説明

シート物理量測定装置

【課題】 測定面積を小さくでき、低コスト化が可能で、測定レンジの狭くないシート厚さ測定装置を提供する。
【解決手段】 放射線源1から出射された放射線2の、シート状物体3を通過した透過量を放射線検出器14で検出し、透過量に基づいてシート状物体3の物理量を測定するシート物理量測定装置において、放射線2の照射範囲を検出する放射線アレイ検出部61,62と、放射線アレイ検出部61,62から出力される信号に基づいて、放射線検出器14と放射線源1とのアラインメントずれによって放射線検出器61,62の出力に生じる誤差を補正する補正手段10とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属、プラスチック、紙などシート状物体の、厚さなどの物理量を測定するシート物理量測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シート物理量測定装置の一種である、X線を用いたシート厚さ測定装置(以下X線厚さ測定装置と呼ぶ)では、上ヘッドと下ヘッドの間のギャップにシートが挿入され、下ヘッドから照射されたX線がシートを透過し、上ヘッドで検出される。シートを透過する際にX線が減衰され、X線の透過量(減衰量でもよい)とシートの厚さとの間の関係を利用して厚さを測定する。対向する上ヘッドと下ヘッドはフレーム上のレールを走行してシート上を走査するので、シートの厚さ分布を測定することができる。
【0003】
図5はシート物理量測定装置の一種であるX線厚さ測定装置の従来例を示す構成説明図である。X線源1は図5のB点からABEの放射角状にX線2を放出する。X線検出器4はシート状物体3を透過したX線2を検出する。
【0004】
図5のX線厚さ測定装置の動作を次に説明する。X線源1から出射されるX線2はシート状物体3を透過する際に減衰され、X線検出器4で検出されるX線2の減衰量(透過量)からシートの厚さが測定される。ところで、X線2はX線検出器4とX線源1との間の空気分子により一部のエネルギーを吸収される。したがって、走行用レールの波打ち現象などにより、X線検出器4とX線源1との距離である測定ギャップLg1が変化すると、図6に示すように、X線検出器4での検出信号は変化してしまう。
【0005】
図7はシート物理量測定装置の一種であるX線厚さ測定装置の第2の従来例で、図5の装置にじゃま板5を追加して測定ギャップの影響を軽減したものを示す構成説明図である。図5において、(A),(B)は測定ギャップが変化した場合を示す。じゃま板5はX線検出器4の手前に配置され、シート状物体3を透過したX線2の中央部分を吸収する。
【0006】
図7の装置の動作を次に説明する。X線2のABC及びDBEの部分は空気分子により一部のエネルギーを吸収され、CBDの部分は空気分子及びじゃま板5により吸収される。この状態で測定ギャップLg2が減少すると、角度ABEは変化しないので、図7(B)のようにABC及びDBEの部分とCBD部部分の比が変わる。また、測定ギャップLg2が減少したことでABEは空気分子によるエネルギーの吸収が減る。これらの関係を利用し、じゃま板の材質や形状を工夫することにより、測定ギャップLg2とX線検出器4の検出信号の関係を図8のようにすることができる。図8において、領域UAでは測定ギャップLg2が変化してもX線検出器4の検出信号は変化しないので、走行装置等の機構的なアラインメントはこの範囲内に収まるように製作されていた。
【0007】
シート物理量測定装置の1つである、X線厚さ測定装置に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
【0008】
【特許文献1】特開2006−275605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図7のX線厚さ測定装置では、以下のような問題がある。
すなわち、X線源1からX線2が出射される角度より大きなX線検出器4が必要となり、シート状物体3の測定面積が大きくなってしまう。
【0010】
また、X線検出器の個体差に合わせたじゃま板を作る必要があるが、じゃま板の形状決定には多大の工数が必要である。
【0011】
また、じゃま板5によりX線源1からのエネルギーが減衰し、測定レンジが狭まるので、厚みのある物体を測定できなくなる。
【0012】
本発明はこのような課題を解決しようとするもので、測定面積を小さくでき、低コスト化が可能で、測定レンジが狭くないシート厚さ測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
放射線源から出射された放射線の、シート状物体を通過した透過量を放射線検出器で検出し、前記透過量に基づいて前記シート状物体の物理量を測定するシート物理量測定装置において、
前記放射線の照射範囲を検出する放射線アレイ検出部と、
該放射線アレイ検出部から出力される信号に基づいて、前記放射線検出器と前記放射線源とのアラインメントずれによって前記放射線検出器の出力に生じる誤差を補正する補正手段と
を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の両側に配置される1対の1次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、
請求項1記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の両側に互いに直角方向に配置される2対の1次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、
