説明

ジブクレーン駆動装置及び同装置を備えた物品搬送装置

【課題】物品搬送ライン上の物品を操作性よく移送するジブクレーン駆動装置、及びジブクレーンを利用し、分岐位置の物品をその種類に応じて異なる送出位置に操作性よく移送する物品搬送装置を提供することにある。
【解決手段】基枠体41に枢支され回動端側が回動することで物品E1,E2を搬送可能な腕部材42と、シリンダ43内に第1圧力室51と第2圧力室52を有し、第1連結部c1と第2連結部c2との間へ付勢力Faを発するエアーシリンダ43と、流体圧源53と第1、第2圧力室の間に配備されるエアー圧回路45とを備え、エアー圧回路45は、第1ボタンのオン時に腕部材42に付勢力を付与すると共に所定経過時間後は圧力流体を第1圧力室の外方へ開放し、第2ボタンのオン時に腕部材42に付勢力を与すると共に所定経過時間後は圧力流体を第2圧力室の外方へ開放するよう切換え作動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種物品を搬送する各種物品組立ラインに用いられるジブクレーン駆動装置及び同装置を備えた物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のエンジンは、そのエンジン組立時において、摩擦コンベア等によって形成された主エンジン組立ラインにより、多種のエンジンと共に搬送される。その間に、複数の組立工程部に順次搬送され、各エンジンは各エンジンに適した組立処理が順次行われている。
そして、主エンジン組立ライン上でのエンジン組立が完了すると、各エンジンはその種類に応じて、そのラインの下流側にそれぞれ設定された各分岐位置に達した時点で、同位置に対向配備された物品移送手段によって次のエンジン搬送ライン側に移送される。その上で、更なるエンジンの組立処理がなされ、あるいは、組立処理が完了していると車体搬送ライン側との合流部に搬送された上で、所定の車体側への組み込みが成されている。
【0003】
ところで、例えば、図9に示すように、主エンジン組立ラインのメインコンベア100が2種のエンジンE1,E2を搬送している場合、メインコンベアの下流側に第1種と第2種の各エンジンの分岐位置Q1,Q2がコンベア長手方向に所定量離れて配設される。ここで第1種のエンジンE1は第1分岐位置Q1に達すると、第1の物品移送手段110、例えばホイストレール130及びこれに支持されたホイスト140によって、次の第1エンジン搬送ライン120側に移送される。更に、第2種のエンジンE2は第2分岐位置Q2に達すると、第2の物品移送手段130であるドロップリフターにより、次の第2エンジン搬送ライン150側に移送される。
【0004】
ところで、エンジン組立ラインにおける2つの互いに異なる分岐位置を1箇所に集約化することでスペースの有効利用を図ることが出来る。このような場合、例えば、図10に示すように、メインコンベア100で搬送され分岐位置P1に達した第1種のエンジンE1をジブクレーン160の基枠体161に枢支された腕部162で吊り上げ、同腕部162を手動で水平方向に回動させて、分岐位置P1に対して側方の第1搬送ライン170上の側方位置P2に移送する。更に、2点差線で示すように分岐位置P1に達した第2種のエンジン(不図示)をドロップリフター180で分岐位置P1に対して上方の第2搬送ライン190上の上方位置P3に移送している。この場合、ジブクレーン160の作動時にドロップリフター180を上位置(上方位置P3)に逃がすことで、両者の干渉を排除できる。
【0005】
ところで、ジブクレーン160の腕部162の回動端には電動ホイスト170によりエンジンE1が吊り上げられ、同エンジンが腕部162と共に分岐位置P1より側方位置P2にアクチュエーターを用いず手動で水平回動して移送される。
なお、特開2000−343235号公報(特許文献1)には、溶接ガンを平行リンクであるスイングアームにより支持し、これらスイングアーム及び溶接ガンを手動により移動させるにあたり、エアーアクチュエーターである空気バネを用いて溶接ガン側の重量軽減を図り、操作性を改善するようにしたポータブルスポット溶接機が開示される。
【0006】
【特許文献1】特開2000−343235号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図10に示す物品搬送装置のように、分岐位置P1に達した第1種のエンジンE1をジブクレーン160で側方位置P2に手動で水平回動させ、第2種のエンジン(不図示)をドロップリフターの昇降作動によって上方の上方位置P3に移送することで、2種のエンジンの分岐位置P1を1箇所に集約化し、搬送ラインのスペースの有効利用を図れる。
