説明

タイル貼着装置

【課題】タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができるタイル貼着装置を提供する。
【解決手段】 タイル貼着装置は、メカニカルチャックが、ボードの表面の両端側に1枚目のタイルと2枚目のタイルをそれぞれ貼着した後に(ステップSA1〜SA4)、3枚目のタイルを把持し、このタイルの幅寸法を測定して制御装置のRAMに保存する(ステップSA5)。次に、制御装置のCPUは、ボードの表面に貼着されている1枚目と2枚目のタイルの間に、ボードの幅寸法および各タイルの幅寸法を用いて目地幅寸法が同じ2つの目地を設定し(ステップSA6)、さらに3枚目のタイルの貼着位置を設定する(ステップSA7)。最後に、メカニカルチャックは、CPUによって設定された貼着位置に3枚目のタイルを貼着する(ステップSA8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件発明は、ボードの表面の一端側から他端側にかけて、複数のタイルを整列して貼着するタイル貼着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物の壁面には、タイル貼りボードが使用されている。このタイル貼りボードの製造に際しては、例えば、特許文献1に記載されているようなタイル貼着装置が使用されている。このタイル貼着装置は、メカニカルチャック50,51を用いて、ボードの表面に複数のタイルを整列して貼着するものである。
【0003】
これを具体的に説明すると、従来のタイル貼着装置では、メカニカルチャック50,51で把持した複数のタイル3L,3Sの中で、両側のタイルを突き当てプレート53,53に当ててからこれらのタイル3L,3Sをボード1の表面に貼着している。これにより、従来のタイル貼着装置では、ボード1の表面の両端にタイルが揃えられるので、タイルの整列精度を高めることが可能になっている。
【特許文献1】特開2003−340816号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のタイル貼着装置では、各タイルの貼着位置が予め記憶されて各タイルを貼着しているので、ボードの幅寸法や各タイルの幅寸法にばらつきがあってもそれが考慮されず、タイル間の目地幅寸法のばらつきが大きくなることがある。したがって、製造されたタイル貼りボードの外観品質は、満足できるものとは言えなかった。
【0005】
本件発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができるタイル貼着装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本件発明の請求項1記載のタイル貼着装置では、前記ボードの幅寸法を測定するボード幅寸法測定手段を有し、このボード幅寸法測定手段で測定された前記ボードの幅寸法を用いて、前記ボードの表面に、所定の目地幅寸法の目地を設定し、各タイルの貼着位置を設定することを特徴としている。
【0007】
また、本件発明の請求項2記載のタイル貼着装置では、請求項1記載のタイル貼着装置において、前記ボード幅寸法測定手段の他に、各タイルを一枚ずつ把持して前記ボードの表面に貼着するメカニカルチャックと、前記メカニカルチャックが前記各タイルを把持した時に前記各タイルの幅寸法を測定するタイル幅寸法測定手段と、を備え、前記ボード幅寸法測定手段で測定した前記ボードの幅寸法と、前記タイル幅寸法測定手段で測定した前記各タイルの幅寸法とを用いて、前記ボードの表面に複数の同じ幅寸法の目地を設定し、前記各タイルの貼着位置を設定することを特徴としている。
【0008】
また、本件発明の請求項3記載のタイル貼着装置では、請求項2記載のタイル貼着装置において、前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて、N(≧3)枚以上のタイルを貼着する場合には、2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定し、双方のタイルの貼着位置の間に、タイル間の目地幅寸法が下記の数3で算出される(N−1)個の目地を設定し、残りのタイルの貼着位置を設定することを特徴としている。
【0009】
【数3】

また、本件発明の請求項4記載のタイル貼着装置では、請求項1記載のタイル貼着装置において、前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合には、前記ボード幅寸法測定手段で測定された前記ボードの幅寸法を用いて、前記ボードの表面で幅方向の中央位置に所定幅寸法の中央目地を設定し、2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード中央側の端が前記中央目地の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード中央側の端が前記中央目地の他端に揃う位置に設定することを特徴としている。
