説明

シールバンド付着機械

円形コンテナ本体(A)の側面(A11)にシールバンド(B)を付与するように設計されたシールバンド付着機械(1)は、シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)を有し、各軸周りに回転可能であり、コンテナ本体(A)の側面(A11)にシールバンド(B)を付与する手段(11)と、シールバンド(B)を付与する手段(11)の周囲面(111)に各側面(A11)が係合する状態でコンテナ本体(A)を回転させる手段(12)と、を備える。シールバンド(B)を付与する手段(11)に配置され、シールバンド(B)上に接着剤を塗布する手段(21)が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナ本体の側面にシールバンドを付与する機械に関する。
【0002】
より詳細には、コンテナ本体は、特にプロセスチーズの形態で、所定量のペースト状食品を収容するカートンである。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、所定量のプロセスチーズを収容するコンテナ本体の円形側面にシールバンドを付与するように設計されたシールバンド付着機械が知られている。
【0004】
特に、従来技術のシールバンド付着機械は、交替運動または連続運動で作動する。
【0005】
より詳細には、連続運動で作動するシールバンド付着機械は、シールバンドを保持および支持する表面を有し、カートンの側面にシールバンドを付与する手段と、シールバンドを付与する手段の周囲面にコンテナ本体の側面が係合する間にコンテナ本体を回転させるように設計された手段と、を備える。
【0006】
従って、従来技術のシールバンド付着機械は基本的に、周囲面を有するシールバンド付与ホイールを備え、この周囲面が、シールバンドウェブの一方の面によってシールバンドウェブを保持する間に、接着剤が塗布されたシールバンドの反対側の面が、コンテナ本体の外側輪郭面に係合し、コンテナ本体は順番にその上のスターホイールによって運ばれ、このスターホイールは、複数の対応するコンテナ本体のための複数の同様のスターホイールと共に、対応する回転ラック上に取り付けられており、この回転ラックは、付与ホイールの回転軸に平行な軸周りに回転可能である。
【0007】
これらの従来技術の機械では、シールバンドウェブが付与ホイールに到達する十分前にシールバンドウェブに接着剤が塗布されている。
【0008】
従って、機械が作動再開するときに接着剤を用いてシールバンドがカートンに貼り付け不能となることを意味するであろう機械停止の際の接着剤の乾燥を防止するために、水分の多い接着剤が使用される。しかしながら、この種の接着剤は、シールバンドにたっぷり水分を含ませがちであり、シールバンドは、機械の引っ張り作用を受ける際により破れ易くなり、その結果、一定量のカートンを廃棄せざるを得なくなるとともに、破損したカートンを取り除くためのさらなる機械の停止を伴い、また、経済的損失による明らかな不利益を伴う。
【0009】
さらに、これらの従来技術の機械では、付与ホイールは、一定の速さで回転し、回転ラックに対して半径方向に移動可能であるので、カートンが回転ラックの回転軸周りに回転する間に付与ホイールはカートンに対して一点で接したままでいることができる。
【0010】
また、これらの従来技術の機械では、付与ホイールの送り出し側にブラシが設けられ、このブラシは、カートンが回転し続ける間にカートンに対してシールバンドを係合させかつ押圧することで、カートンの側面にすでに接着されているシールバンドの先端にシールバンドの後端が部分的に重なるようにするとともに、シールバンドを引っ張って付与ホイールの接線速さと回転ラックによって運ばれるカートンの接線速さとのわずかな差によって生じるしわまたは他の付与時の欠陥を取り除く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、現在までに知られている解決策の代わりとなる新規な解決策を提案し、および/または、より詳細には、上述した1つまたは複数の欠点の克服、および/または、上述した1つまたは複数の必要性の充足を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
従って、特にプロセスチーズの形態で、所定量のペースト状食品を収容するカートンを特に構成する、コンテナ本体の側面にシールバンドを付与するように設計されたシールバンド付着機械が提供され、この機械は、シールバンドを保持および支持する表面を有し、カートンの側面にシールバンドを付与する手段と、シールバンドを付与する手段の周囲面に対してコンテナ本体を回転させる手段と、を備え、この機械はさらに、シールバンドを付与する手段に配置され、シールバンド上に接着剤を塗布する手段を備えることを特徴とする。
【0013】
