説明

ソフトウェアの仕向け別動作の切替方法

【課題】ユーザの設定や接続された機器が保持する情報に頼らず、また仕向けに依存した情報をインストールセット内に含ませることなく、クライアント端末装置が正しい仕向け情報を認識できるようにすることで、同一のインストールセットを出荷仕向けの事情に合わせて動作させる。
【解決手段】製品に同梱されて出荷されるCD-ROMなどのソフトウェアを収めた記録媒体にクライアント端末装置内へ仕向け情報を記録する手段を設け、前記CD-ROMからソフトウェアをインストールする際に前記手段によりクライアント端末装置内へ仕向け情報を記録し、前記インストールされたソフトウェアは実行時に記録された仕向け情報を参照して仕向けに応じた表示や仕様を切り替えるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアの変更なしに仕向けごとに異なる仕様の実現を可能とするものである。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア製品では使用言語の違いや販売地域の事情により、仕向けごとに異なる表示や仕様を実現する必要がある。
【0003】
たとえば、サーバ装置とクライアント装置とがインターネットなどのネットワークを介して接続され、クライアント装置のWWWブラウザを起動し、サーバ装置に対してプリンタの機種名や使用言語を通知し、プリンタの情報を提供する画面或いは消耗品を販売する画面を提示するサービスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このようなサービスは地域の事情に影響され、接続するWEBサーバを地域ごとに変更する必要もあれば、ある地域では対応不能なために機能を削除しなければならない。
【0005】
このようなソフトウェアの仕向け先ごとの対応でソフトウェアを複数作成することを避けるために、仕向け情報をソフトウェアの外部に出すことにより、ソフトウェアの変更をすることなくさまざまな仕向けに対応できるようにする方法が考案されている。特開2002-41257によれば、コンピュータ内の地域情報を参照し、地域情報に合わせてプリンタドライバの初期設定を変更する方法について述べられている。特開平8-288877によれば、着脱可能な操作部に仕向け情報を記録し、本体は操作部の仕向け情報を読み取り、表示部や操作を切り替える方法について述べられている。
【0006】
また、ソフトウェアのインストールセットに含まれる設定ファイルに仕向け情報を記録しておき、この情報を元にソフトウェアの動作を切り替える方法もある。この場合インストールセット内に仕向け情報が含まれるため、設定ファイルの内容を変更したインストールセットを仕向け先ごとに用意することで、複数の仕向け先に対応できるようになる。
【特許文献1】特開2005−59303号公報
【特許文献2】特開2002−41257号公報
【特許文献3】特開平8−28887号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来行なわれていた方法では、以下のような問題点があった。
【0008】
特開2002-41257の方法では、ユーザが正しい地域情報を設定している必要があるが、ユーザが設定をしていなかったり、誤った設定をしていたりすることがあるという問題があった。また特開平8-288877の方法では、デバイス本体を繋がないと情報を取得できないという問題があった。
【0009】
またインストールセットを複数用意する場合、インターネット上でダウンロードサービスを行うと本来意図した地域以外からもダウンロード可能なため、ユーザにとって不適切な動作をしてしまうという問題があった。更にOSの種類によってはソフトウェアに対して認証試験を行って、試験を通ったソフトウェアに対して認証ファイルを発行し、ソフトウェアのインストールセットにこの認証ファイルを含めるようにする仕組みを導入しているものがある。この場合、仕向けによってインストールセットに含まれるファイルが変更されていると、それぞれのインストールセットごとに認証を取る必要が生じてしまい、費用と工数の増加となっていた。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためのもので、ユーザの設定や接続された機器が保持する情報に頼らず、また仕向けに依存した情報をインストールセット内に含ませることなく、正しい仕向け情報をクライアント端末装置に認識させることにより、同一のプログラムを出荷仕向けの事情に合わせて動作させることができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記問題を解決するため、製品に同梱されて出荷されるCD-ROMなどのソフトウェアを収めた記録媒体にクライアント端末装置内へ仕向け情報を記録する手段を設け、前記CD-ROMからソフトウェアをインストールする際に前記手段によりクライアント端末装置内へ仕向け情報を記録し、前記インストールされたソフトウェアは実行時に記録された仕向け情報を参照して仕向けに応じた表示や仕様を切り替えるように構成する。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、ユーザの設定や接続された機器が保持する情報に頼らず、また仕向けに依存した情報をインストールセット内に含ませることなく、正しい仕向け情報をクライアント端末装置に認識させることができるようになるので、同一のインストールセットを出荷仕向けの事情に合わせて動作させることができるようになる。
【0013】
また、すべての出荷先に対して全く同一のインストールセットを使用可能となるため、OSによる認証ファイルを複数取得する必要がなくなり、費用と工数を削減することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
本実施例では、同じ英語圏であるアメリカとオーストラリアの2カ国にプリンタを販売し、かつアメリカではWebによるインク購入の仕組みを導入するが、オーストラリアでは導入しない場合を例として説明する。この場合、アメリカではインクのWeb購入案内を表示するが、オーストラリアでは前記案内を表示しないようにする必要がある。なお、本実施例で用いた言語や国名、仕向けにより有無を切り替える機能については、本実施例で例示した内容以外の組み合わせでも同様に機能すること、および、3カ国以上や言語が異なる場合にも適用可能であることは言うまでもない。
【0016】
図1は、本実施形態における情報処理システムの構成例を示す図である。図1において、111はクライアント端末装置であり、後述するプリンタを制御する印刷制御装置として機能する。101は転送サーバ装置、121はサービス提供サーバ装置であり、クライアント端末装置111からアクセス要求を受けてサービスを提供するサイトが有する情報処理装置群である。104はネットワークであり、インターネット又はローカルエリアネットワーク(LAN)などである。115はクライアント端末装置111に接続されたプリンタであり、具体的には、インクジェット記録方式のインクジェットプリンタや電子写真方式のレーザービームプリンタなどの画像形成装置である。
【0017】
クライアント端末装置111において、112はクライアント端末装置111上で動作するWWW(World Wide Web)ブラウザであり、ネットワーク104を介して転送サーバ装置101やサービス提供サーバ装置121上のWWWサーバからHTML(Hyper Text Markup Language)言語等で記述された各種HTMLファイルを取得し、或いはクライアント端末装置111内部に置かれたHTMLファイルを読み込み、HTMLファイルの記述を解釈してクライアント端末装置111の表示装置(後述するCRT201)上に表示する機能を有する。
【0018】
114はプリンタドライバであり、プリンタ115を制御するソフトウェアである。また、プリンタドライバ114は、オペレーティングシステム(OS)の管理下でクライアント端末装置111内の任意のアプリケーションソフトウェアから印刷命令を受け取り、プリンタ115を印刷制御する。尚、図1に示す例では、クライアント端末装置111には一台のプリンタ115が接続されているが、クライアント端末装置111は複数のプリンタが接続可能であり、その場合、複数のプリンタの制御に必要なプリンタドライバが複数存在するものとする。
【0019】
113はステータスモニタであり、プリンタ115の状態をユーザに提示するソフトウェアである。ステータスモニタ113は、インクの残量が不足した場合や紙詰まりを起こした場合など印刷を実行中にユーザに提示するべき状態がプリンタに発生した際に起動され、必要な情報や操作ボタンを表示した画面をクライアント端末装置111の表示装置上に表示する機能を有する。尚、ステータスモニタ113は、任意のタイミングでユーザが起動することも可能である。
【0020】
116はサービス開始画面HTMLであり、ステータスモニタ113によって生成される。そして、WWWブラウザ112が、このサービス開始画面HTML116に基づきサービス開始画面を表示装置に表示する。117はプリンタ購入店特定データであり、クライアント端末装置111内の記憶部又はクライアント端末装置111に接続された外部記憶装置等に保管されるデータである。具体的には、ユーザがプリンタ115を購入した際に、購入店舗がどこであるかを特定できるデータ(購入した会社名や店名、コードなど)が保管される。118はレジストリ内に保存されるWeb購入フラグであり、ステータスモニタ113は本フラグの値を取得してTRUEであればインク購入ボタンを表示し、FALSEあるいは本フラグがレジストリに未登録状態であればインク購入ボタンの表示を行わない。一般的なレジストリの動作として、Web購入フラグ118の初期状態は未登録状態である。
【0021】
転送サーバ装置101及びサービス提供サーバ装置121において、102はWWWサーバ102であり、ネットワーク104を介して各種要求を受信し、それらに対する各種応答を送信する機能を有する。転送サーバ装置101は、クライアント端末装置111から通知されたデータ(WEBサポートURL:Uniformed Resource Locater)を解釈し、ユーザのプリンタの状態に適したサポートサービスを提供するサポートサービスURLをクライアント端末装置111のWWWブラウザ112に転送する。尚、WEBサポートURL及びサポートサービスURLについては更に詳述する。
【0022】
転送サーバ装置101において、103はサービス判断部であり、クライアント端末装置111のWWWブラウザ112に表示された画面の操作によって通知されたデータ(WEBサポートURL)を解釈し、プリンタ115の状態に応じたサービスを提供するためのサービス提供サーバ装置121のサービス開始URL(サポートサービスURL)をクライアント端末装置111のWWWブラウザ112に対して転送するように通知する。105はサポートサービス転送先テーブルであり、転送サーバ装置101内の記憶部又は転送サーバ装置101に接続された外部記憶装置等に保管されるテーブルである。
【0023】
