説明

ストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】発光した際の光量を安定させることが可能なストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供する。
【解決手段】ストロボ制御装置100は、発光手段に対して発光させる予め定められた発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、発光が開始されてから受光手段により受光した光の光量のピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように発光手段を制御し、発光手段に対して発光させる予め定められた発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、発光手段による発光が開始されてから受光手段により受光した光の光量の積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように発光手段を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、自らが発光した発光量を検出可能なストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラのストロボ発光制御において、光学部材を用いて、受光用のセンサICに光を取り込ませ、センサ内で光量を積分制御により取り込み、積分した光量が所定の値になった時に発光を止める事で発光量の制御を行うカメラが知られている。上記光学部材は、ストロボ発光部に取り付けた光ファイバーなどが用いられる。
【0003】
例えば、上記発光制御を行う際に、受光用センサと発光部が近傍に配置される事によりトリガノイズの影響を受けないように受光用センサと発光部の位置関係を物理的に離して配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−250104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、日中の屋外など、明るい状況下において、発光量が非常に微小な値で制御するときには、積分値の外光成分の割合が大きくなり所定の光量で制御できなかったり、積分値の制御値が外光分で到達してしまう。
【0006】
その結果、発光していないにもかかわらず、発光制御をとめてしまったりするという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、発光した際の光量を安定させることが可能なストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1のストロボ制御装置は、被写体に対して発光する発光手段と、前記発光手段により発光された光を受光する受光手段と、前記発光手段に対して発光させる予め定められた発光量を取得する発光量取得手段と、前記発光量取得手段により取得された発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量のピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第1制御手段と、前記発光量取得手段により取得された発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量の積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第2制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発光した際の光量を安定させることが可能なストロボ制御装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係るストロボ制御装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1における制御部により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】発光部2の波高値と時間の関係を示す図である。
【図4】図1における制御部により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】図4における発光量Fthの設定方法を説明するための図である。
【図6】図1における制御部により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るストロボ制御装置100の概略構成を示す図である。
【0013】
図1において、ストロボ制御装置100は、ストロボ回路1、発光部2、受光回路3、導光部材4、制御部5、及び測光部6で構成される。
【0014】
ストロボ回路1は昇圧回路、トリガ回路、メインコンデンサを含む既知のストロボ回路である。そして、ストロボ回路1は、制御部5からの制御信号GATE_ONがLレベルからHレベルになると、発光部2への発光制御を開始し、HレベルからLレベルになると発光制御を終了させる。
【0015】
発光部2は、被写体に対して発光する発光手段に対応し、例えば、キセノン管を含む発光用のユニットである。キセノン管は、ストロボ回路1からキセノン管表面の導電コーティングへ数kVのトリガ電圧が印加され、陰極と陽極間に数100Vの電圧が印加されることによって発光する。
【0016】
受光回路3は、例えばフォトトランジスタのような光電変換可能な素子を含む回路で構成され、光電変換された光電流の積分値を保持可能な積分回路ブロックと、光電流のピーク値を保持可能なピーク回路ブロックを持つ。
【0017】
従って、受光回路3は、発光部2により発光された光を受光することにより、受光した光の光量による積分値、または受光した光の光量のピーク値を検出可能な受光手段に対応する。
【0018】
受光回路3は、上記積分値とピーク値のうち、制御部5から要求された値をAD値として、制御部5へ出力する事が可能である。導光部材4は、例えば光ファイバーのような高い光透過性を保持した部材である。
【0019】
制御部5は、例えばCPUであり、カメラのストロボ制御および、測光部6の測光値から露出演算制御を行い、図示しない撮像制御などを行う各機能ブロックの動作を制御する。
【0020】
