説明

セル状容器

少なくとも4枚の壁を有する折り畳み容器であって、少なくとも4枚の壁が、折り畳み容器が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように互いに対して旋回可能である折り畳み容器と、少なくとも4枚の壁に接続された内側セル構造とを有する折り畳み式容器組立体。セル構造は、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有し、パネルは、柔軟で変形可能な材料から形成される。折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セル状容器に関し、より詳細にはセル状容器を作成する方法に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の様相は、4枚の壁を有する折り畳み容器(folding container)であって、折り畳み容器が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように4枚の壁が互いに対して旋回可能な折り畳み容器と、4枚の壁の内の少なくとも2枚の壁に接続された内側セル構造とを有する折り畳み式容器組立体(collapsible container assembly)を提供することである。セル構造は、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを含み、パネルは、柔軟で変形可能な材料で形成される。折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる。
【0003】
本発明の別の様相は、少なくとも2枚の壁を有する折り畳み容器と、この少なくとも2枚の壁に接続された内側セル構造とを有し、セル構造が、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを含む、折り畳み式容器組立体を提供することである。折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる。パネルは、容器に取り受けられる前に折り目が付けられない。
【0004】
本発明の更に別の様相は、少なくとも2枚の壁を有する折り畳み容器を提供するステップと、この少なくとも2枚の壁に、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有する内側セル構造を接続するステップとを含む、折り畳み式容器組立体を形成する方法を提供することである。パネルは、内側セル構造を容器の少なくとも2枚の壁に接続するステップの前に折り目が付けられない。折り畳み容器は、中の内側セル構造を有する状態で折り畳むことができ、その結果、折り畳み容器が折り畳み位置に動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになる。
【0005】
本発明の更に他の様相は、4枚の壁を有する折り畳み容器を提供するステップと、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを含む内側セル構造を、4枚の壁の内の少なくとも2枚に接続するステップと、折り畳み容器が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように4枚の壁を互いに対して旋回させるステップとを含む、折り畳み式容器組立体を形成する方法を提供することである。折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる。
【0006】
本発明の以上その他の様相、目的及び特徴は、以下の詳細な説明、請求項、及び添付図面を検討することにより、当業者によって理解され評価されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】拡張された形態の本発明の折り畳み式セル組立体の第1の実施形態の斜視図である。
【図2】部分的に折り畳まれた形態の本発明の折り畳み式セル組立体の第1の実施形態の側面図である。
【図3】完全に折り畳まれた形態の本発明の折り畳み式セル組立体の第1の実施形態の側面図である(距離は例示のために誇張されている)。
【図4】拡張された形態の本発明の折り畳み式セル組立体の第2の実施形態の平面図である。
【図4A】拡張された形態の本発明の折り畳み式セル組立体の第3の実施形態の平面図である。
【図4B】長辺と短辺を有する長方形セルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第4の実施形態の平面図である。
【図4C】より大きな内側セルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第5の実施形態の平面図である。
【図4D】組み立てられていない形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第6の実施形態の平面図である。
【図4E】組み立てられた形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第6の実施形態の平面図である。
【図4F】組み立てられていない形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第7のの実施形態の平面図である。
【図4G】組み立てられた形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第7の実施形態の平面図である。
【図4H】組み立てられた形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第8の実施形態の平面図である。
【図4I】組み立てられた形態の異なるサイズのセルを有する本発明の折り畳み式セル組立体の第9の実施形態の平面図である。
【図5】本発明の折り畳み式セル組立体を作成する第1の方法を示す図である(この方法においてパネルは実質的に平らになるが、図示のためにパネルは僅かな湾曲を有する)。
【図6】本発明の折り畳み式セル組立体を作成する第2の方法を示す図である(この方法においてパネルは実質的に平らになるが、図示のためにパネルは僅かな湾曲を有する)。
【図7】本発明の折り畳み式セル組立体を作成する第3の方法を示す図である。
【図8A】完全に折り畳まれた状態の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図8B】部分的に拡張された状態の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図8C1】(図8C’)完全に拡張された状態で容器内にある折り畳み式セル組立体の実施形態を示す図である。
【図8C2】(図8C’’)完全に拡張された状態で容器内にある折り畳み式セル組立体の実施形態を示す図である。
【図8C3】(図8C’’’)完全に拡張された状態で容器内にある折り畳み式セル組立体の実施形態を示す図である。
【図8D】図8Aの折り畳み式セル組立体を作成する方法を説明するための別の方法を示す図である。
【図9A】本発明の折り畳み式セル組立体を作成する際に使用される封止装置の前面図である。
【図9B】図9Aの線IX−IXで切断された、本発明の折り畳み式セル組立体を作成する際に使用される封止装置の断面図である。
【図10】本発明の折り畳み式セル組立体を作成する第4の方法を示す図である。
【図11A】一枚以上のシートを使用して複数のパネルを形成する、本発明の折り畳み式セル組立体を作成する別の方法を示す図である。