【0010】
また、本件発明の請求項5記載のタイル貼着装置では、請求項4記載のタイル貼着装置において、前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚のタイルを貼着する場合には、さらに残りの2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定することを特徴としている。
【0011】
また、本件発明の請求項6記載のタイル貼着装置では、請求項4記載のタイル貼着装置において、 前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて、N(≧6)枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合には、さらに2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定した後に、前記ボードの表面の一端側に設定されたタイルの貼着位置と前記中央目地の一端側に設定されたタイルの貼着位置との間、および、前記ボードの表面の他端側に設定されたタイルの貼着位置と前記中央目地の他端側に設定されたタイルの貼着位置との間に、それぞれ、タイル間の目地幅寸法が下記の数4で算出される[(N/2)−1]個の調整目地を設定し、残りのタイルの貼着位置を設定することを特徴としている。
【0012】
【数4】

【発明の効果】
【0013】
本件発明の請求項1記載のタイル貼着装置では、ボードの幅寸法を用いて各タイルの目地や貼着位置を設定した。したがって、各タイルは、ボードの幅寸法のばらつきが考慮されて配置される。よって、請求項1記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができる。また、その結果、製造されたタイル貼りボードは、従来のタイル貼りボードよりも外観品質が向上する。
【0014】
また、本件発明の請求項2記載のタイル貼着装置では、ボードの幅寸法および各タイルの幅寸法を用いて複数の同じ幅寸法の目地を設定し、各タイルの貼着位置を設定した。したがって、各タイルは、ボードの幅寸法のばらつきに加えて各タイルの幅寸法のばらつきも考慮されて配置される。よって、請求項2記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきをより低く抑えることができる。
【0015】
また、本件発明の請求項3記載のタイル貼着装置では、ボードの表面の一端側から他端側にかけて3枚以上のタイルを貼着する場合には、2枚のタイルの貼着位置をボードの両端に揃えて設定し、残りのタイルの貼着位置を等間隔に設定するようにした。このため、ボードの両端側には目地が形成されないので目地数が少なく抑えられる。よって、請求項3記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきをさらに低く抑えることができる。
【0016】
また、本件発明の請求項4記載のタイル貼着装置では、ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合に、ボードの幅寸法を用いて中央目地を設定し、2枚のタイルの貼着位置を中央目地の両端に揃うように設定した。このため、ボードの表面全体にわたってタイルを貼着した場合には、中央部分の目地揃えが良好になる。よって、請求項4記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきをさらに低く抑えることができる。
【0017】
さらに、本件発明の請求項5記載のタイル貼着装置では、ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚のタイルを貼着する場合に、2枚のタイルの貼着位置を中央目地の両端に揃うように設定するとともに、残りの2枚のタイルの貼着位置をボードの両端に揃うように設定した。このため、ボードの両端側には目地が形成されないので、目地数が少なく抑えられる。よって、請求項5記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきをさらに低く抑えることができる。
【0018】
また、本件発明の請求項6記載のタイル貼着装置では、ボードの表面の一端側から他端側にかけて6枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合に、2枚のタイルの貼着位置を中央目地の両端に揃うように設定し、さらに2枚のタイルの貼着位置をボードの両端に揃うように設定し、残りのタイルの貼着位置を等間隔に設定するようにした。このため、各タイルは、ボードの幅寸法のばらつきに加えて各タイルの幅寸法のばらつきも考慮されて配置される。よって、請求項6記載のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきをより低く抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本件発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
