説明

ソーセージ等吊下竿の移送装置

【課題】ソーセージ等を吊下する竿の高速移送と装置の小型化を可能とする移送装置を提供することを課題とする。
【解決手段】竿横移送部材11,12によって竿Lを第一位置Aから第二位置Bへ移送する横移送手段10と、第二位置Bで竿横移送部材11,12から竿を受け止めて降下移動し、コンベア手段50に竿を受け渡す竿縦移送部材33を有する縦移送手段30と、を備え、横移送手段10は、前後一対の上記竿横移送部材11,12が両端部に設けられた竿移送体13と、竿移送体13を支持して第一位置Aと第二位置Bとの間で直動案内するレール体14と、レール体14の両端側に設けられた横移送ホイール15,16に巻き掛けられた横巻掛走行体17とを有し、竿移送体13が横巻掛走行体17の一部に固着されていて、横移送電動モータ18により駆動される横移送ホイール15,16によって往復移動するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーセージ等が吊下された竿をソーセージ等の熱処理のために台車等の熱処理設備まで搬送するコンベア手段に上記竿を移送するソーセージ等吊下竿の移送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置としては、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示された装置が知られている。特許文献1の装置は、ソーセージがループ状をなして巻回吊下された竿4をその両端で支持している竿中継支持手段8の受け具25から該竿4をフック35でもち上げて、これを竿の長手方向の先方位置へ向け移送する移送手段9を有し、該移送手段9が移送先位置で、この移送方向と直角方向に走行する搬送手段10へ下降手段により上記竿4を降下させて受け渡すこととしている。
【0003】
上記移送手段9は、竿4の長手方向に延びる両端に上記フック35を備える横棒47を有し、該横棒47は長手方向中央部にてロッドレスシリンダ51のボディ51Bにより支持されている。横棒47はロッドレスシリンダ51の作動によって該横棒47の長手方向たる方向Xに往復動するようになっている。
【0004】
上記移送手段9から搬送手段10への竿の受け渡しは、エアー式のロータリーアクチュエータ56で昇降回動アーム55を回動させることにより(図5A及び図5B)、あるいはボディ51Bに取り付けられた縦方向のロッドレスシリンダ59のボディ59Bに横棒47を取り付けて、上記横棒47を縦方向のロッドレスシリンダで降下させることにより(図6)なされている。
【0005】
特許文献2には、ソーセージのループを吊下する引掛け棒2(特許文献1の竿に相当)を両端で支持してこれを引掛け棒2の長手方向に搬送する中継搬送手段3で送られてきた引掛け棒2を受けた後に降下してコンベアに移送する降下手段5が開示されている。降下手段5は引掛け棒2を受ける載台10と、この載台10を降下させる縦移送部材を有している。縦移送部材は垂直に固定された2本のシリンダ装置で構成されていて、載台10を押し上げるための部材としてのシリンダ装置のロッドが、コンベア4で移送される引掛棒2の移送に支障がないように、エアシリンダは引掛け棒2の通路外に配設されている。
【0006】
特許文献3には、長尺棒2(特許文献1の竿に相当)の長手方向である搬送方向Aに長尺棒2を搬送する搬送装置51が開示されている(図9から図13)。搬送装置51は、図12に示されるように、無端チェーン56と、駆動側のスプロケットホイール61と従動側のスプロケットホイール62(図9)と、無端チェーン56を搬送方向Aに沿って循環移動させる電動モータ(図示されていない)と、無端チェーン56に取り付けられており長尺棒2を水平に支持する支持手段54(図9)とを備えている。支持手段54の支持部材67及び68は無端チェーン56に取り付けられた先行及び後行の支持ブロック65のそれぞれに取り付けられている(図9)。支持ブロック65はガイドレール部材69によって位置決めされそして案内されつつ搬送方向Aに移動する(図12をも参照)。
【0007】
特許文献3は、さらに、上記搬送装置51で搬送されてきた長尺棒2を受けるための受容手段250を備えている(図15及び図16)。該受容手段250は、駆動スプロケットホイール253と従動スプロケットホイール254とに掛け渡され縦方向に走行する二つの無端チェーン255と、無端チェーン255に取り付けられた一対の受け板256と、駆動スプロケットホイール253を回転させる駆動機構(図示されていない)とを備えている。一対の受け板256は搬送装置51の支持部材67及び68から滑落してきた長尺棒2をその両端部で受けとるように、無端チェーン255の走行により上記支持部材67及び68との相対位置が予め配されており、受け板256は、長尺棒2の受容後、無端チェーン255の走行により、長尺棒2を他の搬送装置251の無端チェーン261に転送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−304435号公報
【特許文献2】実公平6−21351号公報
【特許文献3】特開平8−266216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1においては、横棒47がロッドレスシリンダ51のボディ51Bに取り付けつけられていて、ソーセージ2を吊下した長い竿4と長い横棒47の全重量が短いボディ51Bにかかるようになっているので、往復横移動するボディ51Bに作用する摺動抵抗が横棒47の移動と共に変動し易く、負荷変動に基づく移動速度の変動を生じやすいエア式のロッドレスシリンダの特性上、特許文献1の装置は、横棒47の移動速度の変動を起因とするソーセージ2の揺れによるフック35上での竿4のずれを防止するために、ロッドレスシリンダの移動速度を遅くしなければならず、その結果、装置の生産性が低下することとなる。
【0010】
さらに、縦方向に作動するロッドレスシリンダ59をボディ51Bに取り付けた構成の場合にあっては、ロッドレスシリンダ59の重量がボディ51Bに作用して負荷がその分増加するので、往復横移動するロッドレスシリンダの移動速度を更に遅くしなければならず、更に生産性が低下することとなる。
【0011】
さらには、下降手段が昇降回動アーム55を用いる場合においては、昇降回動アーム55によって支持された竿4から吊り下がったソーセージ2が搬送手段10の搬送方向Yと逆の方向に移動しながら下降して行くので、竿4を載せるための上記搬送手段10の無端チェーン62上の空きスペースが、上記逆の方向への移動量分、余分に必要となり、その結果、搬送手段10の竿積載効率が悪くなるばかりでなく、搬送手段への竿受け渡し機会が減少し、装置の生産性が低下する。
【0012】
特許文献2においては、特許文献1のような下降手段の回動による上記不具合は生じないが、垂直に固定された2つのシリンダ装置(降下手段5)はその位置がコンベア4の下方に固定されているので、該コンベア4で上流側から移送されてくる引掛け棒2とソーセージとがシリンダに接触する虞れがある。更に、2つのシリンダ同士間の下降動作の同期がくずれて、コンベア4への引掛け棒2の受け渡しが不安定になる虞れもある。
