説明

センサー周辺の溶液環境を迅速に変化させるシステム及び方法

本発明はセンサーなどのナノスケール又はミクロスケールの対象物の周囲の溶液環境を変更するための微小流体システム及びそれを使用する方法を提供する。また、本発明は、受容体を、調節する、制御する、調製する及び検討するシステム及び方法も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)アゴニストによって活性化される受容体又はアンタゴニストによって不活性化される受容体を含有する細胞ベースのバイオセンサーを含んでなるチャンバー、及び
サンプル、アゴニスト、アンタゴニストの1つ又はそれ以上を送達する、複数の送達チャネル(各々のチャネルは、実質的に分離した水性流をチャンバーへ送達するための出口を含む)、を包含する基板を提供すること;及び
b)バイオセンサーを、2つ又はそれ以上の出口から出る流体流に、順次曝露すること;
を含んでなる、受容体を調節する、制御する、調製する又は検討する方法。
【請求項2】
前記チャンバーが、緩衝液、少なくとも1つのアゴニスト、少なくとも1つのアンタゴニスト、少なくとも1つのサンプル、又はこれらの組合せを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記曝露することが、選定された濃度のサンプルにバイオセンサーを選択的に曝露することである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記曝露することが、選定された時間選択的に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記チャネルに、1つ又はそれ以上の緩衝液を提供することを更に含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記バイオセンサーを、1つ又はそれ以上の緩衝液に曝露することを更に含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記バイオセンサーの1つ又はそれ以上の緩衝液への曝露することが、1つ又はそれ以上のサンプルへの曝露の間に散在する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1つ又はそれ以上の緩衝液への前記曝露することが、洗浄期間である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ又はそれ以上の緩衝液への前記曝露することが、休止期間である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
1つ又はそれ以上の緩衝液への前記曝露することが、洗浄及び休止期間である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
緩衝液における休止期間が、一連のサンプル曝露の間にあり、緩衝液における1つ又はそれ以上の洗浄期間によって相互に入り込んでいる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記バイオセンサーを、緩衝液及びサンプルの流れに、選択的に曝露することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記バイオセンサーを、交互に流れる緩衝液及びサンプルの流れに、選択的に曝露することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記受容体を、リガンド溶液に濃度が増加する順に曝露する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記受容体を、リガンド溶液に濃度が減少する順に曝露する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
受容体を、リガンド溶液に濃度が増加する順に曝露し、続いて、リガンド溶液に濃度が減少する順に曝露する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記受容体を、リガンド溶液に濃度が減少する順に曝露し、続いて、リガンド溶液に濃度が増加する順に曝露する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
モジュレーターの増減での曝露の後に、前記受容体を洗浄溶液に曝露する、請求項16又は17の何れか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記薬剤が、候補薬物、公知の薬物、疑いのある発癌物質、公知の発癌物質、候補毒剤、公知の毒剤及びイオンチャネルに直接的又は間接的に作用する薬剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記検討する方法が、受容体の記憶特性を検討する方法である、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記記憶機能が、短期間、中期間又は長期間の記憶機能である、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
バイオセンサーの記憶特性への薬物の効果を検討する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記曝露することが、1つ又はそれ以上のチャネルにわたって圧力低下を起こすことを更に含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
同じサンプルが、複数のチャネルに提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
異なる濃度のサンプルが、前記複数のチャネルに提供される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記サンプルに関する用量応答曲線を、作ることを更に含んでなる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記細胞ベースのバイオセンサーが、パッチクランプの細胞又はパッチクランプの細胞膜画分である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記パッチクランプの細胞を、位置決め装置に結合する又は連結するパッチクランプのピペットを使用して、出口に関連する位置に置く、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記サンプルが、アゴニストである、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記サンプルが、アンタゴニストである、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記サンプルが、候補分子である、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞ベースのバイオセンサーが、イオンチャネルを含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記受容体が、Gタンパク質結合受容体を含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記細胞ベースのバイオセンサーが、組換えにより発現させた受容体を含有する、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記組換えにより発現させた受容体が、オーファン受容体である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記反応を、細胞表面積を測定することによって決定する、請求項26に記載の方法。
【請求項37】
前記反応を、細胞ベースのバイオセンサーの電気特性を測定することによって決定する、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
前記サンプルが、神経伝達物質放出のモジュレーターである、請求項26に記載の方法。
【請求項39】
前記反応を、イオンチャネル透過性特性を測定することによって決定する、請求項26に記載の方法。
【請求項40】
細胞ベースのバイオセンサーを、2つ又はそれ以上の濃度のモジュレーターに順番に曝露すること(ここに於ける順番に行う曝露が、所定の運動状態のバイオセンサーを停止させる)、そして
モジュレーターへの曝露の間に、休止期間と洗浄期間とを交互に行うこと、
を含んでなる、不連続運動状態で受容体を調製する方法。
【請求項41】
前記順番に行う曝露が、約1ms〜約180分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記順番に行う曝露が、約1ms〜約60分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記順番に行う曝露が、約1ms〜数10分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
前記順番に行う曝露が、約1ms〜細胞死の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記休止が、約1ms〜約180分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
前記休止が、約1ms〜約60分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
前記休止が、約1ms〜数10分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項48】
前記休止が、約1ms〜細胞死の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項49】
前記洗浄期間が、約1ms〜約180分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項50】
前記洗浄期間が、約1ms〜約60分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項51】
前記洗浄期間が、約1ms〜数10分の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項52】
前記洗浄期間が、約1ms〜細胞死の範囲である、請求項40に記載の方法。
【請求項53】
バイオセンサーの分子記憶を決定することを更に含んでなる、請求項40に記載の方法。
【請求項54】
分子記憶を、モジュレーターの用量応答を測定することによって決定する、請求項40に記載の方法。
【請求項55】
センサーの周囲の溶液環境を変更する、複数のチャネル(各々のチャネルが出口を含む)を含有する基板、及び
センサーを出口からの流体流に選択的に曝露するための走査機構、
を更に含んでなる、システムを提供することを含む、請求項40に記載の方法。
【請求項56】
バイオセンサーを、濃度が増加するモジュレーターに曝露する、請求項40に記載の方法。
【請求項57】
バイオセンサーを、濃度が減少するモジュレーターに曝露する、請求項40に記載の方法。
【請求項58】
モジュレーターが、候補薬物、公知の薬物、疑いのある発癌物質、公知の発癌物質、候補毒剤、公知の毒剤、及びイオンチャネルに直接的又は間接的に作用する薬剤である、請求項40に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7−1】
image rotate

【図7−2】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24−1】
image rotate

【図24−2】
image rotate

【図25−1】
image rotate

【図25−2】
image rotate

【図26−1】
image rotate

【図26−2】
image rotate

【図27−1】
image rotate

【図27−2】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate


【公表番号】特表2008−526232(P2008−526232A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550491(P2007−550491)
【出願日】平成18年1月6日(2006.1.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/000431
【国際公開番号】WO2006/074350
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(507229283)セレクトリコン アーベー (2)
【Fターム(参考)】