説明

シートストッカ

【課題】薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容する場合に薄型シート状物どうしが密着しないように、かつ、所定位置に位置決めした状態で収容する。
【解決手段】薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容可能に構成された収容部11と、天地方向に伸びた螺旋軸22a,22bと、螺旋軸22a,22bを中心として天地方向を螺旋の進行方向として回転する螺旋部21a,21bとを有し、螺旋軸22a,22bが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなり、収容部11の最下面において薄型シート状物の一辺に当接することにより薄型シート状物を所定位置に位置決めする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムやラベル等の薄型シート状物を収容するシートストッカに関し、特に、収容された薄型シート状物の位置決め技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報化社会の進展に伴い、情報が書き込まれたカードによってショッピング等を利用可能とするサービスが行われている。このようなサービスにおいては、予め所定のカードにその用途に応じて決められた情報を書き込んでおき、サービスを利用する場合に、カードに書き込まれた情報を読み取り、読み取った情報を用いてサービスの提供が行われる。
【0003】
このようなカードを製造する場合、例えば、複数のカードがマトリックス状となって構成されるカード基材からカードが1枚ずつ打ち抜かれ、その後、一旦積み重ねられてストックされる。積み重ねられたカードは1枚ずつ取り出されて検査等の工程に送られる。ところが、複数枚積み重ねられたカードにおいては、カード間の摩擦力等によって静電気が生じており、そのため、カードが1枚ずつ取り出される際、その静電気によって複数枚のカードが同時に取り出されてしまい、検査等の次の工程が正常に行われなくなってしまう虞れがある。
【0004】
ここで、積み重ねられた複数枚のカードを最下面のカードから1枚ずつ取り出す構成において、積み重ねられたカードの一部をその側面から挟み込むことにより、最下面のカードにかかる負荷を低減する機構が考えられており、特許文献1に開示されている。そこで、この機構を用いて、積み重ねられた複数枚のカードを互いに密着しないようにその側面から挟み込むことにより、カードが1枚ずつ取り出される際、静電気によって複数枚のカードが同時に取り出されてしまうことを回避することが考えられる。
【0005】
また、供給されてくる単片状のシートを起立状態で集積する装置において、1枚ずつ供給されてくる単片状のシートを螺旋状の回転体の回転によって移動させていくものが特許文献2に開示されている。
【0006】
昨今、上述したようなカードとして、カードに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICカードがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。このような非接触型ICカードは、フィルム基材上に、アンテナが形成されるとともにこのアンテナを介して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能なICチップが搭載されたインレットと呼ばれる部品が内蔵されている。そして、このようなインレットにおいても、非接触型ICカードの製造工程において、上述したように複数枚が積層された状態でストックされることが考えられる。
【0007】
そのため、上述したインレットや、フィルムあるいはラベルのような薄型シート状物においても、複数枚が積み重ねられた状態から1枚ずつ取り出される際、その静電気によって複数枚が同時に取り出されてしまうことを回避するために、上記のように互いに密着しないように保持しておくことが好ましい。
【0008】
しかしながら、フィルムやラベルのような薄型シート状物は、カードと比べて容易に変形可能なものであることから、上述したように側面から挟み込むことができず、カードのように互いに密着しないように保持することができないという問題点がある。
【0009】
また、特許文献2に開示されたもののように、1枚ずつ供給されてくる単片状のシートを螺旋状の回転体の回転によって導いていくものを適用したとしても、複数枚の薄型シート状物が保持された状態においては、複数枚の薄型シート状物が互いに密着しないようにはならない。
【0010】
