ソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラム
【課題】 ソフトウェアどうしの競合を防止することができるソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラムを提供する。
【解決手段】 クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を情報収集手段10_11で収集して送信手段10_12でサーバコンピュータに送信し、サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信手段10_13で受信して、クライアントコンピュータから競合ソフトウェアをアンインストール手段10_14でアンインストールし、インストール対象のソフトウェアをインストール手段10_15でインストールする。
【解決手段】 クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を情報収集手段10_11で収集して送信手段10_12でサーバコンピュータに送信し、サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信手段10_13で受信して、クライアントコンピュータから競合ソフトウェアをアンインストール手段10_14でアンインストールし、インストール対象のソフトウェアをインストール手段10_15でインストールする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置、および、ソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバコンピュータと接続されてクライアントコンピュータとしての役割を担うパーソナルコンピュータにソフトウェアを新規にインストールした場合、その新規にインストールしたソフトウェアと、そのパーソナルコンピュータに既にインストールされているインストール済みのソフトウェアとの間で競合が起きる場合がある。そのような状況に陥ると、新規にインストールしたソフトウェアあるいはインストール済みのソフトウェアの一方が、または新規にインストールしたソフトウェアとインストール済みのソフトウェアとの双方が正常に動作しない等の問題が生じる。最悪の場合は、パーソナルコンピュータの基本ソフトウェアであるオペレイティングシステム(OS)が不安定になり、OSの復旧が必要になる場合もある。
【0003】
そこで、プリンタを制御するソフトウェアであるプリンタドライバをインストールするにあたり、インストール済みのプリンタドライバが上書きされて不整合な状態になるか否かをバージョン情報によって判定し、不整合な状態にならないと判定した場合はインストールし、不整合な状態になると判定した場合はインストール済みのプリンタドライバのモジュール構成を正しく更新することにより、プリンタドライバをインストールする際に発生する不具合を防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、クライアント/サーバ型システムにおいてソフトウェアをバージョンアップするにあたり、サーバコンピュータで各クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアの情報を管理し、その情報に基づいてクライアントコンピュータ相互間でバージョンアップを行なう技術が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−84984号公報
【特許文献2】特開2004−318395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1および特許文献2に提案された技術は、いずれも、同じメーカで作成されたソフトウェアのバージョンアップを行なうにあたり発生する旧バージョンのソフトウェアと新バージョンのソフトウェアどうしの競合を防止する技術であり、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することは困難である。従って、ソフトウェアどうしの競合を防止する点に欠けるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、ソフトウェアどうしの競合を防止することができるソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のソフトウェアインストール装置は、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置において、
上記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
上記情報を上記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
上記クライアントコンピュータから、上記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
上記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明のソフトウェアインストール装置は、上記構成のため、サーバコンピュータから競合ソフトウェアを特定する情報を受信した場合は、クライアントコンピュータから競合ソフトウェアをアンインストールしてインストール対象のソフトウェアをインストールすることができる。従って、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0009】
ここで、本発明のソフトウェアインストール装置における上記受信手段が、上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
上記インストール手段が、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを上記クライアントコンピュータにインストールするものであることが好ましい。
【0010】
このように、サーバコンピュータから受信した修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正してクライアントコンピュータにインストールすると、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0011】
また、本発明のソフトウェアインストール装置において、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報を上記サーバコンピュータに通知する通知手段を備えたものであることも好ましい態様である。
【0012】
競合した双方のソフトウェアを特定する情報をサーバコンピュータに通知すると、サーバコンピュータでは未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができ、従って競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【0013】
また、上記目的を達成する本発明のソフトウェアインストールプログラムは、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、そのクライアントコンピュータ内に、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムであって、
上記クライアントコンピュータ内に、
上記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
上記情報を上記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
上記クライアントコンピュータから、上記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
上記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とする。
【0014】
本発明のソフトウェアインストールプログラムは、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、そのクライアントコンピュータ内に、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するものであるため、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0015】
ここで、本発明のソフトウェアインストールプログラムにおける上記受信手段が、上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
上記インストール手段が、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることが好ましい。
【0016】
このようにすると、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、ソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0017】
