説明

ゼオライトを含有する歯磨剤組成物

歯磨剤組成物は、O.2μm未満の平均微結晶寸法を有する結晶質アルミノシリケートを洗浄剤として含有している。アルミノシリケートは20重量%以下の水分含有量になるまで乾燥したときでも、O.1μm未満の結晶寸法と2.5μm未満の凝集物寸法を有するPゼオライトであり得る。異なる結晶質アルミノシリケートを洗浄増進剤として存在させることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯磨剤組成物(dentifrice composition)、特に、洗浄剤として、特殊な結晶質アルミノシリケートを含有する歯磨剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
歯磨剤は、一般的に、付着物(deposite)の物理的磨耗により歯を機械的に清浄化し、磨くための研磨材(abrasive material)を含有しており、更に、化学的洗浄剤も包含している。
【0003】
研磨剤は、主として、歯の表面からの付着物の機械的除去、例えば、歯の表面に付着した薄膜(pellicle film)の除去を行うためのものである。薄膜は、例えば、茶及びコーヒーのごとき食品によって、及び、吐き出された巻きタバコの煙中のタール及び微粒によって変色しかつ着色しやすく、その結果、歯の外観を見苦しいものにする。かかる機械的除去は効果的な清浄化に重要なものであるが、歯に対する損傷、例えば掻き傷を最小にするためには、使用される研磨材が過度に過酷ものでないことが重要である。
【0004】
一般的に使用される研磨材はアルミナ類、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム及び非晶質シリカである。合成非晶質シリカは、その効率的な洗浄性、他の成分との相溶性及び吸油性、pH及び研磨性のごときその物理的特性のため、多くの場合、歯磨剤における研磨成分として好ましいものである。合成非晶質シリカは、通常、製造に費用を要するプレミアム製剤に使用される。
【0005】
白亜は低価格の歯磨剤において好ましい研磨剤であり、かかる低価格の歯磨剤が所望される場合、弗化物含有練り歯磨きを提供し得る。白亜は、通常、微粉砕天然白亜又は沈降炭酸カルシウムとして入手され、通常、30〜50重量%の配合水準で使用される。
【0006】
結晶質アルミノシリケート(ゼオライト)が歯磨剤組成物中の洗浄剤として使用されている。結晶質アルミノシリケートは機械的洗浄作用(研磨性)を有しておりかつカルシウムイオンを結合することが知られている。歯洗浄剤は比較的良好な洗浄性と歯についての最小の磨耗作用とを有することが望ましい。最も入手可能なゼオライトは、特に、洗浄を良好にするためにはより高い配合水準が要求されるため、通常、許容され得ない磨耗を伴なうことなしに適当な洗浄を行うためには、余りにも磨耗性が大きいことが認められている。
【0007】
W R GraceのGB 2082454号では1μm未満の平均結晶寸法を有する合成ゼオライト研磨剤/洗浄剤が使用されている。乾燥の際に結晶の凝集が生じてより大きい寸法になることを防止するためには、ゼオライトはフィルターケーキであることが好ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
驚くべきことに、今般、特定のアルミノシリケートは非常に小さい結晶寸法を有する乾燥した形で製造し、使用し得ること、そして、このアルミノシリケートは歯磨剤組成物中に配合した場合、より低い水準の磨耗性と良好な洗浄性を示すことが認められた。このアルミノシリケートは高い含有量で使用した場合、特に有用である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明によれば、0.2μm未満の平均微結晶寸法(average crystallite siza)
を有する結晶質アルミノシリケートを含有してなる歯磨剤組成物が提供される。
【0010】
本発明の歯磨剤組成物に有用な結晶質アルミノシリケートは、式:
M2/nO・AlO・xSiO・yHO
(式中、Mは金属部分を表し、該金属はnの原子価を有しており、xはシリカとアルミナのモル比を表し、yは水分子とアルミナ分子との比を表す)で表され得る。
【0011】
多数の結晶質アルミシリケートの構造と特性は、 Robert.E.Krieger.Publishing社発行、Donald.W.Greck著の標準的文献 “Zeolite Molecular Sieves”に記載されている。通常、前記実験式中のxの値は1.5〜10である。ゼオライトの気孔中に含有される水の量を表すyの値は広く変動し得る。無水物質においてはy=0であり、十分に水和されたゼオライトにおいては、yは、典型的には5までである。
【0012】
本発明に有用なゼオライトは天然産又は合成アルミノシリケートに基づくものであるが、好ましい形のゼオライトはゼオライト Pとして知られる構造を有する。特に好ましい形のゼオライトはEP-A-0 384 070、EP-A-0 565 364、EP-A-0 697 010、EP-A-0 742 780、
WO-A-96/14270、WO-A-96/34828及びWO-A-97/06102号に開示されているものである;これらの特許文献の全体の内容は参照として本明細書に包含される。EP-A-0 384 070号に記載されるゼオライト Pは、Mがアルカリ金属を表し、xが2.66までの値、好ましくは1.8-
