説明

スクリュー式緩衝装置

【課題】引き出すときに、力を込めることなく制動作用を始動させ、自動的にゆっくりと元の位置に戻し、それによって、その使用上の利便性を高めるスクリュー式緩衝装置を提供する。
【解決手段】スクリュー式緩衝装置は、スライド板、位置決め板、少なくとも1つのバネ、緩衝器、スクリューを備える。スライド板の中段中央に貫通孔を有するチャンバーが設けられる。位置決め板は、スライド板後段に設けられ、その両内側に、それぞれ、スライド板後段両側のスライドレールに対応する凹溝が設けられる。緩衝器は、スライド板のチャンバー及び長溝内に設けられ、内管、外管、制動油、ワッシャー、嵌め込みブロックを有する。スクリューは、一端が位置決め板中央に設けられ、スライド板のチャンバーの貫通孔を貫通し、別の一端が内管、外管、ワッシャー、嵌め込みブロックの中央に設けられ、スライド板の長溝まで延びる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一種の緩衝装置に関する。特に、家具金具に運用でき、かつ引き出すときに、力を込めることなく制動作用を始動させ、かつ自動的にゆっくりと元の位置に戻すことのできるスクリュー式緩衝装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
一般によく見られる、机、箪笥等の家具には、物品を貯蔵したり、入れたりできるように、引き出して使用することができる小扉やひきだしが設計されており、これらは現在、病院、実験室、家庭、学校、会社、工場、商店、ホテル等のいずれにおいても欠かすことのできない必需品であるが、従来使われてきた家具箪笥では、小扉やひきだしを引き出すとき、その構造設計が良くないために、閉めるときにも大きな力を込める必要があり、それによって初めて開閉の目的が果たされる有様であり、引き出し作用において、それ自体に元の位置に戻すための装置がなかったことから、使用者は開けっぱなしで、閉めるのを忘れることが多く、その結果、家具箪笥内の物品が露出しやすく、またネズミ/ゴキブリやほこり、異物が入る機会もあった。
【0003】
また、一部の使用者は、一気に閉めようとして、大きな力でそれを元の位置に押し返すことが多く、そのため、小扉やひきだしが、フレームやテーブルチェストと強く衝突しあい、結果として、破損しやすくなるだけでなく、極めて大きな騒音が生じるところとなり、これが業者及び消費者が克服したいと熱望するところとなった。
【0004】
また、例えば特許文献1には、互いに相対的に回転運動し得る2つの部品、つまりケーシングとケーシング内に配置された円筒とで構成され、且つ半径方向に変位し得るように支持された回転式ダンパとして形成された液体ダンパを備えた家具可動部分用緩衝装置であって、前記円筒内には緩衝液例えばシリコン油が満たされ、緩衝作動中に前記の2つの部品の一方は作動部品によって回転させられ、他方の部品は回転阻止されて保持される緩衝装置において、回転式ダンパは緩衝作動中に作動部品によって保持具に押し付けられることを特徴とする緩衝装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−242978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の従来技術の足りない部分を解決するため、本発明では、構造上改良を行った一種のスクリュー式緩衝装置を提供することを目的とし、これによって従来技術における難点を克服することとした。
【0007】
本発明で解決しようとする問題点は、よく用いられる家具において、引き出した小扉やひきだしが自動的にゆっくりと元の位置に戻って閉まることがなく、極めて大きな力で押し込んで閉める必要があり、そのために衝突、破損、騒音が生じるというところにある。
【0008】
本発明の発明者は、この点を考えて設計を行い、最終的に、位置決め板及びスライド板上に設置された、スクリューを有する緩衝器を利用することにより、引き出すときに、力を込めることなく制動作用を始動させ、かつ、自動的にゆっくりと元の位置に戻し、それによって、その使用上の利便性を高める、スクリュー式緩衝装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を果たすために、本発明では、前段中央に1つの長溝が設けられ、中段中央に貫通孔を有する1つのチャンバーが設けられ、チャンバーと長溝の間に嵌め込み凹部を有する1つの嵌め込み溝が設けられ、後段両側にスライドレールが設けられ、かつ上部にL字型溝、及びこれと隣接する形で設けられる1つの弾性押し片を有する、1つのスライド板と、スライド板後段に設けられ、両内側にそれぞれスライドレールに対応する凹溝が設けられ、上部に、別途、スライド板のL字型溝に対応し、位置決めピンを有する1つのスライド溝が設けられている、1つの位置決め板と、位置決め板の両側に設けられ、かつスライド板と連結する、少なくとも1つのバネと、スライド板のチャンバー及び長溝内に設けられ、1つの内管、1つの外管、1つの制動油、1つのワッシャー、1つの嵌め込みブロックを有し、スクリュー導孔を有する内管が、制動油を有する外管内に設けられ、前記外管内に複数の制動部が設けられ、かつ一端に嵌め込み歯が設けられ、別の一端と内管の間に、漏れを防ぎ、抵抗を増やすワッシャーが設けられ、凸部及び嵌め込み歯を有する嵌め込みブロックが、外管の嵌め込み歯を有する一端にこれと対応するかたちで設置され、前記嵌め込みブロックがスライド板の嵌め込み溝内に設けられる、1つの緩衝器と、一端が位置決め板の中央に設けられ、別の一端が内管、外管、ワッシャー、嵌め込みブロックの中央に設けられ、かつスライド板の長溝まで延びる、1つのスクリューとを備えるスクリュー式緩衝装置を提供するものである。
【0010】
また、本発明のスクリュー式緩衝装置において、スライド板がT字形状を呈しているものとすることができる。
【0011】
また、本発明のスクリュー式緩衝装置において、スライド板の押し片に、1つの傾斜面が設けられたものとすることができる。
【0012】
また、本発明のスクリュー式緩衝装置において、そのスライド板のチャンバーの長さが、組み合わせて一体になっている内管、外管、及びワッシャーの長さよりも長くなっているものとすることができる。
【発明の効果】
【0013】
この設計は、スライド板に引き出し動作をさせるとき、力を込めることなく制動作用を始動させ、かつ自動的にゆっくりとした速度で元の位置に戻すことを可能とし、衝突や騒音が生じることがなく、その使用上の利便性を有効に高めることができ、進歩性、実用性に則し、使用者の要求を満たすものであり、十分に益するところがあると認められる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のスクリュー式緩衝装置の立体分解図である。
【図2A】本発明のスクリュー式緩衝装置の立体組合図である。
【図2B】本発明のスクリュー式緩衝装置の組み合わせたものの断面図である。
【図3】本発明のスクリュー式緩衝装置の緩衝器の立体分解図である。
【図4】図3の緩衝器の立体組合図である。
【図5】本発明のスクリュー式緩衝装置の緩衝器を別の角度から見たときの立体分解図である。
【図6】図5の緩衝器の立体組合図である。
【図7】本発明のスクリュー式緩衝装置を別の角度から見たときの立体組合図である。
【図8】本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板が元の位置に戻ったときの平面図である。
【図9】本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板が引き出されたときの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
貴局審査官に本発明の創作上の特徴、内容、長所、及びこれによって達成される効果を理解していただけるように、本発明について、図面を用いながら、実施例の表現方式により、以下のとおり詳細な説明を行うこととする。
【0016】
本文での図面使用は、意図を解説し、明細書を補助することのみを主旨としており、必ずしも本発明の実施後の実際の比率や精確な配置を示しているわけではなく、したがって、添付する図面の比率や配置関係が、本発明の実際の実施上における特許請求の範囲を限定するものでないことを、合わせて先に説明しておく。
【0017】
図1、図2A、図2B、図3、図4、図5、図6図、図7を参照されたい。これらは、それぞれ、本発明のスクリュー式緩衝装置の立体分解図、立体組合図、組み合わせたものの断面図、緩衝器の立体分解図、図3の立体組合図、緩衝器を別の角度から見たときの立体分解図、図5の立体組合図、別の角度から見たときの立体組合図であり、本発明のスクリュー式緩衝装置は、1つの比較的良い実施例において、1つのスライド板(2)、1つの位置決め板(1)、少なくとも1つのバネ(5)、1つの緩衝器(300)を備える。
【0018】