また、本発明のソフトウェアインストールプログラムにおいて、上記クライアントコンピュータ内に、さらに、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に競合した双方のソフトウェアを特定する情報を上記サーバコンピュータに通知する通知手段をさらに備えたソフトウェアインストール手段を構築することも好ましい。
【0018】
このようにすると、サーバコンピュータでは未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができ、従って競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの競合を防止することができるソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築されたクライアントコンピュータを含むクライアント/サーバ型システムを示す概要図である。
【0022】
図1に示すクライアント/サーバ型システム1000には、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータ100と、そのサーバコンピュータ100に通信回線300を介して接続されたクライアントコンピュータ10,20,30が備えられている。クライアントコンピュータ10には、そのクライアントコンピュータ10内に、そのクライアントコンピュータ10へのソフトウェアインストールを司る、後述するソフトウェアインストール装置が構築されている。これらのコンピュータ10,20,30,100としては、一般にワークステーションまたはパーソナルコンピュータと呼ばれるコンピュータを用いることができる。尚、通信回線300は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のどのような通信回線であってもよいが、ここではその通信回線300はLANであるとして説明する。
【0023】
以下、先ずこれらのコンピュータのハードウェア構成について説明する。
【0024】
これらの各コンピュータ10,20,30,100は、CPU(中央処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスク、通信用ボード等が内蔵された本体部11,21,31,101、それら本体部11,21,31,101からの指示により表示画面12a,22a,32a,102a上に画像や文字列を表示する表示部12,22,32,102、各コンピュータ10,20,20,100に利用者の指示を入力するためのキーボード13,23,33,103、表示画面12a,22a,32a,102a上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を入力するマウス14,24,34,104を備えている。
【0025】
本体部11,21,31,101は、さらに外観上、図示しないフレキシブルディスクおよびCD−ROMが装填されるフレキシブルディスク装填口11a,21a,31a,101aおよびCD−ROM装填口11b,21b,31b,101bを有しており、それらの内部には、それらの装填口11a,21a,31a,101a,11b,21b,31b,101bから装填されたフレキシブルディスクやCD−ROMをドライブしてアクセスするフレキシブルディスクドライブやCD−ROMドライブも内蔵されている。
【0026】
図2は、図1に示した外観を有するクライアントコンピュータのハードウェア構成図である。ここでは代表的にクライアントコンピュータ10を取り上げて説明するが、他のクライアントコンピュータ20,30,サーバコンピュータ100も同様の構成を有する。
【0027】
クライアントコンピュータ10の内部には、図2に示すように、各種プログラムを実行するCPU1、ハードディスク装置3に格納されたプログラムが読み出されCPU1での実行のために展開される主メモリ2、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置3、フレキシブルディスク4_1が装填され、その装填されたフレキシブルディスク4_1をアクセスするフレキシブルディスクドライブ(FDドライブ)4、CD−ROM5_1をアクセスするCD−ROMドライブ5、および通信用インタフェース6が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1に示す画像表示装置12、キーボード13、およびマウス14は、バス15を介して相互に接続されている。
【0028】
ここで、CD−ROM5_1には、このクライアントコンピュータ10を本発明のソフトウェア装置の第1実施形態として動作させるためのソフトウェアインストールプログラムが記憶されており、そのCD−ROM5_1はCD−ROMドライブ5に装填され、そのCD−ROM5_1に記憶されたソフトウェアインストールプログラムがこのクライアントコンピュータ10にアップロードされてハードディスク装置3に記憶される。こうしてクライアントコンピュータ10に、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築される。
【0029】
ここで、この図1のクライアントコンピュータ10内で実行される、ソフトウェアインストールプログラム(本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態に相当)について説明する。
【0030】
図3は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【0031】
図3に示すCD−ROM5_1には、ソフトウェアインストールプログラム5_10が記憶されており、このソフトウェアインストールプログラム5_10は、情報収集ルーチン部5_11、送信ルーチン部5_12、受信ルーチン部5_13、アンインストールルーチン部5_14、およびインストールルーチン部5_15で構成されている。ソフトウェアインストールプログラム5_10の各部の細部については、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の各部の作用とあわせて説明する。
【0032】
図4は、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の構成を示す図である。
【0033】
図4に示すソフトウェアインストール装置10_1には、情報収集手段10_11と、送信手段10_12と、受信手段10_13と、アンインストール手段10_14と、インストール手段10_15とが備えられている。
【0034】
情報収集手段10_11は、図3に示す情報収集ルーチン部5_11のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10にインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する。
【0035】
送信手段10_12は、図3に示す送信ルーチン部5_12のプログラムの作用を受けて動作し、上記情報をサーバコンピュータ100に送信する。
【0036】
受信手段10_13は、図3に示す受信ルーチン部5_13のプログラムの作用を受けて動作し、サーバコンピュータ100から、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する。
【0037】
アンインストール手段10_14は、図3に示すアンインストールルーチン部5_14のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10から、競合ソフトウェアをアンインストールする。
【0038】
インストール手段10_15は、図3に示すインストールルーチン部5_15のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10に、インストール対象のソフトウェアをインストールする。
【0039】
図5は、図4に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0040】
先ず、ステップS1において、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS2において、インストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報をサーバコンピュータ側に送信する。
【0041】
さらに、ステップS3において、サーバコンピュータ側でインストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報を受信する。尚、サーバコンピュータ側では、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェア名、バージョン番号がデータベース上で管理されており、これらの情報は、競合ソフトウェアが判明次第、管理者によって随時変更される。次に、ステップS4において、このデータベースを参照しつつ、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがあるか否かを検索し、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがある場合は、そのソフトウェア名を抽出し、ステップS5において競合ソフトウェアの情報をクライアントコンピュータ側に送信する。