2.66の値を有する場合の前記実験式を有しており、本発明に特に有用な構造を有する。より好ましくは、xは1.8〜2.4の範囲の値を有する。上記特許文献に記載されているゼオライト Pは、20重量%以下の水分含有量になるまで乾燥させた場合においても、0.2μmより十分に小さい結晶寸法と2.5μm未満の凝集体寸法を有するものを製造することが容易である。このことは、乾燥の際に凝集して大きな重量平均粒度になる他のゼオライトと対照的である。
【0013】
通常、好ましい形のゼオライト Pは、前記式におけるMがアルカリ金属イオンからなるものである。しかしながら、適当な形のゼオライト Pとしては、アルカリ金属部分Mの一部が多価金属部分で置換されてえいるものである。磨耗剤系のpHを調節することを希望する場合には、部分的交換ゼオライトが特に有用である。
【0014】
本発明の組成物中で使用されるアルミノシリケートのpHは、特に、上記したごとく部分的に交換されていない場合、通常、10を越える。本発明の組成物中に存在するアルミノシリケートがかかるイオン交換を受けているものである場合には、そのpHは、通常、10以下である。
【0015】
結晶質アルミノシリケートの平均微結晶寸法は、後記する試験を使用して測定して、好ましくは0.01〜0.1μm(典型的には0.1μm未満)、より好ましくは、0.02〜0.08μm又はそれ以下である。
【0016】
結晶質アルミノシリケートは、比較的低い、好ましくは120以下、より好ましくは100以下の放射性歯質磨耗度(Radioactive Dentine Abrasion)(RDA)を有すべきである。結晶質アルミノシリケートのRDAは、通常、30を越えるであろう。本発明の組成物系で使用されるアルミノシリケートを特徴ずけるRDA値は、後記試験で定義されるごときアルミノシリケートのスラリーを使用して測定される。
【0017】
しかしながら、完全な歯磨剤組成物、即ち、後記で定義するごとき任意の随意成分を含む歯磨剤組成物についてRDAを測定した場合には、得られるRDA値は大きく相違し得る。例えば、RDAは25〜200、好ましくは30〜180、より好ましくは50〜150であろう。
【0018】
更に、好ましいアルミノシリケートは、使用したとき、歯の表面に最小の掻き傷しか生じない。掻き傷は後記するPAV試験を使用して評価することができ、好ましいアルミノシリケートは4〜11、好ましくは4〜9、最も好ましくは4〜7のPAVを有する。
【0019】
アルミノシリケートは無水アルミノシリケートのグラム当り、Ca0、少なくとも100mg、好ましくは、無水アルミノシリケートのグラム当り、Ca0、少なくとも130mg、最も好ましくは、無水アルミノシリケートのグラム当り、Ca0、少なくとも150mgの、後記で定義するごときカルシウム結合能力を有する。
【0020】
アルミノシリケートは、好ましくは40cm/100gを越える吸油量、好ましくは、40〜100cm/100gの吸油量を有する。
【0021】
アルミノシリケートは、マルベルン マスターサイザー(Malvern Mastersizer:登録商標)を使用して測定して、少なくとも0.5μm、より一般的には、少なくとも1.0μm、例えば、少なくとも1.8μmの重量平均粒度を有することが好ましい。アルミノシリケートは、マルベルン マスターサイザー(Malvern Mastersizer:登録商標)を使用して測定して、多くとも10.0μm、より一般的には、多くとも5.0μm、例えば、多くとも3.0μmの重量平均粒度を有することが好ましい。アルミノシリケートについて最も好ましい範囲は 2.0〜2.5μmである。
【0022】
結晶質アルミノシリケートは本発明の歯磨剤組成物中の唯一の研磨剤/洗浄剤であるか又は追加の研磨剤/洗浄剤も存在させ得る。かかる追加の研磨剤/洗浄剤の一つは異なる結晶質アルミノシリケート、例えば、A、X又はY型ゼオライトであり、これらは洗浄増進剤(cleaning booster)(以下においては、“ブースターゼオライト”と称する)として作用する。存在する場合、ブースターゼオライトの量は、通常、前記したゼオライト(“主”ゼオライト)の量より少ないであろう。
【0023】
ブースターゼオライトは、好ましくは100〜300の範囲、より好ましくは100〜250の範囲のRDAを有する。ブースターゼオライトのPAVは、好ましくは9〜25の範囲、より好ましくは9〜20の範囲である。ブースターゼオライトのRDAとPAVは、両者とも、主ゼオライトのそれらより大きいであろう。ブースターゼオライトの好ましい吸油量は30〜100cm/100gであり、より好ましくは30〜50cm/100gである。ブースターゼオライトの重量平均粒度は、好ましくは、2.0〜5.0μmである。ブースターゼオライトは、典型的には、約0.2
μmを越える、好ましくは約1.0μmを越える重量平均粒度を有する。
【0024】
本発明の歯磨剤系中に存在する結晶質アルミノシリケートとブースターゼオライトの割合を変動させることにより最適の洗浄性を提供しかつ磨耗を制御し得る。一般的には、する結晶質アルミノシリケートとブースターゼオライトの重量比は40:1〜1:1である。この比は、好ましくは9:1〜3:2であり、最も好ましくは4:1〜7:3である。
【0025】
