説明

シロアリ等防除ロボットシステム

【課題】調査員が建物の調査、点検できない箇所において、シロアリ、腐朽等の被害状況を調査、点検を行う。
【解決手段】対象物を認識するCCDカメラ6、散布ノズル7等を備えたアクチュエータ1が制御ユニット2に接続ケーブ3を介して接続されたロボットシステム本体4と、前記アクチュエータ1を搭載して移動するための移動手段20,42とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床下、屋根裏、壁の中等においてシロアリ、腐朽等の被害状況の調査や点検に使用できると共に、シロアリを防除するためのシロアリ等防除ロボットシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
我国は、春から夏にかけて高温、湿度という気候条件になる。このような気候条件において、我国の木造建築は高温、多湿という気候条件からくる特有の問題点がある。即ち、日本には現在18種のシロアリが生息していると言われているが、木造建築物はこれらのシロアリの被害を受けやすい。特に、床下、屋根裏、浴室、畳の裏など、湿気の多い場所ならば、どこでもシロアリのすみかになる可能性がある。
【0003】
さらに、湿気の被害で最も深刻なものが木材の腐朽(ふきゅう)(腐れ)である。進行すると木材の強度が著しく低下し、部材を取り替えるなど改修工事が必要になる。腐朽は菌が木材の成分を分解する事によって起こる。一般的に水分(湿度)、温度(適温)、酸素、栄養(木材)が豊富にあればあるほど腐朽菌の生育は活発になる。特に床下や屋根裏は、一年中腐朽しやすい環境になる。
【0004】
さらに、「カビ」も湿気の被害の一つである。床下では、黒・緑・白色カビが多く見られる。カビは身体の健康に悪い影響を及ぼすことがある。
従来、このようなシロアリや腐朽、カビの被害状況を調査したり定期点検する際に、調査員が床下や屋根裏にもぐり、目視により調査、点検を行っている。その際に、調査員が被害箇所をカメラやビデオで撮影するようなことは一般的に行われている。
【0005】
また、特開2002−349074号公報には、住宅を建築する際、フローリングおよび断熱材を貫通する床下点検用穴を穿設して開閉栓で閉栓しておき、床下点検時に開閉栓を外し、ファイバースコープの対物レンズ側を床下点検用穴に挿入し、腐朽やシロアリ被害の有無を点検する方法が既に開示されている。
【特許文献1】特開2002−349074号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、調査員が床下や屋根裏にもぐり、調査、点検、薬剤散布をする場合に、狭くて調査員が進入できない箇所があり、調査、点検、薬剤散布等の作業ができない場合がある。しかも、調査員が狭い床下や屋根裏を這いまわって調査、点検するのは非常に大変な作業である。また、壁内など、壁を剥がさなければ、調査員による調査、点検ができない箇所もある。さらに、調査、点検を依頼した依頼者に対して、リアルタイムに被害状況を見てもらい、シロアリ防除作業を納得してもらうことが必要な場合がある。また、住宅を建築する際に、床下点検用の開閉栓を設けるのもコストがかかりしかも完全に床下の隅々まで点検できるとは限らない。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、調査員が調査、点検できない箇所であっても、ロボットによって、シロアリ、腐朽等の被害状況を調査、点検、防除するシロアリ等防除ロボットシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、少なくとも対象物を認識する視覚部を備えたアクチュエータが制御ユニットに接続ケーブを介して接続されたロボットシステム本体と、前記アクチュエータを搭載して移動するための移動手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、前記アクチュエータの視覚部がCCDカメラであることを特徴とする。
また、本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、前記アクチュエータの視覚部がファイバースコープ先端の対物レンズであることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、前記移動手段は、駆動輪を備えた車体に、前記アクチュエータが着脱自在に装着でき、このアクチュエータが回動可能であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、前記移動手段は、先端に所定の角度で回動可能なアングル調整装置を備えたポールであって、アングル調整装置にアクチュエータが装着されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは上記構成により、シロアリ、腐朽等の被害状況を容易に調査、点検、防除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に図面を用いて本件の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のシロアリ等防除ロボットシステムの使用状態図、図2はロボットシステム本体の全体図、図3はロボットシステム本体のアクチュエータを搭載した移動手段の一種である搬送装置の平面図、図4は同搬送装置の側面図、図5は同搬送装置の内部側面図、図6は同搬送装置の斜視図である。
【0014】
本発明のシロアリ等防除ロボットシステムは、アクチュエータ1が制御ユニット2に接続ケーブ3を介して接続されたロボットシステム本体4と、前記アクチュエータ1を搭載して移動するための移動手段とを備えている。
【0015】
まず、ロボットシステム本体4について説明する。この実施の形態のロボットシステム本体4は、CCDカメラ6(視覚部の一種)と、散布ノズル7と、照明装置8を備えたアクチュエータ1が制御ユニット2に接続ケーブ3を介して接続されている。
【0016】
アクチュエータ1はブロック化されており、上から照明装置8、CCDカメラ6、シロアリを防除するための薬剤を散布する散布ノズル7を備えている。これらの操作部材6,7,8が一体化されて、移動手段に装填できるように構成されている。即ち、このブロック化されアクチュエータ1の側部に、コの字形の嵌合凹部9を備えており、この嵌合凹部9が後述する移動手段の搬送装置やアングル調整装置の嵌合凸部に着脱自在に嵌り込むよう構成されている。なお、散布ノズル7から液体の薬剤を散布するので、このアクチュエータ1は完全なる防水構造でなければならない。
【0017】
散布ノズル7には、薬液ホース10が接続されており、散布ノズル7から散布する水溶性の薬剤はこの薬液ホース10から供給され、その散布量は図示していないが、バルブを調節して薬剤の散布量を調節する。
【0018】
照明装置8は通常のライトを使用するが、床下、屋根裏、壁内等を照らすに十分な明るさを必要とし、装備したCCDカメラ6の性能に応じて選択する必要がある。
視覚部の一例であるCCDカメラ6も一般的なものを使用するが、シロアリの被害や腐朽やカビを検知、撮影するために十分な性能を備えていなければならない。この視覚部はCCDカメラ6に限定されるものではなく、後述するファイバースコープの対物レンズで対応させてもよい。
【0019】
制御ユニット2は、前記の照明装置8やCCDカメラ6等の制御を行うものであり、アクチュエータ1の角度を操作して、CCDカメラ6の撮影角度を変えたり、照明装置8の明るさを変えたりすることができる。なお、この制御ユニット2の上面には照明調光用ボリーム11、電源スイッチ12、映像反転スイッチ13等が設けられている。
【0020】
さらに、この制御ユニット2は、BNCケーブル14を介して移動手段の搬送装置やアングル調整装置も制御するよう構成することができる。なお、搬送装置やアングル調整装置の詳細は後述する。
【0021】
この制御ユニット2には、専用液晶モニタ15が取り付けられている。この専用液晶モニタ15は前記のCCDカメラ6で撮影された映像を写し出すものであり、制御ユニット2に上面が突出して取り付けられ、専用液晶モニタケーブル16により制御ユニット2の本体に接続されている。
【0022】
この制御ユニット2にはAC電源アダプタ17が接続されており、この電源アダプタ17から制御ユニット2、専用液晶モニタ15、照明装置8、CCDカメラ6、搬送装置、アングル調整装置に電源を供給している。
【0023】
なお、制御ユニット2は、図1に示すようなパーソナルコンピュータを用いてもよく、パーソナルコンピュータに接続して制御することも可能である。従って、この制御ユニット2は図2に示すように特定の形状や構成である必要はない。
