説明

ジャーナルデータ管理方法、ジャーナルデータ管理システム、金融端末機、中継装置、及びジャーナル管理サーバ

【課題】センタサーバへ送信されるジャーナルデータの流量を制御し、ネットワークやセンタサーバ処理遅延を防止する。
【解決手段】ジャーナルデータ管理システムは、金融機関における複数の営業店端末20−1〜20−3及び中継装置30を有し、この中継装置30が、ネットワーク40を介して、ジャーナルデータの集中管理を行うためのセンタサーバ60に接続されている。営業端末20がジャーナルデータをセンタサーバ60へ送信する時、中継装置30内で照会頻度の高い項目がどうかを判断し、照会頻度の高いものについては、即時にセンタサーバ60へ送信する。照会頻度が低い場合は、ネットワーク負荷の低い時間帯に遅延(ディレイ)して送信する。そのため、ネットワークトラフィックやセンタサーバ60の処理負荷状況に応じた流量制御を行うことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関の金融端末機(以下、端末機を単に「端末」という。)、例えば、営業店に設置された営業店端末で発生する取引履歴等のジャーナルデータをネットワークを介してセンタへ送信し、センタに設けられたジャーナル管理サーバにて集中管理する場合において、ジャーナル管理サーバへ送信されるジャーナルデータの流量を制御するためのジャーナルデータ管理方法、ジャーナルデータ管理システム、金融端末、中継装置、及びジャーナル管理サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、営業店端末の操作等を実施した場合に取引履歴や操作履歴として、ジャーナルデータが取得され、このジャーナルデータをネットワークを介してセンタサーバへ送信し、センタサーバにて一括して保存及び管理(即ち、集中管理)することにより、運用コストを削減して効率的なジャーナル管理を行うジャーナルデータ管理方法あるいはジャーナルデータ管理システムが知られている。
【0003】
ジャーナルデータの取得方法(即ち、作成方法)については、例えば、下記の特許文献2に記載されている。営業店端末で取得された複数のジャーナルデータは、各ジャーナルデータ単位でセンタサーバへ送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−84345号公報
【0005】
【特許文献2】特開2002−24905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のジャーナルデータ管理方法あるいはジャーナルデータ管理システムでは、次のような課題があった。
【0007】
全営業店端末のジャーナルデータをネットワークを介してセンタサーバへ集中して送信すると、ネットワーク負荷やサーバ処理能力により、処理時間の遅延や送信データトラフィック(通信量)の滞留が発生する懸念がある。加えて、センタサーバで取得するジャーナルデータの対象は、変更されずに固定されたものであるため、ネットワークトラフィックやサーバ処理の状況に応じた流量制御が出来ない。これに対処するために、センタサーバで取得するジャーナルデータを削減して必要最小限とした場合、必要なジャーナルデータの情報が取得できない懸念が発生する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のジャーナルデータ管理方法は、業務プログラムに従い入出力処理を行う複数の金融端末と、照会頻度に対応した優先度情報を格納した第1の優先度テーブルを有する中継装置と、前記中継装置にネットワークを介して接続され、前記照会頻度に従い生成及び更新した前記優先度情報を格納した第2の優先度テーブルを有するジャーナル管理サーバとを用いている。
【0009】
そして、前記複数の金融端末により、前記業務プログラムに従い前記入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを送信する送信処理と、前記中継装置により、前記複数の金融端末から送信された前記ジャーナルデータを受信し、前記第1の優先度テーブルを参照し、受信した前記ジャーナルデータを優先データと非優先データとに判別し、前記優先データは遅延を掛けずに前記ネットワークを介して前記ジャーナル管理サーバへ送信し、前記非優先データは遅延を掛けて前記ネットワークを介して前記ジャーナル管理サーバへ送信する中継処理と、前記ジャーナル管理サーバにより、前記中継装置から送信された前記優先データ及び前記非優先データを前記ネットワークを介して受信し、一括して保存及び管理し、前記照会頻度に従い前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を更新し、前記第1の優先度テーブルへ反映させる保存及び管理処理とを行うことを特徴とする。
【0010】
本発明のジャーナルデータ管理システムは、業務プログラムに従い入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを送信する複数の金融端末と、照会頻度に対応した優先度情報を格納した第1の優先度テーブルを有し、前記複数の金融端末から送信された前記ジャーナルデータを受信し、前記第1の優先度テーブルを参照し、受信した前記ジャーナルデータを優先データと非優先データとに判別し、前記優先データは遅延を掛けずに送信し、前記非優先データは遅延を掛けて送信する中継装置と、ネットワークを介して前記中継装置に接続され、前記照会頻度に従い生成及び更新した前記優先度情報を格納した第2の優先度テーブルを有し、前記中継装置から送信された前記優先データ及び前記非優先データを前記ネットワークを介して受信し、一括して保存及び管理し、且つ、前記照会頻度に従い前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を更新し、前記ネットワークを介して前記第1の優先度テーブルへ反映させるジャーナル管理サーバとを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の金融端末は、業務プログラムに従い入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを保存する保存手段と、照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと、前記優先度テーブルを参照し、保存された前記ジャーナルデータが前記リアル送信条件又は前記ディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求める判定手段と、前記判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別して遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別して遅延を掛けて送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の中継装置は、ジャーナルデータを受信する受信手段と、照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと、前記優先度テーブルを参照し、前記受信手段で受信された前記ジャーナルデータが前記リアル送信条件又は前記ディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求める判定手段と、前記判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別して遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別して遅延を掛けて送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明のジャーナル管理サーバは、複数のジャーナルデータを受信する受信手段と、受信した前記複数のジャーナルデータを一括して保存及び管理する保存/管理手段と、照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと、前記照会頻度に従い更新された前記優先度テーブル内の前記優先度情報を送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、金融端末や中継装置において、第1の優先度テーブルに従い、ジャーナル管理サーバへジャーナル送信データ量を制限するようにしたので、ネットワークトラフィックやジャーナル管理サーバの処理負荷状況に応じた流量制御を行うことが可能になる。そのため、ジャーナルデータ管理方法及びジャーナルデータ監視システムにおいて、ジャーナルデータ送信による、ネットワークやジャーナル管理サーバ処理遅延を防止することが可能となる。
【0015】
更に、ジャーナル管理サーバにおいて、ネットワ−ク資源やジャーナル管理サーバ能力に応じて、優先して送信すべきジャーナル対象データ種類を更新できるので、運用負担を軽減した流量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は本発明の実施例1におけるジャーナルデータ管理システムを示す概略の構成図である。
【図2】図2は図1中の中継装置30におけるジャーナル格納部33内のジャーナルデータファイルJD1を示す模式的な構成図である。
【図3】図3は図1のセンタサーバ60におけるジャーナル格納部62内のジャーナルデータファイルFD2を示す模式的な構成図である。
【図4】図4は図1の中継装置30内の優先度テーブル34及びセンタサーバ60内の優先度テーブル63を示す模式的な構成図である。
【図5】図5は図1の優先度テーブル34,63内に保持されたリアル送信条件/ディレイ送信条件の情報を示す図である。
【図6】図6は図1の営業店端末20内の処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は図1の中継装置30内における優先度テーブル34の更新処理を示すフローチャートである。
【図8−1】図8−1は図1の中継装置30内における送信処理の全体を示すフローチャートである。
【図8−2】図8−2は図8−1中の優先度判定処理S20−1,S20−2の詳細を示すフローチャートである。
【図8−3】図8−3は図8−2中の送信処理S23の詳細を示すフローチャートである。
【図9−1】図9−1は図1中の中継装置30内における日替わり処理を示すフローチャートである。
【図9−2】図9−2は図9−1のステップS30におけるジャーナル削除処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図10は図1中のセンタ50におけるジャーナルデータ検索・照会処理と優先度テーブル63の更新処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0018】
(実施例1の構成)
図1(a)、(b)は、本発明の実施例1におけるジャーナルデータ管理システムを示す概略の構成図であり、同図(a)は概略のハードウェアの構成図、及び、同図(b)は概略のソフトウェアの構成図である。
【0019】
このジャーナルデータ管理システムは、金融機関における複数の営業店10を有し、これらの営業店10が、電話回線や専用線等で構成される広域通信網(Wide Area Network、以下「WAN」という。)等のネットワーク40を介して、ジャーナルデータjdの集中管理を行うためのセンタ50に接続されている。なお、図1では、説明を簡単にするために、1つの営業店10のみが図示されている。