本発明の歯磨剤組成物中に存在する結晶質アルミノシリケートの量(ブースターゼオライトを含まない量)は、好ましくは、歯磨剤組成物の10〜50重量%である。特定のアルミノシリケートを唯一の研磨剤/洗浄剤として使用した場合には、アルミノシリケートは好ましくは歯磨剤組成物の25〜50重量%、より好ましくは35〜50重量%、最も好ましくは35〜45重量%の範囲で存在させる。特定のアルミノシリケートをブースターゼオライトと共に使用した場合には、特定のアルミノシリケートは、好ましくは歯磨剤組成物の10〜40重量%、最も好ましくは25〜35重量%の範囲で存在させる。
【0026】
存在させる場合、ブースターゼオライトは、好ましくは、歯磨剤組成物15重量%までの量、より好ましくは1〜10重量%の量、最も好ましくは1〜6重量%の量で存在させる。
【0027】
本発明の歯磨剤組成物は効果的な洗浄を行うことができ、RDAによって測定される磨耗の水準が制御されており、同様の性能を有するシリカ製剤より廉価である。
【0028】
組成物の洗浄能力はFT100清浄化試験(FT100 Cleaning test)として知られる試験(その詳細は以下で述べる)によって評価し得る。研磨剤系は歯磨剤組成物中で試験する。本発明の好ましい歯磨剤組成物は少なくとも50%、より好ましくは、少なくとも60%、最も好ましくは70%以上のFT100洗浄値を有する。
【0029】
本発明の歯磨剤組成物はペースト、ゲル、クリーム、液体、チューインガム又は粉末のごとき歯磨剤組成物に適当な任意の形態であり得る。
【0030】
歯磨剤組成物が口腔内で許容されるビヒクル中にアルミノシリケートを含有する練り歯磨き、クリーム又は液体である場合、口腔内で許容されるビヒクルは、典型的には、少なくとも1種の湿潤剤、例えばグリセロールのごときポリオール、ソルビトールシロップ、ポロプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラクチトール、キシリトール又は水素化コーンシロップを含有している。湿潤剤の合計量は、通常、組成物の約10〜約85重量%、好ましくは組成物の約10〜約50重量%、最も好ましくは組成物の約10〜約40重量%である。
【0031】
“口腔内で許容される担体”(orally acceptable carier)という用語は、本発明の歯磨剤組成物を安全にかつ効果的な仕方で口腔に適用するのに適当なビヒクルを意味する。
【0032】
通常、本発明の歯磨剤組成物の成分として、約1〜約90重量%、好ましくは約10〜60重量%、より好ましくは約15〜30重量%の量の水を存在させる。
【0033】
口腔内で許容されるビヒクルは、場合により、1種又はそれ以上の表面活性剤、甘味剤、香料、虫歯予防剤(弗化物イオン源の他に)、歯垢防止剤(anti-plaque agent)、トリクロサン(triclosan)又はセチルピリジニウム クロライドのごとき抗菌剤、硝酸カリウム又は弗化ストロンチウムのごとき歯脱感作剤(tooth desensitizing agent)、着色剤及び顔料を含有し得る。
【0034】
表面活性剤はアニオン、ノニオン及び両性イオン表面活性剤及びその混合物から選択することができ、全て、口腔で使用するのに適している。本発明の歯磨剤組成物中に存在させる表面活性剤の量は典型的には、約0.1〜約3重量%(100%表面活性剤活性に基づく)である。
【0035】
適当なアニオン表面活性剤としては石鹸、アルキルサルフェート(例えば、ナトリウム ラウリル サルフェートのごとき、アルキル部分に10〜18個の炭素原子を有するアルキルサルフェートの水溶性塩)、アルキルエーテルサルフェート、アルカリールスルホネート、アルカノイルイソチオネート、アルカノイルタウレート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、N-アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート及びアルファ−オレフィンスルホネート、特に、これらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウム及びモノ−、ジ−及びトリ-エタノールアミン塩が挙げられる。アルキル及びアシル基は、通常、8〜18個の炭素原子を含有しておりかつ飽和されていてもよい。アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルホスフェート及びアルキルエーテルカルボキシレートは、分子当り、1〜10個のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド基、好ましくは分子当り、2〜3個のエチレンオキシド基を含有し得る。好ましいアニオン表面活性剤の例としては、ナトリウムラウリルサルフェート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、ナトリウムラウロイルサルコシネート及びナトリウムココナットモノグリセライドスルホネートが挙げられる。
【0036】
本発明の歯磨剤組成物中で使用するのに適当であり得るノニオン表面活性剤としては脂肪酸のソルビタン及びポリグリセロールエステル並びにエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック共重合体が挙げられる。
【0037】
適当な両性イオン表面活性剤としてはコカミドプロピルベタイン及びスルホベタインのごときベタインが挙げられる。
【0038】
