説明

センサ付きコンロ用バーナ

【課題】バーナボディ7の内径が鍋底温度センサ5の支持パイプ51用の固定具13の横幅と同等かそれ以下になっても、固定具をバーナボディの立上り部71とオーバーラップする可及的に高い位置に配置できるようにしたセンサ付きコンロ用バーナを提供する。
【解決手段】バーナボディ7の立上り部71の周方向両側部71aの下面71bの高さが十分に高くなる前後方向位置にバーナボディ7の内周中心を位置させるため、内周中心をバーナボディ7の外周中心に対し前方に偏心させる。鍋底温度センサ5の支持パイプ51用の固定具13を、バーナボディ7の内周中心に合致する前後方向位置に、立上り部71の下面71bに干渉しない範囲で可及的に高く配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合管と、混合管の下流端から立上る立上り部を有する環状のバーナボディと、バーナボディ上に載置される環状のバーナキャップと、バーナキャップの上方に突出する鍋底温度センサとを備えるセンサ付きコンロ用バーナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2個の大バーナと1個の小バーナとを有する3口コンロにおいては、1個の大バーナを鍋底温度センサ付きのものとし、該センサにより調理容器の温度を検出して、調理容器の過熱を生じたときにバーナを消火し、揚げ物調理での油の発火を防止できるようにしている。然し、ユーザによってはセンサ付きバーナ以外のバーナで揚げ物調理を行うことがあり、安全性を担保するため、全てのバーナを鍋底温度センサ付きのものとすることが望まれている。
【0003】
ここで、従来の鍋底温度センサ付きの大バーナでは、バーナボディの内周面の輪郭である円の中心(内周中心)をバーナボディの外周面の輪郭である円の中心(外周中心)と同心にしている。そして、バーナキャップの下面外周部に、バーナボディの上面外周部に着座する環状壁を垂設して、この環状壁に形成した溝で炎孔を構成し、バーナキャップの内周に、バーナボディの内周面に嵌合するシール筒を垂設して、このシール筒の内周空間を通して鍋底温度センサをバーナキャップの上方に突出させている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、このものでは、鍋底温度センサを支持する支持パイプが、バーナボディの立上り部とオーバーラップする高さに配置した固定具にバーナボディの内周中心と同心の状態で固定されている。尚、固定具をバーナボディの立上り部の下端の高さより下方に配置することも可能であるが、これでは、コンロ本体の高さ寸法が増加し、また、支持パイプの長さが長くなってコストが高くなる。
【0005】
ところで、3口コンロの小バーナを上記大バーナと同様の構造で鍋底温度センサ付きのものとすることは困難である。以下、その理由を説明する。バーナボディの立上り部の周方向両側部は、混合管の上流端から下流端に向かう方向を前方として、バーナボディの支持剛性を確保するため、バーナボディの内外周中心より前方の位置まで延在している。立上り部の周方向両側部の下面は前上がりに傾斜しているが、バーナボディの内外周中心に合致する前後方向位置における下面の高さは比較的低い。そして、小バーナでは、バーナボディの内径が鍋底温度センサの支持パイプ用の固定具の横幅と同等かそれ以下となり、固定具をバーナボディの内周中心に合致する前後方向位置にバーナボディの立上り部とオーバーラップする高さで配置すると、固定具が立上り部の周方向両側部に干渉してしまう。そのため、固定具の配置高さを低くせざる得なくなる。その結果、コンロの薄型化を図ることが困難になると共に、支持パイプの長さが長くなって、コストアップを招いてしまう。
