説明

セラミック製ディスクダイバータバルブ

【課題】水処理装置を損傷させる可能性を低減する、セラミック製ディスクダイバータバルブを提供する。
【解決手段】ダイバータは2つの静止ディスク間に挟まれた可動ディスクを具備する。可動ディスクは、処理されない水の流れ、処理されない水のスプレイ、又は処理された水の流れを吐出するための3つの異なる位置の間において回転される。処理された水を吐出する場合に、ダイバータは第2の出口からの水の流れを水処理装置の方向へ向かわせる。処理された水は、第2の入口を介して前記ダイバータに還流し、ダイバータから処理水出口を介して吐出される。処理されない水を吐出する場合に、第2の入口と第2の出口は共に、セラミック製ディスクによりシールされる。可動ディスクは、ハウジングから突き出る一体のハンドルを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
・発明の分野
本発明は、ダイバータバルブ(切替弁)に係わり、より特別には水処理装置(システム)を通る水の流れを選択的に制御するために水蛇口への取り付けのためのセラミック製ディスクダイバータバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
・関連技術の説明
蛇口を通り吐出される水の品質は、非常に多くの人々にとっての関心事である。多数の人にとって、地方自治体の又は建物の水供給により供給される水は、洗濯又はすすぎ(リンス)目的には十分に清浄であるが、しかし飲料や調理用としては十分な品質ではない。従って水処理装置が、適用可能であり、それは蛇口に接続されて、蛇口から流出する水を処理する。その様な装置は、蛇口の出口に直接的に取り付けられるか、又は蛇口からの水の流れを前記処理装置を介して蛇口に戻すダイバータ(切り替え器又は弁)を具備するかのいずれかであっても良い。フィルタ及び清浄化媒体は、頻繁に消耗するので、従来のダイバータは、処理された水が必要ではない場合、例えば洗濯やすすぎの場合等に、水処理装置をバイパスする能力を有する。これはフィルタ及び清浄化媒体の寿命を延ばす。
【0003】
一般的に、水処理装置との使用を目的とするダイバータバルブ(切替弁)は、水処理装置の入口ライン又は水処理装置からの出口ラインを閉鎖するだけである。入口だけで水を止めることは、水が細菌及び他の所望しないものが処理された水の戻りライン及び水処理装置自体に侵入する開放通路を生じ得る処理された水の出口から流出し続け得るので問題である。更に、ダイバータが非処理モードに切り替えられた後での、処理された水の吐出部からの水の連続的流れは、それ自体が望まれない。処理された水の戻りラインにおいてのみで水を止めることは、水処理システム装置が常時供給ライン圧力下に曝され続けるので問題がある。供給ライン圧力におけるサージ(波動)は水処理装置に損傷を与える可能性がある。Pippelの米国特許第5,279,329号はこれらの関心事を取り扱う目的のダイバータバルブを開示する。Pippelのダイバータは処理モード、非処理流れ(ストリーム)モード及び非処理スプレイモードで作動する。前記ダイバータはスプールバルブを具備しており、スプールバルブは、非処理流れモード又は非処理スプレイモードにおいて、処理された水の戻りラインを閉じて、供給ラインを水処理システム装置から分離する。目立った改善にも係わらず、該スプールバルブは比較的大きく、比較的短寿命の従来のOリングを具備する。
【発明の開示】
【0004】
・本発明の概要
既知の問題は本発明により克服される。そこでは水処理装置と共に使用するためのダイバータは、非処理水モードにおいて、水処理装置の入口及び出口ライン両者の能動的な閉止を有するセラミック製ディスクバルブを具備する。好適な実施の形態においてダイバータバルブは、バルブ本体内で共に挟まれる3つのセラミック製ディスクを具備しており、この際前記セラミック製ディスクは別のもの(ディスク)に対して回転可能で、それの作動の種々のモードの間において前記ダイバータを選択的に駆動する。
【0005】
好適な実施の形態においてダイバータは、ダイバータが処理された水を吐出する処理モードと、非処理の(処理されない)水がスプレイで吐出される非処理スプレイモードと、非処理の水がストリーム(通常流れ)で吐出される非処理流れ(ストリーム)モードとの間で作動可能である。
【0006】
より好適な実施の形態において下部のセラミック製ディスクには、5つの孔が形成されており、その本体に対して静止している。頂部のセラミック製ディスクは、中央に配置された1つの孔を形成しており、その本体に対して静止している。中央のセラミック製ディスクは、前記頂部と底部のディスク間に挟まれており、単一の孔とチャンネル(通路)溝を形成する。前記中央のディスクは、種々のディスク孔を必要に応じて整列して所望のタイプの流れを吐出するように選択的に可動である。
【0007】
これとは別の好適な実施の形態において前記中央ディスクは、前記バルブ本体から突き出る一体のハンドルを具備する。前記ダイバータは前記バルブ本体に対して前記ハンドルを回転することにより、種々のモードのオペレーション(作動)の間において動かされる。
【0008】
別の好適な実施の形態において前記ダイバータは、前記中央及び底部のディスクから独立して、前記底部ディスクを前記バルブ本体に対してクランプするためのクランプ機構を具備する。前記クランプ機構は、前記底部ディスクの中央を通り前記バルブ本体内に伸張するネジを具備することが好ましい。前記ネジは前記底部ディスクをガスケットに対してクランプ(締結)する。
【0009】
