説明

スチームサウナ用椅子

【課題】 使用中に火傷などをするおそれがなく、安全に使用することができるスチームサウナ用椅子を提供すること。
【解決手段】 周側壁12,20及び天壁22を有する陶器製の椅子本体4と、椅子本体4内に収容された蒸気発生手段18とを具備するスチームサウナ用椅子。椅子本体4の天壁22の所定部位には上穴24が設けられ、椅子本体4の周側壁20には周方向に間隔をおいて複数の側穴26が設けられ、蒸気発生手段18は、水及び乾燥植物を入れるための容器30と、この容器30を加熱するための加熱手段32とを備えている。加熱手段32により容器30を加熱すると、容器30から発生する蒸気は、上穴24を通して椅子本体4の上方に流れるとともに、複数の側穴26を通して椅子本体4の側方に流れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全身を蒸気で温めるスチームサウナに用いる椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
乾燥よもぎ、乾燥薬草、乾燥ハープなどの乾燥植物を煮詰めて蒸気を発生させ、この蒸気によって体を温めて種々の症状を緩和するとともに、美容などの促進を図るスチームサウナが知られており、このようなスチームサウナに用いる椅子として木製のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この椅子は、座部の両側部に側板が設けられ、また座部の中央部には蒸気開口が設けられている。また、椅子の両側板間には、蒸気を発生されるための蒸気発生手段が配設され、この蒸気発生手段は、水、乾燥よもぎ及び乾燥薬草を入れる鍋と、この鍋を加熱するための電気コンロから構成されている。
【0003】
このスチームサウナ用椅子を用いてサウナをするには、鍋の中に水、乾燥よもぎ、乾燥薬草を入れ、電気コンロのスイッチをオンにして鍋を加熱して水蒸気を発生させる。また、使用者は裸になって専用マントを着けて全身を覆い、このようにマントを着けた状態で椅子に座ってスチームの座浴をする。この座浴中においては、鍋からの水蒸気が椅子の座部の蒸気穴を通して上方に流れるとともに、椅子の両側板間を通して前面側及び後面側から上方に流れ、このように流れる水蒸気がマント内に充満してよもぎ、薬草による所望のスチームサウナ効果が得られる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−249054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したスチームサウナ用椅子においては、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、椅子自体が両側板を有するものから構成されているので、その前面側が開放され、この開放された前面を通して使用者が足を内側に入れるおそれがある。不注意に足を入れると、椅子の内部に蒸気発生手段(電気コンロ及びこれに加熱された鍋)が配設されている故に、入れた足が蒸気発生手段に触れて火傷をするおそれがあり、使用上の充分な安全性が確保されていないという問題がある。また、鍋は電気コンロに単に載置されているのみであり、それ故に、足などが当たるとひっくり返り易く、このような点においても使用上の充分な安全性が確保されていない。
【0006】
第2に、蒸気発生手段からの水蒸気は、座部の蒸気開口及び椅子の前面側及び後面側から上方に流れてマント内に充満されるので、蒸気発生手段からの蒸気が使用者の体の全周から上方に流れず、上方に流れる蒸気が体全体に均一に作用しないという問題がある。
【0007】
第3に、このようなスチームサウナ用椅子は木製であり、それ故に、よもぎ及び薬草によるスチームサウナ効果は得られるが、その他の効果、例えば放射線による体内活性化効果、血行促進効果などの効果をこのような椅子に持たせるのは難しいという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、使用中に火傷などをするおそれがなく、安全に使用することができるスチームサウナ用椅子を提供することである。
本発明の他の目的は、蒸気発生手段から発生した蒸気を椅子の全周から上方に流すことができるスチームサウナ用椅子を提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、体内活性化効果、血行促進効果などを得ることができるスチームサウナ用椅子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に記載のスチームサウナ用椅子は、周側壁及び天壁を有する陶器製の椅子本体と、前記椅子本体内に収容された蒸気発生手段とを具備し、前記椅子本体の前記天壁の所定部位には上穴が設けられ、前記椅子本体の周側壁には周方向に間隔をおいて複数の側穴が設けられ、前記蒸気発生手段は、水及び乾燥植物を入れるための容器と、この容器を加熱するための加熱手段とを備え、