【特許文献1】特開平11−22975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、バーナボディの内径が鍋底温度センサの支持パイプ用の固定具の横幅と同等かそれ以下になっても、固定具をバーナボディの立上り部とオーバーラップする高さで配置できるようにしたセンサ付きコンロ用バーナを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、混合管と、混合管の下流端から立上る立上り部を有する環状のバーナボディと、バーナボディ上に載置される環状のバーナキャップと、バーナキャップの上方に突出する鍋底温度センサとを備えるセンサ付きコンロ用バーナであって、混合管の上流端から下流端に向かう方向を前方として、バーナボディの立上り部の周方向両側部の下面が前上がりに傾斜しているものにおいて、バーナボディの内周面の輪郭である円の中心を内周中心、バーナボディの外周面の輪郭である円の中心を外周中心として、内周中心が外周中心に対し前方に偏心し、内周中心より後方に位置するバーナボディの後部に、混合管からの混合気を立上り部を介して上方に導く混合気通路が形成され、バーナボディとバーナキャップとの間にスペーサが介設され、スペーサは、バーナボディの上面外周部に着座する着座部と、着座部から下方にのびてバーナボディの外周面に嵌合する下筒部と、着座部の外周から上方にのびる、バーナボディの内周中心と同心の上筒部とを有し、バーナキャップの下面外周部に、上筒部の上端に着座する環状壁が垂設されて、この環状壁に形成した溝で炎孔が構成され、バーナキャップの内周に、バーナボディの内周面に嵌合するシール筒が垂設され、このシール筒の内周空間を通して鍋底温度センサがバーナキャップの上方に突出すると共に、鍋底温度センサを支持する支持パイプをバーナボディの内周中心と同心の状態で固定する固定具がバーナボディの立上り部とオーバーラップする高さに配置されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、バーナボディの内周中心を外周中心に対し前方に偏心させるため、内周中心に合致する前後方向位置において、バーナボディの立上り部の周方向両側部の下面の高さは立上り部の上端と同等又はこれに近い高さになる。従って、バーナボディの内径が鍋底温度センサの支持パイプ用の固定具の横幅と同等かそれ以下であっても、固定具をバーナボディの立上り部の周方向両側部との干渉を生ずることなく、立上り部とオーバーラップする可及的に高い位置に配置することができる。その結果、コンロの薄型化を図ることができ、また、支持パイプの長さを短くしてコストダウンを図ることができる。
【0009】
尚、バーナボディの内周中心を外周中心に対し前方に偏心させると、バーナボディの前部では内周面と外周面との間の幅が狭くなり、この部分には混合気通路を形成できなくなる。従って、バーナボディにバーナキャップを直接載置したのでは、バーナキャップの前部の炎孔に対する混合気の分布性が悪くなる。一方、本発明では、バーナボディとバーナキャップとの間にスペーサを介設するため、バーナボディの後部に形成した混合気通路からの混合気がスペーサ内で全周に分布し、バーナキャップの前部の炎孔に対する混合気の分布性が悪化することはない。
【0010】
また、スペーサの上筒部はバーナボディの内周中心と同心であるため、上筒部の上端に着座するバーナキャップの下面外周部の環状壁もバーナボディの内周中心と同心になり、バーナボディの内周面に嵌合するバーナキャップの内周のシール筒もバーナボディの内周中心と同心になる。その結果、バーナボディの内周中心と同心に配置される鍋底温度センサと同心でバーナキャップが配置されることになり、体裁が良好に保たれる。
【0011】
また、本発明においては、スペーサの上筒部の前側の部分に径方向内方(後方)に凹入する窪み部が形成され、この窪み部に点火プラグが配置されることが望ましい。ここで、上筒部及びバーナキャップはバーナボディの内周中心と同心であって、バーナボディの内周中心が外周中心に対し前方に偏心しているため、上筒部の前側部分及びバーナキャップの外周の前側部分はバーナボディの外周面の前側部分から前方にかなり張り出す。従って、上筒部の前側部分に窪み部を形成しても、窪み部の直下にはバーナボディが存在せず、窪み部にバーナボディとの干渉を生ずることなく点火プラグを配置できる。更に、バーナキャップの外径を大きくすることなく、バーナキャップで点火プラグを上方から覆って、点火プラグを煮こぼれから保護できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1を参照して、1はコンロ本体、2はコンロ本体1の上面を覆う天板である。コンロは、図示した1個の小バーナ4の他に図示省略した2個の大バーナを備える3口コンロである。小バーナ4には、天板2上の五徳3に載置する調理容器(図示せず)の底面に当接して該容器の温度を検出する鍋底温度センサ5が付設されている。以下、小バーナ4の構造について詳述する。
