説明

スタッド型端子の断接装置

【課題】短絡バーの紛失防止と断接状態の確認を容易にしたスタッド型端子の断接装置を提供する。
【解決手段】本発明のスタッド型端子の断接装置100は、導体スタッド(端子部材接続部)1、1aを備え、且つ配線基板(固定ベース)15上に離間して設けられた2本のスタッド型端子8、8aと、導体スタッド1、1a間を結ぶ直線に沿って進退自在に支持された導電性材料から成る短絡バー(短絡部材)14と、を備えたスタッド型端子の断接装置100であって、短絡バー14が第1の位置(図3(a))にある時には導体スタッド1、1a間を電気的に接続し、第2の位置(図3(b、c))にある時には導体スタッド1、1a間の導通を遮断するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッド型端子の断接装置に関し、さらに詳しくは、リレー回路の一部を短絡バーにより断接するトリップロック用スタッド型端子を用いた断接装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リレーを動作させて、そのリレー接点の開閉により遮断機等を動作させる回路では、遮断機とリレー接点とを物理的に且つ電気的に切り離すスタッド型端子(リレートリップロック)が備えられている。図5に従来のスタッド型端子の外形図(a)と斜視図(b)を示す。このスタッド型端子はTDV形と呼ばれ、スタッド型端子A、Bをパネル54に所定の間隔で立設してナット55で固定する。短絡バー50でスタッド型端子A、Bを短絡する場合は、取り付けネジ部52を回転して緩め、取り付け部53に短絡バー50の凹部50aを挟み込み、取り付けネジ部52を回転して締め付ける。このように短絡バー50の付け外し操作には、時間を要するとともに、外した短絡バー50を確実に保管しておかなければならず、手間がかかっていた。また、カバーがある場合は、カバーを外したり、取り付けたりする手間が更にかかり、カバーを取り付けた状態では、短絡バー50がついているのか否かを確認しづらく、短絡バー50を戻すのを忘れるといった問題がある。
また、特許文献1には、交流電圧が印加されている電力ケーブルの絶縁体の絶縁劣化状態を診断する直流成分電流測定器を接続する際に、絶縁体の劣化により高圧電流がリークして作業者が感電する危険性を回避する接続端子治具について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−64365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示されている従来技術は、短絡バーをスライドさせた後には、直流成分電流測定器を接続できない構造にして安全性を図っているが、直流成分電流測定器を接続後に、短絡バーのネジを緩めて短絡バーをスライドさせて開放する必要があり、操作の手順がわかりづらく、手間がかかるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、短絡バーをスライドすることにより、スタッド型端子間の導通を遮断する状態であることをカバーの外側から視認できるようにして、短絡バーの紛失防止と断接状態の確認を容易にしたスタッド型端子の断接装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、端子部材接続部を備え、且つ固定ベース上に離間して設けられた2本のスタッド型端子と、前記端子部材接続部間を結ぶ直線に沿って進退自在に支持された導電性材料から成る短絡部材と、を備えたスタッド型端子の断接装置であって、前記短絡部材が第1の位置にある時には前記各端子部材接続部間を電気的に接続し、第2の位置にある時には前記各端子部材接続部間の導通を遮断するように構成されていることを特徴とする。
本発明の断接装置は、2本のスタッド型端子間を電気的に断接するものであり、そのために、端子部材接続部を進退自在に支持された導電部材からなる短絡部材を備え、短絡部材が第1の位置にあるときは、電気的に接続し、第2の位置にあるときは、導通を遮断するように構成されている。これにより、短絡部材の紛失を防止し、各端子部材接続部間の断接を容易に行うことができる。
請求項2は、前記短絡部材の進退方向一端部には、前記短絡部材によって前記両端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを表示する表示部が設けられており、前記短絡部材が前記第1の位置にある時には前記表示部を隠蔽すると共に、前記第2の位置にあるときには該表示部を露出させるカバーを備えたことを特徴とする。
本発明では、各端子部材接続部間の断接を容易とし、且つ現在の状態が的確に把握できるようにして、利便性と操作性を向上させる必要がある。そこで本発明では、短絡部材の進退方向一端部に端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを表示する表示部を備え、短絡部材が第2の位置にあるときに、その表示部を露出させるカバーを備える。これにより、カバーから表示部が露出しているときは、端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを即座に確認することができる。
【0006】