【0042】
クライアントコンピュータ側では、ステップS6において、競合ソフトウェアの情報を受信する。さらに、ステップS7において、受信した情報を参照して競合ソフトウェアがあるか否かが判定される。競合ソフトウェアがないと判定された場合は、後述するステップS10に進む。一方、競合ソフトウェアがあると判定された場合は、クライアントコンピュータの表示画面に図6に示すメッセージが表示される。
【0043】
図6は、クライアントコンピュータの表示画面に表示されるメッセージの一例を示す図である。
【0044】
競合ソフトウェアがあると判定された場合、図6に示すように、クライアントコンピュータの表示画面には、「このソフトウェアと競合するソフトウェアが見つかりました。」という文字と、競合するソフトウェアの名称「画像ビューアー Ver.1.0」および「このソフトウェアを削除しますか?」という文字と、「はい」,「いいえ」のボタンが表示される。ここで、ユーザが「はい」のボタンを選択した場合、図5に示すステップS9において、その競合ソフトウェアのアンインストールを行なう。さらに、ステップS10において、インストール対象のソフトウェアをインストールして、このソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、ユーザが「いいえ」のボタンを選択した場合はインストール処理を実行することなくそのまま終了する。
【0045】
本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態であるソフトウェアインストール装置10_1は、上述したように、サーバコンピュータ100から競合ソフトウェアを特定する情報を受信した場合は、クライアントコンピュータ10から競合ソフトウェアをアンインストールしてインストール対象のソフトウェアをインストールするものである。従って、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0046】
図7は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第2実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図、図8は、本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の構成を示す図である。
【0047】
図7に示すCD−ROM5_2には、ソフトウェアインストールプログラム5_20が記憶されている。このソフトウェアインストールプログラム5_20は、図3に示すソフトウェアインストールプログラム5_10と比較し、受信ルーチン部5_23とインストールルーチン部5_25が異なっている。これらについては、本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の各部の作用とあわせて説明する。
【0048】
図8に示すソフトウェアインストール装置10_2は、図4に示すソフトウェアインストール装置10_1と比較し、受信手段10_23とインストール手段10_25が異なっている。
【0049】
受信手段10_23は、図7に示す受信ルーチン部5_23のプログラムの作用を受けて動作し、サーバコンピュータ100から、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信する。
【0050】
また、インストール手段10_25は、図7に示すインストールルーチン部5_25のプログラムの作用を受けて動作し、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアをクライアントコンピュータ10にインストールする。
【0051】
図9は、図8に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0052】
先ず、ステップS11において、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS12において、インストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報をサーバコンピュータ側に送信する。
【0053】
さらに、ステップS13において、サーバコンピュータ側でインストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報を受信する。尚、サーバコンピュータ側では、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェア名、バージョン番号がデータベース上で管理されているとともに、さらに、競合ソフトウェアに対して、インストール対象ソフトウェア用の修正モジュールが存在した場合、その存在場所を示すURL(Uniform Resource Locator)の情報も登録される。これらの情報は、競合ソフトウェアが判明次第、管理者によって随時変更される。次に、ステップS14において、このデータベースを参照しつつ、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがあるか否かを検索し、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがある場合は、そのソフトウェア名を抽出し、さらにステップS15において競合ソフトウェアの情報およびそのソフトウェアに対する修正モジュールの有無の情報をクライアントコンピュータ側に送信する。
【0054】
次に、ステップS16において、クライアントコンピュータ側で競合ソフトウェアの情報を受信する。さらに、ステップS17において、競合ソフトウェアがあるか否かが判定される。競合ソフトウェアがないと判定された場合は、ステップS18に進み、インストール対象のソフトウェアをインストールしてこのソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、競合ソフトウェアがあると判定された場合はステップS19に進む。
【0055】
ステップS19では、修正モジュールがあるか否かが判定される。修正モジュールがあると判定された場合は、ステップS20において修正モジュールをダウンロードする。次に、ステップS21において、インストール対象のソフトウェアをインストールする。さらに、ステップS22において、修正モジュールを適用してソフトウェアの更新を行なって、このソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、修正モジュールがないと判定された場合は、ステップS23において、前述した図6に示すメッセージがクライアントコンピュータの表示画面に表示される。即ち、「このソフトウェアと競合するソフトウェアが見つかりました。」という文字と、競合するソフトウェアの名称「画像ビューアー Ver.1.0」および「このソフトウェアを削除しますか?」という文字と、「はい」,「いいえ」のボタンが表示される。ここで、ユーザが「はい」のボタンを選択した場合、ステップS24において競合ソフトウェアのアンインストールを行ない、さらにステップS25においてインストール対象のソフトウェアをインストールしてこのソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、ユーザが「いいえ」のボタンを選択した場合はインストール処理を実行することなくそのまま終了する。
【0056】
本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態であるソフトウェアインストール装置10_2は、上述したように、サーバコンピュータ100から受信した修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正してクライアントコンピュータ10にインストールするものであるため、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0057】
図10は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第3実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図、図11は、本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の構成を示す図である。
【0058】
図10に示すCD−ROM5_3には、ソフトウェアインストールプログラム5_30が記憶されている。このソフトウェアインストールプログラム5_30は、図3に示すソフトウェアインストールプログラム5_10と比較し、通知ルーチン部5_31が追加されている点が異なっている。以下、本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の作用とあわせて説明する。
【0059】
図11に示すソフトウェアインストール装置10_3は、図4に示すソフトウェアインストール装置10_1と比較し、通知手段10_31が追加されている点が異なっている。
【0060】