前記加熱手段により前記容器を加熱すると、前記容器から発生する蒸気は、前記上穴を通して前記椅子本体の上方に流れるとともに、前記複数の側穴を通して前記椅子本体の側方に流れることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載のスチームサウナ用椅子は、前記椅子本体の前記上穴は前記上壁の前部に設けられ、前記椅子本体の前記周側壁の後部には、前記蒸気発生手段の前記容器を前記椅子本体内に出し入れするための挿入・取出開口が設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載のスチームサウナ用椅子では、前記蒸気発生手段は、更に、前記容器を支持するための支持本体を含み、前記支持本体は、上面が開放された支持フレームと、前記支持フレームの上面開口を覆う上壁と、前記容器を支持するための支持部材とを備え、前記上壁には前記容器を装着するための装着開口が設けられ、前記容器は前記上壁の前記装着開口を通して前記支持部材に支持されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載のスチームサウナ用椅子では、前記乾燥植物はよもぎであることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のスチームサウナ用椅子では、前記椅子本体の少なくとも一部は、放射線発生鉱石の微粉末を含有していることを特徴とする。
【0014】
更に、本発明の請求項6に記載のスチームサウナ用椅子では、前記椅子本体の前記天壁は、銀の微粉末を含有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に記載のスチームサウナ用椅子によれば、椅子本体が陶器製であり、この椅子本体が周側壁及び天壁を有し、蒸気発生手段がこの椅子本体内に収容されているので、蒸気発生装置が椅子本体により被われ、使用者の足が外側から蒸気発生装置に触れることがなく、非常に安全なスチームサウナ用椅子として用いることができる。また、椅子本体の天壁には上穴が設けられ、その周側壁には周方向に間隔をおいて複数の側穴が設けられているので、蒸気発生手段からの蒸気はこれら上穴及び側穴を通して椅子本体の外側に流れるので、蒸気が椅子本体の全周から吹き出して上方に流れるようになり、かくして、使用者の体の全周においてほぼ均一に蒸気が上方に流れ、体全体にほぼ均一なスチームサウナ効果を得ることができる。尚、乾燥植物は、よもぎ、薬草などでよく、このときには、よもぎ、薬草によるスチームサウナ効果が得られ、例えば血行促進効果、老廃物の体外排出効果が得られ、また乾燥植物は、ハープなどでもよく、このときには、ハープによるスチームサウナ効果が得られ、ハープの香りのよいスチームサウナとなる。
【0016】
また、本発明の請求項2に記載のスチームサウナ用椅子によれば、上穴は椅子本体の上壁の前部に設けられているので、使用者が女性の場合、女性器がこの上穴に位置するように座るようになり、これによって、蒸気発生手段からの蒸気が上穴を通して使用者の女性器に直接的に当たり、蒸気による女性器の殺菌を行うことができるとともに、女性特有の冷え性、生理痛、下腹痛などの症状を緩和することができる。また、椅子本体の周側壁の後部に挿入・取出開口が設けられているので、この挿入・取出開口を通して蒸気発生手段の容器を椅子本体内に挿入し、またこの椅子本体から取り出すことができる。尚、この挿入・取出開口は側穴としても機能し、蒸気発生手段からの蒸気は、この挿入・取出開口を通しても外部に流れる。
【0017】
また、本発明の請求項3に記載のスチームサウナ用椅子によれば、蒸気発生手段の支持本体は、上面が開放された支持フレームと、この支持フレームの上面開口を覆う上壁と、容器を支持するための支持部材とを備え、容器は上壁の装着開口を通して支持部材に支持されるので、この上壁によって容器の横方向の移動が阻止され、容器を非常に安全に支持することができる。
【0018】
また、本発明の請求項4に記載のスチームサウナ用椅子によれば、乾燥植物がよもぎであるので、よもぎによるスチームサウナ効果、例えば、血行促進効果、老廃物の体外排出効果などに加えて冷え性、生理痛、下腹痛などの症状の緩和効果も得られる。
【0019】
