説明

スロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置

【課題】スロットイン方式のディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、装置全体の薄型化とディスク再生装置本体内部への塵埃の侵入の防止を図る。
【解決手段】ディスク挿入口22が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置100において、表示部11の表示画面111とディスク挿入口22の挿入方向とが平行となるように配置され、ディスク挿入口22を備える筐体21の内周を囲んでディスク挿入口22を覆うベルト261には、ディスクを挿入可能な大きさのベルト開口部2611が設けられ、ベルト261が回転することによって、ディスク挿入口22を当該ベルト261により塞ぐ閉状態と、ディスク挿入口22がベルト開口部2611を介して開口する開状態とが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットイン式のディスク再生機能付薄型テレビジョン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液晶テレビジョン受像機等の薄型テレビジョン受像機と、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスク型記録媒体再生装置との一体化複合製品(例えば、特許文献1,2参照)が知られている。
【0003】
このようなディスク再生機能付薄型テレビジョン装置(以下、薄型テレビジョンという。)では、薄型テレビジョンに取付けられたディスク再生装置のディスク挿入排出方向と薄型テレビジョンの薄型表示部の表示画面とがほぼ直交する配置構成となっている。従って、製品全体の奥行きが長くなり、据えつけ空間も大きくなるため、薄型テレビジョンが本来有している薄型という特徴を阻害してしまうという。そこで、ディスク再生装置のディスク挿入排出方向とテレビジョンの表示部の表示画面とを平行に配置し、ディスク挿入部を上向きにした配置構成(例えば、特許文献3)の方が、省スペースの観点からより好ましいと考えられる。
【0004】
しかしながら、ディスク挿入口を上向きにした薄型テレビジョンでは、ディスク挿入口から再生装置本体に塵埃が入り込みやすく、製品の良好な使用を阻害するおそれがある。
【0005】
そこで、従来、ディスク再生装置における塵埃の侵入防止技術として、トレイを突出させて所定の位置で停止したときに、ディスク再生装置の開口部を塞ぐ蓋部を具備する方式(例えば、特許文献4参照)や、ディスクカートリッジの挿入口に蓋を設け、ディスクローディング機構を構成するカムギヤの回転に連動して、連動レバーを通して開蓋操作がなされるスロットイン方式のディスク再生装置(例えば、特許文献5参照)などが開示されている。
【特許文献1】特開2001−332074号公報
【特許文献2】特開2001−307470号公報
【特許文献3】特開平7−23311号公報
【特許文献4】特開平11−110958号公報
【特許文献5】特開平6−223471号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献4に開示されている技術は、トレイ式であり、一般に、トレイ式はスロットイン式に比べて、スペースをより必要とするため、省スペースという観点からは好ましくない。また、特許文献5に開示されている技術は、スロットイン式ではあるものの、ディスク挿入口を上向きに設置する場合は想定されておらず、仮に、ディスク挿入口を上向きに設置した場合には、ディスク挿入口に設けられた蓋に塵埃が堆積してしまい、ディスク挿入時に蓋に堆積した塵埃がディスクと一緒にディスク再生装置本体内に侵入してしまうという問題が生じる。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、ディスク挿入口が上向きに配置されていても、コンパクトで且つ再生装置本体内部への塵埃の侵入を好適に防止することのできるスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置された薄型テレビジョン装置とを一体的に備えるスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置であって、
前記ディスク挿入口を備える筐体内に収容され、ディスクの再生を行う再生部と、
前記筐体内の隅部に設けられ、当該スロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の奥行き方向に平行な軸を中心に回転するローラと、
前記ローラに巻回され、前記筐体の内周を囲んで前記ディスク挿入口を覆うベルトと、
前記ローラを回転させてベルトを回転させる駆動部と、を備え、
前記ベルトには、前記ディスクを挿入可能な大きさのベルト開口部が設けられ、
前記ベルトが回転することによって、前記ディスク挿入口を当該ベルトにより塞ぐ閉状態と、前記ディスク挿入口が前記ベルト開口部を介して開口する開状態とが形成され、
前記ベルトの位置が前記閉状態か、或いは前記開状態か否かを検出する検出部と、
前記ディスク挿入又は排出を指示入力する操作部と、
前記操作部によりディスク挿入又は排出の指示入力がされた場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が開状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う開状態制御手段と、
前記ディスクが前記再生部に装填されたか否かを検出する装填検出部と、
前記装填検出部により、前記ディスクが前記再生部に装填されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第一の閉状態制御手段と、
前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたか否かを検出する取り出し検出部と、
前記取り出し検出部により、前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第二の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置された薄型テレビジョン装置とを一体的に備えるスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置であって、
前記ディスク挿入口を備える筐体内に収容され、ディスクの再生を行う再生部と、
前記筐体の外周或いは内周を囲んで前記ディスク挿入口を覆うとともに、当該ディスク挿入口の長手方向に沿って回転可能に設けられたベルトと、を備え、
前記ベルトには、前記ディスクを挿入可能な大きさのベルト開口部が設けられ、
前記ベルトが回転することによって、前記ディスク挿入口を当該ベルトにより塞ぐ閉状態と、前記ディスク挿入口が前記ベルト開口部を介して開口する開状態とが形成されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ベルトを回転駆動する駆動部と、
前記ベルトが前記閉状態か、或いは前記開状態か否かを検出する検出部と、
前記ディスク挿入又は排出を指示入力する操作部と、
前記操作部によりディスク挿入又は排出の指示入力がされた場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が開状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う開状態制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ディスクが前記再生部に装填されたか否かを検出する装填検出部と、
前記装填検出部により、前記ディスクが前記再生部に装填されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第一の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたか否かを検出する取り出し検出部と、
前記取り出し検出部により、前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第二の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置されているため、ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の装置全体の薄型化が図られる。
【0014】
また、ベルト開口部を有するベルトが筐体の外周あるいは内周を囲んで回転することによって、ディスク挿入口をベルトによって塞ぐ閉状態と、ディスク挿入口がベルト開口部を介して開口する開状態とが形成される。したがって、ディスクの挿入又は排出時以外はディスク挿入口を塞いで閉状態を形成することで、ディスク再生装置本体内部への塵埃の侵入を防止することができる。
【0015】
また、ディスク挿入・排出時には、操作部からの指示入力に基づいて駆動部によりベルトを閉状態から開状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が開状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転駆動の停止を指示する手間を省くことができ、ディスク挿入・排出時におけるベルトの閉状態から開状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0016】
更に、再生部へのディスクの装填後には、ベルトを開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が閉状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転の開始又は停止を指示する手間を省くことができ、ディスク装填後のベルトの開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0017】
加えて、ディスクの排出時には、取り出し検出部によりディスクがディスク挿入口から取り出されたと検出されるとベルトを開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が閉状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転駆動の開始又は停止を支持する手間を省くことができ、ディスク排出後のベルトの開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置されているため、ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の装置全体の薄型化が図られる。
【0019】
また、ベルト開口部を有するベルトが筐体の外周あるいは内周を囲んで回転することによって、ディスク挿入口をベルトによって塞ぐ閉状態と、ディスク挿入口がベルト開口部
