スクロール可能なグリッド上での省略されたコンテンツの表示
スクロール可能なグリッド上での省略されたコンテンツの表示に関するさまざまな実施形態が開示される。ある開示される実施形態はディスプレイ、プロセッサ、およびメモリを含むコンピュータ装置を提供する。このメモリは、プロセッサにより実行可能な命令を含む。この命令によって、小さいサイズである第1のサイズのコンテンツのグリッドのセルを表示し、そのセルの小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目をセル内で表示する。コンピュータ装置は、さらに、グリッドをスクロールするための要求を受信し、表示装置上でグリッドをスクロールするように構成される。スクロールの間に、セルのサイズは、大きいサイズである第2のサイズへと拡大して、コンテンツ項目の省略された部分は、アニメーション表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクロール可能なグリッド上での省略されたコンテンツの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまなタイプのコンテンツは、セルのグリッド配置内に整理された情報の2本の軸として、コンピュータ装置上に表示される。この各セルは、コンテンツ項目を含む。このようなグリッドは、カレンダー表示、テレビ番組表、および他のタイプのスケジュール、スケジュール表および表計算で使用できる。
【0003】
ある場合には、コンピュータ装置上に表示される情報のグリッドは、セルのサイズが等しいという点において、均一である。別の場合には、セルが異なるサイズであるという点、および、その情報の軸に沿った異なる位置で開始および/または終了するという点において、グリッドは不均一である。与えられたセルのサイズによって、セル内に表示されるコンテンツ項目は、セルのサイズに基づいて省略される。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、スクロール可能なグリッド上で省略されているコンテンツを表示することに関する、さまざまな実施形態が開示される。例えば、1つの開示実施形態は、コンピュータ装置を提供する。このコンピュータ装置は、ディスプレイ、プロセッサ、メモリを含む。このメモリは、プロセッサにより実行可能な命令を含む。この命令によって、小さいサイズである第1のサイズのコンテンツのグリッドのセルを表示し、そのセルの小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目をセル内で表示する。コンピュータ装置は、さらに、グリッドをスクロールするための要求を受信し、表示装置上でグリッドをスクロールするように構成される。スクロールの間に、セルのサイズは、大きいサイズである第2のサイズへと拡大して、コンテンツ項目の省略された部分は、アニメーション表示される。
【0005】
この要約は、簡単な形式で、以下の詳細な説明でさらに記載する概念を紹介するために提供される。この要約は、特許請求の範囲の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを目的とせず、また、特許請求の範囲の範囲を制限するために用いられることも目的としない。さらに、特許請求の範囲は、この開示のいずれかの部分で言及した、いずれかまたはすべての不利益を解決する実施を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】表示装置上でコンテンツのスクロール可能なグリッドを表示すること、およびスクロールしている間に、グリッドのセルでコンテンツ項目の省略された部分を表示する方法の実施形態を示すフロー図である。
【図2】表示装置上で表示されるコンテンツの不均一なグリッドの実施形態の略図である。グリッドは、小さいサイズである第1のサイズの不均一なセルを示し、省略されたコンテンツ項目を含む。
【図3】グリッドをスクロールすること、および図2の不均一なセルの拡大を示す図である。
【図4】大きいサイズである第2のサイズの図2の不均一なセルを示す図である。
【図5】図2の不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示の実施形態を示す図である。
【図6】省略されたコンテンツが表示された後の図2の不均一なセルを示す図である。
【図7】表示装置上で表示されるコンテンツのグリッドの別の実施形態の略図である。
【図8】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図9】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図10】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図11】グリッドを表示および更新できるコンピュータ装置の実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
上述のとおり、さまざまなタイプのコンテンツが、情報のグリッドとして、コンピュータ装置上に表示される。ある場合には、メディア番組ガイド(media programming guide)、セルが連結された表計算などを含むが、これらに限定されるわけではない。このようなグリッドは、すべてのグリッドが共通の側面境界線を共有しているわけではない点において、不均一である。そのため、グリッド内のコンテンツ項目は、コンテンツ項目が見られるセルのサイズおよび境界線の位置に応じて、スクロール操作により異なる影響を受ける。例えば、グリッドが左から右へスクロールされる(すなわち、メディア番組ガイドで早い時間帯を表示する)場合、セル内のコンテンツは、グリッドを横断するように左から右へ動き、セルの左側境界線が目に見える状態になることができる。または、セル内のコンテンツは、まだセルの左側境界線が見えない場所にとどまることができる。まだ左側境界線が見えない場合、左から右へのスクロールが続くにつれて、セルのサイズは大きくなる。よって、セルは表示されるコンテンツのより多くの部分を保持することができる。この場合、映画の題名など、小さいサイズのセル内に入らなかった省略されたコンテンツを、大きいサイズのセル内に入れることができる。ゆえに、スクロールしている間にグリッドで省略されたコンテンツの表示に関して、さまざまな実施形態が本明細書にて開示される。
【0008】