しかし、この物品搬送装置で物品移送手段として用いているジブクレーン160は、回動操作力をアシストするアクチュエーターを用いていない。ここでは手動でジブクレーンの腕部162が分岐位置P1と側方位置P2との間を回動操作される。この場合、作業者の手動操作力のみによるジブクレーン回動操作は比較的作業負担が大きなものであり、大量生産されるエンジン等の物品の搬送ラインに採用することは不適当である。更に、アクチュエーターを用いジブクレーン回動操作をアシストする構成を採るとした場合でも、作業者にとってジブクレーン回動操作性をより改善することが要求され、この点でも改善が望まれている。
【0008】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、目的とするのは、ジブクレーンの手動操作を操作性よくアシストできるジブクレーン駆動装置を提供することにある。更に、物品搬送ライン上の分岐位置に達した物品をその種類に応じて異なる送出位置にそれぞれ移送する物品移送装置とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、基枠体に枢支され回動端側が第1位置と第2位置との間を回動することで吊り下げた物品を搬送可能な腕部材と、シリンダ内に互いに区画されて設けられた第1圧力室と第2圧力室を有し、前記腕部材にピン結合された第1連結部と前記基枠体側のブラケットにピン結合された第2連結部とを互いに接離する方向へ付勢する流体圧アクチュエーターと、流体圧源と前記第1、第2圧力室の間を接続する流体圧回路と、を具備し、前記流体圧回路は、第1ボタンのオン時に前記第1圧力室へ圧力流体を所定経過時間供給して前記腕部材に第1位置より第2位置への付勢力を付与すると共に前記所定経過時間後供給を停止し前記圧力流体を前記第1圧力室の外方へ開放し、第2ボタンのオン時に前記第2圧力室へ圧力流体を所定経過時間供給して腕部材に第2位置より第1位置への付勢力を与すると共に前記所定経過時間後供給を停止し前記圧力流体を前記第2圧力室の外方へ開放するよう切換え作動することを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記圧力流体は高圧エアーであり、前記流体圧アクチュエーターはエアーシリンダであり、前記流体圧源は高圧エアー源であっても良い。この場合、前記腕部材の切換え応答性を比較的高めることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のジブクレーン駆動装置において、前記所定経過時間は前記腕部材が回動を開始し前記第1位置と第2位置のいずれか一方へ達するに相当する時間幅より所定量短い時間幅として設定されることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のジブクレーン駆動装置において、前記回動付勢力は前記腕部材の静止摩擦力より小さく設定されることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3に記載のジブクレーンを用い、物品の搬入ライン上の分岐位置に達した第1種の物品を前記分岐位置の側方の側方送出位置に移送すると共に同位置より第1分岐搬送ライン側に送出し、更に、ドロップリフターを用い、前記分岐位置に達した第2種の物品を前記分岐位置の上方であって前記ジブクレーンの回動域の上方の上方搬入位置に移送すると共に同位置より第2分岐搬送ライン側に送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、第1ボタンがオン操作されると、流体圧アクチュエーターによって所定経過時間のみ腕部材に第1位置より第2位置への回動付勢力が付与されるので、腕部材を第1位置より第2位置へ容易に回動でき、第2ボタンがオン操作されると、流体圧アクチュエーターによって所定経過時間のみ腕部材に第2位置より第1位置への回動付勢力が付与されるので、腕部材を第2位置より第1位置へ容易に回動でき、特に、所定経過時間の経過後に第1圧力室と第2圧力室の外方へ圧力流体が開放され、圧力流体が共に排除されるので、流体圧アクチュエーターからの付勢力を排除し、作業者の操作力のみで操作性よく腕部材を所定停止位置に停止させることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、物品を吊り下げた腕部材が第1位置と第2位置のいずれか一方へ達する前の時点で確実に流体圧アクチュエーターの付勢力を排除でき、確実に操作者の操作力のみで腕部材を停止位置へ操作性よく停止させることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、腕部材の静止摩擦力より流体圧アクチュエーターが発する付勢力が小さいので、付勢力が過度に大きいことによる腕部材の急激な回動を防止でき、しかも回動開始時の操作力を付勢力がアシストでき、腕部材の全回動域での操作性を良好に保持できる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、分岐位置に達した第1種の物品をジブクレーンにより吊り上げ、流体圧アクチュエーターのアシスト力を受けることで操作性よく第1種の物品を側方送出位置に位置精度を保持した上で搬送でき、分岐位置に達した第2種の物品をドロップリフターにより上方送出位置に移送すると共に同位置よりメイン搬送コンベア4により送出でき、特に、ドロップリフターとジブクレーンを選択的に駆動することで相互干渉を防止でき、搬送装置における1つの分岐位置より2種の物品をそれぞれ異なる送出位置に分別して移送でき、搬送装置の分岐位置の集約化を図れ、これによって搬送装置におけるスペースの有効利用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1、図2にはこの発明の一実施形態としてのジブクレーン駆動装置M1と、同装置を備えた物品搬送装置A1を示した。
物品搬送装置A1は、図2に示すように、2種のエンジンE1,E2が投入されるエンジン投入位置U0に設けられた昇降手段である投入用リフター1と、この投入用リフター1からの各エンジンE1,E2を複数の組立工程部I,II,III,・・・を経て、分岐位置U1へと搬送させる主搬入ラインR0をなすメイン搬送コンベア3と、分岐位置U1の側方の側方送出位置U2を基点として比較的少量生産の第1種エンジンE1を不図示の第1車体に組み込むべく、不図示の第1車体の搬送ラインRb1との合流部W1に搬送する第1分岐搬送ラインR1をなす第1分岐路コンベア12と、分岐位置U1の上方の上方送出位置U3を基点として、比較的大量生産の第2種エンジンE2を不図示の第2車体に組み込むべく、第2車体の搬送ラインRb2との合流部W2に搬送する第2分岐搬送ラインR2をなすオーバーヘッドコンベア4とを備える。
【0019】
更に、物品搬送装置A1は、分岐位置U1に達した比較的少量生産の第1種のエンジンE1を側方送出位置U2に移送する物品移送手段としてのジブクレーン13と、分岐位置U1に達した比較的大量生産のエンジンE2を分岐位置U1の上方の上方搬入位置U3に移送する物品移送手段としてのドロップリフター6とを備える。
なお、第1、第2種の各エンジンE1、E2には予め、エンジンの吊り下げ金具7が係合される。このエンジン吊り下げ金具7は主係止金具701を中央に連結した平面視で矩形の枠状金具702を備え、これの四角とエンジン本体の4角をフック付きワイヤ703で連結した構造をなし、このエンジン吊り下げ金具7はエンジン組立完了時に排除される。
【0020】
ここで、主搬入ラインR0をなすメイン搬送コンベア3は、図1に示すように、上下コンベア303,304を上下に並列配備し、更に、上流端と下流端とには上流部リフター301と下流部リフター302とを対向配備する。これにより、後述のパレット8を往復搬送可能としている。
上流部リフター301上には各エンジンE1,E2が投入されるワーク投入位置U0に設けられ、同リフターが新たなエンジンE1,E2のいずれかをパレット8に載置してメイン搬送コンベア3に送出する。
【0021】
更に、メイン搬送コンベア3の下流端の下流部リフター302はエンジンを分岐位置U1で第1分岐路コンベア12やオーバーヘッドコンベア4に対して移送した後で、空になったパレット8を降下させ、図1に示すように、下コンベア304に送る。ここで戻し用リフター302及び下コンベア304を経て移動するパレット8(図1参照)は投入側リフター301により受け取られ、これが上昇して再び上部往路のワーク投入位置U0に戻される。その上で、投入側リフター301は新たなエンジンE1,E2のいずれかを再び載置し、メイン搬送コンベア3に送出する。
メイン搬送コンベア3に対して直交方向に延びる第1分岐搬送ラインR1は、第1分岐路コンベア12により形成される。第1分岐路コンベア12は無端ベルトコンベアである。この第1分岐路コンベア12は後述するようにジブクレーン13によって分岐位置U1より側方送出位置U2に移送された物品である第1種エンジンE1を載置し、第1車体の搬送ラインRb1との合流部W1に搬送する。
ドロップリフター6は図1,3に示すように、ポスト14、昇降台15、吊り下げ部材16、モータ駆動部17、ワイヤ18、カウンタウエイト19を備える。ドロップリフター6は、制御装置22によって各部が制御され、この制御装置22はドロップリフター6を含む物品搬送装置A1全体を制御する機能を備える。
【0022】
ポスト14は、後述するメイン搬送コンベア3のトロリーTおよびメイン搬送コンベア3の側方近傍に配設され、フロアFPから上方に向けて垂設される。このポスト14は縦レール141を左右に突設し、その縦レール141に案内されて昇降台15が昇降する。昇降台15は、主搬入ラインR0の分岐位置U1からエンジンE2を受け取る時にはエンジン吊り下げ金具7を係止可能な受け取り位置H1まで降下し、メイン搬送コンベア3のトロリーT側にエンジンE2を引き渡す時には上部受け渡し位置H2に上昇する。昇降台15はモータ駆動部17のガイドローラに係合されたワイヤ18を介してカウンタウエイト19に連結される。なお、カウンタウエイト19と昇降台15およびエンジンE2との間での重量バランスが採られ、重量調整がなされている。これによって、モータ駆動部17の駆動力が比較的小さくても、昇降台15を容易に昇降させることができる。モータ駆動部17は制御装置22によって制御される。