通知手段10_31は、図10に示す通知ルーチン部5_31のプログラムの作用を受けて動作し、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報をサーバコンピュータ側に通知する。以下、図12を参照して説明する。
【0061】
図12は、図11に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0062】
このソフトウェアインストールプログラムは、監視プログラムを有する。この監視プログラムは、タスクバーに常駐するプログラムであり、ユーザが明示的に終了させない限り動作を続ける。
【0063】
先ず、ステップS31において、対象ソフトウェアの動作を監視する。次いで、ステップS32において、対象ソフトウェアにエラーが発生したか否かが判定される。尚、このエラーは、対象ソフトウェアが起動に失敗したり実行中に異常終了した場合等に発生する。対象ソフトウェアにエラーが発生していないと判定された場合はステップS31に戻る。一方、対象ソフトウェアにエラーが発生したと判定された場合はステップS33に進む。
【0064】
ステップS33では、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS34において、インストール済みソフトウェアの情報およびエラーを起こした対象ソフトウェアの情報を、上述した通知手段10_31でサーバコンピュータ側に送信(通知)して、この監視プログラムを終了する。
【0065】
サーバコンピュータ側では、ステップS35において、インストール済みソフトウェアの情報およびエラーを起こした対象ソフトウェアの情報を受信する。次いで、ステップS36において、競合候補ソフトウェアとしてデータベース上に登録済みか否かが判定される。競合候補ソフトウェアとして登録されていないと判定された場合は、ステップS37に進む。ステップS37では、新規に競合候補としてソフトウェアの情報をエラー内容とともに登録して終了する。一方、競合候補ソフトウェアとして登録されていると判定された場合は、ステップS38に進む。ステップS38では、既に存在するソフトウェアの情報に対し、件数を増分する。
【0066】
次いで、ステップS39において、競合候補ソフトウェアの中で、規定の件数(規定値)に達しているものがあるか否かが判定される。規定値に達していないと判定された場合はそのまま終了する。一方、規定値に達していると判定された場合は、ステップS40に進む。ステップS40では、そのソフトウェアに対する警告表示を行なって終了する。警告を受けた管理者は、規定の件数に達したソフトウェアを解析し、競合することが確認されれば、競合ソフトウェアのデータベースの情報を更新する。
【0067】
本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態であるソフトウェアインストール装置10_3は、上述したようにして、サーバコンピュータ100で未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができる。従って、競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築されたクライアントコンピュータを含むクライアント/サーバ型システムを示す概要図である。
【図2】図1に示した外観を有するクライアントコンピュータのハードウェア構成図である。
【図3】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図4】本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の構成を示す図である。
【図5】図4に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【図6】クライアントコンピュータの表示画面に表示されるメッセージの一例を示す図である。
【図7】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第2実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図8】本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の構成を示す図である。
【図9】図8に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【図10】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第3実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図11】本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の構成を示す図である。
【図12】図11に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 CPU
2 主メモリ
3 ハードディスク装置
4 フレキシブルディスクドライブ
4_1 フレキシブルディスク
5 CD−ROMドライブ
5_1,5_2,5_3 CD−ROM
5_10,5_20,5_30 ソフトウェアインストールプログラム
5_11 情報収集ルーチン部
5_12 送信ルーチン部
5_13,5_23 受信ルーチン部
5_14 アンインストールルーチン部
5_15,5_25 インストールルーチン部
5_31 通知ルーチン部
6 通信用インターフェース
10,20,30 クライアントコンピュータ
10_1,10_2,10_3 ソフトウェアインストール装置
10_11 情報収集手段
10_12 送信手段
10_13,10_23 受信手段
10_14 アンインストール手段
10_15,10_25 インストール手段
10_31 通知手段
11,21,31,101 本体装置
11a,21a,31a,101a フレキシブルディスク装填口
11b,21b,31b,101b CD−ROM装填口
12,22,32,102 画像表示装置
12a,22a,32a,102a 表示画面
13,23,33,103 キーボード
14,24,34,104 マウス
15 バス
100 サーバコンピュータ
300 通信回線
1000 クライアント/サーバ型システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置、および、ソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバコンピュータと接続されてクライアントコンピュータとしての役割を担うパーソナルコンピュータにソフトウェアを新規にインストールした場合、その新規にインストールしたソフトウェアと、そのパーソナルコンピュータに既にインストールされているインストール済みのソフトウェアとの間で競合が起きる場合がある。そのような状況に陥ると、新規にインストールしたソフトウェアあるいはインストール済みのソフトウェアの一方が、または新規にインストールしたソフトウェアとインストール済みのソフトウェアとの双方が正常に動作しない等の問題が生じる。最悪の場合は、パーソナルコンピュータの基本ソフトウェアであるオペレイティングシステム(OS)が不安定になり、OSの復旧が必要になる場合もある。
【0003】
そこで、プリンタを制御するソフトウェアであるプリンタドライバをインストールするにあたり、インストール済みのプリンタドライバが上書きされて不整合な状態になるか否かをバージョン情報によって判定し、不整合な状態にならないと判定した場合はインストールし、不整合な状態になると判定した場合はインストール済みのプリンタドライバのモジュール構成を正しく更新することにより、プリンタドライバをインストールする際に発生する不具合を防止する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、クライアント/サーバ型システムにおいてソフトウェアをバージョンアップするにあたり、サーバコンピュータで各クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアの情報を管理し、その情報に基づいてクライアントコンピュータ相互間でバージョンアップを行なう技術が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−84984号公報
【特許文献2】特開2004−318395号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1および特許文献2に提案された技術は、いずれも、同じメーカで作成されたソフトウェアのバージョンアップを行なうにあたり発生する旧バージョンのソフトウェアと新バージョンのソフトウェアどうしの競合を防止する技術であり、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することは困難である。従って、ソフトウェアどうしの競合を防止する点に欠けるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、ソフトウェアどうしの競合を防止することができるソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のソフトウェアインストール装置は、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置において、