測光部6は、例えば測光用のセンサであり、カメラの露出制御時の測光値の取得を行うなど、外光の状態を測光する。なお、本実施の形態では、外光は周辺光(環境光)のことを表しており、撮影レンズを介してストロボ制御装置100の内部に導かれた光を測光センサ6で測光する場合なども、外光の状態を測光することに含まれる。
【0021】
なお、本実施の形態では、説明の簡略化のため、ストロボ発光量をマニュアルで所定の光量Fに設定させ、発光させるものとする。
【0022】
次いで、制御部5と、受光回路3による発光制御方法の具体例を説明する。制御部5は、発光制御モードとして、発光時の積分値によって発光制御を行う積分値制御モード(第2制御モード)と、発光時のピーク値によって発光制御を行うピーク値制御モード(第1制御モード)を有している。
【0023】
制御部5は、発光制御モードを積分値制御モードに選択したとき、受光回路3の積分回路ブロックによる積分値をAD値として取得する。
【0024】
一方、制御部5は、発光制御モードをピーク値制御モードに選択したとき、受光回路3のピーク回路ブロックによるピーク値をAD値として取得する。
【0025】
キセノン管から発せられた光は導光部材4を介して受光回路3で受光され、受光された光の積分値、及びピーク値のうち、事前に選択された方の値を制御部5へ送信する。
【0026】
制御部5は、受光回路3から受信した値が予め設定した制御値になったとき、ストロボ回路へ発光停止信号を送り、直ちに発光を停止させる。
【0027】
この図1で説明されたストロボ制御装置100は、以下に説明される3つの実施の形態でのストロボ制御装置の構成となっている。
【0028】
[第1の実施の形態]
制御部5は、設定により、発光部2が発光するモードに設定された上で、発光部2が発光する動作に入ったとき(例えば、撮影時)、ストロボ発光シーケンスを行うことで発光部2を発光制御する。
【0029】
図2は、図1における制御部5により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0030】
図2において、設定された発光量Fを取得する(ステップS101)。上記ステップS101は、発光部2に対して発光させる予め定められた発光量を取得する発光量取得手段に対応する。
【0031】
取得した発光量Fが予め定められた発光量Fthより小さいか否か判別する(ステップS102)。
【0032】
ステップS102の判別の結果、発光量Fが発光量Fthより小さいとき(ステップS102でYES)、発光制御モードをピーク値制御モードに設定する(ステップS103)。そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、ピーク制御値を示すFpeakとし(ステップS104)、ステップS107に進む。
【0033】
一方、ステップS102の判別の結果、発光量Fが制御を切り替えるための予め定められた発光量Fth以上のとき(ステップS102でNO)、発光制御モードを積分値制御モードに設定する(ステップS105)。
【0034】
そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、積分制御値を示すFintとし(ステップS106)、ステップS107に進む。
【0035】
次いで、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルLからレベルHに設定し(ステップS107)、発光部2の発光を開始させる。
【0036】
発光後、受光回路3から出力される発光時のピーク値或いは積分値をモニタし、モニタしている値Fadが、設定した制御値Fstに達したか否か、すなわちFadがFst以上か否か判別する(ステップS108)。
【0037】
ステップS108の判別の結果、FadがFst以上のとき(ステップS108でYES)、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルHからレベルLに設定し(ステップS109)、発光を停止させ、本処理を終了する。
【0038】
上記のフローチャートでは、取得された発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、発光部2による発光が開始されてから受光回路3により検出されたピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように発光部2を制御する。
【0039】
一方、取得された発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、発光部2による発光が開始されてから受光回路3により検出された積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように発光部2を制御する。
【0040】
その結果、発光した際の光量を安定させることが可能なストロボ制御装置100を提供することができる。
【0041】
図3は、発光部2の波高値と時間の関係を示す図である。
【0042】
図3において、横軸は時間、縦軸は波高値を示している。ピーク値制御モードでは、波高値がピーク制御値Fpeakに到達すると発光を停止する。一方、積分値制御モードでは、波高値の変化を示すグラフの面積が積分制御値Fintに到達すると発光を停止する。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態のストロボ制御装置100は、発光量の制御を、設定された発光量Fが発光量Fthよりも小さいときはピーク値制御モード、発光量Fth以上のときは積分値制御モードで行う。
【0044】
これにより、発光量が小さい場合においても、安定して発光制御可能なピーク値制御を行う事で、最適な制御を行うことができる。
【0045】
[第2の実施の形態]
制御部5は、発光部2が発光するモードに設定された上で、発光部2が発光する動作に入ったとき(例えば、撮影時)、ストロボ発光シーケンスを行うことで発光部2を発光制御する。
【0046】
図4は、図1における制御部5により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0047】
図4において、測光部6により、外光の明るさを測光し、測光値Lを取得する(ステップS201)。次いで、取得した測光値Lからピーク値制御モードと積分値制御モードで動作するための制御切り換え閾値となる発光量Fthを決定する(ステップS202)。この発光量Fthの決定方法については、後述する。
【0048】