請求項3は、前記端子部材接続部は、前記短絡部材との接触面積を拡大した接触部と、該短絡部材との接触状態を維持する接触維持部と、を備えていることを特徴とする。
短絡部材と端子部材接続部は、接続中は可能な限り接触面積が大きく、且つ強い応力で接触していることが好ましい。そこで本発明では、端子部材接続部は、短絡部材との接触面積を拡大した接触部と、短絡部材との接触状態を維持する接触維持部と、を備えた。これにより、接触抵抗を低減して、大きな電流を流すことができる。
請求項4は、前記短絡部材の一部に、操作用の絶縁性把持部を設けたことを特徴とする。
短絡部材は導電性の材質で構成されている。また、この短絡部材に高電圧が印加されている可能性があるので、これを把持するときには、感電から身体を防護する必要がある。そこで本発明では、短絡部材の一部に、操作用の絶縁性把持部を設けた。これにより、短絡部材に電圧が印加されていても、感電から身体を防護することができる。
【0007】
請求項5は、前記短絡部材を前記第2の位置に向けて付勢する弾性部材を備えたことを特徴とする。
短絡部材の進退は、把持部を持って操作する必要がある。しかし、緊急時に接触維持部を解除して即座に導通を遮断する場合、把持部を持って操作するのでは時間がかかる。そこで本発明では、短絡部材を第2の位置に向けて付勢する弾性部材を備える。これにより、接触維持部を解除するだけで、短絡部材を第2の位置に移動することができる。
請求項6は、前記短絡部材は、前記各スタッド型端子間の距離を超える長手方向寸法を備えた可動断接部材と、一方の前記スタッド型端子の端子部材接続部を該可動断接部材と導通させた状態で嵌合するために該可動断接部材の一端寄りに貫通形成されると共に一方の穴部が前記短絡部材の進退方向へ延びるL字ガイド穴と、前記可動断接部材の他端に形成されて前記可動断接部材の進退時に他方の前記スタッド型端子の端子部材接続部と電気的に断接する断接接点部と、を備え、前記L字ガイド穴の他方の穴部内に前記一方の端子部材接続部が進入した時には前記可動断接部材の進退が禁止されることを特徴とする。
短絡部材の可動断接部材には、一方の端子部材接続部と導通させた状態で嵌合するL字型のガイド穴があり、短絡部材の他端には、他方の端子部材接続部と電気的に断接する断接接点部を設ける。そして、L字型のガイド穴の他方の穴部内に端子部材接続部が進入したときには、可動断接部材の進退を禁止する。これにより、可動断接部材の進退をロックしつつ、可動断接部材を一定の位置に移動することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、端子部材接続部を進退自在に支持された導電部材からなる短絡部材を備え、短絡部材が第1の位置にあるときは、電気的に接続し、第2の位置にあるときは、導通を遮断するように構成されているので、短絡部材の紛失を防止し、各端子部材接続部間の断接を容易に行うことができる。
また、短絡部材の進退方向一端部に端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを表示する表示部を備え、短絡部材が第2の位置にあるときに、その表示部を露出させるカバーを備えるので、カバーから表示部が露出しているときは、端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを即座に確認することができる。
また、端子部材接続部は、短絡部材との接触面積を拡大した接触部と、短絡部材との接触状態を維持する接触維持部と、を備えたので、接触抵抗を低減して、大きな電流を流すことができる。
また、短絡部材の一部に、操作用の絶縁性把持部を設けたので、短絡部材に電圧が印加されていても、感電から身体を防護することができる。
また、短絡部材を第2の位置に向けて付勢する弾性部材を備えるので、接触維持部を解除するだけで、短絡部材を第2の位置に移動することができる。
また、短絡部材は、L字型のガイド穴の他方の穴部内に端子部材接続部が進入したときには、可動断接部材の進退を禁止するので、可動断接部材の進退をロックしつつ、可動断接部材を一定の位置に移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回路断接装置の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る回路断接装置の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図3】(a)〜(c)は第1の実施形態に係る断接装置の短絡バーの動作について説明する図である。
【図4】(a)(b)は第2の実施形態に係る断接装置の短絡バーの動作について説明する図である。
【図5】従来のスタッド型端子の図であり、(a)は外形図、(b)は斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0011】
図1は本発明の第1の実施形態に係る回路断接装置の構成を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。
