説明

ステータス情報通信システム

【課題】自己診断装置が正常か異常かを判断する際に、ステータス情報発生用クロック信号が一時的に変化しただけでは、自己診断装置が異常であると判断したくない場合にも柔軟に対応できるステータス情報通信システムを得る。
【解決手段】自己の故障診断を行う自己診断装置に設け、自己の故障診断結果であるステータス情報として、正常時にクロック信号を出力し、異常時に前記クロック信号を停止させるステータス情報発生回路と、ステータス情報発生回路のクロック信号を正弦波に変換して出力するトランスと、トランスの出力する正弦波を整流する整流回路と、予め設定した閾値と整流回路の出力とを比較する比較器と、ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、比較器の出力が入力され、自己診断装置が正常時か異常時かを認識するステータス情報受信回路とを備え、自己診断装置が正常か異常かを判定するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己診断装置が自己の故障診断結果であるステータス情報を発生し、この情報を受信する診断情報受信装置で前記自己診断装置が平常か異常かを判定するステータス情報通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自己診断装置の故障診断結果であるステータス情報の通信方法として、最も簡単な方法は、ステータス情報を出力するステータス情報発生回路が正常時High、異常時Low(又は正常時Low、異常時High)と言った固定値を出力する方法が挙げられる。しかしこの方法の場合、ステータス情報発生回路が故障した場合に、自己診断装置自身が異常であるにも関わらず、ステータス情報発生回路が「自己診断装置は正常である」と誤って出力し、その結果、診断情報受信装置のステータス情報受信回路が「自己診断装置は正常である」と認識してしまう危険性が潜んでいる。
【0003】
この問題を解決するために、従来において、自己診断装置が正常か異常かを監視するために、自己診断装置が正常時にクロック信号(High/Lowの繰り返し信号、つまりステータス情報用クロック信号)を出力し、この信号の周波数から自己診断装置が正常か異常かを判断する装置が特許文献1に開示されている。
【0004】
図7は従来のステータス情報通信システムを示すブロック図である。自己診断装置1に存在するステータス情報発生回路3からステータス情報用クロック信号が診断情報受信装置2のステータス情報受信回路4に入力されており、この信号の周波数をもとに自己診断装置1が正常か異常かが判断される。これに対して、図8は従来の他のステータス情報通信システムを示すブロック図である。図2では、ステータス情報用クロック信号がトランス5により正弦波となる。この正弦波が全波整流回路6により、直流化され監視用リレー7に入力される。正常か異常かで監視用リレー7がそれぞれON/OFFとなり、ステータス情報受信回路4で自己診断装置1が正常か異常かが判断される。
【0005】
【特許文献1】特開2000−68805号公報(段落[0012])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、これらの方法では周波数が一時的に変化した場合でも、常に自己診断装置が異常とみなされてしまうと考えられる。更に診断情報受信装置が正常時に出力された定周期信号を整流化し、監視用リレーの一次側へ入力させる装置も同時に提案されているが、監視用リレーを採用しているため、実装面積が少ない場合には実用が困難な場合があった。またリレーはON/OFFの切換回数に制限があるため、正常か異常かの切り替わりが激しい場合には、保障年数が制限されてしまうという問題点があった。
【0007】
本発明は、前記のような問題点を解消するためになされたもので、自己診断装置が正常か異常かを判断する際に、ステータス情報発生用クロック信号が一時的に変化しただけでは、自己診断装置が異常であると判断したくない場合にも柔軟に対応できることを目的としている。また、ステータス情報発生用クロック信号を整流化し、ステータス情報受信回路へ入力する際にも、特許文献1のように、監視用リレーを採用する必要がないため、基板の実装面積に余裕を作ることができることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係わるステータス情報通信システムは、自己の故障診断を行う自己診断装置に設け、自己の故障診断結果であるステータス情報として、正常時にクロック信号を出力し、異常時に前記クロック信号を停止させるステータス情報発生回路と、前記ステータス情報発生回路のクロック信号を正弦波に変換して出力するトランスと、前記トランスの出力する正弦波を整流する整流回路と、予め設定した閾値と前記整流回路の出力とを比較する比較器と、前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識するステータス情報受信回路とを備え、前記自己診断装置が正常か異常かを判定するものである。