【0023】
受け取り位置H1と上部受け渡し位置H2との間の昇降区間HLを上下動する昇降台15はその要部をなす腕部材42を備える。腕部材42はその突端側に昇降レール部16を備える。図3に示すように、その昇降レール部16の前後端にはその昇降レール部16の前後端を後述の搬送レール23に接続する前後接続金具24が装着される。ここでの前後接続金具24は昇降台15が上方搬入位置U3に達した際に、その昇降台15側の不図示の切換え片が搬送レール23側の不図示の接続金具に対して係合することで相互に連結状態を維持できるように構成される。
【0024】
このような昇降台15の昇降レール部16は後述のオーバーヘッドコンベア4側の搬送レール23と前後端が連通する際に、トロリーTの進入、送出を可能とする。特に、1のトロリーTが昇降レール部16に達し、所定の停止位置に達すると、不図示のロック機構が働き、不動状態を保持でき、停止状態でエンジンE2を吊り下げた状態で昇降レール部16と共に昇降可能である。
第2分岐搬送ラインR2をなすオーバーヘッドコンベア4は、天井OWに支持されるチェーンレール26とこの下方に併設される搬送レール23とを備える。
チェーンレール26は内部に図示せぬ駆動源に接続された不図示の駆動チェーンが循環している。この駆動チェーン(不図示)にはチェーンレール26の下部スリットより突き出し、互いに所定間隔を介して係合移動部材29が順次取り付けられる。各係合移動部材29には下方に係止部291が突き出し、同係止部291が搬送レール23側の後述のトラニオン28の被係合片281に係合し、トラニオン28側を搬送方向に搬送する。
【0025】
搬送レール23は左右一対のレール半部231(図1参照)を備え、これら両レール半231をスリットSを介して互いに対向させた状態を保持して連結板部材273によって一体化され、天井OWの構成部材側に支持されている。搬送レール23にはその内をコロ接触で移動する複数のローラ274を介して板状のトラニオン28が移動可能に支持され、前後2つのトラニオン28が前連結杆29で相対的な角変動可能に連結される。先端のトラニオン28の上端からは搬送レール23の上部スリットを貫通して被係合片281が延出形成される。この被係合片281はチェーンレール26側の駆動チェーン(不図示)に設けた係合移動部材29の係止片291が係合することで、先端のトラニオン28を含むトロリーTが搬送作動するように構成されている。なお、符号j1、j2は隣り合うトロリーTの当接時に機能する緩衝抑制部材である。
【0026】
前後2つのトラニオン28の後方には第3のトラニオン28が後連結杆31を介して連結され、この後連結杆31の前部には吊り下げ係止部32が形成される。この吊り下げ係止部32は受け取り位置H1に達した昇降台15側より垂下された際に、分岐位置U1のエンジンE2がエンジン吊り下げ金具7を介して作業者により係止される。
なお、トロリーTは前後3つのトラニオン28と前後連結杆29、31とからなり、昇降台15の昇降レール部16に達した際に、昇降台15と共に上下できる。なお、昇降レール部16とその上方のチェーンレール26はこの部分において比較的上下に大きな幅Hcで離れ、係合移動部材29の係止片291がトロリーT側の被係合片281と離脱している間は独自に移動可能である。
【0027】
このようなオーバーヘッドコンベア4の側方で分岐位置U1との対向部に配備されたドロップリフター6の下方にはシャッター80及びジブクレーン13が配備される。
ここでシャッター80はドロップリフター6の腕部42が上方搬入位置U3に位置する際に、その下方のジブクレーン13の稼動域を水平方向に摺動可能な金網製のシャッター部材82によって区画する。
【0028】
図1に示すように、シャッター80は分岐位置U1の直上であって、図7に示すように、腕部42の上下動を許容できる開口を確保できる開位置D1と同開口を閉じる閉位置D2との間で開閉作動し、その開閉作動は制御手段22により制御されている左右のエアーシリンダ85によって行われる。制御手段22はジブクレーン13の稼動時、即ち、分岐位置U1にエンジンE1が搬送されたのを検出すると、シャッター80を開位置D1より閉位置D2に閉作動させ、上方からの異物の落下等に対処でき、作業者の安全を確保し、分岐位置U1にエンジンE2が搬送されたのを検出すると、開位置D1に切換わるよう制御する。
【0029】