【図11B】一枚以上のシートを使用して複数のパネルを形成する、本発明の折り畳み式セル組立体を作成する別の方法を示す図である。
【図11C】一枚以上のシートを使用して複数のパネルを形成する、本発明の折り畳み式セル組立体を作成する別の方法を示す図である。
【図12A】折り畳み式セル組立体を結合する更に別の方法を示す図である。
【図12B】折り畳み式セル組立体を結合する更に別の方法を示す図である。
【図13A】平行四辺形セルを有する本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図13B】平行四辺形セルを有する本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図13C】平行四辺形セルを有する本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図14A】パッドを有する本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図14B】パッドを有する本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図15A】容器に形成される本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図15B】容器に形成される本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図15C】容器に形成される本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図15D】容器に形成される本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図15E】容器に形成される本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図16A】本発明の折り畳み式セル組立体を容器内に形成する更に別の方法を示す図である。
【図16B】本発明の折り畳み式セル組立体を容器内に形成する更に別の方法を示す図である。
【図16C】本発明の折り畳み式セル組立体を容器内に形成する更に別の方法を示す図である。
【図16D】本発明の折り畳み式セル組立体を容器内に形成する更に別の方法を示す図である。
【図17】拡張された形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体の第1の実施形態の平面図である。
【図18】完全に折り畳まれた形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体の側面図である(距離は例示のために誇張されている)。
【図19】拡張された形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体の第1の実施形態の平面図である。
【図20】完全に折り畳まれた形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体の側面図である(距離は例示のために誇張されている)。
【図21】本発明の第2の折り畳み式セル組立体の第3の実施形態の図である。
【図22】本発明の第2の折り畳み式セル組立体の第4の実施形態の図である。
【図23A】平行四辺形状の動きで折り重なる、即ちつぶれるときの本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図23B】平行四辺形状の動きで折り重なる、即ちつぶれるときの本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図23C】平行四辺形状の動きで折り重なる、即ちつぶれるときの本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図23D】平行四辺形状の動きで折り重なる、即ちつぶれるときの本発明の折り畳み式セル組立体を示す図である。
【図24】半分のサイズのパネルを有する折り畳み式セル組立体の別の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書の記載において、用語「上」、「下」、「右」、「左」、「後」、「前」、「垂直」、「水平」及びこれらの派生語は、図1の向きでの本発明に関連したものである。しかしながら、特に明示しない限り、本発明が様々な他の向きをとることを理解されたい。また、添付図面に示し以下の詳細な説明で述べる特定の装置及び方法は、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の概念の単なる例示的な実施形態に過ぎないことを理解されたい。従って、本明細書に開示された実施形態の特定の寸法や他の物理的特性は、特許請求の範囲に明示されない限り、限定として解釈されるべきではない。
【0009】
参照番号10(図1〜図3)は、本発明を具現する折り畳み式セル組立体の全体を指す。示した例では、折り畳み式セル組立体10は、複数のパネル14のスタック12からなり、スタック12内の各パネル14は、そのパネル14と隣り合ったパネル14に接続され、スタック12は、完全に拡張されたときに(図1を参照)、複数の実質的に長方形のセル16を形成し、折り畳み式セル組立体10は、実質的に長方形の外周面18を有する。
【0010】
図示の実施形態では、折り畳み式セル組立体10は、複数のパネル14からなる。パネル14は、任意の柔軟な材料、部分的に柔軟な材料、又は剛性のある材料で作成されてもよい。更に、パネル14は、伸縮自在の材料で作成することができる。例えば、パネル14は、布で作成さすることができる。パネル14が剛性のある材料で作成される場合、パネル14は、波状プラスチック又はチップボードとすることができる。更に、単一の折り畳み式セル組立体10のパネル14は異なる材料から作られていてもよく(例えば、幾つかのパネルが柔軟な材料で作られ、幾つかのパネルが部分的に柔軟な材料で作られ、又は幾つかのパネルが剛性のある材料で作られる)、また、単一パネルが複数の材料(例えば、布で覆われた波状プラスチック)から作られていてもよい。更に、剛性のある材料(又は任意の材料)は、後でより詳細に述べるように折り畳み式セル組立体10を拡張しやすくするために切り目が付けられるか、あらかじめ曲げられるか、折り目が付けられてもよい。図1に示したように、スタック12が拡張されたとき、折り畳み式セル組立体10は、実質的に長方形の外周面18を有する。しかしながら、折り畳み式セル組立体10は、折り畳み式セル組立体10の第1の角20を、折り畳み式セル組立体10の第2の角22の方に動かすことによって折り畳むことができる。図1〜図3は、3×6構成の18個のセル16を有する折り畳み式セル組立体10を示す。しかしながら、折り畳み式セル組立体10は、任意数のセルを有することができる。例えば、折り畳み式セル組立体10は、1×2、1×3、2×2、2×3、3×3(図4)、4×6、又は任意の他の構成を有することができる。以上の列挙は、例示であり全てではない。折り畳み式セル組立体10のセル16内には、出荷又は貯蔵する任意の物体を入れることができる。
【0011】