【0024】
前記制御ユニット2と前記アクチュエータ1は接続ケーブル3で接続されている。この接続ケーブル3は、CCDカメラ6で撮影された映像信号を制御ユニット2に送信すると共に、逆にAC電源アダプタ17からの電力を照明装置8やCCDカメラ6に供給する。接続ケーブル3の一端はアクチュエータ1に防水コネクタ18によって接続されており、他端は制御ユニット2の本体に接続されている。
【0025】
次に移動手段のうちの搬送装置20について説明する。図3,4,6は搬送装置を示している。この搬送装置20は、車体21が平面視においてコの字形をしており、この車体21の前部には駆動輪22が取り付けられ、後部には従動輪23が取り付けられている。
【0026】
コの字形の車体21は、両側部が圧肉ステンレス鋼板で出来た車体側部24と、この車体側部24の後端間を接合すると共に、アクチュエータ1の角度を変えるためのモータ駆動装置25が格納されている格納部26とからなっている。図4に示すように、車体側部24の先端部は、駆動輪22を取り付けるために、下方に張り出した形状をしており、中央から後方は細く長方形状をしている。
【0027】
車体21がコの字形をしているため、先端部側は、開放されており、アクチュエータ1が簡単に着脱できるように構成されている。アクチュエータ1の着脱自在な構成について、図5を用いて説明する。この図5の、符号9がアクチュエータ1の側部に取り付けられたコの字形の嵌合凹部である。ただ、この図5ではアクチュエータ1は省略している。この嵌合凹部9が、車体21側に設けられた前方へ突き出た凸部を有する嵌合凸部27に装着できるように構成されている。嵌合凸部27は、コの字形車体21の内側に2枚平行に配置され、両側の嵌合凸部27がピン27により所定間隔を空けて連結されている。両側の嵌合凸部27によりアクチュエータ1挟み込んでいる。
【0028】
アクチュエータ1の両側に取り付けられた嵌合凹部9を車体21の後方にスライドすれば、この嵌合凹部9が嵌合凸部27に嵌り込む。逆に、嵌合凹部27を車体の前方に引けば、嵌合凹部9が嵌合凸部27から外れる。
【0029】
前記嵌合凸部27の後方上端には、ウオーム歯車機構のウオームホイール29の回転軸30が接合している。さらに、ウオームホイール29の上部には、ウオーム31が歯合しており、このウオーム31がモータ駆動装置25の回転軸に取り付けられている。従って、モータ駆動装置25の正、逆方向の回転により、ウオーム歯車機構が回転し、この回転力が嵌合凸部27を回動し、さらに、この嵌合凸部27に嵌めこまれた嵌合凹部9を回動し、最終的にはアクチュエータ1を上下に回動することができる。この車体21の構成はシンプルではあるが、アクチュエータ1の着脱、角度の調整操作に適している。
【0030】
前記のように車体側部24の先端部には駆動輪22が取り付けられている。この駆動輪22内はギャードモータが装備されており、このギャードモータの駆動により駆動輪22が回転する。この駆動輪22のトレッド部分はウレタンゴムでできており、このウレタンゴムに所定の溝32が全周にわたって形成されている。従動輪23は車体21の後方に補助板33を介して取り付けられている。この従動輪23は前記駆動輪22の回転に伴って回転して移動し、床下の瓦礫を越える際に役立つ。なお、この後方の従動輪のような回転輪の代わりに逆T字のソリ形の脚を取り付けてもよい。
【0031】
格納部26の後部には、接続ケーブル3用の防水コネクタが接続できるようにカップリング34が設けられている。搬送装置20にアクチュエータ1を装備した場合は、図示していないが、アクチュエータ1は格納部26と接続されている。
【0032】
次に上記構成の使用状態について説明する。
図1に示すように、搬送装置20は主に床下の調査、点検に使用する。ロボットシステム本体4のアクチュエータ1を搬送装置20の車体21に装着し、接続ケーブル3を接続したまま床下に下ろす。そして、制御ユニット2の電源スイッチ12を入れて、アクチュエータ1と搬送装置20を起動する。照明装置8によって床下を照らしながら、専用液晶モニタ15の映像を見ながら、床下のシロアリ、腐朽、カビの被害状況を観察する。
【0033】