このように、停止の際に機械が停止する時に接着剤が大量のシールバンド材料上に付与されないように、接着剤は、シールバンドが今にも使用されようとしている時にだけ付与可能となる。従って、シールバンドの抵抗力を弱めない接着剤を使用することができる。
【0014】
本発明のこのような革新的な態様および他の革新的な態様は、添付の特許請求の範囲に述べられており、本発明の技術的特徴および利点は、添付の図面を参照した本発明の非限定的な例示的な実施例についての以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シールバンド付着機械によってシールされるコンテナの概略斜視図。
【図2】好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略斜視図。
【図3】シールバンド付着機械がシールバンドに接着剤およびティアーストリングを付与する状態での、好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略上面図。
【図4】シールバンド付着機械がコンテナ本体にシールバンドを付与することを開始する状態での、好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略上面図。
【図5】シールバンド付着機械がシールバンドを付与する手段上のシールバンドを切断する状態での、好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略上面図。
【図6】シールバンド付着機械がシールバンドを付与する手段上のティアーストリングを切断する状態での、好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略上面図。
【図7】シールバンド付着機械がコンテナ本体へのシールバンドの付与を完了させつつある状態での、好ましい実施例のシールバンド付着機械の概略上面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
好ましい実施例のシールバンド付着機械1が図2に示される。シールバンド付着機械1は、図1に示される、円形輪郭面を有し、特にプロセスチーズである、所定量のペースト状食品を収容するカートンを特に構成する、コンテナ本体Aの側面A11にシールバンドBを付与するように設計される。
【0017】
シールバンドBが設けられるカートンAは、図1に示されるように、ペースト状食品またはプロセスチーズの部分を収容する室を形成するような仕方で互いに向かい合わせの対向する第1、第2のハーフシェルA1、A2から成る。
【0018】
図1からよく推測可能なように、ハーフシェルA1、A2はそれぞれ、平面A12、A13を有し、そこから、対応する垂直部分が互いに係合するように延在して、一緒にカートンの円形周囲壁A11を形成し、円形周囲壁A11は、その中心線に沿って周囲スロットを有し、この周囲スロットは、2つのハーフシェルA1、A2を一緒に保持する保持手段を形成するような仕方で、側壁A11の周りに巻き付けられ、側壁A11に接着剤によって固定される、紙製または他の材料製のシールバンドBまたはストリップで被覆される。
【0019】
シールバンドBは、ここに示されるように、ある範囲で部分的に重なる各端部B’、B”を有することができる。
【0020】
シールバンドBは、ここに示されるように、シールバンドとコンテナ本体の外面A11との間に保持されたティアーストリングCを備えることができ、ティアストリングCは、先端B’と部分的に重なる各シールバンドBの後端B”から突き出たグリップ・プルエンド部分C’を有する。
【0021】
シールバンド付着機械1は、カートンAの側面A11にシールバンドBを付与する手段11のための取り付けフレーム10を備え、付与手段11は、シールバンドBを保持および支持する外周面111を有しかつ垂直軸X11周りに回転可能である手段の形態を取る。
【0022】
このシールバンド付着装置または機械1はさらに、シールバンドBの接着剤被覆面BEをコンテナ本体の外周面A11に接着させることでシールバンドBを付与手段11から移動させるように各側面A11がシールバンドBを付与する手段11の周囲面111に係合するような仕方でコンテナ本体Aを回転させる手段12を備える。
【0023】
実際、シールバンドを付与する手段は、角方向R11に回転可能なホイールの形態を取り、このホイールは、シールバンドBを支持または保持する円筒周囲面111を形成する円形本体111aと、中央回転シャフト111cに付随する各ハブに円筒面111を結合させる複数の径方向スポーク111bとを備える。
【0024】
コンテナ本体Aを順番に支持および供給する手段12は、コンテナ本体の面A12、A13に二方向から係合する手段121を備え、これらの手段121は、各旋回軸X121周りに矢印R121で示される角方向に回転しかつコンテナ本体を回転させるように設計されるとともに、各軸X122周りに矢印R122で示される角方向に回転可能な本体122上に支持される。