また、本発明の請求項5に記載のスチームサウナ用椅子によれば、椅子本体の少なくとも一部に放射線発生鉱石の微粉末が含有されているので、この放射線発生鉱石から放出される放射線エネルギーによって体内活性化効果、血行促進効果などを得ることができ、スチームサウナ効果に加え放射線エネルギー効果を得ることができる。尚、この放射線発生鉱石は、陶土に混合して焼成してもよく、又は釉薬に混合して焼成してもよい。
【0020】
更に、本発明の請求項6に記載のスチームサウナ用椅子によれば、椅子本体の天壁に銀の微粉末が含有されているので、この銀の抗菌作用によって、使用者が座る天壁に雑菌に対する抗菌効果を持たせることができ、これによって、スチームサウナ用椅子を衛生面でも安心して用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うスチームサウナ用椅子の最良の形態について説明する。図1は、本発明に従うスチームサウナ用椅子の一実施形態を正面側から見た斜視図であり、図2は、図1のスチームサウナ用椅子を背面側から見た斜視図であり、図3は、図1のスチームサウナ用椅子を示す平面図であり、図4は、図1のスチームサウナ用椅子の断面図であり、図5は、図1のスチームサウナ用椅子の使用状態を示す簡略図である。
【0022】
図1〜図4において、図示のスチームサウナ用椅子2は、陶器製の椅子本体4を備えている。この椅子本体4は下部材6及び上部部材8から構成され、下部部材8が床面に設置される載置用部材10に載置される。載置用部材10は例えば木製であり、円形プレート状に形成される。尚、この載置用部材10を省略し、椅子本体4を床面に直接載置するようにしてもよい。
【0023】
下部部材6は中空円筒状の下周側壁12を有し、この下周側壁12の下端部に径方向内方に突出するフランジ部14が設けられ、かかるフランジ部14が載置用部材10の上面に載置される。また、下周側壁12の上端部には、その径方向内側から上方に延びる環状突部16が設けられている。この下部部材6の内部には、後述する蒸気発生手段18が収容される。
【0024】
また、上部部材8は、中空円筒状の上周側壁20と、この上周側壁20の上面側を塞ぐ天壁22とを有し、上部部材8の下端部が環状突部16の径方向外側にて下部部材6の上端部に載置される。かく載置された状態では、下部部材6の下周側壁12及び上部部材8の上周側壁20が、椅子本体4の実質上連続した周側壁を構成し、また上部部材8の天壁22が椅子本体4の座部として機能する。また、この装着状態においては、下部部材6の環状突部16の径方向外側に上部部材8の上周側壁20の下端部が位置し(図4参照)、この環状突部16によって、下部部材6と上部部材8との相対的移動が防止される。
【0025】
この椅子本体4には、上穴24、側穴26及び挿入・取出開口28が設けられている。上穴24は、椅子本体4の天壁22の所定部位、この実施形態では天壁22の前部に複数設けられている。使用者が女性である場合、この上穴24の部位に女性器が位置するように天壁22上に座るようになる。また、挿入・取出開口28は、椅子本体4の周側壁の後部、具体的には上部部材8の上周側壁20の後部に設けられている。挿入・取出開口28は上下方向及び周方向にある程度大きく開口しており、この挿入・取出開口28を通して蒸気発生手段18の後述する容器30の挿入、取出しが行われる。更に、側穴26は、椅子本体4の周側壁(具体的には、上周側壁20)の挿入・取出開口28を除く周囲に、周方向に実質上等間隔をおいて複数設けられている。この実施形態では、側穴26は上下方向に間隔をおいて2段に設けられているが、上下方向に3段以上、又は上下方向に1段設けるようにしてもよい。尚、後の説明からも理解されるように、挿入・取出開口28は、側穴としても機能する。
【0026】
次に、主として図4を参照して蒸気発生手段18について説明する。図示の蒸気発生手段18は、水及び乾燥植物を入れるための容器30と、この容器30を加熱するための加熱手段32と、容器30を支持するための支持本体34とを備えている。支持本体34は、容器30を支持する支持フレーム36を備え、この支持フレーム36が4本の支持脚38を介して載置用部材10の表面に載置されている。支持フレーム36は矩形の箱状で、その上面が開放されており、この開放された上面を覆うように上壁40が設けられている。上壁40には容器30の外形に対応した円形状の装着開口42が設けられ、また上壁40の内面には、この装着開口42の下方を延びる支持部材44の両折曲端部(この折曲端部は上方に延びている)が、溶接の如き手段によって固定され、かく固定された支持部材44に、例えば電気ヒータなどから構成される加熱手段32が取り付けられている。容器30は上壁40の装着開口42を通して支持部材44上に載置され、かく載置した装着状態においては、容器30の底面は支持部材44及び加熱手段32に支持され、その周側面は上壁40の装着開口42の内側に位置し、この上壁40によって、横方向の移動が防止され、容器30は支持部材44、加熱手段32及び上壁40によって確実に保持される。尚、支持部材44は、支持フレーム36に固定するようにしてもよい。