本発明は、簡単で効果的なセラミック製ディスクダイバータを提供しており、そのセラミック製ディスクダイバータは他のものの間で比類がなく、それは3つのセラミック製ディスクだけにより上記のオペレーションを実現するだけではなく、処理された水が流れる場合以外の全ての位置において、水処理装置は、非処理の水出口と非処理の水入口の両者において前記セラミック製ディスクによりシール(密閉)される。入り口と出口の両者での水処理装置の能動的な閉止は、本明細書では「二重式能動閉止」と呼んでおり、エア及び細菌の前記処理装置への侵入し易さを低減させる。二重式能動閉止はまた、処理装置から流入する水が即座に止められることを可能にする。これは、前記バルブが処理された水の位置から外れるように駆動された後の水の継続的流れの一般的問題を防止しており、その問題は、水が処理装置から又はそれへ漏れる際に、多くの従来のダイバータにおいて発生する。前記ダイバータバルブにおける二重式能動閉止はまた、水処理装置を水供給ラインの圧力サージから遮断するので、それにより水処理装置を防御する。前記中央ディスクの一体式ハンドルは、バルブハウジングから独立した中央ディスクの回転を可能にする。これは、関節式ハウジングを有する必要性を排除するので、従ってハウジングシールの必要性と、ハウジングシールが摩耗した場合のハウジングの漏洩の可能性とを排除する。これとは別に、本発明は、前記ダイバータが水処理装置における潜在的圧縮により処理モードに戻された場合において、「インスタント(即時の)」起動を提供する。
【0010】
本発明のこれら及び別の目的、利点及び形態は、記述される明細書及び添付の図面を参照してより十分に理解され認識されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
・好適な実施の形態の詳細な説明
本発明の好適な実施の形態に従うセラミック製ディスクダイバータバルブは、図1に示されており、一般的に10で指定される。セラミック製ディスクダイバータバルブ10は従来の蛇口に設置され、水処理装置(図示されない)に接続される。ダイバータ10は3つの異なるモードで選択的に作動し、それらは(1)ダイバータが処理水出口14から処理された水の流れを吐出する処理モードと、(2)処理されない水が非処理水ストリーム(流れ)出口6からの流れ(ストリーム)として吐出される非処理流れ(ストリーム)モードと、更に(3)非処理水が非処理水スプレイ出口5からのスプレイ(噴霧)で吐出される非処理スプレイモードとである。水処理装置に接続するために、ダイバータ10は、非処理水を水処理装置に供給する第2の出口8と、水処理装置からの処理された水を受ける第2の入口7とを具備する。ダイバータ10はその一般的な構成において、バルブ本体30と、頂部と底部の静止したディスク13と11間に挟まれる可動中央ディスク12とを、それぞれ具備する。中央ディスク12は、バルブ本体から突き出ていてダイバータ10を所望のモードのオペレーションへ動かすために回転可能である、ハンドル1を具備する。
【0012】
ここで、ダイバータバルブ本体30を図2〜4と関連して非常に詳細に説明する。本体30は、外側に突き出る第2の入口7と、第2の出口8と、処理水出口14とを有する一般的に直立した円筒状の本体である。従来のフィティング(図示されない)は、第2の入口7と第2の出口8との範囲内に搭載されて、従来の水供給ライン(図示されない)を使用する水処理装置(図示されない)への接続を可能にする。所望で有れば、フローコントローラ(流れ制御装置)(例えば、固定式オリフィス又はフレキシブル可変オリフィスフローコントローラ)(図示されない)が、第2の入口7又は第2の出口8のいずれかに搭載可能である。上に開く円筒状の空洞48は本体30内に形成される。空洞48は、Oリング50、ヘッドナット52、ガスケット54及び圧縮ナット56と同様にディスク11,12と13を受容するために十分な寸法を有する。空洞48の上部端部は内ネジが切られており、ヘッドナット52と圧縮ナット56とをネジ込まれるように受容する。本体30は、リブ58又は別の突起を具備しており、ヘッドナット52の過剰締め込みを防止する。本体30にはまたハンドルスロット(開口)60が形成される。本体30には、以下でより詳細に説明されるように、底部ディスク11を本体30にクランプするための空洞48のベースの中央に設置されたネジボス96が更に形成される。本体30はまた、本体30の底部を閉じる閉鎖72を具備する。閉鎖72はプラスティック製であり、本体30の底部に溶接されるか、さもなければ固定される。閉鎖72は、処理水噴出口74と、スプレイ孔76と、ストリーム孔78とを具備する。Oリング80又は別のシールが水噴出口74の周りに配設される。第2のOリング82又は別のシールがストリーム孔78の周りに配設される。ディテント(爪)バネ132及びディテントボール130は、本体30のディテントボイド(空洞)内に取り付けられ、閉鎖72により固定される。ディテントボール130の一部分は本体30の小さなディテント開口136から突き出ており、そこではそれは、ダイバータ10がオペレーションのモード間で移動する際に、セレクタリング120の3つのディテント(図示されない)と相互作用して触知できる応答を提供する。スプレイヘッド84は閉鎖72にネジ込まれて搭載される。スプレイヘッド84は、従来式のエイレータ(炭酸水製造器等)(図示されない)を受容して非処理ストリーム(流れ)出口6を形成するように適応される、内部ストリーム(流れ)部分86を具備する。スプレイヘッド84はまた、複数の孔90を有する外側スプレイ部分88を具備しており、孔90は非処理スプレイ出口5を形成する。Oリング92又は別のシールは閉鎖72とスプレイヘッド84との間に配設される。本体30の内部は、水の流れをダイバータバルブ10を通過する方向に向ける複数の通路を形成する。供給通路62は空洞48のベースから第2の出口8へ伸張する。戻り通路64は第2の入口7から空洞48のベースへ伸張する。処理出口通路66は空洞48のベースから水噴出口74を介して処理水出口14へ伸張する。ストリーム出口通路70は空洞48のベースからストリーム孔78を介して非処理ストリーム(流れ)出口6へ伸張する。そして最後に、スプレイ出口通路68は空洞48のベースからスプレイ孔76を介して非処理スプレイ出口5へ伸張する。本体30と閉鎖72とスプレイヘッド84は、従来の技術及び装置を使用して、高強度のポリマー(重合体)材料により製作されることが好ましい。
【0013】
上記で分かるように、ダイバータバルブ本体30は、可動な中央セラミック製ディスク12と、静止する頂部セラミック製ディスク13と、静止する底部セラミック製ディスク11とを収容する。セラミック製ディスク11,12と13は、従来技術と装置を使用して製造される。セラミック製ディスク11,12と13は、お互いに接触するセラミック表面間に水密の接続部(インターフェース)を形成するために高度に研磨されることが好ましい。図5〜6に示されるように、底部ディスク11には、本体30の流路に連絡する5つの孔15,16,17,18と19が形成される。供給孔15は、供給通路62に整列して、非処理水の第2の出口8への通過を可能にする。戻り孔16は、戻り通路64に整列して、第2の入口7を通り還流する処理された水を受容する。処理出口孔17は、ダイバータが処理モードにある時に、処理出口通路66に整列して、処理された水を処理水出口14に供給する。ストリーム孔19は、ダイバータバルブがストリームモードにある時に、ストリーム出口通路70に整列して、処理されない水を非処理流れ出口6に供給する。そして最後に、スプレイ孔18は、ダイバータがスプレイモードにある時に、スプレイ出口通路68に整列して、処理されない水を非処理スプレイ出口5に供給する。底部ディスク11にはまた、ネジ116により底部ディスク11を空洞48のベースにクランプするための中央ネジ孔94が形成される。ネジ孔94は、所望で有れば座ぐりされても良い。底部ディスク11には、3つのキー溝98a−cが形成されており、前記キー溝は本体30に形成されたキー100a−cに組み合わされて底部ディスク11の回転を防止しても良い。底部ディスク11はガスケット24上に配設されており、前記ガスケットは底部ディスク11の下面をダイバータバルブ本体30に対してシールする。ガスケット24には、キー溝98a−cに整列させられるノッチ(切り欠き)と同様に、種々の孔15,16,17,18,19と94に整列する開口が形成される。組み立てにおいて、ガスケット24と底部ディスク11は空洞48内に取り付けられる。ネジ116は、底部ディスク11とガスケット24とを介してネジボス96内に装着される。ネジ116は、締め込まれて底部ディスク11とガスケット24を所定位置にクランプ(締結)する。ネジ116は種々の別のクランプ機構により置換されても良い。例えば、底部ディスク11とガスケット24は、音響的に(sonically)空洞48のベースに囲まれ(staked)ても良い。別の例として、個別のヘッドナットが、底部ディスク11とガスケット24をクランプするように具備されても良い。幾つかの用途において、ネジ116を排除し、空洞48内の全ての3つのディスクをヘッドナット52により固定することが可能であっても良い。幾つかの用途においてしかし、ガスケット24をヘッドナット52により適切に圧縮するのに必要な力が大き過ぎて、中央ディスク12を回転することが困難になるかもしれない。
【0014】
可動な中央セラミック製ディスク12は、静止するセラミック製ディスク11上に配設されて、一体式ハンドル1を具備しており、前記ハンドル1は本体30からハンドルスロット60を通り突き出る。中央ディスク12は、一体のハンドル1の操作により底部ディスク11に対して選択的に可動である。図7〜8に示すように、中央ディスク12には供給孔22が形成されており、その供給孔22はディスク12を通り完全に伸張しており、同様にチャンネル溝20がディスク12の下面に配設される。供給孔22は、ダイバータが処理モードにある場合に、底部ディスク11の供給孔15に整列するように、又はダイバータが非処理流れ(ストリーム)モードにある場合に、底部ディスク11のストリーム孔19に、あるいはダイバータが非処理スプレイモードにある場合に、底部ディスク11のスプレイ孔18に整列するように形成される。これとは別に、チャンネル溝20は、ダイバータが処理モードにある場合に、戻り孔16と処理出口孔17に整列して、相互接続するように形成される。中央ディスク12はまた、その底面に中央開口104を形成して底部ディスククランプネジ116を収容しても良い。底部及び中央ディスクの孔及びチャンネル溝の寸法、形状及び精密な配置は、用途によって変化可能であり、やはり所望の二重能動閉止を提供する。
【0015】
静止する頂部セラミック製ディスク13は、中央ディスク12の上に配設される。図9から10に示されるように、頂部ディスク13は一般的に環状であり、大きな中央貫通孔106を形成する。頂部ディスク13は断面において傾斜しており、Oリング50と比較的狭い底面とに係合するように適応された比較的広い上面を形成する。狭くて一体式の環状バンド110は頂部ディスク13の下面周囲に伸張する。環状バンド110は、頂部ディスク13と中央ディスク12との間の接続部(インターフェース)をシールする。前記バンドの狭い寸法により、頂部ディスク13と中央ディスク12との間の接続部の表面積は減少されるので、それにより2つの構成要素間の摩擦を減少し、中央ディスク12の回転を促進する。頂部ディスク13は、一対の耳112a−bを具備しており、その耳は本体30の一対の対応するキー溝114(図面では一個だけが表示される)に組み合わされて、本体30に対する頂部ディスク13の回転を防止する。