そして、設定された発光量Fを取得し(ステップS203)、発光量Fが決定された発光量Fthより小さいか否か判別する(ステップS204)。ステップS204の判別の結果、発光量Fが発光量Fthより小さいとき(ステップS204でYES)、発光制御モードをピーク値制御モードに設定する(ステップS205)。そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、ピーク制御値を示すFpeakとし(ステップS206)、ステップS209に進む。
【0049】
一方、ステップS202の判別の結果、発光量Fが決定された発光量Fth以上のとき(ステップS204でNO)、発光制御モードを積分値制御モードに設定する(ステップS207)。
【0050】
そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、積分制御値を示すFintとし(ステップS208)、ステップS209に進む。
【0051】
次いで、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルLからレベルHに設定し(ステップS209)、発光部2の発光を開始させる。
【0052】
発光後、受光回路3から出力される発光時のピーク値或いは積分値をモニタし、モニタしている値Fadが、設定した制御値Fstに達したか否か、すなわちFadがFst以上か否か判別する(ステップS210)。
【0053】
ステップS210の判別の結果、FadがFst以上のとき(ステップS210でYES)、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルHからレベルLに設定し(ステップS211)、発光を停止させ、本処理を終了する。
【0054】
図5は、図4における発光量Fthの設定方法を説明するための図である。
【0055】
図5において、L1,L2,L3は、Fthを決定するために用いられる測光値の閾値である。さらに、Fthとして用いられるFth1,Fth2,Fth3,Fth4は、Fth1<Fth2<Fth3<Fth4となっている。
【0056】
測光値LがL1以下の場合は、FthはFth1で決定される。測光値LがL1より大きく、L2以下の場合は、FthはFth2で決定される。測光値LがL2より大きく、L3以下の場合は、FthはFth3で決定される。測光値LがL3より大きい場合は、FthはFth4で決定される。
【0057】
つまり外光が明るいほど閾値値Fthが大きくなるように決定される。この発光量Fthを決定するための上述したL1,L2,L3及びそれらにより定まる区間に対応する上記Fth1,Fth2,Fth3,Fth4は、テーブルとして制御部5の図示しないメモリなどに予め記憶しておく。なお、閾値Fthの数は上記の数に限らず、多くても少なくても構わない。
【0058】
このように、図4の処理によれば、測光された測光値が大きいほど、予め定められた閾値Fthを大きくする。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態のストロボ制御装置100は、発光量の制御を、設定した発光量が閾値よりも小さいときはピーク値制御モード、大きいときは積分値制御モードで行う。さらに、外光が明るいほど、発光量Fthを大きく決定するようにする。
【0060】
これにより、外光の明るさを測光値によって取得することで、設定された発光量が小さく、積分値制御では外光の影響を受けて安定して発光できない場合においても、微小発光領域では安定して制御可能なピーク値制御を行う。その結果、安定して発光制御を行う事ができる。さらに、制御性の良い積分値制御モードと微小発光量域の制御が可能なピーク値制御モードを効率的に使い分ける事ができる。
【0061】
[第3の実施の形態]
制御部5は、発光部2が発光するモードに設定された上で、発光部2が発光する動作に入ったとき(例えば、撮影時)、ストロボ発光シーケンスを行うことで発光部2を発光制御する。
【0062】
図6は、図1における制御部5により実行されるストロボ発光制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0063】
図6において、測光部6により、外光の明るさを測光し、測光値Lを取得する(ステップS301)。
【0064】
次いで、測光値Lが予め定められたL(limit)より小さいか否かを判別する(ステップS302)。このL(limit)は、外光の影響が無い環境下にあるか否かを判別するためのものであり、実験等により予め設定しておく。
【0065】
ステップS302の判別の結果、測光値LがL(limit)より小さいとき(ステップS302でYES)、外光の影響が無い環境下にあると認識し、発光制御モードを積分値制御モードとする(ステップS308)。そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、積分制御値を示すFintとし(ステップS309)、ステップS310に進む。
【0066】
一方、ステップS302の判別の結果、測光値LがL(limit)以上のとき(ステップS302でNO)、取得した測光値Lからピーク値制御モードと積分値制御モードを行うための制御切り換え閾値となる発光量Fthを決定する(ステップS303)。発光量Fthの具体的な決定方法は上記第2の実施の形態で説明した方法でもよいし、予め設定していてもよい。
【0067】
次いで、発光量Fが決定された発光量Fthより小さいか否か判別する(ステップS305)。ステップS305の判別の結果、発光量Fが発光量Fthより小さいとき(ステップS305でYES)、発光制御モードをピーク値制御モードに設定する(ステップS306)。そして、発光制御を終了させるために用いられる制御値Fstを、ピーク制御値を示すFpeakとし(ステップS307)、ステップS310に進む。
【0068】
一方、ステップS305の判別の結果、発光量Fが決定された発光量Fth以上のとき(ステップS305でNO)、上述したステップS308に進む。
【0069】
次いで、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルLからレベルHに設定し(ステップS310)、発光部2の発光を開始させる。
【0070】
発光後、受光回路3から出力される発光時のピーク値或いは積分値をモニタし、モニタしている値Fadが、設定した制御値Fstに達したか否か、すなわちFadがFst以上か否か判別する(ステップS311)。
【0071】
