説明

スイッチングレギュレータ

【課題】軽負荷時に於いても高い効率を持ったスイッチングレギュレータを提供すること。
【解決手段】誤差増幅器の出力信号によって発振周波数が制御される発振回路の出力信号によって、スイッチ素子のON、OFFを制御する事で、軽負荷時には発振周波数を低く抑え、スイッチング損失を低減する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽負荷時の効率を上げることが可能なスイッチングレギュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチングレギュレータは、様々な電子機器の回路の電圧供給源として用いられている。スイッチングレギュレータの機能は、高い変換効率で入力端子の電圧変動によらず出力端子に一定の電圧を出力することである。更に、負荷である電子機器が待機状態等の低消費電力モードに入り、出力端子から負荷に供給する電流が減少した時も、変換効率を高い状態に維持する事が重要である。
【0003】
図4に、従来の昇圧型スイッチングレギュレータの回路図を示す。
入力電源20には、コイル22が接続されている。コイル22と出力容量24の間には、整流素子23が接続されている。負荷25は、出力容量24と並列に接続される。スイッチングレギュレータ制御回路200は、スイッチングレギュレータのスイッチ素子21のON、OFFを制御する。
【0004】
誤差増幅器13の出力を電圧Verr、基準電圧回路10の出力を基準電圧Vref、ブリーダー抵抗11と12の接続点の電圧を分圧電圧Vfbとすると、Vref>Vfbならば、電圧Verrは高くなり、逆にVref<Vfbならば、電圧Verrは低くなる。PWMコンパレータ14は、発振回路15の出力Vramp(例えば三角波)と電圧Verrを比較して、信号を出力する。図5にこれらの信号の関係を示す。つまり、誤差増幅器13の出力する電圧Verrが上下することで、PWMコンパレータ14の出力信号Vpwmのパルス幅がコントロールされる。これが、いわゆるスイッチングレギュレータのPWM制御である。
【0005】
一般に、スイッチングレギュレータは、スイッチ素子をONする時間が長い方が、負荷に電力を供給する能力が高くなる。例えば、負荷電流Ioutが大きくなると、スイッチングレギュレータの出力電圧が下がり、分圧電圧Vfbが下がる。これによって、電圧Verrは上がるので、結果としてPWMコンパレータ14の出力パルス幅が広がり、出力電圧Voutを一定に保つようにパルス幅が制御される。逆に負荷電流Ioutが小さくなると、スイッチングレギュレータの出力電圧値が上がり、分圧電圧Vfbが上がる。これによって、電圧Verrは下がるので、結果としてPWMコンパレータ14の出力パルス幅が狭くなり、出力電圧Voutを一定に保つようにパルス幅が制御される。すなわち、誤差増幅器13の出力する電圧Verrは負荷電流値に応じて変化し、スイッチングレギュレータのパルス幅を制御する。
【0006】
しかしながら、上述したPWM制御は負荷電流Ioutが小さくなると(以下軽負荷と呼ぶ)、効率が著しく低下する欠点がある。これは出力への供給エネルギーに対して、スイッチ素子をON、OFFする為に必要なエネルギーの割合が増加する為である。容量値C[F]に対して、0[V]からV[V]の充放電を周波数f[Hz]で繰り返した際に流れる平均電流Iは、I=CVf[A]となる事は広く知られている。すなわち、スイッチ素子21の入力容量をCin[F]とし、入力電源20がVin[V]、スイッチングレギュレータの動作周波数がFosc[Hz]とすれば、スイッチ素子20の駆動に必要な電流値Iopは、Iop=Cin×Vin×Foscとなるのである。
【0007】
一例として、Cin=500pF、Vin=5V、Fosc=1MHzという一般的な数値を例にとれば、Iop=2.5mAとなり、入力電源側での電力損失PinはPin=Vin×Iop=12.5mWとなる。この時、出力電圧Voutが10V、負荷電流Ioutが1mAであれば、出力側への供給電力PoutはPout=Iout×Vout=10mWである。従って、スイッチ素子21の駆動に必要な電力だけで、出力への供給電力を上回るのである。実際には、この他にもスイッチ素子を駆動する為のバッファー回路の貫通電流などもあって、スイッチ素子の駆動に関わる損失は更に大きい値となっている。