【0013】
特許文献3に開示された装置では、ソーセージを吊下した竿の横移送と縦移送とを電動モータとチェーンによって行っているが、この特許文献3の装置は、エア式のシリンダであるがための上記した不具合はないものの、竿の横移送において、無端チェーン56の移動ラインと、支持部材が嵌合してその中で摺動するガイドレール部材69の嵌合溝84が延びる方向とが、平行ではあるが、両者が水平方向に間隔をおいてずれている(図13)ので、移送時に生じる摺動抵抗が大きく、円滑な移送がしにくく、高速移送には不向きである。加えて、先行の支持ブロック65と後行の支持ブロック65とが個別に無端チェーン56の異なったチェーンリンクに取り付けられているので、前記不具合が助長されこの点でも、高速移送に不向きである。
【0014】
特許文献3の縦移送のための受容手段250においては(図15及び図16)、受容手段250が、搬送装置51の搬送方向Aにて、支持部材67及び68を挟む両側位置にて、上記搬送方向Aに直交する方向(矢印B方向)で搬送装置51のフレーム60に対向した位置に設けられているので、上記搬送方向Aに直交する方向(矢印B方向)に装置のサイズが大型化する。さらに、一対の受け板256が長いので(3本の竿を支持する長さ)、高速な降下に適していない。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑み、ソーセージ等を吊下する竿の移送速度を高速にして装置の生産性を向上することができ、それに加えて、装置を小型可能にする構造を有した、ソーセージ等吊下竿の移送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係るソーセージ等吊下竿の移送装置は、ソーセージ等が吊下された竿を該竿の前後部の位置で載せて支持し第一位置と該第一位置よりも前方となる該竿の移送方向側の第二位置との間を往復移動可能な一対の竿横移送部材を有し、該竿横移送部材によって竿を第一位置から第二位置へ竿の長手方向に移送する横移送手段と、該第二位置で上記竿横移送部材による支持を解除されて竿横移送部材から外れた竿を受け止めて降下移動し、上記竿の移送方向と交差する方向に走行するコンベア手段に竿を受け渡す竿縦移送部材を有する縦移送手段と、を備える。
【0017】
かかるソーセージ等の吊下竿の移送装置において、既述された課題は、以下の<第一発明>によっても、<第二発明>によっても解決される。
【0018】
<第一発明>
第一発明において、横移送手段は、上記竿の移送方向における前後一対の上記竿横移送部材がその両端部に設けた竿移送体と、該竿移送体を支持して第一位置と第二位置との間で直動案内するレール体と、該レール体の両端側に設けられた横移送ホイールに巻き掛けられた横巻掛走行体とを有し、竿移送体が横巻掛走行体の一部に固着されていて、横移送電動モータにより駆動される上記横移送ホイールの正逆回転によって往復移動するようになっている、ことを特徴としている。
【0019】
尚、本発明において、第一位置で「竿横移送部材に載った竿の両端部を支持した」とは、第一位置でオペレータの手によって竿横移送部材に載せられた竿が当該竿横移送部材によって支持されること、或いは、第一位置上の竿横移送部材が第一位置に別途設けられた竿待機支持手段から竿を取り上げることによって竿を竿横移送部材に載せて支持すること、或いは、第一位置で竿待機支持手段による支持が解除されて竿待機支持手段から外れた竿を第一位置上の竿横移送部材が受取ることによって、竿を竿横移送部材に載せて支持すること、その他これに類する場合を意味する。尚、竿待機支持手段から竿を取り上げるとは、竿を下からすくい上げる、竿を左右から挟む、竿を上下から挟む、その他これに類することによって竿を取り上げることを含む。
【0020】
このような構成の第一発明においては、ソーセージ等が吊下された竿と竿移送体との全重量をレール体が受け、レール体で支持された竿移送体が横移送電動モータによって駆動される横巻掛走行体によって往復移動されるので、移動時にレール体と竿移送体間に生じる抵抗の大きさと抵抗変動幅が減少し、それによって竿移送体の高速移動が可能となる。さらに、縦移送手段が竿移送体と共に往復移動しないので、竿移送体への荷重が小さく竿移送体の高速移動に適すると共に、装置がコンパクトになる。
【0021】
第二位置上の竿横移送部材はコンベア手段への竿縦移送部材の降下移動開始を待つ必要なく、竿が竿横移送部材から外れるとすぐに第一位置へ向けた後退移動を開始できるので、竿横移送サイクルの時間が短い。これに併せて竿移送体が高速往復移動可能なので、装置の生産性が高い。
【0022】
<第二発明>
第二発明において、縦移送手段は、縦移送電動モータにより回転駆動される縦移送ホイールに巻き掛けられて下方へ移動する降下域が形成され且つ竿縦移送部材が取り付けられた縦巻掛走行体と、降下域内の上部位置で竿縦移送部材が停止しているときに、該竿縦移送部材へ向けて竿横移送部材から外れた竿を滑動案内する竿滑動手段とを備え、上記竿縦移送部材は竿滑動手段からの竿を受け止めるようになっている、ことを特徴としている。
【0023】
このような構成の第二発明においては、竿横移送部材から外れた竿は竿滑動手段を経て竿縦移送部材に受け止められるので、竿横移送部材の長さが短くても、竿横移送中のソーセージ等が竿縦移送部材に接触しない。更に竿滑動部材は竿横移送部材から外れた竿を確実に竿縦移送部材まで滑動案内するので、竿縦移送部材は、竿縦移送部材の長さが短くても、滑動手段から落下した竿を確実に受け止めて竿を載せることができる。
【0024】
竿横移送部材及び竿縦移送部材の長さが短いことによって装置がコンパクトになると共に、縦移送電動モータで駆動される縦巻掛走行体に作用する負荷が減少し、縦巻掛走行体の高速走行が可能となる。竿縦移送部材の移動が高速で、竿縦移送部材の上部位置(待機位置)での竿不在時間が短いので、装置の生産性が高い。
長さの短い竿縦移送部材が略鉛直方向に下降移動した後に回転移動して竿をコンベア手段に載せるので、コンベア上の狭いスペースに竿を載せることができ、コンベアの積載効率が高まる。
さらに、縦巻掛走行体がコンベア手段の上方側に配置されているので、縦巻掛走行体がコンベア手段で搬送されて来る竿に接触するという不具合を生じることがない。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以上のように、ソーセージ等を吊下した竿の移送速度を高速にして装置の生産性を向上することができ、それに加えて小型な構造からなる、ソーセージ等吊下竿の移送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第一実施形態装置の主要部の概要構成を示す斜視図であり、横移送手段の竿移送体が第一位置にある状態を示している。
【図2】本発明の第一実施形態装置の主要部の概要構成を示す斜視図であり、横移送手段の竿移送体が第二位置にある状態を示している。
【図3】図1の状態における本実施形態の正面図である。
【図4】図1の状態における本実施形態の平面図である。
【図5】図2の状態における本実施形態の平面図であって、(A)は横巻掛走行体の一部を省略して示す図、(B)は横巻掛走行体と移動体の上部を省略して示す図である。