このテーブル105は、サービス判断部103がクライアント端末装置111から通知されたデータを解釈し、サポートサービスを提供するサービス提供サーバ装置121へ転送するURL(サポートサービスURL)を生成する際に利用される。つまり、サービス提供サーバ装置121は、転送サーバ装置101から転送されたサポートサービスURLが示すサーバ装置であり、プリンタ115のインクタンクのオンライン販売などのサービスをユーザに提供する。
【0024】
サービス提供サーバ装置121において、122はサポートサービス画面生成部であり、サポートサービスURLを解釈し、インクタンクの販売などのユーザ向けサービスを提供する画面を生成する。
【0025】
図2は、本実施形態におけるクライアント端末装置111のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、201は表示装置(CRT)であり、その表示画面には、例えば編集中の文書、図形、画像その他の編集情報や、後述するアイコン、メッセージ、メニュー、その他のユーザインターフェース情報等が表示される。202はビデオRAM(VRAM)であり、CRT201の表示画面に表示するための画像が描画される。このVRAM202で生成された画像は所定の規定に従ってCRT201に転送され、表示される。
【0026】
203はビットムーブユニット(BMU)であり、例えばメモリ間(例えば、VRAM202と他のメモリ)のデータ転送や、メモリと各々のI/Oデバイス(例えば、後述するネットワークインターフェース)との間のデータ転送を制御する。204はキーボードであり、文字や文書等を入力するための各種キーを有する。205はポインティングデバイス(PD)であり、例えばCRT201の表示画面上に表示されたアイコン、メニュー、その他のオブジェクトを指示するために使用される。
【0027】
206はCPUであり、後述するROMや、ハードディスク又はリムーバブルディスクに格納された制御プログラムや制御データに基づいてCPUデバイスに接続された各デバイスを制御する。207はROMであり、各種制御プログラムや制御データを保持する。208はRAMであり、CPU206のワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域等を有する。
【0028】
209はハードディスクドライブ(HDD)であり、ハードディスク(HD)に対するアクセスを制御する。210はリムーバブルディスクであるところのCD-ROMドライブであり、CD-ROMに対するアクセスを制御する。尚、本実施例ではCD-ROMドライブを例として挙げたが、DVD-ROMドライブやBlu-rayディスクドライブなどのその他の光学ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、光磁気ディスク、メモリカード、半導体ディスクなどであってもよい。211はネットワークインターフェース(Net−I/F)であり、転送サーバ装置101、サービス提供サーバ装置121、プリンタ115、不図示の他の情報処理装置、デバイスなどと通信を行うためのインターフェースである。尚、プリンタ115との通信は、パラレルインターフェースや、有線インターフェースであるUSB(Universal Serial Bus)、無線インターフェースなどを介して行われても良い。
【0029】
212はCPUバスであり、アドレスバス、データバス及びコントロールバスを含む。ここで、CPU206に対する制御プログラムの提供は、ROM207、ハードディスク、リムーバブルディスクから行うことができる。また、ネットワーク104を介して他の情報処理装置等から行うこともできる。
【0030】
尚、転送サーバ装置101及びサービス提供サーバ装置121のハードウェア構成はクライアント端末装置111のハードウェア構成と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0031】
図13はプリンタに同梱されるCD-ROMディスクに含まれるファイル群の構成を示す図である。オートランプログラム1301はCD-ROMディスクがCD-ROMドライブに挿入されたときにコンピュータが自動的に実行するプログラムで、その他の同梱ソフトウェア群のインストール処理全体を制御する。1303から1306は同梱ソフトウェア群の各々のインストーラであり、オートランプログラム1301によって起動されて、各々のソフトウェアのインストール処理を行う。
【0032】
設定ファイル群1302はオートランプログラム1301によって読み込まれ、インストール処理全体の動作を決定するための情報を提供する1つまたは複数のファイルからなる設定ファイル群である。本ファイル群には仕向けごとに異なる情報も記載されていて、Web購入フラグ118への設定方法を指示するWeb購入設定などが含まれる。本実施例ではアメリカならばWebインク購入ボタンを表示したいので、アメリカ仕向けのCD-ROMではWeb購入設定の値をTRUEに設定し、オーストラリアならばWebインク購入ボタンを表示したくないので、オーストラリア仕向けのCD-ROMではWeb購入設定の値をFALSEに設定しておく。また、国情報として、それぞれの国の略号も設定しておく。
【0033】
図14は本実施形態におけるクライアント端末装置111におけるオートランプログラム1301による同梱ソフトウェア群のインストール処理を示すフローチャートである。まずステップ1401において、CD-ROMが挿入されることによりオートランプログラムが実行されると、ステップ1402において使用許諾と「同意する」・「同意しない」の2つのボタンを表示してユーザに同意するかどうかを尋ねる。ステップ1403において使用許諾のどちらかのボタンが押されたかを判断し、「同意しない」ボタンが押された場合は、ステップ1408でオートランプログラムを終了する。「同意する」ボタンが押された場合は、ステップ1404で設定ファイル1302からWeb購入設定の値を取得してTRUEであれば、ステップ1405によってWeb購入フラグ118にその値を保存する。またステップ1406によって設定ファイル1302から国情報設定値を取得して、その値を保存する。その後ステップ1407でインストール可能なソフトウェアの一覧を表示してユーザにインストールしたいソフトウェアを選択させ、ユーザがインストール実行ボタンを押下したら、プリンタドライバインストーラ1303、カードドライバインストーラ1304、アプリケーションAインストーラ1305、アプリケーションBインストーラ1306のうちユーザがインストールを選択したもののインストーラを順次起動して、各ドライバソフトウェアやアプリケーションソフトウェアをインストールする。そして全てのソフトウェアのインストールが終了したら、ステップ1408によりオートランプログラムを終了する。なお、オートランプログラムを実行するには、CD-ROMから当該プログラムを選択して手動で起動しても良い。
【0034】
図3は、クライアント端末装置111で表示されるプリンタドライバインストラ1303によってインストールされたプリンタステータスモニタ画面の一例を示す図である。ユーザがクライアント端末装置111において印刷を実行すると、上記CD-ROMよりインストールしたプリンタドライバによって、プリンタ115に印刷データが送信される。送信データをプリンタ115が印刷している最中に、インクの残量が不足した場合や紙詰まりを起こした場合などユーザに提示するべき状態がプリンタ115に発生した場合に、ステータスモニタ113が起動され、図3に示すような画面を表示する。また、ユーザが任意のタイミングで起動した場合やプリント実行と同時にもステータスモニタ113を起動することができ、プリンタの状態により図3に示すような画面を表示する。
【0035】
図3において、301はプリンタステータスモニタ画面であり、クライアント端末装置111に接続されているプリンタ115の状態を表示する。302はプリンタ115の状態を説明するための文章等を表示する部分である。303はプリンタ115のインクタンクの残量を表示する部分である。
【0036】
図3に示す例では、プリンタ115が持つ6色のインクタンクの各色に対してインクタンクの残量を表示している。ここで、個々のインクタンク残量表示部分304では、インクの残量が十分な量(full)か、半分程度(half)か、少ない(low)か、或いは残容量なし(out)といった残量表示を図示するような棒状のインジケータとして表示することができる。また、インクタンクの交換が必要である旨を勧める容量、即ち少ないか又は無しの場合、アイコンで(!)(X)のようにわかり易く表示する。
【0037】
306はプリンタを購入した店舗名が表示される部分である。305はWEBサポートボタンである。ユーザがインクタンク残量表示部分303を見てインクタンクを購入したいと思ったときなどに、インク購入などのサポートサービスをインターネット経由で利用するために、ユーザがポインティングデバイス205を用いてWEBサポートボタン305をクリック操作し、指示を入力することにより、WEBサポート処理が開始される。そして、WWWブラウザ112が起動され、このWWWブラウザ112によって図4に示すようなサービス開始画面が表示される。
【0038】
図4は、WWWブラウザ112によって表示されるサービス開始画面の一例を示す図である。図4において、401はWWWブラウザ112によって表示されるサービス開始画面であり、ユーザがプリンタステータスモニタ画面301上のWEBサポートボタン305をクリック操作したときに、WWWブラウザ112によって表示される画面である。402はWEBサポートサービス開始ボタンであり、クライアント端末装置111からインターネットを利用してWEBサポートサービスを要求するボタンである。ここでユーザはサービス開始画面401を見て、インターネットに接続を行うこと、及びプリンタ情報が送信されることを了承してボタン402をクリック操作することができる。
【0039】
403はWEBサポートURLの一例であり、ユーザがWEBサポートサービス開始ボタン402をクリック操作したときに、WWWブラウザ112からWEBサポートURL403がネットワーク104を介して転送サーバ装置101に送信される。
【0040】
図5は、WWWブラウザ112によって表示されるサポートサービス画面の一例を示す図である。図5において、501はWWWブラウザ112によって表示されるサポートサービス画面である。このサポートサービス画面は、転送サーバ装置101のサービス判断部103がクライアント端末装置111から通知されたクライアントの国情報とプリンタ購入店情報306とに基づきサービス判断処理を行い、その結果としてプリンタ販売店のオンラインサービスを示すURLなどを取得して、WWWブラウザ112に対してサポートサービスURLに転送するように送信し、その結果、サービス提供サーバ装置121がWWWブラウザ112に表示するサポートサービス画面である。
【0041】
図5に示すように、ここでは、サポートサービス画面としてオンラインインク販売のサービス画面を例に説明する。サポートサービス画面はサポートサービスURLの引数として指定された言語で表示される。また、引数として指定された機種について502で示すように表示する。506はインクタンク購入情報欄であり、サポートサービスURLの引数で指定されたインクタンクの残量情報に従ってプリンタ機種が持つインクタンクの数だけインクタンクの名称503、インクタンク残量アイコン504、インクタンク購入数入力欄505が表示される。ここでは、インクタンクの残量が上述したhalf、low、outであれば、インク毎にインクタンク残量アイコンを表示し、それぞれの購入数入力欄に1がデフォルト入力された状態で表示される。
