説明

スピロヘテロ環置換テトラミン酸誘導体

本発明は、式(I)〔式中、W、X、Y、Z、A及びGは、上記で示されている意味を有する〕で表される新規化合物、その新規化合物を調製するための複数の方法及び中間体生成物、並びに、殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤としてのそれらの使用に関する。本発明は、さらに、スピロヘテロ環置換テトラミン酸誘導体及び有用な植物との適合性を改善する化合物を含んでいる選択的除草剤にも関する。本発明は、さらに、アンモニウム塩又はホスホニウム塩と場合により浸透促進剤を添加することにより、殺害虫剤〔特に、スピロヘテロ環置換テトラミン酸誘導体を含んでいる殺害虫剤〕の効力を増強させること、対応する薬剤、それらを調製する方法、並びに、有害生物防除における、殺虫剤としての及び/又は殺ダニ剤としての及び/又は殺菌剤としての及び/又は望ましくない植物の成長を防止するためのそれらの使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、
Wは、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ又はシアノを表し;
Xは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ又はシアノを表し;
Yは、水素、アルキル、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルキル又はハロアルコキシを表し;
Zは、は、1置換又は多置換されていてもよいフルオロフェニルを表し;
Aは、水素を表すか、又は、何れの場合にも置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシアルキル、フェニルアルキル、ヘタリールアルキルを表すか、又は、基Gを表し;
Gは、水素(a)を表すか、又は、基
【化2】

のうちの1つを表し;
ここで、
Eは、金属イオン又はアンモニウムイオンを表し;
Lは、酸素又は硫黄を表し;
Mは、酸素又は硫黄を表し;
は、何れの場合にもハロゲン−若しくはシアノ−で置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル若しくはポリアルコキシアルキルを表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−、アルキル−若しくはアルコキシ−で置換されていてもよいシクロアルキル若しくはヘテロシクリルを表すか、又は、何れの場合にも置換されていてもよいフェニル、フェニルアルキル、ヘタリール、フェノキシアルキル若しくはヘタリールオキシアルキルを表し;
は、何れの場合にもハロゲン−若しくはシアノ−で置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルコキシアルキル若しくはポリアルコキシアルキルを表すか、又は、何れの場合にも置換されていてもよいシクロアルキル、フェニル若しくはベンジルを表し;
、R及びRは、互いに独立して、何れの場合にもハロゲンで置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、アルケニルチオ若しくはシクロアルキルチオを表すか、又は、何れの場合にも置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェノキシ若しくはフェニルチオを表し;
及びRは、互いに独立して、水素を表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−若しくはシアノ−で置換されていてもよいアルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキルを表すか、又は、何れの場合にも置換されていてもよいフェニル若しくはベンジルを表すか、又は、RとRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、環(ここで、該環は、置換されていてもよく、及び、酸素又は硫黄を含んでいてもよい)を形成している〕
で表される化合物。
【請求項2】
Wが、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はシアノを表し;
Xが、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ又はシアノを表し;
Yが、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシを表し;
Zが、ラジカル
【化3】

を表し;
が、水素、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アルキルスルフィニル、、C−C−アルキルスルホニル、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、ニトロ又はシアノを表し;
が、水素、ハロゲン、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシを表し;
Aが、水素、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、C−C−ハロアルキル、C−C−シアノアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、フェニル−(C−C)−アルキル、ヘタリール−(C−C)アルキル(ここで、これらは、何れも、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ又はシアノで1置換又は多置換されていてもよい)を表すか、又は、基Gを表し;
Gが、水素(a)を表すか、又は、基
【化4】