搬送装置20を移動する場合は、駆動輪22内のギャードモータに電気を流して駆動輪22を駆動する。前進、後退は電気の流れる方向を変えることによって容易に変えることができる。搬送装置20の左、右への方向転換は一方のギャードモータを駆動し、他方は停止するか、逆回転させて、左、右への方向転換を行うことができる。
【0034】
駆動輪22の溝は床下の瓦礫を乗り越える際に、ある程度の瓦礫であれば、瓦礫にこの溝32が引っ掛かって乗り越えることができる。駆動輪22が瓦礫を乗り越えて進めば、従動輪23がその後から瓦礫を乗り越えながら進む。
【0035】
シロアリの被害にあった箇所を見付け出した場合は、依頼者に対して専用液晶モニタ15で被害を確認してもらう。被害のあった箇所の周辺を見る場合は、モータ駆動装置25を駆動してウオーム歯車機構によって嵌合凸部27、嵌合凹部9を回動してアクチュエータ1を上下に回動して詳細に観察する。
【0036】
図1には図示していないが、その撮影したデータを本社のホストコンピュータに送りデータとして格納する。そして、調査員と本社との間で、そのデータを見ながらシロアリの駆除について検討することもできる。さらに、建物の被害状況を依頼者に専用液晶モニタ15を見ながら説明できるので、依頼者への信頼が高まる。
【0037】
被害状況が把握できてから、シロアリを駆除するために、薬剤用のバルブを開き薬剤を薬液ホース10から散布ノズル7に送液し、散布ノズル7からシロアリの被害部位に薬剤を散布する。散布後は、散布が確実に狙った部位に散布されているか否かを確認する。
【0038】
次に、ポールの先端にアングル調整装置を備えた移動手段について説明する。
図7はアクチュエータを装着したアングル調整装置の側面図、図8は同アングル調整装置の正面図、図9はアングル調整装置を先端に取り付けたポールの斜視図である。
【0039】
アングル調整装置40は、基端部43と調整装置本体44とが主軸41を介して回動可能に軸支されている。このアングル調整装置40の取り付けられたポール42は、屋根裏等のシロアリ被害を点検のために使用する。ポール42は、長さが調節できる構成のものが好ましい。
【0040】
基端部43は上部にポール42を挿入する挿入部45を有し、下部にはこのアングル調整装置40の角度を調整するためのモータ46が装着されている。このモータ回転軸にはウオーム歯車機構のウオーム47が取り付けられている。そしてこのウオーム47にウオームホイール48が歯合している。このウオームホイール48の回転軸49に調整装置本体44の左右の側板50が取り付けられボルトとナットで両者が連結されている。
【0041】
この調整装置本体44の側板50内面に、アクチュエータ1の前記嵌合凹部9が嵌り込む嵌合凸部(図示せず)が設けられ、嵌合凸部に嵌合凹部9が着脱自在となっている。
使用の際は、図1の使用状態に示すように、調査員はこのアングル調整装置40のついたポール42を持って、屋根裏に上がって行き、ポール42を伸ばしながら、調査員が入ることができない場所に、アクチュエータ1を近づけていく。そして、専用液晶モニタ15を見ながら点検する。そして、アクチュエータ1の角度を変えながら撮影したい場合は、モータ46を回転しウオーム歯車機構を駆動して、アングル調整装置40の角度を変える。図7,8には散布ノズル7が記載されていないが、このアングル調整装置40に散布ノズル7を設けてもよい。
【0042】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。
図2のロボットシステム本体はCCDカメラ6を用いているが、図10のロボットシステム本体は、CCDカメラ6の代わりにファイバースコープ60を用いている。制御ユニット61にファイバースコープ60が接続され、このファイバースコープ60で送られてきた光は制御ユニット61で信号処理されて専用液晶モニタ62で見ることができる。このファイバースコープ60の先端には照明用のランプ(図示せず)が装填され、暗い場所でも暗視することができる。このファイバースコープ60を使用したロボットシステム本体の利点は、先端のアクチュエータ(対物レンズ)を軽くできる点である。
【0043】
図11はこの実施の形態に使用するためのアングル調整装置の側面図、図12は同アングル調整装置の正面図である。このアングル調整装置63もポール42の先端を嵌め込む基端部65と、アクチュエータ1が装着できる調整装置本体とが主軸64を介して回動可能に連結されている。
【0044】