本発明の歯磨剤組成物は、該組成物に所望の物理的特性(例えばペースト状、クリーム状又は液状)を与えるために及びアルミノシリケートが組成物中で安定に分散したままになるように、1種又はそれ以上の増粘剤及び/又は懸濁剤を含有することが好ましい。
【0039】
本発明の歯磨剤組成物を増粘するための特に好ましい方法は、増粘シリカ(thickening
silica)を、通常、重合体懸濁剤又は増粘剤と組合わせて包含させることからなる。単独で使用するか又は増粘シリカと併用し得る適当な周知の重合体懸濁剤又は増粘剤としてはポリアクリル酸、アクリル酸の共重合体及び架橋重合体、アクリル酸と疎水性モノマーとの共重合体、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルとの共重合体、アクリル酸とアクリレートエステル、エチレングリコールのエステル又はポリエチレングリコールのエステル(例えば、その脂肪酸エステル)との架橋共重合体、キサンタン及びグアーガムのごときヘテロ多糖類及びナトリウムカルボキシメチルセルロースのごときセルロース誘導体が挙げられる。特に適当な懸濁剤又は増粘剤としてはキサンタン及びナトリウムカルボキシメチルセルロースが挙げられる。これらの増粘剤(これらは単独で又は前記した物質の2種又はそれ以上の混合物として使用し得る)は、全体で約0.1〜約5重量%の量で組成物中に存在させ得る。シリカ増粘剤と併用する場合には、これらを0.1〜5.0重量%の量で存在させることが好ましい。INEOS Silicas Limited(Warrington UK)からソルボシル
(Solbosil) TC15の商品名で販売されているシリカのごときシリカ増粘剤は、存在する場合は、組成物の約0.1〜約 15重量%、好ましくは約1〜10重量%を占める。
【0040】
歯磨剤組成物中で慣用されている1種又はそれ以上の成分を本発明の歯磨剤組成物中に存在させることができるが、かかる成分としては下記のものが挙げられる:ペパーミント、スペアミントのごとき香料物質;人工甘味料;香料又は呼気爽快化剤(breath
freshening agent);真珠光沢化剤(pearlescing agent);過酸化水素又は過酢酸のごときペルオキシ化合物;不透明剤;顔料及び着色剤;防腐剤;加湿剤;弗化物含有化合物;虫歯予防及び歯垢防止剤;歯石防止剤;過敏症防止剤(anti-hypersensitivity agent);クエン酸亜鉛、トリクロサン(Ciba Geigy)のごとき治療薬;タンパク質;酵素;塩類;ベーキングソーダ及びpH調節剤。
【0041】
口腔で許容される水性ビヒクルを使用した場合には、所望の安定性と流動特性を有する本発明の組成物、例えば、練り歯磨きを提供するためには、歯磨剤組成物はソルビトール、グリセリン、ポリエチレングリコール又はキシリトールのごとき加湿剤を約10〜80重量%;約0.25〜約5重量%の洗浄剤;0〜約2重量%の甘味剤;0〜約2重量%の香料を、水及び有効量の、例えば、約0.1〜約15重量%の結合剤兼増粘剤と共に含有することが適当である。
【0042】
本発明の歯磨剤組成物のpHは、好ましくは約6〜10.5、より好ましくは約7〜9.5である。典型的には、歯磨剤組成物は、適当なpHを提供するために、水酸化ナトリウムを、例えば1.0重量%まで又はそれ以上含有し得る。
【0043】
口腔内で許容される担体は、細菌(虫歯)及び/又は食物の酸性成分(腐食)による鉱質消失に対する保護剤として弗化物イオン源も含有し得る。弗化物イオン源は、これらの目的のために練り歯磨き中で慣用的に使用されている化合物の任意のもの、例えば、弗化ナトリウム、アルカリ金属モノフルオロホスフェート、弗化第一錫などによって提供されるが、モノフルオロリン酸ナトリウムのごときアルカリ金属モノフルオロホスフェートが好ましい。弗化物イオン源は虫歯の保護についての公知の仕方で作用する。弗化物イオン源は、安全であるが、虫歯防止及び腐食防止の利益を提供するのに十分な量、例えば、弗化物イオンとして約25ppm〜約3500ppm、好ましくは、約1100ppmを提供するのに十分な量で使用されるであろう。例えば、歯磨剤組成物は0.1〜0.5重量%のアルカリ金属弗化物、例えば弗化ナトリウムを含有し得る。
【0044】
本発明の歯磨剤組成物はかかる組成物を製造する慣用の方法で製造し得る。ペースト及びクリームは慣用の技術で、例えば真空下、高速剪断混合系を使用して製造し得る。
【0045】
歯磨剤組成物中の研磨/洗浄剤の特徴を調べるのに使用される試験は以下に述べる通りである。
【0046】
放射性歯質磨耗度(Radioactive Dentine Abrasion)試験(RDA)
この試験の手法は米国歯科協会によって推奨されている歯磨剤研磨度の評価方法に従がっている(Journal of Dental Research 55 (4), 563, 1976参照)。この手法においては、取出したヒトの歯に中性子束を照射し、標準のブラシ掛け方式にかける。歯根における象牙質から取出した放射性リン32を、試験した歯磨剤の研磨指数として用いる。ナトリウムカルボキシメチルセルロースの0.5%水溶液50cm3中に10gのピロリン酸カルシウムを含有する対照スラリーも測定し、この混合物のRDAを任意に100として採用する。結晶質アルミノシリケートについて粉末RDAを測定するためには、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの0.5%水溶液50cm3中に10.0gのアルミノシリケートを含有する懸濁物を調製し、該懸濁物を同じブラシ掛け方式にかける。本発明の歯磨剤組成物についてRDA値を測定するためには、25gの歯磨剤組成物と40cm3の水とから供試スラリーを製造し、このスラリーを同じブラシ掛け方式にかける。