図1は、グリッドをスクロールしている間に、グリッドのセルを更新する方法100の実施形態を表わすフロー図を示す。方法100を説明する前に、当然のことながら、グリッドは、均一または不均一なグリッドを含むいずれかの適したタイプのグリッドであり、いずれかの適したタイプのコンテンツを含む。例えば、ある実施形態において、コンテンツの不均一なグリッドは、メディア番組ガイドとすることができる。別の実施形態において、不均一のグリッドは、カレンダー、打ち合わせスケジュール、表計算、プロジェクト管理スケジュール表、または同様のものなど、情報の2本の軸を有するその他の適したグリッドとすることができる。本明細書で使われる「不均一」という言葉は、異なるサイズのセル、および、1または複数の情報の軸に沿った異なる位置で開始および/または終了するセルを有するグリッドについて言及する。さらに他の実施形態において、グリッドは、均一なグリッドとして始まり、高さおよび/または幅が調整される1または複数のセルを有すると不均一なグリッドになることもできる。ある特定の例として、表計算は、セルを結合することによって、均一なグリッドから不均一なグリッドへ変わることが可能である。さらに、本明細書で開示される例示的な実施形態では、不均一であるセルの観点、および/または、水平スクロールの方向に省略されたコンテンツの観点から示されている。しかし、当然のことながら、グリッドは垂直方向にもスクロール可能であり、垂直にスクロールしている間にサイズが変わるセルを有することが可能である。加えて、本明細書で開示される概念は、水平または垂直のスクロール操作いずれかの間に表示される、省略されたコンテンツを有する均一なグリッドにも用いられる。
【0009】
続いて図1において、方法100はまず参照番号102を含む。102において、表示装置上で小さいサイズである第1のサイズのグリッドのセルを表示する。与えられたセルのサイズに応じて、セル内に表示されるコンテンツ項目は、セルのサイズに基づいて省略されるかもしれない。ゆえに、104において、方法100は、セルの小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目をセル内に表示することを含む。例えば、グリッドがテレビ番組ガイドの場合、コンテンツ項目は、グリッド上で表示される時間帯よりも長い長さの映画の題名かもしれない。ゆえに、映画の題名は、その時間帯内で省略される。
【0010】
次に106において、方法100は、グリッドをスクロールするための要求を受信することを含む。ある場合には、このような要求は、マウス、タッチパッド、トラックボールなどの入力装置から受信することができる。別の場合には、表示装置をタッチセンサー式の表示装置とすることができる。グリッドをスクロールするための要求は、ユーザの指、スタイラスペンなどの表示装置と相互作用するように構成される物から受信することができる。
【0011】
グリッドをスクロールするための要求を受信すると、108において、方法100は、次に、表示装置上でグリッドをスクロールすることを含む。上述した入力装置に関して、グリッドをスクロールすることは、表示装置上で表示されるカーソルの動きの追跡によりスクロールすることを含む。カーソルは、マウス、タッチパッド、トラックボール、または他のそのような入力装置によって操作される。同様に、表示装置がタッチセンサー式の表示装置の場合、スクロールは、タッチセンサー式の表示装置上のユーザの指の位置の移動を追跡することができる。さらに、ある実施形態において、グリッドをスクロールすることは、グリッドの慣性スクロールを含むことができる。慣性スクロールでは、スクロールは、タッチ入力の中断の後も、表示面を横切るタッチ入力の動きの速度に当初比例した率で、続く。当然のことながら、本明細書で使われる「スクロール」という言葉は、グリッドによって定義される境界線間を飛び越える分離したスクロールよりも、画素ごとのスクロールを意味する。このような画素ごとのスクロールは、滑らかで連続的なグリッドの移動に見える。対して、グリッドの境界線間の分離したスクロールは、より不連続で途切れた移動に見える。
【0012】
次に110において、方法100は、スクロールしている間に、セルのサイズを大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを含む。例えば、上述のメディア番組ガイドの場合、スクロールすることは、グリッドをスクロールして他の時間における番組を表示することによって、前の時間および/または次の時間の番組のビューを表示することを含む。さらに、ある実施形態において、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、セルのサイズは大きいサイズである第2のサイズへ拡大することができる。別の実施形態において、垂直方向にスクロールしてセルの垂直方向のサイズを拡大することにより、セルのサイズは大きいサイズである第2のサイズへ拡大することができる。
【0013】
次に112において、方法100は、大きいサイズである第2のサイズのセルに基づいてコンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを含む。例えば、大きいサイズである第2のサイズのセルによって、セルの小さいサイズである第1のサイズよりも、コンテンツ項目のより多くをセル内に示すことができる。上述の省略された映画の題名の場合、ユーザは、スクロールして、メディア番組ガイドの追加の時間を見ることのほかに、映画の題名を表示するセルのサイズを拡大することもできる。これにより、前は省略されていた題名の部分を表示することができる。このとき、このようなグリッドは、セルが拡大した後にこのようなセル内で示されるコンテンツを頻繁に簡単に再読み込みする。これは、ユーザに対して、突然の不連続な処理としてあらわれる。コンテンツをアニメーション表示することによって(省略されたコンテンツは徐々に見えるようになる)、ユーザは円滑に体験できる。
【0014】
ある実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することには、スクロールが完了すると省略された部分を表示することを含む。このような実施形態の例は、図2〜6で示される。図2は、表示装置202上で表示されるグリッド200の実施形態の略図を示す。グリッド200は、縦列の見出し、縦列2、縦列3、および縦列4、ならびに、横列の見出し、横列1、横列2、および横列3により索引を付けられた情報を表示する。グリッド200の横列および縦列の各交差は、セルを定義する。あるこのようなセル、すなわちセル204は、セル204の小さいサイズによって省略されたコンテンツ項目206を表示する。そこでは、省略は記号“<”で示される。
【0015】
次に、図3は、左から右へスクロールしている間のグリッド200の略図を示し、図2で示されるセル204のサイズが大きいサイズへ拡大したことを示す。示すように、コンテンツ項目206は、図2で示されるのと同じサイズのままである。さらに、セル204は拡大しているけれども、コンテンツ項目206は、縦列2に対して同じ位置のままである。
【0016】
図4は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、スクロールが終わりかけている(すなわち、縦列1の左側境界線に接近している)。スクロール動作が完了すると、スクロールは、スクロールアニメーションが停止して完結することができる。スクロールアニメーションの停止は、グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止める。例えば、上述のメディア番組ガイドの場合、スクロールは午後8時17分で終了するかもしれないが、スクロールは、グリッドを午後8時30分などの最も近いグリッドの構成単位の位置で停止する、スクロールアニメーションの停止で完結することができる。