【0016】
図11〜12に示されるように、中央ディスク12と頂部ディスク13は、ヘッドナット52によりしっかりと空洞48内に保持される。ヘッドナット52は、大きな中央開口118有する環状の外ネジ付きの構成要素であり、その中央開口118は水がディスク11,12と13へ流れることを可能にする。Oリング50又は別のシールは、ヘッドナット52と頂部ディスク13との間に配設されて、ヘッドナット52と頂部ディスク13との間の接続部をシールする。ヘッドナット52は、頂部ディスク13と中央ディスク12が所望の圧縮を受ける地点までそれが締め込まれる場合に、リブ58に係合するように形成される。これは、ヘッドナット52の過剰締め込みを防止しており、ヘッドナット52はさもなければ中央ディスク12を回転させることを過度に困難にする可能性がある。
【0017】
上記で分かるように、ダイバータ10は、従来の圧縮ナットアセンブリを使用して、蛇口(図示されない)に固定される。圧縮ナット56は、従来の蛇口アダプタ34の周囲に取り付けられて、本体30の上部端部内にねじ込まれるように取り付けられるように適応される。ガスケット54は、圧縮ナット56とヘッドナット52との間に配設されて、ヘッドナット52と圧縮ナット56及び/又は蛇口アダプタとの間の接続部をシールする。
【0018】
セレクタリング120は、本体30上に取り付けられて、中央ディスク12のハンドル1に係合する。セレクタリング120の主要な機能は、ダイバータ10のための美的に所望され且つ容易に操作されるアクチュエータを提供することである。リング120は、スロット(図示されない)を形成しており、そのスロットは、本体30からハンドルスロット60を介して突き出るハンドル1の一部分に、摩擦的に組み合わされる。セレクタリング120はまた3つのディテント(図示されない)を形成する。前記ディテントは、セレクタリング120がそれの3つのモードのオペレーションの間にダイバータ10を駆動する際に、ディテントボール130と相互作用して触知できる応答を提供する。より特別には前記ディテントは、中央ディスク12がそのオペレーションモードの1つにおいてダイバータ10を設置するのに必要な三つの位置の内の任意の位置に位置決めされる際に、ディテントがディテントボール130に整列するように、セレクタリング120において位置決めされる。セレクタリング120は、完全に環状であることが好ましいが、しかし種々の代替の形状及び設計であっても良い。例えばセレクタリング120は、半円形リング又は別の同様なアクチュエータにより置換されても良い。厳密には必要ではないが、前記セレクタリング又は代替のアクチュエータは、ハンドルスロット60をその動きの全範囲にわたって完全にカバーすることが好ましい。これは、視界からハンドルスロット60を隠して、ハンドルスロット60における埃、カビ(mold)、又は白カビ(mildew)の形成し易さを低減する。
【0019】
・作動
より十分に下記にて説明されるように、セラミック製ディスクダイバータバルブは、3つの位置の1つに設定可能である。処理モードにおいて、水はダイバータ10から水処理装置(図示されない)を介して更に処理水出口14から外への方向で流される。非処理流れモードにおいて水は、ダイバータ10を介してストリーム(流れ)出口6への方向で流される。非処理スプレイモードにおいて水は、ダイバータ10を介してスプレイ出口5への方向で流される。より特別にはダイバータ10は、セレクタリング120の回転によりオペレーションの所望のモードに設置される。セレクタリング120は、セレクタリング120の回転が中央ディスク12の回転を生じるように、ハンドル1に接続される。オペレーションの全てのモードにおいて水は、蛇口アダプタ34を介してダイバータ10に入り、ガスケット54と、ヘッドナット52の中央開口118と、頂部ディスク13の中央開口106とを介して中央ディスク12の頂部表面へ流れる。水は、中央ディスク供給孔22に入り、更に中央ディスク12の位置に依存して、水を底部ディスク供給孔15又は底部ディスクストリーム孔19又は底部ディスクスプレイ孔18の1つの方向に向けて流す。
【0020】
オペレーションの種々のモードにおけるダイバータ10の水の流路は、図13から15を参照して説明される。図13に示されるように、ダイバータ10が処理モードにある場合に、中央ディスク12の供給孔22は底部ディスク11の供給孔15に整列する。結果として水は、中央ディスク供給孔22から底部ディスク供給孔15へ流れる。底部ディスク供給孔15から水は、供給通路62を介して第2の出口8へ流れる。第2の出口8から水は、水処理装置を介して流れて、一旦処理された後に、第2の入口7においてダイバータ10へ還流する。第2の入口7から、処理された水は戻り通路64を介して底部ディスク11の戻り孔16へ流れる。処理された水はその後、戻り孔16を介して中央ディスク12のチャンネル溝20内へ流入する。処理された水はチャンネル溝20に沿って流れて、底部ディスク11の処理出口孔17を通り流れる。処理された水はその後処理出口通路66を介して処理水噴出口74へ流れて、最終的に処理水出口14から流出する。
【0021】