を介して開口する開状態とが形成される。したがって、ディスクの挿入又は排出時以外はディスク挿入口を塞いで閉状態を形成することで、ディスク再生装置本体内部への塵埃の侵入を防止することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、ディスク挿入・排出時には、操作部からの指示入力に基づいて駆動部によりベルトを閉状態から開状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が開状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転駆動の停止を指示する手間を省くことができ、ディスク挿入・排出時におけるベルトの閉状態から開状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、再生部へのディスクの装填後には、ベルトを開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が閉状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転の開始又は停止を指示する手間を省くことができ、ディスク装填後のベルトの開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、ディスクの排出時には、取り出し検出部によりディスクがディスク挿入口から取り出されたと検出されるとベルトを開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、検出部によりベルトの位置が閉状態を形成していると検出されるとベルトの回転駆動が停止されるため、ベルトの回転駆動の開始又は停止を指示する手間を省くことができ、ディスク排出後のベルトの開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
まず装置全体の構成を説明する。
【0025】
図1はディスク再生機能付薄型テレビジョン装置全体の正面図、図2はディスク再生機能付薄型テレビジョン装置全体の背面図、図3はディスク再生機能付薄型テレビジョン装置全体の側面図である。
【0026】
図1〜3に示すように、ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置(以下、ディスク再生機能付テレビという。)100は、薄型テレビジョン装置1と、この薄型テレビジョン装置1の背面部に設けられたディスク再生装置2とが一体化されたものであり、薄型テレビジョン装置1の表示部11の表示画面111とディスク再生装置2のディスク挿入排出方向とが平行となっている。
【0027】
薄型テレビジョン装置1は、例えば、液晶方式、プラズマ方式等の薄型の表示部11を備えている。
【0028】
ディスク再生装置2はスロットイン方式を採用しており、DVDやCD等のディスク(図示省略)が挿入されるディスク挿入口22が上向きとなっている。
【0029】
ディスク再生装置2は、図4〜8に示すように、断面視略矩形状の筐体21と、この筐体21内に設けられ、筐体21内に挿入されたディスクを再生する再生部24と、筐体21内の4つの内隅部に各々設けられ、ディスク再生装置2の奥行き方向に平行な軸を中心に回転するローラ262と、このローラ262に巻回され、筐体21の内周を囲むように設けられたベルト261と、このベルト261の位置を検出する検出部としてのベルト検出部263,264と、ローラ262を回転させることによりベルトを回転させる駆動部としてのベルト駆動部265と、ディスク再生機能付テレビ100の動作処理全般を制御
する制御部27等を備えている。
【0030】
筐体21は、例えば、図2に示すように、外形が直方体形状となっており、上面部211には、図4に示すように、ディスクの挿入・排出を指示する挿入スイッチ23aと、排出スイッチ23bとを備える操作部23が設けられている。
【0031】
また、筐体21の上面部211には、ディスク挿入口22が設けられており、ディスク挿入口22からは、ベルト261が露出するようになっている。
【0032】
再生部24は、図4に示すように、ディスクを両面から挟み込んで搬送し、ターンテーブル241に載置するとともに、ターンテーブル241に載置されたディスクを排出位置まで搬送するディスク搬送ローラ251,251と、このディスク搬送ローラ251,251を駆動する挿入・排出駆動部252(図8参照)と、ディスクがディスク挿入口22に挿入されたこと、または、ディスクがディスク挿入口22から取り出されたことを検出する取り出し検出部としての挿入・取り出し検出部253と、ディスクが所定の装填位置に装填されたことを検出する装填検出部254と、ディスクがディスク再生装置2から排出されたことを検出する排出検出部255と、ターンテーブル241を回転駆動させる再生駆動部242(図8参照)と、を備えている。
【0033】
挿入・排出駆動部252は、挿入・取り出し検出部253からの検出信号に従い、制御部27からの制御信号の入力により、図示しないモータを駆動してディスク搬送ローラ251,251を回転駆動する。
【0034】
挿入・取り出し検出部253は、ディスク挿入口22の内側であってディスク搬送ローラ251,251の近傍に設けられている。ディスク挿入口22にディスクが挿入され、或いはディスク挿入口22からディスクが取り出されたことを検出すると、その検出結果が制御部27に出力される。
【0035】
挿入・取り出し検出部253は、具体的には、例えば、光をディスクに向かって照射する投光器(図示省略)と、投光器により照射された光を受光して受光結果により制御部27への出力信号を変化させる受光器(図示省略)と、を備える非接触型の検出センサである。投光器と受光器は、互いに対向する位置に配置されており、投光器と受光器の間をディスクが通過する。