【0020】
各営業店10は、店番(例えば、100,200等)をそれぞれ有している。これらの各営業店10内には、窓口端末である一線端末、後方端末である二線端末、役席端末(役端)、現金入出金機(以下「ATM」という。)等の複数の金融端末(例えば、機番01の営業店端末20−1、機番02の営業店端末20−2、機番03の営業店端末20−3等)と、中継装置30等とが設置され、これらの各営業店端末20(=20−1〜20−3,・・・)と中継装置30等とが、ローカル・エリア・ネットワーク(以下「LAN」という。)等の通信回線により相互に接続されている。この通信回線は、ネットワーク間を相互接続するための通信機器である図示しないルータを介して、ネットワーク40に接続されている。
【0021】
各営業店端末20は、業務プログラム21を解読して入力制御22、出力制御23及びジャーナル制御24を実行するための中央処理装置(以下「CPU」という。)と、業務プログラム21を格納するプログラムメモリ、及びデータを格納するデータメモリ(例えば、ジャーナルデータjdを格納する第1の保存手段であるジャーナル格納部25等)を有する主記憶装置と、周辺機器(例えば、主記憶装置に対する記憶容量の不足を補う補助記憶装置、データを入力するためのキーボード、マウス等の入力装置、データを表示する表示装置、ジャーナルデータjdを送信する第1の送信手段である送信部、及び受信部等)とにより構成されている。
【0022】
これらの各営業店端末20は、プログラムメモリに格納された業務プログラム21に従い、入力制御22、出力制御23、及びジャーナル制御24を実行し、入出金等の入出力処理を行い、この入出力処理により発生するジャーナルデータjdを送信部から送信する等の機能を有している。
【0023】
中継装置30は、判定手段である判定プログラム等を含む中継プログラムを解読してジャーナル中継制御31、及びジャーナルデータjdの送信量(即ち、流量)のジャーナル流量制御32を実行するためのCPUと、中継プログラムを格納するプログラムメモリ、及びデータを格納するデータメモリ(例えば、複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD1の形式で格納するジャーナル格納部33、優先度情報を格納した第1の優先度テーブル34等)を有する主記憶装置と、周辺機器(例えば、営業店端末20から送信されたジャーナルデータjdを受信する第1の受信手段である受信部、ジャーナルデータjdを送信する第2の送信手段である送信部等)とにより構成されている。
【0024】
第1の優先度テーブル34は、照会頻度の高いジャーナルデータjdに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び照会頻度の低いジャーナルデータjdに対してディレイ(遅延)を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納したテーブルである。
【0025】
この中継装置30は、プログラムメモリに格納された中継プログラムに従い、ジャーナル中継制御31、及びジャーナル流量制御32を実行し、複数の営業店端末20から送信された複数のジャーナルデータjdを受信部で受信し、これらの複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD1の形式でジャーナル格納部33に格納した後、第1の優先度テーブル34を参照し、格納されたジャーナルデータjdがリアル送信条件又はディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求め、その判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別して遅延を掛けずに送信部からネットワーク40へ送信し、その判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別して遅延を掛けて送信部からネットワーク40へ送信する機能を有している。
【0026】
センタ50内には、中継装置30から送信された複数のジャーナルデータjdを受信し、これらの複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD2の形式で一括して保存及び管理等を行うジャーナル管理サーバ(例えば、センタサーバ)60と、このセンタサーバ60に対してジャーナルデータjdの照会を行うための照会用パーソナルコンピュータ(以下「照会PC」という。)70と、優先度テーブル更新のためのメンテナンスを行うためのメンテナンス用パーソナルコンピュータ(以下「メンテPC」という。)80等とが設置され、これらのセンタサーバ60と照会PC70とメンテPC80等とが、LAN等の通信回線により相互に接続されている。この通信回線は、ルータを介してネットワーク40に接続されている。
【0027】
センタサーバ60は、複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD2の形式で一括して保存及び管理するための保存/管理手段である保存/管理プログラムを解読してジャーナル集中管理制御61を実行するためのCPUと、保存/管理プログラムを格納するプラグラムメモリ、及びデータを格納するデータメモリ(例えば、複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD2の形式で格納するジャーナル格納部62、照会頻度に従い生成及び更新した優先度情報を格納した第2の優先度テーブル63等)を有する主記憶装置と、周辺機器(例えば、中継装置30から送信されたジャーナルデータjdを受信する第2の受信手段である受信部、第2の優先度テーブル63内の更新した優先度情報を中継装置30内の第1の優先度テーブル34へ反映させるために中継装置30へ送信する第3の送信手段である送信部等)とにより構成されている。