図示した折り畳み式セル組立体10は、パネル14のスタック12を有し、スタック12内の各パネル14は、そのパネル14と隣接したパネル14に接続される。折り畳み式セル組立体10は、最下パネル24、最上パネル26、及び少なくとも1枚の中間パネル28を有する。最下パネル24と最上パネル26は両方とも、接続箇所32で隣接パネル14に接続された端部30を有する。更に、各中間パネル28は、接続箇所32で隣接パネル14に接続された端部34と少なくとも1個の中央部分36とを有する。例えば、図3では、最下パネル24の端部34がその上の中間パネル28に接続箇所32で接続されている。最下パネル24上の中間パネル28の端部34と中央部分36が、最下パネル24上の中間パネル28の上の中間パネル28に接続箇所32で接続されている。これと同じ工程が、最上パネル26の下の中間パネル28と最上パネル26まで続けられる。各接続箇所32は、セル16の角部38を構成する(図1と図4を参照)。パネル14は、パネル26を適切な位置で折り易くするために、最下パネル24と最上パネル26の中間と接続箇所32に折り目を付けるかミシン目を入れてもよいことに注意されたい(図2を参照)。
【0012】
図示の実施形態では、折り畳み式セル組立体10の各パネル14は、下の配列を従ってスタック12内で上のパネル14に接続され、その数は、2枚の隣接パネル間の接続数と等しい。
(1)2,A,Bz,C,2,
なお、Aは2からBまで増加する整数のカウントである。Bは配列で最も大きな数である。zは連続するBの数である。CはBから2まで減少する整数のカウントである。組立体内に形成されたセルの数は、式(B−1)×(B+z−2)+(2(B=2の場合))を使用して求められ、パネルの数は、式((B−1)×2)+(z−1)+(2(B=2の場合))を使用して求められる。
【0013】
従って、図1〜図3に示したような折り畳み式セル組立体10では、配列は、2、3、4、4、4、4、3、2である。従って、図1〜図3に示したような折り畳み式セル組立体10では、A=3、B=4、z=4、及びC=3である。従って、図1〜図3に示したような折り畳み式セル組立体10内のセル16の数は、(4−1)×(4+4−2)となり、18個である。更に、パネル14の数は、((4−1)×2)+(4−1)となり、9枚である。更に、図4に示したような折り畳み式セル組立体10の場合、配列は、2、3、4、3、2である。従って、図1〜図3に示したような折り畳み式セル組立体10では、A=3、B=4、z=1及びC=3である。従って、図4に示したような折り畳み式セル組立体10内のセル16の数は、(4−1)×(4+1−2)となり、9個である。更に、図4Aに示したような折り畳み式セル組立体10の場合、配列は、2、3、4、5、4、3、2である。従って、図4Aに示したような折り畳み式セル組立体10では、A=3,4、B=5、z=1、及びC=4,3である。従って、図4に示したような折り畳み式セル組立体10内のセル16の数は、(5−1)×(5+1−2)となり、16個である。更に、パネル14の数は、((5−1)×2)+(1−1)となり、8枚である。更に、パネル14の数は、((4−1)×2)+(1−1)となり、6枚である。この式を使用して、等しいサイズの実質的に長方形のセル16による任意の長方形構成におけるセル16とパネル14の枚数を求めることができる。z=0では、2個のセル16と3枚のパネル14を有するセル組立体10が形成される。更に他の例については、下記の表1を参照されたい。
【0014】
【表1】

【0015】
また、上記の式を使用して、必要なセル16の数が分かった後で折り畳み式セル組立体10の形を決定することもできる。セル組立体10を作成する人は、セル16の数を決めた後で、その数のセル16を作成するために使用できる組立体10の行と列の構成を決定することができる。例えば、必要なセル16の数が332の場合、構成は、1×332、2×166、又は4×83となる(セルの数が素数の場合、1行でしか構成できないことに注意されたい)。何れの構成についても、Bは、行(即ち、行列の少ない方の数)に1を加えた数である。従って、1×332構成ではBは2であり、2×166構成ではBは3であり、4×83構成ではBは5である。更に、次の場合に、式(B−1)×(B+z−2)+(2(B=2の場合))を使用してzを容易に求めることができる。
【0016】
【数1】

【0017】
従って、ここで示した例では、セルの数=332であり、Bは、2、3又は5となる。Bが2のときはz=333であり、Bが3のときはz=115であり、B=5のときはz=80である。
【0018】
示した例では、折り畳み式セル組立体10のセル16は、実質的に正方形である。しかしながら、セル16は長方形でもよい。例えば、図4Bは、セル16が長方形である折り畳み式セル組立体10の構成を示す。更に、折り畳み式セル組立体10が、図4Cに示したような小さい外側セル40と一個以上の大きい内側セル42を有してもよい。図4Cに示したように、真ん中の2枚の中間パネル28が、2枚のミニパネル44で構成され、ミニパネル44の残りの部分は除去され(破線46として示した)、それにより12個の小さい外側セル40と、1個のそれより大きい内側セル42が形成される。少なくとも4×4個のセル16を有する任意の構成の折り畳み式セル組立体10で1個以上の内側セル42を形成することができる。折り畳み式セル組立体10は、様々なサイズのセル16を有することができる。例えば、図4D(未接続)と図4E(接続済み)は、1行のより小さなセル41と2行のより大きいセル43を有する折り畳み式セル組立体10を示す。同様に、図4F(未接続)と図4G(接続済み)は、1行のより小さなセル41と3行のより大きなセル43を有する折り畳み式セル組立体10を示す。セルの任意の行又は列が、他のセルの行又は列より大きいセル又は小さいセルを有することができる。更に、折り畳み式セル組立体10は、図4Hと図4Iに示したような折り畳み式セル組立体10内の他のセルより大きいか又は小さい任意の数のセルを任意の行又は列に有することができる。
【0019】
図示の折り畳み式セル組立体10のパネル14は、任意の方法で接続することができる。例えば、接続箇所32で接続されたパネル14は、各パネル14の接続箇所32において、溶接(例えば、当業者に周知の超音波溶接法を使用する)、接着、ステープル留め、縫い合わせ、加熱又はミシン目連結(perforation interlock)方式で接合することができる。パネル14は、パネルの高さ全体に沿って接続箇所で接続されてもよく(それにより、パネル間で極めて強い接続が行われ、低密度で低強度の材料が可能になる)、又は高さの一部分だけ(連続的又は断続的に)接続されてもよい。図5は、超音波溶接を使用して本発明の折り畳み式セル組立体を作成する第1の方法を示す。最初に、ステップ1で、最下パネル24が、作業面に配置される。次に、ステップ2で、第1の中間パネル28が、最下パネル24の上に配置され、第1の中間パネル28の第1の中央部分36が、接続箇所32で最下パネル24の第1の端部30に接続される。この接続は、当業者に周知のような超音波溶接装置50を接続箇所32と接触させて第1の中間パネル28を最下パネル24に溶接することによって行われる。ステップ3で、超音波溶接装置50を使用して、中間パネル28の第2の中央部分36が、最下パネル24の第2の端部30に接続される。
【0020】
次に、ステップ4で、第1の中間パネル28の上に第2の中間パネル28が配置され、超音波溶接装置50を使用して、第2の中間パネル28の第1の中央部分36が、第1の中間パネル28の第1の端部34に接続される。ステップ5で、超音波溶接装置50を使用して、第2の中間パネル28の第2の中央部分36が、第1の中間パネル28の第3の中央部分36に接続される。ステップ5で、超音波溶接装置50の真下で、最下パネル24と第1の中間パネル28によって構成されたセル16内にアンビル又は類似の装置52が挿入されて、このステップで最下パネル24が第1の中間パネル28に接続されるのが防止されることに注意されたい。ステップ6で、超音波溶接装置50を使用して、第2の中間パネル28の第3の中央部分36が、第1の中間パネル28の第2の端部34に接続される。