のうちの1つを表し;
ここで、
Eが、金属イオン又はアンモニウムイオンを表し;
Lが、酸素又は硫黄を表し;及び、
Mが、酸素又は硫黄を表し;
が、何れの場合にもハロゲン−若しくはシアノ−で置換されていてもよいC−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル若しくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、ハロゲン−、C−C−アルキル−若しくはC−C−アルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキル(ここで、1又は直接には隣接していない2のメチレン基は、酸素及び/又は硫黄で置き換えられていてもよい)を表し;又は、
が、ハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−又はC−C−アルキルスルホニル−で置換されていてもよいフェニルを表し;又は、
が、ハロゲン−、ニトロ−、シアノ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−又はC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいフェニル−C−C−アルキルを表し;又は、
が、ハロゲン−又はC−C−アルキル−で置換されていてもよい5員又は6員のヘタリール(ここで、該ヘタリールは、酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を有している)を表し、又は、
が、ハロゲン−又はC−C−アルキル−で置換されていてもよいフェノキシ−C−C−アルキルを表し;又は、
が、ハロゲン−、アミノ−又はC−C−アルキル−で置換されていてもよい5員又は6員のヘタリールオキシ−C−C−アルキル(ここで、該ヘタリールオキシアルキルが、酸素、硫黄及び窒素からなる群から選択される1個又は2個のヘテロ原子を有している)を表し;
が、何れの場合にもハロゲン−又はシアノ−で置換されていてもよいC−C20−アルキル、C−C20−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表し;又は、
が、ハロゲン−、C−C−アルキル−又はC−C−アルコキシ−で置換されていてもよいC−C−シクロアルキルを表し;又は、
が、何れの場合にもハロゲン−、シアノ−、ニトロ−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−又はC−C−ハロアルコキシ−で置換されていてもよいフェニル又はベンジルを表し;
が、ハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルキルを表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルキル−、C−C−ハロアルコキシ−、シアノ−若しくはニトロ−で置換されていてもよいフェニル若しくはベンジルを表し;
及びRが、互いに独立して、何れの場合にもハロゲンで置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオ若しくはC−C−アルケニルチオを表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−、ニトロ−、シアノ−、C−C−アルコキシ−、C−C−ハロアルコキシ−、C−C−アルキルチオ−、C−C−ハロアルキルチオ−、C−C−アルキル−若しくはC−C−ハロアルキル−で置換されていてもよいフェニル、フェノキシ若しくはフェニルチオを表し;
及びRが、互いに独立して、水素を表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−若しくはシアノ−で置換されていてもよいC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル若しくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、何れの場合にもハロゲン−、C−C−アルキル−、C−C−ハロアルキル−若しくはC−C−アルコキシ−で置換されていてもよいフェニル若しくはベンジルを表すか、又は、R及びRが、一緒に、C−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−アルキレンラジカル(ここで、1のメチレン基が、酸素又は硫黄で置き換えられていてもよい)を表す;
請求項1に記載の式(I)で表される化合物。
【請求項3】
Wが、水素、フッ素、塩素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表し;
Xが、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表し;
Yが、水素、フッ素、塩素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表し;
Zが、ラジカル
【化5】

を表し;
が、水素、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシを表し;
が、水素、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシを表し;
Aが、水素、C−C−アルキル、C−C−ハロアルキル、C−C−シアノアルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルを表すか、又は、ベンジル、ピリジルメチル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシで1置換又は2置換されていてもよい)を表すか、又は、Gから選択される基(b)、基(c)若しくは基(g)を表し;
Gが、水素(a)を表すか、又は、基
【化6】

のうちの1つを表し、
ここで、
Eが、金属イオン又はアンモニウムイオンを表し;
Lが、酸素又は硫黄を表し;及び、
Mが、酸素又は硫黄を表し;
が、C−C16−アルキル、C−C16−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル若しくはポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、C−C−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、フッ素、塩素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシで1置換又は2置換されていてもよく、並びに、1又は直接には隣接していない2のメチレン基は、酸素及び/又は硫黄で置き換えられていてもよい)を表し;又は、
が、フェニル(ここで、該フェニルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ又はC−C−アルキルスルホニルで1置換〜3置換されていてもよい)を表し;又は、
が、フェニル−C−C−アルキル(ここで、該フェニルアルキルは、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;又は、
が、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジル、フラニル又はチエニル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素又はC−C−アルキルで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;又は、
が、フェノキシ−C−C−アルキル(ここで、該フェノキシアルキルが、フッ素、塩素、臭素又はC−C−アルキルで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;又は、
が、ピリジルオキシ−C−C−アルキル、ピリミジルオキシ−C−C−アルキル又はチアゾリルオキシ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素、アミノ又はC−C−アルキルで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;
が、C−C16−アルキル、C−C16−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル又はポリ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表し;又は、
が、C−C−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、フッ素、塩素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;又は、
が、フェニル又はベンジル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルキル又はC−C−ハロアルコキシで1置換〜3置換されていてもよい)を表し;
が、C−C−アルキル(ここで、該アルキルは、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、フェニル若しくはベンジル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−ハロアルキル、シアノ又はニトロで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;
及びRが、互いに独立して、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキルチオ若しくはC−C−アルケニルチオ(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、フェニル、フェノキシ若しくはフェニルチオ(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、C−C−アルコキシ、C−C−ハロアルコキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−ハロアルキルチオ、C−C−アルキル又はC−C−ハロアルキルで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;
及びRが、互いに独立して、水素を表すか、又は、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニル若しくはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、フェニル若しくはベンジル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、臭素、C−C−ハロアルキル、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシで1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、RとRが、一緒に、C−C−アルキルで置換されていてもよいC−C−アルキレンラジカル(ここで、1のメチレン基は、酸素又は硫黄で置き換えられていてもよい)を表す;
請求項1に記載の式(I)で表される化合物。
【請求項4】
Wが、水素、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はトリフルオロメチルを表し;
Xが、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はトリフルオロメチルを表し;
Yが、水素、フッ素、塩素、メチル、エチル、メトキシ又はトリフルオロメチルを表し;
Zが、ラジカル
【化7】