【0028】
このセンタサーバ60は、プログラムメモリに格納された保存/管理プログラムに従い、ジャーナル集中管理制御61を実行し、中継装置30から送信された優先データ及び非優先データのジャーナルデータjdをネットワーク40を介して受信部で受信し、これらの複数のジャーナルデータjdをジャーナルデータファイルJD2の形式でジャーナル格納部62等にて一括して保存及び管理し、且つ、照会PC70等からの照会頻度に従い優先度テーブル63内の優先度情報を更新し、ネットワーク40を介して中継装置30内の優先度テーブル34へ反映させる機能を有している。
【0029】
図2は、図1の中継装置30におけるジャーナル格納部33内のジャーナルデータファイルJD1を示す模式的な構成図である。
【0030】
ジャーナル格納部33は、複数の営業店端末20から送信されたジャーナルデータjdを受信してファイナルデータファイルJD1の形式で格納する。このジャーナル格納部33に格納されたジャーナルデータファイルJD1は、ジャーナル通番32a、検索キー32b、送信モード32c、送信情報32d、及びジャーナルデータjdによりそれぞれ構成されている。
【0031】
ジャーナル通番32aは、営業店10が有する店番(例えば、0100)と、営業店端末20が有する機番(例えば、01)と、端末取得ジャーナル通番(例えば、0000001)とにより構成されている。検索キー32bは、ジャーナルデータjdを特定するための検索キーであり、端末種別、ジャーナル取得時間、画面番号、ジャーナル種別、取引モード、オペレータ番号等のキー情報からなる。送信モード32cには、ジャーナルデータjdに対してディレイを掛けずに送信するリアル送信モードと、ジャーナルデータjdに対してディレイを掛けて送信するディレイ送信モードとがある。ジャーナルデータファイルFD1では、検索キー32b毎にジャーナルデータjdを保持しており、1つのジャーナルデータjd毎にセンタサーバ60へ送信済みか未送信かの情報である送信情報32dを保持している。
【0032】
図3は、図1のセンタサーバ60におけるジャーナル格納部62内のジャーナルデータファイルFD2を示す模式的な構成図である。
【0033】
ジャーナル格納部62に格納されたジャーナルデータファイルFD2は、中継装置30から送信された優先データのジャーナルデータjdと非優先データのジャーナルjdとが結合されたものであり、店番、機番、及び端末取得ジャーナル通番からなるジャーナル通番62aと、検索キー情報62bと、受信済み及び未受信(即ち、ディレイ送信待ち)のジャーナルデータjdとにより構成されている。
【0034】
図4は、図1の中継装置30内の優先度テーブル34及びセンタサーバ60内の優先度テーブル63を示す模式的な構成図である。
【0035】
センタサーバ60内の優先度テーブル63は、このセンタサーバ60に対する照会頻度が高い又は情報収集したい照会項目の情報が、照会PC70等により更新されると、この内容が中継装置30内の優先度テーブル34に反映(即ち、コピー)される。これらの優先度テーブル34,63は、照会頻度の高いジャーナルデータjdに対してディレイを掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び照会頻度の低いジャーナルデータjdに対してディレイを掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納している。
【0036】
即ち、優先度テーブル34,63は、端末種別、ジャーナル取得時間、画面番号、ジャーナル種別、取引モード、印鑑照合率等の検索キー63aと、この検索キー63a毎に優先度テーブル34,63を手動か自動のどちらで更新するかのフラグである区分63bと、ディレイを掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件63cと、ディレイで送信する条件を設定したディレイ送信条件(即ち、リアル送信条件63cに該当しない条件)とにより構成されている。優先度テーブル34,63は、検索キー63aの変更により複数のテーブル(即ち、複数のリアル送信条件1,2,3,・・・のテーブル)が用意されている。
【0037】
図5は、図1の優先度テーブル34,63内に保持されたリアル送信条件/ディレイ送信条件の情報を示す図である。
【0038】
リアル送信条件/ディレイ送信条件の情報としては、リアル送信時間帯(例えば、9:00〜20:00)と、ディレイ送信時間帯(例えば、20:00〜24:00、4:00〜9:00)とが設定されている。
【0039】
(ジャーナルデータ管理方法)
本実施例1における図1のジャーナルデータ管理システムを用いたジャーナルデータ管理方法について、以下、(1)営業店端末20の処理と、(2)中継装置30の処理と、(3)センタサーバ60の処理とに分けて説明する。
【0040】
(1) 営業店端末20の処理
図6は、図1の営業店端末20内の処理を示すフローチャートである。
【0041】
図1の各営業店端末20(=20−1,20−2,20−3,・・・)は、オペレータが取引処理を開始すると、ステップS1において、営業店端末20内の業務プログラム21の処理により、入力制御22、出力制御23、及びジャーナル制御24を行う。ステップS2において、入力装置の入力情報や送信部への出力情報等のジャーナルデータjdをジャーナル格納部25に保存する。更に、ステップS3において、保存されたジャーナルデータjdを送信部から中継装置30へ転送する。営業店端末20は、ジャーナルデータjdを中継装置30へ転送すると、処理を終了する。