【0042】
このサポートサービスを利用することにより、ユーザは自分のプリンタの個々のインクタンクの残量に応じてプリンタを確認しなくても必要なインクタンクの購入を容易に行うことができる。
【0043】
また、プリンタ販売店にとっては、プリンタ購入店で継続してプリンタの消耗品を購入してもらえるようにユーザを誘導することができる。
【0044】
ここで、上述したサポートサービスを提供するシステムにおけるクライアント端末装置111、転送サーバ装置101、及びサービス提供サーバ装置121の処理について説明する。尚、この処理は、各装置におけるCPU206がROM207又はHDD209に格納されているプログラムをRAM208に読み込み、オペレーションシステムの管理下で実行される処理である。
【0045】
図6は、本実施形態におけるクライアント端末装置111の処理を示すフローチャートである。尚、ユーザがプリンタ115を購入した際に、プリンタ購入店特定データ117がクライアント端末装置111内に設定される。その設定方法は本実施形態では特に規定しないが、例えばプリンタ購入店から配布されたソフトウェアを利用することによりクライアント端末装置111内のプリンタ購入店特定データ117にプリンタ購入店データが設定されても良い。或いは、クライアント端末装置111とプリンタ115本体を同時に販売店から購入した場合は、販売前の時点からクライアント端末装置111内のプリンタ購入店特定データ117に販売店を設定しておくことができる。
【0046】
まず、ステップS601において、ユーザが任意のソフトウェアで印刷実行中に、インクの残量が不足した場合や紙詰まりを起こした場合など、ユーザに提示するべき状態がプリンタ115に発生した際、又はプリント開始と同時に、自動的にプリンタドライバ114からステータスモニタ113が起動される。また、ユーザが手道で起動することも可能である。そして、ステータスモニタ113が起動されると、ステップ611へ進み、Web購入フラグの値がチェックされる。もし未登録あるいはFALSEであればWeb購入機能の処理は一切行わず終了する。TRUEであればステップS602へ進み、プリンタ115本体と通信してインクタンクの数だけインクタンク個々の残容量を取得する。ここでインクタンク毎に残容量をレベル分け分類する。この残容量の分類は例えば、図12に示すようにインクタンク残量を4レベルに分ける。つまり、容量が十分な場合を“full”とし、約半分の場合を“half”とし、交換時期が近づいた少ない容量を“low”とし、残量無しの場合を“out”とする。
【0047】
次に、ステップS603において、プリンタ購入店特定データ117を取得する。もしプリンタ販売店特定データが設定されていない場合は、「設定なし」として以後取り扱う。そして、ステップS604において、ステータスモニタ画面301を表示装置201に表示する。ここで、ステップS602で求めたインクタンクの情報はインクタンク情報表示部303に表示する。また、図12に示すインクタンク残量の分類(交換推奨レベル)に従って残量をアイコン表示する。また、ステップS603で取得したプリンタ購入店情報は、プリンタ購入店情報表示部306に表示する。
【0048】
次に、ステップS605において、ユーザの操作を待つ。もしWEBサポートボタン305がクリック操作(押下)された場合は、ステップS606へ進み、押下されない場合は待ち続ける。このステップS606では、ステータスモニタ(ソフトウェア)113がクライアント端末装置111に設定されたときに同時にシステム内部に設定されている、転送サーバ装置101のURLを取得する。本実施例では、このURLとして“http://www.websup.com/websup”を例として説明する。
【0049】
次に、ステップS607において、上述のステップS602と同様の処理で、インクタンク個々の残容量を取得し、インクタンク毎の残容量分類を行う。そして、ステップS608において、ステップS607で取得したインクタンク毎のインクタンク色名と残量分類、ステップS603で取得したプリンタ購入店情報、プリンタドライバの使用言語、現在ステータスモニタが通信しているプリンタ機種の各データを引数として結合し、ステップS603で取得した転送サーバURLに付加してWEBサポートURL403を生成する。
【0050】
次に、ステップS609において、ステップS608で生成されたWEBサポートURL403をWEBサポートサービス開始ボタン402に関連付けてサービス開始画面HTML116を生成する。そして、ステップS610において、ステータスモニタ113とは別のプロセスとしてWWWブラウザ112を起動し、ステップS609で生成されたサービス開始画面HTML116を読み込ませて開き、クライアント端末装置111の表示装置201に表示する。
【0051】
以上の処理により、ユーザはクライアント端末装置111でサービス開始画面を見ることができる。尚、WWWブラウザ112はステータスモニタ113とは別のプロセスとして起動しているため、ユーザはステータスモニタ113を終了することが可能である。
【0052】
以上で、クライアント端末装置111における処理についての説明を終了する。次に、転送サーバ装置101内で行われる処理について説明する。
【0053】
