説明

シール貼り付け方法およびその装置と移動手すり

【課題】、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に広告物の印刷シールを貼り付ける場合に、印刷シールの貼り合わせ部が剥がれてしまうことを効果的に抑制できるシール貼り付け方法およびその装置を提供する。
【解決手段】 自動シール貼り装置を用いて、印刷シール18を移動手すり29に貼りつける。そして、2つの印刷シール18は、合わせ目70を持たせて重ね置きする。次に、重ね置きした箇所に、合わせ目70に沿ってフィルム用接着剤74を塗布する。ゴムベラ80を用いて印刷シール18の合わせ目上に塗布されたフィルム用接着剤74を厚みが均一になるように延ばす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に広告物の印刷シールを貼り付けるためのシール貼り付け方法およびその装置と移動手すりに関する。
【背景技術】
【0002】
図10に示すように、エスカレータ等の移動手すりに広告の印刷シールを貼る事業がある。
このような移動手すりは、リング状をしており、印刷シールの端部を貼り合わせる工程が必要である。従来では、貼り合わせは、印刷シールのシール剤でのみ行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−189477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来では、印刷シールの貼り合わせ部が剥がれてしまうことがあるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来の技術が有する課題を解決するために提案されたものであり、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に広告物の印刷シールを貼り付ける場合に、印刷シールの貼り合わせ部が剥がれてしまうことを効果的に抑制できるシール貼り付け方法およびその装置と移動手すりを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した従来技術の問題を解決し、上述した目的を達成するために、本発明のシール貼り付け方法は、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に印刷シールを貼り付けるシール貼り付け方法であって、前記移動手すりに印刷シールを貼り付ける第1の工程と、前記第1の工程で前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせる第2の工程と、前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布する第3の工程と、前記第3の工程で塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす第4の工程とを有する。
このような工程を経て印刷シールを移動手すりに貼り付けることで、印刷シールの貼り合わせ部が剥がれてしまうことを効果的に抑制できる。
【0007】
好適には、本発明のシール貼り付け方法は、自動シール貼り付け装置を用いて前記移動手すりに前記印刷シールを貼り付ける。
また、好適には、前記自動シール貼り付け装置は、裏面の粘着層に剥離紙を貼り付けた前記印刷シールが繰り出される供給側ワインダをベースとなる側板に取り付け、供給側ワインダから繰り出された前記印刷シールから剥離紙を分離する分離ローラを前記側板に取り付け、供給側ワインダによって摩擦板を介して駆動されるとともに、前記分離ローラで分離した剥離紙を巻き取る巻取りワインダを前記側板に取り付け、前記分離ローラで分離した前記印刷シールを移動手すりの表面に貼り付ける押圧ローラを前記側板に取り付け、前記印刷シールの両縁部を移動手すりの側面部に貼り付けるブラシ群を移動手すりを挟み込むように前記側板の前方部に設け、前記移動手すり上に装置全体を支持するための支持ローラを、前記側板の前後部に垂直に固定した固定板に取り付け、手すり案内レールを前後で挟み込む当接部材を前記側板の前後位置および前記前後の固定板に取り付けたものである。
【0008】
本発明の移動手すりは、エスカレータや動く歩道の移動手すりであって、前記移動手すりに印刷シールを貼り付ける第1の工程と、前記第1の工程で前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせる第2の工程と、前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布する第3の工程と、前記第3の工程で塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす第4の工程とを経て得られる。
【0009】
好適には、本発明の移動手すりの前記印刷シールは、前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルムの表面に広告等を印刷し、この白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである。
好適には、本発明の移動手すりの前記印刷シールは、前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルムの表面に広告等を印刷し、この白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである。
好適には、本発明の移動手すりの前記印刷シールは、前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルムの表面に広告等を印刷し、この白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである。
【0010】
本発明のシール貼り付け装置は、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に印刷シールを貼り付けるシール貼り付け装置であって、前記移動手すりに印刷シールを貼り付け、前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせ、前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布し、前記塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に広告物の印刷シールを貼り付ける場合に、印刷シールの貼り合わせ部が剥がれてしまうことを効果的に抑制できるシール貼り付け方法およびその装置と移動手すりを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態のエスカレータの移動手すりに広告物の印刷シールを貼り付ける工法を説明するための図である。