【0017】
加えて、この次のステップにおいて、図5は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、グリッドは、最も近いグリッドの構成単位の位置で停止をしたところである。図4のセル204は、図2で示されたものと比較して大きいサイズである第2のサイズへ拡大したところである。図5は、さらに、セル204の左側境界線へ向かう左へのアニメーション表示とされる、セル204のコンテンツ項目206を示す。このようなアニメーション表示は、コンテンツ項目206の省略された部分を表示する。図6は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、図5で示されたアニメーション表示が完了する。コンテンツ項目206の残りの省略された部分は、完全に表示されて、それゆえにセル204はもはや省略されていないコンテンツ項目206を表示する。
【0018】
上述および図2〜6で示したように、方法100のある実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することは、スクロールが完了すると、省略された部分を表示することを含むことができる。方法100の別の実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することは、スクロールしている間に、セルが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、連続的にコンテンツ項目の省略された部分を表示することを含む。このような実施形態の例は、図7〜10で示される。
【0019】
まず、図7は、表示装置302上で表示されるグリッド300の実施形態の略図を示す。グリッド300は、上述の図2〜6で示されるグリッド200の場合のように、縦列および横列により索引を付けられたセル内の情報を表示する。グリッド300は、セル304を含む。セル304は、セル304の小さいサイズによって省略されたコンテンツ項目306を表示する。
【0020】
次に、図8は、スクロールしている間に、大きいサイズへ拡大するセル304のサイズを示す。さらに、セル304が、スクロールしている間に連続的に拡大するにつれて、コンテンツ項目306の省略された部分は、スクロールしている間に連続的に表示される。ある実施形態において、省略された部分は、セルが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で表示されるようなアニメーション表示とされる。この率は、セルのサイズの拡大率と等しいか、セルのサイズの拡大率に比例するか、または、セルのサイズの拡大率といずれかの他の適した関係を有する。
【0021】
図9は、スクロールがグリッドの構成単位の位置で終わりかけているときのグリッド300を示す。スクロールが完了すると、スクロールの動きは、スクロールアニメーションが停止して完結することができる。スクロールアニメーションの停止は、グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止める。他の実施形態において、グリッドは、スクロールをグリッドの構成単位の位置の間の位置で止めることができる。
【0022】
次に、図10は、表示装置302上で表示されるグリッド300の略図を示す。そこでは、グリッドは、スクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止めており、スクロールは完了している。図9のセル304は、大きいサイズである第2のサイズへ拡大しており、コンテンツ項目306の残りの省略された部分は、表示されている。
【0023】
図11は、表示装置上でコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示する方法、および、グリッドをスクロールしている間に不均一なグリッドのセルを更新する方法に用いるのに適したコンピュータ装置400のブロック図である。コンピュータ装置400は、タッチセンサー式ディスプレイ402の形式である入力装置、プロセッサ404、およびメモリ406を備える。メモリ406は、本明細書で記載する実施形態など、コンテンツのグリッドをスクロールしている間に、省略されたコンテンツを表示する方法を実施する、プロセッサ404により実行可能な命令を含む。コンピュータ装置400は、ディスプレイ402以外にも、マウス、トラックボール、タッチパッド、または他のこのようなカーソルコントロール装置などの入力装置408から入力を受け取ることもできる。
【0024】
コンピュータ装置400は、本明細書に記載された方法をプログラムの実行を介して実施するよう構成される、いずれかの適切なコンピュータ装置であることが認められるであろう。例えば、コンピュータ装置を、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、コンピュータを使用可能な無線電話、ネットワークコンピュータ装置、または他の適切なコンピュータ装置とすることができる。また、コンピュータ装置は、インターネットなどのコンピュータネットワークを介してお互いに接続できる。これらのコンピュータ装置は、典型的に、プロセッサ、および関連する揮発性および不揮発性メモリを含み、かつ、揮発性メモリの一部およびプロセッサを使用して不揮発性メモリに格納されるプログラムを実行するように構成される。本明細書で使われるように、「プログラム」という言葉は、本明細書で記載される1または複数のコンピュータ装置によって、実行または利用される、ソフトウェアまたはファームウェアコンポーネントについて言及し、個々またはグループの実行可能なファイル、データファイル、ライブラリ、ドライブ、スクリプト、データベースレコードなどを包含するつもりである。提供されるコンピュータ可読媒体は、そこに格納されてコンピュータ装置により実行されるプログラム命令を有することが認められるであろう。このプログラム命令は、コンピュータ装置に上述の方法を実行させて、上述のシステムの運営をもたらす。
【0025】
当然のことながら、本明細書の実施形態は例示であり、限定的なものではない。本発明の範囲は、前述の説明より添付の特許請求の範囲によって定義されるからである。また、特許請求の範囲の境界および境界線内にあるすべての変更、または、それらの境界および境界線と同等のものは、それゆえ、特許請求の範囲によって包含されることを意図する。
