説明

ショートメッセージサービスおよび付加サービスのメッセージを伝達するための方法および装置

LTE(long term evolution)ネットワークにおいて、LTE制御プレーンを介した発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)経由で、ショートメッセージサービス(SMS)および付加サービス(SS)を実現可能にするための方法および装置について説明する。実施形態において、無線リソース制御(RRC)接続のシグナリング無線ベアラ(SRB)は、無線送受信ユニット(WTRU)とモビリティ管理エンティティ(MME)との間のLTE制御プレーンを介してSMSおよびSSを搬送するのに使用される。LTE制御プレーン媒体経由のLTEにおいてSMSおよびSSサービスを実現可能にするためのSMSおよびSSエンティティへの作用に対するEMMインタフェースおよびプリミティブが定義される。SMSおよびSSのメッセージをEMMアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送およびダウンリンク(DL)NAS搬送メッセージ内に送信するためのSMSおよびSSのメッセージ搬送用のメッセージフォーマットも開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(the third generation partnership project)のLTE(long term evolution)プログラムにおける現在の取り組みは、新しい技術、新しいアーキテクチャ、および新しい方法を導入してスペクトル効率の改善、レイテンシーの低減、および無線リソースのより適切な使用をもたらすことによって、低価格で、ユーザ体験をより高速にし、アプリケーションおよびサービスをより豊富にすることを目指している。従来の商業的に提供できる無線サービス、特にショートメッセージサービス(SMS)を実現可能にすることにより、無線サービス製品市場においてLTE技術が大いに受け入れられることになるであろう。
【0003】
現在のLTE仕様において、SMSサービスは、完全に定義されているわけではないか、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサービス(IMS)ベースSMSサービス、または開発経費が膨大であり、ネットワークサービスのインタラクションが複雑で伝送効率が低いといった回線交換(CS)フォールバックの方法論に依存しているかのいずれかである。LTEにおける付加サービス(SS)に対しては、いまだにサポータビリティが定義されていないし実現可能になっていない。
【0004】
データ伝送効率全体の成果をあげながら、LTEにおけるSMSおよびSSの実装およびバックボーンルーティングの簡素化を実現可能にする方法および装置を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
LTE制御プレーンを介した発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)経由でLTEネットワークにおいてSMSおよびSSメッセージを伝達するための方法および装置について説明する。無線送受信ユニット(WTRU)とモビリティ管理エンティティ(MME)との間でLTE制御プレーンを介して、無線リソース制御(RRC)を接続するシグナリング無線ベアラ(SRB)−2をSMSおよびSS搬送に使用できる。LTE制御プレーン媒体経由でLTEにおけるSMSおよびSSサービスを実現可能にするためのSMSおよびSSエンティティへの作用に関するEMMインタフェースおよびプリミティブが定義される。EMMアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送およびダウンリンク(DL)NAS搬送メッセージ内でSMSおよびSSメッセージを送信するために、SMSおよびSSメッセージ搬送用のメッセージフォーマットも開示される。
【0006】
添付図面とともに例として与えられた以下の説明からより詳細な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】プロトコルエンティのアーキテクチャを有するWTRUを含む無線通信システムを示す図である。
【図2】代替的なプロトコルエンティのアーキテクチャを有するWTRUを用いた無線通信システムを示す図である。
【図3】発信するSMSを支援するプロシージャを示す図である。
【図4】着信するSMSを支援するプロシージャを示す図である。
【図5】図1および図2のシステムを使用して支援された呼び出しに依存しない付加サービスを示す図である。
【図6】EMM用のNASメッセージヘッダフォーマット全体を示す図である。
【図7】EMMメッセージUL/DL搬送フォーマットを示す図である。
【図8】SMSおよびSSメッセージヘッダにペイロードフォーマットを加えたものを示す図である。
【図9】LTEにおいてSMSおよびSSを支援するEMMメッセージフォーマットを示す図である。
【図10】モバイル終端(MT)SMSプロシージャのシグナリング図である。
【図11】MT SSプロシージャのシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以降参照する場合、用語「無線送受信ユニット(WTRU)」は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、コンピュータ、または無線環境において動作できるその他の種類のユーザデバイスを含むが、これに限らない。
【0009】
以降参照する場合、用語「発展型ノードB(eノードB)」は、基地局、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境において動作できるその他の種類のインタフェーシングデバイスを含むが、これに限らない。
【0010】
〔EMMを介したSMSおよびSSの実現〕
図1に、WTRU105、発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)110、MME115、およびMSC(mobile switching center)/VLR(visitor location register)120を含む無線LTE通信システム100を示す。E−UTRANは、複数のeノードBを含む。システム100は、WTRU105内のEMM機能およびMME115を提供し、LTE制御プレーン媒体を介してEMMインタフェースにアクセスすることによってSMSおよびSSに対応する。MSC/VLR120は、GSM(global system for mobile communication)ネットワークまたはUMTS(universal mobile telecommunications system)ネットワークの一部とすることができ、CSドメイン内であると見なされる。E−UTRAN110およびMME115は、LTEネットワークの一部であり、LTEネットワークは、パケット交換(PS)ドメイン内にあると見なされる。SMSトラフィックは、CSフォールバック機能を使用してまたは直接、LTEネットワークの制御プレーンを介して転送できる。