上記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
上記情報を上記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
上記クライアントコンピュータから、上記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
上記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明のソフトウェアインストール装置は、上記構成のため、サーバコンピュータから競合ソフトウェアを特定する情報を受信した場合は、クライアントコンピュータから競合ソフトウェアをアンインストールしてインストール対象のソフトウェアをインストールすることができる。従って、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0009】
ここで、本発明のソフトウェアインストール装置における上記受信手段が、上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
上記インストール手段が、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを上記クライアントコンピュータにインストールするものであることが好ましい。
【0010】
このように、サーバコンピュータから受信した修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正してクライアントコンピュータにインストールすると、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0011】
また、本発明のソフトウェアインストール装置において、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報を上記サーバコンピュータに通知する通知手段を備えたものであることも好ましい態様である。
【0012】
競合した双方のソフトウェアを特定する情報をサーバコンピュータに通知すると、サーバコンピュータでは未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができ、従って競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【0013】
また、上記目的を達成する本発明のソフトウェアインストールプログラムは、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、そのクライアントコンピュータ内に、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムであって、
上記クライアントコンピュータ内に、
上記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
上記情報を上記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
上記クライアントコンピュータから、上記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
上記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とする。
【0014】
本発明のソフトウェアインストールプログラムは、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、そのクライアントコンピュータ内に、そのクライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するものであるため、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0015】
ここで、本発明のソフトウェアインストールプログラムにおける上記受信手段が、上記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
上記インストール手段が、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることが好ましい。
【0016】
このようにすると、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、ソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0017】
また、本発明のソフトウェアインストールプログラムにおいて、上記クライアントコンピュータ内に、さらに、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に競合した双方のソフトウェアを特定する情報を上記サーバコンピュータに通知する通知手段をさらに備えたソフトウェアインストール手段を構築することも好ましい。
【0018】
このようにすると、サーバコンピュータでは未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができ、従って競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの競合を防止することができるソフトウェアインストール装置およびソフトウェアインストールプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築されたクライアントコンピュータを含むクライアント/サーバ型システムを示す概要図である。
【0022】
図1に示すクライアント/サーバ型システム1000には、競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータ100と、そのサーバコンピュータ100に通信回線300を介して接続されたクライアントコンピュータ10,20,30が備えられている。クライアントコンピュータ10には、そのクライアントコンピュータ10内に、そのクライアントコンピュータ10へのソフトウェアインストールを司る、後述するソフトウェアインストール装置が構築されている。これらのコンピュータ10,20,30,100としては、一般にワークステーションまたはパーソナルコンピュータと呼ばれるコンピュータを用いることができる。尚、通信回線300は、インターネット、LAN(Local Area Network)等のどのような通信回線であってもよいが、ここではその通信回線300はLANであるとして説明する。
【0023】
以下、先ずこれらのコンピュータのハードウェア構成について説明する。
【0024】
これらの各コンピュータ10,20,30,100は、CPU(中央処理装置)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスク、通信用ボード等が内蔵された本体部11,21,31,101、それら本体部11,21,31,101からの指示により表示画面12a,22a,32a,102a上に画像や文字列を表示する表示部12,22,32,102、各コンピュータ10,20,20,100に利用者の指示を入力するためのキーボード13,23,33,103、表示画面12a,22a,32a,102a上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を入力するマウス14,24,34,104を備えている。
【0025】
本体部11,21,31,101は、さらに外観上、図示しないフレキシブルディスクおよびCD−ROMが装填されるフレキシブルディスク装填口11a,21a,31a,101aおよびCD−ROM装填口11b,21b,31b,101bを有しており、それらの内部には、それらの装填口11a,21a,31a,101a,11b,21b,31b,101bから装填されたフレキシブルディスクやCD−ROMをドライブしてアクセスするフレキシブルディスクドライブやCD−ROMドライブも内蔵されている。
【0026】
図2は、図1に示した外観を有するクライアントコンピュータのハードウェア構成図である。ここでは代表的にクライアントコンピュータ10を取り上げて説明するが、他のクライアントコンピュータ20,30,サーバコンピュータ100も同様の構成を有する。
【0027】
クライアントコンピュータ10の内部には、図2に示すように、各種プログラムを実行するCPU1、ハードディスク装置3に格納されたプログラムが読み出されCPU1での実行のために展開される主メモリ2、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置3、フレキシブルディスク4_1が装填され、その装填されたフレキシブルディスク4_1をアクセスするフレキシブルディスクドライブ(FDドライブ)4、CD−ROM5_1をアクセスするCD−ROMドライブ5、および通信用インタフェース6が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1に示す画像表示装置12、キーボード13、およびマウス14は、バス15を介して相互に接続されている。