【0020】
図1は、本件発明の一実施の形態を示すタイル貼着装置1の要部の正面図である。このタイル貼着装置1は、タイル貼着装置本体2と、メカニカルチャック3と、制御装置(図示せず)とを備えている。
【0021】
まず、タイル貼着装置本体2について説明する。このタイル貼着装置本体2は、ロボットアーム20と、移動支持部21と、ボード幅寸法測定器22,22とを備えている。ロボットアーム20は移動支持部21上に設置されており、メカニカルチャック3を多方向に移動させるものである。移動支持部21は、ボード11の上下方向(図1の表裏方向)に移動するように構成されている。ボード幅寸法測定器22,22は、センサによりボード11の幅寸法11wを測定するものである。なお、このボード11はコンベア50上に置かれており、ボード11の表面には接着剤が塗布されている。
【0022】
次に、メカニカルチャック3について説明する。メカニカルチャック3は、周知のようにタイル10を把持するものである。このメカニカルチャック3は、メカニカルチャック本体31と、送りねじ32と、サーボモータ33とを備えている。
【0023】
メカニカルチャック本体31は、正面から視て逆T字状に形成されている。メカニカルチャック本体31の上部は、ロボットアーム20の先端に結合されている。
【0024】
送りねじ32は、メカニカルチャック本体31の下側に配置されている。この送りねじ32は、ねじ軸321と、一対の可動部322,322とを備えている。
【0025】
ねじ軸321は、両端部が、メカニカルチャック本体31の下部の左右側に回転可能に支持されている。可動部322,322は左右に配置されて、ねじ軸321に螺合されている。各可動部322の下部には把持爪323が設けられている。この把持爪323、323は、タイル10を両側面から把持するように形成されている。
【0026】
サーボモータ33は、送りねじ32を駆動させるものである。このサーボモータ33はメカニカルチャック本体31の右側に固定されて、駆動軸(図示せず)が接続部材(図示せず)を介して送りねじ32のねじ軸321の右端部に結合している。
【0027】
これにより、サーボモータ33が作動すると、ねじ軸321が正方向または逆方向に回転して、可動部322,322が、互いに接近する方向(内側方向)または離間する方向(外側方向)に移動するように構成されている。
【0028】
したがって、メカニカルチャック3は、可動部322,322を任意の位置に移動させることにより、タイル10の幅寸法10wが異なる多品種のタイルを把持するように構成されている。また、サーボモータ33は、エンコーダ(図示せず)を備えている。このエンコーダは、タイル10の幅寸法10wを測定するために使用される。
【0029】
一方、制御装置は、ロボットアーム20を含むタイル貼着装置本体2の各種動作や、メカニカルチャック3のサーボモータ33の動作等を制御するものである。この制御装置は、CPU、処理手順や各種データ等が記憶されたROM、処理中のデータ等を記憶するRAM等を備えている。本件発明にかかるタイルの貼着プログラムはROMに記憶されている。また、この制御装置には、タイル貼着装置1の動作の開始や停止等を行うための操作部(図示せず)が設けられている。
【0030】
以上のように構成されているタイル貼着装置1について、作業者は、操作部の開始スィッチをオンにすると、ボード幅寸法測定器22,22により、ボード11の幅寸法11wの測定が行われる。次に、ロボットアーム20およびメカニカルチャック3により、タイル10の把持、タイル10の幅寸法10wの測定、タイル10の貼着が行われる。
【0031】
ここでは、まず、ボード11の幅寸法11wの測定方法について説明する。ボード幅寸法測定器22,22は、ボード11の幅寸法11wを検出し、検出信号を制御装置に出力する。制御装置は、この検出信号からボード11の幅寸法11wを算出して、これをRAMに保存する。
【0032】
なお、操作部の開始スィッチがオンされたときに、移動支持部21がボード11の上下方向に移動して、ボード幅寸法測定器22,22が、ボード11の上部、中間部、下部の各幅寸法を検出して、その平均値を幅寸法11wとして使用することも可能である。
【0033】
次に、タイル10の幅寸法10wの測定方法について説明する。まず、ロボットアーム20は、メカニカルチャック3をタイル供給エリア(図示せず)に配置する。次に、メカニカルチャック3の送りねじ32の可動部322,322が左右に所定量移動して、タイル供給エリアにあるタイル10を把持爪323,323で把持する。このときに、サーボモータ33のエンコーダは、タイル10を把持するのに要した送りねじ32のねじ軸321の回転数を検出して、検出信号を制御装置に出力する。制御装置は、この検出信号からタイル10の幅寸法10wを算出して、これをRAMに保存する。
