説明

シート収納装置

【課題】設定(ベンチモード)の誤操作を防止し、ベンチモードでの強度を確保したシート収納装置を提供する。
【解決手段】シート収納装置24は、シート装置22と、シート装置22より後のフロア44に形成された収納凹部31と、収納凹部31へ向けシート装置22を折り畳んだ状態で回動自在に支持している回動支持機構27と、シートバック37をシートバック起立姿勢位置にロックするシートバックロック装置26を備える。シートバックロック装置26は、シートバック37の背面47に平行に倒した解除位置48から立てたロック位置51まで回動可能で、且つ、ロック位置51でシートバック起立姿勢位置を保持したまま回動支持機構27を支点に後方へ回動させると、車体54のアンダボデー13に載ることでシートバック37を支持するバック支持脚55を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室に設けられたシートを車室の床下に収納、またはシートを後向きに使用可能にするシート収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シート収納装置には、車両の外から3列目(サード)シートを床に収納、もしくは後ろ向きに反転させる(ベンチモード)ものがある。
この装置は、3列目(サード)シートのリクライニング機構を無効にする切換え機構を有し、無効に設定(ベンチモード)すると、シートバックは前後に傾倒しないため、シートを反転してシートバックに座ることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、従来技術(特許文献1)は、シートバックに、後へ向けて設けた切換え機構のダイヤルの回転位置が有効(収納モード)か無効(ベンチモード)か判別し難くい。
また、特許文献1では、3列目(サード)シートを反転すると、シートバックの上部は床に載るが、車体の小型化を図ったデザインによっては、シートバックが車体から後方へ張り出すものがあり、シートバックの強度が低下する。
さらに、デザインによって反転の支点が床から高いと、支点よりシートバックの上部が下がるため、シートバックが斜めになる。
軽量化、簡素化を損なうことなく、設定(ベンチモード)の誤操作を防止し、ベンチモードでの強度を確保することが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−90808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、設定(ベンチモード)の誤操作を防止し、ベンチモードでの強度を確保したシート収納装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車室に配置されたシートクッションと、シートクッションに傾動可能に支持されたシートバックと、シートバックを倒さないで起立させたシートバック起立姿勢位置から前に倒してシートクッションに重なり合うシートバック重ね姿勢位置までの間を傾動可能に支持しているリクライニング装置と、を備えたシート装置と、シート装置より後のフロアに形成された収納凹部と、収納凹部へ向け後方にシート装置を折り畳んだ状態で回動自在に支持してシートクッションの底面を上方へ向けた状態で収納凹部に収納可能に支持している回動支持機構と、を備えたシート収納装置において、シートバックをシートバック起立姿勢位置にロックするシートバックロック装置を備え、シートバックロック装置は、シートバックの背面に平行に倒した解除位置から立てたロック位置まで回動可能で、且つ、ロック位置でシートバック起立姿勢位置を保持したままシート装置を回動支持機構を支点に後方へ回動させると、後のフロアを含む車体に載ることでシートバックを支持するバック支持脚を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、シートバックロック装置は、後方へ引き操作すると回動支持機構と同心に配置されているシート後転支持機構のロックを解除し、且つ、背面のうちバック支持脚に近接した位置に設けられたストラップを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明では、収納凹部は、後方へ回動したシートバックの肩部に近接する後壁が下部を支点に車両後方へ回動可能に設けられ、後壁は、バック支持脚を支持する支持面を形成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