図7,8(a),(b)に示すように、シャッター80は、天井側に支持されたシャッター基枠81に金網製のシャッター部材82が支持される。ここで、シャッター部材82は段差を保って形成された前上枠レール821及び後枠レール822に縦向きローラ83を当接させる(図8(a)参照)。これに加え、シャッター部材82の後枠レール822には横向きローラ84をも当接させる(図8(b)参照)。これによって、前上枠レール821と後枠レール822にガイドされ、左右のシャッター部材82が左右のエアーシリンダ85によって開閉駆動される。
【0030】
図2に示すように、分岐位置U1に達した比較的少量生産の第1種のエンジンE1を側方送出位置U2に移送する物品移送手段としてのジブクレーン13は、メイン搬送コンベア3の下流側に設けられた分岐位置U1の側方に配備される。
図4(a)、(b),図5に示すように、このジブクレーン13は天井OW側の構成部材に上端が固着され下方に延びた柱状の基枠体41と、その基枠体41に基端が枢支された腕部材42と、その腕部材42に水平方向の回動付勢力を加える流体圧アクチュエーターとしてのエアーシリンダ43と、腕部材42の回動域を規制する一対のストッパ44と、エアーシリンダ43に接続される流体圧回路としてのエアー圧回路45(図6参照)とを備える。
【0031】
腕部材42は横向き柱状の主部451と、主部451の基端に直交状態で溶着される縦枠部452と、縦枠部452の下側部より主部の基端側要部に亘り溶着される傾斜支持板453とで一体的に形成されている。
図4(a)、(b)に示すように、腕部材42の基端である縦枠部452は、基枠体41に対して縦向きでピン結合され、即ち、上下1対のヒンジ部材46にピン結合され、その回動中心線L0回りに回動端側を水平方向に回動する。
【0032】
この腕部材42の回動角αは回動中心線L0の位置と、分岐位置(第1位置)U1と側方送出位置(第2位置)U2とによって決定され、その回動角αを越える過度の回動を一対のストッパ44が規制する(図5参照)。一対のストッパ44はそれぞれが基枠体41に基端441がボルトで締結され、延出端442がそれぞれ微調整用の第1、第2アジャスタボルト471,472を介してストッパ位置を決定している。ここで第1アジャスタボルト471が腕部材42の側方送出位置U2を規制し、第2アジャスタボルト472が腕部材42の分岐位置U1を規制するよう機能する。
なお、基枠体41からはバー状のブラケット95(図4(a)参照)が突き出し形成され、その先端には側方送出位置(第2位置)U2に達した腕部材42と対向する際にオンする位置センサ91が取り付けられる。この位置センサ91の検出信号は制御手段22に出力される。
【0033】
腕部材42に水平方向の回動付勢力を加える流体圧アクチュエーターとしてのエアーシリンダ43は、その内部にピストン48と一体のロッド49を出し入れ可能に装着される。
【0034】
エアーシリンダ43はそのロッド端が腕部材42側にピン結合され、第1連結部c1(図4(a)参照)をなす。更に、エアーシリンダ43のシリンダ部431の中ほどと基枠体41側のブラケット70とがピン結合され、第2連結部c2をなす。
シリンダ43内はピストン48で区画された第1圧力室51と第2圧力室52(図6参照)を備え、第1圧力室51と第2圧力室52には流体圧源としてのエアー源53がエアー圧回路45を介して接続されている。これら第1圧力室51と第2圧力室52へのエアー圧の給排により、エアーシリンダ43は第1、第2連結部c1、c2との間の長さLpを伸縮させる方向への付勢力を発することができる。
【0035】
図6に示すように、ジブクレーン駆動装置M1の要部をなすエアー圧回路45は、エアー源53に併設される第1切換え流路54と第2切換え流路55とを備え、第1切換え流路54が第1圧力室51に、第2切換え流路55が第2圧力室52に適時に高圧エアーを供給し、定常時には第1圧力室51と第2圧力室52を共に大気開放器50を介し大気開放し、エアーシリンダ43を空作動状態に保持する。
具体的には、エアー圧回路45はエアー源53から延びる高圧管56と、それより分岐して延び、ストップ弁57、安全弁58を備えたエアー導入管59と、エアー導入管59より第1、第2分岐部r1、r2を経てエアーオペレートバルブ61に達する高圧管60と、エアーオペレートバルブ61の第1、第2供給口m1、m2よりエアーシリンダ43の第1圧力室51と第2圧力室52に接続される第1、第2供給管62,63とを備える。なお、第1、第2供給管62,63は、それぞれが調圧器V1と絞り弁V2とで供給圧を調整し、一方弁V3、V4で排気抵抗の低減を図っている。
【0036】
高圧管60には第1、第2分岐部r1、r2が設けられ、第1分岐部r1では第1切換え流路54と第2切換え流路55に高圧エアーを分岐し、第2分岐部r2では第1エアーオペレートバルブ68と第2エアーオペレートバルブ68’に高圧エアーを分岐して供給する。
第1切換え流路54は押しボタン66のオンにより開放する開閉弁67と、同弁を通過した高圧エアーを受け切換わる第1エアーオペレートバルブ68とを備える。第1エアーオペレートバルブ68では、適時に第2分岐部r1からの高圧エアーをエアーオペレートバルブ61の第1受圧口n1に供給する。
