説明

セパレート型外装箱

【課題】
液晶テレビなどの大型・重量のある電子機器、電気製品の梱包又は開梱が容易に行え、また製造容易で梱包強度が高く、廃棄時の処理も簡単なセパレート型外装箱を提供する。
【解決手段】段ボール製トレー1と、同じく段ボールにより作られた前後各1枚の胴パネル21,22とをジョイント40により固定する。胴パネルは、被梱包物を挟んで対向する少なくとも2側壁が、前後のパネルを重ね合わせて2重壁構造となっていることにより、従来のA−1式カートンに代わる梱包強度に優れた箱を組み立てることが可能になる。また開梱に際し、ジョイント40を取り外し、トレー1から前後のパネル21,22を取り外すことにより箱を持ち上げる必要のない開梱作業性のよいセパレート型外装箱を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶テレビ、プラズマ又はプロジェクションテレビなどの大型薄型テレビ、複写機、洗濯機等の大型、重量のある電気製品等の梱包作業、開梱作業のしやすいセパレート型外装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からテレビ等の家電製品の梱包にA−1式と呼ばれるステープル止めしたタイプのカートンが多く用いられている。箱の中には、輸送中・保管中の振動や衝撃より製品を保護する目的で、発泡スチロール、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等の緩衝材を、梱包される製品に当接させた状態で収納しているのが一般的である。
【0003】
ところで、梱包される製品が大型重量物になってくると、使用するカートン自体も大型化して製造が容易でなく、また梱包作業、取り扱いに困難が生ずる。近年の家電製品の中でも液晶テレビなどは大型薄型化が進み、表示パネルがワイドになっている。その結果、輸送に際して従来のA−1式と呼ばれるカートンを使用した場合、被梱包物である製品を包装状態から開梱して取り出す際に製品を持ち上げる作業をしなくてはならず、製品を取り出したり、再梱包作業は非常に困難であった。
【0004】
後記特許文献1〜5に示すように、製品の取り出しを容易にすべくカートンの側面を切り、開閉もしくは展開可能な構成とし、またはジョイント部材を使用して再開閉を可能にしたものが知られている。
一方、後記特許文献6〜8に、従来、例えば、製品を乗せるためのトレー及びそのトレーの上に固定される胴部より構成された梱包用カートンであり、トレーと胴部の両者を特別なジョイント部材を使用することにより結合したり、分解することができるセパレートタイプカートンの構成が記載されている。
また、特許文献9の梱包箱に側面胴膨れ現象を防ぐ手段が記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開平9― 2455号公報
【特許文献2】特開平9―267888号公報
【特許文献3】特開平10―86929号公報
【特許文献4】特開2004−331166号公報
【特許文献5】特開2007−22605号公報
【特許文献6】特許第2978570号公報
【特許文献7】特開2007― 22539号公報
【特許文献8】特開2002―211646号公報
【特許文献9】特開2004―196401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、液晶テレビなどの大型、重量のある製品の梱包作業、開梱作業時の課題を解決することが可能なカートンで、製造容易で、梱包強度も高く、かつ廃棄時の処理も簡単なセパレート型外装箱を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、第1の発明は、
被梱包物が載る矩形のトレーと、被梱包物のまわりを取り囲むように前記トレーの四周に立設する胴パネルと、前記トレーと胴パネルとを固定する取外し可能なジョイントとから成るセパレート型外装箱であって、
前記胴パネルは、前後各一枚のパネルから形成されていると共に、梱包時、その前後各一枚のパネルを被梱包物を挟んで対向するように組み合わせると共に、被梱包物を挟んで対向する少なくとも2側壁が、前後の各パネルを重ね合わせて2重壁構造となっていることを特徴とするセパレート型外装箱である。
【0008】
第2の発明は、前後の胴パネルは、それぞれが矩形状をした中央の面パネルとその両端に連接された左右側面パネルとから成り、前後何れかの一方の胴パネルにおける左右側面パネルの各一端に、梱包時に他方の胴パネルの内面に当接されるリップ片を備えていることを特徴する第1発明に記載のセパレート型外装箱である。
【0009】