【0047】
プラスチック研磨値(Plastics Abrasion Value)(PAV)
この試験はソルビトール/グリセロール混合物中のアルミノシリケートの懸濁物と接触しているパースペックス(Perspex:登録商標)板を歯ブラシヘッドでブラシ掛けすることからなる。パースペックス(登録商標)は象牙質と同様な硬度を有する。従って、パースペックス(登録商標)上に引掻きを生じる物質は象牙質にも同様な量の引掻きを生じ易い。通常スラリー濃度は次の通りである。
【0048】
アルミノシリケート 2.5g
グリセロール 10.0g
ソルビトールシロップ 23.0g
*シロップは70%ソルビトール/30%水を含有する
全ての成分をビーカー中に秤量し、簡単な攪拌機を用いて1500rpmで2分間分散させる。英国、Lucite International UK社製の標準のパースペックス(PERSPEX)透明流延アクリルシート、等級 000の110mm×55mm×3mmシートを試験に用いる。
【0049】
試験は Sheen Instruments社によって生産された改良ウェットスクラブ研磨試験機を用いて実施する。ホルダーを交換することにより刷毛の代りに歯ブラシを用い得るように改良されている。更に、145gの重量を有するブラシ組立て体に400gの錘りを取付けてブラシをパースペックスシートに押し付ける。歯ブラシは、丸い末端フィラメントと中位の肌理(textre)とを有する多重植毛された平坦な刈り込み(trim)ナイロンヘッドを有する;例えば周知のプロフェッショナル メンタデント(Professional Mentadent)Pゴムヘルスデザイン又はこれと均等な歯ブラシを有する。
【0050】
45°のプラスペック光沢ヘッド検出器(Plaspec gloss head detector)と標準(50%の光沢)反射板とを用いて検流計を検量する。検流計(ガルバノメーター)の読み取りをこれらの条件下で50の値に調節する。次いで同じ反射率装置を用いて新たなパースペックスシートの読み取りを行なう。次いでパースペックスシートの新たな試験片をホルダーに取付ける。ブラシ掛け行程を完全に潤滑させるのに十分な、分散されたアルミノシリケート2cm3を該シート上に配置し、ブラシヘッドをシート上に降下させる。機械を始動させ、錘りのついたブラシヘッドをシート上で300ストローク移動させる。パースペックスシートをホルダーから取り出し、全ての懸濁物を洗い出す。次いでパースペックスシートを乾燥させ、その光沢値を再び測定する。研磨値は研磨されていない光沢値と研磨後の光沢値との間の差である。既知の研磨剤に応用した時、この試験手法により次の典型的な値が得られる。
【0051】
PAV
炭酸カルシウム(15μm) 32
シリカキセロゲル(10μm)英国特許1 262 292号により製造 25
アルミナ三水和物(ギブサイト社)(15μm) 16
ピロリン酸カルシウム(10μm) 14
リン酸二カルシウム二水和物(15μm) 7
吸油量
吸油量はASTM スパチュラ練り合せ(spatula rub-out)法(American Society of Test Material標準規格D281)により測定する。試験の原理は、スパチュラで切断した時でも破断又は分離しない剛質のパテ様ペーストが形成されるまで平滑な表面上でスパチュラでこすることにより亜麻仁油をシリカ又はアルミノケイ酸塩と混合することである。次いで吸油量は次の等式により、この条件を達成するのに用いた油の容量(Vcm3)とアルミノシリケートの重量(W.g)とから算出する;
吸油量=(V×100)/W 即ち、油のcm3/アルミノシリケート100gにより表わす。
【0052】
マルベルン マスターサイザー(登録商標)による重量平均粒度
アルミノシリケートの重量平均粒度は、300RFレンズとMS17試料提示単位とを有するマルベルン マスターサイザー(Malvern Mastersizer:登録商標)、モデルSを用いて測定する。Malvern Instruments社製のこの装置は低出力のHe/Neレーザーを用いるフラウンホーファー回折の原理を用いる。測定前に、試料を超音波により水中に30秒間分散させて水性懸濁物を形成する。マルベルン マスターサイザー(登録商標)によりアルミノシリケートの重量粒度分布を測定する。重量平均粒度(d50)即ち50パーセンチル及び何れか特定の寸法以下の材料の百分率は該装置によって生成したデータから容易に得られる。
【0053】
アルミノシリケートの平均微結晶寸法
平均微結晶寸法は走査電子顕微鏡で撮った写真から測定する。結晶質アルミノシリケートを約1〜3重量%の水分にまで乾燥させ、凝集体を乳棒及び乳鉢で破砕する。写真からは、十分な個数例えば100個の結晶が計数され、それらの寸法を測定して統計上有意な平均(算術平均)寸法を決定する。
【0054】
アルミノシリケートのカルシウム結合能力
