説明

シート処理装置及び画像形成装置

【課題】シートの種類や中間処理トレイの表面状態の微小な変化にかかわらずシートの整合性を高めることのできるシート処理装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート積載部に複数のシートが排出されると下降してシート積載部に積載された複数のシートS1,S2の各シートS1,S2に当接し、各シートS1,S2をシート排出方向と逆方向に搬送して整合基準壁Xに突き当てる第1及び第2整合ローラ306a,306bを備え、下位のシートS1に当接する第1整合ローラ306aにより下位のシートS1を整合基準壁Xに突き当てた後、第2整合ローラ306bにより搬送された上位のシートS2が第1整合ローラ306aに達するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート処理装置及び画像形成装置に関し、特にシートが処理される際、次のジョブの複数のシートを上位シートの方が下位のシートよりも排出方向に先行した状態で重ねて待機させるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、画像を形成したシート束を整合して排出するスタック処理や、シート束に対して綴じ処理を行うシート処理装置を備えたものがある。このシート処理装置は、例えば、シート束を綴じ処理する際には、装置内に設けた中間処理トレイに複数のシートを積載してシート束を形成し、このシート束に対して綴じ手段により、綴じ処理を行う。
【0003】
このようなシート処理装置において、シート束に対して綴じ処理を施す場合は、まずシートを1枚ずつ中間処理トレイに排出する。次に、シートを排出方向と逆方向に移動させて、シートの排出方向上流端を後端規制板に当接させることにより、シートの排出方向上流端の位置を整合する。この後、整合板のジョグ動作によりシートの排出方向と直交する幅方向の側端位置を整合し、排出方向上流端及び側端位置が整合されたシート束を形成する。以後、このような整合処理を、順次排出される所定枚数のシートに対して行うと共に、綴じ手段を綴じ位置に移動させ、整合処理されたシート束に対して綴じ処理を行う。
【0004】
このような従来のシート処理装置を備えた画像形成装置において、綴じ処理の際、処理時間を確保するため、綴じ処理の間、次ジョブの先頭の1枚目のシートを画像形成装置本体内に滞留させ、このシートに、少なくとも2枚目のシートを重ねるようにしている。そして、このように1枚目のシートに少なくとも2枚目のシートを重ねた後、先のジョブが終了すると、これら複数枚のシートを排出ローラによって中間処理トレイに排出させる動作を行う。このとき、1枚目のシートは2枚目のシートに対して遅れた状態で搬送される。
【0005】
ところで、従来のシート処理装置においては、複数のシートを重ねて中間処理トレイに排出した後、例えばローレットベルトを用いてシートを後端規制板に向けて搬送してストッパ(後端規制板)に当接させるようにしたものがある(特許文献1参照)。ここで、このようなシート処理装置では、複数のシート、例えば2枚のシートを重ねて中間処理トレイに排出する際、排出ローラ対及びローレットベルトにより、上位の2枚目のシートが下位の1枚目のシートよりも排出方向に対して先行した状態で排出する。
【0006】
そして、センサが2枚のシートのうちの1枚目のシートがローレットベルトを抜けたことを検知したところで、排出ローラ対を一旦停止させ、この後、排出ローラ対を逆回転させることで、2枚のシートを重なった状態のままストッパに向けて搬送する。この後、排出ローラ対を離間させることにより、ローレットベルトにより1枚目と2枚目のシートがストッパに向けて搬送され、シートの後端の整合が行われる。
【0007】
なお、このように2枚のシートをストッパに向けて搬送すると、2枚目のシートが1枚目のシートよりも排出方向に対して先行した状態となっているので、まず1枚目のシートがストッパに突き当たり、次に2枚目のシートがストッパに突き当たるようになる。そして、このような順番でシートをストッパに突き当てるようにすることにより、複数のシートを確実に整合することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平10−194582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、このような従来のシート処理装置において、重なった状態でストッパに向けて搬送されるシート間の摩擦係数が中間処理トレイとシートとの摩擦係数より低い場合がある。この場合、上位の2枚目のシートが、下位の1枚目のシートよりもストッパに向う方向において先行する。そして、このように2枚目のシートが先行した状態となると、ローレットベルトは上方から2枚目のシートに対して当接しているため、2枚目のシートはストッパに突き当てることはできるが、1枚目のシートをストッパに突き当てることができない場合がある。この場合、下位の1枚目のシートの整合が不十分となってしまい、1枚目のシートの整合不良が発生してしまうおそれがある。
【0010】