【0028】
ここで、CD−ROM5_1には、このクライアントコンピュータ10を本発明のソフトウェア装置の第1実施形態として動作させるためのソフトウェアインストールプログラムが記憶されており、そのCD−ROM5_1はCD−ROMドライブ5に装填され、そのCD−ROM5_1に記憶されたソフトウェアインストールプログラムがこのクライアントコンピュータ10にアップロードされてハードディスク装置3に記憶される。こうしてクライアントコンピュータ10に、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築される。
【0029】
ここで、この図1のクライアントコンピュータ10内で実行される、ソフトウェアインストールプログラム(本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態に相当)について説明する。
【0030】
図3は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【0031】
図3に示すCD−ROM5_1には、ソフトウェアインストールプログラム5_10が記憶されており、このソフトウェアインストールプログラム5_10は、情報収集ルーチン部5_11、送信ルーチン部5_12、受信ルーチン部5_13、アンインストールルーチン部5_14、およびインストールルーチン部5_15で構成されている。ソフトウェアインストールプログラム5_10の各部の細部については、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の各部の作用とあわせて説明する。
【0032】
図4は、本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の構成を示す図である。
【0033】
図4に示すソフトウェアインストール装置10_1には、情報収集手段10_11と、送信手段10_12と、受信手段10_13と、アンインストール手段10_14と、インストール手段10_15とが備えられている。
【0034】
情報収集手段10_11は、図3に示す情報収集ルーチン部5_11のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10にインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する。
【0035】
送信手段10_12は、図3に示す送信ルーチン部5_12のプログラムの作用を受けて動作し、上記情報をサーバコンピュータ100に送信する。
【0036】
受信手段10_13は、図3に示す受信ルーチン部5_13のプログラムの作用を受けて動作し、サーバコンピュータ100から、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する。
【0037】
アンインストール手段10_14は、図3に示すアンインストールルーチン部5_14のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10から、競合ソフトウェアをアンインストールする。
【0038】
インストール手段10_15は、図3に示すインストールルーチン部5_15のプログラムの作用を受けて動作し、クライアントコンピュータ10に、インストール対象のソフトウェアをインストールする。
【0039】
図5は、図4に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0040】
先ず、ステップS1において、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS2において、インストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報をサーバコンピュータ側に送信する。
【0041】
さらに、ステップS3において、サーバコンピュータ側でインストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報を受信する。尚、サーバコンピュータ側では、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェア名、バージョン番号がデータベース上で管理されており、これらの情報は、競合ソフトウェアが判明次第、管理者によって随時変更される。次に、ステップS4において、このデータベースを参照しつつ、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがあるか否かを検索し、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがある場合は、そのソフトウェア名を抽出し、ステップS5において競合ソフトウェアの情報をクライアントコンピュータ側に送信する。
【0042】
クライアントコンピュータ側では、ステップS6において、競合ソフトウェアの情報を受信する。さらに、ステップS7において、受信した情報を参照して競合ソフトウェアがあるか否かが判定される。競合ソフトウェアがないと判定された場合は、後述するステップS10に進む。一方、競合ソフトウェアがあると判定された場合は、クライアントコンピュータの表示画面に図6に示すメッセージが表示される。
【0043】
図6は、クライアントコンピュータの表示画面に表示されるメッセージの一例を示す図である。
【0044】
競合ソフトウェアがあると判定された場合、図6に示すように、クライアントコンピュータの表示画面には、「このソフトウェアと競合するソフトウェアが見つかりました。」という文字と、競合するソフトウェアの名称「画像ビューアー Ver.1.0」および「このソフトウェアを削除しますか?」という文字と、「はい」,「いいえ」のボタンが表示される。ここで、ユーザが「はい」のボタンを選択した場合、図5に示すステップS9において、その競合ソフトウェアのアンインストールを行なう。さらに、ステップS10において、インストール対象のソフトウェアをインストールして、このソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、ユーザが「いいえ」のボタンを選択した場合はインストール処理を実行することなくそのまま終了する。
【0045】
本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態であるソフトウェアインストール装置10_1は、上述したように、サーバコンピュータ100から競合ソフトウェアを特定する情報を受信した場合は、クライアントコンピュータ10から競合ソフトウェアをアンインストールしてインストール対象のソフトウェアをインストールするものである。従って、異なるメーカで作成されたソフトウェアどうしの間で競合が発生した場合であっても、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0046】
図7は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第2実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図、図8は、本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の構成を示す図である。
【0047】
図7に示すCD−ROM5_2には、ソフトウェアインストールプログラム5_20が記憶されている。このソフトウェアインストールプログラム5_20は、図3に示すソフトウェアインストールプログラム5_10と比較し、受信ルーチン部5_23とインストールルーチン部5_25が異なっている。これらについては、本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の各部の作用とあわせて説明する。
【0048】
図8に示すソフトウェアインストール装置10_2は、図4に示すソフトウェアインストール装置10_1と比較し、受信手段10_23とインストール手段10_25が異なっている。
【0049】
受信手段10_23は、図7に示す受信ルーチン部5_23のプログラムの作用を受けて動作し、サーバコンピュータ100から、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信する。
【0050】
また、インストール手段10_25は、図7に示すインストールルーチン部5_25のプログラムの作用を受けて動作し、上記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアをクライアントコンピュータ10にインストールする。
【0051】
図9は、図8に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0052】
先ず、ステップS11において、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS12において、インストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報をサーバコンピュータ側に送信する。
【0053】