第2切換え流路55は押しボタン66’のオンにより開放する開閉弁67’と、同弁を通過した高圧エアーを受け切換わる第2エアーオペレートバルブ68’とを備える。第2エアーオペレートバルブ68’では適時に第2分岐部r1からの高圧エアーをエアーオペレートバルブ61の第2受圧口n2に供給する。
【0037】
第1エアーオペレートバルブ68及び第2エアーオペレートバルブ68’はそれぞれがタイマー回路TDを備える。各タイマー回路TDは、押しボタン66、66’のオンにより開放する開閉弁67、67’によって、一旦、加圧位置q2(図6に実線で示す)に切換わった第1、第2エアーオペレートバルブ68、68’を予め設定された経過時間tの後に、定常位置q1に戻すように切換え作動できる。
エアーオペレートバルブ61は、押しボタン66のオンに応じて第1エアーオペレートバルブ68が加圧位置q2に切換わり第1受圧口n1が高圧エアーを受け基準位置p0から第1位置p1に切換わる。この際、第1圧力室51が高圧エアーの供給を受け、第1、第2ピン結合部c1、c2との間の長さLp(図4(a)参照)を伸び方向へ変位させ、同伸び方向への付勢力を腕部材42に加えることができる。
【0038】
エアーオペレートバルブ61は、押しボタン66’のオンに応じて第2エアーオペレートバルブ68’が加圧位置q2’に切換わり第2受圧口n2が高圧エアーを受け基準位置p0から第2位置p2に切換わる。この際、第2圧力室52が高圧エアーの供給を受け、第1、第2ピン結合部c1、c2との間の長さLpを縮め方向へ変位させ、同を縮め方向への付勢力を腕部材42に加えることができる。
次に、エアー圧回路45を備えたジブクレーン駆動装置M1及び物品搬送装置A1の作動を説明する。
図2に示すように、物品搬送装置A1はその駆動時にメイン搬送コンベア3により2種のエンジンE1,E2を適宜の順番で分岐位置U1側に搬送しその途中の過程で、エンジン組立処理がなされる。
【0039】
分岐位置U1に比較的生産量の多い第2種のエンジンE2が達すると、これを検知した制御装置22は、シャッター80が開位置D1に保持されるように制御する。更に、非作動側となるジブクレーン13の腕部材42を側方送出位置U2へ保持したことを位置センサ91で確認する。
更に、ドロップリフター6の昇降台15が上部受け渡し位置H2にあり、昇降台15の昇降レール部16にオーバーヘッドコンベア4の1のトロリーTを収容し、ずれ規制した状態に支持したことを確認する。その上で、制御装置22は昇降台15を上部受け渡し位置H2より降下させ、受け取り位置H1に移動させる。この受け取り位置H1ではすでに分岐位置U1に達した比較的生産量の多い第2種のエンジンE2の直上にトロリーT側の後連結杆31の吊り下げ係止部32にエンジン吊り下げ金具7を用いてエンジンE2が作業者によって係止される。
【0040】
この後、作業者によって制御装置22に上昇指令が入力されると、制御装置22がドロップリフター6の昇降台15を受け取り位置H1より上部受け渡し位置H2に移動させる。この上部受け渡し位置H2に達した昇降レール部16は前後接続金具24の働きで搬送レール23に接続され、昇降レール部16のエンジンE2を吊り下げるトロリーTは後続の次のトロリーTより押圧力を受け、搬送方向に移動し、チェーンレール26と接近する位置に達する。この状態に入って待機状態にあると、チェーンレール26側の係合移動部材29の係止片291が移動してきた際に、相互に係止され、チェーンレール26側の搬送力を受けて、エンジンE2を吊り下げるトロリーTも第2分岐搬送ラインR2に沿って搬送移動する。
【0041】
次に、分岐位置U1に比較的生産量の少ない第1種のエンジンE1が達するとする。これを検知した制御装置22は、ドロップリフター6の昇降台15を上部受け渡し位置H2に保持した状態を確認し、非作動に保持し、更に、シャッター80を開位置K1より閉位置K2に閉作動させる。
次いで、ジブクレーン13の腕部材42が側方送出位置U2にあることを確認し、これが作業者によって、側方送出位置U2側より分岐位置U1に移動完了するのを待つ。この間に、ジブクレーン13がエアーシリンダ43の付勢力で腕部材42側をアシストする挙動がなされる。
【0042】
この際、ジブクレーン駆動装置M1の要部をなすエアー圧回路側は、第1、第2の押しボタン66、66’が操作されていない定常状態にあり、これに応じて、エアーオペレートバルブ61は定常位置(図6に実線で示す位置)p0に保持されている。この場合、高圧エアーの供給口e1が閉鎖され、左右大気開放口e2、e3が共に開放位置にあり(図6中に実線で示す状態)、エアーシリンダ43の付勢力は生じず、腕部材42は空作動可能な状態にある。
ここで、作業者がジブクレーンの腕部材42を側方送出位置U2(退避位置)より分岐位置U1に移動させるべく、第1の押しボタン66をオン操作するとする。