【0021】
次に、ステップ7で、第3の中間パネル28が、第2の中間パネル28の上に配置され、超音波溶接装置50を使用して、第3の中間パネル28の第1の端部34が、第2の中間パネル28の第1の端部34に接続される。ステップ8で、超音波溶接装置50を使用して、第3の中間パネル28の第1の中央部分36が、第2の中間パネル28の第4の中央部分36に接続される。前と同じように、超音波溶接装置50の真下で第1の中間パネル28と第2の中間パネル28によって構成されたセル16内に、アンビル又は類似の装置52が挿入されて、このステップで第2の中間パネル28が第1の中間パネル28に接続されるのを防ぐ。ステップ9で、超音波溶接装置50を使用して、第3の中間パネル28の第2の中央部分36が、第2の中間パネル28の第5の中央部分36に接続される。このステップでもアンビル又は類似の装置52が使用される。図5の工程は、折り畳み式セル組立体10の接続箇所32が全て作成されるまで継続される。
【0022】
図5の工程において、パネル14の超音波溶接装置50及びアンビル又は類似の装置52に対する移動は、パネル14を移動させ且つ超音波溶接装置50とアンビル又は類似の装置52を静止させたままにすることによって行ってもよく、超音波溶接装置50とアンビル又は類似の装置52を移動させ且つパネル14を静止させたままにすることによって行ってもよく、超音波溶接装置50、アンビル又は類似の装置52並びにパネル14を移動させることによって行ってもよいことに注意されたい。更に、図5の工程において任意の接続方法(例えば、ステープル留め、接着)を使用できることに注意されたい(超音波溶接装置50の代わりにステープルガン又はグルーガンが使用される)。
【0023】
図6は、超音波溶接を使用して本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する第2の方法を示す。図6の方法は、複数のアンビル又は類似の装置52を使用する点が図5の方法と異なる。従って、1枚のパネルが隣りのパネルに接続される各ステップ群において、次の溶接(又は他の接続方法)を始める前に、アンビル又は類似の装置52を1個のセル16から抜き出して別のセル16に挿入しなくてもよい。複数のアンビル又は類似の装置52が全て同一水平面上にあってもよく、1個おきのアンビル又は類似の装置52が隣り合った2個のアンビル又は類似の装置52より低くなるように互い違いに配列されてもよい(例えば、図6のステップ7を参照)。更に、溶接は任意の順序で行うことができる(例えば、2パネル間の第1の端部の溶接を行い、2パネル間の第2の端部の溶接を行い、次に2パネル間の中央の溶接を行ってもよい)。更に、隣接パネル12を接続する各ステップ群で、1個おきのアンビル又は類似の装置52だけが使用されることに注意されたい。更に、折り畳み式セル組立体10を作成する方法は、複数のアンビル又は類似の装置52の代わりに複数の超音波溶接装置50(又は、他の接続装置)を用いてもよく、複数の超音波溶接装置50(又は、他の接続装置)と複数のアンビル又は類似の装置52を用いてもよいことに注意されたい。
【0024】
図7は、接着剤を使用して本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する第3の方法を示す。図7の方法は、超音波溶接装置50の代わりに接着剤ストリップ60を使用する点が図5の方法と異なる。従って、1枚のパネルが隣りのパネルに接続される各ステップ群で、接着剤が、パネル14の上面及び/又は下面の接続箇所32に塗布される。接着剤は、グルーガン、接着剤ストリップ、離間接着剤ドット又は他の方法を使用して塗布することができる。図7に示したような方法では、アンビル又は類似の装置52は使用しなくてもよいことに注意されたい。
【0025】
従って、折り畳み式セル組立体10は、前述のようにパネル14をサイズに切断し、水平に配置し、接続することによって作成することができる。図8Aは、構成された後の折り畳み式セル組立体10を示し、パネル14は水平に置かれている。セル16を拡張するために、最下パネル24と最上パネル26がそれぞれ、線51と線53の方向に引き離される。折り畳み式セル組立体10は、最下パネル24と最上パネル26をそれぞれ線51と線53の方向に引き離し続けることによって、図8Bに示したようにある程度拡張することができる。最後に、図8Cに示したように完全に拡張すると、折り畳み式セル組立体10は長方形を成すことができる。折り畳み式セル組立体10を作成する工程により、完成品は、少なくとも1行(図1のY)と少なくとも1列(図1のX)のセル16を有し、各セル16は、高さを有する(図1のZ)。図1の構成により、折り畳み式セル組立体10は、3セル×6セル構成を有する折り畳み式セル組立体10用に表2によるパネル14を有することができる。
【0026】
【表2】

【0027】
最長パネルの前後のパネルが、反対の壁構成を有することに注意されたい(例えば、最長パネルの前のパネルが、1Y、1X、1Y、1X、1Y及び1Xを有し、最長パネルの後のパネルが、1X、1Y、1X、1Y、1X及び1Yを有し、最長パネルの2枚前のパネルが、1Y、1X、1Y、及び1Xを有し、最長パネルの2枚後のパネルが、1X、1Y、1X及び1Yを有する)。そのような方法は、図8Dに示されており、最下パネルは壁2枚分の長さであり(図8D(a))、第1の中間パネルは壁4枚分の長さであり(図8D(a))、第2の中間パネルは壁6枚分の長さであり(図8D(b))、第3の中間パネルは壁7枚分の長さであり(図8D(c))、第4の中間パネルは壁7枚分の長さであり(図8D(d))、第5の中間パネルは壁7枚分の長さであり(図8D(e))、第6の中間パネルは壁6枚分の長さであり(図8D(f))、第7の中間パネルはの壁4枚分の長さであり(図8D(g))、最上パネルは壁2枚分の長さである(図8D(h))。
【0028】
完全に拡張された後、折り畳み式セル組立体10は、折り畳み式セル組立体10の外周面を容器99の壁の内側に接続することによって、容器99に入れることができる(図8C’と図8C’’に示したように完全な外側壁のある状態、又は図8C’’’に示したように外側壁のない状態で)。この構成では、(パネル14によって構成された)各セル16の各壁は、容器の壁の内の2枚と実質的に平行で、容器の壁の内の2枚と実質的に直角である。しかしながら、折り畳み式セル組立体10は、各セル16が実質的に平行四辺形となっている状態で部分的にしか拡張されていないときに使用されることがある。この構成では、各セル16の各壁は、容器の壁の内の2枚と平行である。折り畳み式セル組立体10は、折り畳まれた位置又はある程度折り畳まれた位置で、容器に入れられることもあり、折り畳み式セル組立体10は、(パネル14によって構成された)各セル16の各壁が容器の壁の内の2枚と平行となる(そして、容器が拡張されると、恐らく容器の壁の内の2枚と垂直となる)ことに注意されたい。
【0029】
折り畳み式セル組立体10は任意の方法で容器に接続することができる。例えば、折り畳み式セル組立体10は、壁に接着してもよくステープル留めしてもよい。更に、折り畳み式セル組立体10の外周面と壁の内側面はマジックテープ(登録商標)機構(例えば、Velcro)を使用して係合されてもく、マジックテープ(登録商標)の一方が折り畳み式セル組立体に接続され、マジックテープ(登録商標)の他方が壁の内側面に接続される。更に、容器は、折り畳み式セル組立体10と共に容器を折り畳むことができるようにヒンジ結合した角部又は他の方法で旋回可能にした角部を備えてもよい。更に、複数の折り畳み式セル組立体10は、折り畳み式セル組立体10全体に亘って水平方向(図1のZ方向と垂直方向)に切断するによって形成されてもよく、それにより2個の折り畳み式セル組立体10が作成される。