【0036】
投光器と受光器の間にディスクが存在する状態で、投光器より受光器に向けて光が照射されると、照射された光はディスクによって遮られるため受光器により検出されない。この検出結果は、例えば、「H」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0037】
一方、投光器と受光器の間にディスクが存在しない状態で、投光器より受光器に光が照射されると、照射された光は、ディスクによって遮られることなく、受光器によって検出される。この検出結果は、例えば、「L」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0038】
装填検出部254は、例えば、挿入・取り出し検出部253と同様の非接触型の検出センサなどにより構成され、ターンテーブル241にディスクが装填される位置を検出可能に設けられている。投光器と受光器は、互いに対向する位置に配置されており、投光器と受光器の間をディスクが通過することとなる。そして装填検出部254が、ディスク搬送ローラ251によって搬送されたディスクがターンテーブル241に載置されたことを検出すると、その検出信号は制御部27に出力される。
【0039】
より具体的には、例えば、ディスクがターンテーブル241上に載置され、投光器と受光器の間にディスクが存在する状態で、投光器より受光器に向けて光が照射されると、照射された光はディスクによって遮られるため受光器により検出されない。この検出結果は、例えば、「H」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0040】
一方、投光器と受光器の間にディスクが存在しない状態で、受光器に光が照射されると
、照射された光は、ディスクによって遮られること無く、受光器によって検出される。この検出結果は、例えば、「L」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0041】
排出検出部255は、例えば、挿入・取り出し検出部253と同様の非接触型の検出センサなどにより構成されている。投光器と受光器は、互いに対向する位置に配置されており、投光器と受光器の間をディスクが通過することとなる。排出検出部255は、ディスク搬送ローラ251,251によってディスクがディスク挿入口22から取り出し可能な所定位置まで搬送されたことを検出すると、その検出信号を制御部27に出力する。
【0042】
具体的には、例えば、ディスクが取り出し可能な位置まで排出されておらず、投光器と受光器の間にディスクが存在する状態で、投光器より受光器に向けて光が照射されると、照射された光はディスクによって遮られるため受光器により検出されない。この検出結果は、例えば、「H」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0043】
一方、ディスクが取り出し可能な位置まで排出されて、投光器と受光器の間にディスクが存在しない状態で、投光器より受光器に向けて光が照射されると、照射された光は、ディスクによって遮られること無く、受光器によって検出される。この検出結果は、例えば、「L」状態の検出信号として制御部27に出力される。
【0044】
再生駆動部242は、ターンテーブル241を回転駆動させるものである。
【0045】
そして、ターンテーブル241に載置されたディスクを再生駆動部242により回転させて、ディスクの信号記録面に光を照射させ、ディスクの信号記録面で反射された光が光ピックアップにより検出されることで信号の再生が行われる。
【0046】
ローラ262は、例えば、図5に示すように、駆動ローラ262aと、従動ローラ262bとからなり、駆動ローラ262aの駆動軸(図示省略)にはベルト駆動部265からの動力が伝達されるようになっている。
【0047】
ベルト261には、ディスクを挿入可能な大きさの二つのベルト開口部2611が再生部24を挟んで対向する位置に設けられている。
【0048】
そして、ローラ262の回転によりベルト261がベルト開口部2611の長手方向に沿って回転されることによって、図4に示すように、ディスク挿入口22がベルト開口部2611を介して開口する開状態と、図6に示すように、ディスク挿入口22を当該ベルト261により塞ぐ閉状態とが形成されるようになっている。
【0049】
ベルト検出部263,264は、ベルト261の位置が閉状態か、或いは開状態かを検出する。ベルト検出部263,264は、例えば、ディスク検出部と同様に非接触型の検出センサを採用しており、ベルトを挟んで対向する位置に投光器と受光器が設けられている。従って、投光器と受光器の間をベルト261が通過することとなる。そして、ベルト261には、例えば、ベルト開口部2611付近に投光器からの光を通過させるための小さな位置検出用開口部(図示省略)が設けられており、投光器からの光はその位置検出用開口部を通過して受光器によって受光される。
【0050】
投光器と受光器の間にベルト261が存在する状態で、投光器より受光器に向けて光が照射されると、照射された光はベルト261によって遮られるため受光器によって光は検出されず、その結果は、例えば、「H」状態の検出信号として制御部27に出力される。
【0051】
一方、投光器と受光器の間にベルト開口部2611付近に設けられた位置検出用開口部が存在する状態で、投光器より受光器に光が照射されると、照射された光はベルト261によって遮られることなく、受光器に検出される。この検出結果は、例えば、「L」状態の検出信号として、制御部27に出力される。
