説明

スタンプ台用表皮クロスおよびその製造方法

【課題】インキまたは朱肉液吸蔵体の表層または吸蔵体と他素材表皮の中間層にあって、ゴム印などを使って印捺することで得られた印字にカスレや滲みがなく、シャープな印字が得られ、かつ濃度を自由にコントロールできる効果を発揮するスタンプ台用表皮クロスを提供する。
【解決手段】単繊維繊度が0.1デシテックス以上1.0デシテックス以下の合成フィラメント繊維からなる織物で構成され、該織物のカバーファクター(CF)が2000以上4000以下であることを特徴とするスタンプ台用表皮クロス。
ただし、
カバーファクター(CF)=タテ糸密度(本/2.54cm)×タテ糸の繊度(dtex)1/2+ヨコ糸密度(本/2.54cm)×ヨコ糸の繊度(dtex)1/2

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポンジまたは不織布にインキまたは朱肉液などを含ませた吸蔵体の表皮または吸蔵体と他素材表皮の中間層にあって、繰り返し印捺使用において、耐久性に優れ、かつ、印捺された印字の濃度を自由にコントロールでき、かつ、シャープでムラのない優れた印字を得るためのスタンプ台用表皮クロスおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタンプ台用表皮クロスは、スポンジまたは不織布などにインキまたは朱肉液などを含ませた吸蔵体の表皮または吸蔵体と他素材表皮の中間層にあって、印捺持、吸蔵体から滲み出るインキ量または朱肉液量を調整する働きをするものであり、老若男女いかなる人が印捺作業を行っても、安定した濃度、ムラのないシャープ印字を得ることができる優れた働きを奏するものである。
【0003】
一般的に、スタンプ台用表皮クロスは、綿製の平織り組織のものが多く使われている。該織物からなるスタンプ台または朱肉台による印字は初期性能において、かなりシャープな印字が得られるが、詳細に見ると、太字で塗りつぶされた印字部において斑があり、必ずしも十分ではなく、さらに経時、例えば2〜3日放置後の印捺においては、印字濃度が薄くなる問題に加えて布帛の耐久性面で劣る問題があった。
【0004】
また、合成繊維からなる布帛としては種々の布帛が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ポリエステルとポリアミドからなる分割型複合繊維を用い、平織り組織の織物やスムース組織の編み物を製編織後、該複合繊維が分割処理された表皮クロスが例示されている。該特許文献1の表皮クロスは時として使用開始からその初期の間には“印影の擦り汚れ”、紙質によっては“滲み”が起こることを特許文献2で示しており、満足いくものではないことを裏付けている。
【0006】
また、特許文献2では、前記問題を解決する手段として表面布帛に単繊維繊度0.9デニール以下の極細繊維を主成分とし、1.2デニール以上の繊維を副成分としたスタンプ台の布帛が提案されている。本発明者らの検討によれば、平織り、編物とも印捺初期段階は濃いシャープな印字は得られるが繰り返し使用において、目ズレや組織崩れが発生するため、安定した濃いシャープな印字を得ることができず、かつ、ポリアミド繊維はインキ含浸によって膨潤する傾向があり、寸法安定性に欠けるため、安定した印字を得ることはできなかった。
【0007】
また、特許文献3では、ポリアミド成分とポリエステル成分からなる複合繊維をベンジルアルコールでフィブリル化する布帛が提案されており、編物を中心とした検討がなされている。しかしながら、該特許文献3の技術もまた、前記特許文献1,2と同様の問題があった。
【特許文献1】実公平7−26128号公報
【特許文献2】実用新案登録第2573776号公報
【特許文献3】特許第2907578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決することにあり、印捺初期および繰り返し使用、特に長期使用においても、組織の乱れがなく安定したシャープなムラのない印字を得ることができ、さらに印字濃度を自由にコントロールできるスタンプ台用表皮クロスおよびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
(1)単繊維繊度が0.1デシテックス以上1.0デシテックス以下の合成フィラメント繊維からなる織物で構成され、該織物のカバーファクター(CF)が2000以上4000以下であることを特徴とするスタンプ台用表皮クロス。
ただし、
カバーファクター(CF)=タテ糸密度(本/2.54cm)×タテ糸の繊度(dtex)1/2+ヨコ糸密度(本/2.54cm)×ヨコ糸の繊度(dtex)1/2
(2)前記織物が二重織組織からなることを特徴とする前記(1)に記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0010】
(3)前記織物が減量加工によって得られる織物であることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0011】