【0030】
図9Aと図9Bは、上の図5の方法で使用するための封止装置100を概略的に示す。封止装置100は、超音波溶接装置50と、アンビル又は類似の装置52とを有する。図9Aと図9Bに示したように、封止装置100は、組み立て中に折り畳み式セル組立体10を支持するための面104を備えた台102を有する。それぞれの封止即ち接続ステップで、超音波溶接装置50は、矢印106の方向に沿って下降してアンビル又は類似の装置52の上のパネル14と接触する。封止装置100は、封止即ち接続ステップにおいてパネル14を適所に保持するためにアンビル又は類似の装置52の両側に1対のクランプ108を有することができる。クランプ108は、旋回部分110と固定部分112とを有し、旋回部分110は、固定部分112に対して回転する。旋回部分110は、パネル14を保持するためのヘッド114を有する。示した実施形態では、アンビル又は類似の装置52は、U字型であり、前述のように製造の際にセル組立体10のセル16に挿入するための上部120と、台102の開口部124に滑り込むように構成された下部122とを有する。台102は、アンビル又は類似の装置52が開口部124に容易に滑り込んだり出たりすることができるように、ころ軸受や他の部品を有してもよい。封止装置100は、超音波溶接装置50をパネル14と接触させるための脚作動レバーを備えてもよい。更に、図9Aと図9Bの超音波溶接装置50は、ステープルガンや他の接続装置と置き換えることができる。また、上側部分120は、封止即ち接続ステップの際にパネル14に刻印するためのデザイン又は言葉を有してもよい。更に、アンビル又は類似の装置52は、上部120だけを有し、単独でセル16に挿入されてもよい。
【0031】
図10は、本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する別の方法を示す。図10の方法では、パネル14は全て同じ長さを有する。従って、最下パネル24は、支持面上に配置され、中間パネル28は、最下パネル24上に配置されて、最下パネル24に接続される。最下パネル24と中間パネル28は両方とも同じ長さを有する。この工程は、必要に応じた長さだけ継続することができる。同じ長さを有するパネルの接続が停止した後で、組立体の端部分1000を切り落とすことによって、セル組立体を切断して、容器壁と実質的に垂直又は実質的に平行になるように構成された壁を有する複数の実質的長方形のセルを有する折り畳み式セル組立体を構成することができる(例えば、図10(e)に示したように、3×4の折り畳み式セル組立体を構成する)。
【0032】
図11A〜図11Bは、本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する別の方法を示す。図11A〜図11Cの方法では、パネル14の内の少なくとも幾つかが、その端で隣接パネル14に接続されている(即ち、全てのパネル14が分離しているわけではない)。従って、パネル14は、図11Aに示したような1枚の繋がったシート300から構成されるか、図11Bと図11Cに示したように幾つかのシート300aから構成される。任意の構成の任意枚数のシート300aを使用することができる。
【0033】
図12Aは、本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する更に別の方法を示す。図12Aは、折り畳み式セル組立体10を構成するための高速で且つ自動化された工程を示す。図12Aに示したように、パネル14は、材料の1巻の大きなロール320から形成される。大きなロール320から材料が繰り出されると、材料は切断装置322によって個別のパネル14に切断される。次に、個々のパネル14が、位置合わせされ積み重ねられる。次に、パネル14は、前述の接続方法の何れか(例えば、図5〜図7と関連して述べた接続方法)を使用して互いに接続される。その後で、必要に応じて、前述のような折り畳み式セル組立体10全体に亘って水平方向(図1のZ方向と垂直)に切断することによって、複数の折り畳み式セル組立体10を形成することができる。最後に、必要に応じて、折り畳み式セル組立体10を、前述のように容器99に入れることができる。
【0034】
図12Bは、更に、本発明の折り畳み式セル組立体10を作成する更に別の方法を示す。図12Bは、折り畳み式セル組立体10を構成するための高速且つ自動化された工程を示す。図12Bに示したように、パネル14は、材料の幾つかのロール420から形成される。材料のロール420が巻き出されるとき、各ロール420からの材料は、材料を位置合わせし積み重ねることによって、隣りのロール420からの材料と隣接して配置される。次に、パネル14は、前述の接続方法の何れか(例えば、図5〜図7と関連して説明した接続方法)を使用して互いに接続される。例えば、パネル14に自動的に接着剤が付着されると共に、材料が圧接され、切断されてもよい。更に、材料は、折り目が予め付けられた状態でロール420上に配置されてもよく、ロール420から出てきた後で材料を位置合わせし積み重ねる前に折り目が付けられてもよい。その後で、必要に応じて、前述のように折り畳み式セル組立体10全体に亘って水平方向(図1のZ方向と垂直)に切断することによって、複数の折り畳み式セル組立体10を形成することができる。最後に、必要に応じて、前述のように折り畳み式セル組立体10を容器99に入れることができる。
【0035】
図13A〜図13Bは、折り畳み式セル組立体10の別の実施形態を示す。図13Aに示したように、折り畳み式セル組立体10は、前述の方法の何れかを使用して形成されると共に、折り畳み式セル組立体10に取り付けられた第1の側板340と、第2の側板342と、端板344とを有する。次に、端板344は、図13Bに示したように線346の方向に引っ張られて、セル16が長方形から平行四辺形セル16’に変化する。次に、図13Cに示したように、平行四辺形セル16’を有する折り畳み式セル組立体10が、容器99に入れられ、第1の側板340と第2の側板342と端板344とが、容器の内壁に接続される。
【0036】
図14Aと図14Bは、セル16内にパッドを有する折り畳み式セル組立体10の更に別の実施形態を示す。図14Aは、半剛性の壁(例えば、段ボール)を有する折り畳み式セル組立体10を示し、図14Bは、柔軟な壁(例えば、布、紙、又は波形加工紙)を有する折り畳み式セル組立体10を示す。図14Aと図14Bに示したように、(前述の方法の何れかを使用して)パネル14を接続する前又は接続した後でパネル14に複数のパッド360を接続することができる。パッド360は、セル16内の品物400が破損するのを防ぎ保護するために、セル16の2枚、3枚の又は4枚の壁に設けてもよい。パッド360は、発泡材、発泡ビニールシート、又は任意の他のパッド又は柔軟材料(又は、必要に応じて、硬性及び/又は剛性のある材料)で作成されてもよい。更に、パッド360は、壁全体を覆う必要はないが、品物400の壁との接点だけをで覆ってもよい。そのようなパッドは、摩耗性の品物が壁を破損するのを防ぎ、セル内の壊れ易い品物を保護することができる。パッド360を有する折り畳み式セル組立体10を構成した後で、必要に応じて、折り畳み式セル組立体10を容器99に入れることができる。
【0037】