【0042】
(2) 中継装置30の処理
図7は、図1の中継装置30内における優先度テーブル34の更新処理を示すフローチャートである。
【0043】
図7のフローチャートにおいて、中継装置30は、センタサーバ60から優先度テーブル63の変更等の更新通知を受けると処理を開始し、ステップS10において、優先度テーブル34の更新処理を行う。この更新処理において、中継装置30は、ジャーナル流量制御32等により、センタサーバ60内の優先度テーブル63における更新された優先度情報を、優先度テーブル34へコピーし、処理を終了する。
【0044】
図8−1は、図1の中継装置30内における送信処理の全体を示すフローチャートである。
【0045】
図8−1のフローチャートにおいて、営業店端末20からジャーナルデータjdが転送されるか又は定期的に、中継装置30が処理を開始し、ステップS20−1へ進む。ステップS20−1において、ジャーナル中継制御31により、営業店端末20から転送されたジャーナルデータjdを受信し、これを図2のジャーナルデータファイルJD1の形式でジャーナル格納部33に格納する。この時、図2のジャーナルデータファイルFD1中に送信情報32dを追加する。送信情報32dの初期状態は、センタサーバ60へ送信していない状態であるので、例えば「未」とする。ジャーナルデータファイルFD1をジャーナル格納部33に格納した後、ジャーナル流量制御32により、更新された優先度テーブル34に従い、格納されたジャーナルデータjdの優先度を判定する。この優先度の判定では、更新された優先度テーブル34を参照し、格納されたジャーナルデータjdがリアル送信条件又はディレイ送信条件を満たしているか否か(即ち、照合頻度の高い項目か否か)を判定して優先度判定結果を求める。
【0046】
ステップS20−2において、優先度判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には、リアル処理設定のステップS21へ進み、優先度判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には、ディレイ処理設定のステップS22へ進む。リアル処理設定のステップS21において、格納されたジャーナルデータjdを照合頻度の高い優先データであると判定し、ステップS23において、そのジャーナルデータjdに対してディレイを掛けずに即時にセンタサーバ60へ送信する。又、ディレイ処理設定のステップS22では、格納されたジャーナルデータjdを照合頻度の低い非優先データであると判定し、ステップS23において、そのジャーナルデータjdに対してディレイを掛けて、ネットワーク負荷の低い時間帯にセンタサーバ60へ送信する。
【0047】
中継装置30は、図2のジャーナルデータjdをセンタサーバ60へ送信した時に、送信情報32dの内容を例えば「済」に更新する。ステップS24において、中継装置30は、センタサーバ60へのジャーナルデータjdの送信を繰り返し、送信が全て終了した場合には、送信処理を終了する。
【0048】
図8−2は、図8−1中の優先度判定処理S20−1,S20−2の詳細を示すフローチャートである。
【0049】
図8−2のフローチャートにおいて、優先度判定処理が開始されると、ステップS20aにおいて、ジャーナル流量制御32により、ジャーナル格納部33に格納された図2のジャーナルデータjdに対し、図4の優先度テーブル34を参照し、そのジャーナルデータjdが優先データか非優先データかを、リアル送信条件63cでチェックし、ステップS20bへ進む。ステップS20bにおいて、図4中の区分63bが「自動」か否かを判定する。
【0050】
区分63bが「自動」になっている場合(Yes)には、ステップS21へ進み、リアル処理設定を行って図2のジャーナルデータファイルJD1中の送信モード32cを「リアル送信」に設定する。ステップS20bにおいて、区分63bが「自動」でなく「手動」になっている場合(No)には、ステップS20cへ進む。ステップS20cにおいて、図4中のリアル送信条件63cの条件をクリアしているか否かを判定し、クリアしている場合(Yes)には、ステップS21においてリアル処理設定を行う。
【0051】
ステップS20cにおいて、条件をクリアしていない場合(No)には、ステップS20dへ進み、次のリアル送信条件63cがあるか否かを判定する。次のリアル送信条件63cがある場合(Yes)には、ステップS20aの処理に戻る。次のクリア送信条件63cがない場合(No)には、ステップS22へ進み、ディレイ処理設定を行って図2のジャーナルデータファイルFD1中の送信モード32cを「ディレイ送信」に設定する。
【0052】
ステップS21でリアル処理設定が行われたジャーナルデータjd、又は、ステップS22でディレイ処理設定されたジャーナルデータjdは、ステップS23において、センタサーバ60への送信処理が行われる。
【0053】
図8−3は、図8−2中の送信処理S23の詳細を示すフローチャートである。
図8−3のフローチャートにおいて、送信処理が開始されると、ステップS23aにおいて、ジャーナル流量制御32により、図5のリアル送信条件/ディレイ送信条件の情報に基づき、図2のジャーナルデータjdに対する送信時間を判定し、この判定結果が、リアル送信時間内の場合にはステップS23bの送信モード判定処理へ進み、ディレイ送信時間内の場合にはステップS23eのジャーナルデータ送信処理へ進み、時間外の場合には送信処理を終了する。