(4)前記減量加工の減量加工率が減量前の織物重量に対し5重量%以上70重量%以下であることを特徴とする前記(3)に記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0012】
(5)前記合成フィラメント繊維がポリエステル系繊維からなることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0013】
(6)前記織物の厚さが0.2mm以上1.0mm以下であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0014】
(7)前記織物の目付が50g/m2以上200g/m2以下であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0015】
(8)前記織物の通気量が2cc/cm2/sec以上30cc/cm2/sec以下であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【0016】
(9)合成フィラメント繊維を用いて製織した後、繊維表面および織物内部に付着した油剤やゴミを落とすために精練した後、減量加工することを特徴とするスタンプ台用表皮クロスの製造方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、印捺初期および繰り返し印捺使用において、耐久性に優れ、かつ、印捺後の印字濃度を自由にコントロールでき、シャープな印字を得る効果を発揮するスタンプ台用表皮クロスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、さらに詳しく本発明について説明する。
【0019】
本発明のスタンプ台用表皮クロスは、印捺初期および長期使用において、安定した印字を得るために二重織などの高密度織物とし、必要に応じてアルカリ液などによって減量加工することによって印字濃度をコトロールでき、斑のないシャープな印字を得る効果が得られたものである。
【0020】
本発明のスタンプ台用表皮クロスに含まれる合成フィラメント繊維は太さにおいて単繊維繊度が0.1デシテックス以上1.0デシテックス以下の合成フィラメント繊維であり、好ましくは0.2デシテックス以上0.9デシテックス以下、さらに好ましくは0.3デシテックス以上0.8デシテックス以下である。0.1デシテックスを下回る場合は単繊維繊度が細すぎるため、印捺による印圧によって、単糸きれが発生し、耐久性面で問題が残る。1.0デシテックスを上回る場合は耐久性は向上するが、単繊維繊度が太すぎるため、ゴム印の字体にインキを均一に含むことが難しくなり、結果として綾目状の字が印捺され、不満の残る印字となってしまう。
【0021】
布帛を構成する合成繊維としては、ポリエステル系繊維を用いることが好ましい。
【0022】
ポリエステル系繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体などからなるポリエステル系繊維などが挙げられるが、寸法変化の小さいポリエチレンテレフタレート繊維がより好ましい。
【0023】
ポリエステル系合成繊維は、生糸のまま使うことはできるが、予め、各々、別々に仮撚り、押し込み、擦過などの加工糸にして使うこともできるし、選ばれた一種以上の組み合わせによるエアー交絡、実撚りを施して使うこともでき、目的に応じて選ぶことができる。また、単繊維断面の形状は丸、楕円、三角、四角などの多角形、3葉、4葉、5葉などの多葉形などから選ばれる1種または組み合わせによって自由に用いることができる。
【0024】
本発明のスタンプ台用表皮クロスは、繰り返し使用において変形することがなく、耐久性の面で織物を用いる。
【0025】
さらに、織り構造は一重、二重、三重織りなどが挙げられるが、耐久性の面で二重、三重織りが良く、さらに好ましくはインキまたは朱肉液吸蔵体表面の形状に安定してフィットする二重織りが好ましい。組織は、平、ツイル、サテンなどが挙げられるが安定した印字が得られる点で平織りが好ましく、より好ましくは平緯二重織である。
【0026】
本発明に適用する織物は、カバーファクター(CF)が、2000以上4000以下のものである。好ましくは2100以上3900以下、さらに好ましくは2200以上3800以下のものである。カバーファクターが2000を下回る場合は目が粗くなりすぎるため、インキまたは朱肉液吸蔵体からのインキまたは朱肉液の滲み出しが多くなりすぎ、滲んだ印字となり、4000を上回る場合には緻密すぎるため、インキまたは朱肉液が表面に出にくくなり、結果として薄い濃度の印字しか得ることができなくなる。
【0027】
なお、カバーファクター(CF)とは、織物を構成する糸条の太さと織物密度とによって定められた織物構造の粗密を表す係数であり、数値が大きいほど織物が密に詰まっていること表す係数である。
ただし、
カバーファクター(CF)=タテ糸密度(本/2.54cm)×タテ糸の繊度(dtex)1/2+ヨコ糸密度(本/2.54cm)×ヨコ糸の繊度(dtex)1/2