第3の発明は、2重壁構造となる各側壁に、ハンドリング用手穴が形成されていることを特徴とする第1発明又は第2発明の何れかに記載のセパレート型外装箱である。
【0010】
第4の発明は、前記トレーは、長方形の底板と、該底板の前後面に設ける前面板及び後面板と、底板の左右面に設ける左右側面板と、該左右側面板のそれぞれの両端部に連接した結合板とから成り、前後面板及び結合板にはそれぞれジョイント挿入用のジョイント孔を形成され、
前記前後各一枚の胴パネルの下部には、それぞれジョイント挿入用のジョイント孔を形成されていることを特徴とする第1発明乃至第3発明の何れかに記載のセパレート型外装箱である。
【0011】
第5の発明は、前記前後各一枚のパネルから成る胴パネルは、それぞれの上端に上蓋形成用フラップを備えている第1発明乃至第4発明の何れかに記載のセパレート型外装箱である。
なお、本発明の外装箱を構成するトレーと胴パネルは、従来の梱包箱と同様に、リサイクル処理が容易な段ボールシートから形成することが好ましい。また、この段ボール製のトレーと胴パネルとを固定する部材は、従来より公知のプラスチック製ジョイントが使用可能である。
【発明の効果】
【0012】
この発明の外装箱は、矩形のトレーと、前後の矩形状を胴パネルの3パーツから形成され、トレーと胴パネルとを取り外し容易なジョイントにより両者を固定しているので、大型の梱包箱の製造組立てが容易である。
開梱時に製品を取り出すときは、ジョイントを外すことで、前後胴パネルを箱の高さまで持ち上げることなく、水平に外側に移動するだけで、前後の胴パネルとトレーとの結合が解かれ、中の製品が露出され、取り出すことができる。また、胴パネルは開梱の際、前後各1枚づつに分離できるから、開梱作業性が向上し、狭い場所での製品の開梱作業性が向上する。
また、この発明の外装箱を廃棄、回収するときは、外装箱にステッチのような留め金具が一切使用されておらず、また外装箱はトレーと前後の胴パネルと、緩衝材、ジョイントとに完全に小さく分離分解でき、かつ廃棄処理費用が安くすむ。また、本発明のトレーと前後の胴パネルは、分離後折り曲げ段ボール古紙としてリサイクルが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明に係るセパレート型外装箱の一構成を示した分解説明図であり、段ボール製のトレー1と、同じく段ボールにより作られ、図にも示すように、トレー1の周りに立て被梱包物であるテレビ2を前後から挟むような形に配置して、対向する左右側面が2重壁となるように使用する前後各1枚の胴パネル21,22と、図9に例示した取り外し可能なジョイント40を用いて前記トレー1と胴パネル21,22とを固定した構成となっている。
図2は、梱包後の完成斜視図である。
【0014】
図1において、1は被梱包物(以下製品ということがある)2を載せる矩形のトレーである。このトレー1は製品2の下部に設ける発泡スチロール等からなる底面緩衝材を囲む形になっていて、後述のように矩形状の段ボールシートに折り目を入れて箱形に組立てられている。
【0015】
次に図3を参照して、この段ボール製トレー1の構成を説明する。
符号3は本トレー1の底板であり、平面形状が細長い長方形をしている。また底板3の4辺には前後面板と左右面板を連接する。すなわち前後の2面に、底板3に対して直角に折り曲げる細長い前面板4aと後面板4bとを設け、底板3の左右の2面に、底板に対して直角に折り曲げ、細長い前面板4aと後面板4bとに同じ高さの左右側面板5a、5bを設け、かつ左右側面板5a、5bのそれぞれの両端部に結合板6を連接する。底板3と前後面板4a、4bには、製品2の底部に設ける底面緩衝材10を載置しトレー1に固定するため、適宜位置に一例として、略T字状の突起7a、7bを切起こし形成する。前後面板4a、4bには、底板に対して直角に折り曲げた際に隣接する結合板6と重ねて結合するため、大小ジョイント孔8a、8bとを設け、結合板6にジョイント孔8a、8bのそれぞれに整合するジョイント孔9aと係止突起9bを形成する。
【0016】
トレー1を組み立てるには、図4に示すように底面緩衝材10を底板3上に設置した状態で突起7aを起こし、底面緩衝材10を底板3に固定する。次に底板3に対して前後面板4a、4bを立ち上げ、突起7bを起こして底面緩衝材10と前後面板4a、4bとを固定した後、緩衝材10の上に製品テレビ2を載せる。
なお本例の緩衝材10は一例として3個に分割されているが、これに限定するものではない。使用する緩衝材は分割されているもの、一体的に形成されているもの、何れででもよい。また緩衝材には適宜個所に、トレーと固定するために突起7a、7bが係合する係合部11を備えている。しかし、緩衝材との固定手段は、当然ながら着脱可能なものであればよく、本例に限るものでない。
