dを3.8mm(従来品1)、4.0mm(発明品1)と異ならせると共に、W1+W2を191mm(従来品1)、211mm(発明品1)と異ならせたショートアーク型放電ランプにおける、平均輝度、立ち上がり時間比、および総合判定の結果を示す表である。実施例1においては、従来品1における立ち上がり時間を1としたときの立ち上がり時間比を示す。
図5(b)は、実施例2として、管径80mm、封入された水銀量50mg/cm、定格電力3500Wであって、始動時の電極間距離dを3.0mm(従来品2)、3.4mm(従来品3)、3.5mm(発明品2)、3.8mm(発明品3)と異ならせると共に、W1+W2を127mm(従来品2)、170mm(従来品3)、184mm(発明品2)、220mm(発明品3)と異ならせたショートアーク型放電ランプにおける、平均輝度、立ち上がり時間比、および総合判定の結果を示す表である。実施例2においては、従来品3における立ち上がり時間を1としたときの立ち上がり時間比を示す。
図5(c)は、実施例3として、管径62mm、封入された水銀量50mg/cm、定格電力2000Wであって、始動時の電極間距離dを2.2mm(従来品4)、2.4mm(発明品4)、3.0mm(発明品5)と異ならせると共に、W1+W2を109mm(従来品4)、132mm(発明品4)、220mm(発明品5)と異ならせたショートアーク型放電ランプにおける、平均輝度、立ち上がり時間比、および総合判定の結果を示す表である。実施例3においては、従来品4における立ち上がり時間を1としたときの立ち上がり時間比を示す。
なお、図5(a)〜(c)の実施例1〜3は、従来品1〜4、発明品1〜5の平均輝度が全て同じとなるようにしている。
【0022】
同図において、平均輝度とは、動作極を一辺とする正方形の面積をSとし、面積S中の光放射強度をIとした時、I/Sにより定義される。光放射強度Iはランプを陰極または陽極が上方に位置するように点灯させ、アーク中心に対して水平方向に放射される光をレンズ等で結像して測定する。また、立ち上がり時間とは、起動器より電極間に高電圧を印加した時点から定格電圧の80%に到達する時間である。
【0023】
図5(a)の実施例1によれば、従来品1の(W1+W2)/d1=50.3における立ち上がり時間を1とした時、発明品1の(W1+W2)/d=52.8における立ち上がり時間が0.82となり、従来品1に比べて発明品1においては、平均輝度が同一でありながら、立ち上がり時間を短縮することができた。
【0024】
図5(b)の実施例2によれば、従来品3の(W1+W2)/d=50.0における立ち上がり時間を1とした時、従来品2の(W1+W2)/d=42.3における立ち上がり時間が1.06、発明品2の(W1+W2)/d1=52.6における立ち上がり時間が0.91、発明品3の(W1+W2)/d1=57.9における立ち上がり時間が0.86となり、従来品2、3に比べて発明品2、3においては、平均輝度が同一でありながら、立ち上がり時間を短縮することができた。
【0025】
図5(c)の実施例3によれば、従来品4の(W1+W2)/d=49.5における立ち上がり時間を1とした時、発明品4の(W1+W2)/d=55.0における立ち上がり時間が0.93、発明品5の(W1+W2)/d=73.3における立ち上がり時間が0.76となり、従来品4に比べて発明品4,5においては、平均輝度が同一でありながら、立ち上がり時間を短縮することができた。
【0026】
上記の実施例1〜3の結果を勘案すると、52.6d≦W1+W2の関係を満たすことが望ましいことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係るショートアーク型放電ランプ100の構成の概略を示す正面図である。
【図2】図1に示したショートアーク型放電ランプ100の電極および封止管の一部を拡大して示した拡大図である。
【図3】本発明に係るショートアーク型放電ランプ100の始動時と動作時における、陽極2および陽極2に固定された内部リード4と陰極3および陰極3に固定された内部リード4との構成を示す図である。
【図4】従来技術に係るショートアーク型放電ランプの始動時と動作時における、陽極2’および陽極2’に固定された内部リード4’と陰極3’および陰極3’に固定された内部リード4’との構成を示す図である。
【図5】本発明の効果を確認するために行った実験結果を示す表である。
【符号の説明】
【0028】
100 ショートアーク型放電ランプ
1 管体
1A 発光管
1B 封止管
2 陽極
21 先端部
22 傾斜部
23 円柱状部
3 陰極
31 先端部
32 錐状部
33 円柱状部
4 内部リード
41 基端部
5 導電ディスク
51 基端部
6 保持用筒体
7 シール用絶縁体
8 金属箔
9 導電ディスク
10 外部リード
11 保持用筒体
D 管体径
L 発光管長
d 始動時の陽極2と陰極3間の距離
dx 安定点灯時の陽極2と陰極3間の距離
W1 陽極2の軸方向の長さと内部リード4の軸方向の長さとの和
W2 陰極3の軸方向の長さと内部リード4の軸方向の長さとの和



【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に発光物質として水銀が封入された発光管および該発光管の両端に連続する封止管とよりなる管体と、それぞれ先端側が上記発光管の内部に配置され基端側が上記各封止管の管軸方向に伸びる一対の電極と、上記封止管の内部に配置されたシール用絶縁体と、該シール用絶縁体の先端面に当接して配置され、上記電極に接続された導電ディスクとを備えるショートアーク型放電ランプにおいて、
上記一対の電極間の距離をd、上記一方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離をW1、上記他方の電極の先端部から該電極に固定される導電ディスクの基端部までの距離を距離をW2としたとき、52.8d≦W1+W2の関係を満たすことを特徴とするショートアーク型放電ランプ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−230904(P2009−230904A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72012(P2008−72012)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】