を表し;
が、水素、フッ素、塩素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し;
が、水素、フッ素、塩素、メチル又はメトキシを表し;
Aが、メチル、エチル又はプロピルを表し;
Gが、水素(a)を表すか、又は、基
【化8】

のうちの1つを表し、
ここで、
Eが、金属イオン又はアンモニウムイオンを表し;
Lが、酸素又は硫黄を表し;及び、
Mが、酸素又は硫黄を表し;
が、C−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルキルチオ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表すか、又は、C−C−シクロアルキル(ここで、該シクロアルキルは、フッ素、塩素、メチル、エチル又はメトキシで1置換されていてもよい)を表し;又は、
が、フェニル(ここで、該フェニルは、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシで1置換又は2置換されていてもよい)を表し;又は、
が、フラニル、チエニル又はピリジル(ここで、これらは、それぞれ、塩素、臭素又はメチルで1置換されていてもよい)を表し;
が、C−C10−アルキル、C−C10−アルケニル又はC−C−アルコキシ−C−C−アルキル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素又は塩素で1置換〜3置換されていてもよい)を表し;又は、
が、シクロペンチル又はシクロヘキシルを表し;又は、
が、フェニル又はベンジル(ここで、これらは、それぞれ、フッ素、塩素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシで1置換又は2置換されていてもよい)を表す;
請求項1に記載の式(I)で表される化合物。
【請求項5】
Wが、水素、塩素、メチル、エチル又はメトキシを表し;
Xが、塩素、メチル、エチル又はメトキシを表し;
Yが、水素又はメチルを表し;
Zが、ラジカル
【化9】

を表し;
が、水素、フッ素、塩素、メチル、メトキシ又はトリフルオロメチルを表し;
が、水素、フッ素又は塩素を表し;
Aが、メチル又はエチルを表し;
Gが、水素(a)を表すか、又は、基
【化10】

のうちの1つを表し;
ここで、
が、C−C10−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−シクロアルキルを表し;又は、
が、フェニル(ここで、該フェニルは、塩素で1置換されていてもよい)を表すか、又は、チエニルを表し;
が、C−C10−アルキル、C−C10−アルケニルを表すか、又は、ベンジルを表す;
請求項1に記載の式(I)で表される化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)で表される化合物を調製する方法であって、
(A) 式(I−a)
【化11】

〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕
で表される化合物を得るために、式(II)
【化12】

〔式中、
A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有し、
及び、
は、アルキルを表す〕
で表される化合物を、希釈剤の存在下、及び、塩基の存在下で、分子内縮合させること;
(B) 上記で示されている式(I−b)〔式中、R、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、
(α) 式(III)
【化13】

〔式中、
は、上記で与えられている意味を有し、及び、
Halは、ハロゲンを表す〕
で表される化合物と反応させるか、
又は、
(β) 式(IV)
【化14】

〔式中、Rは、上記で与えられている意味を有する〕
で表されるカルボン酸無水物と反応させること;
(C) 上記で示されている式(I−c)〔式中、R、A、M、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有し、及び、Lは、酸素を表す〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、式(V)
【化15】

〔式中、R及びMは、上記で与えられている意味を有する〕
で表されるクロロギ酸エステル又はクロロギ酸チオエステルと反応させること;
(D) 上記で示されている式(I−c)〔式中、R、A、M、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有し、及び、Lは、硫黄を表す〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、式(VI)
【化16】

〔式中、M及びRは、上記で与えられている意味を有する〕
で表されるクロロモノチオギ酸エステル又はクロロジチオギ酸エステルと反応させること;
(E) 上記で示されている式(I−d)〔式中、R、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、式(VII)
【化17】

〔式中、Rは、上記で与えられている意味を有する〕
で表される塩化スルホニルと反応させること;
(F) 上記で示されている式(I−e)〔式中、L、R、R、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、式(VIII)
【化18】

〔式中、
L、R及びRは、それぞれ、上記で与えられている意味を有し、及び、
Halは、ハロゲンを表す〕
で表されるリン化合物と反応させること;
(G) 上記で示されている式(I−f)〔式中、E、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、適切な場合には希釈剤の存在下で、式(IX)及び式(X)
【化19】

〔式中、
Meは、1価又は2価の金属を表し、
tは、数1又は2を表し、及び、
10、R11、R12は、互いに独立して、水素又はアルキルを表す〕
で表される金属化合物又はアミンと反応させること;
(H) 上記で示されている式(I−g)〔式中、L、R、R、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、上記で示されている式(I−a)〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を、何れの場合にも、
(α) 適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には触媒の存在下で、式(XI)
【化20】