【0011】
図1に示すように、WTRU105は、SMSプロトコルエンティティ125、SSプロトコルエンティティ130、モビリティ管理(MM)プロトコルエンティティ135、EMMプロトコルエンティティ140およびLTE RRCプロトコルエンティティ145を備える。WTRU105内のEPS EMMプロトコルエンティティ140は、LTE RRCプロトコルエンティティ145およびSRB150を経由して、SMSおよびSS要求/メッセージをLTEネットワークに転送する。
【0012】
対応する機能は、LTEネットワーク側にも(例えば、基地局またはコアネットワークコンポーネント内に)存在するかもしれない。MME115内のLTE EMMプロトコルエンティティ155は、MME115とMSC/VLR120との間のサービングゲートウェイ(SG)インタフェース経由で、MSC/VLR120等の従来のSMSまたはSS処理センターと、SMSまたはSSメッセージとの転送および受信、またはSMS用のサービスセンター(SC)(図示せず)への転送を取り扱う。
【0013】
論理的には、SGインタフェースは、MME機能エンティティとVLR機能エンティティとの間で定義される。本明細書で定義されるインタフェースは、既存の接続管理(CM)プロトコルエンティティ(SMSおよびSS)と、LTE用の新しいMMプロトコルエンティティであるEMMとの間のインタフェースである。
【0014】
図2に、代替のプロトコルエンティのアーキテクチャを用いたWTRU205を備えた無線LTE通信システム200を示す。WTRU205は、SMSプロトコルエンティティ225、SSプロトコルエンティティ230、MMプロトコルエンティティ235、EPS EMMプロトコルエンティティ240およびLTE RRCプロトコルエンティティ245を備える。しかし、図1に示したWTRU105のプロトコルエンティティのアーキテクチャと違って、SMSプロトコルエンティティ225およびSSプロトコルエンティティ230は、EMMプロトコルエンティティ240と直接通信を行わず、代わりにMMプロトコルエンティティ235のみと通信を行う。
【0015】
図2のプロトコルエンティティのアーキテクチャはまた、MMプロトコルエンティティ235とEMMプロトコルエンティティ240との間で直接のインタフェースがあることから、図1のプロトコルエンティティのアーキテクチャとは異なる。この直接のインタフェースにより、LTEおよび従来のアクセスネットワークにおけるSMSおよびSSが可能となる。SMS/SSメッセージが生成されると、そのメッセージは、配信される順序でMMプロトコルエンティティ235に送信される。SMS/SSメッセージを受信すると、MMプロトコルエンティティ235は、終端のWTRUの既存の無線アクセス技術(RAT)をチェックする。既存のRATがGERAN(GSM/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)radio access network)か、UTRANのどちらかである場合、MMプロトコルエンティティ235は、周知のプロシージャに従って継続する。しかしながら、既存のRATがE−UTRAN/LTEである場合、MMプロトコルエンティティ235は、EMMプロトコルエンティティ240と連絡し、上位レイヤー情報(SMS/SSメッセージ)を配信する。この時点から、EMM SMS/SS配信用に定義されたプロシージャが続く。
【0016】
MMプロトコルエンティティ235とEMMプロトコルエンティティ240との間のインタフェースは、制御プリミティブとデータキャリッジコンテナとのセット(例えば、プリミティブデータ)を有することができる。制御プリミティブは、セッション/接続の確立およびエラー表示用のEMMプロトコルエンティティ240に送信されるSMSおよびMMプリミティブを変換するのに使用される。
【0017】
〔SMS用の拡張EMM(E−EMM)インタフェース〕
SMSプロトコルエンティティ125および225(基本RATがLTEなので本明細書では拡張SMS(E−SMS)と呼ばれる)は、LTE制御プレーンを介したEMMインタフェースを使用して、対応するピアエンティティと(WTRUおよびMME内で)通信を行う。
【0018】
SMSメッセージが送信されても(LTE RRC接続を通じた)EMM接続がその時に存在しない場合、発信する端末上のE−SMSの要求によりEMM接続を確立しなければならない。
【0019】
E−SMSとEMMとの間のSMS/EMM状態操作に使用されるプリミティブおよびインタラクションには以下のものが含まれる。
1)SMS−EMM−Conn−Est−Req(現在接続が存在しない場合、発信するSMSの接続の確立をE-SMSからEMMに対して要求する)
2)SMS−EMM−Conn−Est−Cnf(接続確立要求をEMMからE-SMSに対して確認する)
3)SMS−EMM−Conn−Est−Ind(着信するSMSメッセージをEMMからE−SMSに対して提示する)
4)SMS−EMM−Conn−Est−Rsp(着信するSMSメッセージ提示をE-SMSからEMMに対して応答する)
【0020】
接続リリースプリミティブもまた定義し、これには以下のものが含まれる。
1)SMS−EMM−Rel−Req(確立された接続のリリースをE−SMSからEMMに対して要求する)
2)SMS−EMM−Rel−Cnf(リリース要求をEMMからE−SMSに対して確認する)
3)SMS−EMM−Rel−Ind(接続リリースをEMMからE−SMSに対して提示する)
4)SMS−EMM−Rel−Rsp(接続リリース提示をE−SMSからEMMに対して応答する)
【0021】
E−SMSとEMMとの間のデータプリミティブもまた定義し、これには以下のものが含まれる。
1)SMS−EMM−Data−Req(E−SMSからEMMにSMSメッセージを伝達するためのプリミティブ)
2)SMS−EMM−Data−Ind(EMMからE−SMSにSMSメッセージを伝達するためのプリミティブ)
【0022】
以下の制御プロトコル(CP)メッセージを使用して、WTRU上のE-SMSと、ネットワークコンポーネント(即ち、MSC)との間のSMSメッセージであるCPデータ、CP肯定応答およびCPエラーメッセージの搬送を利用者に意識されずに支援する。
【0023】