【図6】図1装置の移動体の部分を示す背面図である。
【図7】図1装置の移動体及びその周辺を示す前方から見た縦断面図である。
【図8】図1装置の縦移送手段の後方の縦巻掛走行体及びその周辺を示し、(A)は前方から見た側面図、(B)は正面図、(C)は後方から見た側面図であり、竿滑動部材が退避位置にある状態を示している。
【図9】図1装置の縦移送手段の後方の縦巻掛走行体及びその周辺を示し、(A)は前方から見た側面図、(B)は正面図、(C)は後方から見た側面図であり、竿滑動部材が竿滑動案内位置にある状態を示している。
【図10】図1装置の縦移送手段の前方の縦巻掛走行体及びその周辺を示し、(A)は前方から見た側面図、(B)は正面図、(C)は後方から見た側面図である。
【図11】第二実施形態装置を示し、(A)は正面図、(B)は後方から見た側面図である。
【図12】第三実施形態装置を示す縦移送手段の前方の縦巻掛走行体及びその周辺についての図9(A)相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明を添付図面を参照しつつ実施形態にもとづいて詳細に説明をする。尚、本発明は図示の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0028】
先ず、図1ないし図10を参照して本発明の第一実施形態に係るソーセージ等を吊下した竿を移送する移送装置について説明をする。尚、図1及び図2において、位置、方向を明確にするために、第一位置A側を「後側」もしくは「後方」、第二位置B側を「前側」もしくは「前方」、横移送手段で支持された略水平面上の竿の長手方向を「横方向」、該横方向に垂直な上下方向即ち略鉛直方向を「縦方向」、該縦方向及び上記横方向に垂直な左右方向を「側方」、同じくその右方向を「右側方」、同じくその左方向を「左側方」と各々呼ぶこととする。
【0029】
図において、符号1はソーセージ等(以下「ソーセージ」)Sを吊下する略水平状態の竿Lを第一位置Aで受け該竿Lの長手方向SDで前側の第二位置Bへ移送させた後、第二位置Bでコンベア手段へ受け渡す移送装置である。
【0030】
上記移送装置1は、上記第一位置Aで竿Lを載せられた当該竿Lを上記第一位置Aから第二位置Bへ竿の長手方向へ、竿横移送経路HR上を移送する横移送手段10と、第二位置Bで竿Lを竿横移送経路HRから右側方Dへ移動させた後に、竿縦移送経路VR上を降下させてコンベア手段50へ受け渡す縦移送手段30とを有している。
【0031】
第一位置Aには、一連のループ状をなすソーセージSが吊下された竿Lが、上記横移送手段10による横移送に備え、該竿Lの一方の端部と他方の端部を待機支持する一方の支持部61と該一方の支持部61より後側に設けられた他方の支持部62を備えた竿待機支持手段60が設けられている。
【0032】
一方の支持部61は、後述するフレーム体24に取り付けられている一方のブラケット63に設けられたエア式のロータリーアクチュエータ等の回動手段65に固着したアーム64の端部に設けられたL字鉤状の金具である(図2参照)。アーム64は回動手段65により往復回動駆動を受ける。これに対し、他方の支持部62は、後述するフレーム体24に取り付けられている他方のブラケット66に設けられたL字鉤状の金具であり不動位置にある。上記一方の支持部61は、往復回動によって他方の支持部62と相俟って竿Lを水平状態で支持する位置と、竿の横移送の際に竿そしてソーセージと干渉しない後退位置とのいずれかに位置する。
【0033】
このような竿待機支持手段60を備えていると、横移送手段10の後述の竿横移送部材が竿Lを第二位置Bで縦移送手段30へ引き渡した後に、次の竿の取り上げのための第一位置Aへの戻りが遅れても、次の竿Lを竿待機支持手段60に載せておくことができるので装置への次の竿の供給を遅らせずに済むし、上記竿横移送部材は第二位置Bで縦移送手段30に竿Lを受け渡したらすぐに第一位置Aへの戻り移動開始ができるので、竿横移送部材による竿待機支持手段60からの竿取り上げ迄の待機時間を短縮できる。
【0034】
このように、図示のごとく竿待機支持手段60の一方の支持部61は往復回動する回動手段65であるエア式のロータリーアクチュエータの出力回動軸に固着し、ロータリーアクチュエータはブラケット63を介してフレーム体24に取り付けられている。他方の支持部62もブラケット66を介してフレーム体24に取り付けられている。第二位置Bから第一位置Aに復帰した後述の竿横移送部材がロータリーアクチュエータの作動によって回動して、竿Lの前後の両端部を若干掬い上げて竿Lを支持部61,62から取り上げることによって、竿横移送部材に載せて支持するまで、前後一対の支持部61,62は竿の両端部を支持した状態で、竿が上記竿横移送部材で取り上げられるまで待機している。このように竿待機支持手段60はソーセージが吊下げられた竿の両端部を待機支持する。
【0035】
尚、上記の構成に代えて、竿待機支持手段60の両支持部61,62を回動後退させて竿を両支持部61,62から竿横移送部材の上に落下させることによって竿を竿横移送部材に載せて支持するようにしてもよい。更に、竿待機支持手段60の回動手段65は、ロータリーアクチュエータに代えて、エアシリンダと該エアシリンダのロッドの伸縮動作を往復回動動作に変換するリンク機構とによって回動手段を構成し、これによって、一方の支持部が固着した回動軸を往復回動するようにしても良い。
【0036】
ソーセージSを吊下している竿Lを上記竿待機支持手段60から取り上げて、該竿Lを第一位置Aから第二位置Bまで横方向に移送する横移送手段10は、上記竿Lの移送方向(長手方向)における前後一対の上記竿横移送部材11,12が両端部に設けられた竿移送体13と、該竿移送体13を支持して第一位置Aと第二位置Bとの間で直動案内する竿の長手方向SDに延びて設けられたレール体14と、該レール体14の両端側に設けられた一対の横移送ホイール15,16に巻き掛けられた横巻掛走行体17とを有し、竿移送体13が横巻掛走行体17の一部に固着されていて、横移送電動モータ18により駆動される上記横移送ホイール15の正逆回転によって第一位置Aと第二位置Bとの間を往復移動するようになっている。ここで、上記竿移送体13が第一位置Aあるいは第二位置Bにあるかは、該竿移送体13の長手方向中央部の位置が上記第一位置Aあるいは第二位置Bにあるかどうかで定めることとする。
【0037】
上記竿移送体13は、図2、図4そして図5に見られるように、レール体14に対して平行に延びる可動フレーム19と、該可動フレーム19の右側方Dに位置するように該可動フレーム19に取り付けられていると共に該可動フレーム19よりも短い長さでもってレール体14に対して平行に延びている移動体21とを有し、可動フレーム19の両端部に上記前後一対の竿横移送部材11,12が設けられている。
【0038】
竿移送体13の竿横移送部材11,12は、例えば、L字フック状をなしていて、該竿横移送部材11,12は、竿横移送部材回動手段22,23、例えば、ロータリーアクチュエータの軸に固着されている。上記移動体21はその前後部に横巻掛走行体17の両端部17E,17Eが取り付けられていて移動体21と横巻掛走行体17とで無端状をなしている。該移動体21には前後一対の被案内部21A,21Aが設けられていて該被案内部21Aがレール体14により直動案内され、上記移動体21は横巻掛走行体17の往復走行によって第一位置Aと第二位置Bとの間で往復移動するようになっている。