【0043】
この場合、第1の押しボタン66のオンに連動し、第1エアーオペレートバルブ68が加圧位置q2に切換わり、第1受圧口n1が高圧エアーを受け、エアーオペレートバルブ61は基準位置p0から第1位置p1に切換わる。この際、第1圧力室51が高圧エアーの供給を受け、第1、第2ピン結合部c1、c2との間の長さLpを伸び方向へ変位させ、同伸び方向への付勢力を腕部材42に加えることができる。この場合、腕部材42は作業者の押圧操作力を受け同時にエアーシリンダ43の付勢力を受けることより、作業者の押圧操作力は比較的小さな押圧操作力で済み、腕部材42に静止摩擦力が作用していても、スムーズに腕部材42を水平方向に回動し、側方送出位置U2から分岐位置U1に移動できる。
【0044】
次に、作業者がジブクレーンの腕部材42を分岐位置U1に保持したまま、エンジンE1をエンジン吊り下げ金具7を用いて腕部材42の電動ホイスト96(図1参照)に係止し、吊り上げ指示を不図示のボタン操作で入力することで、電動ホイスト96(図1参照)を吊り上げ駆動し、腕部材42にエンジンE1を所定高さに吊り下げる。
次いで、作業者がジブクレーンの腕部材42を分岐位置U1より側方送出位置U2に移動させるべく、第2の押しボタン66’をオン操作するとする。
【0045】
この場合、第2の押しボタン66’のオンに連動し、第2エアーオペレートバルブ68’が加圧位置q2’に切換わり、第2受圧口n2が高圧エアーを受け、エアーオペレートバルブ61は基準位置p0から第2位置p2に切換わる。この際、第2圧力室52が高圧エアーの供給を受け、第1、第2ピン結合部c1、c2との間の長さLpを縮み方向へ変位させ、同縮み方向への付勢力を腕部材42に加えることができる。この場合、作業者の押圧操作力は比較的小さな押圧操作力で済み、腕部材42に静止摩擦力が作用していても、スムーズに腕部材42を分岐位置U1から側方送出位置U2に移動できる。
【0046】
このような腕部材42の分岐位置U1と側方送出位置U2との間での水平方向の回動角αの作動中において、回動時には操作者の押圧操作力Fmに対して付加できる付勢力Faを加え、操作者の押圧操作をアシストすることができ、腕部材42側の回動操作を容易に行える。
更に、ここでは、エアーシリンダ43の付勢力Faが、エアー圧,ピストンの受圧面積によって増減調整できる。特に、ここでの付勢力Faは腕部材42の静止摩擦力Fmより小さく設定される。これによって、付勢力Faが過度に大きいことによる腕部材42の急激な回動を防止できる。
【0047】
更に、ここでは、第1、第2の押しボタン66,66’が操作された後で、各タイマー回路TDが予め設定された経過時間tの経過後に第1、第2エアーオペレートバルブ6868’を開通位置q2、q2’から閉鎖位置q1、q1’に戻し切換えるよう作動する。 これによって、エアーオペレートバルブ61の第1、第2受圧口n1、n2の高圧エアーを排除し、第1、第2位置p1、p2から基準位置p0への戻し切換がなされる。ここで、所定の経過時間tは、腕部材42が回動を開始し、側方送出位置U2より分岐位置U1(第1位置)へ達するに相当する時間幅より所定量短い時間幅として設定される。
【0048】
このようにエアーオペレートバルブ61が経過時間tの経過後は基準位置p0に戻るので、第1圧力室51と第2圧力室52へのエアー圧の付勢力の発生はなくなり、エアーシリンダ43は空作動状態になる。即ち、この時点で、エンジンE1を吊り下げる腕部材42は操作者の押圧操作力Fmのみにより操作され、回動中にあることで比較的小さな摩擦力のみが加わっている腕部材42を操作者の意思のままで分岐位置U1に位置精度よく停止させることができる。
このように、ジブクレーン駆動装置M1は、回動開始時に比較的大きく必要とされる操作力Fmの一部を付勢力Faによって肩代わり、即ち、アシストでき、腕部材42の停止時には操作者の意思のままに腕部材42を停止でき、全回動域での腕部材42の手動により回動操作性を良好に保持でき、作業者の負担を軽減できる。
【0049】
特に、付勢力Faを発する流体圧アクチュエーターはエアーシリンダ43であり、流体圧源は高圧エアー源53であるので、腕部材42の切換え応答性を比較的高めることができ、作業効率を高めることができる。
更に、ここでは、分岐位置U1に達した少量生産のエンジンE2をジブクレーン13により、エアーシリンダ43のアシスト力を受けることで水平方向に回動し、側方送出位置U2に移送し、分岐位置U1の第2種のエンジンE2をドロップリフター6により上方送出位置U3に移送する。この際、ドロップリフター6とジブクレーン13を選択的に駆動することで相互干渉を防止でき、物品搬送装置A1における主搬入ラインR0の分岐位置U1より2種のエンジンE1,E2をそれぞれ異なる送出位置U2,U3に分別して移送でき、物品搬送装置A1における分岐位置の集約化を図れ、物品搬送装置A1におけるスペースの有効利用が可能となる。