【0054】
ステップS23bの送信モード判定処理において、ジャーナル流量制御32により図2の送信モード32cを判定し、この判定結果がリアル通信の場合にはステップS23cのジャーナルデータ送信処理へ進み、ディレイ通信の場合にはステップS23dのジャーナルデータ送信処理へ進む。
【0055】
ステップS23cの送信モード判定処理では、図2のジャーナル通番32a、検索キー32b及びジャーナルデータjdをセンタサーバ60へ送信して処理を終了する。ステップS23dの送信モード判定処理では、図2のジャーナル通番32a及び検索キー32bをセンタサーバ60へ送信して処理を終了する。又、ステップS23eの送信モード判定処理では、図2のジャーナル通番32a、検索キー32b及びジャーナルデータjdをセンタサーバ60へ送信して処理を終了する。
【0056】
図9−1は、図1中の中継装置30内における日替わり処理を示すフローチャートである。
【0057】
図9−1のフローチャートにおいて、中継装置30が日替わり処理を開始すると、ステップS30において、ジャーナル中継制御31により、送信済みのジャーナルデータjdを削除するためのジャーナル削除処理を行い、日替わり処理を終了する。
【0058】
図9−2は、図9−1のステップS30におけるジャーナル削除処理の詳細を示すフローチャートである。
【0059】
図9−2のフローチャートにおいて、ジャーナル削除処理が開始されると、ステップS31において、ジャーナル格納部33に格納されたジャーナルデータjdが保存日数を超過しているか否かの判定を行い、この判定結果が保存日数超過の場合にはステップS32へ進み、保存期限内の場合にはステップS34へ進む。ステップS32において、図2の送信情報32dを参照し、ジャーナルデータjdの送信済みか未送信かによりジャーナルデータjdの削除可否を判定し、ジャーナルデータjdが送信済みの場合にはステップS33ヘ進み、未送信の場合にはステップS34へ進む。
【0060】
ステップS33において、当該ジャーナルデータjdを削除し、ステップS34へ進む。ステップS34において、次の未削除のジャーナルデータjdが有るか否かを判定し、有る場合にはステップS31へ戻り、無い場合にはジャーナル削除処理を終了する。
【0061】
(3) センタサーバ60の処理
センタサーバ60では、中継装置30からネットワーク40を介して送られてきた優先データのジャーナルデータjdと非優先データのジャーナルデータjdとを結合して、図3に示すようなジャーナル通番62a、検索キー情報62b、及びジャーナルデータjdを有するジャーナルデータファイルJD2を作成し、ジャーナル格納部62に格納する。
【0062】
図10は、図1中のセンタ50におけるジャーナルデータ検索・照会処理と優先度テーブル63の更新処理を示す図である。
【0063】
センタ50において、ジャーナルデータ検索・照会処理を行う場合は、例えば、照会PC70を使用する。
【0064】
照会PC70の検索・照会プログラムメモリ内には、例えば、障害等の調査、操作内容の照会、監査情報の取得、異例取引照会、及び、取引件数/統計等を行うためのプログラムが格納されている。ジャーナル格納部62に格納されたジャーナルデータjd(例えば、障害等の調査データ)を照会する場合、オペレータが照会PC70のキーボード等の入力装置を操作して、その調査データに対応するジャーナル検索キー70aを入力する。照会PC70は、検索・照会プログラムに従い、ジャーナル格納部62に格納された図3のジャーナルデータファイルJD2中の検索キー情報62bを検索する。この検索により、検索情報62bに対応するジャーナルデータjdが読み出され、照会一覧/ジャーナル照会結果70bが表示画面に表示され、ジャーナル検索・照会処理が終了する。この検索履歴は、メンテPC80内のデータメモリ等に格納される。
【0065】
次に、メンテPC80を用いて、図10の優先度テーブル63における優先度情報を更新するための更新処理について説明する。
【0066】
図10のメンテPC80のデータメモリ等には、検索キー81、照会PC70等により検索された検索率82、及びこの検索率82に対する閾値83が格納されている。図10の優先度テーブル63内に保持された区分63bは、リアル送信条件63cを自動で更新するか、手動で更新するかのフラグである。
【0067】
手動で更新する場合は、オペレータがメンテPC80のキーボード等の入力装置を操作し、検索キー81中の例えば取引モードを入力する。すると、メンテPC80のプログラムメモリに格納されたメンテナンスプログラムにより、優先度テーブル63における検索キー63a中の取引モードが検索されて表示画面に表示される。オペレータは、表示画面上のリアル送信条件63cを更新する。更新された優先度テーブル63は、ネットワーク40を介して中継装置30内の優先度テーブル34にコピーされる。
【0068】
自動で更新する場合は、メンテPC80のメンテナンスプログラムにより、照会PC70等からジャーナル照会された履歴から照会頻度の高い項目(例えば、検索キー81中のジャーナル種類)が検索され、これに対応する優先度テーブル63のリアル送信条件63cが更新される。更新された優先度テーブル63は、ネットワーク40を介して中継装置30内の優先度テーブル34にコピーされる。
【0069】
(実施例1の効果)
本実施例1のジャーナルデータ管理方法、ジャーナルデータ監視システム、中継装置30、及びセンタサーバ60によれば、次の(a)〜(d)のような効果がある。
【0070】