明では、車室に配置されたシートクッションと、シートバックと、リクライニング装置と、を備えたシート装置と、後のフロアに形成された収納凹部と、回動支持機構と、を備えたシート収納装置において、シートバックをシートバック起立姿勢位置にロックするシートバックロック装置を備え、シートバックロック装置は、シートバックの背面に平行に倒した解除位置から立てたロック位置まで回動可能で、且つ、ロック位置でシートバック起立姿勢位置を保持したままシート装置を回動支持機構を支点に後方へ回動させると、後のフロアを含む車体に載ることでシートバックを支持するバック支持脚を備えているので、シートバックからバック支持脚を回動させて出すことによって、シートバックにバック支持脚を立てると、シートバックをロックしてシートバックに座ることができる設定(ベンチモード)であると乗員や作業者が認識することができ、誤操作を防止することができる。
【0010】
請求項2に係る発明では、シートバックロック装置は、後方へ引き操作すると回動支持機構と同心に配置されているシート後転支持機構のロックを解除し、且つ、背面のうちバック支持脚に近接した位置に設けられたストラップを備えているので、ストラップを引き操作するときに、視線を大きく動かすことなくバック支持脚の位置で収納モードの設定かベンチモードの設定かを目視することができる。
【0011】
請求項3に係る発明では、収納凹部は、後方へ回動したシートバックの肩部に近接する後壁が下部を支点に車両後方へ回動可能に設けられ、後壁は、バック支持脚を支持する支持面を形成しているので、バック支持脚を適切な位置で支持することができる。すなわち、シートバックの水平の程度やシートバックの強度を優先にバック支持脚の位置を設定しても、バック支持脚を車体に載せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例に係るシート収納装置の概要を説明する側面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】実施例に係るシート収納装置でシート装置を収納した状態を示す斜視図である。
【図4】実施例に係るシート収納装置を車内にいる人が操作してシート装置を収納、復帰させる機構を説明する図である。
【図5】図4の続きを説明する図である。
【図6】シート収納装置を車外にいる人が操作してシート装置を収納、復帰させる機構を説明する図である。
【図7】シートバックロック装置の概要を説明する側面図である。
【図8】図5の続きを説明する図である。
【図9】図8の続きを説明する図である。
【図10】シート装置を後向きに使用(ベンチモード)するときの機構を説明する図である。
【図11】図10の続きを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、実施例で詳細に説明する。
【実施例】
【0014】
車両11は、図1、図2、図8に示すように、車室12の床をなすアンダボデー13と、車室12の側壁をなすサイドボデー14と、サイドボデー14に設けた後部ドア15、テールゲート16と、を備える。
【0015】
また、車室12に配置した2列目(セカンド)シート21と、3列目(サード)シート22と、実施例に係るシート収納装置24と、を備える。3列目(サード)シート22がシート装置である。
【0016】
次に、シート収納装置24を主体に説明する。
シート収納装置24は、シート装置(3列目シート)22と、シートバックロック装置26と、回動支持機構27と、折り畳み機構28と、収納凹部31と、収納後壁開閉装置32と、を備えている。
【0017】
次に、シート収納装置24の主要構成を図1〜図11で説明する。
シート収納装置24は、車室12に配置されたシートクッション36と、シートクッション36に傾動可能(矢印a1、矢印a2の方向)に支持されたシートバック37と、シートバック37を倒さないで起立させたシートバック起立姿勢位置41から前に倒して(矢印a1の方向)シートクッション36に重なり合うシートバック重ね姿勢位置42までの間を傾動可能に支持しているリクライニング装置43と、を備えたシート装置22を備える。
【0018】
また、シート収納装置24は、シート装置22より後のフロア44に形成された収納凹部31と、収納凹部31へ向け後方にシート装置22を折り畳んだ状態で回動自在に支持してシートクッション36の底面45を上方へ向けた状態(図3、図5に示す状態)で収納凹部31に収納可能に支持している回動支持機構27と、シートバック37をシートバック起立姿勢位置41にロックするシートバックロック装置26を備える。