図14に示されるように、ダイバータ10が非処理流れモードにある場合に、中央ディスク供給孔22は底部ディスクストリーム孔19に整列する。結果として非処理水は、中央ディスク供給孔22から底部ディスクストリーム孔19へ流れる。水はその後、ストリーム出口通路70を介してスプレイヘッド84のストリーム部分86へ流れて、最終的にエアレータ(図示されない)及びストリーム出口6から流出する。
【0022】
図15に示されるように、ダイバータ10が非処理スプレイモードにある場合に、中央ディスク供給孔22は底部ディスクスプレイ孔18に整列する。結果として非処理水は、中央ディスク供給孔22から底部ディスクスプレイ孔18へ流れる。水はその後、閉止スプレイ孔76を含むスプレイ出口通路68を介してスプレイヘッド84のスプレイ部分88へ流れて、最終的にスプレイ出口5から流出する。
【0023】
・別の実施の形態
図16は本発明の別の実施の形態を示す。上記の実施の形態のように、別のダイバータ200は、処理モードとスプレイモードと流れ(ストリーム)モードとの間で作動可能であり、スプレイモードとストリーム(流れ)モードに有る場合に二重能動閉止を提供する。上記の実施の形態とは異なり、別のダイバータ200は、3つの代わりに2つのセラミック製ディスクにより上記のオペレーションを実施する。ダイバータ200はまた、ネジ116等の上記の実施の形態の底部ディスククランプ機構を排除する。
【0024】
ダイバータ200は一般的に、ハウジング230と、ゴム製ガスケット224と、静止した底部セラミック製ディスク211と、可動な頂部セラミック製ディスク212と、Oリング232と、蛇口アダプタ234と、圧縮リング236とを具備する。ゴム製ガスケット224はハウジング230内に設置され、静止した底部セラミック製ディスク221はゴム製ガスケット224の頂部に載る。静止したディスク221は、ハウジング230内の対応したキー(図示されない)と組み合わされてハウジング230に対する静止したディスク211の回転を妨げる、キー溝(図示されない)を形成することが好ましい。可動なセラミック製ディスク212は、静止した底部セラミック製ディスク211の頂部にある。Oリング232は、可動なセラミック製ディスク212と蛇口アダプタ234との間に取り付けられる。Oリング232は、圧縮リング236により、可動なセラミック製ディスク212と蛇口アダプタ234との間で圧縮される。
【0025】
ダイバータ200は可動なセラミック製ディスク212上のハンドル201により操作されているが、別の実施の形態が、可動なセラミック製ディスク212を動かすためのハンドル(図示されない)を具備するケーシングを具備する等の状態で、容易に使用されても良い。可動なセラミック製ディスク212は、ハウジング230とは独立して回転するので、それによりハウジングシールの必要性を排除し、ハウジングシールが摩耗した際のハウジングの漏洩の可能性を排除する。
【0026】
静止したセラミック製ディスク211は、5つの孔215,216,217,218と219を形成しており、ハウジング230に対して静止している。可動なセラミック製ディスク212には、2つの孔221と222及びチャンネル溝220が、チャンネル溝220が静止したディスク211に向かって開いた状態で形成される。可動なセラミック製ディスク212は、所望のタイプの流れを吐出するのに要求されるように、種々のディスク孔及び前記チャンネル溝を整列するために選択的に可動である。静止及び可動なディスク内の前記チャンネル溝及び前記孔の寸法と形状と精密な配置は、要望に応じて用途によって変更可能である。
【0027】
ダイバータ200は、静止したセラミック製ディスク211の第1の孔215と可動なセラミック製ディスク212の第1の孔221が整列して水が流れることを可能にする状態で、処理水モードで図18に示される。処理されない水は矢印Dで図示されるように、蛇口から孔215と221を介してダイバータ200へ流入する。処理されない水はその後矢印Oで図示されるように、ダイバータ200から第2の出口208を介して流出する。水は第2の出口208から、第2の出口208に接続される従来の供給ライン(図示されない)を経由して水処理装置(図示されない)へ流れる。処理後に水は、第2の入口207に接続される従来の供給ライン(図示されない)を経由してダイバータ200内へ還流する。処理された水は矢印Iで図示されるように、第2の入口207を介してダイバータ200に流入する。水はその後矢印Tで図示されるように、ハウジング230を通り、静止したセラミック製ディスク211の第2の孔216を通り、可動なセラミック製ディスク212のチャンネル220を通り、静止したセラミック製ディスク211の第3の孔217を通り、そして処理水出口214から流出する。
【0028】
ダイバータ200は、静止したセラミック製ディスク211の第4の孔218と可動なセラミック製ディスク212の第1の孔221が整列した状態で、スプレイモードで図19に示される。処理されない水は、第1の孔221を通り更に第4の孔218を通りダイバータ200へ流入する。水はその後、ハウジング230を通過してスプレイ出口205から流出する。
【0029】
ダイバータ200は、静止したセラミック製ディスク211の第5の孔219と可動なセラミック製ディスク212の第2の孔222が整列した状態で、ストリームモードで図20に示される。処理されない水は、第2の孔222を通り更に第5の孔218を通りダイバータ200へ流入する。水はその後、ハウジング230を通過してストリーム出口206から流出する。
【0030】