【0052】
また、ベルト検出部263,264は二つ設けられており、第一のベルト検出部263は、例えば、ディスク挿入口22の付近に設けられており、位置検出用開口部が直上に位置した状態では、ベルト開口部2611がディスク挿入口22と重なる位置となる。この場合は、図4に示すように、筐体21の上面部211のディスク挿入口22からディスクを挿入・排出可能な開状態が形成されており、ディスクの挿入及び排出を行うことが可能となる。
【0053】
一方、第二のベルト検出部264は、筐体1の左下部(図5参照)に設けられており、位置検出用開口部が直上に位置した状態では、図6に示すように、ディスク挿入口22がベルト261によって塞がれた閉状態が形成され、ディスクの挿入及び排出は不可能である。
【0054】
ベルト駆動部265は、挿入スイッチ23a、排出スイッチ23b、第一のベルト検出部263、第二のベルト検出部264、挿入・取り出し検出部253、装填検出部254からの入力信号に基づく、制御部27からの制御信号の入力により、図示しないモータを駆動して駆動ローラ262aを回転させることにより、ベルト261を回転させる。
【0055】
次に制御部27に関して説明する。
【0056】
図8は、ディスク再生装置2の内部構成を示すブロック図である。制御部27には、CPU(Central Processing Unit)271と、ROM(Read Only Memory)272と、RAM(Random Access Memory)273と、入力ポート274と、出力ポート275と、等が備え
られている。
【0057】
CPU271は、操作部23、ベルト検出部263,264、ディスク検出部253、254、255等から入力ポート274を介して入力された入力信号に応じて、ROM272に格納された各種プログラムを実行し、出力ポート275を介して各部に出力信号を出力することによって、ディスク再生機能付テレビ100の動作処理全般を制御する。
【0058】
ROM272は、CPU271によって実行される各種データ処理プログラムの他、データ処理プログラムに係る各種初期設定値等を格納する。具体的には、ROM272は、ベルト駆動制御プログラム272aと、挿入駆動制御プログラム272bと、排出駆動制御プログラム272cと、再生駆動制御プログラム272dと、等を格納する。
【0059】
ベルト駆動制御プログラム272aは、CPU271に、操作部23からの挿入又は排出の指示入力がなされた場合に、第一のベルト検出部263によりディスク挿入口22がベルト開口部2611を介して開口する開状態と検出されるまで、ベルト駆動部265に対し、ベルトを回転駆動させる機能を実現するプログラムであり、CPU271は、かかるベルト駆動制御プログラム272aを実行することにより開状態制御手段として機能する。
【0060】
また、ベルト駆動制御プログラム272aは、CPU271に、装填検出部254からのディスクが再生部24に装填されたとの検出信号が入力された場合に、第二のベルト検出部264によりディスク挿入口22がベルト261によって塞がれた閉状態と検出されるまで、ベルト駆動部265に対し、ベルト261を回転駆動させる機能を実現するプログラムであり、CPU271は、かかるベルト駆動制御プログラム272aを実行することにより第一の閉状態制御手段として機能する。
【0061】
さらに、ベルト駆動制御プログラム272aは、CPU271に、挿入・取り出し検出部253によってディスクがディスク挿入口22から取り出されたとの検出された場合に、第一のベルト検出部264によりディスク挿入口22がベルト261によって塞がれた閉状態であると検出されるまで、ベルト駆動部265に対し、ベルト261を回転駆動させる機能を実現するプログラムであり、CPU271は、かかるベルト駆動制御プログラム272aを実行することにより第二の閉状態制御手段として機能する。
【0062】
挿入駆動制御プログラム272bは、CPU271に、挿入・取り出し検出部253によりディスクがディスク挿入口22に挿入されたと検出された場合に、挿入・取り出し検出部253によりディスクが所定の位置に装填されたと検出されるまで、挿入・排出駆動部252に対し、挿入・排出駆動部252を駆動させる機能を実現するプログラムである。
【0063】
排出駆動制御プログラム272cは、CPU271に、操作部23からの排出の指示入力がなされ、ベルト駆動制御プログラム272aの開状態制御手段の実行により第一のベルト検出部263によりディスク挿入口22がベルト開口部2611を介して開口された開状態が形成されたと検出された場合に、排出検出部255によりディスクが手で取り出し可能な所定位置まで排出されたと検出されるまで、挿入・排出駆動部252に対し、挿入・排出駆動部252を駆動させる機能を実現するプログラムである。
【0064】
再生駆動制御プログラム272dは、CPU271に、再生等の指示入力がなされた場合に、ディスクに対して信号の読み出し等を行う機能を実現するプログラムである。
【0065】
RAM273は、ROM272から読み出された各種プログラムや、データを一時的に格納する等、CPU271の作業エリアとして用いられる。
【0066】
以下、制御部27によって制御されるディスクの挿入・排出動作処理を説明する。
【0067】
初めに、図9を参照して、ディスクの挿入動作処理を説明する。
【0068】
挿入動作処理は、ROM272に格納されているベルト駆動制御プログラム272aと、挿入駆動制御プログラム272bと、が実行されることにより行われる。
【0069】
なお挿入動作処理開始の時点において、ベルト261の位置は閉状態を形成している。
【0070】