【0008】
しかしながら、これらスイッチ素子の駆動に関する損失はスイッチングレギュレータの動作周波数が高くなると増加する特性である為、軽負荷に於いては、その動作周波数を低くし、前記スイッチ素子21の駆動損失を低減する技術が従来から広く用いられている。前述したように、負荷電流に応じて電圧Verrが変動して、出力電圧Voutを制御している事から、電圧Verrを監視することで、出力負荷検出手段を構成する事が可能である。これが図4の負荷検出回路100である。負荷検出回路100はトランジスター110、111で構成されている。誤差増幅器13の電圧Verrが上昇すると、Nchトランジスター110のゲート電圧が上昇する為、そのドレイン-ソース間の電流Iosc1が増加する。トランジスター111とトランジスター112はカレント関係にある為、トランジスター112のドレイン-ソース間の電流Iosc2も電流Iosc1に比例して増加する。電流Iosc2は発振回路15のバイアス電流となっており、例えば発振回路15の構成が、容量を電流Iosc2で充電する時間を用いて発振する構成であれば、電流Iosc2に依存して発振周波数が変化するのである。
【0009】
例えば、負荷電流Ioutが大きくなり、出力電圧Voutが低下すると、電圧Verrが上昇する為、電流Iosc1及び電流Iosc2が増加する。よって発振回路15は高い周波数で発振する。逆に軽負荷であれば電圧Verrは下がり電流Iosc2が減少する為、発振周波数が下がり、前記スイッチ素子のON、OFFの回数が減少するため、駆動損失が減って、軽負荷での効率を向上させるのである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平11−155281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述の従来のスイッチングレギュレータは、出力電圧Voutの設定値が低い時に、負荷電流Ioutに無関係に発振周波数が変化してしまう欠点がある。PWM制御の場合、出力電圧はスイッチング素子のONデューティーによって決まる。図4の昇圧型スイッチングレギュレータの電流連続モードにおけるONデューティーの理論式は、Duty=1−Vin/Voutである。すなわち、ONデューティーは三角波Vrampの振幅に対する電圧Verrの割合であり、電圧Verrが低ければONデューティーも小さくなる。電圧Verrが低くなると、おのずと電流Iosc1が小さくなる為、結果として発振周波数が低下する。負荷電流Ioutを大きくしても、Dutyの変化は僅かであるため、発振周波数は低いままである。従って出力電圧Voutに対するエネルギー供給回数が減少する。すなわちエネルギー供給の周期が長くなる為、その間に出力電圧Voutの放電が進み、出力電圧Voutのリップル電圧が増加するという問題がある。
【0012】
本発明は、以上の課題を解決するために考案されたものであり、負荷電流Ioutに対して発振周波数が変化する事で、軽負荷時の効率向上と、重負荷でのリップル電圧低減を図ったスイッチングレギュレータを実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
従来の課題を解決するために、本発明によるスイッチングレギュレータは以下のような構成とした。
(1) 出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧の差を増幅して出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路の出力信号に応じて矩形波を出力する発振回路と、前記発振回路の出力信号に基づいてON/OFFが制御されるスイッチ素子と、を備え、前記発振回路は、前記誤差増幅回路の出力信号によって、発振周波数が可変する、ことを特徴とするスイッチングレギュレータ。
【0014】