【0019】
シートバックロック装置26は、図7に示す通り、シートバック37の背面47に平行に倒した解除位置48から立てたロック位置51まで回動可能で(矢印a3、矢印a4の方向)、且つ、ロック位置51でシートバック起立姿勢位置41を保持したままシート装置22を回動支持機構27を支点(回動支点軸52)に後方へ回動させると、後のフロア44を含む車体54(図10)のアンダボデー13に載ることでシートバック37を支持するバック支持脚55を備えている。
【0020】
また、シートバックロック装置26は、後方へ引き操作すると回動支持機構27と同心に配置されているシート後転支持機構22aのロックを解除し、且つ、背面47のうちバック支持脚55に近接した位置に設けられたストラップ(後ストラップ)56を備えている。
【0021】
収納凹部31は、図11に示す通り、後方へ回動した(矢印a5)シートバック37の肩部57に近接する後壁58が下部61を支点に車両11後方へ回動可能(矢印a6の方向)に設けられている。
後壁58は、バック支持脚55を支持する支持面62(図11)を形成している。
【0022】
回動支持機構27は、後のフロア44に配置され収納凹部31の上方へ張り出した第1ブラケット71と、第1ブラケット71からシートクッション36の底面45まで延びる第2ブラケット72と、第2ブラケット72と第1ブラケット71を回動自在に連結している回動支点軸52と、を備える。
【0023】
また、回動支持機構27は、収納凹部31にシート装置22を収納した状態で(図3、図4)、フロア74に第1ブラケット71を折り畳み可能(図3の矢印a7、矢印a8の方向)に連結し、底面45に第2ブラケット72を折り畳み可能に連結している折り畳み機構28と、を備えている。
【0024】
折り畳み機構28(第1折り畳み機構84)は、フロア74に第1ブラケット71を連結している第1のヒンジ76と、収納凹部31にシート装置22を収納した状態で、第1のヒンジ76の支点軸線77と同心に配置されて底面45に第2ブラケット72を連結している第2のヒンジ78と、からなる。
【0025】
第2のヒンジ78は、第1のヒンジ76の支点軸線77と同心に第2のヒンジ78の支点軸線81を配置している。
【0026】
次に、シート収納装置24を詳しく説明していく。
シート収納装置24は、前述したシート装置(3列目シート)22と、シートバックロック装置26と、回動支持機構27と、折り畳み機構28と、収納凹部31と、収納後壁開閉装置32と、を備える。
【0027】
折り畳み機構28は、第1折り畳み機構84と、第2折り畳み機構85とからなり、車両正面視(図2の視点)、シート装置(3列目シート)22の分割線86を基準に対称である。
【0028】
シート装置(3列目シート)22は、60%と40%に分割したシートであり、40%の一人掛けシート部88と、60%の二人掛けシート部91と、からなる。そして、一人掛けシート部88と二人掛けシート部91とを分けて別々に収納凹部31に収納することができる。当然、一人掛けシート部88と二人掛けシート部91とを同時に収納することができる。
【0029】
また、シート装置22は、シートクッション36の両端(一人掛けシート部88の外端部92、二人掛けシート部91の外端部93)がシート後転支持機構22a(図2)で回動自在に支持されている。さらに、車体54のアンダボデー13(のフロア74)にクッション脚95で支持されている。
【0030】
シート後転支持機構22aは、既存の構造であり、回動支持機構27と同心である。そして、シートクッション36をクッション原点位置96(図1に示す位置)にロックしている。そして、ストラップ(後ストラップ)56が引かれるとロックを解除する。
【0031】
クッション脚95は、シートクッション36に回動自在に取付けられ、倒して畳むことができる(図3)。
なお、アンダボデー13(のフロア74)に連結するようにしてもよい。フロア74に連結した場合には、ストラップ(後ストラップ)56を引くとクッション脚95とフロアの連結を解除する構造とする。解除することでシート装置22を回動支持機構27で回動させることができる。
【0032】
回動支持機構27は、一人掛けシート部88の内端部97を支持し、二人掛けシート部91の内端部98を支持している。