【0017】
図1において、21と22は被梱包物である製品2のまわりを取り囲むように設ける前後各1枚の胴パネルである。この2枚の胴パネルは、一例として段ボール製とし、それぞれが製品2を載せるトレー1の前後面の外側に取付けられ、ジョイントによりトレー1に対し一体的に固定される。後述のようにトレー1と組み合わせることで、ステープル止めした従来タイプのA−1式と呼ばれるカートンよりも梱包強度の高い箱形に一体的に組立てられている。
【0018】
以下、前後の胴パネル21と22の組立て法を説明する。
前側の胴パネル21は、図10のように、中央の前面パネル23と、その前面パネルの左右両端に連接する幅の狭い左右側面パネル24a,24bとから構成されている。前面パネル及び左右側面パネルは、いずれも1枚の矩形状段ボールシートに折り目を入れて形成するとともに、これらのパネルを梱包時に横断面が溝型(チャンネル型)をなすように折り曲げる。また、中央の前面パネル23の上端と、左右側面パネル24a,24bの上端には、梱包の際上蓋となる外フラップ25または内フラップ26a,26bを設ける。
後側の胴パネル22は、中央の後面パネル27と、その後面パネルの左右両端に連接する幅の狭い左右側面パネル28a,28bと、左右側面パネルの各一端に連設した一対のリップ片29a,29bとからなり、後面パネル、左右側面パネル及びリップ片はいずれも1枚の矩形状段ボールシートに折り目を入れて形成するとともに、これらのパネルを梱包時に横断面視で溝型(チャンネル型)をなすように折り曲げる。なお、後面パネル25上端には、梱包の際に上蓋となる外フラップ30を設ける。
【0019】
図7〜9に示すように、前後胴パネル21と22は、両者の対応部分がいずれも同一の大きさに形成され、梱包の際、一方の左右側面パネル24a,24bと他方の左右側面パネル28a,28bとを重ね合わせることで2重壁構造にする。
この2重壁となる一方側の左右側面パネル24a,24bと他方側の左右側面パネル28a,28bの中央部分には、互いに向き合った対応位置に、ハンドリング用の一対の手穴31a,31b,32a,32bを設けているので、この手穴31,32を内側に折り込むことで左右側面パネルを固定する。すなわち、被梱包物2を挟んで対向する少なくとも2側壁が2重壁構造(ダブルウオール)になるように組立てる。
このように2重壁構造となる左右側面パネル24a,24bと他方の左右側面パネル28a,28bとの間に、トレー上の製品2が挟まれるようにする。また、このとき左右側面パネル28a,28bの各一端に連設した一対のリップ片29a,29bは前面パネル23の内側に当接させる。その結果、製品2を前後から挟む形に配置した前後各1枚の胴パネル21,22は、梱包時には、図7〜9にも示すように対向する2側面が2重壁となるだけでなく、カートンは側面に6個の角部を備えるので剛性が強化され、梱包時の耐圧強度(座屈強度)に優れた構造体となるのである。
【0020】
因みに前面パネル23及び後面パネル27は、いずれもそれらパネルの下部に、トレー1の前面板4aと後面板4bとに重ねて結合するため、大小ジョイント孔33a、33bを設けられている。さらに前記左右側面パネル24a,24bとリップ片29a,29bにはジョイント40を挿入するジョイント孔8a又は9aを塞ぐことがないように切欠き34a、34bを設けられている。図7〜9に示すように、トレー1の結合板6と前後パネル23,27の下部に設けたジョイント孔を合わせた後、ジョイント40を用いて前記トレー1と胴パネル21,22とを結合する。
【0021】
図10の(A)〜(C)は、本発明のセパレート型外装箱を構成する前後胴パネルとトレーのブランクを示した展開図である。なお、前後胴パネルの少なくとも一方又は双方には、中央のパネルから左右の側面パネルに跨ってハンドリング用手穴31a,31b,32a,32bの上方位置に補強テープ42を貼設することがある。補強テープ42の貼り付けは、胴パネルの打ち抜き等製作時に自動作業で行うことができるので、手穴31a,31b,32a,32bの周りに補強板を手貼りすることを要しない。
【0022】
図9において、符号35は製品2の上部に設ける天面緩衝材である。製品2を梱包する際、この天面緩衝材を製品2の上部に設置することで製品のガタツキをなくす。次に、梱包の際に上蓋となる外フラップ25と30及び内フラップ26a,26bを折り曲げて前後の胴パネル21と22により構成される箱の天面を閉じ、前後の外フラップ25、30の合わせ目に跨るように封緘テープ41を貼り、図2に示したような梱包状態を得る。なお必要に応じてトレーの内部や前後の胴パネル内に取り扱い説明書や添付部品が収納される。
【0023】