【0039】
第一位置A上の竿移送体13は、一方の竿横移送部材11で竿Lの一方の端部を、他方の竿横移送部材12で竿Lの他方の端部を竿待機支持手段60から取り上げることによって、前後一対の竿横移送部材11,12に竿を載せて略水平に支持する。
【0040】
上記横移送手段10の横巻掛走行体17は、本実施形態では、図6によく見られるように、タイミングベルトであり、横移送ホイール15,16がタイミングプーリである。こうすることにより、横巻掛走行体17の軽量化がなされ、より高速な走行が可能となる。
【0041】
このように構成されて往復移動する移動体21は横移送ホイール15,16周りを回転移動しないので移動体21の竿長手方向長さを横移送ホイール15,16の歯の1ピッチよりも長く設定できる。その結果、レール体14との間での摺動を安定させるのに十分な長さを確保しつつ摺動抵抗を少なくできる所要長さに、該移動体21の長さを設定することができる。
【0042】
又、移動体21と可動フレーム19とは一体的に構成されているので、ソーセージSが吊下した竿Lの重量は上記摺動抵抗の少ない長さを有した移動体21が支え、そしてその移動体21に直に接続した横巻掛走行体17が移動体21を往復駆動するので、該移動体21との接続により、横巻掛走行体17への負荷の変動が抑えられる。その結果、横巻走行体17の暴れや蛇行が減って横巻掛走行体17の高速走行が可能となる。又、移動体21の長さが可動フレーム19よりも短いので、レール体14の長さを短くできる。
【0043】
かかる移動体21とその被案内部21Aについて、主に図7にもとづき説明する。
【0044】
図7に見られるように、竿横移送部材11,12によって略水平に支持されている竿Lが位置している略鉛直面Vと略水平面Hとの交線(紙面に直角な方向の直線)上を竿Lが移送される竿横移送経路HRが延びている。
【0045】
レール体14は、該レール体14の右側方Dに設けられフレーム脚部24Aで支えられたフレーム体24にボス部25を介して取り付けられていて、上記略鉛直面Vに対して右側方D且つ略水平面Hに対して上方で上記竿横移送経路HRと平行に延びている。
【0046】
上記フレーム体24のボス部25には断面矩形のレール体ベース14Aが取り付けられており、レール体14はレール体ベース14Aに固定されているので、レール体14の剛性を維持できて、移動体21とレール体14との摺動抵抗を均一化できる。レール体ベース14Aの両端部には前後一対のショックアブソーバー14Bが固定されており(図5(B)参照)、ショックアブソーバー14Bに対して、往復移動する移動体21に設けられた対応当接部14Cが衝突するようになっている。これによって移動体21の更なる高速移動を可能にしている。
【0047】
上記竿移送体13の可動フレーム19の長手方向SD両端部には、竿横移送部材11,12の回動軸11A,12Aが上記竿横移送経路HRの右側方Dであって且つ可動フレーム19の下部並びレール体14の下部よりも下方に位置するように、既出の竿横移送部材回動手段22,23が設けられており、第二位置Bにおいて、竿Lを縦移送手段30へ引き渡すために上記竿横移送部材11,12はレール体14に向って上方(図7で時計回り方向)へ回転して、竿Lの支持を解除するようになっている。
【0048】
竿移送体13の可動フレーム19に取り付けられた移動体21は、図7に見られるように、該移動体21の被案内体21Aと上記可動フレーム19とを連結する断面がクランク状の連結部21Bを有している。該連結部21Bは、レール体14に嵌って直動案内される被案内体21Aの鉛直な側面が固着された第一部位21B−1と、該第一部位21B−1の上部に接続した部位であって横巻掛走行体17の両端部17E,17Eが固着された第二部位21B−2と、第一部位21B−1の下部に接続した部位であって可動フレーム19の下部が固着された第三部位21B−3とを有している。
【0049】
上記第一部位21B−1は上記略鉛直面と平行な面上であり且つ可動フレーム19の右側方Dに位置した面上に、第二部位21B−2は被案内体21Aの上面を覆うように該被案内体21Aの上面に平行な水平面上に位置し、第三部位21B−3は第一部位21B−1から略鉛直面方向へ延びた略水平面上に、各々設けられている。
【0050】
上記第一部位21B−1に固着された前後一対の被案内体21Aはレール体14に嵌っており、横巻掛走行体17の各端部17E,17Eが前後一対の抑えプレート17Aによって押さえつけられた状態で第二部位21B−2に固着されている。
【0051】
このように、レール体14は、図7に示されたように、上記略鉛直面Vの側方且つ略水平面Hの上方で該両面に平行に延びているのでレール体14の高さが低く、コンパクトとなる。
【0052】
又、竿横移送部材11,12の回動軸11A,12Aが可動フレーム19の下部よりも下方に位置するので、可動フレーム19の上下方向寸法が短い。又、竿横移送部材11,12の回動軸11A,12Aがレール体14の下部よりも下方に位置するので、上方回動位置における竿横移送部材11,12がレール体14に干渉することがなく、その結果、竿横移送経路HRとレール体14との間の側方距離が短い。又、移動体21は横巻掛走行体17によって駆動される第二部位21B−2が被案内体21Aの上面に平行な面に在り両者間に側方へ向けたずれがない。これらの構成によって、レール体14に作用するモーメントを小さくでき、その結果、レール体14と被案内体21Aとの間の摺動抵抗が減る。
【0053】
移動体21は、第一部位21B−1、第二部位21B−2そして第三部位21B−3を有したクランク状をなしているので、レール体14に対して可動フレーム19と横巻掛走行体17の両端部17Eとを高い位置精度で配置できる。
【0054】
尚、無端状の横巻掛走行体17は、本実施形態では、往復走行経路が垂直の面上に位置しているが、この走行経路が水平面上に位置する構成であっても良い。この構成であっても、可動フレーム19が移動体21に固着し、且つ移動体21に固着した被案内体21Aがレール体14によって支持されているので、移動体21(すなわち竿移送体13)の高速移動が可能となる。
【0055】
第二位置Bには、図2に見られるように、該第二位置Bに達した横移送手段10の竿横移送部材11,12から外れた竿Lの滑動案内のための竿滑動手段80を備えた縦移送手段30が配設されている。第二位置B上にて停止している竿横移送部材11,12により支持された竿の右側方Dに設けられた降下域X内の上部位置P1に停止している後述の竿縦移送部材33へ向けて、竿横移送部材11,12から外れた竿Lを滑動案内する竿滑動手段80とを備えている。該竿滑動手段80は、竿Lの前端部を滑動案内する前方竿滑動部材81と、竿Lの後端部を滑動案内する後方竿滑動部材82とを有している。前方そして後方滑動部材81,82は、後述する縦移送手段30の上部位置P1における対応する二つの前後の竿縦移送部材33(図8,10参照)へ向け滑動案内する傾斜面を形成した竿案内部86,88を有している。前方及び後方竿滑動部材81,82は、前後方向にて、縦移送手段30の二つの竿縦移送部材33の間の範囲の外にあって、この竿縦移送部材33に近接して設けられている。