上記の説明は本発明の好適な実施の形態についてのものである。種々の代案及び変更は、均等主義を含む特許法に原則に従い解釈されるべきである記載された請求項に規定される本発明の精神とより広い形態から逸脱することなく実施されることが可能である。例えば、「1つの」、「前記」又は「該」等の用語を使用する、単一の請求項の要素に対する任意の説明は、単一の要素に限定して解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、セラミック製ディスクダイバータバルブの分解立体前面図である。
【図2】図2は、ダイバータバルブ本体の頂部立体図である。
【図3A】図3Aは、ダイバータバルブ本体の底面図である。
【図3B】図3Bは、スプレイヘッドが取り付けられた状態のダイバータバルブ本体の底面図である。
【図4】図4は、ダイバータバルブ本体の頂面図である。
【図5】図5は、静止した底部セラミック製ディスクの頂面図である。
【図6】図6は、静止した底部セラミック製ディスクの底面図である。
【図7】図7は、可動な中央ディスクの頂面図である。
【図8】図8は、可動な中央ディスクの底面図である。
【図9】図9は、静止した頂部ディスクの頂面図である。
【図10】図10は、静止した頂部ディスクの底面図である。
【図11】図11は、セラミック製ディスクダイバータバルブの左側面の断面図である。
【図12】図12は、セラミック製ディスクダイバータバルブの右側面の断面図である。
【図13】図13は、処理水モードにおける静止した底部及び可動な中央ディスクの頂面図である。
【図14】図14は、流れ(ストリーム)モードにおける静止した底部及び可動な中央ディスクの頂面図である。
【図15】図15は、スプレイモードにおける静止した底部及び可動な中央ディスクの頂面図である。
【図16】図16は、別のセラミック製ディスクダイバータバルブの分解立体前面図である。
【図17】図17は、別のセラミック製ディスクダイバータバルブの出力モードを示す断面図である。
【図18】図18は、処理水モードにおける別のセラミック製ディスクダイバータバルブの内部構成要素及び流路を示す頂面図である。
【図19】図19は、スプレイモードにおける別のセラミック製ディスクダイバータバルブの内部構成要素を示す頂面図である。
【図20】図20は、流れ(ストリーム)モードにおける別のセラミック製ディスクダイバータバルブの内部構成要素を示す頂面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ハンドル
5 非処理水スプレイ出口
6 非処理水ストリーム(流れ)出口
7 第2の入口
8 第2の出口
10 ダイバータ(バルブ)
11 静止した(底部)ディスク
12 中央ディスク
13 頂部ディスク
14 処理水出口
15 供給孔
16 戻り孔
17 処理出口孔
18 スプレイ孔
19 ストリーム孔
24 ガスケット
30 バルブ本体
34 蛇口アダプタ
52 ヘッドナット
54 ガスケット
74 処理水噴出口
84 スプレイヘッド
86 内部ストリーム
88 外側スプレイ部分
90 孔
118 中央開口
120 セレクタリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック製ディスクダイバータバルブにおいて、このセラミック製ディスクダイバータバルブは、
入口と、第1の出口と、第2の出口とを具備する、本体であって、該本体が第2の入口と第2の出口とを更に具備する、本体と、
該入口が水蛇口に流体的に連絡する状態で、該本体を前記水蛇口に固定するための手段と、
該本体内で静止するセラミック製ディスクと、
該静止したディスクに係合していて、該本体内で可動に配設されるセラミック製ディスクと、
該可動なディスクを、該入口が該第2の出口に連絡していて該第2の入口が該第1の出口に連絡している第1の位置と、該入口が該第2の出口に連絡している第2の位置と、の内の1つに選択的に移動するための手段と、
を具備しており、
該可動なディスクは、該第2の位置にある場合に、該第2の出口及び該第2の入口を能動的にシールする、
セラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項2】
該本体は、第3の出口を具備しており、該移動のための手段は、該入口が該第3の出口に連絡している第3の位置に該可動なディスクを移動するための手段を更に具備しており、該可動なディスクは、該第3のモードにある場合に、該第2の出口と該第2の入口を能動的にシールしており、更に
該第2の出口と該第3の出口の内の1つはストリーム出口であり、該第1又は第2の出口の内の他方はスプレイ出口である、
請求項1に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項3】
該可動なセラミックディスクを移動するための該手段は、該可動なセラミックディスクから伸張するハンドルを具備する請求項2に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項4】
該ハンドルは該可動なセラミックディスクと一体である請求項3に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項5】
該静止したディスクと該本体との間に配設されたガスケットと、
該静止したディスクと該ガスケットを、該可動なディスクに対して独立する該本体にクランプするためのクランプ手段と、
を更に具備する、請求項4に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項6】
該クランプ手段は、該静止したディスクと該ガスケットを通り該本体内に伸張する、ネジを具備する請求項5に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項7】
