説明

セルフレジシステム、携帯端末、キャッシュレジスタ、セルフレジ方法、及びプログラム

【課題】店舗において顧客自身が商品の精算を行うこと。
【解決手段】顧客が所有する携帯端末110と、店舗に設置されるキャッシュレジスタ120とを備え、携帯端末110は、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部111と、識別情報読取部111が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部113と、購入商品データ格納部113が格納している購入商品データをキャッシュレジスタ120に送信する購入商品データ送信部114とを有し、キャッシュレジスタ120は、携帯端末110の購入商品データ送信部114が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部と、購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジシステム及びセルフレジ方法、店舗において自分自身で商品の精算を行う顧客が所有する携帯端末及び携帯端末用のプログラム、ならびに顧客自身が商品の精算を行う店舗に設置されるキャッシュレジスタ及びキャッシュレジスタ用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、主にスーパー等では、顧客自身が商品のバーコードをスキャンして清算を行うセルフレジが導入されつつある。セルフレジを導入する小売業者には、レジ係等の人件費削減というメリットがある。また、セルフレジを導入する小売業者には、会計を顧客自身がやるという新たなサービスによって他店との差別化が期待される。一方で顧客には、少量の買い物なのでとにかく早く会計をしたい、プライバシーを守りたい等のニーズがあると考えられる。そのため顧客にとっては、レジでの待ち時間短縮や、プライバシーの保護、自身で確認しながら清算を行える等のメリットがもたらされて、満足度が高まるとされる。このようなセルフレジに関しては、様々な提案がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−293179号公報
【特許文献2】特開2003−187334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、セルフレジは、上記のようなメリットがもたらされることを期待されて導入されているが、期待通りのメリットがもたらされていない点もある。例えば、顧客は、レジでの待ち時間短縮を期待しているが、セルフレジの操作に不慣れな者がいると、店員が処理する通常のレジよりも待たされてしまうことも多い。この問題点は、特許文献1に記載されている技術よっても解決されない。特許文献2に記載されている技術は、商品購入の清算にかかる時間を短縮することができるとしている。しかしながら、特許文献2に記載されている技術は、店舗において情報端末を顧客に貸与するようになっており、同時に入店すると予想される顧客数よりも多い数の情報端末を用意する必要がある等、店舗に対する負担が大きい。
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解決することができるセルフレジシステム、携帯端末、キャッシュレジスタ、セルフレジ方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のセルフレジシステムにおいては、店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジシステムであって、顧客が所有する携帯端末と、店舗に設置されるキャッシュレジスタとを備え、携帯端末は、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部と、識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部と、購入商品データ格納部が格納している購入商品データをキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部とを有し、キャッシュレジスタは、携帯端末の購入商品データ送信部が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部と、購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部とを有する。
【0007】
また、本発明の携帯端末においては、店舗において商品の精算を行う顧客が所有する携帯端末であって、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部と、識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部と、購入商品データ格納部が格納している購入商品データを店舗に設置されているキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部と備える。
【0008】
また、本発明のキャッシュレジスタにおいては、顧客自身が商品の精算を行う店舗に設置されるキャッシュレジスタであって、顧客が所有する携帯端末が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部と、購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部とを備える。