印字濃度はインキまたは朱肉液吸蔵体から滲み出る量で決まり、上記範囲を取ったことによって濃い濃度でシャープな印字が得られるのである。また、インキまたは朱肉液の粘度もまた多種多様であり、滲み出る量、すなわち印字濃度のコントロールは、さらに、減量加工によって調整することができ、減量加工率は5重量%以上70重量%以下であることが好ましく、より好ましくは10重量%以上65重量%であり、さらに好ましくは15重量%以上60重量%であり、インキまたは朱肉液種によって自由に選ぶことができる。
【0028】
印字濃度は表皮クロスをアルカリ液などで減量加工することにより、織物繊維間隙にミクロな隙間を作ることで自由にコントロールできる効果を奏することができる。
【0029】
本発明のスタンプ台用表皮クロス布帛の厚さは(株)大栄精機製作所製の中型測厚器(型式:UF−60A)を用いて測定した厚さが0.2〜1.0mmであることが好ましく、より好ましくは0.25〜0.9mmであり、より好ましくは0.3〜0.8mmである。厚さが0.1mmを下回る場合には耐久性が不足し、1.0mmを上回る場合には厚くなりすぎるため、実用上、扱いにくいものになる。
【0030】
本発明のスタンプ台用表皮クロスは目付が50g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。より好ましくは60g/m2以上190g/m2以下であり、さらに好ましくは70g/m2以上180g/m2以下である。目付が50g/m2を下回る場合は耐久性が不足し、200g/m2を上回る場合は実用上、扱いにくいものになる。
【0031】
本発明のスタンプ台用表皮クロスは通気量が2cc/cm2/sec以上30cc/cm2/sec以下であることが好ましく、より好ましくは3cc/cm2/sec以上28cc/cm2/sec以下であり、さらに好ましくは4cc/cm2/sec以上25cc/cm2/sec以下である。通気量が2cc/cm2/secを下回る場合にはインキまたは朱肉液が表面に出にくくなるため、かすれた印字しか得ることができなくなる。30cc/cm2/secを上回る場合にはインキまたは朱肉液が出過ぎるため、文字際が滲みシャープな印字を得ることができ難くなる。
【0032】
次に、本発明のスタンプ台用表皮クロスの製造方法の一例を以下に示す。
【0033】
本発明のスタンプ台用表皮クロスの製造方法は、合成フィラメント繊維を製織した後、繊維表面および織物内部に付着した油剤やゴミを落とすために精練した後、減量加工することを特徴とするものである。
【0034】
例えば、直接紡糸で得られた単繊維繊度が0.1デシテックス以上1.0デシテックス以下のポリエステル系繊維を2重織り織機に掛け、カバーファクターが2000以上5000以下の設計で平緯二重織りを製織した後、必要に応じてアルカル液中で5重量%以上70重量%以下で減量加工した織物をインキまたは朱肉液吸蔵体表面または吸蔵体と他素材表皮の中間層に密着添着使用する。該方法で得られたスタンプ台を使って印捺作業を行うことによって、ムラのないシャープな印字が安定して得られ、かつ濃度も自由にコントロールできる効果を奏するものである。
【実施例】
【0035】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中での評価は次の方法に従った。
シャチハタ株式会社製のスタンプ台(エコス)形(HG−2ECクロ)の表皮クロスを剥がした後、本発明のクロスに張り替えて東レ株式会社名のゴム印を使って印捺し、比較評価した。
(1)印字濃度評価方法
株式会社シロ産業製の台秤(SYSD−4型)の上に上記スタンプ台を載せ、その上方からゴム印を9.6Nの力で抑えフジゼロックスオフィスサプライ株式会社製のA4サイズリサイクル100eの紙上に直接印捺し、印字を目視評価した。
【0036】
判定は、
○:印字の濃度が濃くて良好
×:印字の濃度が薄くて不良
とした。
(2)印字シャープ性評価方法
(1)と同様の評価方法で比較評価した。
【0037】
判定は、
○:印字に滲みやカスレがなく良好
×:印字に滲みやカスレがあり不良
とした。
(3)厚さ測定方法
(株)大栄精機製作所製の中型測厚器(型式:UF−60A)を用いて測定した。
【0038】
判定は、
○:0.2mm以上1.0mm以下の範囲のもの
×:上記範囲を外れるもの
とした。
(4)目付評価方法
10cm2に裁断し、その重さを計量し、g/m2で表した。
【0039】
判定は、
○:50g/m2以上200g/m2以下の範囲のもので良好
×:上記範囲を外れるもので不良
とした。
(5)通気量評価方法
JIS L 1096「一般織物試験方法」のA法(フラジール法)に準じて測定した。
【0040】
○:2cc/cm2/sec以上30cc/cm2/sec以下のもの
×:上記範囲を外れるもの
(実施例1)
タテ糸、ヨコ糸とも繊度が56デシテックス、144フィラメント(単繊維繊度0.39デシテックス)、の丸断面形状のポリエチレンテレフタレート繊維のウーリー加工糸を用いてタテ糸密度228本/2.54cm、ヨコ糸密度178本/2.54cmとし、平緯二重織組織で製織した。得られた織物を、界面活性剤を含む液中で織物に付着した汚れや油剤を落とし、乾燥し、180℃で1分間セットし、印捺評価した。得られた織物のカバーファクターは3246であった。得られた織物の厚みは0.23mm、目付は73.8g/m、通気量は22.7cc/cm/secであった。該織物で印捺評価した結果、印字濃度は濃くて印字はシャープでムラがなく良好であった。結果を表1に示す。