【0013】
小バーナ4は、コンロ本体1内の台座1a上に固定される混合管6と、混合管6の下流端から立上る立上り部71を有する環状のバーナボディ7と、バーナボディ7上にスペーサ8を介して載置される環状のバーナキャップ9とを備えている。混合管6の上流端には、ダンパ61と、ダンパ61に挿入されるガスノズル62とが設けられている。ここで、混合管6の上流端から下流端に向かう方向を前方として、立上り部71の周方向両側部71aは、バーナボディ7の支持剛性を確保するため、バーナボディ7の前端近傍に亘って延在している。そして、立上り部71の周方向両側部71aの下面71bは前上がりに傾斜している。
【0014】
また、図4を参照して、バーナボディ7の内周面の輪郭である円の中心(内周中心)7aは、バーナボディ7の外周面の輪郭である円の中心(外周中心)7bに対し前方に偏心している。そして、内周中心7aより後方に位置するバーナボディ7の後部に、混合管6からの混合気(燃料ガスと一次空気との混合気体)を立上り部71を介して上方に導く混合気通路72が形成されている。
【0015】
スペーサ8は、バーナボディ7の上面外周部に着座する着座部81と、着座部81から下方にのびてバーナボディ7の外周面に嵌合する下筒部82と、着座部81の外周から上方にのびる上筒部83と、上筒部83の外周から外方に張り出して、天板2に開設したバーナ用開口を上方から覆う環状の庇部84とを有している。着座部81の周方向2箇所には径方向内方に張り出す固定部81aが形成されている。そして、図5に示す如く、バーナボディ7に固定部81aに対応するねじ孔73を形成し、スペーサ8を固定部81aにおいてバーナボディ7にねじ止めしている。
【0016】
上筒部83は、図3に示す如く、バーナボディ7の内周中心7aと同心である。また、上筒部83の前側部分には、径方向内方(後方)に凹入する窪み部83aが形成されている。そして、窪み部83aに、点火プラグ10と火炎検知用の熱電対11とを配置している。ここで、上筒部83が全周に亘り内周中心7aと同心の円筒状であると、バーナボディ7の内周中心7aが外周中心7bに対し前方に偏心しているため、上筒部83の前側部分はバーナボディ7の外周面の前側部分から前方にかなり張り出す。従って、上筒部83の前側部分に窪み部83aを形成しても、窪み部83aの直下にはバーナボディ7が存在せず、窪み部83aにバーナボディ7との干渉を生ずることなく点火プラグ10と熱電対11とを配置できる。尚、点火プラグ10と熱電対11は、バーナボディ7の前部下面に垂設したボス部74にねじ止めされるブラケット12に夫々クリップ12aにより固定されている。
【0017】
バーナキャップ9の下面外周部には、スペーサ8の上筒部83の上端に着座する環状壁91が垂設されている。この環状壁91には、周方向の間隔を存して複数の溝が形成されており、これら溝で炎孔92が構成される。また、環状壁91の前側の部分には、上筒部83の窪み部83aと同様に、径方向内方に凹入する窪み部91aが設けられ、この窪み部91aに臨ませて、点火用と火炎検知用の炎孔92´が形成されている。尚、上筒部83の内周面の周方向1箇所には溝部83bが形成されている。そして、環状壁91に溝部83bに係合する突起(図示せず)を形成して、上筒部83の窪み部83aに環状壁91の窪み部91aが合致する位相でバーナキャップ9が回り止めされるようにしている。
【0018】