該ハンドルが該本体から突き出る、該セラミック製ディスクダイバータバルブは、該本体の周りに搭載されたセレクタリングを更に具備しており、該セレクタリングは該ハンドルに、作動するように接続される、
請求項6に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項8】
該本体内に第2の静止したセラミック製ディスクを更に具備しており、該第1と第2の静止したディスクは、該可動なディスクの対向する側に配設される請求項7に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項9】
該本体内の該可動なディスクと該第2の静止したディスクとを固定するヘッドナットを更に具備する請求項8に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項10】
該静止したディスクには、スプレイ孔と、ストリーム孔と、供給孔と、が形成されており、
該可動なディスクには供給孔が形成されており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第1の位置にある場合に、該静止したディスク供給孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第2の位置にある場合に、該ストリーム孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第3の位置にある場合に、該スプレイ孔に整列する、
請求項1に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項11】
該静止したディスクには、戻り孔と処理出口孔とが形成されており、
該可動なディスクには溝が形成されており、該溝は、該可動なディスクが該第1の位置にある場合に、該戻り孔と該出口孔とを相互接続する、
請求項10に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項12】
セラミック製ディスクダイバータバルブにおいて、このセラミック製ディスクダイバータバルブは、
水蛇口に搭載可能な入口を有するダイバータバルブ本体と、
流れにおいて処理されない水を吐出するための該ダイバータバルブ本体上のストリーム出口手段と、
スプレイにおいて処理されない水を吐出するための該ダイバータバルブ本体上のスプレイ出口手段と、
処理された水を吐出するための該ダイバータバルブ本体上の処理水出口手段と、
水を水処理装置の方向に流すための該ダイバータバルブ本体上の第2の出口手段と、
前記水処理装置からの処理された水を受けるための該ダイバータバルブ本体上の第2の入口手段と、
該ダイバータバルブ本体内に配設された第1の静止したセラミック製ディスクと、
該第1のディスクに隣接する該ダイバータバルブ本体内に可動に搭載された可動なセラミック製ディスクと、
該入口が該第2の出口に連絡していて、該第2の入口が該処理出口に連絡している、第1の位置と、
該入口が該ストリーム出口手段に連絡していて、該可動なディスクが該第2の入口と該第2の出口をシールする、第2の位置と、
該入口が該スプレイ出口手段に連絡していて、該可動なディスクが該第2の入口と該第2の出口をシールする、第3の位置と、の内の1つに該可動なセラミック製ディスクを移動するための手段と、
を具備するセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項13】
該第1の静止したディスクと該本体との間に配設されたガスケットと、
該第1の静止したディスクと該ガスケットを、該第2の静止したディスクと該可動なディスクに対して独立する該本体にクランプするためのクランプ手段と、
を更に具備する、請求項12に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項14】
該クランプ手段は、該第1の静止したディスクと該ガスケットを通り該本体内に伸張する、ネジを具備する請求項13に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項15】
該可動なセラミック製ディスクを移動するための該手段は、該可動なセラミック製ディスクから伸張するハンドルを具備する請求項14に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項16】
該ハンドルは該可動なセラミック製ディスクと一体である請求項15に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項17】
該ハンドルが該本体から突き出る、該セラミック製ディスクダイバータバルブは、該本体の周りに搭載されたセレクタリングを更に具備しており、該セレクタリングは該ハンドルに、作動するように接続される、
請求項16に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項18】
該可動なディスクに隣接して搭載された第2の静止したディスクを更に具備しており、該可動なディスクは、該第1の静止したディスクと該第2の静止したディスクとの間に配設されており、
該本体内の該可動なディスクと該第2の静止したディスクとを固定するヘッドナットを更に具備する請求項17に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項19】
該第1の静止したディスクには、スプレイ孔と、ストリーム孔と、供給孔と、が形成されており、