そこで、下位のシートの整合性を確保するためには、下位のシートがストッパに突き当たった後、上位のシートがストッパに突き当たるようにする必要がある。このためには、シート間の摩擦係数を中間処理トレイとシートとの摩擦係数より高くする必要がある。
【0011】
このように従来のシート処理装置の場合、シートの整合性は、シート間の摩擦係数と中間処理トレイとシートとの摩擦係数との関係に依存している。このため、下位のシートの整合性を確保するためには、シート間の摩擦係数を中間処理トレイとシートとの摩擦係数より高くする必要があった。しかし、このように整合性が摩擦係数に依存している場合、シートの種類や中間処理トレイの表面状態の微小な変化によって安定的な整合を行うことが不可能になり、整合不良が発生するおそれがある。
【0012】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートの種類や中間処理トレイの表面状態の微小な変化にかかわらずシートの整合性を高めることのできるシート処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、処理するシートを積載するシート積載部と、前記シート積載部に排出されたシートのシート排出方向の一端と当接してシートのシート排出方向の位置決めを行う整合基準部材と、前記整合基準部材によりシート排出方向の位置決めが行われたシートを処理する処理部と、前記処理部によりシートが処理されている間に搬送されてきたシートを重ねた状態で待機させる待機部と、前記待機部から下位シートのシート排出方向の一端が上位シートのシート排出方向の一端よりも前記整合基準部材に近づくようにずらした状態で重ねて前記シート積載部に排出する排出手段と、前記シート積載部の上方に昇降可能に設けられ、前記シート積載部にシートが重ねて排出されると下降して重ねたシートの各シートにそれぞれ当接し、各シートを搬送して前記整合基準部材に突き当てる複数のシート搬送部と、を備え、前記複数のシート搬送部のうち、下位のシートに当接する第1シート搬送部により下位のシートを前記整合基準部材に突き当てた後、上位のシートに当接する第2シート搬送部により搬送された上位のシートが前記第1シート搬送部に達するようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明のように、第1シート搬送部により下位のシートを整合基準部材に突き当てた後、上位のシートが第1シート搬送部に達するようにすることにより、シートの種類や中間処理トレイの表面状態の微小な変化にかかわらずシートの整合性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す図。
【図2】上記シート処理装置であるフィニッシャの構成を説明する図。
【図3】上記フィニッシャに設けられたバッファ機構を説明する第1の図。
【図4】上記バッファ機構を説明する第2の図。
【図5】上記フィニッシャの制御ブロック図。
【図6】上記フィニッシャの綴じ動作を説明する第1の図。
【図7】上記フィニッシャに設けられた後端整合部が下降したときの第1及び第2シートの状態を示す図。
【図8】上記フィニッシャの綴じ動作を説明する第2の図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るシート処理装置の構成を説明する図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るシート処理装置の構成を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の構成を示す図である。
【0017】
図1において、100は複写機、100Aは複写機本体である。この複写機本体100Aの上面には、原稿台ガラス206に載置された原稿画像を読み取る不図示のCCD等を備えたスキャナ部201及び自動原稿給送部(以下、ADFという)202からなる画像読取部200が設けられている。
【0018】
なお、ADF202は装置後方の不図示のヒンジを中心に後方に開閉可能であり、原稿台ガラス206上に原稿を載置する場合に開閉する。スキャナ部201は、移動可能な光学キャリッジ207を備え、原稿の記載情報を読み取るものである。そして、スキャナ部201では、原稿台ガラス206上に載置された原稿を光学キャリッジ207が水平方向に走査しながら原稿記載情報を読み取り、CCDで光電変換する。また、ADF202により搬送された原稿を読み取る際は、光学キャリッジ207は原稿読取位置205に停止し、この原稿読取位置205で搬送中の原稿の記載情報を読み取る。
【0019】
また、複写機本体100Aには、感光体ドラム108等を有する画像形成部100Bが設けられると共に、複写機本体100Aの下部には給紙カセット102に積載収納されたシートSを画像形成部100Bに給送するシート給送装置100Cが設けられている。
【0020】
ここで、画像形成部100Bは、感光体ドラム108、不図示の帯電器、現像スリーブ、クリーニング手段等を備えたプロセスカートリッジ107を備えている。また、感光体ドラム108の表面を露光して感光体ドラム108上に静電潜像を形成する露光手段であるレーザスキャナ109を備えている。
【0021】