【図2】本発明の実施形態の移動体手すりの断面図である。
【図3】本発明の実施形態の第1の例の印刷シールの構成図である。
【図4】本発明の実施形態の第2の例の印刷シールの構成図である。
【図5】本発明の実施形態の第3の例の印刷シールの構成図である。
【図6】本発明による自動シール貼り装置の一実施形態を示す側面図である。
【図7】上記自動シール貼り装置の平面図である。
【図8】上記自動シール貼り装置の正面図である。
【図9】上記自動シール貼り装置の背面図である。
【図10】エスカレータの手すり広告を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態のエスカレータの移動手すりに広告物の印刷シールを貼り付ける工法を説明するための図である。図2は、移動体手すりの断面図である。
【0014】
図1(A)および図2に示すように、後述する自動シール貼り装置を用いて、印刷シール18を移動手すり29に貼りつける。
そして、2つの印刷シール18は、図1(B)に示すように、合わせ目70を持たせて重ね置きする。ここで、合わせ目70の長さは、例えば0〜5cm程度である。
ここで、同じ印刷シール18の一端部と他端部とを合わせるようにしてもよい。
【0015】
次に、図1(C)に示すように、重ね置きした箇所に、合わせ目70に沿ってフィルム用接着剤74を塗布する。
ここで、フィルム用接着剤74としては、例えばウレタン系のものが用いられる。
【0016】
次に、図1(D)に示すように、ゴムベラ80を用いて印刷シール18の合わせ目上に塗布されたフィルム用接着剤74を厚みが均一になるように延ばす。
図1に示すように、移動手すり29に印刷シール18を貼り付けることで、印刷シールの貼り合わせ部(合わせ目)が剥がれてしまうことを効果的に抑制できる。
なお、上述した図1(B)〜(D)の工程は、人手あるいは装置を用いて行われる。
【0017】
以下、印刷シール18の構成を説明する。
まず、図3(A)に示すように厚さ60μmの白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルム18eの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18fを形成し、この粘着層18fに厚さ90μmのクラフト剥離紙19を貼り付ける。白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルム18eの表面には、広告等の印刷を行なう。印刷手法は、オンデマンド、凸版輪転、フォーム輪転などにより行なう。
【0018】
続いて、図3(B)に示すように厚さ100μmの透明ポリウレタン系フィルム18aの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18bを形成し、この粘着層18bに厚さ90μmのクラフト剥離紙18cを貼り付ける。
その後、図3(C)に示すように白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルム18eの表面印刷層18dに、クラフト剥離紙18cをはがした透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートする。
【0019】
これらの工程により、印刷の施された白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルム18eに被覆フィルムとなる透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートした印刷シール18が作られる。
完成した印刷シール18は、指定した寸法にしたあとに、自動シール貼り装置に装着され、エスカレータなどの移動手すり29に貼り付けられる。
【0020】
次に、他の実施形態の印刷シール18の構成を説明する。
まず、図4(A)に示すように厚さ50μmの白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルム18gの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18fを形成し、この粘着層18fに厚さ90μmのクラフト剥離紙19を貼り付ける。白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルム18gの表面には、広告等の印刷を行なう。印刷手法は、デジタル出力、オンデマンド、凸版輪転、フォーム輪転あるいはグラビアなどにより行なう。
【0021】
続いて、図4(B)に示すように厚さ100μmの透明ポリウレタン系フィルム18aの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18bを形成し、この粘着層18bに厚さ90μmのクラフト剥離紙18cを貼り付ける。
その後、図4(C)に示すように白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルム18gの表面印刷層18dに、クラフト剥離紙18cをはがした透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートする。
【0022】
これらの工程により、印刷の施された白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルム18gに被覆フィルムとなる透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートした印刷シール18が作られる。
【0023】
さらに他の実施形態の印刷シール18の構成を説明する。
まず、図5(A)に示すように厚さ100μmの白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルム18hの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18fを形成し、この粘着層18fに厚さ90μmのクラフト剥離紙19を貼り付ける。白消ポリエチレン系特殊オレフィ