請求項1記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の上方に配置される2次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線としてX線を用い、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線としてβ線を用い、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明は、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線を赤外線で置き換え、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の発明は、
請求項2乃至請求項7のいずれかに記載のシート物理量測定装置において、
前記放射線検出器から出力される信号に対応して前記物理量を出力する第1の変換手段と、
前記放射線アレイ検出部から出力される信号に対応して前記放射線検出器と前記放射線源とのアラインメント位置に対応する信号を出力する第2の変換手段と、
該第2の変換手段から出力される信号に対応して前記物理量の補正値を出力する第3の変換手段とを備え、
前記補正手段は、前記第3の変換手段から出力される信号に基づいて前記第1の変換手段から出力される物理量信号を補正する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、放射線源から出射された放射線の、シート状物体を通過した透過量を放射線検出器で検出し、前記透過量に基づいて前記シート状物体の物理量を測定するシート物理量測定装置において、前記放射線の照射範囲を検出する放射線アレイ検出部と、該放射線アレイ検出部から出力される信号に基づいて、前記放射線検出器と前記放射線源とのアラインメントずれによって前記放射線検出器の出力に生じる誤差を補正する補正手段とを備えたことにより、測定面積を小さくでき、低コスト化が可能で、測定レンジが狭くないシート厚さ測定装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の一実施例で、シート厚さ測定装置を構成したものを示す構成説明図である。図1において、(A),(B)は測定ギャップが変化した場合を例示する。図5と同じ部分は同一の記号を付して、重複する説明は省略する。X線検出器14はシート状物体3を透過したX線2を検出する。X線アレイ検出器61,62はX線検出器14の両側に配置され、X線2の照射範囲を検出するX線アレイ検出部6を構成する1対の1次元のアレイ素子である。X線アレイ検出器61,62はX線源1から放射状に出射されるX線2の拡がりの範囲がその端で検出できるように、X線2の放射角度に対応した位置と角度に配置される。すなわち、X線アレイ検出器61,62はX線が入射するようにX線源1と対向して配設される。ここで、X線2は放射線を構成し、厚さは物理量を構成する。
【0024】
図1の装置の動作を次に説明する。X線検出器14とX線源1とが、その間の距離である測定ギャップLg3が正しい値で、正規のアラインメント位置にある場合、図1(A)に示すように、X線源1から出射されるX線2のエネルギーはX線アレイ検出器61の2−1から2−3までの素子に到達し,X線アレイ検出器62の3−1から3−n−1までの素子に到達する。ここで正規のアラインメント位置とは、測定ギャップLg3を含め、X線検出器14とX線源1とが正しい位置に位置合わせされ、正しい角度(傾き)に調整されている状態をいう。
【0025】
この状態から測定ギャップLg3が変化(減少)すると、図1(B)に示すように、X線源1から出射されるX線2のエネルギーはX線アレイ検出器61の2−1に到達し,X線アレイ検出器62の3−1から3−4までに到達するようになる。
【0026】
したがって、予め測定ギャップLg3を変化させてX線源1から出射されたX線2のエネルギーがX線アレイ検出器61,62のどの素子に到達するかをメモリなどに記憶させておけば、X線アレイ検出器61,62の複数のアレイ素子から出力される信号に基づいて、測定ギャップLg3を測定することができる。また、測定ギャップLg3とX線検出器14の出力値との関係を予めメモリなどに記憶しておけば、測定ギャップLg3の変化に対応してX線検出器14の検出信号を補正することができる。
【0027】
図2は、図1のシート厚さ測定装置の信号処理回路を示す構成ブロック図である。第1の変換手段9は、予め厚さの分かったシート状物体を複数用いて求めた検量線を記憶させたメモリなどからなり、X線検出器14から出力される透過量信号に対応して厚さに対応する信号を出力する。
【0028】
第2の変換手段7は、予め測定ギャップLg3を変化させてX線源1から出射されたX線2のエネルギーがX線アレイ検出器61,62のどの素子に到達するかを記憶させたメモリなどからなり、X線アレイ検出部6の複数の素子から出力される信号に対応して測定ギャップLg3に対応する信号を出力する。
【0029】
第3の変換手段8は、予め測定ギャップLg3とX線検出器14の出力値との関係を記憶させたメモリなどからなり、第2の変換手段7から出力される信号に対応して厚さの補正値を出力する
【0030】