図3に、無線通信システム300においてE-SMSプロトコルエンティティ305とEMMプロトコルエンティティ310との間で発生する信号伝達を示す。図3に示すように、SMSを開始するとき、E-SMS305エンティティは、SMS−EMM−Conn−Est−Reqメッセージ315をEMMプロトコルエンティティ310に送信してEMM310に問い合わせる。次にEMMプロトコルエンティティ310が、LTE RRC接続を介してそれがEMM接続をすでに有しているかどうかをチェックする。EMM接続を有している場合、EMMプロトコルエンティティ310は、E−SMSプロトコルエンティティ305にSMS−EMM−Conn−Est−Cnfメッセージ320を返信して応答する。LTE RRC接続を介してEMM接続が存在しない場合、EMMプロトコルエンティティ310は、LTE RRCを駆動して、「サービス要求」のために現在つながれているE−UTRANへのRRC接続を確立する。RRC接続の確立が成功すると、EMMプロトコルエンティティ310は、SMS−EMM−Conn−Est−Cnfメッセージ320をE−SMS305に返信する。送出するSMSデータの処理は、SMSメッセージを搬送するためのData−Reqメッセージ325およびData−Indメッセージ330を使用して進めることができる。
【0024】
図4に、無線通信システム400においてE−SMSプロトコルエンティティ405とEMMプロトコルエンティティ410との間で発生する信号伝達を示す。図4に示すように、着信するSMSの場合、EMMプロトコルエンティティ410は、E−UTRANへのEMM/RRC接続が存在しない場合に呼び出される。EMMプロトコルエンティティ410がRRC接続を確立するため呼び出しに応答すると、EMMプロトコルエンティティ410は、SMS−EMM−Conn−Est−Indメッセージ415経由でSMSイベントをE−SMSプロトコルエンティティ405に提示して、E−SMSプロトコルエンティティ405は、SMS−EMM−Conn−Est−Rspメッセージ420で応答する。着信するSMSデータの処理は、SMSメッセージを搬送するためのData−Reqメッセージ425およびData−Indメッセージ430を使用して進めることができる。
【0025】
〔SS用のE−EMMインタフェース〕
SSプロトコルエンティティ130および230(基本RATがLTEなので本明細書では拡張SS(E−SS)と呼ばれる)は、LTE制御プレーンを介したEMMインタフェースを使用して、対応するピアエンティティと(WTRUおよびMME内で)通信を行う。
【0026】
SSメッセージが送信されても(LTE RRC接続を通じた)EMMセッションがその時に存在しない場合、発信する端末上のE−SSの要求によりEMMセッションを確立しなければならない。
【0027】
E−SSとEMMとの間のSS/EMM状態操作に使用されるプリミティブおよびインタラクションは以下を含む。
1)SS−EMM−Sess−Est−Req(現在セッションが存在しない場合、発信するSSのセッションの確立をE−SSからEMMに対して要求する)
2)SS−EMM−Sess−Est−Cnf(セッション確立要求をEMMからE−SSに対して確認する)
3)SS−EMM−Sess−Est−Ind(着信するSSメッセージをEMMからE−SSに対して提示する)
4)SS−EMM−Sess−Est−Rsp(着信するSSメッセージ提示をE−SSからEMMに対して応答する)
【0028】
セッションリリースプリミティブも定義されて、以下を含む。
1)SS−EMM−Rel−Req(確立されたセッションのリリースをE−SSからEMMに対して要求する)
2)SS−EMM−Rel−Cnf(リリース要求をEMMからE−SSに対して確認する)
3)SS−EMM−Rel−Ind(セッションリリースをEMMからE−SSに対して提示する)
4)SS−EMM−Rel−Rsp(セッションリリース提示をE−SSからEMMに対して応答する)
【0029】
E−SSとEMMとの間のデータプリミティブも定義されて、以下を含む。
1)SS−EMM−Data−Req(E−SSからEMMにSSメッセージを伝達するためのプリミティブ)
2)SS−EMM−Data−Ind(EMMからE−SSにSSメッセージを伝達するためのプリミティブ)
【0030】
LTEにおけるSSに対して、CS呼サービスがリリース8のLTEでは対応していないので、LTE標準はCS呼に依存しないSSメッセージのみ対応する。現在、以下のCS呼に依存しないSSに対応しており、図5に示す。
【0031】
SSメッセージのヘッダ構成がSMSメッセージのヘッダ構成と同じであるとすると(図8参照)、上記で対応している呼に依存しないSSメッセージが、図9に示したEMMメッセージ内の(SSメッセージヘッダの)オクテット9において挿入される。
【0032】
〔EMMを用いたSMSおよびSS搬送用のカプセル化機構〕
〔カプセル化用の基本EMMメッセージフォーマット〕
SMSまたはSSを搬送するEMMメッセージは、SMSメッセージまたはSSメッセージ(図8に示す)をEMM UL NAS搬送メッセージまたはDL NAS搬送メッセージ(図7に示す)の情報要素(IE)内に含めることによって作成され、図6に示したEMMメッセージのNASメッセージヘッダ内にカプセル化される。
【0033】
図7に示したNASメッセージは、UL NAS搬送メッセージか、DL NAS搬送メッセージのいずれかであり、目的のサービス用のSMSまたはSSメッセージを伝達する。NAS搬送メッセージのヘッダおよび本体のさらなる詳細を図9に示す。
【0034】
〔SMSおよびSSメッセージヘッダ〕
SSメッセージに加えて、現在使用されるCMレベルのSMSメッセージ(CPデータ、CP肯定応答およびCPエラー)は、図8に示すヘッダフォーマットを有することができる。
【0035】
図8において、トランザクション識別子フィールドをSMSおよびSSのために、元々のトランザクション識別子のフィールドとして使用することができる。プロトコル識別子フィールドは使用して、カプセル化されたSMSまたはSSまたはその他を識別するために使用することができる。メッセージタイプフィールドは、SMSまたはSSメッセージの個々のタイプを表示するために使用することができる。
【0036】
〔SMSおよびSSメッセージをカプセル化するためのEMMメッセージフォーマット〕
SMSまたはSSにメッセージ本体(即ち、ペイロード)を加えたものに対応するためにEMM上で組み合わされたヘッダを図9に図示する。このメッセージフォーマットでは、LTEアクセス層制御プレーンベアラを使用して、WTRUとネットワークとの間でSMSまたはSSトラフィックを伝達する。第1のシナリオにおいて、SMS/SSエンティティとWTRUにおけるEMMエンティティとの間の直接のインタフェースが存在する。LTE RRC接続経由でE−UTRANおよびMMEを用いてEMMセッション/接続が確立されると、WTRUは、LTE SRB−2へ通じるEMMおよびRRCインタフェースをSMS/SS搬送媒体として使用できる。SRB−2(シグナル無線ベアラ2)は、UL/DL搬送チャネルUL−SCH(アップリンク共有チャネル)/DL−SCH(ダウンリンク共有チャネル)上にある、双方向の論理チャネルDCCH(専用制御チャネル)上にマッピングされて、次に、LTEにおける物理チャネルPUSCH(物理アップリンク共有チャネル)/PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)上にマッピングされる。RRC接続がモバイルで発信された(MO)SMSシナリオ内に存在しない場合、EMMプロトコルエンティティは、RRCプロトコルエンティティを駆動してRRC接続を確立する。