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクロール可能なグリッド上での省略されたコンテンツの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまなタイプのコンテンツは、セルのグリッド配置内に整理された情報の2本の軸として、コンピュータ装置上に表示される。この各セルは、コンテンツ項目を含む。このようなグリッドは、カレンダー表示、テレビ番組表、および他のタイプのスケジュール、スケジュール表および表計算で使用できる。
【0003】
ある場合には、コンピュータ装置上に表示される情報のグリッドは、セルのサイズが等しいという点において、均一である。別の場合には、セルが異なるサイズであるという点、および、その情報の軸に沿った異なる位置で開始および/または終了するという点において、グリッドは不均一である。与えられたセルのサイズによって、セル内に表示されるコンテンツ項目は、セルのサイズに基づいて省略される。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、スクロール可能なグリッド上で省略されているコンテンツを表示することに関する、さまざまな実施形態が開示される。例えば、1つの開示実施形態は、コンピュータ装置を提供する。このコンピュータ装置は、ディスプレイ、プロセッサ、メモリを含む。このメモリは、プロセッサにより実行可能な命令を含む。この命令によって、小さいサイズである第1のサイズのコンテンツのグリッドのセルを表示し、そのセルの小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目をセル内で表示する。コンピュータ装置は、さらに、グリッドをスクロールするための要求を受信し、表示装置上でグリッドをスクロールするように構成される。スクロールの間に、セルのサイズは、大きいサイズである第2のサイズへと拡大して、コンテンツ項目の省略された部分は、アニメーション表示される。
【0005】
この要約は、簡単な形式で、以下の詳細な説明でさらに記載する概念を紹介するために提供される。この要約は、特許請求の範囲の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを目的とせず、また、特許請求の範囲の範囲を制限するために用いられることも目的としない。さらに、特許請求の範囲は、この開示のいずれかの部分で言及した、いずれかまたはすべての不利益を解決する実施を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】表示装置上でコンテンツのスクロール可能なグリッドを表示すること、およびスクロールしている間に、グリッドのセルでコンテンツ項目の省略された部分を表示する方法の実施形態を示すフロー図である。
【図2】表示装置上で表示されるコンテンツの不均一なグリッドの実施形態の略図である。グリッドは、小さいサイズである第1のサイズの不均一なセルを示し、省略されたコンテンツ項目を含む。
【図3】グリッドをスクロールすること、および図2の不均一なセルの拡大を示す図である。
【図4】大きいサイズである第2のサイズの図2の不均一なセルを示す図である。
【図5】図2の不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示の実施形態を示す図である。
【図6】省略されたコンテンツが表示された後の図2の不均一なセルを示す図である。
【図7】表示装置上で表示されるコンテンツのグリッドの別の実施形態の略図である。
【図8】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図9】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図10】グリッドをスクロールしている間に、図7のグリッドの不均一なセルの省略されたコンテンツのアニメーション表示を示す図である。
【図11】グリッドを表示および更新できるコンピュータ装置の実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
上述のとおり、さまざまなタイプのコンテンツが、情報のグリッドとして、コンピュータ装置上に表示される。ある場合には、メディア番組ガイド(media programming guide)、セルが連結された表計算などを含むが、これらに限定されるわけではない。このようなグリッドは、すべてのグリッドが共通の側面境界線を共有しているわけではない点において、不均一である。そのため、グリッド内のコンテンツ項目は、コンテンツ項目が見られるセルのサイズおよび境界線の位置に応じて、スクロール操作により異なる影響を受ける。例えば、グリッドが左から右へスクロールされる(すなわち、メディア番組ガイドで早い時間帯を表示する)場合、セル内のコンテンツは、グリッドを横断するように左から右へ動き、セルの左側境界線が目に見える状態になることができる。または、セル内のコンテンツは、まだセルの左側境界線が見えない場所にとどまることができる。まだ左側境界線が見えない場合、左から右へのスクロールが続くにつれて、セルのサイズは大きくなる。よって、セルは表示されるコンテンツのより多くの部分を保持することができる。この場合、映画の題名など、小さいサイズのセル内に入らなかった省略されたコンテンツを、大きいサイズのセル内に入れることができる。ゆえに、スクロールしている間にグリッドで省略されたコンテンツの表示に関して、さまざまな実施形態が本明細書にて開示される。
【0008】
図1は、グリッドをスクロールしている間に、グリッドのセルを更新する方法100の実施形態を表わすフロー図を示す。方法100を説明する前に、当然のことながら、グリッドは、均一または不均一なグリッドを含むいずれかの適したタイプのグリッドであり、いずれかの適したタイプのコンテンツを含む。例えば、ある実施形態において、コンテンツの不均一なグリッドは、メディア番組ガイドとすることができる。別の実施形態において、不均一のグリッドは、カレンダー、打ち合わせスケジュール、表計算、プロジェクト管理スケジュール表、または同様のものなど、情報の2本の軸を有するその他の適したグリッドとすることができる。本明細書で使われる「不均一」という言葉は、異なるサイズのセル、および、1または複数の情報の軸に沿った異なる位置で開始および/または終了するセルを有するグリッドについて言及する。さらに他の実施形態において、グリッドは、均一なグリッドとして始まり、高さおよび/または幅が調整される1または複数のセルを有すると不均一なグリッドになることもできる。ある特定の例として、表計算は、セルを結合することによって、均一なグリッドから不均一なグリッドへ変わることが可能である。さらに、本明細書で開示される例示的な実施形態では、不均一であるセルの観点、および/または、水平スクロールの方向に省略されたコンテンツの観点から示されている。しかし、当然のことながら、グリッドは垂直方向にもスクロール可能であり、垂直にスクロールしている間にサイズが変わるセルを有することが可能である。加えて、本明細書で開示される概念は、水平または垂直のスクロール操作いずれかの間に表示される、省略されたコンテンツを有する均一なグリッドにも用いられる。