また、バーナキャップ9の内周には、バーナボディ7の内周面に嵌合するシール筒93が垂設されている。そして、バーナボディ7の混合気通路72からの混合気がシール筒93とスペーサ8の上筒部83との間の空間で全周に分布して、炎孔92から噴出する。尚、バーナボディ7の内周中心7aを外周中心7bに対し前方に偏心させると、バーナボディ7の前部では内周面と外周面との間の幅が狭くなり、この部分には混合気通路を形成できなくなる。従って、バーナボディ7にバーナキャップ9を直接載置したのでは、バーナキャップ9の前部の炎孔92に対する混合気の分布性が悪くなる。一方、本実施形態では、バーナボディ7とバーナキャップ9との間にスペーサ8が介設されるため、バーナボディ7とバーナキャップ9との間に十分な分布スペースが確保され、バーナキャップ9の前部の炎孔92に対する混合気の分布性が悪化することはない。
【0019】
また、バーナキャップ9の前側の部分は、上筒部83の前側の部分に形成した窪み部83aの上方に張り出す。従って、バーナキャップ9の外径を大きくすることなく、窪み部83aに配置した点火プラグ10及び熱電対11をバーナキャップ9で上方から覆い、点火プラグ10及び熱電対11に煮こぼれ汁がかかることを防止できる。尚、バーナキャップ9の上面の前側の外周部分には、バーナキャップ9上に落下した煮こぼれ汁が下面に回り込んで点火プラグ10及び熱電対11の配置部に落下することを防止するため、土手部94が突設されている。
【0020】
鍋底温度センサ5は、シール筒93の内周空間を通してバーナキャップ9の上方に突出する。ここで、スペーサ8の上筒部83はバーナボディ7の内周中心7aと同心であるため、上筒部83の上端に着座するバーナキャップ9の下面外周部の環状壁91もバーナボディ7の内周中心7aと同心になり、バーナボディ7の内周面に嵌合するバーナキャップ9の内周のシール筒93もバーナボディ7の内周中心7aと同心になる。その結果、バーナボディ7の外周中心7bに対し内周中心7aが偏心していても、バーナボディ7の内周中心7aと同心に配置される鍋底温度センサ5と同心でバーナキャップ9が配置されることになり、体裁が良好に保たれる。
【0021】
鍋底温度センサ5は、上下方向に長手の支持パイプ51の上端に図外のばねにより上方に付勢した状態で取り付けられている。五徳3に調理容器を載置したとき、鍋底温度センサ5がその上端への調理容器の底面の当接で押下げられ、この押下げ反力で調理容器の底面に鍋底温度センサ5が密着して、調理容器の温度が検出される。鍋底温度センサ5の検出信号は、支持パイプ51の下端から導出されるリード線52を介してコンロのコントローラ(図示せず)に入力される。そして、鍋底温度センサ5の検出温度が所定の許容上限温度以上になったときに、バーナ4を消火し、調理容器の過熱を防止する。
【0022】
支持パイプ51は、バーナボディ7の立上り部71とオーバーラップする高さに配置した固定具13にバーナボディ7の内周中心7aと同心の状態で固定される。固定具13は、コンロ本体1内のバーナ4用の台座1aに起立状態で取り付けられるブラケット131と、ブラケット131との間に支持パイプ51を挟み込む押え板132とで構成されている。押え板132は、その横方向一側端に突設した爪片132aをブラケット131に形成した係合孔131aに係合させた状態で、横方向他側部においてブラケット131にねじ止めされる。また、ブラケット131と押え板132の上端には、支持パイプ51を伝って流下する煮こぼれ汁がリード線52に触れることを防止するためのフランジ部131b,132bが形成され、更に、ブラケット131の上端の横方向両側部には、剛性アップのため、押え板132の上縁に係合する曲げ部131cが形成されている。
【0023】
固定具13の横幅は、その剛性を確保すると共に、押え板132の取り扱いを容易にする上で然程小さくすることができない。そして、小バーナ4では、バーナボディ7の内径が固定具13の上端部の横幅と同等かそれ以下になってしまう。その結果、固定具13の配置高さは、バーナボディ7の立上り部71の周方向両側部71aの下面71bの高さにより制限されてしまう。そして、固定具13の配置高さが低くなると、コンロの薄型化を図ることが困難になると共に、支持パイプ51の長さが長くなって、コストアップを招いてしまう。
【0024】
この場合、バーナボディ7の立上り部71の周方向両側部71aの下面71bの前上がりの傾斜を急にして、固定具13の干渉を回避することも考えられる。然し、これでは、バーナボディ7の混合気通路72における混合気の流れが上向きになり過ぎて、スペーサ9を設けても、混合気の分布性が悪くなる。