そこで、本出願人は、薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容可能に構成され、上面側から薄型シート状物が収容される収容部と、天地方向を螺旋の進行方向とする螺旋部を具備し、螺旋部が収容部の側面から収容部の内側に突出するように配され、螺旋の中心部を軸として回転する支持部材とを有し、螺旋部の下方端部が収容部の下面よりも少なくとも薄型シート状物1枚分高い位置となっているシートストッカを考え出した。このシートストッカにおいては、収容部に収容される薄型シート状物が、その端部が支持部材の螺旋部の螺旋面に搭載された状態で螺旋部の回転に伴って順次収容部の下方に導かれていき収容され、収容部に1番目に収容された薄型シート状物が、収容部の下面と螺旋部の下方端部との間にて収容され、他の薄型シート状物が、その端部が支持部材の螺旋部の螺旋面に1枚ずつ搭載された状態で収容されるため、収容部に収容された薄型シート状物が、その端部が支持部材の螺旋部の螺旋ピッチの間隔だけ離れて保持されることになり、それにより、薄型シート状物を天地方向に積層した状態で、互いに密着しないように保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2004−238101号公報
【特許文献2】実開昭61−135850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、上述したように収容部に収容された薄型シート状物は、収容部における正確な位置決めが要求される場合がある。例えば、上述したようなインレットが収容部から1枚ずつ取り出され、カードを構成するカード基材上の所定位置に搭載される場合、インレットが収容部にて所定位置に位置決めされた状態で収容されていないと、インレットをカード基材上の所定位置に搭載することができなくなってしまう。
【0013】
そこで、薄型シート状物が取り出される収容部の最下面に、収容部に収容された薄型シート状物の位置決めをする機構を別途設けることが考えられるが、インレットのような小型の薄型シート状物を収容する収容部にそのような機構を設けることはスペース的に困難である。
【0014】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容する場合に薄型シート状物どうしが密着しないように、かつ、所定位置に位置決めした状態で収容することができるシートストッカを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明は、
薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容可能に構成され、上面側から収容された薄型シート状物が最下面において所定位置に位置決めされて収容される収容部と、
天地方向に伸びた螺旋軸と、該螺旋軸を中心として天地方向を螺旋の進行方向として回転する螺旋部とを具備し、該螺旋部の一部が前記収容部の側面から該収容部の内側に突出するように配されることにより、前記螺旋部に一部が搭載された薄型シート状物を当該螺旋部の回転によって前記収容部の上面側から下面側に導いていく少なくとも1つの支持部材とを有し、
前記螺旋軸は、前記支持部材が1つの場合は前記収容部の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなり、また、前記支持部材が2つの場合は前記収容部の上面側から下面側にいくにつれて前記2つの支持部材のうち少なくとも1つの支持部材の前記螺旋軸の軸径が大きくなり、前記収容部の最下面において前記薄型シート状物の一端に当接することにより当該薄型シート状物を前記所定位置に位置決めする。
【0016】
上記のように構成された本発明においては、収容部の上面側から薄型シート状物が収容されると、収容部の側面からその内側に支持部材の螺旋部一部が突出していることにより、薄型シート状物は螺旋部にその一部が搭載されることになる。そして、螺旋部が螺旋軸を中心として回転することにより薄型シート状物は収容部の下面側に導かれていく。そして、次に収容される薄型シート状物が収容部の上面側から収容されると、同様に、その一部が支持部材の螺旋部に搭載され、螺旋部の回転に伴って収容部の下面側に導かれていく。このようにして、収容部に収容される薄型シート状物は、1枚ずつその一部が支持部材の螺旋部に搭載された状態で収容部に収容されていくことにより、収容部に収容された薄型シート状物は、その一部が支持部材の螺旋部の螺旋ピッチの間隔だけ離れて互いに密着しないように収容された状態となる。また、螺旋軸が、収容部の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなっていることにより、収容部の下面側に導かれていった薄型シート状物は、収容部の最下面においてその一端が螺旋軸に当接して所定位置に位置決めされることになる。これにより、収容部に収容された薄型シート状物は、収容部の最下面にて所定位置に位置決めされた状態で収容されることとなる。
【0017】
また、支持部材が、収容部の互いに対向する2つの側面から螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、2つの支持部材の螺旋軸が、軸径方向の断面がそれぞれ楕円であり、螺旋部とともに回転することにより、収容部に収容された薄型シート状物が螺旋軸の長軸方向の端部によって収容部の内側に押されるようにしながら上面側から下面側に導かれていくことになり、それにより、薄型シート状物の端部が螺旋軸に引っ掛かって湾曲した状態となることが回避される。そして、収容部の最下面における2つの支持部材の螺旋軸の軸面間の距離が、薄型シート状物の、収容部に収容された状態における2つの支持部材が対向する方向の長さであることにより、収容部に収容された薄型シート状物は、収容部の最下面において、対向する2つの端部が2つの螺旋軸にそれぞれ当接することで位置決めされる。