まず、制御部27は、操作部23、ベルト検出部263,264、挿入・取り出し検出部253、装填検出部254からの各種信号の入力を適時監視している。
【0071】
そして、操作部23の挿入スイッチ23aが押下され、その検出信号が制御部27に出力されると(ステップS1;YES)、制御部27はベルト駆動部265に対してベルト261を駆動させる制御信号を出力してベルト261を回転させる(ステップS2)。
【0072】
ステップS3において、制御部27は、第一のベルト検出部263によって検出され、制御部27に出力された検出結果が「L」状態であるか、或いは「H」状態であるかを判定する。制御部27は「L」状態であると判定した場合(ステップS3;YES)には、ベルト駆動部265に対してベルト駆動を停止させる制御信号を出力してベルト駆動を停止させる(ステップS4)。このとき、ディスク挿入口22はベルト261によって塞がれておらず、ディスク挿入口22から再生部24内にディスクが挿入可能な開状態である。
【0073】
次に、制御部27は挿入・取り出し検出部253の「H」状態/「L」状態を判定する(ステップS5)。制御部27が挿入・取り出し検出部253から出力された検出結果を「H」状態と判定すると(ステップS5;YES)、制御部27は挿入・排出駆動部252に対してディスク搬送ローラ251,251を駆動させる制御信号を出力してディスク搬送ローラ251,251の駆動を開始させる(ステップS6)。すると、ディスクはディスク搬送ローラ251,251により筐体21の内部へ搬送され、ターンテーブル241に載置される。
【0074】
そして、ディスクが、再生駆動が行われる所定の位置にチャッキングされ、制御部27が挿入・取り出し検出部253から出力された検出結果を「L」状態と判定すると(ステップS7;YES)、制御部27は挿入・排出駆動部252の挿入駆動を停止させる制御信号を出力してディスク搬送ローラ251,251の駆動を停止させる(ステップS8)

【0075】
次に制御部27は、装填検出部254の「H」状態/「L」状態を判定する(ステップ
S9)。制御部27が装填検出部254から出力された検出結果を「H」状態と判定すると(ステップS9;YES)、ベルト駆動部26に対しベルト駆動を開始させる制御信号を出力し、ベルト261を回転させる(ステップS10)。そして、ベルト261が回転することにより、制御部27が第二のベルト検出部264から出力された検出結果を「L」状態と判定すると(ステップS11;YES)、制御部27はベルト駆動部265にベルト駆動を停止させる制御信号を出力し(ステップS12)、本処理を終了する。このとき、ディスク挿入口22がベルト261によって塞がれた閉状態が形成されている。
【0076】
次に、図9を参照して、ディスクの排出動作処理を説明する。
【0077】
排出動作処理は、ROM272に格納されているベルト駆動制御プログラム272aと、ディスク排出駆動制御プログラム272cと、が実行されることにより、行われる。
【0078】
なお排出動作処理開始の時点において、ベルト261の位置は閉状態を形成している。
【0079】
まず、制御部27は、操作部23、ベルト検出部263,264、挿入・取り出し検出部253、排出検出部255からの各種信号の入力を適時監視している。
【0080】
操作部23の排出スイッチ23bが押下され、その検出信号が制御部27に出力されると(ステップS21)、制御部27はベルト261を駆動させる制御信号を出力してベルト261を回転させる(ステップS22)。
【0081】
そして制御部27は、第一のベルト検出部263から出力された検出結果の「L」状態/「H」状態を判定する(ステップS23)。制御部27は、第一のベルト検出部263から出力された検出結果を「L」状態であると判定した場合(ステップS23;YES)には、ベルト駆動部265に対してベルト駆動を停止させる制御信号を出力してベルト駆動を停止させる(ステップS24)。このとき、ディスク挿入口22はベルト261によって塞がれておらず、ディスク挿入口22からディスクが排出可能な開状態である。
【0082】
次に、制御部27は挿入・排出駆動部252に対してディスク搬送ローラ251,251を駆動させる制御信号を出力してディスク搬送ローラ251,251の駆動を開始させる(ステップS25)。ディスクがディスク搬送ローラ251により排出され、手で取り出し可能な所定位置まで排出されると、制御部27は排出検出部255から出力された検出結果の「H」状態/「L」状態を判定する(ステップS26)。制御部27が排出検出
部255から出力された検出結果を「L」状態と判定すると(ステップS26;YES)、制御部27は挿入・排出駆動部252の排出駆動を停止させる制御信号を出力する(ステップS27)。
【0083】
その後、制御部27は、ディスク挿入・取り出し検出部253から出力された検出結果の「H」状態/「L」状態を判定する(ステップS28)。制御部27が挿入・取り出し検出部253から出力された検出結果を「L」状態と判定すると(ステップS28;YES)、制御部27はベルト駆動部265の駆動の開始させる制御信号を出力し、ベルト261を回転させる(ステップS29)次に制御部27は第二のベルト検出部264から出力された検出結果の「H」状態/「L」状態から出力された検出結果を判定し(ステップ
S30)、「L」状態と判定すると(ステップS30;YES)、制御部27はベルト駆動部265に対してベルト駆動を停止させる制御信号を出力し(ステップS31)、本処理を終了する。このとき、ディスク挿入口22がベルト261によって塞がれた閉状態が形成されている。
【0084】