補正手段10は、第3の変換手段8から出力される信号に基づいて第1の変換手段9から出力される厚さ信号を補正し、測定ギャップLg3による誤差が補正された厚さ信号を出力する。
【0031】
図2の信号処理回路の動作を次に説明する。
X線アレイ検出部6の複数の素子から出力された信号は、第2の変換手段7により測定ギャップLg3に対応する信号に変換される。第2の変換手段7から出力される測定ギャップ信号は、第3の変換手段8により厚さの補正値に変換される。
【0032】
X線検出器14から出力される透過量信号は第1の変換手段9により厚さに対応する信号に変換される。第1の変換手段9から出力される厚さ信号は、補正手段10により、第3の変換手段8から出力される厚さ補正信号に基づいて補正され、測定ギャップLg3のずれによる誤差が補正された厚さ信号が出力される。
【0033】
上記のような構成のシート厚さ測定装置によれば、じゃま板がないので、大きな検出器が必要なくなり、図1(B)に示す測定面積Amを小さくすることができる。ここで、測定面積とは、X線検出器14に検出されるX線2のすべてがシート状物体3を透過する面積をいう。
【0034】
また、従来のじゃま板の形状決定に要した多大の工数が不要となるので、コストダウンが可能である。
【0035】
また、測定レンジを狭めることなしに測定ギャップの補正が可能で、X線源1から出射されたX線2のエネルギーを全て測定に利用することができるので、厚みのあるものまで測定することができる。
【0036】
なお、測定ギャップのみが変化する場合は、X線アレイ検出器は1つ(1対の片方)でもよい。
【0037】
また、図1のように2個のアレイ素子で検出する場合は、測定ギャップのみでなく、紙面と平行な方向での傾き(回転)の影響も算出することができ、これらのアラインメント情報を用いればより高精度な補正ができる。
【0038】
また、図1において、X線アレイ検出器61,62として2次元のアレイ素子を使用すれば、紙面と垂直方向の傾きを検出し、これに伴う誤差を補正することができる。
【0039】
また、信号処理回路は、図2の構成ブロック図に限らず、同様の機能を有する任意の構成をとることができる。
【0040】
図3は本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の第2の実施例を示す構成説明図である(ただし、シート状物体3は図示せず)。図1と同じ部分は同一の記号を付して、重複する説明は省略する。図1と異なるのは、X線アレイ検出部6として、X線検出器14の両側にX線アレイ検出器61,62の配列方向と直角となる方向に1対の1次元アレイ素子からなるX線アレイ検出器63,64を配列した点である。この場合、図2の信号処理回路において、第2の変換手段7は、予めアラインメント位置を変化させてX線源1から出射されたX線2のエネルギーがX線アレイ検出器61〜64のどの素子に到達するかを記憶させたメモリなどからなり、X線アレイ検出部6の複数の素子から出力される信号に対応してアラインメント位置に対応する信号を出力する。また、第3の変換手段8は、予めアラインメント位置とX線検出器14の出力値との関係を記憶させたメモリなどからなり、第2の変換手段7から出力される信号に対応して厚さの補正値を出力する。他の部分は図2と同様である。
【0041】
図3の装置の動作を次に説明する。x-y平面上に配置された4個のX線アレイ検出器61〜64は、xyz3軸方向のアラインメント位置に対応した検出信号を出力する。X線アレイ検出部6の複数の素子から出力された信号は、第2の変換手段7によりX線検出器14とX線源1とのアラインメント位置に対応する信号に変換される。第2の変換手段7から出力されるアラインメント位置信号は、第3の変換手段8により厚さの補正値に変換される。
【0042】
X線検出器14から出力される透過量信号は第1の変換手段9により厚さに対応する信号に変換される。第1の変換手段9から出力される厚さ信号は、補正手段10により、第3の変換手段8から出力される厚さ補正信号に基づいて補正され、アラインメントずれ(正規のアラインメント位置からのずれ)による誤差が補正された厚さ信号が出力される。
【0043】
上記のような構成のシート厚さ測定装置によれば、第1の実施例の特長を有するほか、測定ギャップのずれだけでなく、3軸方向のアラインメント位置のずれによる誤差が補正されるので、より高精度な厚さ測定を行うことができる。
【0044】
図4は本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の第3の実施例を示す構成説明図である(ただし、シート状物体3は図示せず)。図3と同じ部分は同一の記号を付して、重複する説明は省略する。図3と異なるのは、X線アレイ検出部6として、X線検出器14の上方にX線源1と対向して2次元アレイ素子からなるX線アレイ検出器65を配列した点である。この場合、図2の信号処理回路において、第2の変換手段7は、予めアラインメント位置を変化させてX線源1から出射されたX線2のエネルギーがX線アレイ検出器65のどの素子に到達するかを記憶させたメモリなどからなり、X線アレイ検出部6(X線アレイ検出器65)の複数の素子から出力される信号に対応してアラインメント位置に対応する信号を出力する。また、第3の変換手段8は、予めアラインメント位置とX線検出器14の出力値との関係を記憶させたメモリなどからなり、第2の変換手段7から出力される信号に対応して厚さの補正値を出力する。他の部分は図2と同様である。
【0045】
