説明

スライドレール構造を具えるディスプレイ

【課題】スライドレール構造を具えるディスプレイを提供する。
【解決手段】スライドレール132構造を具えるディスプレイ1を提供し、ディスプレイ1は、後殻11と、脚構造と、固定部材13と、滑動部材14と、少なくとも1つのばね15と、を含む。そのうち、脚構造は、支持平面と接触する箇所に湾曲形状を呈する弧状構造121を含む。固定部材13は、後殻11上に固定設置することに用い、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つのスライドレールを含む。滑動部材14は、脚構造を接続することに用い、スライドレール132により往復移動することができ、少なくとも1つの第2接続部を含む。ばね15の両端は、それぞれ第1接続部及び第2接続部と相互に接続する。これにより、脚構造は、滑動部材14を介して後殻11上で往復移動し、弧状構造の異なる位置で支持平面と接触し、ディスプレイ1に安置可能な傾斜角度を増加させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイに関し、特に、スライドレール構造を具えるディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従来のブラウン管ディスプレイ(俗称CRTディスプレイ)は、既に徐々に液晶ディスプレイにより取って代わられており、主な原因は、液晶ディスプレイが放出する輻射量がCRTディスプレイより遥かに小さいことであり、また、液晶ディスプレイは、ここ数年の製造コストが著しく低下しており、これも液晶ディスプレイが徐々にテレビ又はコンピュータスクリーン市場の主流となっている原因である。
【0003】
図1を参照し、図1が示すのは、公知のディスプレイの捻りばね組の説明図である。図1に示すように、該捻りばね組8は、固定部材83及び転動部材86を含み、該固定部材83及び該転動部材86が結合する箇所に2つのばね85を設置し、該固定部材83に該転動部材86からの転動モーメントを受けることができるようにする。該捻りばね組8をディスプレイ(図示せず)に応用する時、該固定部材83を該ディスプレイ内に固定設置することができ、更に、該転動部材86を脚構造82と接続固定し、該転動部材86の回転を介して、該脚構造82を異なる位置に調整することができ、更に、該ディスプレイを異なる傾斜角度で卓上に安置させる。但し、該捻りばね組8にディスプレイの重量を受けさせようとする場合、該ばね85の弾性係数を増大させ、該ばね85の巻き数及び巻き付けの外径を増加する必要があり、このようにして始めて該捻りばね組8に十分な転動モーメントを提供させることができる。しかしながら、これは、該捻りばね組8の体積を増大し、該ディスプレイの薄型化に不利である。また、捻りばね組8を使用するディスプレイは、使用者に片手で該ディスプレイを推し傾けさせるのに便利でなく、使用上依然として不便な所がある。
【0004】
図2を参照し、図2は、公知のディスプレイの定荷重ばね組の説明図である。図2に示すように、該定荷重ばね9は、フレーム体97と、スライドレール組98と、転動部材96と、を含み、該スライドレール組98は、該フレーム体97に相対して往復した上下移動をすることができる。該スライドレール98及び該転動部材96が結合する箇所に転動軸961を設置し、該転動部材96を該スライドレール組98に相対して転動させ、異なる安置角度を呈させることができる。該定荷重ばね組9をディスプレイ(図示せず)に応用する時、該フレーム体97を該ディスプレイ内に固定設置することができ、更に該転動部材96を脚構造92と接続固定し、該スライドレール組98の上下移動及び該転動部材96の転動を介して、該脚構造92を異なる位置に調整することができ、更に、該ディスプレイを異なる傾斜角度で卓上に安置させる。しかしながら、定荷重ばね組9は、高価過ぎ、且つ比較的大きな空間を必要とし、ディスプレイの薄型化に不利であり、且つ構成部品が多く、複雑すぎるので、故障率が高く、メンテナンスが容易でない。
【0005】
従って、脚構造の結合箇所の使用空間を如何に改善し、安価で簡単な構造とし、ディスプレイを片手で推し動かすことができるようにし、且つ大きな傾斜角度の機能を有するようにするかは、当業者の努力の目標である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、脚構造の結合箇所の使用空間を改善し、ディスプレイの薄型化の目標を達成することにある。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、ディスプレイの脚構造の結合箇所の使用部品を簡易化し、比較的安価で、比較的簡単な構造でディスプレイを片手で推し動かし、傾けることができる機能を達成することにある。