(2) 出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧の差を増幅して出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路の出力信号に応じて矩形波を出力する発振回路と、前記発振回路の出力信号に基づいてON/OFFが制御されるスイッチ素子と、を備え、前記発振回路は、定電流を流す定電流源と、前記定電流源の定電流で充電される容量と、前記容量の電圧と基準電圧とを比較して矩形波を出力するコンパレータと、前記コンパレータの出力信号及び前記誤差増幅回路の出力信号によって、前記容量の充放電を制御するトランジスター回路と、を備え、前記誤差増幅回路の出力信号によって、発振周波数が可変する、ことを特徴とするスイッチングレギュレータ。
【発明の効果】
【0015】
本発明のスイッチングレギュレータによれば、負荷電流Ioutに応じて最適な周波数でスイッチング動作をするので、スイッチ素子21の駆動損失が低減する。従って、軽負荷での昇圧効率を向上する事が可能となる。また、出力電圧Voutの設定電圧が低い場合でも、スイッチングの周波数が低い状態で固定されることはない。従って、出力電圧Voutのリップル電圧を抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施形態のスイッチングレギュレータの回路図である。
【図2】第2の実施形態のスイッチングレギュレータの回路図である。
【図3】第2の実施形態のスイッチングレギュレータのタイミングチャートである。
【図4】従来のスイッチングレギュレータの回路図である。
【図5】従来のスイッチングレギュレータのPWM動作の動作概念図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、第1の実施形態のスイッチングレギュレータの回路図である。
第1の実施形態のスイッチングレギュレータは、出力電圧分圧抵抗11、12と、基準電圧回路10と、誤差増幅器13と、発振回路15と、バッファー回路16と、スイッチ素子21と、コイル22と、ダイオード23と、出力容量24と、定電流源123と、トランジスター120、121、122と、を備えている。定電流源123は、定電流Icを流す。発振回路15は、供給されるバイアス電流Ioscによって、発振周波数が制御される。
【0018】
出力電圧分圧抵抗11、12は、出力電圧Voutを分圧し分圧電圧Vfbを出力する。誤差増幅器13は、基準電圧回路10の出力する基準電圧Vrefと、分圧電圧Vfbとを比較し、その差電圧を増幅して電圧Verrとして出力する。非反転入力に分圧電圧Vfbが入力され、反転入力に基準電圧Vrefが入力されている事から、誤差増幅器13は、出力電圧Voutが設定値よりも低ければ電圧Verrは低くなり、出力電圧Voutが設定値よりも高ければ電圧Verrは高くなる。誤差増幅器13の出力する電圧Verrは、トランジスター120のゲートに入力される。
【0019】
ここで、電圧Verrがトランジスター120のスレッショルド電圧以下であれば、トランジスター120はOFFとなるので、トランジスター121には定電流源123の定電流Icが流れる。この時、発振回路15に供給されるバイアス電流Ioscは最大値となり、発振周波数が最も高くなる。
【0020】
電圧Verrが高くなると、トランジスター120の駆動能力が向上し、トランジスター120に電流が流れ始める。この為、トランジスター121へ流れる電流が減少し、発振回路15に供給されるバイアス電流Ioscも減少するので、発振周波数が低くなっていく。従って、発振回路15の発振周波数は電圧Verrによって制御され、電圧Verrがトランジスター120のスレッショルド電圧を下回ると、発振周波数は最大発振周波数になる。
【0021】
発振回路15の出力する矩形波の発振信号Voscは、バッファー回路16によって電力増幅されて、スイッチ素子21のゲートに入力される。スイッチ素子21がONの時にコイル22に充電されたエネルギーは、スイッチ素子21がOFFの時にダイオード23を経由して出力容量24に供給される。このようにスイッチ素子21がON/OFFして、スイッチングレギュレータは昇圧動作を行う。
【0022】
負荷電流Ioutが大きくなると電圧Verrは低下するので、発振回路15の発振周波数が高くなる。よって、単位時間あたりの出力容量24へのエネルギー供給回数は増加する。逆に、負荷電流Ioutが小さくなると電圧Verrは高くなるので、発振回路15の発振周波数が低くなる。よって、単位時間あたりの出力容量24へのエネルギー供給回数は減少する。
【0023】