図15A〜図15Eは、折り畳み式セル組立体10が容器500(図15Eを参照)を構成する折り畳み式セル組立体10の別の実施形態を示す。最初に、前に述べた方法の何れかを使用し、図15Aに示すように折り畳み式セル組立体10を作成することによって容器500が形成される。その後で、少なくとも1枚の剛性パネル502が、図15Bに示したように折り畳み式セル組立体10の底に接続される。図15Bに示したように、剛性パネル502の一方の端504だけが折り畳み式セル組立体10に接続される。次に、折り畳み式セル組立体10は、図15Cに示したように拡張することができる。その後で、少なくとも1枚の剛性パネル502が、線506(パネル502をパネル502の端部分504と残りの部分508に分割する)に沿って折り畳まれる。最後に、図15Eに示したように、パネル502の残りの部分508が、折り畳み式セル組立体10の底に接するように位置決めされる。パネル502は、テープ510や他の接続材料を使用して、互いに接続し及び/又は折り畳み式セル組立体に接続することができる。パネル502が、2本の折り畳み線506と2個の端部504を有する1枚のパネルを含み、各端504が、折り畳み式セル組立体10の両側に接続されてもよい。少なくとも1枚のパネル502を有するそのような折り畳み式セル組立体10は、容器99を必要としない。
【0038】
図16A〜図16Dは、折り畳み式セル組立体10が容器600a〜600dをそれぞれ構成する折り畳み式セル組立体10の別の実施形態を示す。図16A〜図16Dでは、折り畳み式セル組立体10のパネル14は、前述の位置と反対の姿勢で配置され、従って、各パネル14の端部34は自由であり、パネル14の外側は、4枚の壁を有するセル16ではなく、2枚又は3枚の壁だけを有する(外側の壁がない)セル16を構成する。しかしながら、セル16の外側の壁は、外側の堅固な支持壁によって形成される。その結果、容器600a〜600dは、最初に、前述の方法の何れかを使用して折り畳み式セル組立体10を作成することによって構成される。その後で、少なくとも1枚の剛性パネル602が、パネル14の端部34に接続される。従って、容器は、パネル14の端部34に取り付けられた長方形の壁を備えてもよく(図示せず)、容器600aは、パネル14の端部34に取り付けられた2枚のL字形壁604を備えてもよく(図16A)、容器600bは、パネル14の端部34に取り付けられた1枚のL字形壁604と2枚の真直ぐな壁606を備えてもよく(図16B)、容器600cは、パネル14の端部34に取り付けられた1枚のU字型壁608と1枚の真直ぐな壁606を備えてもよく(図16C)、容器600dは、パネル14の端部34に取り付けられた4枚の真直ぐな壁606を備えてもよい(図16A)。その後で、パネル14の底に平坦シート(図示せず)を取り付けることができる。図16A〜図16Dに示したような折り畳み式セル組立体10は、容器99を必要としない(しかし、折り畳み式セル組立体10を容器99に入れることはできる)。
【0039】
図17は、拡張形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態を示す。第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態は、複数の全長側壁を形成する複数の全長パネル1002と、複数の部分長側壁を形成する複数の部分長パネル1004とを有する。部分長パネル1004はそれぞれ、第1の折り畳み端部1006と第2の折り畳み端部1008とを有し、第1の折り畳み端部1006は、第2の折り畳み端部1008と反対方向に曲げられている。第1の折り畳み端部1006と第2の折り畳み端部1008はそれぞれ、全長パネル1002の内の1枚(例えば、1対の隣り合った全長パネル1002)に取り付けられ、それにより複数のセル1016が形成され、各セル1016は、1対の平行な全長パネル1002と1対の平行な部分長パネル1004とによって構成される。
【0040】
図18は、完全に折り畳まれた形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体の側面図である(説明のために距離が誇張されている)。図18は、また、本発明の第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態を形成する方法を示す。第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態を組み立てる際に、最下全長パネル1002が、支持面上に配置される。次に、最下全長パネル1002に第2列の部分長パネル1004が取り付けられる。例えば、接着剤は、各部分長パネル1004の第1の折り畳み端部1006が最下全長パネル1002と繋がる箇所1010に付けることができる(最下全長パネルの上又は第1の折り畳み端部1006の上に付けることができる)。その後に、第2の全長パネル1002が、第2列の部分長パネル1004の上に位置決めされ接続される。例えば、接着剤は、各部分長パネル1004の第2の折り畳み端部1008が第2の全長パネル1002と繋がる箇所1012に付けることができる(第2の全長パネルの上又は第2の折り畳み端部1008の上に付けることができる)。この工程は、第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態が完成するまで、全長パネル1002と部分長パネル1004の交互の行を交互に使用して継続される。次に、最上全長パネル1002と最下全長パネル1002を引き離すことによって、第2の折り畳み式セル組立体1000の第1の実施形態を拡張することができ、それにより、複数の長方形セル1016を有する箱形が形成される。
【0041】
折り畳み式セル組立体1000は、任意の材料(例えば、前述の第1の折り畳み式セル組立体10の材料)で作成されたパネルを有することができ、また任意の行列の任意数のセルを有することができる。更に、セル1016は、正方形でも長方形でもよい。また、(例えば、1行の部分長パネル1004の数を異ならせることによって)セルのサイズを異ならせることもできる(図21を参照)。また、折り畳み式セル組立体1000は、図5〜図16Dに関して前述した第1の折り畳み式セル組立体10の特徴の何れかを有するように構成されてもよく及び/又はそのような特徴を使用することもできる。
【0042】
図19は、拡張された形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体1000aの第2の実施形態の2例の平面図である。図20は、折り畳まれた形態の本発明の第2の折り畳み式セル組立体1000aの第2の実施形態の側面図である。第2の折り畳み式セル組立体1000aの第2の実施形態は、第2の折り畳み式セル組立体1000aの第2の実施形態の端の部分長パネル1004がないことを除き、第2の折り畳み式セル組立体1000aの第1の実施形態と同一である。第2の折り畳み式セル組立体1000aの第2の実施形態は、前述のように容器内に配置されるように構成される。図19の最も上の折り畳み式セル組立体1000aが、全て同じように折り畳まれた部分長パネル1004を有し(例えば、各部分長パネル1004では左側が上と右側が下)、図19の最も下の折り畳み式セル組立体1000aは、行毎に反対の向きを有する部分長パネル1004を有する(例えば、1つの縦の行の各部分長パネル1004では左側が上で右側が下、隣りの縦の行の各部分長パネル1004では右側が上で左側が下)ことに注意されたい。
【0043】