【0008】
本発明の更にもう1つの目的は、ディスプレイに大きな傾斜角度の機能を持たせることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する為、本発明は、スライドレール構造を具えるディスプレイを提供し、該ディスプレイは、後殻と、脚構造と、固定部材と、滑動部材と、少なくとも1つのばねと、を含む。そのうち、該脚構造は、支持平面と接触する箇所に湾曲形状を呈する弧状構造を含む。該固定部材は、該後殻上に固定設置することに用い、該固定部材は、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つのスライドレールを含む。該滑動部材は、該脚構造を接続することに用い、該滑動部材は、該スライドレールの導引により往復移動することができ、該滑動部材は、少なくとも1つの第2接続部を含む。該ばねの両端は、それぞれ該第1接続部及び第2接続部と相互に接続する。これにより、該脚構造は、該滑動部材を介して該後殻上で往復移動し、該弧状構造の異なる位置で支持平面と接触することができ、該ディスプレイに安置可能な傾斜角度を増加させる。
【0010】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該スライドレール及び該滑動部材が接触する箇所に潤滑膜層を設置し、該潤滑膜層の材質は、テフロン、不織布又は耐磨耗低摩擦係数製品であり、これにより、滑動の摩擦抵抗力を低減し、滑動を更に円滑にすることができる。
【0011】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該弧状構造の形状が円弧、楕円弧又は変曲率の弧形であり、且つその外表が粗い表面を有するか一層の滑り止めパッドを貼付し、滑り止めの効果を達成することに用いる。
【0012】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該第1接続部又は該第2接続部がフック状を呈し、該ばねの端部を該第1接続部又は該第2接続部にフックさせる。
【0013】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該ばねと、第1接続部及び第2接続部の数量が何れも2以上の偶数であり、且つ各ばねの両端がそれぞれ第1接続部及び第2接続部と相互に接続し、該偶数個のばねと、第1接続部と、第2接続部と、がそれぞれ該滑動部材の左右両側に位置し、対称状態を呈する。これにより、数量が比較的多いばねは、より大きな寸法、重量のディスプレイを載置することに用いることができ、該ばねと、第1接続部と、第2接続部と、は左右対称に配置され、滑動時の左右に受ける力の不均一を防止することができる。
【0014】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該第1接続部が該第2接続部下方に位置し、該ばねが該第1接続部及び第2接続部の間に位置し、該第1接続部及び第2接続部に内向きの引っ張り力を施し、該脚構造又は該滑動部材が力を受け、上向きに移動する時、該第1接続部及び第2接続部が該ばねに対して外向きの引っ張り力を施す。
【0015】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、そのうち、該第1接続部が該第2接続部上方に位置し、該ばねが該第1接続部及び第2接続部の間に位置し、該第1接続部及び第2接続部に外向きの押力を施し、該脚構造又は該滑動部材が力を受け、上向きに移動する時、該第1接続部及び第2接続部が該ばねに対して内向きの圧縮力を施す。
【0016】
上記スライドレール構造を具えるディスプレイは、更に、少なくとも1つの制限ブロックを有し、該制限ブロックは、該固定部材又は該後殻上に設置され、該滑動部材の移動距離を限定し、該滑動部材が該スライドレールから離脱することを防止する。
【発明の効果】
【0017】
本発明のスライドレールを具えるディスプレイは、簡単な構造で、該ディスプレイに比較的大きな傾斜角度を持たせ、且つその構造が空間を占有せず、ディスプレイの薄型化の要求を達成することができる。また、この設計は、構造が簡単であるので、故障率が低く、信頼性を高くし、製造及びメンテナンスコストを低下させる。更に、使用者に簡単に片手で該ディスプレイを必要な傾斜角度に推し倒させることができ、使用上の利便性を大幅に向上する。また、該ディスプレイ内の複数のばねが比較的大きな積載能力を提供することができるので、大きな寸法のディスプレイに適用することができる。従って、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイは、多項の利点を有し、極めて大きな実用価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】公知のディスプレイの捻りばね組の説明図である。