【0025】
二方向係合手段121は、カートンAの上面A12および下面A13にそれぞれ係合する、対向する第1、第2のプレート121’、121”を備える。
【0026】
回転可能な部材または回転ラック122は、シャフトを支持しかつ回転させる中央シャフト122bを有し、そこから複数の径方向アーム122aが延在し、径方向アーム122aは、対応するブシュ121a’を支持し、ブシュ121a’には、コンテナ本体Aに係合しかつコンテナ本体Aを回転させる手段121の上プレート121’を回転させる各回転スピンドル121aが取り付けられる。
【0027】
コンテナ本体Aに係合しかつコンテナ本体Aを回転させる手段121の下プレート121”は、対応するプレート123上に軸X121と同軸の軸周りに回転可能に取り付けられ、プレート123は、回転ラック122の中央取り付けシャフト122bと一体になっている。
【0028】
図示されるように、回転ラックまたは回転可能な支持部材122は、4つの回転可能なアーム122aを備え、4つの回転可能なアーム122aの各端部には、コンテナ本体Aを回転させる手段のスピンドル121aを支持しかつ回転させる各ハウジング121’aが取り付けられ、回転ラックまたは回転可能な支持部材122は、シールバンドBを付与する手段11の回転軸X11および複数のコンテナ本体の回転軸または旋回軸X121に平行な各回転軸X122周りに、連続した一定の動きで回転可能である。
【0029】
換言すれば、コンテナ本体Aを回転させる手段121は、回転可能な回転ラック122の回転軸X122に平行で、従って、シールバンドBを付与する手段11の回転軸X11に平行な、各垂直軸X121周りに、連続した一定の動きで回転可能である。
【0030】
すなわち、コンテナ本体Aは、旋回軸X121周りに回転可能であり、同時に、回転中心X122を有する円周経路に沿って進行し、コンテナ本体Aの全体の周囲面が、シールバンドホルダ手段11の円周面111の一部に接触し、シールバンドホルダ手段11からシールバンドBを取り上げる。
【0031】
有利なことには、シールバンドBを付与する手段11のシールバンドを保持および支持する表面111の接線速さまたは周速さが相互接触点においてコンテナ本体Aの接線速さまたは周速さと適切に調和するような仕方で、シールバンドBを付与する手段11は、シールバンドBを付与する手段11の角速さを制御する各手段によって適切に制御される連続した動きで進行または回転する。
【0032】
実際、シールバンドBを保持および支持する表面111の接線速さを相互接触点においてコンテナ本体Aの側面A11の接線速さまたは周速さに従って変化させることができるような仕方でシールバンドBを付与する手段11の角速さを変化させる手段が設けられる。
【0033】
この目的で、付与ホイール11は、モータ、特にブラシレスモータによって駆動される各回転駆動シャフトを有し、このモータの角速さ制御手段は、シールバンドを保持および支持する表面111の接線速さまたは周速さを相互接触点においてコンテナ本体Aの側面A11の接線速さまたは周速さに従って変化させるように適合される。
【0034】
より詳細には、シールバンドBを付与する手段11の表面111の接線速さは、シールバンドの性質、特にシールバンドを形成する材料の性質、およびシールバンドの厚みに有利に依存する、相互接触点におけるコンテナ本体Aの側面A11の接線速さの関数として適切に制御される。
【0035】
より詳細には、本発明によれば、いくつかの種類のシールバンドでは、シールバンドBを付与する手段11の表面111の接線速さは、シールバンドを付与する工程、従って、これらの種類のシールバンドにおいてしわのないシールバンドを得る工程の全期間において、相互接触点におけるコンテナ本体Aの側面A11の接線速さに等しいかまたは一致する。
【0036】
さらに、本発明によれば、いくつかの別の種類のシールバンドでは、シールバンドBを付与する手段11の表面111の接線速さは、コンテナ本体とのシールバンドの接触を容易にするようにシールバンドを付与する第1の段階または工程の間、コンテナ本体Aの面A11の接線速さに等しく、その後、次の工程では、シールバンドBを付与する手段11の角速さは、シールバンドをその側縁に沿って引っ張って、これらの種類のシールバンドでも全くしわのないシールバンドが得られるように表面111の周速さが相互接触点におけるコンテナ本体Aの側面A11の接線速さより大きくなるような仕方で変化する。
【0037】
このように、任意の種類のシールバンドが、従来技術にあるような付加的なブラシを用いずに特に効果的な方法で付与可能である。
【0038】
さらに、シールバンドの後端部分B”が、同じシールバンドの先端部分B’と容易に部分的に重なることができる。
【0039】