【0018】
また、支持部材が、収容部の互いに対向する2つの側面から螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、2つの支持部材の螺旋部が互いに同一方向に回転することにより、螺旋板に搭載された薄型シート状物が螺旋板の回転によって湾曲してしまうことが回避される。そして、収容部の最下面における2つの支持部材の螺旋軸の軸面間の距離が、薄型シート状物の、収容部に収容された状態における2つの支持部材が対向する方向の長さであることにより、収容部に収容された薄型シート状物は、収容部の最下面において、対向する2つの端部が2つの螺旋軸にそれぞれ当接することで位置決めされる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、以上説明したように構成されているので、収容部に収容される薄型シート状物が、その一部が支持部材の螺旋部に1枚ずつ搭載された状態で収容され、また、収容部の下面側に導かれていった薄型シート状物が、収容部の最下面においてその一端が螺旋軸に当接することで所定位置に位置決めされることになり、それにより、薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容する場合に薄型シート状物どうしが密着しないように、かつ、所定位置に位置決めした状態で収容することができる。
【0020】
また、支持部材が、収容部の互いに対向する2つの側面から螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、2つの支持部材の螺旋軸が、軸径方向の断面がそれぞれ楕円であり、螺旋部とともに回転し、収容部の最下面における軸面間の距離が、薄型シート状物の、収容部に収容された状態における2つの支持部材が対向する方向の長さであるものにおいては、薄型シート状物の端部が螺旋軸に引っ掛かって湾曲した状態となることを回避しながら、収容部の最下面において薄型シート状物を所定位置に位置決めした状態で収容することができる。
【0021】
また、支持部材が、収容部の互いに対向する2つの側面から螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、2つの支持部材の螺旋部が互いに同一方向に回転し、2つの支持部材の螺旋軸が、収容部の最下面における軸面間の距離が、薄型シート状物の、収容部に収容された状態における2つの支持部材が対向する方向の長さであるものにおいては、螺旋板に搭載された薄型シート状物が螺旋板の回転によって湾曲してしまうことを回避しながら、収容部の最下面において薄型シート状物を所定位置に位置決めした状態で収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明のシートストッカの実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図である。
【図2】図1に示した収容補助機構の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は側面方向から見た図、(b)は上面側から見た図である。
【図3】図1及び図2に示したシートストッカに収容される薄型シート状物の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインレットシートが連続状となった状態を示す図である。
【図4】図3に示した1枚のインレットシートが図1及び図2に示したシートストッカに収容されていく際のシートストッカの動作を説明するための図である。
【図5】図3に示したインレットシートが図1及び図2に示したシートストッカにて収容部の最下面に収容された状態を収容部の上面側から見た図である。
【図6】図3に示したインレットシートが図1及び図2に示したシートストッカに収容された状態を示す図である。
【図7】図1に示した収容部に収容されたインレットシートが排出機構によって取り出されて搬送経路上に排出されていく動作を説明するための図である。
【図8】図1に示した収容補助機構の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は側面方向から見た図、(b)は上面側から見た図である。
【図9】図3に示した1枚のインレットシートが図1及び図8に示したシートストッカに収容されていく際のシートストッカの動作を説明するための図である。
【図10】図3に示したインレットシートが図1及び図8に示したシートストッカにて収容部の最下面に収容された状態を収容部の上面側から見た図である。
【図11】図3に示したインレットシートが図1及び図8に示したシートストッカに収容された状態を示す図である。
【図12】図8に示した螺旋軸の軸径方向の断面が楕円であることによる効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明のシートストッカの実施の一形態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図である。
【0025】