そして、車両正面視(図2の視点)、シート装置(3列目シート)22の分割線86を基準に対称に配置されている。
【0033】
収納凹部31は、図2、図4に示す通り、後のフロア44に連なり前壁101、第1側壁102、第2側壁103が形成され、これら101、102、103に連なり底部104が形成されている。この底部104の縁に後壁58の支点部106を設けている。
後壁58は、底部104、第1側壁102、第2側壁103のそれぞれの縁に、閉じ位置107で密着する。また、開位置108まで収納後壁開閉装置32によって開く(図9)。
【0034】
収納後壁開閉装置32は、図4に示す通り、収納凹部31の底部104に連結ブラケット111を取付け、この連結ブラケット111にシリンダ112のシリンダ後端113を連結することで、シリンダ112を揺動自在(車両上下方向(矢印b1の方向)、車両左右方向(図4の表裏方向))に支持している。
【0035】
また、収納後壁開閉装置32はシリンダ112のロッド114の先端に弓形のアーム115を揺動自在(矢印b2の方向)に連結した。このアーム115に後壁58を揺動自在(矢印b3の方向)に連結し、図に示していない制御装置で制御されている。
【0036】
なお、制御装置では、サイドボデー14に配置したスイッチ116を押すと、収納後壁開閉装置32が作動して、後壁58が開く。
シリンダ112は、電動直動機であり、仕様は任意である。
【0037】
なお、後壁58にアーム115を少なくとも2本平行に設けて、2本の平行なアーム115を部材に取付け、この部材をロッド114の先端に連結している。
底部104に連結ブラケット111を取付けたが、底部104以外に連結ブラケット111を取付けてもよい。
【0038】
次に、ベンチモードについて説明する。
ベンチモードは、シート装置(3列目シート)22に後ろ向きに座れるようになること。バック支持脚55で選択すると、シートバック37がシートバックロック装置26で固定され、固定された状態で後に倒れる(回動する)。
【0039】
シートバックロック装置26は、図7に示すように、シートバック37の背部121にバック支持脚55の一端部(根本部)122が回動自在に取付けられ、一端部122がワイヤ123を介してロック機構124に連結している。
ロック機構124はワイヤ123に係止部125が連結し、この係止部125が係止する係止凹部126をシートクッション36に形成している。係止部125はシートバック37に取付けられている。
【0040】
シートバックロック装置26は、バック支持脚55を矢印a3のようにロック位置51まで回動すると、バック支持脚55がシートバック37から出る(図7の状態)とともに、ばね127によって係止部125が、シートクッション36に設けた係止凹部126へ向かって前進するので、係止凹部126に嵌り、シートバック37はリクライニング装置43に関係なく優先してシートバック起立姿勢位置41でロックされる。
【0041】
逆に、バック支持脚55を矢印a4のように解除位置48に戻すと、ばね127に抗して係止部125が、係止凹部126から離れる方向へ向け後退するので、係止凹部126から抜け、シートバック37はロック解除される。
【0042】
次に、シート収納装置24の作用を説明する。
このように、シート収納装置24では、図7、図10、図11に示す通り、シートバック37からバック支持脚55を矢印a3のように回動させて出すと、シートバック37にバック支持脚55が立ち、且つ、シートバック37をロックしてシートバック37に座ることができる設定(ベンチモード)であると乗員や作業者が認識することができる。従って、シート収納装置24に対する誤操作を防止することができる。
【0043】
具体的には、車両11の外に立ち、車両11のテールゲート16を開け、収納後壁開閉装置32のスイッチ116を押すと、シリンダ112のロッド114が後退(矢印s1の方向)するので、後壁58が開いて開位置108で保持される(図10)。
【0044】
引き続き、前述のようにバック支持脚55をロック位置51まで回動させて立てる(図10)。その次に、ストラップ(後ストラップ)56を矢印b4のように引くと、シート後転支持機構22aのロックが解除されるので、ストラップ(後ストラップ)56をさらに引き続けると、シート装置(3列目シート)22が後方へ矢印a5のように回動する。
【0045】
シート装置(3列目シート)22が後方へ回動すると、開いて待機している後壁58にバック支持脚55が載るので、バック支持脚55でシートバック37を支持し、シートバック37に加わる体重や荷物の重さなどの荷重を後壁58に分散させることができる。