【0056】
前方竿滑動部材81は竿滑動案内位置P2に静止姿勢で設けられているが、後方滑動部材82は、竿を対応せる縦移送手段30の後述の竿移送部材へ受け渡す竿滑動案内位置P3と退避位置P4との間を、竿滑動部材駆動手段83によって、往復動するようになっている。
【0057】
後方竿滑動部材82の竿滑動案内位置P3は、前後方向に見たとき、図9に見られるように、静止位置にある上記前方竿滑動部材81と同じ位置であり、上記後方竿滑動部材82はこの竿滑動案内位置P3では上記前方竿滑動部材81と同じ姿勢であり、竿横移送経路HRと竿縦移送経路VRとにまたがって設けられる。退避位置P4は、横移送手段10の竿横移送部材22,23の前方への移動に支障のないように後方竿滑動部材82が退避する位置である。
【0058】
このような竿滑動部材81,82の竿案内部86,88は、図9及び図10に見られるように、竿縦移送部材33に向かって下方傾斜した滑動案内面86A,88Aを有しており、該滑動案内面86A,88Aは第二位置B上で停止している竿横移送部材11,12に載っている竿Lの両端部の直下に位置づけられている。竿横移送部材11,12による支持を解除されて該竿横移送部材11,12から外れた竿は、滑動案内面86A,88A上を滑動した後に該滑動案内面86A,88Aから落下する。この竿を受ける後述の竿縦移送部材33は滑動案内面86A,88Aから落下した竿Lを受け止めて載せる竿載置部位33Aを有する。竿載置部位33Aの長さは竿Lの太さよりわずかに長くなっている。図10に見られるように、前方の竿滑動部材81の滑動案内部86は、滑動案内面86Aと竿の前側端面に当接して竿の長手方向移動を規制する規制部位86Bとが形成されたL字断面形状を有している。上記竿滑動部材81のためのブラケット85は規制部位86Bよりも前側に位置しているので、竿が竿縦移送経路VR上を降下移動するに際して、ブラケット85を竿縦移送経路VRから退避回動させる必要がない。
【0059】
前方竿滑動部材81は一方のベース39に取り付けられたブラケット85により支持された竿滑動案内部86を有しているが、後方竿滑動部材82は他方のベース40を貫通した回動軸84に取り付けられたアーム部87に固着した竿滑動案内部88を有していて、上記竿滑動案内位置P3と退避位置P2との間で往復回動する。回動軸84は、竿滑動部材駆動手段83により駆動される。竿滑動部材駆動手段83は、本実施形態では他方のベース40に揺動自在に取り付けられたエアシリンダ83Aと、エアシリンダ83Aのロッド83A−1と回動軸84とに接続したアーム状の接続部材83Bを有していることにより形成されている。
【0060】
後方竿滑動部材82の回動軸84が竿縦移送部材33が取り付けられている後述の対応縦巻掛走行体34の循環走行域内側に配設されているので、コンベア手段50の竿搬送方向Cに関して装置の小型化が可能となる。
【0061】
上記竿滑動手段80で滑動案内された竿Lを受けるために、図8,10に見られるように、前後方向で第二位置Bに配設された縦移送手段30は、横巻掛走行体17の下方側に設けられており、該縦移送手段30は、縦移送電動モータ31により回転駆動される縦移送ホイール32に巻き掛けられて下方へ移動する降下域Xが形成され且つ竿縦移送部材33が取り付けられた前後一対の無端状の縦巻掛走行体34を有している。
【0062】
縦巻掛走行体34は、図2、図5と図7に見られるように第二位置Bにて停止しているときの竿横移送部材11,12によって支持されている竿Lの右側方Dに設けられている既出のフレーム体24と同じ方向に設けられているので、コンベア手段50の走行方向(C方向)における装置サイズがコンパクトとなる。
【0063】
上記縦移送手段30の縦巻掛走行体34を案内そして駆動する縦移送ホイール32は、前後の一対の縦巻掛走行体34に対応した、前後一対の上部ホイール32Aと、該前後一対の上部ホイール32Aの略鉛直下方側に設けられた前後一対の下部ホイール32Bとを有し、前後一対の縦巻掛走行体34は前後一対の上部ホイール32Aから下部ホイール32Bに亘った鉛直線上に位置する降下域Xを形成している。
【0064】
縦巻掛走行体34に取り付けられた竿縦移送部材33は、降下域Xを下方へ移動中に上方に向くL鉤状をなしていて、上記降下域Xの下部位置で下部ホイール32Bと共に回転移動しながら、L鉤状が下向きとなるように変向して、上部位置P1で受け止めた竿滑動手段80からの竿Lを、コンベア手段50のコンベア無端走行体51に向け落下させ、該竿Lをコンベア手段50のコンベア無端走行体51上に受け渡すようになっている。
【0065】
このような本実施形態の縦移送手段30では、下部ホイール32Bを中心にした竿縦移送部材33の回転移動によって変向する竿縦移送部材33に載っていた竿Lがコンベア手段50のコンベア無端走行体51の上に載せられるので、竿縦移送部材33による竿の支持をコンベアへの近傍位置で解除するための別途機構が不要であり、装置が簡単化され且つコンパクトになる。加えて、コンベア手段50への竿受渡しを短時間で完了できる。
【0066】
縦巻掛走行体34は上部ホイール32Aと下部ホイール32Bとの間で鉛直線上に形成された降下域Xを通過後、上部ホイール32Aの右側方D且つ下部ホイール32Bよりも上方の位置に設けられた駆動ホイール32Cとの回りに巻き掛けられて下部ホイール32Bから駆動ホイール32Cへ上昇移動する上昇域Yを形成している。駆動ホイール32Cは縦移送電動モータ31の駆動力を受けて回転して、縦巻掛走行体34を走行させるようになっている。かくして、竿縦移送部材33は、降下域Xを下方に移動した後、上昇域Yを経て、再び降下域Xの上部位置P1に戻る。
【0067】
このように構成された縦移送手段30では、ソーセージループの吊下長さに基づいて設定される鉛直方向軸間距離をもって配置された上部ホイール32Aと下部ホイール32Bに対し、それらの右側方Dに駆動ホイール32Cを設けることとしたので、ソーセージループの吊下長さや竿縦移送部材33の数によって決定される全長を有した無端状縦移送走行体34は、駆動ホイール32Cの配置位置によって、所望な走行経路の形態を備えることができる。これによって縦移送手段30は、コンパクトな走行経路の縦移送走行体34を備えることができる。
【0068】
又、駆動ホイール32Cに係合した縦移送走行体34によって上部ホイール32Aと下部ホイール32Bを駆動することとしたので、縦移送電動モータ31から縦移送走行体34までの駆動系が簡単化される。
【0069】
上昇域Yを形成した縦巻掛走行体34は、下部ホイール32Bにおける巻掛角度αが所望な角度になるように、上昇域Yにて下部ホイール32Bとその上方のテンションホイール32Dとの間の範囲で該縦巻掛走行体34を圧する巻掛角度決定部材35によって上昇域Yの走行位置が決定されており、本実施形態では、該巻掛角度決定部材35は縦巻掛走行体34を摺動案内する板状部材からなっている。
【0070】