さらに、ステップS13において、サーバコンピュータ側でインストール済みソフトウェアの情報とインストール対象のソフトウェアの情報を受信する。尚、サーバコンピュータ側では、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェア名、バージョン番号がデータベース上で管理されているとともに、さらに、競合ソフトウェアに対して、インストール対象ソフトウェア用の修正モジュールが存在した場合、その存在場所を示すURL(Uniform Resource Locator)の情報も登録される。これらの情報は、競合ソフトウェアが判明次第、管理者によって随時変更される。次に、ステップS14において、このデータベースを参照しつつ、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがあるか否かを検索し、インストール対象のソフトウェアと競合を起こすソフトウェアがある場合は、そのソフトウェア名を抽出し、さらにステップS15において競合ソフトウェアの情報およびそのソフトウェアに対する修正モジュールの有無の情報をクライアントコンピュータ側に送信する。
【0054】
次に、ステップS16において、クライアントコンピュータ側で競合ソフトウェアの情報を受信する。さらに、ステップS17において、競合ソフトウェアがあるか否かが判定される。競合ソフトウェアがないと判定された場合は、ステップS18に進み、インストール対象のソフトウェアをインストールしてこのソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、競合ソフトウェアがあると判定された場合はステップS19に進む。
【0055】
ステップS19では、修正モジュールがあるか否かが判定される。修正モジュールがあると判定された場合は、ステップS20において修正モジュールをダウンロードする。次に、ステップS21において、インストール対象のソフトウェアをインストールする。さらに、ステップS22において、修正モジュールを適用してソフトウェアの更新を行なって、このソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、修正モジュールがないと判定された場合は、ステップS23において、前述した図6に示すメッセージがクライアントコンピュータの表示画面に表示される。即ち、「このソフトウェアと競合するソフトウェアが見つかりました。」という文字と、競合するソフトウェアの名称「画像ビューアー Ver.1.0」および「このソフトウェアを削除しますか?」という文字と、「はい」,「いいえ」のボタンが表示される。ここで、ユーザが「はい」のボタンを選択した場合、ステップS24において競合ソフトウェアのアンインストールを行ない、さらにステップS25においてインストール対象のソフトウェアをインストールしてこのソフトウェアインストールプログラムを終了する。一方、ユーザが「いいえ」のボタンを選択した場合はインストール処理を実行することなくそのまま終了する。
【0056】
本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態であるソフトウェアインストール装置10_2は、上述したように、サーバコンピュータ100から受信した修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正してクライアントコンピュータ10にインストールするものであるため、競合ソフトウェアをアンインストールする必要もなく、それらソフトウェアどうしの間で発生するソフトウェアの競合を防止することができる。
【0057】
図10は、本発明のソフトウェアインストールプログラムの第3実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図、図11は、本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の構成を示す図である。
【0058】
図10に示すCD−ROM5_3には、ソフトウェアインストールプログラム5_30が記憶されている。このソフトウェアインストールプログラム5_30は、図3に示すソフトウェアインストールプログラム5_10と比較し、通知ルーチン部5_31が追加されている点が異なっている。以下、本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の作用とあわせて説明する。
【0059】
図11に示すソフトウェアインストール装置10_3は、図4に示すソフトウェアインストール装置10_1と比較し、通知手段10_31が追加されている点が異なっている。
【0060】
通知手段10_31は、図10に示す通知ルーチン部5_31のプログラムの作用を受けて動作し、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報をサーバコンピュータ側に通知する。以下、図12を参照して説明する。
【0061】
図12は、図11に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【0062】
このソフトウェアインストールプログラムは、監視プログラムを有する。この監視プログラムは、タスクバーに常駐するプログラムであり、ユーザが明示的に終了させない限り動作を続ける。
【0063】
先ず、ステップS31において、対象ソフトウェアの動作を監視する。次いで、ステップS32において、対象ソフトウェアにエラーが発生したか否かが判定される。尚、このエラーは、対象ソフトウェアが起動に失敗したり実行中に異常終了した場合等に発生する。対象ソフトウェアにエラーが発生していないと判定された場合はステップS31に戻る。一方、対象ソフトウェアにエラーが発生したと判定された場合はステップS33に進む。
【0064】
ステップS33では、インストール済みソフトウェアの情報を収集する。次いで、ステップS34において、インストール済みソフトウェアの情報およびエラーを起こした対象ソフトウェアの情報を、上述した通知手段10_31でサーバコンピュータ側に送信(通知)して、この監視プログラムを終了する。
【0065】
サーバコンピュータ側では、ステップS35において、インストール済みソフトウェアの情報およびエラーを起こした対象ソフトウェアの情報を受信する。次いで、ステップS36において、競合候補ソフトウェアとしてデータベース上に登録済みか否かが判定される。競合候補ソフトウェアとして登録されていないと判定された場合は、ステップS37に進む。ステップS37では、新規に競合候補としてソフトウェアの情報をエラー内容とともに登録して終了する。一方、競合候補ソフトウェアとして登録されていると判定された場合は、ステップS38に進む。ステップS38では、既に存在するソフトウェアの情報に対し、件数を増分する。
【0066】
次いで、ステップS39において、競合候補ソフトウェアの中で、規定の件数(規定値)に達しているものがあるか否かが判定される。規定値に達していないと判定された場合はそのまま終了する。一方、規定値に達していると判定された場合は、ステップS40に進む。ステップS40では、そのソフトウェアに対する警告表示を行なって終了する。警告を受けた管理者は、規定の件数に達したソフトウェアを解析し、競合することが確認されれば、競合ソフトウェアのデータベースの情報を更新する。
【0067】
本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態であるソフトウェアインストール装置10_3は、上述したようにして、サーバコンピュータ100で未知の競合ソフトウェアに関する情報を収集することができる。従って、競合ソフトウェアに関するデータベースの更新を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態が構築されたクライアントコンピュータを含むクライアント/サーバ型システムを示す概要図である。
【図2】図1に示した外観を有するクライアントコンピュータのハードウェア構成図である。
【図3】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第1実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図4】本発明のソフトウェアインストール装置の第1実施形態の構成を示す図である。
【図5】図4に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【図6】クライアントコンピュータの表示画面に表示されるメッセージの一例を示す図である。
【図7】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第2実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図8】本発明のソフトウェアインストール装置の第2実施形態の構成を示す図である。
【図9】図8に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【図10】本発明のソフトウェアインストールプログラムの第3実施形態が記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