【0034】
次に、タイル10の貼着方法について説明する。本実施の形態のタイル貼着装置1では、ボード11の表面に、横一列に複数のタイル10を整列して貼着する。以下に、横一列のタイルの貼着枚数が3枚の場合、4枚の場合、6枚の場合の各貼着方法について説明する。
(1)横一列のタイルの貼着枚数が3枚の場合
横一列のタイルの貼着枚数が3枚の場合の貼着手順を、図2に示すフローチャートと図3に示す模式図を用いて説明する。
【0035】
<ステップSA1>
1枚目のタイル把持・幅寸法測定:
メカニカルチャック3は、1枚目のタイル10Aを把持して、このタイル10Aの幅寸法10Awを測定し、これを制御装置のRAMに保存する。
【0036】
<ステップSA2>
1枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、1枚目のタイル10Aの貼着位置10Apを、タイル10Aのボード一端側の端がボード11の一端に揃うような位置に設定し、この貼着位置10Apに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は貼着位置10Apの上方に配置され、把持している1枚目のタイル10Aを離す。その結果、1枚目のタイル10Aは、図3の(a)に示すように貼着位置10Apに貼着される。
【0037】
<ステップSA3>
2枚目のタイル把持・幅寸法測定:
メカニカルチャック3は、2枚目のタイル10Bを把持して、このタイル10Bの幅寸法10Bwを測定し、これを制御装置のRAMに保存する。
【0038】
<ステップSA4>
2枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、2枚目のタイル10Bの貼着位置10Bpを、タイル10Bのボード他端側の端がボード11の他端に揃うような位置に設定し、この貼着位置10Bpに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は貼着位置10Bpの上方に配置され、把持している2枚目のタイル10Bを離す。その結果、2枚目のタイル10Bは、図3の(b)に示すように貼着位置10Bpに貼着される。
【0039】
<ステップSA5>
3枚目のタイル把持・幅寸法測定:
メカニカルチャック3は、3枚目のタイル10Cを把持して、このタイル10Cの幅寸法10Cwを測定し、これを制御装置のRAMに保存する。
【0040】
<ステップSA6>
タイル間の目地設定:
制御装置のCPUは、1枚目のタイル10Aと2枚目のタイル10Bとの間にある未貼着部分11Aに、2つの目地11SAを設定する。まず、制御装置のCPUは、下記の数5により、2つの目地11SAの目地幅寸法11SAwを同じ幅寸法で算出する。
【0041】
【数5】

次に、制御装置のCPUは、未貼着部分11Aにおいて、1枚目のタイル10Aの右側と2枚目のタイル10Bの左側に、それぞれ目地幅寸法11SAwあけて目地11SAを設定する。
【0042】
<ステップSA7>
3枚目のタイル貼着位置設定:
制御装置のCPUは、未貼着部分11Aの2つの目地11SAの間に、3枚目のタイル10Cの貼着位置10Cpを、2枚のタイル10A、10Bの貼着位置10Ap、10Bpと横に並列するように設定する。次に、制御装置のCPUは、この貼着位置10Cpに基づく制御信号を、ロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。
【0043】
<ステップSA8>
3枚目のタイル貼着:
前記制御信号により、メカニカルチャック3は貼着位置10Cpの上方に配置され、把持している3枚目のタイル10Cを離す。その結果、3枚目のタイル10Cは、図3の(c)に示すように貼着位置10Cpに貼着される。
【0044】
タイル貼着装置1は、ステップSA1〜SA8の処理を、ボード11の上端側から下端側にかけて所定回数行う。これにより、図3の(c)に示すように、横一列のタイルの貼着枚数が3枚であるタイル貼りボード12が完成する。ここで、各列の2つの目地11SAの目地幅寸法11SAwは同じ幅寸法であることから、各列の3枚のタイル10A〜10Cは等間隔に配置される。
【0045】
したがって、本実施の形態のタイル貼着装置1では、横一列のタイルの貼着枚数が3枚の場合には、ボード11の幅寸法11wや、各タイル10A〜10Cの幅寸法10Aw〜10Cwにばらつきがあってもそれが考慮されて、3枚のタイル10A〜10Cが配置される。よって、本実施の形態のタイル貼着装置1は、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができる。
【0046】