【図2】公知のディスプレイの定荷重ばね組の説明図である。
【図3】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイのばねが力を受けない時の説明図である。
【図4】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイのばねが力を受ける時の説明図である。
【図5A】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイが力を受けない時の安置説明図である。
【図5B】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイが力を受ける時の安置説明図である。
【図6】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイのもう1つの実施例の説明図である。
【図7】本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイの更にもう1つの実施例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、特徴及び効果を分かり易くする為、以下に具体的実施例を挙げ、図面に併せて本発明を詳細に説明する。
【0020】
図3を参照し、図3が示すのは、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイのばねが力を受けない時の説明図である。図3に示すように、該ディスプレイ1は、後殻11と、脚構造12と、固定部材13と、滑動部材14と、2つのばね15と、を含む。そのうち、該固定部材13は、複数の螺子131を利用し、該固定部材13の角を該後殻11上に堅固に固定し、該固定部材13は、2つのスライドレール132及び2つのフック状の第1接続部133を含む。該滑動部材14は、該固定部材13に隣接して設置され、且つ該滑動部材14は、該脚構造12と螺子141を介して堅固に固定される。該脚構造12の下縁は、湾曲形状の弧状構造121を含み、ここで、該弧状構造121の形状は、円弧形であるが、その他の実施例において、該弧状構造121は、楕円弧又は変曲率の弧形であることもできる。該脚構造12及び該滑動部材14は、スライドレール132の導引により往復して上下移動することができる。該滑動部材14は、更に2つのフック状の第2接続部143を含む。該ばね15の両端は、それぞれフック状を呈する第1接続部133及び第2接続部143の箇所にフックし、各ばね15の両端をそれぞれ第1接続部133及び第2接続部143と相互に接続させる。また、2つのばね15は、それぞれ該滑動部材14の左右両側に設置され、且つ2つのばね15と、2つの第1接続部133と、2つの第2接続部143と、は該滑動部材14を中心とし、左右対称を呈し、滑動時の左右に受ける力の不均一の状況が発生することを防止することができる。これにより、使用者は、該ディスプレイ1を持ち上げる時、該2つのばね15の弾力を利用し、該第1接続部133が該第2接続部143と相互に接近し、該滑動部材14に該ばね15の下向の引っ張り力を受けさせ、該脚構造12を該ディスプレイ1の下半部に移動させる。
【0021】
続いて、図3及び図4を同時に参照し、図4は、本発明のスライドレールを具えるディスプレイのばねが力を受ける時の説明図である。図4に示すように、使用者が手で該ディスプレイ1を押し倒す時、該脚構造12が力を受け、該ディスプレイ1の上半部に向けて移動し、該滑動部材14に上向きに該第2接続部143を連動させ該2つのばね15を引き伸ばす。最後に、使用者が該ディスプレイ1を再度持ち上げる時、該2つのばね15の引っ張り力を受けることにより、該滑動部材14及び該脚構造12は、ディスプレイ1の下半部に自動弾性回復する。即ち、本実施例において、該第1接続部133は、該第2接続部143下方に位置し、該ばね15は、該第1接続部133及び第2接続部143の間に位置し、該第1接続部133及び第2接続部143に内向きの引っ張り力を施し、該脚構造12又は該滑動部材14が力を受け、上向きに移動する時、該第1接続部133及び第2接続部143が該ばね15に対して外向きの引っ張り力を施す。