【0037】
あるシナリオにおいて、図1に示したWTRU105内のSMSプロトコルエンティティ125は、図8に示したヘッダおよびペイロードを使用してSMSメッセージを作成し、SMSメッセージをEMMプロトコルエンティティ140に送信する。そのEMMプロトコルエンティティ140は、図7に示した、SMSメッセージがUL/DL NAS搬送メッセージのNASメッセージ本体IEに挿入されるヘッダフォーマットを使用してUL/DL NAS搬送メッセージをフォーマットする。UL/DL NAS搬送メッセージは、図6に示したEMMメッセージのNASメッセージフィールド内にカプセル化されて、RRCプロトコルエンティティ145に転送される。RRCプロトコルエンティティ145は、UL/DL情報転送メッセージがそのEMMメッセージを含むようにフォーマットし、SRB150を介してそのUL/DL情報転送メッセージを伝送する。
【0038】
別のシナリオにおいて、図1に示したWTRU105内のSSプロトコルエンティティ130は、図8に示したヘッダおよびペイロードを使用してSSメッセージを作成し、SSメッセージをEMMプロトコルエンティティ140に送信する。そのEMMプロトコルエンティティ140は、図7に示した、SSメッセージがUL/DL NAS搬送メッセージのNASメッセージ本体IEに挿入されるヘッダフォーマットを使用してUL/DL NAS搬送メッセージをフォーマットする。UL/DL NAS搬送メッセージは、図6に示したEMMメッセージのNASメッセージフィールド内にカプセル化されて、RRCプロトコルエンティティ145に転送される。RRCプロトコルエンティティ145は、UL/DL情報転送メッセージがそのEMMメッセージを含むようにフォーマットして、SRB150を介してそのUL/DL情報転送メッセージを伝送する。
【0039】
図10に、上記で定義されたプリミティブを使用したMT SMSのプロシージャの信号伝達図を示す。図10に示すように、WTRU1000は、SMSプロトコルエンティティ1005、EMMプロトコルエンティティ1010およびRRCプロトコルエンティティ1015を備える。ネットワーク1020は、簡潔にするために単一のエンティティとして図示されている。
【0040】
MT SMSシナリオにおいて、ネットワーク1020は、WTRU1000がアイドル状態である間にWTRU1000に呼び出し(page)1025を送信でき、WTRU1000は、(呼び出し応答を用いて)RRC接続を確立するためのサービス要求1030で応答できる。EMMプロトコルエンティティ1010は、次に、EMM DL NAS搬送メッセージおよびUL NAS搬送メッセージを使用してSMSメッセージを送受信できる。RRCプロトコルエンティティ1015は、搬送のためにRRC DownlinkInformationTransferメッセージ1135およびRRC UplinkInformationTransferメッセージ1140を使用する。
【0041】
図11に、上記で定義されたプリミティブを使用したMT SSのプロシージャの信号伝達図を示す。図11に示すように、WTRU1100は、SSプロトコルエンティティ1105、EMMプロトコルエンティティ1110およびRRCプロトコルエンティティ1115を備える。ネットワーク1120は、簡潔にするために単一のエンティティとして図示されている。
【0042】
MT SMSシナリオにおいて、ネットワーク1120は、WTRU1010がアイドル状態である間にWTRU1100に呼び出し1125を送信でき、WTRU1100は、(呼び出し応答を用いて)RRC接続を確立するためのサービス要求1130で応答できる。EMMプロトコルエンティティ1110は、次に、RRC DownlinkInformationTransferメッセージ1135内のEMM DL NAS搬送メッセージまたはRRC UplinkInformationTransferメッセージ1140内のEMM UL NAS搬送メッセージを使用してSSメッセージを送受信できる。
【0043】
以下、図1を参照して上述した特徴を要約する。
【0044】
あるシナリオにおいて、図1のWTRU105は、EMMプロトコルエンティティ140にSMSメッセージを送信するように要求するSMSプロトコルエンティティ125を使用することによって、SMSメッセージを伝達する。EMMプロトコルエンティティ140は、次に、そのSMSメッセージを包含するIEを含むUL NAS搬送メッセージを送信するプロシージャを開始する。SMSプロトコルエンティティ125は、そのSMSメッセージをEMMプロトコルエンティティ140に送信できる。EMMプロトコルエンティティ140は、UL NAS搬送メッセージがそのSMSメッセージを含むようにフォーマットして、そのUL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化して、そのEMMメッセージをLTE RRCプロトコルエンティティ145に送信する。LTE RRCプロトコルエンティティ145は、UL情報転送メッセージがそのEMMメッセージを含むようにフォーマットして、SRBを介してそのUL情報転送メッセージを伝送する。そのUL情報転送メッセージをMME115に伝送できる。
【0045】
別のシナリオにおいて、図1のWTRU105は、SMSメッセージを包含するIEを含むDL NAS搬送メッセージを受信するEMMプロトコルエンティティ140を使用することによって、SMSメッセージを伝達する。EMMプロトコルエンティティ140は、そのSMSメッセージをSMSプロトコルエンティティ125に転送する。RRCプロトコルエンティティ145は、DL情報転送メッセージを受信して、そのDL情報転送メッセージからDL NAS搬送メッセージを抽出して、そのDL NAS搬送メッセージをEMMプロトコルエンティティ140に転送できる。EMMプロトコルエンティティ140は、次に、そのDL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを抽出する。RRCプロトコルエンティティは、MMEからそのDL情報転送メッセージを受信できる。
【0046】
別のシナリオにおいて、図1のWTRU105は、EMMプロトコルエンティティ140にSSメッセージを送信するように要求するSSプロトコルエンティティ130を使用することによって、SSメッセージを伝達する。EMMプロトコルエンティティ140は、次に、そのSSメッセージを包含するIEを含むUL NAS搬送メッセージを送信するプロシージャを開始する。SSプロトコルエンティティ130は、そのSSメッセージをEMMプロトコルエンティティ140に送信できる。EMMプロトコルエンティティ140は、UL NAS搬送メッセージがそのSSメッセージを含むようにフォーマットして、そのUL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化して、そのEMMメッセージをLTE RRCプロトコルエンティティ145に送信する。LTE RRCプロトコルエンティティ145は、UL情報転送メッセージがそのEMMメッセージを含むようにフォーマットして、SRBを介してそのUL情報転送メッセージを伝送する。そのUL情報転送メッセージをMME115に伝送できる。