以上説明したように、第1の実施形態のスイッチングレギュレータは、負荷電流Ioutに応じて最適な周波数でスイッチング動作をするので、スイッチ素子21の駆動損失が低減する。従って、軽負荷での昇圧効率を向上する事が可能となる。
【0024】
更に、発振回路15から出力される発振信号VOSCは矩形波であり、PWMコンパレータを必要としない。PWMコンパレータは、一般的に消費電流が数uA〜数10uAであり、出力負荷電流Ioutが数uA程度といった軽負荷に於いては、非常に大きな損失となる。従って、軽負荷時の効率向上に極めて有効である。
【0025】
また、出力電圧Voutの設定電圧が低い場合でも、スイッチングの周波数が低い状態で固定されることはない。従って、出力電圧Voutのリップル電圧を抑えることが出来る。
【0026】
図2に、第2の実施形態のスイッチングレギュレータの回路図を示す。
第2の実施形態のスイッチングレギュレータは、出力電圧分圧抵抗11、12と、基準電圧回路10と、発振回路150と、バッファー回路16と、スイッチ素子21と、コイル22と、ダイオード23と、出力容量24と、を備える。発振回路150は、コンパレータ127と、容量126と、定電流源123と、充放電制御素子120、124、125と、マルチプレクサ128と、を備える。
【0027】
誤差増幅器13は、反転入力端子に分圧電圧Vfbが、非反転入力端子に基準電圧Vrefが入力され、出力端子が充放電制御素子120に接続されている。定電流源123と、充放電制御素子125、124、120は、電源と接地の間に直列に接続されている。マルチプレクサ128は、基準電圧VL及び基準電圧VHが入力されている。基準電圧VL、基準電圧VHは基準電圧VH>基準電圧VLに設定されている。コンパレータ127は、反転入力端子にマルチプレクサ128の出力端子が、非反転入力端子に充放電制御素子125と124の接続点が接続及び容量126が接続され、出力端子は充放電制御素子125及び124とマルチプレクサ128とバッファー回路16に接続されている。
【0028】
第2の実施形態のスイッチングレギュレータの回路の動作を、図を参照して説明する。
図3は、第2の実施形態のスイッチングレギュレータのタイミングチャートである。誤差増幅器13の出力を電圧Verr、定電流源123の定電流を定電流Ic、容量126の電圧を電圧Vc、コンパレータ127の出力を発振信号Voscとする。
【0029】
発振信号VoscがLレベルの時は、充放電制御素子125がONし、充放電制御素子124がOFFするので、容量126は定電流Icによって充電される。マルチプレクサ128は、発振信号VoscがLレベルの時は、基準電圧VHを出力する。
【0030】
容量126の電圧Vcは充電によって上昇し、基準電圧VHに達すると、コンパレータ127の発振信号VoscがHレベルに反転する。その結果、充放電制御素子125がOFFし、充放電制御素子124がONするので、容量126は放電が開始される。これと同時に、マルチプレクサ128の出力は基準電圧VLに切り替わる。容量126の電圧Vcが基準電圧VLに達すると、コンパレータ127の出力、発振信号Voscが反転する。この動作を繰り返すことによって、発振回路150は矩形波の発振信号Voscを出力して、バッファー16を介してスイッチ素子21を制御する。
【0031】
ここで、充放電制御素子120は、電圧Verrによって駆動能力が制御されている。 本実施形態では、電圧Verrが高いほど充放電制御素子120の駆動能力は大きくなる。また、充放電制御素子120は、電圧Verrがスレッショルド電圧Vthを下回ると、OFF状態となって殆んど電流が流れなくなる。従って、電圧Verrによって、容量126の放電時間が制御され、即ち、発振回路150の発振周波数が制御される。例えば、負荷電流Ioutが小さくなると、分圧電圧Vfbは高くなり、電圧Verrが低くなる。よって、充放電制御素子120の駆動能力が下がるか、或いは完全にOFFとなって、容量126の放電時間が長くなり、発振回路150の発振周波数が低くなる。また例えば、負荷電流Ioutが小さくなると、分圧電圧Vfbは低くなり、電圧Verrが高くなる。よって、容量126の放電時間が短くなって、発振回路150の発振周波数が高くなる。
【0032】