このように、駆動ホイール32Cと巻掛角度決定部材35とを設けたので、下部ホイール32Bを中心にした竿縦移送部材33の回転移動中に該竿縦移送部材33が竿の支持を解除できる位置を定める巻掛角度α、あるいはそれ以上の角度にわたり縦巻掛走行体34を下部ホイール32Bに巻き掛けることができる。
【0071】
このように縦巻掛走行体34は、駆動ホイール32C、上部ホイール32A、下部ホイール32B、巻掛角度決定部材35、テンションホイール32Dに掛け渡されている。テンションホイール32Dは、上昇域Yを形成した縦巻掛走行体34を巻掛角度決定部材35に押し付けるために該巻掛角度決定部材35と駆動ホイール32Cの駆動軸37との間に設けられているものである。縦巻掛走行体34の全長との関係で、適宜その使用の必要性が選択できる。竿縦移送経路VRは降下域Xと平行する部分を含む。
【0072】
尚、本実施形態では、縦移送電動モータ31は減速機31Gが一体となった形態であるので、駆動軸37は減速機31Gの出力軸31Aを介してモータに接続されることになるが、この形態であっても、本発明においては、駆動軸37は縦移送電動モータ31の出力軸31Aに直結した構成であるものとする。
【0073】
尚、巻掛角度決定部材35は、本実施形態では、板状部材からなる摺動案内体として形成されているが、この摺動案内体にかえて、例えばスプロケットでチェーンの走行位置を決定することもできる。
【0074】
本実施形態において、図8と図10に見られるように各縦巻掛走行体34には複数(図示の例では二つ)の竿縦移送部材33が走行方向で等間隔に取り付けられている。
【0075】
上記縦巻掛走行体34は、複数の竿縦移送部材33のうちの一つである第一竿縦移送部材が上部位置P1で停止しているときには、複数の竿縦移送部材のうちの他の第二竿縦移送部材がコンベア手段50への竿の受け渡しを完了させて上昇域Yの所定位置で停止しているようになっている。
【0076】
このようにすることで、上部位置P1への竿縦移送部材33の戻り所要距離が短くなるので、竿縦移送部材33の上部位置P1での不在時間が短く、装置の生産性が高まる。
【0077】
縦移送手段30の縦巻掛走行体34は、本実施形態では、チェーンであり、上部ホイール32Aと下部ホイール32Bがスプロケットである。又、竿縦移送部材33はチェーンに取り付けられ降下域Xで上方に向くと共に下部ホイール32Bの位置で下方に向く鉤部材である。
【0078】
図10を参照して、符号36はチェーンガイドであり、チェーンガイド36は運転条件に応じて適宜設けられるものである。チェーンガイド36は、上部スプロケット32Aと下部スプロケット32Bとの間に鉛直方向に延びて配設されている。チェーンガイド36には 左右にピンが出ているチェーン34のピン34Aをガイドするための溝36Aが形成されている。チェーンのピン34Aは、その外周を溝36Aに摺りながら移動する。
【0079】
本実施形態では、縦巻掛走行体34がチェーンであるので、図10に示すように竿縦移送部材33としての鉤部材がチェーンの両サイド(表と裏)をガイドするチェーンガイド36と干渉しない構造を容易に構成できるので、複雑な形状となるチェーンレイアウトを備えた装置を低コストで実現できる。
【0080】
左右にピンが出ているチェーンのピン34Aをガイドする構成にすると、竿の重量による鉛直移動時のチェーンの倒れを防止できるので、チェーンが円滑に高速移動する。
【0081】
本実施形態において、前方FDの縦巻掛走行体34は、図3と図10に見られるように、床FLに据え付けられたフレーム体24の、第二位置Bに関して前後対称位置に配置された一対のフレーム脚部24Aの前方脚部に取り付けられた前方FDのベース39に前方竿滑動部材81と共に設けられており、後方の縦巻掛走行体34は、図3と図8に見られるように、後方BDのフレーム脚部24Aに取り付けられた後方BDのベース40に後方滑動部材82及び竿滑動部材駆動手段83と共に設けられている。
【0082】
本実施形態では、縦移送手段30の構成部材を取り付けた一対のベース39,40をフレーム体24の前後一対のフレーム脚部24Aにそれぞれ固定させたので、一対のベース取り付けのための別途構造物が不要となり、装置が簡素化し小型化する。
【0083】
本実施形態では、図3、図8と図10に見られるように、前後一対の駆動ホイール32Cは、縦移送電動モータ31の出力軸31Aに直結されて略水平に延びる駆動軸37に取り付けられており、縦移送電動モータ31は前方FDのフレーム脚部に取り付けられたモータベース38に設けられている。
【0084】
このように、前後一対の駆動ホイール32Cは縦移送電動モータ31の出力軸31Aに直結されているので、縦移送電動モータ31から縦巻掛走行体34までの駆動系が簡単化される。又、前後一対の竿縦移送部材33が同一の駆動軸37によって駆動されるので、前後一対の竿縦移送部材33の降下移動の同期がなされて、降下移動での竿Lの水平状態が維持できる。よって、降下移動中のトラブルが起きにくい。
【0085】
モータベース38をフレーム脚部24Aに固定させたので、モータベース取り付けのための別途構造物が不要であり、装置が簡素化し小型化する。
【0086】
本実施形態では、横移送手段10はレール体14、竿移送体13、横巻掛走行体17、横移送電動モータ18を、そして縦移送手段30は竿滑動手段80、縦巻掛走行体34、縦移送電動モータ31を各々に備えており、これらが竿横移送経路HRの右側方Dに設けられているので、装置がコンパクトになる。
【0087】
又、横移送手段10のレール体14に嵌った竿移送体13を横移送電動モータ18と横巻掛走行体17によって駆動し、且つ、竿一本のみを載せる竿縦移送部材33を縦移送電動モータ31と縦巻掛走行体34によって駆動するようになっているで、竿移送装置1の横及び縦の移送部材11,12;33を高速移動できる。
【0088】
本実施形態では、図7に見られるように、被案内体21Aあるいはレール体14から落下することのある潤滑剤を受けるための溝断面形状の細長い防油トレー26がレール体14の真下に該レール体14に沿って配設されている。
【0089】
被案内体21A及びレール体14を潤滑している潤滑剤、例えばグリースがたとえ落下したとしても、防油トレー26が落下したグリースをすべて受けるので、装置内でのグリースの飛散が防止されて、衛生性の高い装置になる。
【0090】
以上のように構成された本実施形態の装置では、一連のループ状ソーセージを吊下した竿は、次の要領で移送される。
【0091】
(1)図示せぬソーセージループ状形成装置で、一連のループソーセージを吊下することとなった竿Lは、図1にて右側方Dから竿待機支持手段60へもたらされ、この竿待機支持手段60の支持位置にある一方(前方FD)の支持部61と他方(後方BD)の支持部62とで、上記竿Lの前端部そして後端部をそれぞれ支持する。該竿Lは、この竿待機支持手段60で、次工程としての横移送手段10による横移送に備え、待機する。
【0092】