外力が消失時、該ばね15は、回復力を利用し、該脚構造12及び該滑動部材14を引き動かし、下向きに移動させる。これにより、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイ1は、簡単な構造を用いて、該脚構造12をディスプレイ1の上下方向に往復移動させることができ、該脚構造12の上下移動距離の極大化を達成し、該ディスプレイ1は、比較的大きな傾斜角度を有することができる。また、本発明の設計は、扁平化した構造であるので、比較的空間を占有せず、ディスプレイ1の薄型化の要求を満足することができる。更に、本発明の構造は、その構成する部品が多くなく、構造が簡単であるので、故障率が低く、信頼性が高く、製造及びメンテナンスコストも低減することができる。
【0022】
また、使用者が手で該ディスプレイ1を推し動かし傾ける時、該脚構造12及び該滑動部材14は、ディスプレイ1の上半部に移動する。しかしながら、この推し動かす力量は、該滑動部材14に該スライドレール132に対して転動のモーメントを発生させ、該滑動部材14及び該スライドレール132間の摩擦抵抗力を増加し、滑動を円滑でなくする。該滑動部材14の該スライドレール132内の上下移動を円滑で障害がないようにし、当業者は、2つのスライドレール132及び該滑動部材14が接触する箇所に2つの潤滑膜層142を設置し、該潤滑膜層142の材質がテフロン、不織布又は耐磨耗低摩擦計数製品であることができる。このように、滑動部材14及びスライドレール132間の摩擦抵抗力を低減し、滑動をより円滑にすることができ、更に、使用者に簡単に手で該ディスプレイ1を押し倒し傾けさせる。
【0023】
続いて、図5A及び図5Bを同時に参照し、図5Aが示すのは、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイの力を受けない時の安置説明図であり、図5Bが示すのは、本発明のスライドレール構造のディスプレイの力を受ける時の安置説明図である。図に示すように、湾曲形状を呈する弧状構造121は、支持平面と接触することに用いる。本実施例において、該弧状構造121は、円環であり、該支持平面が地面、卓面又はその他の任意の平面であることができる。この設計を利用し、該ディスプレイ1の脚構造12は、該後殻11上で往復移動することができ、且つ該弧状構造121の円環は、異なる位置を用いて支持平面と接触させることができるので、使用者は、簡単に片手で該ディスプレイ1を必要な傾斜角度に押し倒し、該ディスプレイ1を持ち上げてその傾斜する角度を調整する必要がなく、使用上の利便性を大幅に増加する。
【0024】
また、ディスプレイの寸法が大きくなり、重量が重くなる時、本発明の設計は、依然としてその比較的重いディスプレイに適用することができる。図6を参照し、図6が示すのは、本発明のスライドレールを具えるディスプレイの他の実施例の説明図である。図6に示すように、該ディスプレイ2は、後殻21と、脚構造22と、固定部材23と、滑動部材24と、4つのばね25と、を含む。そのうち、該固定部材23は、4つの第1接続部233を含み、該滑動部材24は、4つの第2接続部243を含み、各ばね25の両端は、それぞれ第1接続部233及び第2接続部243と相互に接続する。このように、本実施例の構造は、比較的多くのばね25を有するので、比較的大きな積載能力を提供することができ、比較的大きな寸法のディスプレイ2に適用することができ、該ディスプレイ2の厚さを増加する必要がない。しかしながら、当業者は、更に該ばね25と、第1接続部233と、第2接続部243と、の数量を6個、8個、更には10個以上に増加することができ、より大きな寸法、重量のディスプレイ2を積載する。
【0025】
最後に、図7を参照し、図7が示すのは、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイの更にもう1つの実施例の説明図である。図7に示すように、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイ3は、後殻31と、脚構造32と、固定部材33と、滑動部材34と、ばね35と、を含む。該脚構造31は、変曲率の円弧曲線状を呈し、且つその末端に弧状構造321を設置し、該弧状構造321は、異なる位置で支持平面と接触することができ、且つその外表が粗い表面を有するか一層の滑り止めパッド(図示せず)を貼付するので、滑り止めの効果を有する。該固定部材33は、スライドレール332と、第1接続部333と、制限ブロック334と、を含み、2つの螺子331により該後殻31の内部に固定設置する。