図2に示されるように、コンテナ本体は、本発明による装置に送り込み端部または区画Iにおいて進入し、対応する旋回スターホイール22によって取り上げられ、旋回スターホイール22は、対応する弧状摺動面222と共に作動して、コンテナ本体Aを各二方向係合ハウジング121まで運び、各二方向係合ハウジング121は、シールバンドを付与するホイール11の円形周囲面111に対してコンテナ本体Aの側縁A11を係合させるような仕方で、各コンテナ本体Aを旋回軸X121周りに回転させながら回転ラック122の回転によって各コンテナ本体Aをシールバンドを付与する手段111の方へと供給し、円形周囲面111は、順番に軸X11周りに回転するように供給されかつシールバンドを運ぶ。
【0040】
供給手段122は、周囲面A11上の各点をシールバンドを運ぶ表面111上の対向する点と接触させながら回転可能なコンテナ本体を円形弧状部によって回転させ、次には、シールバンドBをコンテナ本体Aの側面に付与した状態でコンテナ本体Aを送り出し端部Uまで運び、送り出し端部Uでは、各スターホイール32が、対向する湾曲した摺動面322の助けを借りて、コンテナ本体をシールバンド付着装置から送り出す。
【0041】
図示されるように、送り込みおよび繰り出しスターホイール22、32は、角方向R22、R32に従って回転し、複数のスポーク、より詳細には、4つのスポークまたはアーム22a、32aを有し、これらのスポークまたはアーム22a、32aは、それらの間に各ハウジングを形成し、各ハウジングは、各コンテナ本体に係合し、各コンテナ本体を供給する。
【0042】
有利なことには、シールバンドを付与する手段11は、シールバンド回転・支持面111を有し、シールバンド回転・支持面111は、単一のシールバンドBを支持するように適合され、シールバンド保持周囲を特徴とし、シールバンド保持周囲の範囲は、シールバンドBそれ自体の長さより大きい。
【0043】
実際、図面から推測可能なように、付与ホイール11のシールバンドB支持面111は、付与されるシールバンドBの長さよりある程度だけ大きい範囲を有するシールバンド保持周囲を有する。
【0044】
このように、シールバンドを付与する手段は、コンテナ本体にシールバンドBを完全に付与するのに都合よく使用可能であり、必要ならば、すでにコンテナ本体に保持されているシールバンドの下で保持面111を摺動させることによってシールバンドを引っ張り、従って、シールバンドがしわになるリスクを回避することもできる。シールバンドの長さを超える面111の部分によって有利に、付与を向上させるようにシールバンドの下で面111を摺動させることができる。
【0045】
従って、シールバンドBを付与する手段11の周囲面111の部分111’は、シールバンドBを支持する手段を構成する。従って、シールバンドBを付与する手段11の周囲面111には、111aの参照符号が付けられたシールバンドを保持する手段を構成する吸気孔が設けられ、吸気孔は、周囲面111の円周ゾーン111’に設けられる。
【0046】
実際、シールバンドBを付与する手段11の周囲面111は、シールバンドBを保持する各吸気孔111’aが設けられた円周ゾーン111’と、シールバンドBを保持する手段または孔が設けられていない円周ゾーン111”とを有する。
【0047】
また、シールバンドの対応する面BE上に接着剤を塗布する手段21が設けられ、接着剤を塗布する手段21は、シールバンドBを付与する手段11によってシールバンドが保持されている間に作動する。
【0048】
実際、シールバンドBは、添付の図面には図示されていない対応するロールから供給される、対応する材料ウェブB0から得られる。
【0049】
従って、機械が停止すると、シールバンドウェブに接着剤は付与されない。従って、シールバンドを過剰に湿らせることのない接着剤を使用することができ、それによって、従来技術の欠点を回避することができる。
【0050】
図面の参照符号31は、シールバンドBを付与する手段11によってシールバンドが保持されている間にシールバンドBティアーストリングCを付与する手段を示す。
【0051】
有利なことには、シールバンドBティアーストリングCを付与する手段31は、シールバンドBの供給方向に関して、接着剤を塗布する手段21の下流に配置される。
【0052】
より詳細には、接着剤を塗布する手段は、図2の参照符号211が付けられたゴム性ローラまたは接着剤塗布装置を備え、ゴム性ローラまたは接着剤塗布装置211には、カウンタローラ211bによって接着剤材料が適切に供給される。
【0053】
実際、シールバンドBの外面BEに、すなわち付与ホイール11に係合する面の反対の面に、コンテナ本体の外面A11を付着させるのに使用される接着剤を塗布する手段21は、塗布装置ローラ211を備え、塗布装置ローラ211は、シールバンドを付与する手段11の回転軸に平行な回転軸を有しており、シールバンドを付与する手段11の外面111において外面111に接触するように配置される。
【0054】
外側を向いたシールバンド面BE上にストリングCを付与する手段31が設けられる。これらの手段は、シールバンドB上にストリングを放射または「発射」する各手段から成る。
【0055】