さらに、本実施の形態のタイル貼着装置1は、2枚のタイル10A、10Bの貼着位置10Ap、10Bpをボード11の表面の両端側に揃うように設定したことにより、ボード11の両端側には目地が形成されない。このため、目地数を少なく抑えることが可能になり、タイル間の目地幅寸法のばらつきをより低く抑えることができる。また、このようにして製造されたタイル貼りボード12は、従来のタイル貼りボードよりも外観品質が向上する。
(2)横一列のタイルの貼着枚数が4枚の場合
横一列のタイルの貼着枚数が4枚の場合の貼着手順を、図4に示すフローチャートと図5に示す模式図を用いて説明する。
【0047】
<ステップSB1>
中間目地設定:
制御装置のCPUは、RAMに保存されているボード11の幅寸法11wからボード11の表面に中央線11Lを設定する。この中央線11Lは、図5の(a)に示すように、ボード11の表面を幅方向に二分割する線である。次に、制御装置のCPUは、ボード11の表面に、中央線11Lを中心にして中央目地11SBを設定する。この中央目地11SBは、所定の目地幅寸法11SBwを有している。
【0048】
<ステップSB2>
1枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、1枚目のタイル10Aの貼着位置10Apを、タイル10Aのボード一端側の端がボード11の表面の一端に揃うような位置に設定し、この貼着位置10Apに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は、1枚目のタイル10Aを把持して、その後に貼着位置10Apの上方に配置されて、把持している1枚目のタイル10Aを離す。その結果、1枚目のタイル10Aは、図5の(a)に示すように貼着位置10Apに貼着される。
【0049】
<ステップSB3>
2枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、2枚目のタイル10Bの貼着位置10Bpを、タイル10Bのボード他端側の端がボード11の表面の他端に揃うような位置に設定し、この貼着位置10Bpに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は、2枚目のタイル10Bを把持して、その後に貼着位置10Bpの上方に配置されて、把持している2枚目のタイル10Bを離す。その結果、2枚目のタイル10Bは、図5(b)に示すように貼着位置10Bpに貼着される。
【0050】
<ステップSB4>
3枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、3枚目のタイル10Cの貼着位置10Cpを、タイル10Cのボード中央側の端が中央目地11SBの一端に揃う位置に設定し、この貼着位置10Cpに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は、3枚目のタイル10Cを把持して、その後に貼着位置10Cpの上方に配置されて、把持している3枚目のタイル10Cを離す。その結果、3枚目のタイル10Cは、図5(c)に示すように貼着位置10Cpに貼着される。
【0051】
<ステップSB5>
4枚目のタイル貼着:
制御装置のCPUは、4枚目のタイル10Dの貼着位置10Dpを、タイル10Dのボード中央側の端が中央目地11SBの他端に揃うような位置に設定し、この貼着位置10Dpに基づく制御信号をロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。これにより、メカニカルチャック3は、4枚目のタイル10Dを把持して、その後に貼着位置10Dpの上方に配置されて、把持している4枚目のタイル10Dを離す。その結果、4枚目のタイル10Dは、図5(d)に示すように貼着位置10Dpに貼着される。
【0052】
タイル貼着装置1は、ステップSB2〜SB5の処理を、ボード11の上端側から下端側にかけて所定回数行う。これにより、図5の(d)に示すように、横一列のタイルの貼着枚数が4枚であるタイル貼りボード13が完成する。
【0053】
このように、本実施の形態のタイル貼着装置1では、横一列のタイルの貼着枚数が4枚の場合でも、ボード11の幅寸法11wを用いて中央目地11SBを設定したことにより、4枚のタイル10A〜10Dは、ボード11の幅寸法11wのばらつきが考慮されて配置される。よって、本実施の形態のタイル貼着装置1は、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができる。
【0054】
また、本実施の形態のタイル貼着装置1は、2枚のタイル10A、10Bの貼着位置をボード11の表面の両端側に揃うように設定したので、ボード11の両端側には目地が形成されない。このため、目地数を少なく抑えることが可能になり、タイル間の目地幅寸法のばらつきをより低く抑えることができる。
【0055】
さらに、このようにして製造されたタイル貼りボード13は、中央目地11SBを中心にしてタイルが両側に配置されるので、中央部分の目地揃えが良好になる。よって、このタイル貼りボード13は、従来のタイル貼りボードよりも外観品質が向上する。