該滑動部材34の下方に第2接続部343を含む。該脚構造32は、該滑動部材34の移動に従い、伴って上下移動することができる。そのうち、該第1接続部333は、該第2接続部343上方に位置し、該ばね35は、該第1接続部333及び第2接続部343の間に配置し、該第1接続部333、第2接続部343に外向きの押圧力量を施し、該脚構造32又は該滑動部材34が力を受け、上向きに移動する時、該第1接続部333及び第2接続部343の該ばね35に対して内向きの圧縮力量を施し、該ばね35を押圧することに用いる。外力を消失する時、該ばね35は、回復力を利用し、該第1接続部333及び第2接続部343を外面向きに押圧することができるので、該脚構造32及び該滑動部材34は、下向きに移動することができる。また、該制限ブロック334は、該滑動部材34下方に設置され、該滑動部材34が下向きに移動する時、該滑動部材34の滑動距離を限定することに用い、該滑動部材34が該スライドレール332から離脱することを防止する。本実施例において、該制限ブロック334は、該固定部材33と一体に成型した構造であるが、当業者は、該制限ブロック334を該後殻31上に設置することもでき、滑動距離を制限する目的を達成することができる。
【0026】
上記のように、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイは、簡単な構造で、該ディスプレイに比較的大きな傾斜角度を具えさせ、且つその構造が空間を占有せず、ディスプレイの薄型化の要求を達成することができる。また、この設計は、構造が簡単であることにより、故障率が低く、信頼性が高くなり、製造及びメンテナンスコストを低減させる。更に、使用者に該ディスプレイを簡単に片手で必要な傾斜角度に押し倒し、使用上の利便性を大幅に向上する。また、該ディスプレイ内の複数のばねが比較的大きな積載能力を提供することができるので、大きな寸法のディスプレイに適用することができる。従って、本発明のスライドレール構造を具えるディスプレイは、複数の利点を有し、極めて大きな実用価値を有する。
【0027】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0028】
<公知>
8 捻りばね組
82 脚構造
83 固定部材
85 ばね
86 転動部材
9 定荷重ばね組
92 脚構造
96 転動部材
961 転動軸
97 フレーム体
98 スライドレール組
<本発明>
1,2,3 ディスプレイ
11,21,31 後殻
12,22,32 弧状構造
13,23,33 固定部材
131,331 螺子
132,332 スライドレール
133,233,333 第1接続部
14,24,34 滑動部材
141 螺子
142 潤滑膜層
143,243,343 第2接続部
15,25,35 ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後殻と、
支持平面と接触する箇所に湾曲形状を呈する弧状構造を含む脚構造と、
該後殻上に固定設置することに用い、少なくとも1つの第1接続部及び少なくとも1つのスライドレールを含む固定部材と、
該脚構造を接続することに用い、該スライドレールの導引により往復移動することができ、少なくとも1つの第2接続部を含む滑動部材と、
両端がそれぞれ該第1接続部及び第2接続部と相互に接続する少なくとも1つのばねと、
これにより、該脚構造は、該滑動部材を介して該後殻上で往復移動し、該弧状構造の異なる位置で支持平面と接触することができ、該ディスプレイに安置する傾斜角度を増加させることができるスライドレール構造を具えるディスプレイ。
【請求項2】
前記第1接続部は、該第2接続部下方に位置し、該ばねは、該第1接続部及び第2接続の間に位置し、該第1接続部、第2接続部に内向きの引っ張り力を施す請求項1に記載のスライドレール構造を具えるディスプレイ。
【請求項3】
前記第1接続部は、該第2接続部上方に位置し、該ばねは、該第1接続部の間に位置し、該第1接続部、第2接続部に外向きの押力を施す請求項1に記載のスライドレール構造を具えるディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−28266(P2011−28266A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161145(P2010−161145)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(509265542)冠捷投資有限公司 (2)
【Fターム(参考)】