(2)横移送手段10の竿移送体13が横巻掛走行体17の走行によってレール体14に案内されつつ後方BDの第一位置Aにきて、ここで停止する。竿移送体13の前後一対の竿横移送部材11,12がロータリーアクチュエータ等の竿横移送部材回動手段22,23の作動によって上方に向け回動し、上記両支持部61,62から竿Lを取り上げる。竿Lが取り上げられると、前方FDに位置する一方の支持部61は回動手段65(図2をも参照)により、後退位置へ下方に向け回動して、竿横移送経路HRから後退する。竿Lを支持した竿横移送部材11,12は、第一位置A上で、次の竿横移送開始を待機する。
【0093】
(3)一方では、竿Lを支持した竿縦移送部材33が、上部位置P1で下降の開始を待機している。竿Lを受け渡すに十分なスペースをもったコンベア無端走行体51が到来すると、竿縦移送電動モータ31が起動して縦巻掛走行体34を間欠循環移動させる。竿縦移送部材33が鉛直線上の降下域Xを下端にまで達して下部ホイール32Bのまわりを廻ると、L字鉤部材をなす上記竿縦移送部材33を横方向へさらに下方向に次第に変向して竿Lは自動的に竿縦移送部材33から落下する。コンベア無端走行体51に竿Lを受け渡した竿縦移送部材33が上昇域Yの停止位置SPに達すると、竿縦移送電動モータ31が停止して、上部位置P1と停止位置SP上には、竿Lが載っていない竿縦移送部材33が一対づつ配置される。
【0094】
(4)下部ホイール32Bはコンベア手段50のコンベア無端走行体51の直上に位置しており、竿縦移送部材33から落下する竿Lは速やかに上記コンベア無端走行体51により受け取られて、次の処理工程装置に向けC方向へ搬送される。
【0095】
(5)図示せぬセンサーが停止位置SPに達した竿縦移送部材33を検出すると、第一位置A上で待機していた横移送体13は、センサーからの指令によって起動した横移送電動モータ18で駆動される横移送ホイール15によって走行する横巻掛走行体17に引かれて、レール体14に案内されつつ前方FDへ移動する。その際、上記竿待機手段60の一方の支持部61は後退位置にあって、上記竿移送体13の前方FDへの移動に障害とはならない。竿横移送部材11,12が一方の支持部61の位置を通過すると、該一方の支持部61は後退位置から元の位置に復帰して竿待機支持手段60への次の竿載置に備える。
【0096】
(6)竿移送体13は第二位置Bに向け竿横移送経路HR上を前進移動する。このとき、第二位置Bに配されている竿滑動手段80の前後一対の竿滑動部材81,82のうち後方竿滑動部材82は下方の退避位置P4(図8参照)にあって、上記竿移送体13の前進移動に障害となっていない。竿移送体13は第二位置Bまで達すると、図2のごとく、ここで停止する。すると、竿滑動部材駆動手段83が作動して、退避位置P1にあった後方竿滑動部材82は、図2のごとく、上方へ回動して竿滑動案内位置P3(図9参照)にて停止する。後方竿滑動部材82は、前方竿滑動部材81と相俟って、竿Lを受けることができる竿滑動案内位置にいる。
【0097】
(7)次に、竿移送体13の前後一対の竿横移送部材11,12が上方へ向け回動し、竿Lはこれらの竿横移送部材11,12による支持を解除されて外れて落ち、上記前方そして後方竿滑動部材81,82に受け取られ、ここを右側方Dへ滑落する(図10参照)。竿横移送経路HRよりも右側方Dの竿縦移送経路VR上の竿縦移送部材33が竿滑動部材81,82から落下してきた竿Lを受け止めると、竿滑動部材駆動手段83が作動して、後方竿滑動部材82は退避位置P1まで移動して、竿縦移送経路VR並びに竿横移送経路HRから退避する。竿移送体13は、竿横移送部材11,12からの竿の外れの後、速やかに、第一位置Aへ戻り、次の竿の横移送に備える。コンベア無端走行体51上で竿が混んでいて、竿縦移送部材33の降下移動開始が遅れる状況であったとしても、上記降下移動開始を待つことなく、竿横移送部材11,12は、竿が該竿横移送部材11,12から外れるとすぐに第一位置Aへ向けた後退移動を開始できるので、竿横移送サイクルが短い。
【0098】
(8)竿滑動部材81,82から落下してきた竿Lを支持した竿縦移送部材33は、上部位置P1で、次の下降の開始を待機する。
【0099】
本発明において、移動体21への横巻掛走行体17の両端部17E,17Eの接続位置と横移送ホイール15,16との配置関係は、上述した第一実施形態以外にも種々の形態をとることができる。第一実施形態では、横移送ホイール15,16は移動体21より上方側に設けられていて該移動体21の上部に横巻掛走行体17の両端部17E,17Eを接続しているが、これに代えて、図11に示す第二実施形態の装置では、横移送ホイール15,16は移動体21より低い高さに設けられており、横巻掛走行体17は移動体21の下部に接続されている。この第二実施形態装置においては装置の高さをより低くすることができる。
【0100】
以下に、図12を参照して、竿縦移送部材33が前後一対のみ設けられていて且つ巻掛角度決定部材を備えていない第三実施形態について説明する。図12は他方(後方BD)の縦巻掛走行体34を示す。図示していない一方(前方FD)の縦巻掛走行体は、第二実施形態と同様に、他方の縦巻掛走行体と第二位置Bに関して前後に対称の構成となっている。縦巻掛走行体34は上部ホイール32Aと下部ホイール32B、並びに駆動ホイール32Cの回りに巻き掛けられて循環走行するようになっている。前後一対の縦巻掛走行体34には唯一の前後一対の竿縦移送部材33が取り付けられている。本例では無端状の縦巻掛走行体34の全長が第一実施形態よりも短いので、所要位置に配置された駆動ホイール32Cのみによる縦巻掛走行体34の走行位置によって、下部ホイール32Bに縦巻掛走行体34を所要角度で巻き掛けることができる。
【0101】
このように、本発明は縦移送手段30が高速移動可能なので、第三実施形態のように、前後一対の縦巻掛走行体34に取り付けられる竿縦移送部材33が前後一対のみであっても装置の生産性を高めることができる。更に、縦巻掛走行体34が竿縦移送部材33による竿の支持解除を可能とする巻掛角度αでもって上部ホイール32Aと下部ホイール32Bとに掛け渡されて降下域と上昇域とを形成できれば、本第三実施形態の装置のように、第一実施形態における巻掛角度決定部材を不要にすることができる。
【0102】
かかる第三実施形態の装置においては、下部ホイール32Bとコンベア手段50のコンベア無端走行体51、例えばチェーン、の上部位との間隔を狭くして、竿縦移送部材33上の竿Lが該チェーンの上に載せられた後に該竿縦移送部材33が竿から離れるような構成となっている(図中の二点鎖線図示箇所を参照)。これによって、チェーンへの竿受渡し時に、チェーンへの竿の衝突力を減少できる。尚、この構成は第一実施形態にも適用可能である。
【0103】
既述した実施形態では竿横移送経路HRの右側方Dに縦移送手段30とフレーム体24とを設けたが、これに代えて、竿横移送経路HRの左側方に縦移送手段とフレーム体とを設けても良い。或いはこれに代えて、竿横移送経路HRを中心にして左右に縦移送手段とフレーム体と対面させるようにして設けても良く、縦移送手段を左右のどちらに設けるかは適宜選択でき、これらの構成においては、縦移送手段を取り付けるためのフレーム体に代わる構造物が必要になるものの、縦移送手段が竿を左側方へ移動させる竿滑動手段を備えているので、縦移送手段の高速移動と縦移送手段の小型化が達成できる。
【0104】