ティアーストリングCの一端が、シールバンドを付与する手段11に設けられた対応する保持手段によってシールバンドBの各先端B’に保持され、この保持手段は好ましくは、シールバンドBの対応する外面上にティアーストリングの端部を係合させかつ保持する対応するタブまたはクリップ71を備える。
【0056】
実際、シールバンドを付与する手段11には、ティアーストリングCの各端部C2を保持する手段が設けられる。
【0057】
ティアーストリングを付与する手段31はまた、ティアーストリングを供給する各ローラ312を備える。
【0058】
一方、参照符号311は、ティアーストリングCの各端部を放射または発射する手段を示す。
【0059】
また、各材料ウェブB0からシールバンドを切断する手段41が設けられ、シールバンドを切断する手段41は、シールバンドBを付与する手段11上にシールバンドがある間に作動する。
【0060】
シールバンドBを切断する手段41は、シールバンドの供給方向に関して、接着剤を塗布する手段21の上流に配置される。
【0061】
シールバンドBを切断する手段41はまた、供給方向に関して、ティアーストリングを付与する手段31の上流に配置される。
【0062】
有利なことには、シールバンドBを切断する手段41は、固定されており、材料ウェブB0からシールバンドBを切断するために、シールバンドを付与する手段11の外側保持面111に関して径方向に延在する対応部分111pに係合する。
【0063】
実際、図2に示されるように、シールバンドホルダホイール11には、径方向突出部111pが設けられており、図5に示されるように、径方向突出部111pは、固定された垂直切断ブレード41の切断エッジに到達すると、ブレード41の切断エッジに係合し、それによって、ウェブB0を横断するように切断し、適切な長さのシールバンドBを形成する。
【0064】
シールバンドB切断手段41は、同じシールバンドBを付与する手段11において、または付与する手段11の付近に配置され、この切断手段は、図示されるように、シールバンド付与ホイールと同一平面にありかつシールバンド付与ホイールに関して径方向に延在するブレードの形態を取る。
【0065】
また、ティアーストリングCを切断する手段51が設けられており、ティアーストリングCを切断する手段51は、シールバンドBを付与する手段11上にシールバンドBおよびティアーストリングCがある間に作動する。
【0066】
ティアーストリングCを切断する手段51は、材料ウェブB0からシールバンドBを切断する手段41の供給方向に関して、接着剤塗布手段21の下流に設けられる。
【0067】
実際、図2に示されるように、シールバンドホルダホイール11には、径方向突出部111qが設けられており、図6に示されるように、径方向突出部111qは、ティアーストリングを切断する切断エッジ51に到達すると、ブレード51の切断エッジに係合し、それによって、ティアーストリングを切断する。
【0068】
図示されているように、材料ウェブB0からシールバンドBを切断する手段41は、供給方向に関して、ティアーストリングCを付与する手段31の上流に配置される。
【0069】
さらに、付与本体11の外面を各円形カートンAの外面に係合させたままとなるように、シールバンドBを付与する手段11と、コンテナ本体Aを支持しかつ供給する手段12とは有利なことには、互いに径方向に移動可能である。
【0070】
より詳細には、シールバンドを付与する手段11は、コンテナ本体を支持および供給する手段12に対して、より詳細には、回転ラックの回転軸X122に対して、径方向に移動可能である。
【0071】
この目的で、取り付けフレームは、付与ホイール11を取り付ける可動プレートまたは部材101を備えており、可動プレートまたは部材101は、図2の矢印F0で示されように、コンテナ本体Aを供給する回転ラック12の方へまたは回転ラック12から離れる方へ径方向に移動可能である。
【0072】
実際、回転ラック上のコンテナ本体が付与ホイール11の外面上で回転できるようにするために、付与ホイールの周囲外面111に接触しかつカートンAと周囲外面111の間にあるシールバンドと接触するようにカートンAが前方へと供給される間に、付与ホイール11は、回転ラックそれ自体に対して径方向に移動する必要がある。
【0073】
シールバンドBを付与する手段11は、次のシールバンドの先端から離間している単一のシールバンドを支持するような仕方で、シールバンドBより長さが大きい円周面111を有する。
【0074】
このように、カートンに各シールバンドを付与することが可能であり、また、機械の停止の際に材料浪費を避けるために次のシールバンドが供給されるのを防止することが可能である。
【0075】
本機械では、コンテナ本体を供給する回転ラック12と、シールバンドBを付与する手段11とは、機械を制御する電子装置手段によって制御されるそれぞれ別々のモータによって駆動される。
【0076】