また、この複写機本体100Aは、感光体ドラム108と当接し、感光体ドラム108と共に転写部を構成する転写ローラ108a、転写部にて転写されたトナー画像をシートSに定着させる定着器110等を備えている。さらに、複写機本体100Aには、複写機本体100Aから排出される画像形成済みのシートを処理するシート処理装置であるフィニッシャ300が接続されている。
【0022】
なお、図1において、115はシートを1枚ずつフィニッシャ300に搬送する場合、シートが通過する第1シート搬送路である。114は先行ジョブの処理中に、後続ジョブの2ページ目を1ページ目より搬送方向に向かって所定量先行した状態で重ねるための第2シート搬送路である。また、113は搬送されたシートのパスを第1シート搬送路115又は第2シート搬送路114に切り替える切換部材、112は定着器110と定着排紙搬送ローラ111の間に設けられ、シートを検知する排紙センサである。
【0023】
そして、この複写機100では、シートに画像を形成する際には、積載トレイ203に積載された原稿を、ADF202の給送ローラ204により1枚ずつ給送し、スキャナ部201の光学キャリッジ207が停止している原稿読取位置205を通過させる。この際、光学キャリッジ207において、不図示の原稿の画像が読み取られ、読み取られた画像情報に応じたレーザ光がレーザスキャナ109から出力される。出力されたレーザ光は、不図示のミラーで反射されて感光体ドラム表面上に照射される。ここで、感光体ドラム表面上は、予め一次帯電器によって帯電されている。これにより、レーザ光が照射されると、感光体ドラム表面上に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像器によって現像することにより、感光体ドラム上にトナー像が形成される。
【0024】
この後、給紙信号が出力されると、シート給送装置100Cに設けられた給紙ローラ104により、複写機本体100Aに着脱自在に設けられた給紙カセット102からシートSが送り出される。この後、シートSは分離ローラ105により1枚ずつ分離され、搬送ガイド106に沿って感光体ドラム108と転写ローラ108aにより構成される転写部に搬送され、感光体ドラム上のトナー像が転写される。さらに、トナー像が転写されたシートは、定着器110に搬送され、定着器110において熱及び圧力が印加されることによりトナー像の定着が行われる。この後、シートSは排出ローラ対119により複写機本体100Aから排出され、フィニッシャ300に搬送される。
【0025】
ここで、本実施の形態において、シートSを1枚ずつフィニッシャ300に搬送する場合、シートは、定着器110を経て定着排紙搬送ローラ111により第1シート搬送路115に搬送される。この後、シートは、第1シート搬送路115に設けられた第1搬送ローラ117により、排出ローラ対119まで搬送される。そして、排出ローラ対119によって複写機本体100Aからフィニッシャ300に向けて排出される。
【0026】
なお、後述するように、先行ジョブの処理中は、画像定着された後、後続ジョブの1ページ目のシート(以下、第1シートという)は、第1シート搬送路115に案内された後、停止する。また、後続ジョブの2ページ目のシート(以下、第2シートという)は、切換部材113の切換により、第2シート搬送路114に搬送される。これにより、第2シート搬送路114と第1シート搬送路115を用いて2枚のシートをバッファ(待機)させることができる。さらに、本実施の形態においては、このように先行ジョブの処理中に2枚のシートを第1及び第2シート搬送路114,115に待機させる際、第2シートを第1シートよりも排出方向(搬送方向)に向かって所定量先行した状態で重ねるようにしている。
【0027】
フィニッシャ300は、複写機本体100Aから排出されたシートを順に取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して1つの束に束ねる処理を行うようになっている。また、束ねたシート束の後端(シート排出方向上流端)を綴じるステイプル処理(綴じ処理)を行うようになっている。
【0028】
このフィニッシャ300は、図2に示すように第1処理搬送路301、第1搬送ローラ対302、シート積載部である中間積載部303、第1排出ローラ304、第1積載トレイ305、後端整合部306、側端整合部307、満載検知フラグ308を有している。なお、中間積載部303の一端にはステイプル処理を行う処理部である不図示のステイプラが設けられている。また、中間積載部303のシート排出方向上流側には、シートの排出方向上流端と当接してシートの排出方向上流端の位置を整合する整合基準部材である整合基準壁Xが設けられている。
【0029】
また、側端整合部307は、シートの排出方向と直交する幅方向の側端位置を整合するものであり、シートの側端位置を整合すると共に、整合の際、シートを下方から支持する幅方向に移動可能な一対の整合部材307aを有している。そして、シート束を処理する際は、整合部材307aを幅方向に移動させることにより、シートを支持する位置に移動させてシート束の幅方向の側端位置を整合する。また、シート束を処理した後は、整合部材307aをシートの支持を解除する位置に移動させ、シート束を第1積載トレイ305に落下させる。
【0030】