販売店等からエンドユーザに製品を出荷する際には、多くの場合、この梱包箱を多段に積み重ねて輸送することがあるが、この外装箱は側面が2重壁構造となるだけでなく側面に6個の角(コーナー部)を有するので、輸送中及び荷役時の積圧重量、衝撃に耐えられる強度(座屈強度など)に優れている。したがってこのような梱包強度の優れた状態で製品をトラックなどにより輸送することができる。なお梱包された製品の手運搬などの荷役作業は、2重壁構造となっている側面の補強されたハンドリング用手穴31a,31b,32a,32bに手を差し込んで行うので、手穴は破損しにくい。
【0024】
次に包装状態から開梱し製品2を取り出す方法について説明する。
図2及び図9に示したように、本発明の外装箱は、トレー1上にセットした製品2を前後から挟む形に配置して使用する前後各1枚の胴パネル21,22と、図7に例示をしたジョイント40を用いて前記トレー1と胴パネル21,22とを結合した構成となっているから、指でジョイント40をジョイント孔から取り外すことができる。次に製品2のまわりを取り囲むように設けた前後の胴パネル21,22を、ジョイントをはずすことによりトレー1から分離する。すなわち先ず天面の封緘テープ41をはずし、トレー1の両端部に設けた結合板6を胴パネル21,22から離してから、組立時とは逆の手順で、図1のように、胴パネル21,22を前記トレー1から完全に分離する。
【0025】
このように本発明の外装箱から製品2を取り出すときは、ジョイントを外すだけで、前後胴パネルを箱の高さまで持ち上げることなく、水平に外側に移動すれば、前後の胴パネルの結合が解かれ、中の製品が露出され、取り出すことができる。また、開梱の際、胴パネルは前後各1枚に完全に分離できるから、開梱作業性が向上し、狭い場所での製品2の取り出しが可能となる。
【0026】
なおこの発明の外装箱を使用後に廃棄、回収するときは、外装箱にステッチのような金具が使用されておらず、また外装箱は段ボール製のトレーと前後の胴パネルと、プラスチック製緩衝材、プラスチック製ジョイントに完全に分解できるので処理費用が安くすむ。また本発明の段ボール製のトレーと前後の胴パネルは、小さく分離できるためリサイクルが容易である。
〔実施の形態2〕
【0027】
次に実施形態2について説明する。図11は図1と同様な分解説明図であり、図12は実施形態2の外装箱の完成斜視図である。図13(A)と(B)は前後の胴パネルの展開図で(C)はトレーの展開図である。実施形態1と大きく相違する点を説明する。図11からも分かるように前側の胴パネル21における左右側面パネル24a,24bの上部を斜めに切り込んで略台形状に形成した点、後側の胴パネル22における左右側面パネル28a,28bの上端に梱包の際に上蓋となるフラップ26c,26dを設けた点などで、それ以外は実施形態1と同様である。すなわち前側の胴パネル21は中央の前面パネル23と、その前面パネルの左右両端に連接する台形の左右側パネル24a,24bとから構成されている。前面パネル及び左右側面パネルは、いずれも1枚の段ボールシートに折り目を入れて形成するとともに、これらのパネルを梱包の際に横断面が溝型(チャンネル型)をなすように折り曲げる。また、前面パネル23の上端と左右側面パネル24a,24bの上端には、梱包の際に上蓋となるフラップ25とフラップ26c,26dを設ける。
後側の胴パネル22は、中央の後面パネル27と、その後面パネルの左右両端に連接する幅の狭い左右側面パネル28a,28bと、左右側面パネルの各一端に連設した折り曲げ用一対のリップ片29a,29bとからなる。この後面パネル、左右側面パネル及びリップ片はいずれも1枚の段ボールシートに折り目を入れて矩形状に形成するとともに、これらのパネルを梱包の際に横断面視でチャンネル形状となるように折り曲げる。なお後面パネル25の上端に、梱包の際に上蓋となるフラップ30と、左右側面パネル24a,24bの上端に、梱包の際に上蓋となる内フラップ26c,26dを設ける。
【0028】
トレー1の構成は、展開状態において実施形態1のもの(図10参照)と実質的に同じであるので、詳しい説明は省略する。
なお、図中符号50は台形状をした左右側パネル24a,24bの斜辺に設ける差込片であり、51はこの差込片50が挿入できるように、後側の胴パネル22の左右両端に位置する左右側面パネル28a,28bに設けた差込孔である。
【0029】
図12に示したように、梱包の際に、上蓋となるフラップ25と30及びフラップ26a,26bを折り曲げて前後の胴パネル21と22により構成された外装箱の天面を閉じる。また、左右側パネル24a,24bと28a,28b相互を差し込み片50を差込孔51に差し込んで止めつけたのち、前後の外フラップ25、30の合わせ目に跨るように封緘テープ41を貼設し、図に示したような梱包状態を得る。