図3の装置の動作を次に説明する。x-y平面上に配置されたX線アレイ検出器65は、X線検出器14などによって遮られる部分を除き、X線源1から放射されるX線2のすべてを検出し、xyz3軸方向のアラインメント位置に対応した検出信号を出力する。X線アレイ検出部6を構成するX線アレイ検出器65の複数の素子から出力された信号は、第2の変換手段7によりアラインメント位置に対応する信号に変換される。第2の変換手段7から出力される信号は、第3の変換手段8により厚さの補正値に変換される。
【0046】
X線検出器14から出力される透過量信号は第1の変換手段9により厚さに対応する信号に変換される。第1の変換手段9から出力される厚さ信号は、補正手段10により、第3の変換手段8から出力される厚さ補正信号に基づいて補正され、アラインメント位置のずれによる誤差が補正された厚さ信号が出力される。
【0047】
上記のような構成のシート厚さ測定装置によれば、第2の実施例の特長を有するほか、X線アレイ検出器同士のアラインメントずれが生じないので、より高精度な厚さ測定を行うことができる。
【0048】
なお、上記の各実施例において、線源としては、透過量に基づいてシート状物体の厚さ(μm)を測定することができる任意の放射線を用いることができ、例えばX線の代わりにβ線を用いてβ線厚さ計を構成してもよい。また、例えば赤外線のような電磁波を用いて赤外線厚さ計を構成してもよい。
【0049】
また、測定される物理量は厚さに限らず、X線を用いて灰分率(%)を測定する灰分計、X線,β線,赤外線を用いて坪量(g/m)を測定する坪量計、赤外線を用いて水分量を測定する水分計などに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】図1のシート物理量測定装置の信号処理回路を示す構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の第2の実施例を示す構成説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るシート物理量測定装置の第3の実施例を示す構成説明図である。
【図5】シート物理量測定装置の従来例を示す構成説明図である。
【図6】従来例における測定ギャップと検出信号との関係を示すチャートである。
【図7】シート物理量測定装置の第2の従来例を示す構成説明図である。
【図8】第2の従来例における測定ギャップと検出信号との関係を示すチャートである。
【符号の説明】
【0051】
1 放射線源
2 放射線
3 シート状物体
6,61〜65 放射線アレイ検出部
7 第2の変換手段
8 第3の変換手段
9 第1の変換手段
10 補正手段
14 放射線検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線源からシート状物体に出射された放射線の透過量を放射線検出器で検出し、前記シート状物体の物理量を測定するシート物理量測定装置において、
前記放射線の照射範囲を検出する放射線アレイ検出部と、
該放射線アレイ検出部から出力される信号に基づいて、前記放射線検出器と前記放射線源とのアラインメントずれによって生じる測定誤差を補正する補正手段と
を備えたことを特徴とするシート物理量測定装置。
【請求項2】
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の両側に配置される1対の1次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする請求項1記載のシート物理量測定装置。
【請求項3】
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の両側に互いに直角方向に配置される2対の1次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする請求項1記載のシート物理量測定装置。
【請求項4】
前記放射線アレイ検出部は、前記放射線検出器の上方に配置される2次元アレイ素子から構成される
ことを特徴とする請求項1記載のシート物理量測定装置。
【請求項5】
前記放射線としてX線を用い、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置。
【請求項6】
前記放射線としてβ線を用い、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置。
【請求項7】
前記放射線を赤外線で置き換え、前記物理量を厚さとする
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート物理量測定装置。
【請求項8】
前記放射線検出器から出力される信号に対応して前記物理量を出力する第1の変換手段と、
前記放射線アレイ検出部から出力される信号に対応して前記放射線検出器と前記放射線源とのアラインメント位置に対応する信号を出力する第2の変換手段と、
該第2の変換手段から出力される信号に対応して前記物理量の補正値を出力する第3の変換手段とを備え、
前記補正手段は、前記第3の変換手段から出力される信号に基づいて前記第1の変換手段から出力される物理量信号を補正する
ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載のシート物理量測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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