図1〜図16に開示したような折り畳み式セル組立体の第1の実施形態と、図17〜図20に開示したような折り畳み式セル組立体の第2の実施形態は両方とも(折り畳み式セル組立体の他の例と共に)は、(ある表面が別の表面と接触するように)パネルをそのパネル自体の上に折り重ねる必要なしにパネルを平坦面上に配置することによって形成することができ、それにより、折り畳み式セル組立体の作成方法が容易になる。
【0044】
図23A〜図23Dは、種々の折り畳み段階にある折り畳み式セル組立体を示す。図23A〜図23Dの折り畳み式セル組立体は、4枚の壁を有する折り畳み容器99を有し、4枚の壁は、折り畳み容器99が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように互いに対して旋回可能である。内側セル構造は、4枚の壁(又は、その内の少なくとも2枚)に接続されている。セル構造は、複数のセルを形成する複数の相互接続されたパネルを含み、これらのパネルは、柔軟で変形可能な材料(例えば、発泡ビニールシート、布、紙材料、及びフィルム(例えば、プラスチックフィルム))で形成される。折り畳み容器99は、内部にセル構造を有する状態で折り畳むことができ、その結果、図23Dに示したように折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになる。パネルは、容器99に接続する前に折り目が付けられなくてもよいことに注意されたい。
【0045】
図24は、パネルが容器99の底壁の底から離された状態の折り畳み式セル組立体1000を示す。折り畳み式セル組立体1000は、この図では容器99の壁に接続されており、従って、容器99の構造は、セル内に製品700を保持するためにセルを開状態に維持する。製品700の支持構造に使用される材料を少なくするために、パネルは、容器99の底壁から離される。
【0046】
図示した例では、パネルは、パネルの相互接続領域及び/又は容器への接続領域を考慮して追加の長さを有することができる。例えば、取り付け箇所が0.125インチの場合、各パネルは、そのパネルの取り付け箇所数に0.125を掛けた長さをパネルの全長に追加した長さとすることができる。その結果、折り畳み式セル組立体は、平らに折り畳み易くなり、また開かれたときにその実質的に長方形の構造を維持することができる。また、パネルの撓み易く又は柔軟な材料は、折り畳み式セル組立体を平らに折畳むことを容易にすると共に開かれたときに実質的に長方形の構造を維持するのに役立つ。
【0047】
従って、本出願は、折り畳み式容器又は箱内に取り出し可能に配置することができ且つ容器又は箱が実質的に平らな状態になったときにつぶれることができる、柔軟なパネルで作成された折り畳み式セル組立体の構造を可能にする。本明細書で使用されるとき、柔軟とは、パネルを曲げるようにできる折り目や切り目を必要とせずに曲げたり又は折ったりすることができることを意味し、パネルは、曲がった後のパネルの永久的な折り目や折り重なりを伴うことなく曲がった後でその元の形態に戻ることができる。更に、パネルは、その高さ全体に沿って接続されてもよく、パネルは、容器又は箱の床から離間されて折り畳み式容器又は箱に接続されてもよい。
【0048】
以上の詳細な説明は、好ましい実施形態についてだけものと考えられ、この実施形態の構成要素の内の少なくとも幾つかの特定の形態及び性質は、製造上の利点及び考慮事項並びに組み立て及び動作に関連する利点及び考慮事項に少なくとも部分的に基づいて決められるものである。当業者及び本発明を作成又は使用する人であれば、この好ましい実施形態の本質を学習した後で、この実施形態についての変形例を思い至ることがき、本発明は、そのような変形例及び代替の実施形態に役立つものであり有利である。例えば、図5の方法で使用するために封止装置100を示したが、他の封止装置を使用することができる。更に、前述のように複数の材料で作成されたパネルの場合には、2枚の隣接するパネルを接続するステップにおいて複数の材料を接続することができる(例えば、2枚の隣り合ったパネルを溶接するステップは、パネルの内の一方の2材料を接続する)。更に、パネルの接続は、まず折り畳み式セル組立体10の中間パネル(即ち、最上パネルより下で中間パネルより上のパネルの内の何れか)から始まり、パネルのスタックの最上又は最下まで作業し、次に反対側(即ち、それぞれパネルのスタックの最下又は最上まで)で作業することによって行ってもよい。更に、最上パネル26と最下パネル24だけの端部が隣接パネル14に接続され、最上パネル26と最下パネル24の間の他のパネル14だけが容器99の壁に接続されてもよい。何故なら、最上パネル26と最下パネル24の間のパネル14が相互に接続されない場合でも容器99の壁によってセル16の形態が維持されるためである。更に、最上パネル26と最下パネル24だけが(例えば、容器の向かい合った2枚の壁の間の角部又はそれに隣接して)容器99(例えば、固定箱、互いに折り畳み込んで固定箱に入れることができる4枚の壁、又は典型的な段ボール箱の4枚の壁)に接続されてもよい。従って、図面に示し前述した実施形態は、主に例示のためのものであり、本発明の範囲を限定するために使用されるべきでないことを理解されたい。更に、そのような概念は、特許請求の範囲の文言による別段の記述がない限り、以下の特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。
【符号の説明】
【0049】
10 折り畳み式セル組立体
14 パネル
16 セル
99 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式容器組立体であって、
4枚の壁を有する折り畳み容器であって、4枚の壁が、折り畳み容器が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように互いに対して旋回可能である折り畳み容器と、
4枚の壁の内の少なくとも2枚に接続された内側セル構造であって、柔軟で変形可能な材料で形成され、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有するセル構造とを備え、
折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる折り畳み式容器組立体。
【請求項2】
パネルは発泡ビニールシートで形成されている、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項3】
パネルは布で形成されている、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項4】
布は織布である、請求項3に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項5】
布は不織布である、請求項3に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項6】
折り畳み容器は波状材料を含む、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項7】
パネルは、容器に取り付けられる前に折り目が付けられない、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項8】
容器は更に底壁を有している、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項9】
パネルは底壁から離間されている、請求項8に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項10】
容器は底壁を有していない、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項11】