後端整合部306は、シートを整合基準壁Xの方向、すなわちシート排出方向と逆方向に搬送してシートの排出方向上流端を整合基準壁Xに当接させてシートの排出方向上流端の位置を整合するためのものである。ここで、この後端整合部306は、後述する図6及び図8に示すように、中間積載部303の上方に昇降可能に設けられている。また、この後端整合部306は、下降した際、中間積載部303に排出されている第1シートS1及び第2シートS2の各シートとそれぞれ当接する複数のシート搬送部である第1及び第2整合ローラ306a,306bを備えている。さらにフィニッシャ300は、第2搬送路316、第3搬送路310、第2切換部材311、第2積載トレイ312、第3積載トレイ313、第2排出ローラ314、第3排出ローラ315を備えている。
【0031】
そして、このような構成のフィニッシャ300においては、例えば第1積載トレイ305にシートを排出する際は、第1切換部材309が図中上側の位置で保持される。また、側端整合部307の整合部材307aは、シートの横幅よりも広い間隔となるように移動する。これにより、複写機本体100Aの排出ローラ対119によって搬送されてきたシートは、第1処理搬送路301を通って第1排出ローラ304によって第1積載トレイ305へと排出される。
【0032】
また、シートに対して綴じ処理を施す際には、第1切換部材309が図中上側の位置で保持され、側端整合部307の整合部材307aがシートの側端を支持する位置に移動すると共に第1排出ローラ304が離間する。これにより、排出ローラ対119によって搬送されてきたシートは、まず中間積載部303と側端整合部307により支持される。この後、後端整合部306が下降し、この後端整合部306及び側端整合部307によってシートの排出方向上流端(後端)及び側端位置が整合される。そして、所定枚数のシートの整合終了後、ステイプラによってシート束に対する綴じ処理が施され、この後、第1排出ローラ304がニップすると共に、側端整合部307によるシートの支持を解除することによりシート束は第1積載トレイ305へと排出される。
【0033】
また、第2積載トレイ312へとシートを排出する際には、第1切換部材309が図中下方の位置に、第2切換部材311が図中上方の位置に保持される。これにより、シートは第2搬送路316を通って第2排出ローラ314により第2積載トレイ312上へと排出される。また、第3積載トレイ313へとシートを排出する際には、第1切換部材309が図中下方の位置に、第2切換部材311が図中下方の位置に保持される。これにより、シートは第3搬送路310を通って第3排出ローラ315により第3の積載トレイ313上へと排出される。
【0034】
ところで、本実施の形態においては、先行ジョブの処理中に、後続ジョブのシートを、2枚(複数枚)複写機本体100A内部に待機させるようにしている。次に、このような本実施の形態に係るシート待機部を構成するバッファ機構について図3及び図4を用いて説明する。
【0035】
フィニッシャ300が先行ジョブに対する処理を行っているとき、図3の(a)に示すように、次のジョブの第1シートS1は、切換部材113によって第1シート搬送路115へと案内される。次に、第1シートS1は定着排紙搬送ローラ111によって搬送され、第1シートS1の後端が後端センサ112を抜けた後、所定のタイミングで第1搬送ローラ117の駆動はOFFとなり、これにより第1シートS1は図3の(b)で示す所定の位置で停止する。なお、このとき第2シートS2は切換部材113によって第2シート搬送路114に導かれている。
【0036】
この後、図4の(a)に示すように、第2シートS2は第2搬送ローラ116によって搬送され、第2シート搬送路114と第1シート搬送路115との合流部Jに向かう。そして、第2シートS2の後端が後端センサ112を抜けた後、所定時間が経過すると、第2シートS2は第1シートS1より排出方向(搬送方向)に向かって所定量αだけ先行した状態となる。
【0037】
そして、このようにシートS2が所定量αだけ先行した状態になると同時に、第1搬送ローラ117の駆動を再びONにすることにより、第1シートS1を第1搬送ローラ117により搬送する。ここで、この際、第2シートS2は第2搬送ローラ116で常に搬送されている状態であるため、以後、下位シートである第1シートS1と上位シートである第2シートS2は同じ搬送速度で搬送される。これにより、図4の(b)に示すように、第1シートS1と第2シートS2は所定量αを確保したまま第1搬送ローラ117と第2搬送ローラ116よって搬送される。そして、この後、第1シートS1と第2シートS2は、排出手段である排出ローラ対119によって搬送方向にずれた状態で複写機本体100Aから排出され、フィニッシャ300に受け渡される。
【0038】
このようにして、先行ジョブのステイプル処理中には、第2シートS2は第1シートS1よりも搬送方向に向かって所定量αだけ先行した状態でバッファされる。つまり、第1搬送ローラ117の駆動を切り替えるだけで、第2シートS2が第1シートS1よりも搬送方向に向かって所定量αだけ先行した状態を作り出すことが可能となる。
【0039】