図7は、本実施形態における転送サーバ装置101の処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザがクライアント端末装置111でWEBサポートサービス開始ボタン402をクリック操作した際に、WWWブラウザ112から送信されたWEBサポートURL403を受信した転送サーバ装置101のサービス判断部103で実行されるサービス転送処理である。
【0054】
まず、ステップS701において、転送サーバ装置101のWWWサーバ102がクライアント端末装置111から上述のWEBサポートURLを受信すると、サービス判断部103を起動する。次に、ステップS702において、WEBサポートURL403の引数部分を解析する。本実施形態では、その引数としてドライバ表示言語情報(403中の“country=usa”)、プリンタ機種情報(403中の“model=F900”)、プリンタ購入店情報(403中の“retailer=123”)、インクタンク残量情報(403中の“Y=half&M=out&C=ok&BK=ok&PM=low&PC=half”)が解析結果として得られる。
【0055】
そして、ステップS703において、ステップS702で取得した言語情報と、プリンタ購入店情報とに基づき、図9に示すような「サポートサービス転送先テーブル」105を参照して「サポートサービスURL基本部分」を取得する。具体的には、図4に示したWEBサポートURL403の場合、国情報“usa”とプリンタ購入店情報“8756”とを検索キーとして図9に示すサポートサービス転送先テーブル105を検索し、サポートサービスURL基本部分として“http://www.eshop.com/eCommerce”(図9に示す902)が得られる。
【0056】
次に、ステップS704において、WEBサポートURL引数から必要な部分(例えば全ての引数“country=usa&model=F900&Y=half&M=out&C=ok&BK=ok&PM=low&PC= half&retailer=8756”)をサポートサービスURL基本部分に追加してサポートサービスURLを生成する。例えば、全ての引数を加えた場合は、図10に示すようなURLがサポートサービスURLとして生成される。
【0057】
また、プリンタ購入店情報が通知されない、即ちクライアント端末装置111内でプリンタ購入店特定データ117が設定されていなかった場合は、プリンタメーカの用意する消耗品販売サービスURLを図9の「サポートサービス転送先テーブル」から取得してサポートサービスURLを生成する。例えば、購入店の欄が“−−”であるデータに対応するサポートサービスURL基本部分(図9に示す901)を使用してサポートサービスURLを生成する。
【0058】
次に、ステップS705において、ステップS704で生成した図10に示すサポートサービスURLを、WWWサーバ102を介してクライアント端末装置111のWWWブラウザ112に対してリダイレクションとして送信する。
【0059】
これにより、クライアント端末装置111のWWWブラウザ112がサポートサービスURLを受信すると、リダイレクションであるので、そのURLが指し示すサーバ、即ちサービス提供サーバ装置121へ送信される。
【0060】
以上で、転送サーバ装置101における処理についての説明を終了する。次に、サービス提供サーバ装置121内で行われる処理について説明する。
【0061】
図8は、本実施形態におけるサービス提供サーバ装置121の処理を示すフローチャートである。この処理は、サービス提供サーバ装置121のサポートサービス画面生成部122で実行される処理である。
【0062】
上述したように、転送サーバ装置101で生成されたサポートサービスURLはリダイレクションとしてクライアント端末装置111のWWWブラウザ112を介してサービス提供サーバ装置121のWWWサーバ102に届く。そして、サービス提供サーバ装置121は、サポートサービスをユーザに提供するためにサポートサービス画面生成部122を起動する。
【0063】
まず、ステップS801において、受信したサポートサービスURLの引数を解析する。例えば、WEBサポートURLが図10に示したURLである場合、国情報(図10中の“country=usa”)、プリンタ機種情報(図10中の“model=F900”)、プリンタ購入店情報(図10中の“retailer=8756”)、インクタンク残量情報(図10中の“Y=half&M=out&C=ok&BK=ok&PM=low&PC=half”)が解析結果として得られる。インクタンク情報は、インクタンク毎に解析を進め、各インクタンクの残量分類を得る。
【0064】
次に、ステップS802において、プリンタ機種情報から各インクタンクの商品型番を取得する。具体的には、図11に示すような「機種−インクタンク対応テーブル」から取得する。即ち、図10に示した例では、機種は“F900”であり、この機種に対応するインクタンク型番を得ることができる。そして、ステップS803において、「インクタンク残量分類テーブル」を用いてインクタンクの交換を勧める残量レベルのインクタンクを選別する。本実施形態では、上述した残量レベルが1又は2である場合を交換推奨とする。また、図10に示すインクタンク残量情報の場合、イエロー、マゼンタ、フォトマゼンタ、フォトシアンが交換推奨として選別される。そして、それぞれの残量レベルに対応した残量アイコンを設定する。
【0065】