【0009】
また、本発明のセルフレジ方法においては、店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジ方法であって、顧客が所有する携帯端末によって、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取ステップと、識別情報読取ステップにおいて読み取られた識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを購入商品データ格納部に格納する購入商品データ格納ステップと、購入商品データ格納部に格納されている購入商品データを店舗に設置されるキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信ステップとを有し、キャッシュレジスタによって、携帯端末の購入商品データ送信部が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信ステップと、購入商品データ受信ステップにおいて受信された購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理ステップとを有する。
【0010】
また、本発明のプログラムにおいては、店舗において商品の精算を行う顧客が所有する携帯端末を、商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部、識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部、購入商品データ格納部が格納している購入商品データを店舗に設置されているキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部として機能させる。
【0011】
顧客自身が商品の精算を行う店舗に設置されるキャッシュレジスタを、顧客が所有する携帯端末が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部、購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部として機能させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、キャッシュレジスタによる清算処理に望む前に、購入する商品の情報を取得することができ、キャッシュレジスタにおいては、取得した情報に基づいて清算を行うだけでよいので、キャッシュレジスタにおける処理の時間を大幅に短縮することができる。また、本発明によれば、各顧客に貸与する情報端末等を必要としないので、店舗に余計な負担をかけることがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るセルフレジシステム100の概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係る携帯電話110の機能構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る購入商品データ格納部113のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係るキャッシュレジスタ120の機能構成の一例を示す図である。
【図5】実施形態に係るセルフレジシステム100における処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係るセルフレジシステム100の概要を示す図である。
セルフレジシステム100は、店舗において顧客自身が商品の清算を行うシステムである。セルフレジシステム100は、携帯電話110、及びキャッシュレジスタ120を備える。携帯電話110は、顧客が所有するものであって、既存のカメラ機能、及びカメラ機能を利用した既存の画像解析機能を有する。キャッシュレジスタ120は、店舗に設置される。また、携帯電話110とキャッシュレジスタ120は、それぞれBluetoothの機能を有しており、Bluetoothによってデータを送受信する。なお、携帯電話110は、本発明に係る携帯端末の一例である。また、Bluetoothは、本発明に係る短距離無線通信機能の一例である。
【0016】
セルフレジシステム100が導入される店舗内の商品130には、バーコード131が印刷されているか、あるいはバーコード131が印刷されたシールが貼られている。顧客は、商品130を購入するにあたり、キャッシュレジスタ120による清算処理に望む前に、携帯電話110のカメラ機能を利用して購入する商品130のバーコード131を撮像する。すると、カメラ機能によって撮像されたバーコード131が画像解析機能によって解析され、携帯電話110には、バーコード131によって示される購入する商品130のデータが格納される。そして、顧客は、携帯電話110に格納されている購入する商品130のデータをBluetoothによりキャッシュレジスタ120に送信に送信し、キャッシュレジスタ120による清算処理を行う。キャッシュレジスタ120による清算処理とは、購入する商品130の確認と、代金の支払いだけである。なお、バーコード131は、本発明に係る識別情報の一例である。
【0017】
図2は、本実施形態に係る携帯電話110の機能構成の一例を示す図である。
携帯電話110は、識別情報読取部111、購入数入力受付部112、購入商品データ格納部113、及び購入商品データ送信部114を有する。