なお、図5は、フィニッシャ300の制御ブロック図である。図5において、400はフィニッシャ300、又は複写機本体100Aに設けられ、フィニッシャ300を制御する制御部である。そして、この制御部400には、後端センサ112、第1搬送ローラ対302の上流に設けられた入り口センサ401が接続されている。また、制御部400には、後端整合部306を昇降させる昇降部410、後端整合部306に設けられた第1及び第2整合ローラ306a,306bを回転させる整合モータ420、第1排出ローラ304を駆動する第1モータ430が接続されている。
【0040】
次に、第2シートS2が第1シートS1よりも搬送方向に向かって所定量αだけ先行した状態で排出されたシートに対するフィニッシャ300の綴じ動作について説明する。
【0041】
次のシート束に対して綴じ処理を行う際、図6の(a)に示すように、第1及び第2シートS1,S2は、第2シートS2が第1シートS1よりも排出方向に向かって所定量αだけ先行した状態で、排出ローラ対119によって搬送される。そして、この後、第1及び第2シートS1,S2は、第2シートS2は第1搬送ローラ対302によって中間積載部303まで搬送される。このとき、第1排出ローラ304はニップしている。
【0042】
次に、第1シートS1のシート排出方向の一端、本実施の形態においては、排出方向上流端が第1搬送ローラ対302の上流に設けられた入り口センサ401により検知され、入り口センサ401は検知信号を制御部400に出力する。これにより、制御部400は、この信号に基づき第1シートS1の排出方向上流端の位置を検知する。そして、この後、第1シートS1の排出方向上流端と整合基準壁Xとの距離がAとなったことを検知すると、制御部400は、第1モータ430の駆動を停止し、第1排出ローラ304を停止させる。
【0043】
次に、図6の(b)に示すように、第1排出ローラ304を離間させると共に昇降部410を駆動して後端整合部306を下降させ、後端整合部306に設けられた第1及び第2整合ローラ306a,306bを第1及び第2シートS1,S2に同時に当接させる。この後、整合モータ420を駆動して第1及び第2整合ローラ306a,306bを時計回りに回転させる。
【0044】
これにより、第1及び第2シートS1,S2の排出方向の整合が開始される。そして、この後、図6の(c)に示すように、まず第1シートS1が第1シート搬送部である第1整合ローラ306aにより搬送されて整合基準壁Xに突き当たり第1シートS1の排出方向上流端の整合(位置決め)が完了する。なお、第1シートS1の排出方向上流端の整合が完了した時点では、第2シート搬送部である第2整合ローラ306bにより整合基準壁Xに向かって搬送されている第2シートS2の排出方向上流端(整合基準壁側端)は第1整合ローラ306aには達していない。
【0045】
つまり、本実施の形態では、図7に示すように、第1シートS1の排出方向の整合が完了した時点では、第2シートS2の排出方向上流端は第1整合ローラ306aに達していない。なお、図7において、Aは後端整合部306が下降したときの整合基準壁Xから第1シートS1の排出方向上流端との距離、Bは第1整合ローラ306aの第1シートS1との当接位置と第2シートS2の排出方向上流端との距離である。
【0046】
ここで、A>Bとした場合、第1シートS1が整合基準壁Xに突き当たって第1シートS1の排出方向の整合が完了する前に、第2シートS2の排出方向上流端が第1整合ローラ306aに達してしまう。この場合、後端整合部306は第2シートS2に上方から当接しているため、第2シートS2の整合を行うことはできる。しかし、第1及び第2シートS1,S2の摩擦係数が、中間積載部303と第1シートS1との摩擦係数より低い場合には、第2シートS2が第1シートS1よりも整合基準壁Xに向かう方向である整合方向に対して先行した状態になってしまう。
【0047】
そして、このように第2シートS2が第1シートS1よりも整合方向に対して先行した状態となると、第2シートS2の排出方向上流端の整合は行うことができるが、第1シートS1を整合基準壁Xまで戻しきることができなくなる。この結果、第1シートS1の整合不良が発生してしまう。つまり、A>Bとなる場合においては、第1シートS1の整合性は、第1及び第2シートS1,S2の摩擦係数と、中間積載部303と第1シートS1との摩擦係数に依存することとなる。
【0048】
そこで、本実施の形態では、第1シートS1の整合性が、第1及び第2シートS1,S2の摩擦係数と、中間積載部303と第1シートS1との摩擦係数に依存することがないよう第1及び第2シートS1,S2のずらし量αと、距離Aを設定している。即ち、A<Bとなるように第1及び第2シートS1,S2のずらし量(先行量)αと、距離Aを設定している。
【0049】
これにより、第1及び第2整合ローラ306a,306bが、それぞれシートと当接するタイミングが同時でも、第1シートS1が整合基準壁Xに突き当たった際、第2シートS2が第1整合ローラ306aに達していないようにすることができる。この結果、第1シートS1を確実に整合基準壁Xに突き当てることができる。
【0050】
次に、このように第1シートS1の排出方向の整合が完了すると、この後、図8の(a)に示すように、第2シートS2の排出方向上流端が第1整合ローラ306aに達する。そして、排出方向上流端が整合基準壁Xに突き当たるまで第2シートS2が搬送され、第2シートS2が整合基準壁Xに突き当たると、第2シートS2の排出方向の整合が完了する。