以上説明した本発明に係るディスク再生機能付薄型テレビジョン装置100によれば、ディスク挿入口22が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置2と、表示部
11の表示画面11と前記ディスク挿入口22の挿入方向とが平行となるように配置されているため、ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置100の装置全体の薄型化が図られる。
【0085】
また、ベルト開口部2611を有するベルト261が筐体21の内周を囲んで回転することによって、ディスク挿入口22をベルト261によって塞ぐ閉状態と、ディスク挿入口22がベルト開口部2611を介して開口する開状態とが形成される。したがって、ディスクの挿入又は排出時以外はディスク挿入口22を塞いで閉状態を形成することで、ディスク再生装置100本体内部への塵埃の侵入を防止することができる。
【0086】
また、ディスク挿入・排出時には、操作部23からの指示入力に基づいてベルト駆動部265によりベルトを閉状態から開状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、第一のベルト検出部263によりベルトの位置が開状態を形成していると検出されるとベルト261の回転駆動が停止されるため、ベルト261の回転駆動の停止を指示する手間を省くことができ、ディスク挿入・排出時におけるベルト261の閉状態から開状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0087】
更に、再生部24へのディスクの装填後には、ベルト261を開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、第二のベルト検出部264によりベルト261の位置が閉状態を形成していると検出されるとベルト261の回転駆動が停止されるため、ベルト261の回転の開始又は停止を指示する手間を省くことができ、ディスク装填後のベルト261の開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0088】
加えて、ディスクの排出時には、挿入・取り出し検出部253によりディスクがディスク挿入口22から取り出されたと検出されるとベルト261を開状態から閉状態へと切り替える回転駆動が開始され、その後、第二のベルト検出部264によりベルト261の位置が閉状態を形成していると検出されるとベルト261の回転駆動が停止されるため、ベルト261の回転駆動の開始又は停止を支持する手間を省くことができ、ディスク排出後のベルト261の開状態から閉状態への切り替えがスムーズに行われることとなる。
【0089】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、各検出部に、非接触型の検出センサを用いたが、接触型の検出センサでもよい。
【0090】
また、各検出部の設置位置及び個数も上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施形態で示した機能、役割を果たすことができるものであれば足りる。
【0091】
また、ベルト261に設けられるベルト開口部2611は、本実施形態では二つ設けたが、一つでもよい。
【0092】
また、ベルト261をベルト駆動部265で駆動させるようにしたが、ユーザが適宜ベルト261を回転させることで、開状態と閉状態を形成してもよい。
【0093】
また、ベルト261を筐体21の内周を囲むように配置したが、筐体21の外周を囲むように配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の正面図である。
【図2】ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の背面図である。
【図3】ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の側面図である。
【図4】ベルト開口部とディスク挿入口が一致した状態におけるディスク挿入口の上方からの平面図である。
【図5】図4におけるV−V部の断面図である。
【図6】ベルト開口部とディスク挿入口が不一致の状態におけるディスク挿入口の上方からの平面図である。
【図7】図5におけるVII−VII部の断面図である。
【図8】ディスク再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【図9】挿入動作処理のフローチャートである。
【図10】排出動作処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0095】
100 ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置
1 薄型テレビジョン装置
11 表示部
2 ディスク再生装置
21 筐体
22 ディスク挿入口
23 操作部
24 再生部
253 挿入・取り出し検出部
254 装填検出部
261 ベルト
2611 ベルト開口部
262 ローラ
263 第一のベルト検出部(検出部)
264 第二のベルト検出部(検出部)
265 ベルト駆動部(駆動部)
271 CPU(開状態制御手段、第一の閉状態制御手段、第二の閉状態制御手段)
272a ベルト駆動制御プログラム(開状態制御手段、第一の閉状態制御手段、第二の閉状態制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置された薄型テレビジョン装置とを一体的に備えるスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置であって、