(a) 中継装置30において、優先度テーブル34に従い、センタサーバ60へジャーナル送信データ量を制限するようにしたので、ネットワークトラフィックやセンタサーバ60の処理負荷状況に応じた流量制御を行うことが可能になる。そのため、ジャーナルデータ管理方法及びジャーナルデータ監視システムにおいて、ジャーナルデータ送信による、ネットワーク40やセンタサーバ処理遅延を防止することが可能となる。
【0071】
(b) センタサーバ60において、ネットワ−ク資源やセンタサーバ能力に応じて、優先して送信すべきジャーナル対象データ種類を自動で更新できるので、運用負担を軽減した流量制御が可能となる。
【0072】
(c) 照会PC70により、センタサーバ60には照会頻度が高く、センタ50側で重要なジャーナルデータjdを即時に取得できる。
【0073】
(d) 営業店端末20別にジャーナル送信対象データ種類一覧を指定することで、窓口端末/後方端末等の用途や設置場所に応じて、センタサーバ60ヘ送信するジャーナルデータjdを指定することにより、営業店端末20の種類に特化したジャーナルデ一タjdの取得を可能にする使い方も可能となる。
【実施例2】
【0074】
実施例1では、中継装置30を単独装置として説明したが、本発明の実施例2における営業店端末では、図示しないが、この中に中継装置30を組み込むことで、単一装置にしている。
【0075】
即ち、本実施例2の営業店端末では、業務プログラム21に従い入出力処理を行い、この入出力処理により発生するジャーナルデータjdを保存する保存手段(例えば、ジャーナル格納部)25と、照会頻度の高いジャーナルデータjdに対してディレイを掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び照会頻度の低いジャーナルデータjdに対してディレイを掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブル34と、この優先度テーブル34を参照し、保存されたジャーナルデータjdがリアル送信条件又はディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求める判定手段(例えば、ジャーナル流量制御による判定部)と、その判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別してディレイを掛けずに送信し、判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別してディレイを掛けて送信する送信手段(例えば、ジャーナル流量制御による送信部)とを有している。
【0076】
このような構成を採用することにより、営業店システムの構成を簡素化して、メンテナンスを容易化出来る。
【0077】
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、例えば、営業店端末20、中継装置30、センタサーバ50、及び優先度テーブル34,63を図示以外の構成に変更したり、あるいは、営業店端末20、中継装置30及びセンタサーバ50の処理を図示以外の処理内容に変更する等、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0078】
10 営業店
20,20−1〜20−3 営業店端末
30 中継装置
34,63 優先度テーブル
50 センタ
60 センタサーバ
70 照会PC
80 メンテPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務プログラムに従い入出力処理を行う複数の金融端末機と、
照会頻度に対応した優先度情報を格納した第1の優先度テーブルを有する中継装置と、
前記中継装置にネットワークを介して接続され、前記照会頻度に従い生成及び更新した前記優先度情報を格納した第2の優先度テーブルを有するジャーナル管理サーバとを用い、
前記複数の金融端末機により、前記業務プログラムに従い前記入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを送信する送信処理と、
前記中継装置により、前記複数の金融端末機から送信された前記ジャーナルデータを受信し、前記第1の優先度テーブルを参照し、受信した前記ジャーナルデータを優先データと非優先データとに判別し、前記優先データは遅延を掛けずに前記ネットワークを介して前記ジャーナル管理サーバへ送信し、前記非優先データはディレイを掛けて前記ネットワークを介して前記ジャーナル管理サーバへ送信する中継処理と、
前記ジャーナル管理サーバにより、前記中継装置から送信された前記優先データ及び前記非優先データを前記ネットワークを介して受信し、一括して保存及び管理し、前記照会頻度に従い前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を更新し、前記第1の優先度テーブルへ反映させる保存及び管理処理と、
を行うことを特徴とするジャーナルデータ管理方法。
【請求項2】
業務プログラムに従い入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを送信する複数の金融端末機と、
照会頻度に対応した優先度情報を格納した第1の優先度テーブルを有し、前記複数の金融端末機から送信された前記ジャーナルデータを受信し、前記第1の優先度テーブルを参照し、受信した前記ジャーナルデータを優先データと非優先データとに判別し、前記優先データは遅延を掛けずに送信し、前記非優先データは遅延を掛けて送信する中継装置と、
ネットワークを介して前記中継装置に接続され、前記照会頻度に従い生成及び更新した前記優先度情報を格納した第2の優先度テーブルを有し、前記中継装置から送信された前記優先データ及び前記非優先データを前記ネットワークを介して受信し、一括して保存及び管理し、且つ、前記照会頻度に従い前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を更新し、前記ネットワークを介して前記第1の優先度テーブルへ反映させるジャーナル管理サーバと、