【0047】
さらに別のシナリオにおいて、図1のWTRU105は、SSメッセージを包含するIEを含むDL NAS搬送メッセージを受信するEMMプロトコルエンティティ140を使用することによって、SSメッセージを伝達する。EMMプロトコルエンティティ140は、そのSSメッセージをSSプロトコルエンティティ130に転送する。RRCプロトコルエンティティ145は、DL情報転送メッセージを受信して、そのDL情報転送メッセージからDL NAS搬送メッセージを抽出して、そのDL NAS搬送メッセージをEMMプロトコルエンティティ140に転送できる。EMMプロトコルエンティティ140は、次に、そのDL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを抽出する。RRCプロトコルエンティティは、MMEからDL情報転送メッセージを受信できる。
【0048】
(実施形態)
1.ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達する方法であって、
SMSプロトコルエンティティは、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティをSMSメッセージに送信するように要求すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始すること
を備えることを特徴とする方法。
【0049】
2.前記SMSプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージを前記EMMプロトコルエンティティに送信すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SMSメッセージを含むようにフォーマットすること、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化すること、および前記EMMメッセージを無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティに送信すること、
前記RRCプロトコルエンティティは、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットすること、およびシグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態1に記載の方法。
【0050】
3.前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする実施形態2に記載の方法。
【0051】
4.ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達する方法であって、
発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティは、SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージをSMSプロトコルエンティティに転送すること
を備えることを特徴とする方法。
【0052】
5.無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティは、DL情報転送メッセージを受信すること、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを除去すること、および前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティに転送すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記DL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを除去すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態4に記載の方法。
【0053】
6.前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする実施形態5に記載の方法。
【0054】
7.付加サービス(SS)メッセージを伝達する方法であって、
SSプロトコルエンティティは、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティをSSメッセージに送信するように要求すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始すること
を備えることを特徴とする方法。
【0055】
8.前記SSプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージを前記EMMプロトコルエンティティに送信すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SSメッセージを含むようにフォーマットすること、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化すること、および前記EMMメッセージを無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティに送信すること、
前記RRCプロトコルエンティティは、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットすること、およびシグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態7に記載の方法。
【0056】
9.前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする実施形態8に記載の方法。
【0057】
10.付加サービス(SS)メッセージを伝達する方法であって、
発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティは、SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SSメッセージをSSプロトコルエンティティに転送すること
を備えることを特徴とする方法。
【0058】