基端部65は上部にポール42を挿入する挿入部66を有し、下部にはこのアングル調整装置63の角度を調整するためのモータ67が装備されている。このモータ回転軸にはウオーム歯車機構のウオーム68が取り付けられている。そしてこのウオーム68にウオームホイール69が歯合している。このウオームホイール69の回転軸70に調整装置本体71の一枚の側板72が取り付けられている。
【0045】
前記側板72の上端にはファイバースコープ60の先端のヘッド部分(対物レンズ)を挿入固定するための挿着筒部73が設けられている。
このファイバースコープ60のロボットシステム本体を図3、図4に示すような搬送装置20に装備することができる。即ちファイバースコープ60の先端のヘッド部分のアクチュエータに相当する部分を搬送装置20の車体21に挿入できる前記挿着筒部73のような構造を設ければよい。
【0046】
このファイバースコープ60のロボットシステム本体は図1に示すように、調査員が入ることができないような壁内であっても検査することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、床下、屋根裏、壁の中等においてシロアリ、腐朽等の被害状況の調査や点検に使用できると共に、シロアリを防除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のシロアリ等防除ロボットシステムの使用状態図である。
【図2】ロボットシステム本体の全体図である。
【図3】本発明の移動手段の一種である搬送装置の平面図である。
【図4】本発明の移動手段の一種である搬送装置の側面図である。
【図5】本発明の移動手段の一種である搬送装置の内部側面図である。
【図6】本発明の移動手段の一種である搬送装置の斜視図である。
【図7】本発明のアングル調整装置の側面図である。
【図8】本発明のアングル調整装置の正面図である。
【図9】アングル調整装置を先端に取り付けたポールの斜視図である。
【図10】他のロボットシステム本体の全体図である。
【図11】他の実施の形態のアングル調整装置の側面図である。
【図12】他の実施の形態のアングル調整装置の正面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 アクチュエータ
2 制御ユニット
3 接続ケーブル
4 ロボットシステム本体
6 CCDカメラ
7 散布ノズル
20 搬送装置
21 車体
22 駆動輪
23 従動輪
40 アングル調整装置
60 ファイバースコープ
61 制御ユニット
63 アングル調整装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも対象物を認識する視覚部を備えたアクチュエータが制御ユニットに接続ケーブを介して接続されたロボットシステム本体と、前記アクチュエータを搭載して移動するための移動手段とを備えたことを特徴とするシロアリ等防除ロボットシステム。
【請求項2】
前記アクチュエータの視覚部がCCDカメラであることを特徴とする請求項1に記載のシロアリ等防除ロボットシステム。
【請求項3】
前記アクチュエータの視覚部がファイバースコープ先端の対物レンズであることを特徴とする請求項1に記載のシロアリ等防除ロボットシステム。
【請求項4】
前記移動手段は、駆動輪を備えた車体に、前記アクチュエータが着脱自在に装着でき、このアクチュエータが回動可能であることを特徴とする請求項1、2、3の何れかに記載のシロアリ等防除ロボットシステム。
【請求項5】
前記移動手段は、先端に所定の角度で回動可能なアングル調整装置を備えたポールであって、アングル調整装置にアクチュエータが装着されていることを特徴とする請求項1、2、3の何れかに記載のシロアリ等防除ロボットシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−237181(P2008−237181A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86155(P2007−86155)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年1月6日 株式会社 アサンテ発行の「SWARM Vol.55」に発表
【出願人】(300051803)株式会社アサンテ (9)
【Fターム(参考)】