【0009】
また、本発明に係わるステータス情報通信システムは、自己の故障診断を行う自己診断装置に設け、自己の故障診断結果であるステータス情報として、正常時にクロック信号を出力し、異常時に前記クロック信号を停止させるステータス情報発生回路と、前記ステータス情報発生回路のクロック信号を正弦波に変換して出力するトランスと、前記トランスの出力する正弦波を整流する整流回路と、予め設定した第1閾値と前記整流回路の出力とを比較する第1比較器と、予め設定した前記第1閾値より小さい第2閾値と前記整流回路の出力とを比較する第2比較器と前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記第1比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識する第1ステータス情報受信回路と、前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記第2比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識する第2ステータス情報受信回路とを備え、前記自己診断装置が正常か異常かの異なる判定閾値を設定するようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のステータス情報通信システムによれば、予め設定した閾値と整流回路の出力とを比較する比較器を備え、その比較器の出力により、前記自己診断装置が正常か異常かを判定するので、ステータス情報発生用クロック信号の周波数が一時的に変化した場合、例えば、瞬時的な異常検出又は、瞬時的なステータス情報の異常の場合、自己診断装置が正常か異常かの判断基準を設計者が前記閾値により設定することができる。更に、ステータス情報発生用クロック信号を整流化し、ステータス情報受信回路へ入力する際にも、監視用リレーを採用する必要がないため、基板の実装面積に余裕を作ることができる。
【0011】
また、本発明のステータス情報通信システムによれば、自己診断装置が正常か異常かの異なる判定閾値を設定するようにしたので、自己診断装置が正常か異常か以外に、それらの中間である不安定領域にあるかをも判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。ステータス情報通信システムの使用例としては、例えば、対象となる機器を制御するコントローラとして、(対象機器を制御中の)第1コントローラと、(待機中の)第2コントローラを有するものにおいて、第1コントローラ(自己診断装置)が故障(異常発生)したとき、第2コントローラ(診断情報受信装置)側でこれを受信して、直ちに、第1コントローラに代わって、第2コントローラで対象機器を制御するときに使用される。
【0013】
図1において、自己診断装置1では自己の故障診断をし、その故障診断結果であるステータス情報(正常か異常かの情報)をステータス情報発生回路3から発生する。自己診断装置1が正常時には、ステータス情報として、クロック信号(High/Lowの繰り返し)を発生し、異常時には、クロック信号を停止する。ステータス情報発生回路3のステータス情報であるクロック信号をトランス5に入力し、トランス5から正弦波に変換された信号が出力される。
【0014】
トランス5からの出力は、全波整流回路6へ入力され、整流される。次に全波整流回路6の出力と、予め設定された閾値、即ち、とが比較器(コンパレータ)8で比較され、閾値に対する全波整流回路6の出力の大小(High/Low)が出力される。この比較器8の出力(正常時はHigh、異常時はLow)がステータス情報受信回路4に入力され、診断情報受信装置2側で、自己診断装置1が正常か異常かが判断される。
【0015】
ここで、比較器8に入力されるリファレンス電圧9(予め設定される閾値)を高く設定することで、トランス5の一次側の瞬時停止を検出することが可能となり、逆に過渡的なノイズ等によりトランス5の一次側の入力が多少乱れただけでは、自己診断装置1の異常検出を行いたくない場合には、リファレンス電圧9を低く設定することで、自己診断装置1の過敏な異常検出を抑えることが可能となる。このように、予め設定する閾値により、正常と異常との判断基準を所望の値に設定できる。
【0016】
図1では、自己診断装置1内にステータス情報発生回路3とトランス5を設け、診断情報受信装置2内に全波整流回路6と比較器8とステータス情報受信回路4を設けている。しかし、自己診断装置1内には、ステータス情報発生回路3を設け、診断情報受信装置2内には、ステータス情報受信回路4を設けるが、トランス5から全波整流回路6を経て比較器8までは、自己診断装置1内か、診断情報受信装置2内か、又はその中間に設けても良い。また、全波整流回路6は、半波整流回路とコンデンサに代えてもよい。
【0017】
実施の形態2.