【0027】
この実施形態では、蒸気発生手段18にて発生した蒸気を上方に導くための蒸気案内板46が設けられている。蒸気案内板46は略台形状に形成され、支持フレーム36の開口部の周囲に固定され、外方に向けて上方に傾斜して延びている。これら蒸気案内板46は、図4から理解されるように、蒸気発生手段18からの蒸気を上部部材8に向けて、具体的には上部部材8の上穴24及び側穴26(更に、側穴として機能する挿入・取出開口28)に向けて案内する。
【0028】
このスチームサウナ用椅子2は、スチームサウナ効果に加えて放射線エネルギーによる体内活性化効果、血行促進効果などが得られるように、次のように構成されている。即ち、椅子本体4の座部としての天壁22に放射線発生鉱石の微粉末が含有されている。この放射線発生鉱石は、天壁22の一部に含有させてもよく、或いは天壁22以外の周側壁(下周側壁12及び/又は上周側壁20の少なくとも一部)に含有させてもよい。
【0029】
放射線発生鉱石としては、自然界に存在する周知のもの、例えば電気石(トルマリン石)、通称薬石(多元素共存特殊鉱石)などを用いることができ、このような放射線発生鉱石を微細化加工した微粉末が用いられる。この放射線発生鉱石は、陶土に混合して椅子本体4をつくった後に釉薬を塗布又は吹き付けるようにしてもよく、或いは釉薬中に混合して陶土によりつくった椅子本体4に塗布又は吹き付けるようにしてもよく、このようにして焼成することによって、放射線発生鉱石を含有する椅子本体4を製作することができる。
【0030】
また、このスチームサウナ用椅子2は、少なくとも座部として機能する天壁22に抗菌性を持たせるように次のように構成するのが好ましい。即ち、椅子本体4の天壁22に銀の微粉末が含有されている。この銀の微粉末は、天壁22の実質上全域に加えてその周側壁(下周側壁12及び/又は上周側壁20)に含有させてもよい。この銀の微粉末は、放射線発生鉱石と同様に、陶土に混合して椅子本体4をつくった後に釉薬を塗布又は吹き付けるようにしてもよく、或いは釉薬中に混合して陶土によりつくった椅子本体4に塗布又は吹き付けるようにしてもよく、このようにして焼成することによって、銀を含有する椅子本体4を製作することができる。尚、この実施形態のように、放射線発生鉱石及び銀の双方を含有させてもよいが、放射線発生鉱石及び銀のいずれか一方のみを含有させるようにしてもよい。
【0031】
このようなスチームサウナ用椅子2は、次のようにして用いられる。主として図1、図4及び図5を参照して、まず、椅子本体4の挿入・取出開口28を通して容器30を取り出し、この容器30に水及び乾燥植物を入れる。乾燥植物として例えば乾燥よもぎを用いた場合、よもぎによるスチームサウナ効果が得られ、また例えば乾燥薬草を用いた場合、用いた薬草によるスチームサウナ効果が得られ、また乾燥植物として例えばハープを用いた場合、ハープの香りによるスチームサウナ効果が得られる。
【0032】
このように容器30内に水及び乾燥植物を入れた後に、この容器30を挿入・取出開口28を通して支持本体34に載置する。そして、加熱手段32に電気を供給して容器30を底側から加熱し、このようにして使用の準備を行う。
【0033】
このようにして準備を行った後に、使用者Pは裸になってガウン50を着け、図5に示すように、このガウン50で椅子本体2を覆うようにして椅子本体4の天壁22に座る。使用者が女性である場合、女性器が天壁22の上穴24に位置するように着座する。
【0034】
このような使用状態においては、加熱手段32による加熱によって容器30から発生する例えばよもぎ成分を含む蒸気は、上壁22の上穴24を通して上方に流れ、使用者が女性の場合にこの蒸気が女性器に直接的に当たり、冷え症、生理痛、下腹痛などの症状の緩和効果が得られる。また、容器30からのよもぎ成分を含む蒸気は、椅子本体4の複数の側穴26及び挿入・取出開口28を通して横方向外側に流れた後に上方に流れ、特にこれらの側穴26及び挿入・取出開口28は椅子本体4の全周に設けられているので、使用者Pの体を包むように上方に流れ、よもぎ蒸気による血行促進効果、老廃物の体外排出効果などが効果的に得られる。尚、このようなよもぎ蒸気によるスチームサウナは、20〜30分間行うことによって所望の効果が得られる。
【0035】
また、このスチームサウナ用椅子2においては、天壁22に放射線発生鉱石の微粉末が含有されているので、微弱な放射線エネルギーが使用者の体に作用し、よもぎ蒸気によるスチームサウナ効果に加えて、放射線エネルギーによる体内活性化効果、血行促進効果なども得ることができる。