【図11】本発明のソフトウェアインストール装置の第3実施形態の構成を示す図である。
【図12】図11に示すソフトウェアインストール装置で実行されるソフトウェアインストールプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 CPU
2 主メモリ
3 ハードディスク装置
4 フレキシブルディスクドライブ
4_1 フレキシブルディスク
5 CD−ROMドライブ
5_1,5_2,5_3 CD−ROM
5_10,5_20,5_30 ソフトウェアインストールプログラム
5_11 情報収集ルーチン部
5_12 送信ルーチン部
5_13,5_23 受信ルーチン部
5_14 アンインストールルーチン部
5_15,5_25 インストールルーチン部
5_31 通知ルーチン部
6 通信用インターフェース
10,20,30 クライアントコンピュータ
10_1,10_2,10_3 ソフトウェアインストール装置
10_11 情報収集手段
10_12 送信手段
10_13,10_23 受信手段
10_14 アンインストール手段
10_15,10_25 インストール手段
10_31 通知手段
11,21,31,101 本体装置
11a,21a,31a,101a フレキシブルディスク装填口
11b,21b,31b,101b CD−ROM装填口
12,22,32,102 画像表示装置
12a,22a,32a,102a 表示画面
13,23,33,103 キーボード
14,24,34,104 マウス
15 バス
100 サーバコンピュータ
300 通信回線
1000 クライアント/サーバ型システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、該クライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置において、
前記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
前記情報を前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
前記クライアントコンピュータから、前記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
前記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたことを特徴とするソフトウェアインストール装置。
【請求項2】
前記受信手段が、前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
前記インストール手段が、前記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることを特徴とする請求項1記載のソフトウェアインストール装置。
【請求項3】
インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報を前記サーバコンピュータに通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のソフトウェアインストール装置。
【請求項4】
競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、該クライアントコンピュータ内に、該クライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムであって、
前記クライアントコンピュータ内に、
前記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
前記情報を前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
前記クライアントコンピュータから、前記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
前記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とするソフトウェアインストールプログラム。
【請求項5】
前記受信手段が、前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
前記インストール手段が、前記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることを特徴とする請求項4記載のソフトウェアインストールプログラム。
【請求項6】
前記クライアントコンピュータ内に、さらに、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に競合した双方のソフトウェアを特定する情報を前記サーバコンピュータに通知する通知手段をさらに備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とする請求項4記載のソフトウェアインストールプログラム。
【請求項1】
競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータ内に構築された、該クライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール装置において、
前記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
前記情報を前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
前記クライアントコンピュータから、前記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
前記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたことを特徴とするソフトウェアインストール装置。
【請求項2】
前記受信手段が、前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
前記インストール手段が、前記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることを特徴とする請求項1記載のソフトウェアインストール装置。
【請求項3】
インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に、競合した双方のソフトウェアを特定する情報を前記サーバコンピュータに通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のソフトウェアインストール装置。
【請求項4】
競合ソフトウェアの情報を管理して提供するサーバコンピュータと接続されたクライアントコンピュータで実行され、該クライアントコンピュータ内に、該クライアントコンピュータへのソフトウェアインストールを司るソフトウェアインストール手段を構築するソフトウェアインストールプログラムであって、
前記クライアントコンピュータ内に、
前記クライアントコンピュータにインストール済みのソフトウェアおよびインストール対象のソフトウェアを特定する情報を収集する情報収集手段と、
前記情報を前記サーバコンピュータに送信する送信手段と、
前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアと競合する競合ソフトウェアを特定する情報を受信する受信手段と、
前記クライアントコンピュータから、前記競合ソフトウェアをアンインストールするアンインストール手段と、
前記クライアントコンピュータに、インストール対象のソフトウェアをインストールするインストール手段とを備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とするソフトウェアインストールプログラム。
【請求項5】
前記受信手段が、前記サーバコンピュータから、インストール対象のソフトウェアとの競合を回避するための、インストール対象のソフトウェアを修正するための修正モジュールを受信するものであり、
前記インストール手段が、前記修正モジュールを用いてインストール対象のソフトウェアを修正して修正済みのソフトウェアを前記クライアントコンピュータにインストールするものであることを特徴とする請求項4記載のソフトウェアインストールプログラム。
【請求項6】
前記クライアントコンピュータ内に、さらに、インストール済みのソフトウェアが他のインストール済みのソフトウェアと競合した場合に競合した双方のソフトウェアを特定する情報を前記サーバコンピュータに通知する通知手段をさらに備えたソフトウェアインストール手段を構築することを特徴とする請求項4記載のソフトウェアインストールプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−122128(P2007−122128A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−309476(P2005−309476)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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