このような実施形態2の外装箱は、箱を積み重ねたときに発生しやすい側面の胴膨れを差込片50を差込孔51に差込んで止めつけることで抑えることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態におけるセパレート型外装箱の構成を示す分解説明図である。
【図2】同上外装箱の完成斜視図である。
【図3】同トレーの斜視図である。
【図4】同トレーの上に底面緩衝材を固定する状態を示す斜視図である。
【図5】同トレーの前後面板を立ち上げ底面緩衝材と係合させた状態の斜視図である。
【図6】同トレーの上にテレビをセットした状態を示す斜視図である。
【図7】同トレーの前後面に胴パネルを結合させた状態を示す斜視図である。
【図8】同トレーの両端部に設けた結合板を胴パネルに結合させた状態を示す斜視図である。
【図9】同ジョイントの接合状態と天面緩衝材の挿入状態示した斜視図である。
【図10】(A)〜(C)は同トレーと胴パネルの展開図である。
【図11】本発明の第2実施の形態におけるセパレート型外装箱の構成を示す分解説明図である。
【図12】同上外装箱の完成斜視図である。
【図13】(A)〜(C)は同トレーと胴パネルの展開図である。
【符号の説明】
【0031】
1 トレー 2 被梱包物(製品)
3 底板 4a 前面板 4b 後面板
5a,5b 側面板 6 結合板
7a、7b 突起 8a、8b ジョイント孔
9a ジョイント孔 9b 係止突起 10 底面緩衝材
21、22 胴パネル 23 前面パネル
24a、24b 側面パネル 25 フラップ
26a,26b,26c,26d フラップ 27 後面パネル
28a、28b 側面パネル 29a,29b リップ片
30 フラップ 31a,31b,32a,32b ハンドリング用手穴
33a、33b ジョイント孔 34a、34b 切欠き
35 天面緩衝材 40 ジョイント
41 封緘テープ 42 補強テープ
50 差込片 51 差込孔
60 天面差込孔 61 天面差込片
62 切れ目 63 折り目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被梱包物が載る矩形のトレーと、被梱包物のまわりを取り囲むように前記トレーの四周に立設する胴パネルと、前記トレーと胴パネルとを固定する取外し可能なジョイントとから成るセパレート型外装箱であって、
前記胴パネルは、前後各一枚のパネルから形成されていると共に、梱包時、その前後各一枚のパネルを被梱包物を挟んで対向するように組み合わせると共に、被梱包物を挟んで対向する少なくとも2側壁が、前後の各パネルを重ね合わせて2重壁構造となっていることを特徴とするセパレート型外装箱。
【請求項2】
前記前後の胴パネルは、それぞれが矩形状の中央の面パネルと、その両端に連接された左右側面パネルとから形成され、前後何れかの一方の胴パネルにおける左右側面パネルの各一端に、梱包時に他方の胴パネルの内面に当接させるリップ片を備えていることを特徴する請求項1に記載のセパレート型外装箱。
【請求項3】
2重壁構造となる各側壁に、ハンドリング用手穴が形成されていることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載のセパレート型外装箱。
【請求項4】
前記トレーは、長方形の底板と、該底板の前後面に設ける前面板及び後面板と、底板の左右面に設ける左右側面板と、該左右側面板のそれぞれの両端部に連接した結合板とから成り、前後面板及び結合板にそれぞれジョイント挿入用のジョイント孔が形成され、前記前後各一枚の胴パネルの下部に、それぞれジョイント挿入用のジョイント孔を形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のセパレート型外装箱。
【請求項5】
前記前後各一枚のパネルから成る胴パネルは、それぞれの上端に上蓋形成用フラップを備えている請求項1〜4の何れか一項に記載のセパレート型外装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−273565(P2008−273565A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−119114(P2007−119114)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(502356517)王子チヨダコンテナー株式会社 (66)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】