〔式中、R及びLは、上記で与えられている意味を有する〕
で表されるイソシアネート又はイソチオシアネートと反応させるか、
又は、
(β) 適切な場合には希釈剤の存在下、及び、適切な場合には酸結合剤の存在下で、式(XII)
【化21】

〔式中、L、R及びRは、上記で与えられている意味を有する〕
で表される塩化カルバモイル又は塩化チオカルバモイルと反応させること;
(I) 上記で示されている式(I−a)〜式(I−g)〔式中、A、G、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される化合物を得るために、式(I−a’)〜式(I−g’)
【化22】

〔式中、A、G、W、X及びYは、上記で与えられている意味を有し、及び、Z’は、好ましくは、臭素又はヨウ素を表す〕
で表される化合物を、溶媒の存在下、触媒の存在下、及び、塩基の存在下で、カップリング可能な(ヘタ)アリール誘導体〔例えば、式(XIII)
【化23】

[式中、Zは、上記で与えられている意味を有する]
で表されるフェニルボロン酸又はそのエステル〕とカップリングさせること;
を特徴とする、前記方法。
【請求項7】
殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤であって、請求項1に記載の式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を含んでいることを特徴とする、前記殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤。
【請求項8】
害虫及び/又は望ましくない植生及び/又は菌類を防除する方法であって、請求項1に記載の式(I)で表される化合物を有害生物及び/又はそれらの生息環境に作用させることを特徴とする、前記方法。
【請求項9】
害虫及び/又は望ましくない植生及び/又は菌類を防除するための、請求項1に記載の式(I)で表される化合物の使用。
【請求項10】
殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤を調製する方法であって、請求項1に記載の式(I)で表される化合物を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする、前記方法。
【請求項11】
殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤を調製するための、請求項1に記載の式(I)で表される化合物の使用。
【請求項12】
有効量の活性化合物組合せを含んでいる組成物であって、該組合せが、成分として、
(a’) 式(I)〔式中、A、G、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕で表される少なくとも1種類の化合物;
及び、
(b’) 以下の化合物の群から選択される、作物植物の適合性を改善する少なくとも1種類の化合物:S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10、S11、S12、S13、S14、S15、S16;
を含んでいる、前記組成物。
【請求項13】
望ましくない植生を防除する方法であって、該植物又はそれらの環境に、請求項12に記載の組成物を作用させることを特徴とする、前記方法。
【請求項14】
望ましくない植生を防除するための、請求項12に記載の組成物の使用。
【請求項15】
望ましくない植生を防除する方法であって、該植物又はそれらの環境に、請求項1に記載の式(I)で表される化合物及び請求項12に記載の作物植物の適合性を改善する化合物を、短時間の間に続けて別々に作用させることを特徴とする、前記方法。
【請求項16】
組成物であって、
・ 請求項1に記載の式(I)で表される少なくとも1種類の化合物又は請求項12に記載の組成物;
及び、
・ 式(III’)
【化24】

〔式中、
Dは、窒素又はリンを表し;
26、R27、R28及びR29は、互いに独立して、水素を表すか、又は、いずれの場合にも置換されていてもよいC−C−アルキル又はモノ不飽和若しくはポリ不飽和の置換されていてもよいC−C−アルキレン(ここで、該置換基は、ハロゲン、ニトロ及びシアノからなる群から選択され得る)を表し;
nは、1、2、3又は4を表し;
30は、無機アニオン又は有機アニオンを表す〕
で表される少なくとも1種類の塩;
を含んでいる、前記組成物。
【請求項17】
少なくとも1種類の浸透剤を含んでいることを特徴とする、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
請求項1に記載の式(I)で表される活性化合物又は請求項12に記載の組成物を含んでいる殺害虫剤及び/又は除草剤及び/又は殺菌剤の効果を増大させる方法であって、請求項16に記載の式(III’)で表される塩を用いて即時使用可能な組成物(散布液)を調製することを特徴とする、前記方法。
【請求項19】
浸透剤を用いて前記散布液を調製することを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
式(II)
【化25】

〔式中、
A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有し;及び、
は、アルキルを表す〕
で表される化合物。
【請求項21】
式(XVI)
【化26】

〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕
で表される化合物。
【請求項22】
式(XX)
【化27】

〔式中、A、W、X、Y及びZは、上記で与えられている意味を有する〕
で表される化合物。
【請求項23】
式(I−a’−1)及び(I−a’−2)
【化28】

で表される化合物。
【請求項24】
式(II’−1)及び式(II’−2)
【化29】

で表される化合物。

【公表番号】特表2013−519643(P2013−519643A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552364(P2012−552364)
【出願日】平成23年2月8日(2011.2.8)
【国際出願番号】PCT/EP2011/051800
【国際公開番号】WO2011/098443
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(512151078)バイエル・インテレクチユアル・プロパテイー・ゲー・エム・ベー・ハー (15)
【Fターム(参考)】