【0009】
続いて図1において、方法100はまず参照番号102を含む。102において、表示装置上で小さいサイズである第1のサイズのグリッドのセルを表示する。与えられたセルのサイズに応じて、セル内に表示されるコンテンツ項目は、セルのサイズに基づいて省略されるかもしれない。ゆえに、104において、方法100は、セルの小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目をセル内に表示することを含む。例えば、グリッドがテレビ番組ガイドの場合、コンテンツ項目は、グリッド上で表示される時間帯よりも長い長さの映画の題名かもしれない。ゆえに、映画の題名は、その時間帯内で省略される。
【0010】
次に106において、方法100は、グリッドをスクロールするための要求を受信することを含む。ある場合には、このような要求は、マウス、タッチパッド、トラックボールなどの入力装置から受信することができる。別の場合には、表示装置をタッチセンサー式の表示装置とすることができる。グリッドをスクロールするための要求は、ユーザの指、スタイラスペンなどの表示装置と相互作用するように構成される物から受信することができる。
【0011】
グリッドをスクロールするための要求を受信すると、108において、方法100は、次に、表示装置上でグリッドをスクロールすることを含む。上述した入力装置に関して、グリッドをスクロールすることは、表示装置上で表示されるカーソルの動きの追跡によりスクロールすることを含む。カーソルは、マウス、タッチパッド、トラックボール、または他のそのような入力装置によって操作される。同様に、表示装置がタッチセンサー式の表示装置の場合、スクロールは、タッチセンサー式の表示装置上のユーザの指の位置の移動を追跡することができる。さらに、ある実施形態において、グリッドをスクロールすることは、グリッドの慣性スクロールを含むことができる。慣性スクロールでは、スクロールは、タッチ入力の中断の後も、表示面を横切るタッチ入力の動きの速度に当初比例した率で、続く。当然のことながら、本明細書で使われる「スクロール」という言葉は、グリッドによって定義される境界線間を飛び越える分離したスクロールよりも、画素ごとのスクロールを意味する。このような画素ごとのスクロールは、滑らかで連続的なグリッドの移動に見える。対して、グリッドの境界線間の分離したスクロールは、より不連続で途切れた移動に見える。
【0012】
次に110において、方法100は、スクロールしている間に、セルのサイズを大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを含む。例えば、上述のメディア番組ガイドの場合、スクロールすることは、グリッドをスクロールして他の時間における番組を表示することによって、前の時間および/または次の時間の番組のビューを表示することを含む。さらに、ある実施形態において、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、セルのサイズは大きいサイズである第2のサイズへ拡大することができる。別の実施形態において、垂直方向にスクロールしてセルの垂直方向のサイズを拡大することにより、セルのサイズは大きいサイズである第2のサイズへ拡大することができる。
【0013】
次に112において、方法100は、大きいサイズである第2のサイズのセルに基づいてコンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを含む。例えば、大きいサイズである第2のサイズのセルによって、セルの小さいサイズである第1のサイズよりも、コンテンツ項目のより多くをセル内に示すことができる。上述の省略された映画の題名の場合、ユーザは、スクロールして、メディア番組ガイドの追加の時間を見ることのほかに、映画の題名を表示するセルのサイズを拡大することもできる。これにより、前は省略されていた題名の部分を表示することができる。このとき、このようなグリッドは、セルが拡大した後にこのようなセル内で示されるコンテンツを頻繁に簡単に再読み込みする。これは、ユーザに対して、突然の不連続な処理としてあらわれる。コンテンツをアニメーション表示することによって(省略されたコンテンツは徐々に見えるようになる)、ユーザは円滑に体験できる。
【0014】
ある実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することには、スクロールが完了すると省略された部分を表示することを含む。このような実施形態の例は、図2〜6で示される。図2は、表示装置202上で表示されるグリッド200の実施形態の略図を示す。グリッド200は、縦列の見出し、縦列2、縦列3、および縦列4、ならびに、横列の見出し、横列1、横列2、および横列3により索引を付けられた情報を表示する。グリッド200の横列および縦列の各交差は、セルを定義する。あるこのようなセル、すなわちセル204は、セル204の小さいサイズによって省略されたコンテンツ項目206を表示する。そこでは、省略は記号“<”で示される。
【0015】
次に、図3は、左から右へスクロールしている間のグリッド200の略図を示し、図2で示されるセル204のサイズが大きいサイズへ拡大したことを示す。示すように、コンテンツ項目206は、図2で示されるのと同じサイズのままである。さらに、セル204は拡大しているけれども、コンテンツ項目206は、縦列2に対して同じ位置のままである。
【0016】
図4は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、スクロールが終わりかけている(すなわち、縦列1の左側境界線に接近している)。スクロール動作が完了すると、スクロールは、スクロールアニメーションが停止して完結することができる。スクロールアニメーションの停止は、グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止める。例えば、上述のメディア番組ガイドの場合、スクロールは午後8時17分で終了するかもしれないが、スクロールは、グリッドを午後8時30分などの最も近いグリッドの構成単位の位置で停止する、スクロールアニメーションの停止で完結することができる。
【0017】
加えて、この次のステップにおいて、図5は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、グリッドは、最も近いグリッドの構成単位の位置で停止をしたところである。図4のセル204は、図2で示されたものと比較して大きいサイズである第2のサイズへ拡大したところである。図5は、さらに、セル204の左側境界線へ向かう左へのアニメーション表示とされる、セル204のコンテンツ項目206を示す。このようなアニメーション表示は、コンテンツ項目206の省略された部分を表示する。図6は、表示装置202上で表示されるグリッド200の略図を示す。そこでは、図5で示されたアニメーション表示が完了する。コンテンツ項目206の残りの省略された部分は、完全に表示されて、それゆえにセル204はもはや省略されていないコンテンツ項目206を表示する。