【0036】
更に、このスチームサウナ椅子2においては、天壁22に銀の微粒子が含有されているので、銀による抗菌作用によって雑菌の繁殖を抑制することができ、このスチームサウナ用椅子2を衛生的に良好な状態に保って使用することができる。
【0037】
図6及び図7は、スチームサウナ用椅子の他の実施形態を示している。図6は、他の実施形態のスチームサウナ用椅子を示す平面図であり、図7は、図6のスチームサウナ用椅子を一部断面で示す断面図である。尚、図6及び図7において、上述した実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0038】
図6及び図7において、この他の実施形態のスチームサウナ用椅子2Aにおいては、椅子本体4Aの天壁22の後部外周部、例えば約120〜160度の角度範囲にわたって上方に突出する弧状突出部62が設けられている。この弧状突出部62は背もたれとして機能し、この弧状突出部62に腰の上部を当てることによって、使用時の着座姿勢が楽になり、楽な姿勢でもってスチームサウナを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に従うスチームサウナ用椅子の一実施形態を正面側から見た斜視図。
【図2】図1のスチームサウナ用椅子を背面側から見た斜視図。
【図3】図1のスチームサウナ用椅子を示す平面図。
【図4】図1のスチームサウナ用椅子の断面図。
【図5】図1のスチームサウナ用椅子の使用状態を示す簡略図。
【図6】他の実施形態のスチームサウナ用椅子を示す平面図。
【図7】図6のスチームサウナ用椅子を一部断面で示す断面図。
【符号の説明】
【0040】
2,2A スチームサウナ用椅子
4,4A 椅子本体
6 下部部材
8,8A 上部部材
12 下周側壁
18 蒸気発生手段
20 上周側壁
22 天壁
24 上穴
26 側穴
28 挿入・取出開口
30 容器
32 加熱手段
34 支持本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周側壁及び天壁を有する陶器製の椅子本体と、前記椅子本体内に収容された蒸気発生手段とを具備し、前記椅子本体の前記天壁の所定部位には上穴が設けられ、前記椅子本体の周側壁には周方向に間隔をおいて複数の側穴が設けられ、前記蒸気発生手段は、水及び乾燥植物を入れるための容器と、この容器を加熱するための加熱手段とを備え、
前記加熱手段により前記容器を加熱すると、前記容器から発生する蒸気は、前記上穴を通して前記椅子本体の上方に流れるとともに、前記複数の側穴を通して前記椅子本体の側方に流れることを特徴とするスチームサウナ用椅子。
【請求項2】
前記椅子本体の前記上穴は前記上壁の前部に設けられ、前記椅子本体の前記周側壁の後部には、前記蒸気発生手段の前記容器を前記椅子本体内に出し入れするための挿入・取出開口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスチームサウナ用椅子。
【請求項3】
前記蒸気発生手段は、更に、前記容器を支持するための支持本体を含み、前記支持本体は、上面が開放された支持フレームと、前記支持フレームの上面開口を覆う上壁と、前記容器を支持するための支持部材とを備え、前記上壁には前記容器を装着するための装着開口が設けられ、前記容器は前記上壁の前記装着開口を通して前記支持部材に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスチームサウナ用椅子。
【請求項4】
前記乾燥植物はよもぎであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスチームサウナ用椅子。
【請求項5】
前記椅子本体の少なくとも一部は、放射線発生鉱石の微粉末を含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスチームサウナ用椅子。
【請求項6】
前記椅子本体の前記天壁は、銀の微粉末を含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスチームサウナ用椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−55968(P2009−55968A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223605(P2007−223605)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(505225935)丸元製陶株式会社 (2)
【Fターム(参考)】