【0018】
識別情報読取部111は、バーコード131を読み取る処理部である。識別情報読取部111は、携帯端末110が有するカメラ機能を利用した画像解析機能によりバーコード131を読み取る。そして、識別情報読取部111は、読み取ったバーコード131によって示される商品コードを示すデータを購入数入力受付部112に送る。
【0019】
購入数入力受付部112は、購入数を指定する情報の入力を受け付ける処理部である。購入数入力受付部112は、識別情報読取部111から商品コードを示すデータを受け取ると、その商品コードによって示される商品の購入数を指定する情報の入力を待機する。そして、購入数入力受付部112は、商品の購入数を指定する情報の入力を受け付けると、商品コードを示すデータと、購入数を示すデータとを対応付けて購入商品データ格納部113に格納する。
【0020】
購入商品データ格納部113は、購入する商品に関するデータを一時的に格納する格納部である。購入商品データ格納部113は、商品コードを示す情報と、購入数を示す情報とを対応付けた購入商品データを格納している。そして、これらデータは、購入商品データ送信部114によって読み出される。
【0021】
購入商品データ送信部114は、購入する商品に関するデータをキャッシュレジスタ120に送信する処理部である。購入商品データ送信部114は、例えば、携帯電話110が操作されることによってキャッシュレジスタ120における清算処理が開始されると、購入商品データを購入商品データ格納部113から読み出して、キャッシュレジスタ120に送信する。
【0022】
図3は、本実施形態に係る購入商品データ格納部113のデータ構造の一例を示す図である。
上述したように、購入商品データ格納部113は、商品コードを示す情報113aと、購入数を示す情報113bとを対応付けた購入商品データを格納している。例えば、図3に示す購入商品データ格納部113が格納している購入商品データは、商品コード「19760928」によって示される商品を「1個」、商品コード「20871039」によって示される商品を「3個」、商品コード「31982140」によって示される商品を「2個」購入しようとしていることを示している。
【0023】
図4は、本実施形態に係るキャッシュレジスタ120の機能構成の一例を示す図である。
キャッシュレジスタ120は、購入商品データ受信部121、及び清算処理部122を有する。
【0024】
購入商品データ受信部121は、購入される商品に関するデータを携帯電話110から受信する処理部である。購入商品データ受信部121は、購入商品データを携帯電話110から受信すると、清算処理部122に送る。
【0025】
清算処理部122は、購入される商品の清算に関する処理を行う処理部である。清算処理部122は、購入商品データを購入商品データ受信部から受け取ると、購入される商品の清算に関する処理を行う。
【0026】
図5は、本実施形態に係るセルフレジシステム100における処理の流れの一例を示す図である。
以下の説明においては、顧客がキャベツを1玉、トマトを3袋、及びナスを2袋購入する例について述べる。これら各商品には、バーコード131が付されている。例えば、キャベツを包装しているラップには、キャベツの商品コード「19760928」を示すバーコード131aが印刷されたシールが貼られているものとする。また、トマトを包装している袋には、トマトの商品コード「20871039」を示すバーコード131bが印刷されたシールが貼られているものとする。また、ナスを包装している袋には、ナスの商品コード「31982140」を示すバーコード131cが印刷されたシールが貼られているものとする。顧客は、自分が所有している携帯電話110を利用して、これら商品を購入するにあたり、各商品に付されているバーコード131の読取と購入数の入力を行う。
【0027】
例えば、顧客がキャベツに付されているバーコード131aを携帯電話110のカメラ機能によって撮影すると、携帯電話110の識別情報読取部111は、携帯電話110の画像解析機能によってバーコード131aによって示されるキャベツの商品コード「19760928」を読み取る(S101)。顧客が商品に付されているバーコード131を読み取るタイミングは、キャッシュレジスタ120によって清算処理を行う前であればよく、例えば、陳列棚から商品を手に取るタイミングで読み取ればよい。
【0028】
商品のバーコード131が読み取られると、例えば、携帯電話110のディスプレイには、その商品をいくつ購入するか入力を促す画面が表示される。顧客は、この画面の案内に従って、携帯電話100の数字ボタン等を操作して、購入する商品の個数を入力する。そして、携帯電話110の購入数入力受付部112は、このように顧客によって入力された商品の購入数を示す情報の入力を受け付け(S102)、入力された購入個数を示す情報と、商品コードとを対応付けて購入商品データ格納部113に格納する(S103)。本例の場合、購入数入力受付部112は、キャベツの購入個数として「1玉」を指定する入力を受け付け、購入個数「1玉」を示す情報と、キャベツの商品コード「19760928」を示す情報とを対応付けて購入商品データ格納部113に格納する。顧客が複数種類の商品を購入する場合(S104:Yes)、上記の操作を繰り返すことによって、S101〜S103の処理が繰り返されることになる。本例の場合には、トマトに付されているバーコード131bが識別情報読取部111によって読み取られ、トマトの購入個数「3袋」を指定する入力を購入数入力受付部112が受け付けることによって、トマトの商品コード「20871039」を示す情報と、トマトの購入個数「3個」を示す情報とが対応付けられて購入商品データ格納部113に格納される。また、本例の場合には、ナスに付されているバーコード131cが識別情報読取部111によって読み取られ、ナスの購入個数「2袋」を指定する入力を購入数入力受付部112が受け付けることによって、ナスの商品コード「31982140」を示す情報と、ナスの購入個数「2個」を示す情報とが対応付けられて購入商品データ格納部113に格納される。このようにして、購入商品データ格納部113には、図3に示すような情報が格納される。