本発明のスタッド型端子の断接装置100は、導体スタッド(端子部材接続部)1、1aを備え、且つ配線基板(固定ベース)15上に離間して設けられた2本のスタッド型端子8、8aと、導体スタッド1、1a間を結ぶ直線に沿って進退自在に支持された導電性材料から成る短絡バー(短絡部材)14と、を備えたスタッド型端子の断接装置100であって、短絡バー14が第1の位置(図3(a))にある時には導体スタッド1、1a間を電気的に接続し、第2の位置(図3(b、c))にある時には導体スタッド1、1a間の導通を遮断するように構成されている。
【0012】
また、短絡バー14の進退方向一端部には、短絡バー14によって導体スタッド1、1a同士の接続が遮断されていることを表示する表示部6が設けられており、短絡バー14が第1の位置にある時には表示部16を隠蔽すると共に、第2の位置にあるときには表示部16を露出させるカバー17を備えた。尚、カバー17は、本体16の4隅に設けられた壁部9により保持される。
また、導体スタッド1、1aは、短絡バー14との接触面積を拡大した接触部5、5aと、短絡バー14との接触状態を維持する固定部材(接触維持部)7、7aと、を備えている。固定部材7、7aは、導体スタッド1、1aに設けられたネジにより、回転させることにより上下する構成とした。尚、導体スタッド1、1aは、ワッシャ3とナット2により配線基板15に固定されている。
【0013】
また、短絡バー14は、各スタッド型端子8、8a間の距離を超える長手方向寸法を備えた可動断接部材14aと、一方のスタッド型端子8の導体スタッド1を可動断接部材14aと導通させた状態で嵌合するために可動断接部材14aの一端寄りに貫通形成されると共に一方の穴部が短絡バー14の進退方向へ延びる溝部(L字ガイド穴)12と、可動断接部材14aの他端に形成されて可動断接部材14aの進退時に他方のスタッド型端子8aの導体スタッド1aと電気的に断接する溝部(断接接点部)18と、を備え、溝部12の他方の穴部内に導体スタッド1が進入した時には可動断接部材14aの進退が禁止される。また、溝部13はスタッド10にガイドされながらスライドし、溝部18は右側の導体スタッド1aに摺接しながらスライドする。また、短絡バー14の溝部13の近傍に短絡バー14をスライドするときに把持する絶縁バー(絶縁性把持部)11を備えている。この絶縁バー11は、短絡バー14の上部に接着剤等で固定されている。
【0014】
本実施形態の断接装置100は、2本のスタッド型端子8、8a間を電気的に断接するものであり、そのために、導体スタッド1、1aを進退自在に支持された導電部材からなる短絡バー14を備え、短絡バー14が第1の位置にあるときは、電気的に接続し、第2の位置にあるときは、導通を遮断するように構成されている。これにより、短絡バー14の紛失を防止し、導体スタッド1、1a間の断接を容易に行うことができる。
また、導体スタッド1、1a間の断接を容易とし、且つ現在の状態が的確に把握できるようにして、利便性と操作性を向上させる必要がある。そこで本実施形態では、短絡バー14の進退方向一端部に導体スタッド1、1a同士の接続が遮断されていることを表示する表示部6を備え、短絡バー14が第2の位置にあるときに、その表示部6を露出させるカバー17を備える。これにより、カバー17から表示部6が露出しているときは、導体スタッド1、1a同士の接続が遮断されていることを即座に確認することができる。
【0015】
また、短絡バー14と導体スタッド1、1aは、接続中は可能な限り接触面積が大きく、且つ強い接触圧で接触していることが好ましい。そこで本実施形態では、導体スタッド1、1aは、短絡バー14との接触面積を拡大した接触部5と、短絡バー14との接触状態を維持する固定部材7と、を備えた。これにより、接触抵抗を低減して、大きな電流を流すことができる。
また、短絡バー14は導電性の材質で構成されている。また、この短絡バー14に高電圧が印加されている可能性があるので、これを把持するときには、感電から身体を防護する必要がある。そこで本実施形態では、短絡バー14の一部に、操作用の絶縁バー11を設けた。これにより、短絡バー14に電圧が印加されていても、感電から身体を防護することができる。
【0016】
図2は本発明の第2の実施形態に係る回路断接装置の構成を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付し説明を省略する。本発明の断接装置110は、短絡バー14が各導体スタッド1、1aと接続状態にしたときに、短絡バー14を断方向(矢印A)にスライドさせる付勢力が生じるスプリング(弾性部材)20を備えた。即ち、短絡バー14にスプリング20の一端を保持する保持部材21を備え、本体16にはスプリング20の他端を保持する保持部材19を備える。従って、図2の状態では、短絡バー14を常に矢印Aの方向に付勢する力が働いており、固定部材7、7aを締め付けることにより、この状態を維持する。
【0017】
図3は第1の実施形態に係る断接装置の短絡バーの動作について説明する図である。尚、内部の様子を明示するために、カバー17を省略した。図3(a)は、導体スタッド1と1aが短絡バー14により接続されている状態(第1の位置)を示している。即ち、短絡バー14は溝部12の端部が接触部5に接触している。また、溝部18の端部が接触部5aに接触している。この結果、導体スタッド1と1aが電気的に接続される。そして、接続を確実なものとするために、固定部材7と7aを締め付けておく。