11.無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティは、DL情報転送メッセージを受信すること、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを除去すること、および前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティに転送すること、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記DL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを除去すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態10に記載の方法。
【0059】
12.前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする実施形態11に記載の方法。
【0060】
13.ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SMSメッセージを送信する要求を発生するように構成されたSMSプロトコルエンティティと、
前記要求に応答して、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えることを特徴とするWTRU。
【0061】
14.前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SMSメッセージを含むようにフォーマットする、および前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化するようにさらに構成されることを特徴とする実施形態13に記載のWTRU。
【0062】
15.前記EMMプロトコルエンティティから前記EMMメッセージを受信して、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットして、およびシグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えることを特徴とする実施形態14に記載のWTRU。
【0063】
16.前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする実施形態15に記載のWTRU。
【0064】
17.ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SMSプロトコルエンティティと、
SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むおよび前記SMSメッセージを前記SMSプロトコルエンティティに転送するダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えることを特徴とするWTRU。
【0065】
18.DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを抽出して、および前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティに転送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えることを特徴とする実施形態17に記載のWTRU。
【0066】
19.前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする実施形態18に記載のWTRU。
【0067】
20.付加サービス(SS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SSメッセージを送信する要求を発生するように構成されたSSプロトコルエンティティと、
前記要求に応答して、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えることを特徴とするWTRU。
【0068】
21.前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SSメッセージを含むようにフォーマットする、および前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化するようにさらに構成されることを特徴とする実施形態20に記載のWTRU。
【0069】
22.前記EMMプロトコルエンティティから前記EMMメッセージを受信して、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットして、およびシグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えることを特徴とする実施形態21に記載のWTRU.
【0070】
23.前記UL NAS搬送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする実施形態22に記載のWTRU。
【0071】
24.付加サービス(SS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SSプロトコルエンティティと、
SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むおよび前記SSメッセージを前記SSプロトコルエンティティに転送するダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えることを特徴とするWTRU。
【0072】
25.DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを抽出して、および前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティに転送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えることを特徴とする実施形態24に記載のWTRU。
【0073】
26.前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする実施形態25に記載のWTRU。
【0074】
特徴および要素について、特定の組み合わせにおいて上述しているが、それぞれの特徴または要素を、他の特徴および要素を用いずに単独で、または他の特徴および要素の有無にかかわらずさまざまな組み合わせにおいて使用することができる。本明細書で提供された方法またはフローチャートを、汎用コンピュータまたはプロセッサが実行するためのコンピュータ可読ストレージ媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装できる。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスク等の磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)等の光学媒体を含む。
【0075】