上記の1つのスライド板(2)は、T字形状を呈しており、その前段中央に1つの長溝(21)が設けられ(図2A、図2Bのとおり)、前記スライド板(2)の中段中央に貫通孔(231)を有する1つのチャンバー(23)が設けられ(図1のとおり)、チャンバー(23)と長溝(21)の間に嵌め込み凹部(221)を有する1つの嵌め込み溝(22)が設けられ(図2A、図2Bのとおり)、スライド板(2)後段の両側にスライドレール(20)が設けられ、かつ、その上部にL字型溝(24)及びこれと隣接するかたちで設けられる傾斜面のある1つの弾性押し片(241)を有している(図7、図8のとおり)。
【0019】
上記の1つの位置決め板(1)は、スライド板(2)後段に設けられ、その両内側に、それぞれ、スライド板(2)後段両側のスライドレール(20)に対応する凹溝(13)が設けられる(図1、図2A、図2Bのとおり)。
【0020】
すなわち、位置決め板(1)が、その凹溝(13)によって、スライド板(2)の後段にクランプされるかたちで固定され、位置決め板(1)上に、別途、スライド板(2)のL字型溝(24)に対応し、位置決めピン(12)を有するスライド溝(11)が設けられ、位置決めピン(12)の上方が、位置決め板(1)のスライド溝(11)外に出っ張るように設けられ、把手部において指で操作できるようにされ、その下方が、スライド板(2)の後段のL字型溝(24)内に出っ張るように設けられ、スライド板(2)がまだ引き出し動作をしていないときに、前記位置決めピン(12)が、スライド板(2)に隣接して設けられるL字型溝(24)の弾性及び傾斜面を有する押し片(241)によって押し込まれる。
【0021】
これにより、位置決めピン(12)は弾性を有し、かつL字型溝(24)の位置に来ることとなり、使用者が位置決めピン(12)をそのスライド溝(11)の1つの側に押し込もうとした場合、前記押し片(241)の突っ張りを受け、前記の傾斜面を有する押し片(241)は、スライド板(2)に引き出し動作をさせることができるとき、直ちに位置決めピン(12)をL字型溝(24)内に導入し、スライド板(2)上の位置決め板(1)の位置決めピン(12)がスライド板(2)のL字型溝(24)の最後部に到達したとき、前記位置決め板(1)の位置決めピン(12)は、スライド溝(11)に沿ってそれをL字型溝(24)最後部の前記溝の鉤状のところに押し込み、かつ前記の直線溝から離れた部分が固定されるかたちとなり、このとき、スライド板(2)がバネ(5)の回復力を受けて元の位置に戻ることはない(図9、すなわち、本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板が引き出し動作をした状態を示した平面図のとおり)。
【0022】
上記の少なくとも1つのバネ(5)は、位置決め板(1)の両側に設けられ、かつスライド板(2)と連結し、スライド板(2)が引き出し動作をするときは、バネ(5)が引き伸ばされ、引き出す力が消失するときは、バネ(5)の力によって、スライド板(2)を元の位置に戻そうとする動力が生じる(図7及び図8、すなわち、本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板(2)が元の位置に戻っている状態を示した平面図のとおり)。
【0023】
上記の1つの緩衝器(300)は、スライド板(2)のチャンバー(23)及び長溝(22)内に設けられ、1つの内管(31)、1つの外管(32)、1つの制動油(4)、1つのワッシャー(33)、1つの嵌め込みブロック(34)を有し、このうち、スクリュー導孔(311)を有する内管(31)は、制動油(4)を有する外管(32)内に設けられ、前記外管(32)内に複数の凹状長溝の形状を呈する複数の制動部(32)が設けられ、その内部に設けられる制動油(4)については、使用者の必要に応じて粘稠度を調整することができ、粘稠度が高くなるほど、制動効果は高くなり、粘稠度が低くなるほど、制動効果は低くなり、前記外管(32)の外側の一端に嵌め込み歯(321)が設けられ、外管(32)の別の一端とこれと重なるかたちで合わさる内管(31)の間に、別途、漏れを防ぎ、抵抗を増やすワッシャー(33)が設けられ、凸部(341)及び嵌め込み歯(342)を有する嵌め込みブロック(34)が、外管(32)の嵌め込み歯(321)を有する一端に対応するかたちで設けられ、前記嵌め込みブロック(34)が、スライド板(2)の嵌め込み凹部(221)を有する嵌め込み溝(22)内に設けられる。
【0024】