【0029】
このようにして購入する商品に付されているバーコード131を読み取って、これら商品の購入個数を入力した顧客は、他に購入する商品がなければ(S104:No)、キャッシュレジスタ120を利用して清算処理を行う。顧客は、清算処理を行うにあたり、携帯電話110のBluetoothの機能を起動させることによって、携帯電話110とキャッシュレジスタ120とをBluetoothによって接続する。すると、例えば、携帯電話110のディスプレイには、購入する商品のデータを送信しても良いか確認を促す旨の画面が表示される。この画面に従って顧客がデータを送信しても良いことを指示する操作を行うと、携帯電話110の購入商品データ送信部114は、購入商品データ113に格納されている購入商品に関するデータを読み出し(S105)、Bluetoothを介してキャッシュレジスタ120に送る(106)。キャッシュレジスタ120の購入商品データ受信部121は、携帯電話110から送信された購入商品に関するデータを、Bluetoothを介して受信する。
【0030】
そして、キャッシュレジスタ120の清算処理部122は、受信した購入商品に関するデータに基づいて清算処理を行う(S107)。例えば、キャッシュレジスタ120の清算処理部122は、受信したデータによって示される各購入商品の商品コードによって特定される商品名を、POSシステムのデータベース等を参照して特定し、特定した各商品名とそれに対応する購入個数、合計金額等の情報を、キャッシュレジスタ120のディスプレイに表示する。そして、顧客から購入商品の代金が投入されると、キャッシュレジスタ120の清算処理部122は、釣銭を払い出したり、レシートを発行したりといった、各種清算に関する処理を行う。
【0031】
このように、本実施形態に係るセルフレジシステム100においては、店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジシステムであるにもかかわらず、キャッシュレジスタ120での清算処理を行う前に、購入する商品の情報を登録しておき、キャッシュレジスタ120では、その情報を基に代金を支払うだけの清算処理とすることができる。よって、本実施形態に係るセルフレジシステム100においては、キャッシュレジスタ120での清算処理の時間、及びその待ち時間を大幅に短縮する。また、本実施形態に係るセルフレジシステム100は、店舗が顧客に貸与する端末等を用意する必要がないので、低コストにて実現することができる。
【0032】
なお、本実施形態においては、携帯端末として携帯電話100を例に説明したが、携帯端末は、顧客が所有することができるとともに、既存のカメラ機能、カメラ機能を利用した既存の画像解析機能、及び短距離無線通信機能を有する端末であればよく、携帯電話100の他、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯デジタル音楽プレーヤー等とすることも考えられる。
【0033】
また、本実施形態においては、短距離無線通信機能としてBluetoothを例にとって説明したが、短距離無線通信機能は、Bluetoothの他、例えば、赤外線通信や無線LAN(Local Area Network)、非接触式ICカード等とすることも考えられる。
【0034】
また、本実施形態においては、識別情報としてバーコード131を例にとって説明したが、識別情報は、商品130を識別し得る情報であればよく、バーコード131の他、例えば、QR(Quick Response)コードや任意の文字の羅列とすることが考えられる。
【0035】
また、本実施形態においては、購入する商品に付されている識別情報を読み取った後、この商品を購入する個数を別途入力する例について説明したが、商品を購入する個数を入力する代わりに、同じ商品であれば、購入する数と同じ回数、識別情報を繰り返し読み取るようにしてもよい。
【0036】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0037】
100 セルフレジシステム
110 携帯電話
111 識別情報読取部
112 購入数入力受付部
113 購入商品データ格納部
114 購入商品データ送信部
120 キャッシュレジスタ
121 購入商品データ受信部
122 清算処理部
130 商品
131 バーコード
132 シール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジシステムであって、
前記顧客が所有する携帯端末と、前記店舗に設置されるキャッシュレジスタとを備え、
前記携帯端末は、
前記商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部と、
前記識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部と、