アルミノシリケートを先ず飽和塩化ナトリウム溶液上で恒量にまで平衡させ、水分を測定する。1gdm-3(乾量)に対応する量で或る量を1cm3の水に分散させ、得られる分散液を、0.01M NaCl溶液(50cm3)及び0.05M CaCl2(3.923cm3)よりなる総容量54.923cm3の攪拌溶液に注入する。これは1dm3当り200mgのCaOの濃度に対応し、即ちSi:Al比1.00のアルミノケイ酸塩により成形し得る理論最大量(197mg)よりわずかに大きい。該分散液を25℃の温度で15分間激しく攪拌し、その後にカルシウム電極を用いてCa2+イオン濃度を測定する。測定したCa2+イオン濃度を当初の濃度から差引いてアルミノケイ酸塩試料の実効カルシウム結合能力を得る。
【0055】
FT100清浄化試験
この試験は、P.L. Dawson等によりJ. Cosmet. Sci., 49, 275~283(1998)に掲載された“Dental stain prevention by abrasive toothpastes:A new in vitro test and its correlation with clinical observations“に十分に記載されている。
【0056】
試験すべき研磨剤系を次の歯磨剤組成物1に配合する。
【0057】

【0058】
量A及びBは供試下の研磨剤系により決定する。増粘用シリカ(”C”)の量は、以下に定義した練り歯磨きの凝着試験により測定するとペーストの凝着が150〜430gの範囲になるように調節する。
【0059】
基材
高度に研磨した17mmの焼結した、純粋なヒドロキシアパタイト(HAP)円板よりなる基材を調製する。該円板はブエラー(Buehler)回転グラインダー及びP600湿潤紙を用い、続いてP1200ラップ紙を用いて研磨して、エナメル歯表面に似た鏡状の仕上げ面を得る。次いで、清浄化前の円板の白色度(CIE 1976 L*a*b*システムを用いる)L*(クリーン)をミノルタ色度計CR200を用いて測定し、標準の検量タイルに対して検量する。
【0060】
着色(Staining)
タンニン酸の0.5重量%溶液50gと第二鉄硫酸アンモニウムの0.5重量%溶液50gとを混合して暗色を有する新たなコロイド状鉄(III)タンニン酸錯体 (“”タンニン酸 第二鉄“)を形成することにより新たな着色汚染溶液を調製する。この新たな混合物を微細なリス毛のヘアブラシを用いてHAP円板状に塗布し、加温ヘアドライヤーを用いて温和に乾燥させる。十分な個数の汚染溶液の被覆層を施用して、ミノルタ色度計CR200を用いて測定するとL*=50+/−5の暗色測定値を生成する。この値をL*(汚染した)と呼ぶ。
【0061】
練り歯磨スラリーの調製
次の成分よりなる希釈剤を調製する;
重量%
ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC 7M) 0.5
グリセロール 5.0
ホルマリン 0.1
脱塩水 94.4
供試下の練り歯磨をプラスチックビーカー中に秤量し、次の重量割合;
練り歯磨 33.3%;希釈剤 33.3%;水 33.3%
で希釈剤及び脱塩水と混合して100gの練り歯磨きスラリー製剤を製造し、これを1分間4000r.p.m.で高剪断ハイドルフ(Heidolph)ミキサーで混合する。練り歯磨きスラリーは沈降を避けるために試験を行なう直前に製造する。
【0062】
ブラシ掛け(Brushing)
次いで、汚染したHAP円板を供試練り歯磨スラリーを含有する容器の底部に水平に載置し、263gの秤量した歯ブラシヘッドを、機械的な洗浄機(改質したマーチンデール研磨試験機)を用いて円板表面上で振動させる。1分当り150サイクルの振動速度を用いる。歯ブラシヘッドは34本のタフト植毛された、平坦なトリムの0.2mm剛毛ナイロンヘッドであり、線状のボールベアリングに載置した竪型スピンドル上に装填した錘りによって秤量した。FT100試験については100回の振動後の汚染除去を監視した。清浄化後のHAP円板の白色度L*(清浄化した)をミノルタ色度計CR200を用いて測定する。清浄化はFT100除去率%として定義する;
FT100除去率%=L*(清浄化)−L*(汚染)/ L*(クリーン)−L*(汚染)x 100
練り歯磨の凝着(cohesion)
練り歯磨の凝着はこれを練り歯磨のチューブから歯ブラシ上に押出した時に形成されるリボン形の「立上がり」特性の良好な尺度である。より高い凝着値はより堅固な練り歯磨きリボンを示し、然るに低い凝着値は低粘度の不十分に構成された練り歯磨きから得られ、歯ブラシの剛毛中に急速に垂れる。歯磨き剤は、垂れさがらずしかも余りにも堅固でない良好な品質と押出可能なリボン形を与えるように150〜430gの範囲内の凝着力を有するのが一般に要求される。
【0063】
試験の基本原理は2枚の平行な板を離して引張るのに必要とされる重量(g数)を測定するものであり、2枚の板に挟んだ練り歯磨の特定層を有する。目的の構成装置は次の部材よりなる;
1)ばねが100mmの長さに0から430gまで延長し得るバネ秤り。バネは10gの間隔で零乃至430gの検量目盛を有し、試験の開始時に零に調節し得る。
【0064】
2)モーターで駆動されるラチェット、これは底部板に取付けてありこれを用いて底部板に1分当り5cmの一定の均一な平滑で竪方向の引張りを印加できる。
【0065】
3)直径64mmの研磨したクロム製の円板上部板、これはバネ秤りに結合し得るフックを上側に有する。研磨した板は、該板の一体部分として該板の下側に研磨したクロムの3枚の小さな同一のスペーサー片を有する。これらのスペーサー片は4mmの深さに突出しており、装置を組立てて試験を行なう時には練り歯磨きの被膜厚さを測定する。
【0066】