【0051】
次に、このような第1及び第2シートS1,S2の排出方向の整合が完了した後、側端整合部307によってシート側端部が押圧され、シートS1,S2の側端の整合が施される。そして、このような排出方向上流端と側端の整合を、以後、後続ジョブの枚数だけ繰り返し、所定枚数の整合終了後に、ステイプラによってシート束に対して綴じ処理が施される。次に、このようなシート束に対する綴じ処理が施された後、図8の(b)に示すように、第1排出ローラ304がニップされる。これにより、この後、図8の(c)に示すように、ステイプル処理された後続ジョブのシート束は、第1排出ローラ304によって搬送され、第1積載トレイ305へ排出される。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態では、第1整合ローラ306aにより第1シートS1を整合基準壁Xに突き当てた後、第2シートS1が第1整合ローラ306aに達するようにしている。これにより、シートの種類や中間積載部303の表面状態の微小な変化にかかわらず、整合基準壁Xにシートを第1シートS1、第2シートS2の順で突き当てることができる。この結果、シートの整合性を高めることができ、整合不良が発生するのを防止することができる。
【0053】
なお、本実施の形態においては、シート排出方向の整合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、幅方向の整合においても対応できる。また、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bを、同じタイミングで第1及び第2シートS1,S2に当接させるようにしたが、本発明は、これに限らない。即ち、A<Bの関係が十分に成立していれば、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bが第1及び第2シートS1,S2に当接するタイミングは多少ずれていてもよい。
【0054】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態に係るシート処理装置の構成を説明する図である。なお、図9において、既述した図6と、同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0055】
図9において、317は回動中心Yを中心として回動する回動部材である。323は第1プーリ318を介して第1整合ローラ306aを回転自在に保持する第1保持部材、324は第2プーリ319を介して第2整合ローラ306bを回転自在に保持する第2保持部材である。320は既述した整合モータにより回転する第3プーリであり、この第3プーリ320は、第1ベルト321を介して第1プーリ318を、第2ベルト322を介して第2プーリ319をそれぞれ回転させる。つまり、本実施の形態では、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bは、第1及び第2ベルト321,322を介して1つのプーリ319により駆動される。
【0056】
また、第1保持部材323及び第2保持部材324は第3プーリ320の軸を支点として上下方向に回動すると共に、下方より回動部材317に設けられた支持部317aにより支持されている。これにより、回動部材317が下方に回動すると、これに伴い第1保持部材323及び第2保持部材324は、自重又は不図示の付勢部材により下方に回動する。ここで、第1保持部材323は第2保持部材324に比べて長くなっている。
【0057】
このため、回動部材317が下方に回動すると、先に第1保持部材323に保持されている第1整合ローラ306aが整合基準壁Xに近い位置で、既述したように第2シートS2と、ずらし量αだけずれた状態の第1シートS1に当接する。この後、第2保持部材324に保持されている第2整合ローラ306bが整合基準壁Xから離れた位置で、第2シートS2に当接する。
【0058】
このように、本実施の形態においては、排出方向整合時、第1整合ローラ306aが第1シートS1に当接するタイミングが、第2整合ローラ306bが第2シートS2に当接するタイミングよりも早くなるようにしている。つまり、本実施の形態では、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bは、回動中心Yを中心とした回動部材317の回動により、第1及び第2シートS1,S2に当接するタイミングが制御されている。
【0059】
次に、本実施の形態に係るシート処理装置としてのフィニッシャ300の整合動作について説明する。まず、図9の(a)に示すように、第1及び第2シートS1,S2が所定量のずらし量αだけずれた状態で中間積載部303まで搬送される。なお、このとき回動部材317は第1保持部材323と第2保持部材324を支持する位置にあるので第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bはシートS1,S2と当接することはない。
【0060】