又、既述した実施形態において、図示せぬ制御手段によって横移送電動モータ18の回転速度を、その起動時と停止時に加減速制御するようにしても良い。本発明では、横移送手段10の移動体21の移動の抵抗を上述したように小さくすることができるので、このようにすると、横移送電動モータ18は移動体21の移動速度及び位置を精度よく制御できる。この結果、移動体21の移動開始と移動停止時において、竿横移送部材11,12上の竿が大きくずれたり、竿に吊下されたソーセージ等が大きく振られることを防げることができ、竿横移送部材11,12から縦移送手段30への竿の受渡し並びに縦移送手段30からコンベア手段50への竿の載せ替えにおいてミスが生じ難い。
【符号の説明】
【0105】
1 移送装置
10 横移送手段
11,12 竿横移送手段
13 竿移送体
14 レール体
15,16 横移送ホイール
17 横巻掛走行体
18 横移送電動モータ
19 可動フレーム
21 移動体
30 縦移送手段
31 縦移送電動モータ
32 縦移送ホイール
32A 上部ホイール
32B 下部ホイール
33 竿縦移送部材
34 縦巻掛走行体
80 竿滑動手段
A 第一位置
B 第二位置
L 竿
S ソーセージ
X 降下域
FD 前方(竿の移送方向)
SD 竿の長手方向
50 コンベア手段
P1 上部位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一位置と該第一位置よりも前方となるソーセージ等が吊下された竿の移送方向側の第二位置との間を往復移動可能な一対の竿横移送部材を有し、上記第一位置で上記竿横移送部材に載った上記竿の両端部を支持した該竿横移送部材によって当該竿を第一位置から第二位置へ竿の長手方向に移送する横移送手段と、該第二位置で上記竿横移送部材による支持を解除されて竿横移送部材から外れた竿を受け止めて降下移動し、上記竿の移送方向と交差する方向に走行するコンベア手段に竿を受け渡す竿縦移送部材を有する縦移送手段と、を備えるソーセージ等吊下竿の移送装置において、 横移送手段は、上記竿の移送方向における前後一対の上記竿横移送部材がその両端部に設けられた竿移送体と、該竿移送体を支持して第一位置と第二位置との間で直動案内するレール体と、該レール体の両端側に設けられた横移送ホイールに巻き掛けられた横巻掛走行体とを有し、竿移送体が横巻掛走行体の一部に固着されていて、横移送電動モータにより駆動される上記横移送ホイールの正逆回転によって往復移動するようになっている、ことを特徴とするソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項2】
第一位置と該第一位置よりも前方となるソーセージ等が吊下された竿の移送方向側の第二位置との間を往復移動可能な一対の竿横移送部材を有し、上記第一位置で上記竿横移送部材に載った上記竿の両端部を支持した該竿横移送部材によって当該竿を第一位置から第二位置へ竿の長手方向に移送する横移送手段と、該第二位置で上記竿横移送部材による支持を解除されて竿横移送部材から外れた竿を受け止めて降下移動し、上記竿の移送方向と交差する方向に走行するコンベア手段に竿を受け渡す竿縦移送部材を有する縦移送手段と、を備えるソーセージ等吊下竿の移送装置において、 縦移送手段は、縦移送電動モータにより回転駆動される縦移送ホイールに巻き掛けられて下方へ移動する降下域が形成され且つ竿縦移送部材が取り付けられた縦巻掛走行体と、降下域内の上部位置で竿縦移送部材が停止しているときに、該竿縦移送部材へ向けて竿横移送部材から外れた竿を滑動案内する竿滑動手段とを備え、上記竿縦移送部材は竿滑動手段からの竿を受け止めるようになっている、ことを特徴とするソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項3】
横移送手段は、上記竿の移送方向における前後一対の上記竿横移送部材がその両端部に設けられた竿移送体と、該竿移送体を支持して第一位置と第二位置との間で直動案内するレール体と、該レール体の両端側に設けられた横移送ホイールに巻き掛けられた横巻掛走行体とを有し、竿移送体が横巻掛走行体の一部に固着されていて、横移送電動モータにより駆動される上記横移送ホイールの正逆回転によって往復移動するようになっている、こととする請求項2に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項4】
縦移送手段の縦移送ホイールは、上部ホイールと該上部ホイールの略鉛直下方側に設けられた下部ホイールとを有し、縦巻掛走行体は上部ホイールから下部ホイールに亘った降下域を形成し、縦巻掛走行体に取り付けられた竿縦移送部材は、降下域の下部位置で下部ホイールと共に回転移動しながら上部位置で受け止めた竿をコンベア手段に受け渡すようになっていることとする、請求項2に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項5】
横移送手段の横巻掛走行体はタイミングベルトであり、横移送ホイールがタイミングプーリであることとする請求項1に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項6】
横移送手段の竿移送体は、レール体に対して平行に延びる可動フレームと、可動フレームの側方に設けられていると共に可動フレームよりも短い長さでもって上記可動フレームに取り付けられてレール体に対して平行に延びている移動体とを有し、可動フレームの両端部に前後一対の竿横移送部材が設けられ、移動体に横巻掛走行体の両端部が取り付けられて無端状とされ、該移動体に設けられた被案内部がレール体により直動案内され、該移動体が横巻掛走行体の往復走行によって第一位置と第二位置との間で往復移動する、こととする請求項1、請求項3、請求項5のうちのいずれか一項に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項7】
縦巻掛走行体には複数の竿縦移送部材が走行方向に等間隔に取り付けられており、縦巻掛走行体は、複数の竿縦移送部材のうちの第一竿縦移送部材が降下域での上部位置に停止しているときに、複数の竿縦移送部材のうちの第二竿縦移送部材がコンベア手段への竿の受け渡しを完了させて上昇域で停止しているようになっていることとする請求項2、請求項3、請求項4のうちのいずれか一項に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。
【請求項8】
縦移送手段の縦巻掛走行体はチェーンであり、上部ホイールと下部ホイールがスプロケットであり、竿縦移送部材はチェーンに取り付けられ降下域で上方に向くと共に下部ホイール位置で下方に向く鉤部材であることとする請求項4又は請求項7に記載のソーセージ等吊下竿の移送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−45294(P2011−45294A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196783(P2009−196783)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(390034201)ハイテック株式会社 (10)
【Fターム(参考)】