【0046】
シート装置(3列目シート)22を戻す場合は、シートバック37をシートバック起立姿勢位置41へ向け起こすと、シートバック起立姿勢位置41でシート後転支持機構22aがシート装置22を自動的にロックするので、シート装置22はフロア74に固定される。クッション脚95をロックする構造の場合、クッション脚95がロックされる。
続けて、スイッチ116を押すと、シリンダ112のロッド114が前進(矢印s2の方向)するので、後壁58が閉じる。
【0047】
なお、シート収納装置24は、二人掛けシート部91についても一人掛けシート部88と同様の作用、効果を発揮する。
【0048】
次に、収納モードを説明する。
収納モードは、図6に示す通り、収納凹部31にシート装置22を収納するものである。バック支持脚55を矢印a3のように回動させない。
【0049】
車両11の外からテールゲート16を開け、ストラップ(後ストラップ)56を矢印b6のように引くと、クッション脚95のフロア74とのロックが解除されるので、さらに後ストラップ56を引くと、シートクッション36とシートバック37が畳まれ重なる。なお、後ストラップ56を引くと、リクライニング装置43はシートバック37を自由状態にする。
【0050】
後ストラップ56を握って引き続けると、図6に実線で示す位置までシート装置22が回動して下がる。
図6に実線で示す位置で、シート装置22を押し込むと、収納凹部31にシート装置22が収納される。そして、回動支持機構27は押されると倒れる(図3、図5参照)。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のシート収納装置は、自動車のうち3列目(サード)シートを設けたものに好適である。
【符号の説明】
【0052】
12…車室、22…シート装置、22a…シート後転支持機構、24…シート収納装置、26…シートバックロック装置、27…回動支持機構、31…収納凹部、36…シートクッション、37…シートバック、41…シートバック起立姿勢位置、42…シートバック重ね姿勢位置、43…リクライニング装置、44…後のフロア、45…シートクッションの底面、47…シートバックの背面、48…解除位置、51…ロック位置、52…回動支持機構の回動支点軸、54…車体、55…バック支持脚、56…ストラップ(後ストラップ)、57…シートバックの肩部、58…後壁、61…後壁の下部、62…支持面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室に配置されたシートクッションと、該シートクッションに傾動可能に支持されたシートバックと、該シートバックを倒さないで起立させたシートバック起立姿勢位置から前に倒して前記シートクッションに重なり合うシートバック重ね姿勢位置までの間を傾動可能に支持しているリクライニング装置と、を備えたシート装置と、
前記シート装置より後のフロアに形成された収納凹部と、
前記収納凹部へ向け後方に前記シート装置を折り畳んだ状態で回動自在に支持して前記シートクッションの底面を上方へ向けた状態で前記収納凹部に収納可能に支持している回動支持機構と、を備えたシート収納装置において、
前記シートバックを前記シートバック起立姿勢位置にロックするシートバックロック装置を備え、
前記シートバックロック装置は、前記シートバックの背面に平行に倒した解除位置から立てたロック位置まで回動可能で、且つ、前記ロック位置で前記シートバック起立姿勢位置を保持したまま前記シート装置を回動支持機構を支点に後方へ回動させると、前記後のフロアを含む車体に載ることでシートバックを支持するバック支持脚を備えていることを特徴とするシート収納装置。
【請求項2】
前記シートバックロック装置は、後方へ引き操作すると前記回動支持機構と同心に配置されているシート後転支持機構のロックを解除し、且つ、前記背面のうち前記バック支持脚に近接した位置に設けられたストラップを備えていることを特徴とする請求項1記載のシート収納装置。
【請求項3】
前記収納凹部は、後方へ回動したシートバックの肩部に近接する後壁が下部を支点に車両後方へ回動可能に設けられ、
前記後壁は、前記バック支持脚を支持する支持面を形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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