【0056】
なお、1枚目〜4枚目までの各タイル10A〜10Dは、ボード11の表面の両端と中央目地11SBの両端にそれぞれ揃えて配置されれば良いので、各タイル10A〜10Dの貼着順序は本実施の形態に限定しなくても良い。例えば、1枚目のタイルをボード11の表面の他端に揃えて配置し、2枚目のタイルを中央目地11SBの一端に揃えて配置しても良い。また、横一列のタイルの貼着枚数が4枚の場合には、各タイル10A〜10Dの幅寸法を測定する必要がないので、タイル貼着にかかる制御処理の容易化を図ることができる。
(3)横一列のタイルの貼着枚数が6枚の場合
横一列のタイルの貼着枚数が6枚の場合の貼着手順を、図6に示すフローチャートと図7に示す模式図を用いて説明する。
【0057】
<ステップSC1〜SC5>
中間目地設定〜4枚目までのタイル貼着:
メカニカルチャック3は、図4のステップSB1〜SB5で説明した方法と同じ方法で、図7の(a)に示すように、ボード11の表面に4枚のタイル10A〜10Dを貼着する。なお、メカニカルチャック3は、各タイル10A〜10Dを把持した時に、各タイル10A〜10Dの幅寸法10Aw〜10Dwを測定し、これらを制御装置のRAMに保存する。
【0058】
<ステップSC6>
5枚目のタイル把持・幅寸法測定:
メカニカルチャック3は、5枚目のタイル10Eを把持して、このタイル10Eの幅寸法10Ewを測定し、これを制御装置のRAMに保存する。
【0059】
<ステップSC7>
調整目地設定:
制御装置のCPUは、中央目地11SBの左側の未貼着部分11Bに、2つの調整目地11SCを設定する。まず、制御装置のCPUは、下記の数6により、2つの調整目地11SCの目地幅寸法11SCwを同じ幅寸法で算出する。
【0060】
【数6】

次に、制御装置のCPUは、未貼着部分11Bにおいて、1枚目のタイル10Aの右側と3枚目のタイル10Cの左側に、それぞれ目地幅寸法11SCwをあけて調整目地11SCを設定する。
【0061】
<ステップSC8>
5枚目のタイル貼着位置設定:
制御装置のCPUは、未貼着部分11Bの2つの調整目地11SCの間に、5枚目のタイル10Eの貼着位置10Epを、2枚のタイル10A、10Cの貼着位置と横に整列するように設定し、これに基づく制御信号を、ロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。
【0062】
<ステップSC9>
5枚目のタイル貼着:
前記制御信号により、メカニカルチャック3は貼着位置10Epの上方に配置されて、把持している5枚目のタイル10Eを離す。その結果、5枚目のタイル10Eは、図7の(b)に示すように貼着位置10Epに貼着される。
【0063】
<ステップSC10>
6枚目のタイル把持・幅寸法測定:
メカニカルチャック3は、6枚目のタイル10Fを把持して、このタイル10Eの幅寸法10Ewを測定し、これを制御装置のRAMに保存する。
【0064】
<ステップSC11>
調整目地設定:
制御装置のCPUは、中央目地11SBの右側の未貼着部分11Cに、2つの調整目地11SDを設定する。まず、制御装置のCPUは、下記の数7により、2つの調整目地11SDの目地幅寸法11SDwを同じ幅寸法で算出する。
【0065】
【数7】

次に、制御装置のCPUは、未貼着部分11Cにおいて、2枚目のタイル10Bの左側と4枚目のタイル10Dの右側に、それぞれ目地幅寸法11SDwあけて調整目地11SDを設定する。
【0066】
<ステップSC12>
6枚目のタイル貼着位置設定:
制御装置のCPUは、未貼着部分11Cの2つの調整目地11SDの間に、6枚目のタイル10Fの貼着位置10Fpを、2枚のタイル10B、10Dの貼着位置10Bp、10Dpと横に整列するように設定し、これに基づく制御信号を、ロボットアーム20とメカニカルチャック3に出力する。
【0067】
<ステップSC13>
6枚目のタイル貼着:
前記制御信号により、メカニカルチャック3は貼着位置10Fpの上方に配置されて、把持している6枚目のタイル10Fを離す。その結果、6枚目のタイル10Fは、図7の(c)に示すように貼着位置10Fpに貼着される。
【0068】
タイル貼着装置1は、ステップSC2〜SC13の処理を、ボード11の上端側から下端側にかけて所定回数行う。これにより、図7の(d)に示すように、横一列のタイルの貼着枚数が6枚であるタイル貼りボード14が完成する。
【0069】
このように、本実施の形態のタイル貼着装置1では、横一列のタイルの貼着枚数が6枚の場合でも、ボード11の幅寸法11wを用いて中央目地11SBを設定したことにより、6枚のタイル10A〜10Fは、ボード11の幅寸法11wのばらつきが考慮されて配置される。
【0070】
さらに、中央目地11SBの一方側の2つの調整目地11SCの目地幅寸法11SCwは同じであるため、中央目地11SBの一方側にある3枚のタイル10A、10C、10Eは等間隔に配置されている。また、中央目地11SBの他方側の2つの調整目地11SDの目地幅寸法11SDwは同じであるため、中央目地11SBの他方側にある3枚のタイル10B、10D、10Fは等間隔に配置されている。