【0041】
(実施例2)
タテ糸、ヨコ糸とも繊度が84デシテックス、144フィラメント(単繊維繊度0.58デシテックス)、の丸断面形状のポリエチレンテレフタレート繊維の生糸を用いてタテ糸密度252本/2.54cm、ヨコ糸密度180本/2.54cmとし、平緯二重織組織で製織した。得られた織物を界面活性剤を含む液中で織物に付着した汚れや油剤を落とし、乾燥し、180℃で1分間セットしてから、アルカリ液中で約27重量%減量した。得られた織物のカバーファクターは2726であった。得られた織物の厚みは0.26mm、目付は117g/m、通気量は9.9cc/cm/secであった。該織物で印捺評価した結果、印字濃度は濃くて印字はシャープであった。結果を表1に示す。
【0042】
(実施例3)
タテ糸密度200本/2.54cm、ヨコ糸密度150本/2.54cmとする以外は実施例2と同様の方法で加工した。得られた織物のカバーファクターは2272であった。得られた織物の厚みは0.28mm、目付は94.8g/m、通気量は16.8cc/cm/secであった。該織物で印捺評価した結果、印字濃度は濃くて印字はシャープであった。結果を表1に示す。
【0043】
(比較例1)
タテ糸に56デシテックス、18フィラメント(単繊維繊度3.1デシテックス)の丸断面の生糸、ヨコ糸に84デシテックス、36フィラメント(単繊維繊度2.3デシテックス)の丸断面のポリエチレンテレフタレート繊維の生糸を用いてタテ糸密度110本/2.54cm、ヨコ糸密度80本/2.54cmになるように平織り物を製織した。次に得られた織物を界面活性剤を含む液中で織物に付着した汚れや油剤を落とし、乾燥し、180℃で1分間セットし、印捺評価した。得られた織物のカバーファクターは1556、厚みは0.1mm、目付は75g/m、通気量は31.2cc/cm/secであった。印捺評価した結果、印字濃度は良好であるが、インキが出過ぎて滲んでおり、シャープな印字は得られず不満の残るものであった。結果を表1に示す。
【0044】
(比較例2)
32Gの編み機を使ってスムース組織の編物を得る以外は比較例1と同様の方法で加工、評価した結果、編物のため、カバーファクターは測定できないが、厚みは1.2mm、目付は205g/m、通気量は33.5cc/cm/secであった。印捺評価した結果、インキが表面まで届かないため、濃度が不足し、インキの滲み出が少なく、かすれており、シャープな印字は得られず不満の残るものであった。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単繊維繊度が0.1デシテックス以上1.0デシテックス以下の合成フィラメント繊維からなる織物で構成され、該織物のカバーファクター(CF)が2000以上4000以下であることを特徴とするスタンプ台用表皮クロス。
ただし、
カバーファクター(CF)=タテ糸密度(本/2.54cm)×タテ糸の繊度(dtex)1/2+ヨコ糸密度(本/2.54cm)×ヨコ糸の繊度(dtex)1/2
【請求項2】
前記織物が二重織組織からなることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項3】
前記織物が減量加工によって得られる織物であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項4】
前記減量加工の減量加工率が減量前の織物重量に対し5重量%以上70重量%以下であることを特徴とする請求項3に記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項5】
前記合成フィラメント繊維がポリエステル系繊維からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項6】
前記織物の厚さが0.2mm以上1.0mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項7】
前記織物の目付が50g/m2以上200g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項8】
前記織物の通気量が2cc/cm2/sec以上30cc/cm2/sec以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のスタンプ台用表皮クロス。
【請求項9】
合成フィラメント繊維を用いて製織した後、繊維表面および織物内部に付着した油剤やゴミを落とすために精練した後、減量加工することを特徴とするスタンプ台用表皮クロスの製造方法。

【公開番号】特開2007−313887(P2007−313887A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−112626(P2007−112626)
【出願日】平成19年4月23日(2007.4.23)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】