【0050】
上述のところにおいて、腕部材42を水平方向に回動操作する流体圧アクチュエーターはエアーシリンダ43であったが、これに代えて油圧シリンダを用いてもよい。この場合、腕部材及びこれに吊り下げられる物品の総重量が比較的大きな場合であっても、十分の回動方向の不勢力を付与でき、操作者の操作力を肩代わりして確実にアシストできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態としての物品搬送装置の分岐位置の側面図である。
【図2】図1の物品搬送装置の概略平面図である。
【図3】図1の物品搬送装置で用いるドロップリフターの正面図である。
【図4】図1の物品搬送装置で用いるジブクレーンを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】図1の物品搬送装置で用いるジブクレーンにおけるストッパ部分の拡大切欠平面図である。
【図6】図4のジブクレーンに接続されるエアー圧回路図である。
【図7】図1の物品搬送装置で用いるシャッターの拡大平面図である。
【図8】図7のシャッターで用いるローラを示し、(a)は図7のE−E断面図、(b)はJ−J断面図である。
【図9】従来の物品搬送装置の平面図を示す。
【図10】従来の他の物品搬送装置の平面図を示す。
【符号の説明】
【0052】
6 ドロップリフター
13 ジブクレーン
41 柱状の基枠体
42 腕部材
43 エアーシリンダ
45 エアー圧回路
51 第1圧力室
52 第2圧力室
54 第1切換え流路
55 第2切換え流路
66 第1ボタン
66’ 第2ボタン
70 ブラケット
c1 第1連結部
c2 第2連結部
t 経過時間
A1 物品搬送装置
E1,E2 エンジン
Fa 付勢力
Fm 操作力
M1 ジブクレーン駆動装置
OW 天井
R1 主搬入ライン
R1 第1分岐搬送ライン
R2 第2分岐搬送ライン
U0 エンジン投入位置
U1 分岐位置(第1位置)
U2 側方送出位置(第2位置)
U3 上方送出位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基枠体に枢支され回動端側が第1位置と第2位置との間を回動することで吊り下げた物品を搬送可能な腕部材と、
シリンダ内に互いに区画されて設けられた第1圧力室と第2圧力室を有し、前記腕部材にピン結合された第1連結部と前記基枠体側のブラケットにピン結合された第2連結部とを互いに接離する方向へ付勢する流体圧アクチュエータと、
流体圧源と前記第1、第2圧力室の間を接続する流体圧回路と、を具備し、
前記流体圧回路は、第1ボタンのオン時に前記第1圧力室へ圧力流体を所定経過時間供給して前記腕部材に第1位置より第2位置への付勢力を付与すると共に前記所定経過時間後供給を停止し前記圧力流体を前記第1圧力室の外方へ開放し、第2ボタンのオン時に前記第2圧力室へ圧力流体を所定経過時間供給して腕部材に第2位置より第1位置への付勢力を与すると共に前記所定経過時間後供給を停止し前記圧力流体を前記第2圧力室の外方へ開放するよう切換え作動することを特徴とするジブクレーン駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載のジブクレーン駆動装置において、
前記所定経過時間は前記腕部材が回動を開始し前記第1位置と第2位置のいずれか一方へ達するに相当する時間幅より所定量短い時間幅として設定されることを特徴とするジブクレーン駆動装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のジブクレーン駆動装置において、
前記回動付勢力は前記腕部材の静止摩擦力より小さく設定されることを特徴とするジブクレーン駆動装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載のジブクレーンを用い、物品の搬入ライン上の分岐位置に達した第1種の物品を前記分岐位置の側方の側方送出位置に移送すると共に同位置より第1分岐搬送ライン側に送出し、更に、ドロップリフターを用い、前記分岐位置に達した第2種の物品を前記分岐位置の上方であって前記ジブクレーンの回動域の上方の上方搬入位置に移送すると共に同位置より第2分岐搬送ライン側に送出することを特徴とする物品搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−247582(P2008−247582A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−93673(P2007−93673)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(000176811)三菱自動車エンジニアリング株式会社 (402)
【Fターム(参考)】