本形態は図1に示すように、支持板40に、フィルム、あるいは紙や可撓性を有するフィルム基材を用いたラベル等の薄型シート状物を収容する収容部11と、供給された薄型シート状物を収容部11の上面側から下面側に導いていく支持部材となる2つの収容補助機構20a,20bとが取り付けられて構成されている。また、収容部11の下方には、収容部11から排出された薄型シート状物が1枚ずつ収容される受け部12が配置されており、さらに、この受け部12の下方には、受け部12に収容された薄型シート状物を取り出し、単片状の部品が連続して搬送されてくる搬送経路50上に排出する排出機構30が設けられている。
【0026】
2つの収容補助機構20a,20bはそれぞれ、天地方向に伸びた螺旋軸22a,22bと、この螺旋軸22a,22bを中心として天地方向を螺旋の進行方向として回転する螺旋部となる螺旋板21a,21bとから構成され、収容部11の側面のうち互いに対向する2つの側面から収容部11の内側にその一部が突出するように配されて支持板40に取り付けられている。
【0027】
排出機構30は、受け部12に収容された薄型シート状物を取り出して搬送経路50上に排出するものであって、受け部12に収容された薄型シート状物を吸着する4つの吸引部31と、4つの吸引部31をそれぞれ保持して伸縮自在に構成され、吸引部31に吸着された薄型シート状物を排出機構30の下方に搬送するための4つのアーム32とが回転可能に設けられている。
【0028】
以下に、上記のように構成されたシートストッカ1における収容補助機構20a,20bの詳細な構成について2つの実施の形態を例に挙げて説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図2は、図1に示した収容補助機構20a,20bの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は側面方向から見た図、(b)は上面側から見た図である。
【0030】
本形態における収容補助機構20a,20bは、図2に示すように、軸径方向の断面が円形の螺旋軸22a,22bが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなって構成されており、それにより、収容部11の上面側においては、螺旋板21a,21bのみが収容部11の側面13から収容部11の内側に突出しているものの、収容部11の下面側においては、螺旋軸22a,22bの一部までもが収容部11の側面13から収容部11の内側に突出している。そして、収容部11の最下面においては、螺旋軸22a,22bの互いの軸面間の距離がD1となっている。また、螺旋板22a,22bの進行方向は互いに同一方向となっている。
【0031】
また、収容部11は、上面及び下面の全面が開口し、4つの側面13に囲まれて構成されており、供給された薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容する。受け部12は、収容部11によって収容部11の下方に固定され、上面が全面開口し、4つの側面13に囲まれて構成されている。そして、収容補助機構20a,20bは、収容部11の4つの側面13のうち互いに対向する2つの側面13から収容部11の内側にその一部が突出するように配されて支持板40に取り付けられている。また、受け部12の下面は、4つの側面13のうち互いに対向する2つの側面13に繋がった底部14が設けられており、この底部14以外の領域が開口している。このように構成された受け部12は、上面の開口部分から、収容部11に収容された薄型シート状物が最下面の薄型シート状物から1枚ずつ収容され、下面の底部14以外の領域から薄型シート状物が取り出されることになる。
【0032】
以下に、上述したシートストッカ1の動作について説明する。
【0033】
まず、このシートストッカ1に収容される薄型シート状物について説明する。
【0034】
図3は、図1及び図2に示したシートストッカ1に収容される薄型シート状物の一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したインレットシート2が連続状となった状態を示す図である。
【0035】
図1及び図2に示したシートストッカ1に収容される薄型シート状物としては、例えば、図3に示すようなインレットシート2が考えられる。
【0036】
このインレットシート2は図3(a),(b)に示すように、フィルム基材3上に、2つの導電体部5a,5bが対向して形成されているとともに、この導電体部5a,5bに接続されるようにICチップ4が搭載されて構成されている。そして、カード基材に内蔵されたり、紙やラベル基材に貼着されたりして使用され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、2つの導電体部5a,5bからなるアンテナ5が情報書込/読出装置からの電波に共振して電力が生じ、この電力がICチップ4に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ4に情報が書き込まれたり、ICチップ4に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
【0037】
このようなインレットシート2は、図3(c)に示すように、連続状となって製造され、その後、検査が行われて単片状に断裁される。そして、検査の結果、良品と判定されたもののみが、シートストッカ1に収容されることになる。