パネルは互いに接着されている、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項12】
パネルは互いに溶接されている、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項13】
セルは全て実質的に同じ断面形状を有する、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項14】
セルの内の少なくとも2個全てが異なる断面形状を有する、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項15】
4枚の壁は旋回点において互い旋回可能であり、内側セル構造は、旋回点の内の2点において4枚の壁の内の少なくとも2枚の壁に接続されている、請求項1に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項16】
折り畳み式容器組立体であって、
少なくとも2枚の壁を有する折り畳み容器と、
少なくとも2枚の壁に接続された内側セル構造であって、複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有するセル構造とを有し、
折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができ、
パネルは、容器への取り付け前に折り目が付けられない、折り畳み式容器組立体。
【請求項17】
パネルは発泡ビニールシートで形成されている、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項18】
パネルは布で形成されている、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項19】
布は織布である、請求項18に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項20】
布は不織布である、請求項18に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項21】
折り畳み容器は波状材料を有する、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項22】
容器は更に底壁を有している、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項23】
パネルは底壁から離間されている、請求項22に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項24】
パネルは互いに接着されている、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項25】
パネルは互いに溶接されている、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項26】
セルは全て実質的に同じ断面形状を有する、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項27】
少なくともセルの2枚が全て異なる断面形状を有する、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項28】
パネルは柔軟で変形可能な材料で形成されている、請求項16に記載の折り畳み式容器組立体。
【請求項29】
折り畳み式容器組立体を形成する方法であって、
少なくとも2枚の壁を有する折り畳み容器を提供するステップと、
複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有する内側セル構造を該少なくとも2枚の壁に接続するステップとを含み、
パネルは、内側セル構造を容器の少なくとも2枚の壁に接続するステップの前に折り目が付けられず、
折り畳み容器は、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになるように内側セル構造と共に折り畳むことができる折り畳み式容器組立体を形成する方法。
【請求項30】
折り畳み式容器組立体を形成する方法であって、
4枚の壁を有する折り畳み容器を提供するステップと、
複数のセルを構成する複数の相互接続されたパネルを有する内側セル構造を該4枚の壁の内の少なくとも2枚に接続するステップと、
折り畳み容器が平行四辺形状の動きでつぶれることができるように4枚の壁を互いに旋回させるステップとを含み、
折り畳み容器は、内側セル構造を有する状態で折り畳むことができ、その結果、折り畳み容器が折り畳み位置まで動かされたときに折り畳み式容器組立体が実質的に平らになる折り畳み式容器組立体を形成する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図4H】
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【図4I】
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【図8A】
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【図8B】
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【図C1】
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【図C2】
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【図C3】
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【図8D】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10(a)】
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【図10(b)】
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【図10(c)】
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【図10(d)】
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【図10(e)】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図23D】
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【図24】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−527312(P2010−527312A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508577(P2010−508577)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/063720
【国際公開番号】WO2008/144400
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509314688)ホーランド オーニング コーポレイション,ディ/ビィ/エィ インテグレイテッド ファブリック リソース (1)
【Fターム(参考)】