さらに、参照符号61は、支持および付与手段11の方へとシールバンド材料ウェブB0を供給する手段を示す。ウェブB0を供給する手段61は、付与ホイール11の付近にかつ付与ホイール11と実質的に同一平面に配置されており、図3から明確に推測可能なように、対向する第1、第2のローラ611、611を備えており、付与手段11の方へ移動する材料ウェブB0は、第1、第2のローラ611、611の間に供給される。
【0077】
以下は、どのように機械が作動するかの簡単な説明である。図3に示される第1の工程では、材料ウェブB0の先端が、付与手段またはホイール11の方へと供給され、付与手段またはホイール11上で支持され、それと同時に、接着剤塗布手段21によって接着剤がウェブB0の外面に塗布される。
【0078】
図3に示されるように、付与手段11上で前方へと供給されるウェブB0の先端がティアーストリングCを付与する手段31に到達すると、上述したティアーストリングの一端を把持または保持する手段71によって、ティアーストリングCの一端が、シールバンドウェブB0の先端に接触するように把持かつ保持され、それと同時に、ティアーストリングCをウェブB0の接着剤が被覆された面に付着させるように、ティアーストリングを付与または供給する手段31が、シールバンドウェブB0の接着剤が被覆された面に対してティアーストリングCを放射または「発射」する。
【0079】
ウェブB0の供給が進行し、同時に、シールバンドウェブB0上に接着剤が塗布され、シールバンドウェブB0にティアーストリングが付随されると、図4に示されるように、付与手段11は、シールバンドウェブB0の先端を対応するコンテナ本体Aの側面A11へと、接触するように移動させ、従って、同じコンテナ本体Aの周囲面へのウェブB0の付与または移動を開始する。
【0080】
図5に示されるように、ウェブB0の供給が進行し、接着剤が塗布され、ティアーストリングCが付与され、コンテナ本体AへとウェブB0が移動すると、材料ウェブB0は切断される。
【0081】
この目的で、間にあるウェブB0を切断し、付与されるシールバンドBを形成するような仕方で、径方向突出部111pが、対応する切断手段41と共に作動し、または対応する切断手段41と係合する。この時点で、シールバンドウェブB0を供給する手段61は、シールバンドB0の供給を停止する。
【0082】
シールバンドBウェブB0の供給が進行し、ティアーストリングCが付与され、コンテナ本体AへとシールバンドBが移動すると、図6に示されるように、ティアーストリングCは切断される。
【0083】
実際、シールバンドBの後端は、実質的にティアーストリングC切断手段41に到達し、ティアーストリングC切断手段41は、供給方向に関して第1の突出部111pの少し後に位置しまたは第1の突出部111pから周方向に離間した各突出部111qと共に作動し、ティアーストリングCを切断して、シールバンドBから突出するティアーストリングCの対応する端部C1を形成する。
【0084】
この時点で、付与手段31は、ティアーストリングCの供給を停止する。
【0085】
実質的に同時に、図6に示されているように、次のシールバンドを作製するために、シールバンドウェブB0を供給する手段61は、再びウェブB0の供給を開始し、ウェブB0の先端は、把持手段71を収容するゾーンまたは凹部のすぐ下流において付与手段11によって保持される。
【0086】
ティアーストリングCがシールバンドBに付着された状態でシールバンドBの供給が進行し、コンテナ本体Aの周囲面A11へのシールバンドBの付与または移動が完了する。この最後の工程は、図7に示される。
【0087】
コンテナ本体へのシールバンドの付与の際に、カートンホルダ回転ラックの回転軸X122とシールバンド付与ホイールの回転軸X11との距離「d」は、コンテナ本体Aの周囲面を付与ホイール11の側面111に接触するように保持するような仕方で変化する。
【0088】
より詳細には、コンテナ本体が付与ホイール11に最初に接触した後で、距離「d」は、カートンホルダ回転ラックの回転軸X122とシールバンド付与ホイールの回転軸X11とが最も接近するまで徐々に低減し、次に、コンテナ本体Aがもはや付与ホイール11に接触しなくなるまで徐々に増加する。
【0089】
上述した本発明は、工業用途が可能である。さらに、当業者には、徹底的に上述した本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、本発明にいくつかの変更および修正が可能であることは明らかであろう。特に、当業者ならば、本願で説明した1つまたは複数の特徴を備えた本発明のさらなる実施例を容易に想像できるであろう。また、本発明の詳細の全ては、技術的に均等な要素と置換可能であることも理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にプロセスチーズの形態で、所定量のペースト状の食品を収容するカートンを特に構成する、コンテナ本体(A)の側面(A11)にシールバンド(B)を付与するように設計されたシールバンド付着機械(1)であって、
シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)を有し、カートン(A)の側面(A11)にシールバンド(B)を付与する手段(11)と、
シールバンド(B)を付与する手段(11)の周囲面(111)に対してコンテナ本体(A)を回転させる手段(12)と、
シールバンド(B)を付与する手段(11)に配置され、シールバンド(B)上に接着剤を塗布する手段(21)と、
を備えることを特徴とするシールバンド付着機械(1)。
【請求項2】
シールバンド(B)を付与する手段(11)は、単一のシールバンド(B)を支持するように設計された、シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)を備え、表面(111)は、シールバンド保持面を有し、シールバンド保持面の範囲は、シールバンド(B)それ自体の長さより大きいことを特徴とする請求項1または請求項1の前文に記載の機械。
【請求項3】
シールバンド(B)を付与する手段(11)は、シールバンド(B)を支持する手段を構成する部分(111’)を有する周囲面(111)を備えることを特徴とする請求項1または2に、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項4】
シールバンド(B)を付与する手段(11)は、シールバンド(B)を保持する手段(111a)が設けられた円周ゾーン(111’)と、シールバンド(B)を保持する手段のない円周ゾーン(111”)とを有する周囲面(111)を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項5】
シールバンド(B)を付与する手段(11)上をシールバンド(B)が移動する間にシールバンド(B)上に接着剤を塗布する手段(21)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項6】
シールバンド(B)をコンテナ本体の外面に接着させるようにシールバンド(B)の外面上に接着剤を塗布する手段(21)は、シールバンドを付与する手段(11)の回転軸に平行な回転軸を有する塗布装置ローラであって、シールバンドを付与する手段(11)の外面に接触するように設計された塗布装置ローラを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の機械。
【請求項7】
シールバンド(B)を付与する手段(11)によってシールバンドが支持されている間にシールバンド上にティアーストリング(C)を付与する手段(31)を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項8】
接着剤を塗布する手段(21)の下流に配置された、シールバンド(B)上にティアーストリングを付与する手段(31)を備えることを特徴とする請求項7記載の機械。
【請求項9】
各材料ウェブ(B0)からシールバンド(B)を切断する手段(41)を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項10】
シールバンド(B)を切断する手段(41)は、接着剤を塗布する手段(21)の上流に配置されることを特徴とする請求項9記載の機械。
【請求項11】
シールバンド(B)を切断する手段(41)は、シールバンド(B)を付与する手段(11)に配置されることを特徴とする請求項9または10記載の機械。
【請求項12】
シールバンド(B)を切断する手段(41)は、ティアーストリング(C)を付与する手段(31)の上流に配置されることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の機械。
【請求項13】
固定されている、シールバンド(B)を切断する手段(41)であって、シールバンド(B)を付与する手段の保持面(111)の径方向延長部(111b)において材料ウェブ(B0)に係合する、シールバンド(B)を切断する手段(41)を備えることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の機械。
【請求項14】
シールバンド(B)を付与する手段(11)は、連続した動きで回転することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の機械。
【請求項15】
シールバンド(B)を付与する手段(11)上にシールバンドおよびティアーストリングがある間に作動する、ティアーストリング(C)を切断する手段(51)を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項16】
ティアーストリング(C)を切断する手段(51)は、接着剤を塗布する手段(21)の下流に配置されることを特徴とする請求項15記載の機械。
【請求項17】