すなわち、嵌め込みブロック(34)と嵌め込み溝(22)が嵌め合わされるとき、前記嵌め込みブロック(3434)の凸部(341)が、嵌め込み溝(22)の嵌め込み凹部(221)内に嵌め込まれて固定されるかたちとなり、1つのスクリュー(3)の一端が位置決め板(1)の中央に設けられ、別の一端がスライド板(2)のチャンバー(23)の一端にある貫通孔(231)を貫通し、チャンバー(23)及び嵌め込み溝(22)内に設けられるスクリュー導孔(311)を有する内管(31)、制動部(321)及び嵌め込み歯(321)を有する外管(32)、ワッシャー(33)、嵌め込み歯(342)を有する嵌め込みブロック(34)の中央を貫通し、かつスライド板(2)の長溝(21)まで延びる。
【0025】
また、本発明のスクリュー式緩衝装置のチャンバー(23)の長さは、組み合わされて一体となる内管(31)、ワッシャー(33)、及び外管(32)の長さよりも長く、前記の、組み合わされて一体となる内管(31)、ワッシャー(33)、及び外管(32)は、チャンバー(23)内にて軸方向に移動することができ、チャンバー(23)の一方の側端まで移動したとき、前記外管(32)の嵌め込み歯(321)は、スライド板(2)の嵌め込み溝(22)に設けられる嵌め込みブロック(34)の嵌め込み歯(342)と分離し(図9のとおり)、別の側に向かって動くときは、前記の2つの嵌め込み歯(321)、(342)が噛み合うことになる(図8のとおり)。
【0026】
合わせて、図8、図9を参照されたい。これらは、本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板が元の位置に戻った状態を示した平面図、本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板が引き出し動作した状態を示した平面図である。
【0027】
本発明を操作使用するとき、スライド板(2)を一方の側に向けて引き出し、このとき、その後段のスライドレール(20)が設けられるところが、位置決め板(1)の凹溝(13)に沿ってスライドし、このとき、バネ(5)が引き伸ばされ、スライド板(2)が引き出し動作をするとき、緩衝器(300)のスクリュー(3)が、固定されるかたちで、位置決め板(1)内に設けられ、これにより、これと嵌り合う内管(31)が、その一端に設けられるスクリュー導孔(311)とスクリュー(3)の作用により、回転する。
【0028】
また、本発明のスクリュー式緩衝装置のスライド板(2)が引き出し動作をするとき、前記の、組み合わされて一体となる内管(31)、ワッシャー(33)、及び外管(32)が、スライド板(2)のチャンバー(23)底部の一方の側へと移動し、このとき、外管(32)の一端の嵌め込み歯(321)が嵌め込みブロック(34)の嵌め込み歯(342)と分離し、外管(32)及び内管(31)の間で一方の側に寄り、ワッシャー(33)とぴったりと合わさり、内管(31)と外管(32)の間に設けられる制動油(4)が漏れるのを防ぐため、このとき、前記外管(32)、前記内管(31)、及び前記ワッシャー(33)の3者において互いに抵抗し合う回転は起こらず、スクリュー(3)との間で制動作用が生じ、スライド板(2)を引き出すとき、力を込めることなく制動作用を始動させることとなる。
【0029】
スライド板(2)の力が消失したとき、スライド板(2)はバネ(5)の回復力の作用を受けて、元々スライド板(2)のチャンバー(23)底部の一方の側に偏っている内管(31)、ワッシャー(33)、及び外管(32)が、別の側に移動し、このとき、外管(32)に設けられた嵌め込み歯(321)が、嵌め込みブロック(34)の対応する嵌め込み歯(342)と互いに噛み合い、外管(32)が固定されることとなり、内管(31)の導孔(311)がスクリュー(3)と嵌り合う。
【0030】
従って、スライド板(2)が元の位置に戻る動作をするとき、内管(31)がスクリュー(3)の作用を受けて回転し、内管(31)及び外管(32)が反転作用を生じ、その間に設けられる制動油(4)、及び相互間の制動油(4)の溢れ出し及び抵抗(摩擦力)増加を防ぐワッシャー(33)の作用によって、スライド板(2)が回復するときに抵抗が生じるところとなり、それをしてゆっくりと定位置に到達させる。
【0031】