【0018】
上述および図2〜6で示したように、方法100のある実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することは、スクロールが完了すると、省略された部分を表示することを含むことができる。方法100の別の実施形態において、コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することは、スクロールしている間に、セルが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、連続的にコンテンツ項目の省略された部分を表示することを含む。このような実施形態の例は、図7〜10で示される。
【0019】
まず、図7は、表示装置302上で表示されるグリッド300の実施形態の略図を示す。グリッド300は、上述の図2〜6で示されるグリッド200の場合のように、縦列および横列により索引を付けられたセル内の情報を表示する。グリッド300は、セル304を含む。セル304は、セル304の小さいサイズによって省略されたコンテンツ項目306を表示する。
【0020】
次に、図8は、スクロールしている間に、大きいサイズへ拡大するセル304のサイズを示す。さらに、セル304が、スクロールしている間に連続的に拡大するにつれて、コンテンツ項目306の省略された部分は、スクロールしている間に連続的に表示される。ある実施形態において、省略された部分は、セルが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で表示されるようなアニメーション表示とされる。この率は、セルのサイズの拡大率と等しいか、セルのサイズの拡大率に比例するか、または、セルのサイズの拡大率といずれかの他の適した関係を有する。
【0021】
図9は、スクロールがグリッドの構成単位の位置で終わりかけているときのグリッド300を示す。スクロールが完了すると、スクロールの動きは、スクロールアニメーションが停止して完結することができる。スクロールアニメーションの停止は、グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止める。他の実施形態において、グリッドは、スクロールをグリッドの構成単位の位置の間の位置で止めることができる。
【0022】
次に、図10は、表示装置302上で表示されるグリッド300の略図を示す。そこでは、グリッドは、スクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止めており、スクロールは完了している。図9のセル304は、大きいサイズである第2のサイズへ拡大しており、コンテンツ項目306の残りの省略された部分は、表示されている。
【0023】
図11は、表示装置上でコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示する方法、および、グリッドをスクロールしている間に不均一なグリッドのセルを更新する方法に用いるのに適したコンピュータ装置400のブロック図である。コンピュータ装置400は、タッチセンサー式ディスプレイ402の形式である入力装置、プロセッサ404、およびメモリ406を備える。メモリ406は、本明細書で記載する実施形態など、コンテンツのグリッドをスクロールしている間に、省略されたコンテンツを表示する方法を実施する、プロセッサ404により実行可能な命令を含む。コンピュータ装置400は、ディスプレイ402以外にも、マウス、トラックボール、タッチパッド、または他のこのようなカーソルコントロール装置などの入力装置408から入力を受け取ることもできる。
【0024】
コンピュータ装置400は、本明細書に記載された方法をプログラムの実行を介して実施するよう構成される、いずれかの適切なコンピュータ装置であることが認められるであろう。例えば、コンピュータ装置を、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、コンピュータを使用可能な無線電話、ネットワークコンピュータ装置、または他の適切なコンピュータ装置とすることができる。また、コンピュータ装置は、インターネットなどのコンピュータネットワークを介してお互いに接続できる。これらのコンピュータ装置は、典型的に、プロセッサ、および関連する揮発性および不揮発性メモリを含み、かつ、揮発性メモリの一部およびプロセッサを使用して不揮発性メモリに格納されるプログラムを実行するように構成される。本明細書で使われるように、「プログラム」という言葉は、本明細書で記載される1または複数のコンピュータ装置によって、実行または利用される、ソフトウェアまたはファームウェアコンポーネントについて言及し、個々またはグループの実行可能なファイル、データファイル、ライブラリ、ドライブ、スクリプト、データベースレコードなどを包含するつもりである。提供されるコンピュータ可読媒体は、そこに格納されてコンピュータ装置により実行されるプログラム命令を有することが認められるであろう。このプログラム命令は、コンピュータ装置に上述の方法を実行させて、上述のシステムの運営をもたらす。
【0025】
当然のことながら、本明細書の実施形態は例示であり、限定的なものではない。本発明の範囲は、前述の説明より添付の特許請求の範囲によって定義されるからである。また、特許請求の範囲の境界および境界線内にあるすべての変更、または、それらの境界および境界線と同等のものは、それゆえ、特許請求の範囲によって包含されることを意図する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置(402)と、
プロセッサ(404)と、
メモリ(406)と
を備えたコンピュータ装置(400)において、
前記メモリは、前記プロセッサ(404)により実行可能な命令であって、
前記表示装置(402)上で、小さいサイズである第1のサイズのグリッドのセルを表示(102)することと、
前記セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
前記グリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記表示装置上で前記グリッドをスクロールする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルの前記大きいサイズである第2のサイズに基づいて前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示する(112)ことと