ティアーストリング(C)を切断する手段(51)は、シールバンド(B0)を切断する手段(41)の下流に配置されることを特徴とする請求項15または16記載の機械。
【請求項18】
ティアーストリング(C)を切断する手段(51)は、シールバンドを付与する手段に配置されることを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の機械。
【請求項19】
シールバンドを付与する手段(11)は、ティアーストリングの端部を保持する手段(71)を備えることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項20】
シールバンド(B)を付与する手段(11)と、コンテナ本体(A)を支持しかつ供給する手段(12)とは、互いに径方向に移動可能であることを特徴とする請求項1〜19のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項21】
シールバンドを付与する手段(11)は、コンテナ本体を支持しかつ供給する手段(12)に対して径方向に移動可能であることを特徴とする請求項20記載の機械。
【請求項22】
シールバンドを付与する手段(11)は、コンテナ本体を支持しかつ供給する手段(12)に対して径方向に移動可能であるプレート(101)上に取り付けられることを特徴とする請求項20または21記載の機械。
【請求項23】
コンテナ本体(A)を支持しかつ供給する手段(12)は、回転可能な各部材(122)上に取り付けられた、コンテナ本体(A)に二方向から係合しかつコンテナ本体(A)を回転させる手段(121)を備えることを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の機械。
【請求項24】
コンテナ本体(A)を支持しかつ供給する手段(12)は、各部材(122)上に取り付けられた、コンテナ本体(A)に二方向から係合しかつコンテナ本体(A)を回転させる手段(121)を備え、各部材(122)は、コンテナ本体を回転させる手段(121)の回転軸とシールバンドを付与する手段(11)の回転軸とに平行な軸周りに回転することを特徴とする請求項23記載の機械。
【請求項25】
シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)の接線速さが相互接触点においてコンテナ本体(A)の側面(A11)の接線速さと調和するような仕方で、シールバンド(B)を付与する手段(11)の角速さを制御する手段を備えることを特徴とする請求項1〜24のいずれかに、あるいは請求項1の前文に記載の機械。
【請求項26】
シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)の接線速さが相互接触点においてコンテナ本体(A)の側面(A11)の接線速さに一致するような仕方で、シールバンド(B)を付与する手段(11)の角速さを制御する手段を備えることを特徴とする請求項25記載の機械。
【請求項27】
シールバンドを付与する第1の工程の間、シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)の接線速さが相互接触点においてコンテナ本体(A)の側面(A11)の接線速さに一致するような仕方で、シールバンド(B)を付与する手段(11)の角速さを制御する手段を備えることを特徴とする請求項25記載の機械。
【請求項28】
シールバンドを付与する後続の工程の間、シールバンド(B)を保持および支持する表面(111)の接線速さが相互接触点においてコンテナ本体(A)の側面(A11)の接線速さより大きくなるような仕方で、シールバンド(B)を付与する手段(11)の角速さを制御する手段を備えることを特徴とする請求項27記載の機械。
【請求項29】
コンテナ本体を供給する回転ラックと、シールバンドを付与する手段とが、前記機械を制御する電子装置手段によって制御されるそれぞれ別々のモータによって駆動されることを特徴とする請求項1〜28のいずれかに記載の機械。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれかにありかつ/または添付の図面を参照して説明および示されていることを特徴とする機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−504501(P2013−504501A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529384(P2012−529384)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/IB2010/054127
【国際公開番号】WO2011/033446
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(311007246)
【Fターム(参考)】