次に、ステップS804において、上述のステップS803で交換推奨として選別されたインクタンクについては購入指定数を1に設定する。また、交換推奨ではないインクタンクの購入指定数は0とする。そして、ステップS805において、サポートサービス画面HTMLを生成し、クライアント端末装置111のWWWブラウザ112に対して送信し、図5に示すサポートサービス画面501を画面表示する。これにより、ステップS803で設定したインク残量アイコンは、本実施形態ではサポートサービス画面501中のインク残量アイコン504で示すように設定される。以上でサポートサービス画面生成処理を終了する。
【0066】
本実施形態によれば、アメリカ仕向けのプリンタに同梱するCD-ROMについては設定ファイル群内のWeb購入設定値をTRUEとし、またオーストラリア仕向けのプリンタに同梱するCD-ROMについては設定ファイル群内のWeb購入設定値をFALSEとしておくことにより、CD-ROMのオートランプログラムを使ってプリンタドライバをインストールしたユーザについては、アメリカではWebインク購入ボタンが表示され、オーストラリアではWebインク購入ボタンが表示されないように制御可能となる。
【0067】
本実施形態によれば、インストールセット本体には仕向けによるWeb購入の有無の情報が一切含まれていないため、プリンタドライバについては全く同一のインストールセットをアメリカとオーストラリアの両方で使用することができる。また、プリンタドライバは全く同一のインストールセットを使用できるため、評価工数や管理工数の削減によるコスト削減や信頼性向上が可能となるだけでなく、OSメーカーによる認証試験も1回で済むため費用と工数を削減できる。
【0068】
また、オートランプログラムの動作は設定ファイルの修正で各種仕向けに対応できるため、プログラムを修正することなく製品仕向けにあった仕向け情報をクライアント端末装置内へ記録することが可能である。
【0069】
また、同梱CD-ROMは従来から仕向けごとに異なるものが用意されていて、梱包時に正しい仕向けのCD-ROMを入れて出荷しているので、正しい仕向けのCD-ROMをユーザに届けることは従来より達成できている。また、ユーザは周辺機器を使うにあたり、必ず同梱CD-ROMを使用してドライバソフトウェアをインストールする必要があるため、クライアント端末装置内には正しい仕向け情報を確実に記録することができる。
【0070】
[他の実施形態]
他の実施形態として、インターネット上に最新版プリンタドライバのインストールセットを公開する場合について述べる。本発明によれば、インターネット上にプリンタドライバを公開する場合も、アメリカとオーストラリアの両方で全く同一のインストールセットを使用することができる。またインターネット上に公開するインストールセットは同梱CD-ROMに含まれるインストールセットと全く同じ方法で作成されたWeb購入の有無の情報が一切含まれていないインストールセットを全ての仕向け地に対して公開することができる。
【0071】
本実施形態によれば、一度同梱CD-ROMを使ってインストールしたクライアント端末装置のWeb購入フラグ118は、インストールに使用したCD-ROMの仕向けがアメリカ向けであればTRUEに設定され、オーストラリア向けであれば初期状態である未登録状態のままとなっている。この状態でインターネット上からダウンロードした最新版ドライバに上書きアップデートすると、ドライバのインストーラはWeb購入フラグ118の状態を変更しないため、上書きアップデート後も当初アメリカ向けCD-ROMを使ったクライアント端末装置ではインク購入ボタンが表示され、オーストラリア向けCD-ROMを使ったクライアント端末装置ではインク購入ボタンが表示されない。
【0072】
またWeb購入フラグ118はプリンタドライバのインストール時に書き込まれるレジストリではないので、プリンタドライバをアンインストールしてもWeb購入フラグ118の状態は変更されない。よって上書きアップデートと同様に、プリンタドライバをアンインストール後に再インストールしてもインク購入ボタンの表示・非表示は変更されない。
【0073】
また、Web購入フラグ118はオートランプログラム1301の使用許諾に同意することにより書き込まれるので、CD-ROMからプリンタドライバをインストールしなくても他のソフトウェアをインストールしていれば、使用したCD-ROMの仕向けにしたがってWebインク購入ボタンを表示するように制御される。
【0074】
なお、クライアント端末装置のWeb購入フラグ118の初期状態は未登録状態であるため、CD-ROMを一度も使用していないクライアント端末装置にインターネット上からダウンロードしたプリンタドライバのインストールセットを使ってプリンタドライバをインストールすると、設置場所にかかわらずインク購入ボタンは表示されない状態となる。非対応地域であるオーストラリアでインク購入ボタンが表示されると、実際には購入できないWebサイトにユーザを案内してしまうので、アメリカでインク購入ボタンが表示されない場合に比べて混乱度が高い。このように機能のON/OFFについては誤って動作した場合により問題となるほうをフラグにTRUEが書き込まれていた場合の動作とすることで、CD-ROMを一度も使わないユーザに対してもより適切な表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本実施形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】本実施形態におけるクライアント端末装置111のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】クライアント端末装置111で表示されるプリンタステータスモニタ画面の一例を示す図である。