図3(b)は、導体スタッド1と1aが短絡バー14で接触されていない状態(第2の位置)を示している。即ち、固定部材7と7aを緩め、短絡バー14を矢印Aの方向に、溝部12の端部が導体スタッド1に当接するまでスライドさせる。その結果、「ロック中」の文字が書かれた表示部6が、カバー17(図示せず)の外側に突出する。また、導体スタッド1aと短絡バー14の溝部18が切り離される。それにより、導体スタッド1と1aが電気的に遮断される。
図3(c)は、導体スタッド1と1aが短絡バー14で接触されず、この状態を固定する様子を示している。即ち、短絡バー14を図3(b)の位置から矢印Bの方向にスライドさせる。そして固定部材7と7aを締め付けて固定する。その結果、「ロック中」の文字が書かれた表示部6が、カバー17(図示せず)の外側に突出したまま固定される。
【0018】
図4は第2の実施形態に係る断接装置の短絡バーの動作について説明する図である。尚、内部の様子を明示するために、カバー17を省略した。図4(a)は、導体スタッド1と1aが短絡バー14により接続されている状態を示している。即ち、短絡バー14は溝部12の端部が接触部5に接触している。また、溝部18の端部が接触部5aに接触している。この結果、導体スタッド1と1aが電気的に接続される。そして、接続を確実なものとするために、固定部材7と7aを締め付けておく。このとき、スプリング20は付勢力により短絡バー14を図の上側に引き上げようとしている。
図4(b)は、導体スタッド1と1aが短絡バー14で接触されていない状態を示している。即ち、固定部材7と7aを緩めると、スプリング20の付勢力により短絡バー14を矢印Aの方向にスライドさせる。その結果、「ロック中」の文字が書かれた表示部6が、カバー17(図示せず)の外側に突出する。また、導体スタッド1aと短絡バー14の溝部18が切り離される。それにより、導体スタッド1と1aが電気的に切断される。
【符号の説明】
【0019】
1 導体スタッド、2 ナット、3 ワッシャ、4 スペーサ、5 接触部、6 表示部、7 固定部材、8 スタッド型端子、9 壁部、10 スタッド、11 絶縁バー、12、13、18 溝部、14 短絡バー、15 配線基板、16 本体、17 カバー、19、21 保持部材、20 スプリング、100、110 断接装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子部材接続部を備え、且つ固定ベース上に離間して設けられた2本のスタッド型端子と、
前記端子部材接続部間を結ぶ直線に沿って進退自在に支持された導電性材料から成る短絡部材と、を備えたスタッド型端子の断接装置であって、
前記短絡部材が第1の位置にある時には前記各端子部材接続部間を電気的に接続し、第2の位置にある時には前記各端子部材接続部間の導通を遮断するように構成されていることを特徴とするスタッド型端子の断接装置。
【請求項2】
前記短絡部材の進退方向一端部には、前記短絡部材によって前記両端子部材接続部同士の接続が遮断されていることを表示する表示部が設けられており、
前記短絡部材が前記第1の位置にある時には前記表示部を隠蔽すると共に、前記第2の位置にあるときには該表示部を露出させるカバーを備えたことを特徴とする請求項1に記載のスタッド型端子の断接装置。
【請求項3】
前記端子部材接続部は、前記短絡部材との接触面積を拡大した接触部と、該短絡部材との接触状態を維持する接触維持部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスタッド型端子の断接装置。
【請求項4】
前記短絡部材の一部に、操作用の絶縁性把持部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のスタッド型端子の断接装置。
【請求項5】
前記短絡部材を前記第2の位置に向けて付勢する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のスタッド型端子の断接装置。
【請求項6】
前記短絡部材は、前記各スタッド型端子間の距離を超える長手方向寸法を備えた可動断接部材と、一方の前記スタッド型端子の端子部材接続部を該可動断接部材と導通させた状態で嵌合するために該可動断接部材の一端寄りに貫通形成されると共に一方の穴部が前記短絡部材の進退方向へ延びるL字ガイド穴と、前記可動断接部材の他端に形成されて前記可動断接部材の進退時に他方の前記スタッド型端子の端子部材接続部と電気的に断接する断接接点部と、を備え、
前記L字ガイド穴の他方の穴部内に前記一方の端子部材接続部が進入した時には前記可動断接部材の進退が禁止されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のスタッド型端子の断接装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−199073(P2012−199073A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62409(P2011−62409)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】