を実行する命令を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記グリッドは、コンテンツの不均一なグリッドであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記命令は、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記命令は、垂直方向にスクロールしてセルの垂直方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記命令は、スクロールが完了すると、前記省略された部分を表示することによって、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記命令は、スクロールしている間に、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、連続的に前記コンテンツ項目の省略された部分を表示することによって、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記命令は、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で、前記省略された部分をアニメーション表示することをさらに実行可能であることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記命令は、前記表示装置上で前記グリッドをスクロールすること、および、スクロールアニメーションが停止して完結することを実行可能であり、前記スクロールアニメーションの停止は、前記グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止めることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記グリッドは、メディア番組ガイドを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
表示装置上でコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示し、コンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールしている間に、コンテンツの前記不均一なグリッドのセルのコンテンツを更新する方法(100)を、コンピュータ装置により実行可能な命令を格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法(100)は、
前記表示装置上で、小さいサイズである第1のサイズの前記不均一なグリッドのセルを表示(102)することと、
セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
コンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記表示装置上でコンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルのサイズを拡大している間に、前記コンテンツ項目の省略された部分を表示する(112)ためのアニメーション表示を介して、コンテンツ項目を更新することであって、スクロールしている間に、前記セルのサイズが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、前記コンテンツ項目の省略された部分は表示される、ことと
を含むことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記コンテンツの不均一なグリッドは、メディア番組ガイドを含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記命令は、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記命令は、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で、前記省略された部分をアニメーション表示することをさらに実行可能であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
タッチセンサー式の表示装置上でメディア番組ガイドの形式であるコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示し、前記グリッドをスクロールしている間に、前記不均一なグリッドのセルのコンテンツを更新する方法(100)であって、前記方法(100)は、
前記タッチセンサー式の表示装置上で、小さいサイズである第1のサイズの前記グリッドのセルを表示(102)することと、
セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
ユーザの指がタッチセンサー式の表示装置と相互作用することを介して、前記グリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記タッチセンサー式の表示装置上で前記グリッドをスクロールすることであって、前記グリッドは、前記タッチセンサー式の表示装置上のユーザの指の位置に応じてスクローする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルのサイズを拡大している間に、前記セルのサイズが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示する(112)ことと、
を特徴とする方法。
【請求項15】
前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することは、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項1】
表示装置(402)と、
プロセッサ(404)と、
メモリ(406)と
を備えたコンピュータ装置(400)において、
前記メモリは、前記プロセッサ(404)により実行可能な命令であって、
前記表示装置(402)上で、小さいサイズである第1のサイズのグリッドのセルを表示(102)することと、
前記セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
前記グリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記表示装置上で前記グリッドをスクロールする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルの前記大きいサイズである第2のサイズに基づいて前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示する(112)ことと