次に、第1シートS1の後端と整合基準壁Xとの距離がAとなったときに第1整合ローラ306aが第1シートS1と当接するように図9の(b)に示すように、回動部材317が下方に回動する。これに伴い、第1保持部材323と第2保持部材324が下方回動し、まず第1整合ローラ306aが第1シートS1に当接し、この後、第1シートS1の整合方向への移動が開始される。この後、回動部材317が、さらに矢印方向に回動すると、図9の(c)に示すように、第2整合ローラ306bが第2シートS2に当接し、この後、第2シートS2の整合方向への移動が開始される。
【0061】
ここで、第2シートS2の移動が開始された時点では、整合基準壁Xから第1シートS1の排出方向上流端との距離C(<A)よりも、第1整合ローラ306aと第2シートS2との距離D(=距離B)の方が大きくなるように、ずらし量α等が設定されている。なお、この距離D(=B)は、距離Aよりも大きくなるように設定している。これにより、第2整合ローラ306bによる第2シートS2の移動が開始されても、第1シートS1が整合基準壁Xに突き当たった際、第2シートS2が第1整合ローラ306aに達していないようにすることができる。この結果、第1シートS1を確実に整合基準壁Xに突き当てることができる。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態では、第1整合ローラ306aが下降して第1シートS1に当接した後、C(<A)<D(=B)となったとき、第2シートS2に当接するように第2整合ローラ306bを下降させるようにしている。そして、このように整合ローラ306a,306bのシートS1,S2に当接するタイミングを設定することにより、第1整合ローラ306aが第1シートS1の整合動作を開始した後、第2整合ローラ306bが第2シートS2の整合動作を開始するようになる。
【0063】
これにより、第2シートS2が第1シートS1に対して整合動作中に整合方向に先行することがなくなり、第1シートS1の整合を確実に行うことができる。この結果、第2シートS2が第1シートS1に対して整合方向に先行する状態が発生するのを確実に防止することができるようになり、第1シートS1の整合不良を発生させることなく、確実な排紙方向の整合が可能となる。
【0064】
なお、本実施の形態のように第1整合ローラ306aを第2整合ローラ306bよりも先にシートに当接させるようにすることにより、第2シートS2の整合が開始された時点で、上記距離Cよりも、上記距離Dを大きくすることが容易となる。この結果、整合基準壁Xから第1シートS1の排出方向上流端部までの距離Aや、シートS1,S2のずれ量αを大まかに設定することが可能となる。
【0065】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図10は、本実施の形態に係るシート処理装置の構成を説明する図である。なお、図10において、既述した図6と、同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0066】
図10において、340は第1整合ローラ306a及び第2整合ローラ306aを駆動する駆動部である。この駆動部340は、整合モータにより駆動される駆動ギアである第1ギア325、第2ギア327、第2ギア327と噛合し、第1整合ローラ306aを回転させる第3ギア328、第2整合ローラ306bを回転させる第4ギア330を備えている。なお、326は第1ギア325の駆動を第2ギア327に伝達する駆動伝達ベルト、329a,329bは第2ギア327の駆動を第4ギア330に伝達するアイドラギアである。
【0067】
ここで、第1整合ローラ306aによる第1シートS1のシート搬送速度をV1、第2整合ローラ306bによる第2シートS2のシート搬送速度をV2、第2シートS2の排出方向上流端と第1整合ローラ306aとの距離をBとする。そして、第1シートS1排出方向上流端が整合基準壁Xに到達するまでの時間、すなわちA/V1の方が、第2シートS2の排出方向上流端が第1整合ローラ306aまでに到達するまでの時間、すなわちB/V2よりも短くなるようにしている。
【0068】
図10は、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bが第1及び第2シートS1,S2に当接したときの状態を示している。なお、本実施の形態においては、第1整合ローラ306aと第2整合ローラ306bが、第1及び第2シートS1,S2に当接するタイミングは同時となるように設定されている。また、第1整合ローラ306aのシート搬送速度V1と、第2整合ローラ306bのシート搬送速度V2は、第3ギア328と第4ギア330の減速比を利用することによって、A/V1<B/V1となるように設定されている。
【0069】
このように、本実施の形態では、第1整合ローラ306aのシート搬送速度V1と、第2整合ローラ306bのシート搬送速度V2をA/V1<B/V2の関係となるように設定することで、第1実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、第3ギア328と第4ギア330の減速比の設定を調整することにより、整合基準壁Xから第1シートS1の排出方向上流端との距離Aや第1及び第2シートS1,S2のずらし量αを大まかな設定とすることが可能となる。