従って、家具金物箪笥の引き出し用小扉又はひきだしを使用するとき、少しも力を入れずに制動作用を始動させ、閉めるときに制動が働き、まったく力を加える必要がなく、すなわち、自動的に元の位置に戻して閉めることができ、操作上、大変便利であり、家具箪笥内の物が露出することがなく、ネズミ/ゴキブリやほこり、異物に入り込む機会を与えることがなく、小扉やひきだしがフレームやテーブルチェストと衝突しあうことによる破損、及び極めて大きな騒音が生じることがなく、その使用上の利便性を有効に高めており、進歩性、実用性に則し、使用者の要求を満たしていることから、十分に益することがあると認められる。
【0032】
以上のことから分かるのは、本発明が、従来の技術構造のハードルを超え、進歩させようとする効果をすでに確実に実現させており、また、当該技巧に通じない者が容易に思い及ぶものではないことである。さらに、本発明が出願前において公開されたことがなく、これが有する進歩性、実用性は、明らかに特許の出願要件を満たしている。ここに法に基づいて出願を行うものであり、貴局より、本件の特許出願の認可を賜り、創作を奨励いただければ、ありがたく存じる次第である。
【0033】
上記の実施例は、本発明の技術的アイデア及び特徴を説明したものにすぎず、その目的は、当該技巧に習熟した人をして、本発明の内容を理解させ、それをもとに実施させることにあり、当然、これをもって本発明の特許請求の範囲を限定することはできず、すなわち、およそ本発明で提示した精神に基づいて行われる同等の変化や修飾は、本発明の特許請求の範囲に含まれるべきものである。
【符号の説明】
【0034】
1…位置決め板
11…スライド溝
12…位置決めピン
13…凹溝
2…スライド板
20…スライドレール
21…長溝
22…嵌め込み溝
221…嵌め込み凹部
23…チャンバー
231…貫通孔
24…L字型溝
241…押し片
300…緩衝器
3…スクリュー
31…内管
311…スクリュー導孔
32…外管
321…嵌め込み歯
322…制動部
33…ワッシャー
34…嵌め込みブロック
341…凸部
342…嵌め込み歯
4…制動油
5…バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前段中央に1つの長溝が設けられ、中段中央に貫通孔を有する1つのチャンバーが設けられ、チャンバーと長溝の間に嵌め込み凹部を有する1つの嵌め込み溝が設けられ、後段両側にスライドレールが設けられ、その上部にL字型溝、及びこれと隣接するかたちで設けられる1つの弾性押し片を有する、1つのスライド板と、
スライド板後段に設けられ、両内側にそれぞれスライドレールに対応する凹溝が設けられ、上面に、別途、スライド板のL字型溝に対応し、位置決めピンを有する1つのスライド溝が設けられている、1つの位置決め板と、
位置決め板の両側に設けられ、かつスライド板と連結する、少なくとも1つのバネと、
スライド板のチャンバー及び長溝内に設けられ、1つの内管、1つの外管、1つの制動油、1つのワッシャー、1つの嵌め込みブロックを有し、このうち、スクリュー導孔を有する内管が、制動油を有する外管内に設けられ、前記外管内に複数の制動部が設けられ、かつその一端に嵌め込み歯が設けられ、別の一端と内管の間に、漏れを防ぎ、抵抗を増やすワッシャーが設けられ、凸部及び嵌め込み歯を有する嵌め込みブロックが、外管の嵌め込み歯を有する一端にこれと対応するかたちで設けられ、前記嵌め込みブロックがスライド板の嵌め込み溝内に設けられる、1つの緩衝器と、
一端が位置決め板中央に設けられ、スライド板のチャンバーの貫通孔を貫通し、別の一端が内管、外管、ワッシャー、嵌め込みブロックの中央に設けられ、スライド板の長溝まで延びる、1つのスクリューとを備える
スクリュー式緩衝装置。
【請求項2】
前記スライド板がT字形状を呈する
請求項1に記載のスクリュー式緩衝装置。
【請求項3】
前記スライド板の押し片に1つの傾斜面が設けられた
請求項1又は請求項2に記載のスクリュー式緩衝装置。
【請求項4】
前記スライド板のチャンバーの長さが、組み合わせて一体となる内管、外管、及びワッシャーの長さより長い
請求項1〜3のいずれか1つに記載のスクリュー式緩衝装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−149767(P2012−149767A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−4945(P2012−4945)
【出願日】平成24年1月13日(2012.1.13)
【出願人】(512011196)
【出願人】(507201636)
【出願人】(599040643)株式会社カワノ (7)
【Fターム(参考)】