ステップS311の判別の結果、FadがFst以上のとき(ステップS311でYES)、発光部2への制御信号GATE_ONをレベルHからレベルLに設定し(ステップS312)、発光を停止させ、本処理を終了する。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態のストロボ制御装置100は、外光の測光値が予め設定されたL(limit)よりも小さいとき、すなわち、測光された測光値が予め定められた測光値より小さいときは、外光の影響が無いと判別し、積分値制御を行う。
【0073】
一方、外光の測光値が予め設定されたL(limit)以上のとき、ストロボ制御装置100は、発光量の制御を、設定された発光量Fが発光量Fthよりも小さいときはピーク値制御、発光量Fth以上のときは積分値制御を行う。
【0074】
このように、外光の明るさを測光することで、設定された発光量が小さく、積分値制御モードでは外光の影響を受けて安定して発光できない場合においても、微小発光領域では安定して制御可能なピーク値制御を行うことができる。その結果、安定して発光制御を行うことができる。
【0075】
さらに、制御性の良い積分値制御モードと微小発光量域の制御が可能なピーク値制御モードを効率的に使い分ける事ができる。さらに、外光の影響が無いと考えられる環境下、例えば完全な暗中下においては、制御性の良い、積分値制御モードのみを選択する事により、効率的に発光制御を行う事ができる。
【0076】
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0077】
本実施の形態では、説明の簡略化のためにストロボ発光量をマニュアルで所定の光量Fに設定させ、発光させるものとした。しかし、例えば予備発光させて測光センサにて測光した結果に基づいてメイン発光の発光量を設定するような制御方法に適用する事も可能である。
【0078】
また、ストロボ光のパルスを、外部に独立に設置された外付けストロボとの通信を行う際の通信パルス制御に用いることも可能である。
【0079】
さらに、本実施の形態では、ストロボ制御装置100の制御について記載したが、ストロボ制御装置100は撮像装置に含まれていてもよいし、ストロボアクセサリ端子に接続されるような外付けストロボに含まれていてもよい。また、撮像装置に外付けストロボが装着された構成において、上記のストロボ制御装置100のストロボ回路1、発光部2、受光回路3、導光部材4を、外付けストロボのストロボ回路、発光部、受光回路、導光部材として適用しても構わない。
【0080】
(他の実施の形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0081】
1 ストロボ回路
2 発光部
3 受光回路
4 導光部材
5 制御部
6 測光部
100 ストロボ制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体に対して発光する発光手段と、
前記発光手段により発光された光を受光する受光手段と、
前記発光手段に対して発光させる予め定められた発光量を取得する発光量取得手段と、
前記発光量取得手段により取得された発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量のピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第1制御手段と、
前記発光量取得手段により取得された発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量の積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第2制御手段と
を備えたことを特徴とするストロボ制御装置。
【請求項2】
測光値を取得する測光手段をさらに備え、
前記測光手段により取得された測光値が大きいほど、前記予め定められた閾値を大きくすることを特徴とする請求項1記載のストロボ制御装置。
【請求項3】
前記測光手段により取得された測光値が予め定められた測光値より小さいときは、前記第2制御手段により前記発光手段を制御することを特徴とする請求項2記載のストロボ制御装置。
【請求項4】
被写体に対して発光する発光手段と、前記発光手段により発光された光を受光する受光手段と、を備えたストロボ制御装置の制御方法であって、
前記発光手段に対して発光させる予め定められた発光量を取得する発光量取得ステップと、
前記発光量取得ステップにより取得された発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量のピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第1制御ステップと、
前記発光量取得ステップにより取得された発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量の積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第2制御ステップと
を備えたことを特徴とする制御方法。
【請求項5】
被写体に対して発光する発光手段と、前記発光手段により発光された光を受光する受光手段と、を備えたストロボ制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記制御方法は、
前記発光手段に対して発光させる予め定められた発光量を取得する発光量取得ステップと、
前記発光量取得ステップにより取得された発光量が、予め定められた閾値より小さい場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量のピーク値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第1制御ステップと、
前記発光量取得ステップにより取得された発光量が、予め定められた閾値以上の場合に、前記発光手段による発光が開始されてから前記受光手段により受光した光の光量の積分値が予め定められた値に到達したときに、消灯するように前記発光手段を制御する第2制御ステップと
を備えたことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−47729(P2013−47729A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185973(P2011−185973)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】