【0070】
ところで、これまで説明した第1〜第3の実施の形態においては、後続ジョブのうちの最初の2枚のシートを内部に待機させ、この2枚のシートを2つの整合ローラにより整合基準壁Xに搬送する場合について説明した。しかし、本発明は、これに限らない。例えば、3枚以上のシートを、各シートに当接する3つ以上の整合ローラにより、下位のシートを整合基準壁Xに突き当てた後、上位のシートを整合基準壁Xに搬送する構成のフィニッシャ300に適用しても良い。
【0071】
また、これまでは中間積載部303のシート排出方向上流側に整合基準壁Xが設け、シートを処理する際は、シートを整合基準壁Xに突き当てるように第1及び第2整合ローラ306a,306bを回転させる場合について説明した。しかし、本発明は、これに限らない。例えば、中間積載部303のシート排出方向下流側に整合基準壁を設けるようにしても良い。そして、シートを処理する際は、シートのシート排出方向の一端であるシートの排出方向下流端を整合基準壁に突き当てるように第1及び第2整合ローラ306a,306bを回転させるようにしても良い。
【符号の説明】
【0072】
100…複写機、100A…複写機本体、100B…画像形成部、119…排出ローラ対、300…フィニッシャ、303…中間積載部、306…後端整合部、306a,306b…第1及び第2整合ローラ、317…回動部材、323…第1保持部材、324…第2保持部材、325…第1ギア、327…第2ギア、328…第3ギア、330…第4ギア、340…駆動部、400…制御部、410…昇降部、420…整合モータ、S…シート、S1…第1シート、S2…第2シート、X…整合基準壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理するシートを積載するシート積載部と、
前記シート積載部に排出されたシートのシート排出方向の一端と当接してシートのシート排出方向の位置決めを行う整合基準部材と、
前記整合基準部材によりシート排出方向の位置決めが行われたシートを処理する処理部と、
前記処理部によりシートが処理されている間に搬送されてきたシートを重ねた状態で待機させる待機部と、
前記待機部から下位シートのシート排出方向の一端が上位シートのシート排出方向の一端よりも前記整合基準部材に近づくようにずらした状態で重ねて前記シート積載部に排出する排出手段と、
前記シート積載部の上方に昇降可能に設けられ、前記シート積載部にシートが重ねて排出されると下降して重ねたシートの各シートにそれぞれ当接し、各シートを搬送して前記整合基準部材に突き当てる複数のシート搬送部と、を備え、
前記複数のシート搬送部のうち、下位のシートに当接する第1シート搬送部により下位のシートを前記整合基準部材に突き当てた後、上位のシートに当接する第2シート搬送部により搬送された上位のシートが前記第1シート搬送部に達するようにしたことを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
前記第1シート搬送部が下降して下位シートと当接したときの前記整合基準部材及び下位のシートのシート排出方向の一端の距離Aと、下降した前記第1シート搬送部の下位シートとの当接位置及び上位シートのシート排出方向の一端の距離Bとの関係が、A<Bとなるように、前記距離A及び上位シートの下位のシートに対する先行量を設定することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記第1シート搬送部及び前記第2シート搬送部を昇降させる昇降部を備え、
前記昇降部は、前記第1シート搬送部を下降させた後、前記第1シート搬送部が下位シートと当接したときの前記整合基準部材及び下位のシートのシート排出方向の一端の距離Aと、下降した第1シート搬送部の下位シートとの当接位置及び上位シートのシート排出方向の一端の距離Bとの関係が、A<Bとなったとき、上位シートに当接するよう前記第2シート搬送部を下降させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
【請求項4】
前記第1シート搬送部及び前記第2シート搬送部を駆動する駆動部を備え、
前記駆動部は、前記第1シート搬送部が下降して下位シートと当接したときの前記整合基準部材及び下位のシートのシート排出方向の一端の距離Aと、下降した第1シート搬送部の下位シートとの当接位置及び上位シートのシート排出方向の一端の距離Bと、前記第1シート搬送部のシート搬送速度V1と、前記第2シート搬送部のシート搬送速度V2との関係が、A/V1<B/V2となるようなシート搬送速度で前記第1シート搬送部及び前記第2シート搬送部を駆動することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
【請求項5】
シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−158449(P2012−158449A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20568(P2011−20568)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】