前記購入商品データ格納部が格納している購入商品データを前記キャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部と
を有し、
前記キャッシュレジスタは、
前記携帯端末の購入商品データ送信部が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部と、
前記購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部と
を有するセルフレジシステム。
【請求項2】
前記携帯端末の識別情報読取部は、当該携帯端末が有するカメラ機能を利用した画像解析機能により前記識別情報を読み取る請求項1に記載のセルフレジシステム。
【請求項3】
前記携帯端末は、
前記識別情報読取部が読み取った識別情報によって識別される商品の購入数の入力を受け付ける購入数入力受付部
を更に有し、
前記携帯端末の購入商品データ格納部は、前記識別情報読取部が読み取った識別情報に、前記購入数入力受付部が入力を受け付けた購入数を示す購入数情報を対応付け、前記購入商品データとして格納する請求項1又は2に記載のセルフレジシステム。
【請求項4】
前記携帯端末の購入商品データ送信部は、当該携帯端末が有する短距離無線通信機能により、前記購入商品データ格納部が格納している購入商品データを前記キャッシュレジスタに送信し、
前記キャッシュレジスタの購入商品データ受信部は、当該キャッシュレジスタが有する短距離無線通信機能により、前記携帯端末の購入商品データ送信部が送信した購入商品データを受信する請求項1乃至3のいずれかに記載のセルフレジシステム。
【請求項5】
前記キャッシュレジスタの清算処理部は、前記購入商品データの識別情報によって購入される商品を特定し、当該識別情報に対応付けられた購入数情報によって当該購入される商品の数を特定する請求項1乃至4のいずれかに記載のセルフレジシステム。
【請求項6】
店舗において自分自身で商品の精算を行う顧客が所有する携帯端末であって、
前記商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部と、
前記識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部と、
前記購入商品データ格納部が格納している購入商品データを前記店舗に設置されているキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部と
備える携帯端末。
【請求項7】
顧客自身が商品の精算を行う店舗に設置されるキャッシュレジスタであって、
前記顧客が所有する携帯端末が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部と、
前記購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部と
を備えるキャッシュレジスタ。
【請求項8】
店舗において顧客自身が商品の精算を行うセルフレジ方法であって、
前記顧客が所有する携帯端末によって、
前記商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取ステップと、
前記識別情報読取ステップにおいて読み取られた識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを購入商品データ格納部に格納する購入商品データ格納ステップと、
前記購入商品データ格納部に格納されている購入商品データを前記店舗に設置されるキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信ステップと
を有し、
前記キャッシュレジスタによって、
前記携帯端末の購入商品データ送信部が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信ステップと、
前記購入商品データ受信ステップにおいて受信された購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理ステップと
を有するセルフレジ方法。
【請求項9】
店舗において商品の精算を行う顧客が所有する携帯端末を、
前記商品に付されており当該商品を識別するための識別情報を読み取る識別情報読取部、
前記識別情報読取部が読み取った識別情報を少なくとも含む、購入する商品を示す購入商品データを格納する購入商品データ格納部、
前記購入商品データ格納部が格納している購入商品データを前記店舗に設置されているキャッシュレジスタに送信する購入商品データ送信部
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
顧客自身が商品の精算を行う店舗に設置されるキャッシュレジスタを、
前記顧客が所有する携帯端末が送信した購入商品データを受信する購入商品データ受信部、
前記購入商品データ受信部が受信した購入商品データに基づいて、購入される商品の清算処理を行う清算処理部
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−70308(P2011−70308A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219397(P2009−219397)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】