【0038】
次に、図3に示したインレットシート2が図1及び図2に示したシートストッカ1に収容される際のシートストッカ1の動作を説明する。
【0039】
図4は、図3に示した1枚のインレットシート2が図1及び図2に示したシートストッカ1に収容されていく際のシートストッカ1の動作を説明するための図である。なお、図4においては、動作をわかりやすくするために、螺旋板21a,21bの螺旋ピッチを、収容部11に収容されるインレットシート2の厚さよりもかなり広く図示しているが、実際には、螺旋板21a,21bの螺旋ピッチはインレットシート2の厚さよりも若干広いものとなっている。また、図5は、図3に示したインレットシート2が図1及び図2に示したシートストッカ1にて収容部11の最下面に収容された状態を収容部11の上面側から見た図である。
【0040】
図3(c)に示したような連続状から単片状に断裁され、検査にて良品と判断されたインレットシート2が、収容部11の上面側に供給されてくると、図4(a)に示すように、供給されてきたインレットシート2が、その端部が螺旋板21a,21bの上端部に搭載される。ここで、上述したように、収容部11の最下面においては、螺旋軸22a,22bの互いの軸面間の距離がD1となっているが、これは、収容部11に収容されるインレットシート2の、収容部11に収容された状態における収容補助機構20a,20bが対向する方向の長さWと同一となっている。また、螺旋軸22a,22bが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなって構成されていることから、インレットシート2が螺旋板21a,21bの上端部に搭載された状態では、インレットシート2の収容補助機構20a,20bに対向する2つの端部は、少なくともいずれか一方が螺旋軸22a,22bに当接していない。
【0041】
インレットシート2が、螺旋板21a,21bの上端部に搭載されると、螺旋板21a,21bが螺旋軸22a,22bを中心として螺旋が上方に進むように回転する。なお、上述したように螺旋板22a,22bの進行方向が互いに同一方向となっているため、螺旋板22a,22bは同一方向に回転する。すると、図4(b)に示すように、インレットシート2が収容部11の下面側に導かれていく。この際、螺旋軸22a,22bが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなって構成されていることにより、インレットシート2は、螺旋軸22a,22bによって収容部11の内側に押されながら収容部11の上面側から下面側に導かれていく。また、螺旋板22a,22bが同一方向に回転するため、螺旋板22a,22bにその端部が搭載されたインレットシート2が螺旋板22a,22bの回転によって湾曲してしまうことが回避される。なお、螺旋板21a,21bの回転は、例えば、螺旋軸22a,22bに一体化したモータを回転させたり、螺旋軸22a,22bにベルトを掛け回し、このベルトを回転させたりすることが考えられる。すなわち、螺旋軸22a,22bは、螺旋板21a,21bとともに互いに同一方向に回転することになる。
【0042】
その後、インレットシート2が収容部11の最下面に導かれると、収容部11の最下面においては、螺旋軸22a,22bの互いの軸面間の距離D1が、収容部11に収容されるインレットシート2の、収容部11に収容された状態における収容補助機構20a,20bが対向する方向の長さWと同一となっていることにより、図4(c)及び図5に示すように、インレットシート2の収容補助機構20a,20bに対向する2つの端部がそれぞれ螺旋軸22a,22bに当接し、それにより、インレットシート2が収容補助機構20a,20bによって決められた所定位置に位置決めされることになる。すなわち、螺旋軸22a,22bは、収容部11の最下面において、インレットシート2が所定位置に位置決めされた場合にその両端部が位置する領域に軸面が位置するような形状、配置となっている。
【0043】
このようにして、収容部11の上面側から供給されたインレットシート2は、収容補助機構20a,20bによって1枚ずつ収容部11の上面側から下面側に導かれていくことになる。すなわち、1枚目のインレットシート2が、収容部11の螺旋板21a,21bによって分離される収容領域のうち上から1段目の収容領域に収容された後、螺旋板21a,21bの回転によって収容領域のうち上から2段目の収容領域に導かれると、2枚目のインレットシート2が、収容部11の螺旋板21a,21bによって分離される収容領域のうち上から1段目の収容領域に収容されるというようにしてインレットシート2が順次収容部11に収容されていくことになる。
【0044】
図6は、図3に示したインレットシート2が図1及び図2に示したシートストッカ1に収容された状態を示す図である。
【0045】
上述したように、収容部11に収容されるインレットシート2は、1枚ずつその端部が螺旋板21a,21bに搭載された状態で収容部11に収容されていくことにより、図6に示すように、収容部11に収容されたインレットシート2は、その端部が螺旋板21a,21bの螺旋ピッチの間隔だけ離れて互いに密着しないように収容された状態となる。
【0046】