該可動なディスクには供給孔が形成されており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第1の位置にある場合に、該第1の静止したディスク供給孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第2の位置にある場合に、該ストリーム孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第3の位置にある場合に、該スプレイ孔に整列する、
請求項18に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項20】
該第1の静止したディスクには戻り孔と処理出口孔とが形成されており、
該可動なディスクは溝を具備しており、該溝は、該可動なディスクが該第1の位置にある場合に、該戻り孔と該出口孔とを相互接続する、
請求項19に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項21】
セラミック製ディスクダイバータバルブにおいて、このセラミック製ディスクダイバータバルブは、
本体であって、水蛇口に搭載可能な入口と、
流れにおいて処理されない水を吐出するためのストリーム出口手段と、
スプレイにおいて処理されない水を吐出するためのスプレイ出口手段と、
処理された水を吐出するための処理水出口手段と、
水を水処理装置の方向に流すための第2の出口手段と、
前記水処理装置からの方向において処理された水を流すための第2の入口手段と、
を有する本体と、
該ダイバータバルブ本体内に配設された第1と第2の静止したセラミック製ディスクと、
該第1のディスクと該第2のディスクとの間において該ダイバータバルブ本体内に可動に搭載された可動なセラミック製ディスクと、
を具備しており、
該可動なセラミック製ディスクは、
該入口が該第2の出口に連絡していて、該第2の入口が該処理出口に連絡している、第1の位置と、
該入口が該ストリーム出口手段に連絡していて、該可動なディスクが該第2の入口と該第2の出口をシールする、第2の位置と、
該入口が該スプレイ出口手段に連絡していて、該可動なディスクが該第2の入口と該第2の出口をシールする、第3の位置と、の内の1つに選択的に該可動なセラミック製ディスクを移動するための一体式のハンドルを具備する、
セラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項22】
該第1の静止したディスクと該本体との間に配設されたガスケットと、
該第1の静止したディスクと該ガスケットを、該第2の静止したディスクと該可動なディスクに対して独立する該本体にクランプするためのクランプ手段と、
を更に具備する、請求項21に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項23】
該クランプ手段は、該第1の静止したディスクと該ガスケットを通り該本体内に伸張する、ネジを具備する請求項22に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項24】
該ハンドルが該本体から突き出る、該セラミック製ディスクダイバータバルブは、該本体の周りに搭載されたセレクタリングを更に具備しており、該セレクタリングは該ハンドルに、作動するように接続される、
請求項23に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項25】
該本体内の該可動なディスクと該第2の静止したディスクとを固定するヘッドナットを更に具備する請求項24に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項26】
該第1の静止したセラミック製ディスクには、スプレイ孔と、ストリーム孔と、供給孔と、が形成されており、
該可動なディスクには供給孔が形成されており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第1の位置にある場合に、該静止したディスク供給孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第2の位置にある場合に、該ストリーム孔に整列しており、
該可動なディスク供給孔は、該ダイバータが該第3の位置にある場合に、該スプレイ孔に整列する、
請求項25に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。
【請求項27】
該第1の静止したセラミック製ディスクには、戻り孔と処理出口孔とが形成されており、
該可動なディスクには溝が形成されており、該溝は、該可動なディスクが該第1の位置にある場合に、該戻り孔と該出口孔とを相互接続する、
請求項26に記載のセラミック製ディスクダイバータバルブ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−209007(P2008−209007A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−145788(P2008−145788)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【分割の表示】特願2002−539721(P2002−539721)の分割
【原出願日】平成13年10月29日(2001.10.29)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】