図2は実施の形態2によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。なお、各実施の形態の各図において、同一符号は同一又は相当部分を示す。実施の形態1では、自己診断装置1が正常か異常かを判断する閾値を変える際には、実装されている部品を変える必要がある。しかしこれらを変えるためには、機能面を満足するだけではなく、ピンアサイン(pin assignment)が同一の部品を選択する必要があるため実現が困難な場合がある。そこで、リファレンス電圧9端とグランド端31間に可変抵抗(ボリューム抵抗)10と抵抗11とを接続してその分圧値を比較器8の閾値の入力端に加える。つまり、比較器8の閾値の入力端に可変抵抗を接続し、閾値を可変できるようにした。
【0018】
これにより可変抵抗10の調整を行うだけで、比較器8に入力される閾値が変化するため、自己診断装置が正常か異常かを判断する閾値設定を容易に変更することができる。図2ではリファレンス電圧9と比較器8の閾値の入力端間に可変抵抗10を実装し、比較器8の閾値の入力端とグラウンド端31側に抵抗11を実装しているが、リファレンス電圧9と比較器8の閾値の入力端間に抵抗11を実装し、比較器8の閾値の入力端とグラウンド端31側に可変抵抗10を実装しても同様な効果が期待できる。
【0019】
実施の形態3
図3は実施の形態3によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。実施の形態2は自己診断装置1が正常か異常かを判断する閾値を、比較器8の閾値の入力端に接続する可変抵抗10、抵抗11を用いることで変化させることができた。これに対して実施の形態3では、図3に示すように、全波整流回路6から出力された電圧をA/D変換器12を用いて、デジタル値に変換する。さらに、予めシステムS/W(ソフトウエア)から設定される閾値をデジタル値とする閾値設定レジスタ13を備える。そして、A/D変換器12のデジタル値と、閾値設定レジスタ13のデジタル値をデジタル比較器14に入力して比較する。このように、自己診断装置1が正常か異常かを判断する閾値の設定を、閾値設定レジスタ13のS/Wを書き換えるのみで変更可能となるため、製品毎のH/W(ハードウエア)である可変抵抗調整などが不要となる。
【0020】
実施の形態4
図4は実施の形態4によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。図5は図4の装置の動作を説明するための図である。実施の形態4では、実施の形態3を応用して、不具合(異常)が発生した場合に不具合理由を発見し易くする装置である。実施の形態4では自己診断装置1が正常か異常かを判断する閾値が二つ存在する。全波整流回路6の整流後の電圧値は、自己診断装置1が正常であれば、クロック信号に基づく整流により所定値となり、自己診断装置1が異常であれば、例えば零となるが、ノイズや瞬断等が発生すると、自己診断装置1が正常に出力するクロック信号が、瞬断したり、クロック信号がとんで、結果として、前記所定値より小さくなる場合がある。
【0021】
図4と図5において、第1閾値設定レジスタ13は、第1閾値となるデジタル値が設定される。A/D変換器12は、全波整流回路6の出力をデジタル値に変換する。第1閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値の大小が第1デジタル比較器14で比較され、第1閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値が大のとき、第1デジタル比較器14からhighが出力され、自己診断装置1が正常(絶対安全領域)であることが第1ステータス情報受信回路4に入力される。逆に、第1閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値が小のとき、第1デジタル比較器14からLowが出力され、自己診断装置1が異常(不安定領域か異常領域)であることが第1ステータス情報受信回路4に入力される。
【0022】
第2閾値設定レジスタ15は、第1閾値より小さい第2閾値(図5参照)となるデジタル値が設定される。第2閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値の大小が第2デジタル比較器16で比較され、第2閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値が大のとき、第2デジタル比較器16からhighが出力され、自己診断装置1が正常(絶対安全領域か不安定領域)であることが第2ステータス情報受信回路41に入力される。逆に、第2閾値となるデジタル値に対してA/D変換器12のデジタル値が小のとき、第2デジタル比較器16からLowが出力され、自己診断装置1が異常(異常領域)であることが第2ステータス情報受信回路41に入力される。
【0023】
図5は全波整流回路6の整流後の(信号)電圧値と自己診断装置が正常か異常かを判定するための第1閾値,第2閾値とを示す図であり、縦軸は整流後の電圧値、横軸は時間を表している。第1閾値は整流後の電圧値がその閾値以上で自己診断装置1が正常に動作している絶対安全領域と、その閾値以下で異常発生の可能性がある不安定領域(データ保存領域)との境界線を示す。第2閾値は整流後の電圧値がその閾値以上で異常発生の可能性がある不安定領域(データ保存領域)とその閾値以下で自己診断装置1が異常である異常領域との境界線を示す。
【0024】
整流後の電圧値が、第1閾値以上である絶対安全領域時には、第1デジタル比較器14の出力により、第1ステータス情報受信回路4は自己診断装置1が正常と判断する。また、整流後の電圧値が、第2閾値以下である異常領域時には、第2デジタル比較器16の出力により、第2ステータス情報受信回路41が異常と判断する。これに対し、整流後の電圧値が、第1閾値と第2閾値の間である不安定領域内にある時には、第2デジタル比較器16の出力は正常と示されるため、自己診断装置1が異常とは判断されないが、デジタル比較器14は異常に出力される。
【0025】
そのため、第1デジタル比較器14が異常出力で、第2デジタル比較器16が正常出力のとき、診断情報受信装置2のS/Wに対し割り込みをあげる仕組みを設ければ、いつ、どれだけの頻度で第1閾値以下で第2閾値以上になったか(不安定状態)が診断情報受信装置2によって保存されることができる。この保存情報を使って故障発生の予知や不具合発生時の解析に使用することが可能となる。
【0026】