【0025】
一方、本実施形態では、上記の如くバーナボディ7の内周中心7aが外周中心7bに対し前方に偏心している。そのため、バーナボディ7の立上り部71の周方向両側部71aの下面71bの前上がりの傾斜を然程急にしなくても、内周中心7aに合致する前後方向位置において、下面71bの高さは十分に高くなる。従って、バーナボディ7の内径が固定具13の横幅と同等かそれ以下であっても、固定具13を立上り部71の周方向両側部71aとの干渉を生ずることなく、立上り部71とオーバーラップする可及的に高い位置に配置することができる。その結果、コンロの薄型化を図ることができ、また、支持パイプ51の長さを短くしてコストダウンを図ることができる。
【0026】
以上、3口コンロの小バーナ4に本発明を適用した実施形態について説明したが、バーナボディの内径が鍋底温度センサの支持パイプ用の固定具の横幅と同等かそれ以下になるバーナにも同様に本発明を適用できる。また、上記実施形態では、スペーサ9の上筒部93の前側に設けた窪み部93aに点火プラグ10に加えて熱電対11を配置しているが、熱電対11は省略しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態のコンロ用バーナを備えるコンロの要部の断面図。
【図2】実施形態のコンロ用バーナの平面図。
【図3】実施形態のコンロ用バーナのバーナキャップを取外した状態の平面図。
【図4】図1のIV−IV線で切断した実施形態のコンロ用バーナの切断平面図。
【図5】図1のV−V線切断面図。
【符号の説明】
【0028】
4…コンロ用バーナ、5…鍋底温度センサ、51…支持パイプ、6…混合管、7…バーナボディ、7a…バーナボディの内周中心、7b…バーナボディの外周中心、71…立上り部、71a…立上り部の周方向両側部、71b…周方向両側部の下面、72…混合気通路、8…スペーサ、81…着座部、82…下筒部、83…上筒部、83a…窪み部、9…バーナキャップ、91…環状壁、92…炎孔、93…シール筒、10…点火プラグ、13…固定具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混合管と、混合管の下流端から立上る立上り部を有する環状のバーナボディと、バーナボディ上に載置される環状のバーナキャップと、バーナキャップの上方に突出する鍋底温度センサとを備えるセンサ付きコンロ用バーナであって、混合管の上流端から下流端に向かう方向を前方として、バーナボディの立上り部の周方向両側部の下面が前上がりに傾斜しているものにおいて、
バーナボディの内周面の輪郭である円の中心を内周中心、バーナボディの外周面の輪郭である円の中心を外周中心として、内周中心が外周中心に対し前方に偏心し、内周中心より後方に位置するバーナボディの後部に、混合管からの混合気を立上り部を介して上方に導く混合気通路が形成され、
バーナボディとバーナキャップとの間にスペーサが介設され、スペーサは、バーナボディの上面外周部に着座する着座部と、着座部から下方にのびてバーナボディの外周面に嵌合する下筒部と、着座部の外周から上方にのびる、バーナボディの内周中心と同心の上筒部とを有し、
バーナキャップの下面外周部に、上筒部の上端に着座する環状壁が垂設されて、この環状壁に形成した溝で炎孔が構成され、バーナキャップの内周に、バーナボディの内周面に嵌合するシール筒が垂設され、このシール筒の内周空間を通して鍋底温度センサがバーナキャップの上方に突出すると共に、
鍋底温度センサを支持する支持パイプをバーナボディの内周中心と同心の状態で固定する固定具がバーナボディの立上り部とオーバーラップする高さに配置されることを特徴とするセンサ付きコンロ用バーナ。
【請求項2】
前記スペーサの前記上筒部の前側の部分に径方向内方に凹入する窪み部が形成され、この窪み部に点火プラグが配置されることを特徴とする請求項1記載のセンサ付きコンロ用バーナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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