前記ディスク挿入口を備える筐体内に収容され、ディスクの再生を行う再生部と、
前記筐体内の隅部に設けられ、当該スロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置の奥行き方向に平行な軸を中心に回転するローラと、
前記ローラに巻回され、前記筐体の内周を囲んで前記ディスク挿入口を覆うベルトと、
前記ローラを回転させてベルトを回転させる駆動部と、を備え、
前記ベルトには、前記ディスクを挿入可能な大きさのベルト開口部が設けられ、
前記ベルトが回転することによって、前記ディスク挿入口を当該ベルトにより塞ぐ閉状態と、前記ディスク挿入口が前記ベルト開口部を介して開口する開状態とが形成され、
前記ベルトの位置が前記閉状態か、或いは前記開状態か否かを検出する検出部と、
前記ディスク挿入又は排出を指示入力する操作部と、
前記操作部によりディスク挿入又は排出の指示入力がされた場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が開状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う開状態制御手段と、
前記ディスクが前記再生部に装填されたか否かを検出する装填検出部と、
前記装填検出部により、前記ディスクが前記再生部に装填されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第一の閉状態制御手段と、
前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたか否かを検出する取り出し検出部と、
前記取り出し検出部により、前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第二の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とするスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置。
【請求項2】
ディスク挿入口が上向きに設けられたスロットイン式ディスク再生装置と、表示部の表示画面と前記ディスク挿入口の挿入方向とが平行となるように配置された薄型テレビジョン装置とを一体的に備えるスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置であって、
前記ディスク挿入口を備える筐体内に収容され、ディスクの再生を行う再生部と、
前記筐体の外周或いは内周を囲んで前記ディスク挿入口を覆うとともに、当該ディスク挿入口の長手方向に沿って回転可能に設けられたベルトと、を備え、
前記ベルトには、前記ディスクを挿入可能な大きさのベルト開口部が設けられ、
前記ベルトが回転することによって、前記ディスク挿入口を当該ベルトにより塞ぐ閉状態と、前記ディスク挿入口が前記ベルト開口部を介して開口する開状態とが形成されることを特徴とするスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置。
【請求項3】
請求項2記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ベルトを回転させる駆動部と、
前記ベルトが前記閉状態か、或いは前記開状態か否かを検出する検出部と、
前記ディスク挿入又は排出を指示入力する操作部と、
前記操作部によりディスク挿入又は排出の指示入力がされた場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が開状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う開状態制御手段と、
を備えることを特徴とするスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置。
【請求項4】
請求項3記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ディスクが前記再生部に装填されたか否かを検出する装填検出部と、
前記装填検出部により、前記ディスクが前記再生部に装填されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第一の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とするスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置において、
前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたか否かを検出する取り出し検出部と、
前記取り出し検出部により、前記ディスクが前記ディスク挿入口から取り出されたと検出された場合に、前記検出部により前記ベルトの位置が閉状態であると検出されるまで、前記駆動部に対し、前記ベルトを回転させる制御を行う第二の閉状態制御手段と、
を備えることを特徴とするスロットイン式ディスク再生機能付薄型テレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−331492(P2006−331492A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−150843(P2005−150843)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】