ンフィルム18hの表面には、広告等の印刷を行なう。印刷手法は、オンデマンド、凸版輪転、フォーム輪転などにより行なう。
【0024】
続いて、図5(B)に示すように厚さ100μmの透明ポリウレタン系フィルム18aの裏面に、厚さ25μmのアクリル系粘着層18bを形成し、この粘着層18bに厚さ90μmのクラフト剥離紙18cを貼り付ける。
その後、図5(C)に示すように白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルム18hの表面印刷層18dに、クラフト剥離紙18cをはがした透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートする。
【0025】
これらの工程により、印刷の施された白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルム18hに被覆フィルムとなる透明ポリウレタン系フィルム18aをラミネートした印刷シール18が作られる。
【0026】
以下、上述した実施形態で用いられる自動シール貼り装置について説明する。
図6の側面図に、本発明による自動シール貼り装置の一実施形態を示し、図7に本装置の平面図を示す。また図8に本装置の正面図を示し、図9に本装置の背面図を示す。
これらの図で、ベースとなる側板1にはスペーサ2を介して補助側板3が固着されている。この側板1には、供給側ワインダ4の回転軸5が軸受6に支持されて回転自在に取り付けられている。図中、符号の7は供給側ワインダ4の鍔である。また、側板1から突出し、補助側板3に軸受8によって支持された回転軸部分には、ギア9が取り付けられている。このギア9は、摩擦板10側のギア11に噛み合っている。
【0027】
また、巻取りワインダ12の回転軸13が、側板1および補助側板3に軸受14,15によって支持されて取り付けられている。この巻取りワインダ12にはワンウエイクラッチが内蔵されている。また、摩擦板10を介したギア16が回転軸13に固着された小ギア17に噛み合っている。これにより、供給側ワインダ4の回転が摩擦板10を介して巻取りワインダ12に伝達されるようになっている。
【0028】
供給側ワインダ4から繰り出される広告物の印刷シール18の裏面は、粘着層となっており、この粘着層側には剥離紙19が貼り付けられている。印刷シール18と剥離紙19とを分離する上下の分離ローラ20,21が回転自在に側板1の下部に取り付けられている。分離された剥離紙19は、巻取りワインダ12に巻き取られるが、剥離紙19の始端をワインダ12に止めておくための止めピン22が巻取りワインダ12に取り付けられている。図6中、符号の23はワインダ12の側面部に止めピン22を固定するための固定部材である。
【0029】
また、軸受24により回転自在に支持された押圧ローラ25が、支軸26を支点に回動可能に取り付けられている。押圧ローラ25を取り付けたアーム27の他端側には、押圧力調節ねじが取り付けられている。この調節ねじを回すことにより、押圧ローラ25による移動手すり29への印刷シール18の押圧力を調整できるようになっている。また、アーム27には、下方に向けてブラシ30が取り付けられており、移動手すり29に貼り付けられた印刷シール18をこのブラシ30によって上方からなぞれるようになっている。
【0030】
また、側板1の前面側に垂直に取り付けられた固定板31には、直角をなすブラシ取付けアーム32が支軸33を支点に回動可能に取り付けられている。図中、符号の34は固定ねじである。このアーム32の固定板寄りには、下方に向けてブラシ35が取り付けられており、移動手すり29に貼り付けられた印刷シール18の両側をこのブラシ35によって移動手すり29に沿って下側に曲げられるようになっている。
【0031】
また、アーム32の前方側には、ブラシ取付け板36が移動手すり29を両側から挟み込むように配設されている。このブラシ取付け板36は、高さ調節ねじ37を回すことにより移動手すり29に対する高さを調整できるようになっている。左右のブラシ取付け板3
6の内側には、移動手すり29の両側面部に印刷シール18の両縁部を良好に貼り付けられるように、徐々に取付け角度を変えたブラシ群38,39,40が取り付けられている。
【0032】
また、側板1の後部側に垂直に取り付けられた固定板41と前面側の固定板31には、装置全体を移動手すり29の上面部に支持するための支持ローラ42,43が軸受に支持されて回転自在に取り付けられている。
【0033】
また、図8および図9に示すように側板1の前後下部と前後の固定板31,41の下部には、手すり案内レール46の側部に当接させて装置全体のふらつきを防ぐための当接部材(レールクランパー)となるねじ棒47,48が螺着されている。ねじ棒47,48の先端部は、当接部49,50となっている。
【0034】
また、側板1の前後に渡らせたロッド51の前後位置には、アーム52が取り付けられており、このアーム52の下部側には、装置全体の横振れを防ぐためにエスカレータの側面部に当接させるパット53が取り付けられている。ここで、アーム52とパット53は、サポートクランパーを構成している。
【0035】
次に、このように構成される自動シール貼り装置の動作を説明する。
まず、裏面に剥離紙19を貼り付けた広告物の印刷シール18が、供給側ワインダ4から繰り出され、分離ローラ20,21において印刷シール18と剥離紙19とが分離される。分離された剥離紙19は巻取りワインダ12に巻き取られる。
印刷シール18は、押圧ローラ25により押し付けられ、移動手すり29の表面に貼り付けられる。移動手すり29は、図6中右方向に移動するので、印刷シール18は、順次供給側ワインダ4から繰り出されていき、供給側ワインダ4により摩擦板10を介して駆動される巻取りワインダ12に剥離紙19が巻き取られていく。
【0036】
移動手すり29上の印刷シール18は、ブラシ35を通過するときに、両縁部がブラシ35に押し付けられて移動手すり29の側面に沿って下方に折り曲げられる。その後、前方のブラシ群38,39,40により、印刷シール18の両縁部は移動手すり29の側面に押し付けられ貼り付けられる。このようにして、図7に示すように例えばエスカレータの移動手すり29の表面に広告物の印刷シール18が張り付けられる。図中符号の54はエスカレータのステップである。また印刷シール18の貼着範囲を図7に示すように、印刷シール18の両縁部のそれぞれの自由端が手すり29の後面部まで到着するように貼り付けることで指先などによるシール18の剥離防止機能を更に向上させることができる。