を実行する命令を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記グリッドは、コンテンツの不均一なグリッドであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記命令は、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記命令は、垂直方向にスクロールしてセルの垂直方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記命令は、スクロールが完了すると、前記省略された部分を表示することによって、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記命令は、スクロールしている間に、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、連続的に前記コンテンツ項目の省略された部分を表示することによって、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示することを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記命令は、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で、前記省略された部分をアニメーション表示することをさらに実行可能であることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記命令は、前記表示装置上で前記グリッドをスクロールすること、および、スクロールアニメーションが停止して完結することを実行可能であり、前記スクロールアニメーションの停止は、前記グリッドを調整して、自動的にスクロールを最も近いグリッドの構成単位の位置で止めることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記グリッドは、メディア番組ガイドを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
表示装置上でコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示し、コンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールしている間に、コンテンツの前記不均一なグリッドのセルのコンテンツを更新する方法(100)を、コンピュータ装置により実行可能な命令を格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法(100)は、
前記表示装置上で、小さいサイズである第1のサイズの前記不均一なグリッドのセルを表示(102)することと、
セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
コンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記表示装置上でコンテンツの前記不均一なグリッドをスクロールする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルのサイズを拡大している間に、前記コンテンツ項目の省略された部分を表示する(112)ためのアニメーション表示を介して、コンテンツ項目を更新することであって、スクロールしている間に、前記セルのサイズが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、前記コンテンツ項目の省略された部分は表示される、ことと
を含むことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記コンテンツの不均一なグリッドは、メディア番組ガイドを含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記命令は、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することにより、前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することを実行可能であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記命令は、前記セルが前記小さいサイズである第1のサイズから前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大する拡大率に基づいた率で、前記省略された部分をアニメーション表示することをさらに実行可能であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
タッチセンサー式の表示装置上でメディア番組ガイドの形式であるコンテンツのスクロール可能な不均一なグリッドを表示し、前記グリッドをスクロールしている間に、前記不均一なグリッドのセルのコンテンツを更新する方法(100)であって、前記方法(100)は、
前記タッチセンサー式の表示装置上で、小さいサイズである第1のサイズの前記グリッドのセルを表示(102)することと、
セルの前記小さいサイズである第1のサイズに基づいて省略されたコンテンツ項目を前記セル内に表示(104)することと、
ユーザの指がタッチセンサー式の表示装置と相互作用することを介して、前記グリッドをスクロールするための要求を受信する(106)ことと、
前記タッチセンサー式の表示装置上で前記グリッドをスクロールすることであって、前記グリッドは、前記タッチセンサー式の表示装置上のユーザの指の位置に応じてスクローする(108)ことと、
スクロールしている間に、大きいサイズである第2のサイズへ前記セルのサイズを拡大する(110)ことと、
前記セルのサイズを拡大している間に、前記セルのサイズが小さいサイズである第1のサイズから大きいサイズである第2のサイズへ拡大するにつれて、前記コンテンツ項目の省略された部分をアニメーション表示する(112)ことと、
を特徴とする方法。
【請求項15】
前記セルのサイズを前記大きいサイズである第2のサイズへ拡大することは、水平方向にスクロールしてセルの水平方向のサイズを拡大することを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−514810(P2012−514810A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545353(P2011−545353)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/066611
【国際公開番号】WO2010/080256
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/066611
【国際公開番号】WO2010/080256
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】
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