このようにしてインレットシート2が積層された状態で収容部11に収容された後、螺旋板21a,21bがさらに回転することにより、収容部11に収容されたインレットシート2が最下面のものから受け部12に排出され、その後、排出機構30によって、受け部12に収容されたインレットシート2が取り出されて搬送経路50上に排出されていく。
【0047】
図7は、図1に示した収容部11に収容されたインレットシート2が排出機構30によって取り出されて搬送経路50上に排出されていく動作を説明するための図である。なお、以下では、1枚のインレットシート2が排出される動作を説明するが、実際には、4つの吸引部31のそれぞれにてインレットシート2が吸着されて順次排出されていくことが考えられる。
【0048】
収容部11から受け部12に収容されたインレットシート2が受け部12から取り出される場合、まず、図7(a)に示すように、受け部12の下面に対向している吸引部31を支持するアーム32が受け部12に向かう方向に伸びる。
【0049】
そして、図7(b)に示すように、受け部12にて受け付けられたインレットシート2が吸引部31に吸着された状態でアーム32が縮むことにより、受け部12に収容されたインレットシート2が受け部12から取り出される。この際、受け部12の下面においては、受け部12の4つの側面13のうち互いに対向する2つの側面13に繋がった底部14が設けられているため、吸引部31に吸着されたインレットシート2は、受け部12の下面の底部14以外の開口部分から撓みながら取り出されていくことになる。そのため、底部14の側面13からの長さは、インレットシート2の硬さに応じて、インレットシート2が撓みながらも受け部12の下面の開口部分から取り出し可能となる程度とする必要がある。
【0050】
インレットシート2が吸引部31に吸着されて受け部12から取り出されると、図7(c)に示すように、排出機構30が支持軸33を中心として回転し、吸引部31に吸着されたインレットシート2が排出機構30の下方に搬送されていく。
【0051】
そして、排出機構30の回転によって、吸引部31に吸着されたインレットシート2が排出機構30の下方に搬送されると、図7(d)に示すように、インレットシート2を吸着している吸引部31を支持するアーム32が伸びるとともに、吸引部31による吸着力が解除され、それにより、インレットシート2が排出機構30の下方の搬送経路50上にて搬送されてきたラベル基材6上に排出、搭載される。
【0052】
このようにして、収容部11に収容されたインレットシート2が最下面となったものから1枚ずつ順次取り出され、搬送経路50上に排出されていくことになる。
【0053】
なお、本形態においては、螺旋軸22a,22bの回転に伴って螺旋板21a,21bが回転するものを例に挙げて説明したが、螺旋軸22a,22bは回転せずに、螺旋板21a,21bのみが螺旋軸22a,22bを中心として回転する構成であってもよい。
【0054】
また、本形態における収容補助機構20a,20bは、螺旋軸22a,22bの軸径がそれぞれ、収容部11の上面側から下面側にいくにつれて大きくなって構成されているが、2つの収容補助機構20a,20bのうち一方の収容補助機構の螺旋軸の軸径のみが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれて大きくなっており、他方の収容補助機構の螺旋軸の軸径が一定のものであってもよい。
【0055】
また、収容部11の側面のうち互いに対向する2つの側面から2つの収容補助機構20a,20bがそれぞれ収容部11の内側に突出した構成を例に挙げて説明したが、収容補助機構を1つだけ有し、この1つの収容補助機構が収容部11の側面のうち1つの側面から収容部11の内側に突出した構成であってもよい。その場合、収容部11に収容されるインレットシート2は、収容部11の最下面において、その両端部が、1つの収容補助機構の螺旋軸と収容部11の側面13とにそれぞれ当接することによって所定位置に位置決めされることになる。
【0056】
(第2の実施の形態)
図8は、図1に示した収容補助機構20a,20bの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は側面方向から見た図、(b)は上面側から見た図である。なお、本形態における収容補助機構120a,120b、螺旋板121a,121b及び螺旋軸122a,122bはそれぞれ、図1に示した収容補助機構20a,20b、螺旋板21a,21b及び螺旋軸22a,22bに対応する。
【0057】
本形態における収容補助機構120a,120bは、図8に示すように、図2に示したものに対して、螺旋軸122a,122bの形状が異なっている。本形態における螺旋軸122a,122bは、軸径方向の断面が楕円となっており、長軸方向においてのみ収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなって構成され、収容部11の最下面においては、螺旋軸122a,122bの互いの軸面間の距離がD2となっている。また、収容部11の上面側から下面側にかけて、螺旋板12a,121bの一部と螺旋軸122a,122bの一部が収容部11の側面13から収容部11の内側に突出している。また、螺旋板122a,122bの進行方向は互いに同一方向となっており、さらには、螺旋軸122aと螺旋軸122bとは、軸面方向の向きが互いに異なっており、楕円の長軸の互いのなす角度が常に90度となるように同一方向に回転する。