【0037】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、スカレータや動く歩道の移動手すりの表面に広告物の印刷シールを貼り付けるための技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 側板
2 スペーサ
3 補助側板
4 供給側ワインダ
5 回転軸
6 軸受
7 鍔
8 軸受
9 ギア
10 摩擦板
11 ギア
12 巻取りワインダ
13 回転軸
14,15 軸受
16 ギア
17 小ギア
18 印刷シール
19 剥離紙
20,21 分離ローラ
22 止めピン
23 固定部材
24 軸受
25 押圧ローラ
26 支軸
27 アーム
28 押圧力調整ねじ
29 移動手すり
30 ブラシ
31 固定板
32 ブラシ取付けアーム
33 支軸
34 固定ねじ
35 ブラシ
36 ブラシ取付け板
37 高さ調整ねじ
38,39,40 ブラシ群
41 固定板
42,43 支持ローラ
44,45 支持板
46 手すり案内レール
47,48 ねじ棒
49,50 当接部
51 ロッド
52 アーム
53 パット
54 ステップ
55 アーム
56 押圧力調節ねじ
57 ゴム板
58 案内ロッド
59 センタ合せガイド
60 ローラ
61 止めねじ
62 保護カバー
70 合わせ目
74 接着剤
80 ゴムベラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に印刷シールを貼り付けるシール貼り付け方法であって、
前記移動手すりに印刷シールを貼り付ける第1の工程と、
前記第1の工程で前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせる第2の工程と、
前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布する第3の工程と、
前記第3の工程で塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす第4の工程と
を有するシール貼り付け方法。
【請求項2】
自動シール貼り付け装置を用いて前記移動手すりに前記印刷シールを貼り付ける
請求項1に記載のシール貼り付け方法。
【請求項3】
前記自動シール貼り付け装置は、
裏面の粘着層に剥離紙を貼り付けた前記印刷シールが繰り出される供給側ワインダをベースとなる側板に取り付け、
供給側ワインダから繰り出された前記印刷シールから剥離紙を分離する分離ローラを前記側板に取り付け、
供給側ワインダによって摩擦板を介して駆動されるとともに、前記分離ローラで分離した剥離紙を巻き取る巻取りワインダを前記側板に取り付け、
前記分離ローラで分離した前記印刷シールを移動手すりの表面に貼り付ける押圧ローラを前記側板に取り付け、
前記印刷シールの両縁部を移動手すりの側面部に貼り付けるブラシ群を移動手すりを挟み込むように前記側板の前方部に設け、
前記移動手すり上に装置全体を支持するための支持ローラを、前記側板の前後部に垂直に固定した固定板に取り付け、
手すり案内レールを前後で挟み込む当接部材を前記側板の前後位置および前記前後の固定板に取り付けたものである
請求項2に記載のシール貼り付け方法。
【請求項4】
エスカレータや動く歩道の移動手すりであって、
前記移動手すりに印刷シールを貼り付ける第1の工程と、
前記第1の工程で前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせる第2の工程と、
前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布する第3の工程と、
前記第3の工程で塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす第4の工程と
を経て得られた移動手すり。
【請求項5】
前記印刷シールは、
前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルムの表面に広告等を印刷し、
この白艶ポリプロピレン系特殊オレフィンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである
請求項4に記載の移動手すり。
【請求項6】
前記印刷シールは、
前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルムの表面に広告等を印刷し、
この白艶ポリウレタン系特殊ウレタンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである
請求項4に記載の移動手すり。
【請求項7】
前記印刷シールは、
前記移動手すりの表面長手方向に貼り付けられるアクリル系粘着層を裏面に形成した白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルムの表面に広告等を印刷し、
この白消ポリエチレン系特殊オレフィンフィルムの表面印刷層に、アクリル系粘着層を裏面に形成した透明ポリウレタン系フィルムをラミネートしたものである
請求項4に記載の移動手すり。
【請求項8】
エスカレータや動く歩道の移動手すりの表面に印刷シールを貼り付けるシール貼り付け装置であって、
前記移動手すりに印刷シールを貼り付け、
前記移動手すりに貼り付けた前記印刷シールの両端、あるいは2つの前記印刷シールの端部を接合する際に、接合部となる端部を、所定幅の合わせ目部分を持たせて重ね合わせ、
前記合わせ目部分の表面側に対して、液状の接着剤を塗布し、
前記塗布された接着剤をヘラを用いて所定の厚みになるように延ばす
シール貼り付け装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−93673(P2011−93673A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250024(P2009−250024)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(500112548)
【Fターム(参考)】