適するプロセッサは、例を挙げると、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、DSP(digital signal processor)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、その他の種類の集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0076】
ソフトウェアと連動するプロセッサを使用して、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータに使用するための無線周波数トランシーバを実装できる。WTRUを、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(frequency modulated)無線ユニット、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ等のハードウェアおよび/またはソフトウェアに実装されるモジュール、および/または任意の無線LAN(wireless local area network)または超広帯域(UWB)モジュールとともに使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)が実行する、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達する方法であって、
前記WTRU内のSMSプロトコルエンティティは、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティへ、SMSメッセージを送信するように要求することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始することと
を備えることを特徴とするSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項2】
前記SMSプロトコルエンティティは、前記EMMプロトコルエンティティへ、前記SMSメッセージを送信することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SMSメッセージを含むようにフォーマットして、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化して、前記EMMメッセージを前記WTRU内の無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティへ送信することと、
前記RRCプロトコルエンティティは、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットし、シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送することと
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項3】
前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)へ伝送されることを特徴とする請求項2に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項4】
無線送受信ユニット(WTRU)が実行する、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達する方法であって、
前記WTRU内の発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティは、SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SMSメッセージを前記WTRU内のSMSプロトコルエンティティへ転送するステップと
を備えることを特徴とするSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項5】
前記WTRU内の無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティは、DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを除去して、前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティへ転送することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記DL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを除去することと
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項6】
前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする請求項5に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項7】
無線送受信ユニット(WTRU)が実行する、付加サービス(SS)メッセージを伝達する方法であって、
前記WTRU内のSSプロトコルエンティティは、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティへ、SSメッセージを送信するように要求することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始することと
を備えることを特徴とするSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項8】
前記SSプロトコルエンティティは、前記EMMプロトコルエンティティへ、前記SMSメッセージを送信することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SSメッセージを含むようにフォーマットして、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化して、前記EMMメッセージを前記WTRU内の無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティへ送信することと、
前記RRCプロトコルエンティティは、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットし、シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送することと
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項9】
前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)へ伝送されることを特徴とする請求項8に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項10】