【0058】
以下に、上記のように構成された収容補助機構120a,120bを有するシートストッカ1の動作について説明する。
【0059】
図9は、図3に示した1枚のインレットシート2が図1及び図8に示したシートストッカ1に収容されていく際のシートストッカ1の動作を説明するための図である。また、図10は、図3に示したインレットシート2が図1及び図8に示したシートストッカ1にて収容部11の最下面に収容された状態を収容部11の上面側から見た図である。
【0060】
図3(c)に示したような連続状から単片状に断裁され、検査にて良品と判断されたインレットシート2が、収容部11の上面側に供給されてくると、図9(a)に示すように、供給されてきたインレットシート2が、その端部が螺旋板121a,121bの上端部に搭載される。ここで、上述したように、収容部11の最下面においては、螺旋軸122a,122bの互いの軸面間の距離がD2となっているが、これは、収容部11に収容されるインレットシート2の、収容部11に収容された状態における収容補助機構120a,120bが対向する方向の長さWと同一となっている。また、螺旋軸122a,122bが、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてその長軸方向の軸径が大きくなって構成されていることから、インレットシート2が螺旋板121a,121bの上端部に搭載された状態では、インレットシート2の収容補助機構120a,120bに対向する2つの端部は、少なくともいずれか一方が螺旋軸122a,122bに当接していない。
【0061】
インレットシート2が、螺旋板121a,121bの上端部に搭載されると、螺旋軸122a,122bが同一方向に回転することによって螺旋板121a,121bが螺旋軸122a,122bを中心として螺旋が上方に進むように回転する。すると、図9(b)〜(d)に示すように、インレットシート2が、螺旋軸122a,122bのうち、螺旋軸122a,122bの回転によって長軸方向が収容部11の内側に向かう方にその端部が当接しながら、収容部11の下面側に導かれていく。この際、螺旋板122a,122bが同一方向に回転するため、螺旋板122a,122bにその端部が搭載されたインレットシート2が螺旋板122a,122bの回転によって湾曲してしまうことが回避される。
【0062】
その後、インレットシート2が収容部11の最下面に導かれると、収容部11の最下面においては、螺旋軸122a,122bの互いの軸面間の距離D2が、収容部11に収容されるインレットシート2の、収容部11に収容された状態における収容補助機構120a,120bが対向する方向の長さWと同一となっていることにより、図9(e)及び図10に示すように、インレットシート2の収容補助機構120a,120bに対向する2つの端部がそれぞれ螺旋軸122a,122bに当接し、それにより、インレットシート2が収容補助機構120a,120bによって決められた所定位置に位置決めされることになる。すなわち、螺旋軸122a,122bは、収容部11の最下面において、インレットシート2が所定位置に位置決めされた場合にその両端部が位置する領域に軸面が位置するような形状、配置となっている。
【0063】
このようにして、収容部11の上面側から供給されたインレットシート2は、収容補助機構120a,120bによって1枚ずつ収容部11の上面側から下面側に導かれていくことになる。すなわち、1枚目のインレットシート2が、収容部11の螺旋板121a,121bによって分離される収容領域のうち上から1段目の収容領域に収容された後、螺旋板121a,121bの回転によって収容領域のうち上から2段目の収容領域に導かれると、2枚目のインレットシート2が、収容部11の螺旋板121a,121bによって分離される収容領域のうち上から1段目の収容領域に収容されるというようにしてインレットシート2が収容部11に収容されていくことになる。
【0064】
図11は、図3に示したインレットシート2が図1及び図8に示したシートストッカ1に収容された状態を示す図である。
【0065】
上述したように、収容部11に収容されるインレットシート2は、1枚ずつその端部が螺旋板121a,121bに搭載された状態で収容部11に収容されていくことにより、図11に示すように、収容部11に収容されたインレットシート2は、その端部が螺旋板121a,121bの螺旋ピッチの間隔だけ離れて互いに密着しないように収容された状態となる。
【0066】
このようにしてインレットシート2が積層された状態で収容部11に収容された後、螺旋板121a,121bがさらに回転することにより、収容部11に収容されたインレットシート2が最下面のものから受け部12に排出され、その後、排出機構30によって、受け部12に収容されたインレットシート2が取り出されて搬送経路50上に排出されていく。
【0067】
ここで、螺旋軸122a,122bの軸径方向の断面が楕円であることによる効果について説明する。
【0068】
図12は、図8に示した螺旋軸122a,122bの軸径方向の断面が楕円であることによる効果を説明するための図である。