4)モーターで駆動されるラチェットの下側に取付けた直径76mmの研磨したクロム製の円板下部板。上部板が中心から同心円的に下部板上に定置し得るように2本の短いペグを板の上部に定置し得る。
【0067】
5)上部板を下部板上に同心円的に位置させることができしかも下部板が大体水平(装置の基部で水準フィートの使用によって達成される)であるように下部板を調節させることができる金属製の骨組。
【0068】
15〜20gの練り歯磨を上部板の下側に均一に分布させ、上部板を下部板の上部に細心に位置させ、その際2個の短かいペグを用いて上部板の端を定置させる。全ての3個のスペーサーが下部板と接触されるまで上部板を下部板上にしっかりと押下げる。2枚の板の間から搾り出された過剰の練り歯磨をスパチュラで除去し、こうして練り歯磨が上部板の直径を越えて伸張しないようにする。次いで上部板をバネ秤りに接続させ、目盛を零gに設定する。次いで装置を始動させてモーター駆動ラチェットを下部板に降下させる。バネは徐々に伸張され、練り歯磨剤で挟んだ2枚の平行な板が最後には離れて引張られる時に最高の所見重量を記録する。これがg数で記録した練り歯磨剤凝着力である。
【0069】
本発明を次の実施例によって例示するが、これに限定されるものではない。
【0070】
実施例
本発明の使用を示すために、前記歯磨用製剤1を、粒子成分A、B及びCを下記の実施例に従って変化させたベース製剤として使用した。
【0071】
実施例1
歯磨用製剤1中で40重量%のダウシル(Doucil)A24ゼオライトを結晶質アルミノシリケート研磨剤Aとして使用した。この実施例ではブースラーゼオライト B又は増粘用シリカ Cは使用しなかった。使用した洗浄剤粒子の特性は表1に示されている。
【0072】
得られた練歯磨きの性質は表2に示されている。
【0073】
実施例2
歯磨用製剤1中で、14重量%のダウシルA24ゼオライトを結晶質アルミノシリケート研磨剤Aとして使用し、6重量%のダウシル4Aゼオライトをブースラーゼオライト Bとして使用し、これらと一緒に、7重量%の増粘用シリカ Cを使用した。使用した洗浄剤粒子の特性は表1に示されている。
【0074】
得られた練歯磨の性質は表2に示されている。
【0075】

【0076】



【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.2μm未満の平均微結晶寸法を有する結晶質アルミノシリケートを含有してなる歯磨剤組成物。
【請求項2】
アルミノシリケートは、式:M2/nO・AlO・xSiO・yHOを有するゼオライトからなる、請求項1に記載の歯磨剤組成物。
【請求項3】
ゼオライトは P ゼオライトである、請求項1又は2に記載の歯磨剤組成物。
【請求項4】
xは2.66の値を有する、請求項2又は3に記載の歯磨剤組成物。
【請求項5】
xは1.8〜2.66の範囲の値を有する、請求項2又は3に記載の歯磨剤組成物。
【請求項6】
xは1.8〜2.4の範囲の値を有する、請求項2又は3に記載の歯磨剤組成物。
【請求項7】
アルミノシリケートは20重量%未満の含水率を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項8】
結晶質アルミノシリケートの平均微結晶寸法は0.01〜0.2μmである、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項9】
結晶質アルミノシリケートの平均微結晶寸法は0.1μm未満である、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項10】
結晶質アルミノシリケートの平均微結晶寸法は0.08μmまでである、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項11】
結晶質アルミノシリケートのRDAは120以下である、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項12】
結晶質アルミノシリケートは、11まで、好ましくは、9までのPAVを有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項13】
結晶質アルミノシリケートは、無水アルミノシリケート1グラム当り、CaOが少なくとも130mgのカルシウム結合能力を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項14】
結晶質アルミノシリケートは、少なくとも40cm/100gの吸油量を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項15】
結晶質アルミノシリケートは、少なくとも0.5μmの重量平均粒度を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項16】
結晶質アルミノシリケートは、多くとも10.0μmの重量平均粒度を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項17】
結晶質アルミノシリケートは、2.0〜2.5μmの重量平均粒度を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項18】
結晶質アルミノシリケートは、式:M2/nO・AlO・xSiO・yHO(式中、Mはアルカリ金属であり、アルカリ金属Mの少なくとも一部は1個又はそれ以上の他の金属部分で置換されている)で表されるゼオライト Pから誘導される、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項19】