無線送受信ユニット(WTRU)が実行する、付加サービス(SS)メッセージを伝達する方法であって、
前記WTRU内の発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティは、SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記SSメッセージを前記WTRU内のSSプロトコルエンティティへ転送することと
を備えることを特徴とするSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項11】
前記WTRU内の無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティは、DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを除去して、前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティへ転送することと、
前記EMMプロトコルエンティティは、前記DL NAS搬送メッセージから少なくとも1つのNASメッセージヘッダを除去することと
をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項12】
前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする請求項11に記載のSMSメッセージを伝達する方法。
【請求項13】
ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SMSメッセージを送信する要求を発生するように構成されたSMSプロトコルエンティティと、
前記要求に応答して、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項14】
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SMSメッセージを含むようにフォーマットして、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記EMMプロトコルエンティティから前記EMMメッセージを受信して、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットして、シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記UL情報転送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SMSプロトコルエンティティと、
SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むおよび前記SMSメッセージを前記SMSプロトコルエンティティへ転送するダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項18】
DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを抽出して、前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティへ転送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えたことを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする請求項18に記載のWTRU。
【請求項20】
付加サービス(SS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SSメッセージを送信する要求を発生するように構成されたSSプロトコルエンティティと、
前記要求に応答して、前記SMSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むアップリンク(UL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを送信するプロシージャを開始するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項21】
前記EMMプロトコルエンティティは、前記UL NAS搬送メッセージが前記SSメッセージを含むようにフォーマットして、前記UL NAS搬送メッセージをEMMメッセージ内にカプセル化するように構成されたことを特徴とする請求項20に記載のWTRU。
【請求項22】
前記EMMプロトコルエンティティから前記EMMメッセージを受信して、UL情報転送メッセージが前記EMMメッセージを含むようにフォーマットして、シグナリング無線ベアラ(SRB)を介して前記UL情報転送メッセージを伝送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えたことを特徴とする請求項21に記載のWTRU。
【請求項23】
前記UL NAS搬送メッセージは、モビリティ管理エンティティ(MME)に伝送されることを特徴とする請求項22に記載のWTRU。
【請求項24】
付加サービス(SS)メッセージを伝達するための無線送受信ユニット(WTRU)であって、
SSプロトコルエンティティと、
SSメッセージを包含する情報要素(IE)を含むおよび前記SSメッセージを前記SSプロトコルエンティティへ転送するダウンリンク(DL)非アクセス層(NAS)搬送メッセージを受信するように構成された発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理(EMM)プロトコルエンティティと
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項25】
DL情報転送メッセージを受信して、前記DL情報転送メッセージから前記DL NAS搬送メッセージを抽出して、および前記DL NAS搬送メッセージを前記EMMプロトコルエンティティへ転送するように構成された無線リソース制御(RRC)プロトコルエンティティをさらに備えたことを特徴とする請求項24に記載のWTRU。
【請求項26】
前記RRCプロトコルエンティティは、モビリティ管理エンティティ(MME)から前記DL情報転送メッセージを受信することを特徴とする請求項25に記載のWTRU。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2012−503427(P2012−503427A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527872(P2011−527872)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/056163
【国際公開番号】WO2010/033398
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】