【0071】
したがって、本実施の形態のタイル貼着装置1では、ボード11の幅寸法11wに加えて、各タイル10A〜10Fの幅寸法のばらつきが考慮されて、各タイル10A〜10Fが配置される。よって、本実施の形態のタイル貼着装置1は、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができる。
【0072】
また、本実施の形態のタイル貼着装置1は、2枚のタイル10A、10Bの貼着位置をボード11の表面の両端側に揃うように設定したので、ボード11の両端側には目地が形成されない。このため、目地数を少なく抑えることが可能になり、タイル間の目地幅寸法のばらつきをより低く抑えることができる。
【0073】
さらに、このようにして製造されたタイル貼りボード14は、中央目地11SBを中心にしてタイルが両側に配置されるので、中央部分の目地揃えが良好になる。よって、このタイル貼りボード14は、従来のタイル貼りボードよりも外観品質が向上する。
【0074】
以上、本件発明にかかる実施の形態を例示したが、この実施の形態は本件発明の内容を限定するものではない。また、本件発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
【0075】
例えば、横一列のタイルの貼着枚数が2枚の場合には、図3の(a)〜(b)で示すように、2枚のタイル10A、10Bの貼着位置10Ap、10Bpを、ボード11の表面の両端にそれぞれ揃えて設定しても良い。
【0076】
また、横一列のタイルの貼着枚数がN(≧8)枚以上の偶数枚の場合には、上記の(3)で説明した貼着手順を用いても良い。これを説明すると、まず、図7で示したように、ボード11の表面に中央目地11SBを設定し、中央目地11SBの両端側と、ボード11の表面の両端側に4枚のタイルを貼着する。次に、中央目地11SBの両側のそれぞれの未貼着部分に、タイル間の目地幅寸法が下記の数7で算出される[(N/2)−1]個の調整目地を設定し、残りの各タイルの貼着位置を設定する。
【0077】
【数8】

また、本実施の形態のタイル貼着装置1は、横一列のタイルの貼着枚数が列毎に異なる場合に、上記の(1)〜(3)で説明した各貼着手順を用いることが可能である。その場合でも、例えば、図8に示すようにタイル間の目地幅寸法のばらつきが抑えられ、タイル貼りボード15は、従来のタイル貼りボードよりも外観品質が向上する。
【0078】
また、その他のタイルの貼着方法としては、横一列に貼着する全てのタイルの幅寸法を測定して目地と各タイルの貼着位置を全て設定した上で、各タイルの貼着を行っても良い。
【0079】
また、各タイルの幅寸法は、実際に測定した幅寸法を使用する他に、制御装置のROMやRAMに各タイルの標準的な幅寸法を予め保存しておき、これを使用するようにしても良い。
【0080】
また、本実施の形態のタイル貼着装置1では、メカニカルチャック3を1台使用した場合について説明したが、メカニカルチャック3の使用台数は特に限定しなくても良い。
【産業上の利用可能性】
【0081】
以上説明したように本件発明のタイル貼着装置は、タイル間の目地幅寸法のばらつきを抑えることができる。したがって、本件発明のタイル貼着装置を、タイル貼着装置の技術分野で十分に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本件発明の一実施の形態を示すタイル貼着装置の要部の正面図である。
【図2】同実施の形態のタイル貼着装置において横一列のタイルの貼着枚数が3枚の場合の貼着方法を示すフローチャートである。
【図3】図2の場合の貼着方法を示す模式図である。
【図4】同実施の形態のタイル貼着装置において横一列のタイルの貼着枚数が4枚の場合の貼着方法を示すフローチャートである。
【図5】図4の場合の貼着方法を示す模式図である。
【図6】同実施の形態のタイル貼着装置において横一列のタイルの貼着枚数が6枚の場合の貼着方法を示すフローチャートである。
【図7】図6の場合の貼着方法を示す模式図である。
【図8】同実施の形態のタイル貼着装置において横一列のタイルの貼着枚数が列毎に異なる場合を示す模式図である。
【符号の説明】
【0083】
1 タイル貼着装置
3 メカニカルチャック
10A 1枚目のタイル
10Aw 1枚目のタイルの幅寸法
10Ap 1枚目のタイルの貼着位置
10B 2枚目のタイル
10Bw 2枚目のタイルの幅寸法
10Bp 2枚目のタイルの貼着位置
10C 3枚目のタイル
10Cw 3枚目のタイルの幅寸法
10Cp 3枚目のタイルの貼着位置
10D 4枚目のタイル
10Dw 4枚目のタイルの幅寸法
10Dp 4枚目のタイルの貼着位置
10E 5枚目のタイル
10Ew 5枚目のタイルの幅寸法
10Ep 5枚目のタイルの貼着位置
10F 6枚目のタイル