少なくとも1種の追加の研磨剤/洗浄剤を含有している、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項20】
洗浄増進剤として作用する異なる結晶質アルミノシリケートを含有している、請求項 19に記載の歯磨剤組成物。
【請求項21】
洗浄増進剤は100〜300の範囲のRDAを有する、請求項19に記載の歯磨剤組成物。
【請求項22】
洗浄増進剤は100〜250の範囲のRDAを有する、請求項19に記載の歯磨剤組成物。
【請求項23】
最初に述べたアルミノシリケートのRDAは100未満である、請求項19〜22のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項24】
洗浄増進剤は9〜25の範囲のPAVを有する、請求項19〜23のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項25】
最初に述べたアルミノシリケートのPAVは9未満である、請求項19〜24のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項26】
洗浄増進剤の吸油量は30〜100cm/100gの範囲である、請求項19〜25のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項27】
洗浄増進剤の重量平均粒度は2.0〜5.0μmの範囲である、請求項19〜26のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項28】
洗浄増進剤は0.2μmを越える平均微結晶小寸法を有する、請求項19〜27のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項29】
洗浄増進剤は1.0μmを越える平均微結晶寸法を有する、請求項19〜27のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項30】
最初に述べたアルミノシリケートと洗浄増進剤の重量で表した割合は40:1〜1:1の範囲である、請求項19〜29のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項31】
最初に述べたアルミノシリケートと洗浄増進剤の重量で表した割合は9:1〜3:2の範囲である、請求項19〜29のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項32】
最初に述べたアルミノシリケートと洗浄増進剤の重量で表した割合は4:1〜7:3の範囲である、請求項19〜29のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項33】
存在する結晶質アルミノシリケート(存在する洗浄増進剤は含まない)の量は、歯磨剤組成物の10〜50重量%である、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項34】
存在する結晶質アルミノシリケート(存在する洗浄増進剤は含まない)の量は、歯磨剤組成物の25〜50重量%である、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項35】
存在する、最初に述べたアルミノシリケートの量は、歯磨剤組成物の10〜40重量%である、請求項19〜32のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項36】
存在する、最初に述べたアルミノシリケートの量は、歯磨剤組成物の25〜35重量%である、請求項19〜32のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項37】
存在する洗浄増進剤の量は、歯磨剤組成物の15重量%までの量である、請求項19〜 32、35及び36のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項38】
存在する洗浄増進剤の量は、1〜10重量%の量である、請求項19〜32、35及び 36のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項39】
少なくとも50%のFT100洗浄値を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。
【請求項40】
少なくとも70%のFT100洗浄値を有する、前記請求項のいずれか一つに記載の歯磨剤組成物。


【公表番号】特表2007−517844(P2007−517844A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−548374(P2006−548374)
【出願日】平成17年1月5日(2005.1.5)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000004
【国際公開番号】WO2005/065635
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(501388205)イネオス シリカス リミテッド (7)
【Fターム(参考)】