前述では、第1デジタル比較器14が異常出力で、第2デジタル比較器16が正常出力のときを、保存するようにしたが、第1デジタル比較器14が異常出力のときに、第2デジタル比較器16の出力にかかわらず、保存することもできる。つまり、不安定領域と異常領域のいずれのデータも保存し、この保存情報を使って故障発生の予知や不具合発生時の解析に使用することが可能となる。また、図4では、閾値をデジタル値で設定する実施の形態3を応用した場合であるが、閾値をアナログ値としてリファレンス電圧で設定する実施の形態1を応用して、自己診断装置1が正常か異常かを判断する閾値が二つ存在するようにしてもよい。
【0027】
実施の形態5
図6実施の形態5によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。実施の形態1〜実施の形態4までの方式は、一重化で使用された方式であるため、ステータス情報発生回路3からステータス情報受信回路4間で大きなノイズが発生した場合や断線があった場合には、自己診断装置1が正常か異常かを正確に判断することが不可能となるおそれがある。そこで図6では、トランスa17,トランスb18と、全波整流回路a19,全波整流回路b20と、リファレンス電圧a21,リファレンス電圧b22と、比較器a23,比較器b24とを用意し、トランスから整流回路を経て比較器までを二重化することで、一方が機能しない場合でも、他方によって、自己診断装置1が正常か異常かを判定できる。
【0028】
図6では、実施の形態1のトランスから整流回路を経て比較器までを二重化したものである。同様に、実施の形態2,実施の形態3,実施の形態4についても、トランスから整流回路を経て比較器までを二重化することで、一方が機能しない場合でも、他方によって、自己診断装置1が正常か異常かを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態1によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図2】実施の形態2によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図3】実施の形態3によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図4】実施の形態4によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図5】整流後の電圧値と自己診断装置が正常か異常かを判定するための第1閾値,第2閾値とを示す図である。
【図6】実施の形態5によるステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図7】従来のステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【図8】従来の他のステータス情報通信システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
1 自己診断装置 2 診断情報受信装置
3 ステータス情報発生回路 4 ステータス情報受信回路
5 トランス 6 全波整流回路
8 比較器 9 リファレンス電圧
10 可変抵抗 11 抵抗
12 A/D変換器 13 閾値設定レジスタ
14 デジタル比較器 15 第2閾値設定レジスタ
16 第2デジタル比較器 17 トランスa
18 トランスb 19 全波整流回路a
【0031】
20 全波整流回路b 21 リファレンス電圧a
22 リファレンス電圧b 23 比較器a
24 比較器b 31 グランド端
41 第2ステータス情報受信回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己の故障診断を行う自己診断装置に設け、自己の故障診断結果であるステータス情報として、正常時にクロック信号を出力し、異常時に前記クロック信号を停止させるステータス情報発生回路と、
前記ステータス情報発生回路のクロック信号を正弦波に変換して出力するトランスと、
前記トランスの出力する正弦波を整流する整流回路と、
予め設定した閾値と前記整流回路の出力とを比較する比較器と、
前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識するステータス情報受信回路とを備え、
前記自己診断装置が正常か異常かを判定するステータス情報通信システム。
【請求項2】
前記比較器の閾値の入力端に可変抵抗を接続し、前記閾値を可変できるようにした請求項1記載のステータス情報通信システム。
【請求項3】
前記整流回路の出力をA/D変換し前記比較器に入力するA/D変換器と、
前記閾値をデジタル値として前記比較器に入力する閾値設定レジスタとを備えた請求項1記載のステータス情報通信システム。
【請求項4】
自己の故障診断を行う自己診断装置に設け、自己の故障診断結果であるステータス情報として、正常時にクロック信号を出力し、異常時に前記クロック信号を停止させるステータス情報発生回路と、
前記ステータス情報発生回路のクロック信号を正弦波に変換して出力するトランスと、
前記トランスの出力する正弦波を整流する整流回路と、
予め設定した第1閾値と前記整流回路の出力とを比較する第1比較器と、
予め設定した前記第1閾値より小さい第2閾値と前記整流回路の出力とを比較する第2比較器と
前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記第1比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識する第1ステータス情報受信回路と、
前記ステータス情報に基づく信号を受信する診断情報受信装置に設け、前記第2比較器の出力が入力され、前記自己診断装置が正常時か異常時かを認識する第2ステータス情報受信回路とを備え、
前記自己診断装置が正常か異常かの異なる判定閾値を設定するようにしたステータス情報通信システム。
【請求項5】
前記トランスから前記整流回路を経て比較器までを二重化した請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のステータス情報通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−131091(P2008−131091A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310468(P2006−310468)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】