スイッチ素子のON時間tonは、定電流源123の定電流Ic、容量126の容量値Cosc、基準電圧VH、基準電圧VLに依存し、式1となる。
ton=Cosc×(基準電圧VH−基準電圧VL)/Ic ・・・(1)
従って、発振周波数が変化してもスイッチ素子のON時間tonは一定である。
【0033】
重負荷のときの最大発振周波数fmaxは、容量126の最短放電時間tdis(min)とスイッチ素子のON時間tonで決まり、式2となる。
fmax=1/(ton+tdis(min)) ・・・(2)
図3において、fmax期間を示している。
【0034】
以上説明したように、第2の実施形態のスイッチングレギュレータは、スイッチ素子21が負荷電流Ioutに応じて最適な周波数で駆動されるので、スイッチ素子21の駆動損失が低減する。特に、軽負荷での昇圧効率を向上する事が可能となる。
【0035】
更に、発振回路150から出力される発振信号VOSCは矩形波であり、PWMコンパレータを必要としない。PWMコンパレータは、一般的に消費電流が数uA〜数10uAであり、出力負荷電流Ioutが数uA程度といった軽負荷に於いては、非常に大きな損失となる。従って、軽負荷時の効率向上に極めて有効である。
【0036】
また、出力電圧Voutの設定電圧が低い場合でも、スイッチングの周波数が低い状態で固定されることはない。従って、出力電圧Voutのリップル電圧を抑えることが出来る。
【0037】
以上に説明したように、本発明のスイッチングレギュレータによれば、負荷電流Ioutに応じて発振周回路が制御されるので、軽負荷時には発振周波数が低くなりスイッチ素子21の駆動損失が低減されるので、昇圧効率が向上する。更に、出力電圧Voutの設定値が低い場合でも、スイッチングの周波数が低い発振周波数に固定される事が無いので、リップル電圧を抑えることが出来る。
【符号の説明】
【0038】
10 基準電圧回路
13 誤差増幅回路
14 PWMコンパレータ
15 発振回路
16 バッファー回路
20 直流電源
25 出力負荷
100 負荷検出回路
123 定電流源
127 コンパレータ
128 マルチプレクサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧の差を増幅して出力する誤差増幅回路と、
前記誤差増幅回路の出力信号に応じて矩形波を出力する発振回路と、
前記発振回路の出力信号に基づいてON/OFFが制御されるスイッチ素子と、を備え、
前記発振回路は、前記誤差増幅回路の出力信号によって、発振周波数が可変する、
ことを特徴とするスイッチングレギュレータ。
【請求項2】
前記発振回路は、前記誤差増幅回路の出力信号によって動作電流が制御されて、発振周波数が可変する、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項3】
定電流を流す定電流源と、
前記定電流源の定電流に応じた電流を前記発振回路に流すカレントミラー回路と、
前記誤差増幅回路の出力信号に応じて、前記定電流源の定電流から前記カレントミラー回路に流す電流を制御するトランジスターと、を備えた、
ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項4】
前記発振回路は、
定電流を流す定電流源と、
前記定電流源の定電流で充電される容量と、
前記容量の電圧と基準電圧とを比較して矩形波を出力するコンパレータと、
前記コンパレータの出力信号及び前記誤差増幅回路の出力信号によって、前記容量の充放電を制御するトランジスター回路と、を備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチングレギュレータ。
【請求項5】
前記発振回路は、
前記コンパレータの出力信号によって、前記基準電圧を切替えて出力する回路を備えた、
ことを特徴とする請求項4に記載のスイッチングレギュレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−257408(P2012−257408A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129399(P2011−129399)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】