【0069】
上述したようにインレットシート2が収容部11の上面側から供給された際、インレットシート2が供給された位置によっては、図12(a)に示すように、インレットシート2が、その一端が螺旋軸122aに引っ掛かって湾曲した状態となってしまう。
【0070】
ところが、螺旋軸122aの軸径方向の断面が楕円であることにより、螺旋軸122aが螺旋板121aとともに回転すると、図12(b)に示すように、インレットシート2が、螺旋軸122aの長軸方向の端部によって収容部11の内側に押されるようにしながら収容部11の上面側から下面側に導かれていくことになり、それにより、インレットシート2の端部が螺旋軸122a,122bに引っ掛かって湾曲した状態となることが回避される。
【0071】
なお、本形態においては、螺旋軸122aと螺旋軸122bとが、楕円の長軸の互いのなす角度が常に90度となるように同一方向に回転するが、収容部11の最下面における螺旋軸122a,122bの互いの軸面間の距離D2が、収容部11に収容されるインレットシート2の、収容部11に収容された状態における収容補助機構120a,120bが対向する方向の長さWと同一となっていれば、楕円の長軸の互いのなす角度は常に90度となる必要はない。ただし、螺旋軸122aと螺旋軸122bとが、楕円の長軸の互いのなす角度が常に90度となるように回転する構成とすれば、螺旋軸122a,122bの回転による楕円の長軸方向がいかなる方向となった場合でも、螺旋軸122aと螺旋軸122bとの軸面間の距離が、収容部11の上面側から下面側にいくにつれてリニアに狭くなっていくこととなり、それにより、収容部11に収容されたインレットシート2が不必要に左右に揺れることなく所定位置に近づいていく。
【0072】
また、上述した実施の形態においては、螺旋軸22a,22b,122a,122bを中心として回転する螺旋部として螺旋板21a,21b,121a,121bを用いたものを例に挙げて説明したが、螺旋部としては、螺旋の進行方向が天地方向となり、収容部11の側面13から収容部11の内側にその一部が突出するように配され、螺旋軸22a,22b,122a,122bを中心として回転するものであれば、ばねのような曲線棒状のものであってもよい。その場合においても、収容部11に供給されたインレットシート2は、この曲線棒状を含む螺旋面に搭載され、曲線棒状のものが螺旋軸22a,22b,122a,122bを中心として回転することによって収容部11の上面側から下面側に導かれていくことになる。
【符号の説明】
【0073】
1 シートストッカ
2 インレットシート
3 フィルム基材
4 ICチップ
5 アンテナ
5a,5b 導電体部
6 ラベル基材
11 収容部
12 受け部
13 側面
14 底部
20a,20b 収容補助機構
21a,21b 螺旋板
22a,22b 螺旋軸
30 排出機構
31 吸引部
32 アーム
40 支持板
50 搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄型シート状物を天地方向に積層した状態で収容可能に構成され、上面側から収容された薄型シート状物が最下面において所定位置に位置決めされて収容される収容部と、
天地方向に伸びた螺旋軸と、該螺旋軸を中心として天地方向を螺旋の進行方向として回転する螺旋部とを具備し、該螺旋部の一部が前記収容部の側面から該収容部の内側に突出するように配されることにより、前記螺旋部に一部が搭載された薄型シート状物を当該螺旋部の回転によって前記収容部の上面側から下面側に導いていく少なくとも1つの支持部材とを有し、
前記螺旋軸は、前記支持部材が1つの場合は前記収容部の上面側から下面側にいくにつれてその軸径が大きくなり、また、前記支持部材が2つの場合は前記収容部の上面側から下面側にいくにつれて前記2つの支持部材のうち少なくとも1つの支持部材の前記螺旋軸の軸径が大きくなり、前記収容部の最下面において前記薄型シート状物の一端に当接することにより当該薄型シート状物を前記所定位置に位置決めするシートストッカ。
【請求項2】
請求項1に記載のシートストッカにおいて、
前記支持部材は、前記収容部の互いに対向する2つの側面から前記螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、
前記2つの支持部材の螺旋軸は、軸径方向の断面がそれぞれ楕円であり、前記螺旋部とともに回転し、前記収容部の最下面における軸面間の距離が、前記薄型シート状物の、前記収容部に収容された状態における前記2つの支持部材が対向する方向の長さであるシートストッカ。
【請求項3】
請求項1に記載のシートストッカにおいて、
前記支持部材は、前記収容部の互いに対向する2つの側面から前記螺旋軸の一部がそれぞれ突出するように2つ設けられ、
前記2つの支持部材の螺旋部は、互いに同一方向に回転し、
前記2つの支持部材の螺旋軸は、前記収容部の最下面における軸面間の距離が、前記薄型シート状物の、前記収容部に収容された状態における前記2つの支持部材が対向する方向の長さであるシートストッカ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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