【図4】WWWブラウザ112によって表示されるサービス開始画面の一例を示す図である。
【図5】WWWブラウザ112によって表示されるサポートサービス画面の一例を示す図である。
【図6】本実施形態におけるクライアント端末装置111の処理を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態における転送サーバ装置101の処理を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態におけるサービス提供サーバ装置121の処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態におけるサポートサービス転送先テーブルの構成を示す図である。
【図10】本実施形態におけるサポートサービスURLの構成を示す図である。
【図11】本実施形態における機種−インクタンク対応テーブルを示す図である。
【図12】本実施形態におけるインクタンク残量と残量アイコン及び交換推奨レベルとの対応を示す図である。
【図13】本実施形態におけるCD-ROMの構成を示す図である。
【図14】本実施形態におけるインストール処理を示すローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
101 転送サーバ装置
102 WWWサーバ
103 サービス判断部
104 ネットワーク
105 サポートサービス転送先テーブル
111 クライアント端末装置
112 WWWブラウザ
113 ステータスモニタ
114 プリンタドライバ
115 プリンタ
116 サービス開始画面HTML
117 プリンタ購入店特定データ
201 CRT
202 ビデオRAM(VRAM)
203 BMU
204 キーボード
205 ポインティングデバイス(PD)
206 CPU
207 ROM
208 RAM
209 ハードディスクドライブ(HDD)
210 フレキシブルディスクドライブ(FDD)
211 ネットワークインターフェース(Net−I/F)
212 CPUバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々のプログラムをインストールするための第1のインストールプログラム群と、
上記第1のインストールプログラム群に含まれるインストールプログラムを必要に応じて順次実行して各々のプログラムをインストールする第2のインストールプログラムと、
第2のインストールプログラムとは分離された設定ファイル群と、からなり、
第2のインストールプログラムは上記設定ファイル群の内容にしたがって仕向けフラグを操作し、
第1のインストールプログラム群によってインストールされたソフトウェアが上記仕向けフラグを読み取って仕向けごとに処理を切り替えることを特徴とするソフトウェアの仕向け別動作切替の処理方法。
【請求項2】
各々のプログラムをインストールするための第1のインストールプログラム群と、
上記第1のインストールプログラム群に含まれるインストールプログラムを必要に応じて順次実行して各々のプログラムをインストールする第2のインストールプログラムと、
第2のインストールプログラムとは分離された設定ファイル群と、からなり、
第2のインストールプログラムは上記設定ファイル群の内容にしたがって仕向けフラグを操作し、
第1のインストールプログラム群によってインストールされたソフトウェアが上記仕向けフラグを読み取って、前記読み取ったフラグの値をサーバに渡し、サーバの処理を切り替えることを特徴とするソフトウェアの仕向け別動作切替の処理方法。
【請求項3】
各々のプログラムをインストールするための第1のインストールプログラム群と、
上記第1のインストールプログラム群に含まれるインストールプログラムを必要に応じて順次実行して各々のプログラムをインストールする第2のインストールプログラムと、
第2のインストールプログラムとは分離された設定ファイル群と、からなり、
第2のインストールプログラムは上記設定ファイル群の内容にしたがって仕向けフラグを操作し、
第1のインストールプログラム群によってインストールされたドライバソフトウェアが上記仕向けフラグを読み取って仕向けごとに処理を切り替えることを特徴とするソフトウェアの仕向け別動作切替の処理方法。
【請求項4】
各々のプログラムをインストールするための第1のインストールプログラム群と、
上記第1のインストールプログラム群に含まれるインストールプログラムを必要に応じて順次実行して各々のプログラムをインストールする第2のインストールプログラムと、
第2のインストールプログラムとは分離された設定ファイル群と、からなり、
第2のインストールプログラムは上記設定ファイル群の内容にしたがって仕向けフラグを操作し、
第1のインストールプログラム群によってインストールされたドライバソフトウェアが上記仕向けフラグを読み取って、前記読み取ったフラグの値をサーバに渡し、サーバの処理を切り替えることを特徴とするソフトウェアの仕向け別動作切替の処理方法。
【請求項5】
請求項1記載から請求項4記載の処理を行うプログラムプロダクト。
【請求項6】
請求項5記載のプログラムからなるデータ処理システム。
【請求項7】
請求項5記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−207023(P2007−207023A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−25960(P2006−25960)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】