10Fw 6枚目のタイルの幅寸法
10Fp 6枚目のタイルの貼着位置
11 ボード
11w ボードの幅寸法
11SA 目地
11SAw 目地の目地幅寸法
11SB 中央目地
11SBw 中央目地の目地幅寸法
11SC 調整目地
11SCw 調整目地の目地幅寸法
11SD 調整目地
11SDw 調整目地の目地幅寸法
22 ボード幅寸法測定器(ボード幅寸法測定手段)
33 サーボーモータ(タイル幅寸法測定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボードの表面の一端側から他端側にかけて、複数のタイルを整列して貼着するタイル貼着装置であって、
前記タイル貼着装置は、前記ボードの幅寸法を測定するボード幅寸法測定手段を有し、このボード幅寸法測定手段で測定された前記ボードの幅寸法を用いて、前記ボードの表面に、所定の目地幅寸法の目地を設定し、各タイルの貼着位置を設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【請求項2】
請求項1記載のタイル貼着装置において、前記ボード幅寸法測定手段の他に、
各タイルを一枚ずつ把持して前記ボードの表面に貼着するメカニカルチャックと、
前記メカニカルチャックが前記各タイルを把持した時に前記各タイルの幅寸法を測定するタイル幅寸法測定手段と、を備え、
前記ボード幅寸法測定手段で測定した前記ボードの幅寸法と、前記タイル幅寸法測定手段で測定した前記各タイルの幅寸法とを用いて、前記ボードの表面に複数の同じ幅寸法の目地を設定し、前記各タイルの貼着位置を設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【請求項3】
請求項2記載のタイル貼着装置において、
前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて、N(≧3)枚以上のタイルを貼着する場合には、2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定し、双方のタイルの貼着位置の間に、タイル間の目地幅寸法が下記の数1で算出される(N−1)個の目地を設定し、残りのタイルの貼着位置を設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【数1】

【請求項4】
請求項1記載のタイル貼着装置において、
前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合には、前記ボード幅寸法測定手段で測定された前記ボードの幅寸法を用いて、前記ボードの表面で幅方向の中央位置に所定幅寸法の中央目地を設定し、2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード中央側の端が前記中央目地の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード中央側の端が前記中央目地の他端に揃う位置に設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【請求項5】
請求項4記載のタイル貼着装置において、
前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて4枚のタイルを貼着する場合には、さらに残りの2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【請求項6】
請求項4記載のタイル貼着装置において、
前記ボードの表面の一端側から他端側にかけて、N(≧6)枚以上の偶数枚のタイルを貼着する場合には、さらに2枚のタイルの一方の貼着位置を、タイルのボード一端側の端が前記ボードの表面の一端に揃う位置に設定し、他方の貼着位置を、タイルのボード他端側の端が前記ボードの表面の他端に揃う位置に設定した後に、
前記ボードの表面の一端側に設定されたタイルの貼着位置と前記中央目地の一端側に設定されたタイルの貼着位置との間、および、前記ボードの表面の他端側に設定されたタイルの貼着位置と前記中央目地の他端側に設定されたタイルの貼着位置との間に、それぞれ、タイル間の目地幅寸法が下記の数2で算出される[(N/2)−1]個の調整目地を設定し、残りのタイルの貼着位置を設定することを特徴とするタイル貼着装置。
【数2】


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−65380(P2010−65380A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229670(P2008−229670)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(502191538)株式会社メルシス (3)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】