を備えたことを特徴とするジャーナルデータ管理システム。
【請求項3】
前記中継装置は、
前記照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した第1の優先度テーブルを有し、前記第1の送信手段から送信された前記ジャーナルデータを受信し、前記第1の優先度テーブルを参照し、受信した前記ジャーナルデータが前記リアル送信条件又は前記ディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求め、前記判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には前記優先データであると判別して遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には前記非優先データであると判別して遅延を掛けて送信する構成であり、
前記ジャーナル管理サーバは、
前記中継装置から送信された前記優先データ及び前記非優先データを受信し、一括して保存及び管理する保存/管理手段と、管理された前記優先データ及び前記非優先データに対する前記照会頻度に従い生成及び更新した前記優先度情報を格納した前記第2の優先度テーブルとを有し、前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を前記第1の優先度テーブルへ反映させる構成であることを特徴とする請求項2記載のジャーナルデータ管理システム。
【請求項4】
前記複数の金融端末機は、
前記業務プログラムに従い前記入出力処理を行い、前記入出力処理により発生する前記ジャーナルデータを保存する第1の保存手段と、保存された前記ジャーナルデータを送信する第1の送信手段とをそれぞれ有し、
前記中継装置は、
前記第1の優先度テーブルと、前記第1の送信手段から送信された前記ジャーナルデータを受信する第1の受信手段と、前記判定結果を求める判定手段と、前記判定結果が前記優先データの場合には遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が前記非優先データの場合には遅延を掛けて送信する第2の送信手段とを有し、
前記ジャーナル管理サーバは、
前記前記第2の送信手段から送信された前記優先データ及び前記非優先データを受信する第2の受信手段と、受信した前記優先データ及び前記非優先データを一括して保存及び管理する保存/管理手段と、前記第2の優先度テーブルと、前記第2の優先度テーブル内の前記優先度情報を前記第1の優先度テーブルへ反映させるために前記中継装置へ送信する第3の送信手段とを有することを特徴とする請求項3記載のジャーナルデータ管理システム。
【請求項5】
前記ジャーナルデータは、
前記ジャーナルデータを特定するためのキー情報からなる検索キー部と、
ジャーナルデータ部と、
前記ジャーナルデータの送信済みか否かの送信情報部と、
を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のジャーナルデータ管理システム。
【請求項6】
業務プログラムに従い入出力処理を行い、前記入出力処理により発生するジャーナルデータを保存する保存手段と、
照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと、
前記優先度テーブルを参照し、保存された前記ジャーナルデータが前記リアル送信条件又は前記ディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求める判定手段と、
前記判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別して遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別して遅延を掛けて送信する送信手段と、
を有することを特徴とする金融端末機。
【請求項7】
ジャーナルデータを受信する受信手段と、
照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと、
前記優先度テーブルを参照し、前記受信手段で受信された前記ジャーナルデータが前記リアル送信条件又は前記ディレイ送信条件を満たしているか否かを判定して判定結果を求める判定手段と、
前記判定結果が「リアル送信条件を満たす」場合には優先データであると判別して遅延を掛けずに送信し、前記判定結果が「ディレイ送信条件を満たす」場合には非優先データであると判別して遅延を掛けて送信する送信手段と、
を有することを特徴とする中継装置。
【請求項8】
複数のジャーナルデータを受信する受信手段と、
受信した前記複数のジャーナルデータを一括して保存及び管理する保存/管理手段と、
照会頻度の高い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けずに送信する条件を設定したリアル送信条件、及び前記照会頻度の低い前記ジャーナルデータに対して遅延を掛けて送信する条件を設定したディレイ送信条件を含む優先度情報を格納した優先度テーブルと 、
前記照会頻度に従い更新された前記優先度テーブル内の前記優先度情報を送信する送信手段と、
を有することを特徴とするジャーナル管理サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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