説明

タグ情報管理装置、タグ情報管理システム、タグ情報管理プログラム、タグ情報管理方法

【課題】コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報の追加を容易にしたタグ情報管理装置、タグ情報管理システム、タグ情報管理プログラム、タグ情報管理方法を提供する。
【解決手段】セットトップボックス10は、画像データに付与されている既存タグ情報を抽出し、当該既存タグ情報に関連する新規タグ情報を生成する。例えば、セットトップボックス10は、既存タグ情報である撮影日時やジオタグに基づいて、撮影位置の施設において撮影日時に実施されたイベントを認識し、新規タグ情報の生成に利用する。また、セットトップボックス10は、画像認識処理により、被写体であるユーザを認識し、当該ユーザの情報を、新規タグ情報の生成に利用する。更に、セットトップボックス10は、新規タグ情報を画像データに付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理装置、タグ情報管理システム、タグ情報管理プログラム、タグ情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、記録媒体の低廉化等に伴い、ユーザは、大量の画像データ、音声データ、文書データ等のコンテンツデータを保有するようになっている。このため、大量のコンテンツデータの適切な管理が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1の記載は、同一の属性を示す撮影画像を、まとめて1つの記録用フォルダに記録する方法を開示しており、撮影画像の管理を容易にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−312244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術が用いられる場合においても、管理をより適切に行うために、撮影画像の属性を追加しようとする場合には、人手に頼らざるを得ず、煩雑である。
【0006】
上記問題点に鑑み、本発明は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報の追加を容易にしたタグ情報管理装置、タグ情報管理システム、タグ情報管理プログラム、タグ情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
【0008】
本発明の特徴は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理装置(セットトップボックス10)であって、前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出する抽出部(既存タグ情報抽出部154)と、前記抽出部により抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成する生成部(新規タグ情報生成部156)と、前記生成部により生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与する付与部(新規タグ情報付与部158)とを備えることを要旨とする。
【0009】
このようなタグ情報管理装置は、コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出し、当該既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成して、コンテンツデータに付与する。従って、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報の追加が容易になる。
【0010】
本発明の特徴は、前記生成部は、前記既存のタグ情報と、前記コンテンツデータに関連するユーザの情報との組み合わせに基づいて、前記新たなタグ情報を生成することを要旨とする。
【0011】
本発明の特徴は、前記生成部は、前記コンテンツデータに関連するユーザの情報に基づいて新たなユーザの情報を生成し、前記新たなユーザの情報に基づいて、前記新たなタグ情報を生成することを要旨とする。
【0012】
本発明の特徴は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理システムであって、前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成する生成部と、前記生成部により生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与する付与部とを備えることを要旨とする。
【0013】
本発明の特徴は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するコンピュータに、前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出するステップと、抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成するステップと、生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与するステップとを含むタグ情報管理プログラムである。
【0014】
本発明の特徴は、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理装置におけるタグ情報管理方法であって、前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出するステップと、抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成するステップと、生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与するステップとを含むことを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報の追加が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係るセットトップボックスの構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像データの構造を示す図である。
【図3】ユーザ情報の一例を示す図である。
【図4】ランドマーク・イベント情報の一例を示す図である。
【図5】新規タグ情報生成の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るセットトップボックスの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係るコンテンツ管理システムの全体概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、セットトップボックスの構成、セットトップボックスの動作、作用・効果、その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
【0018】
(1)セットトップボックスの構成
図1は、コンテンツ管理装置としてのセットトップボックス10の構成図である。図1に示すセットトップボックス10は、図示しない外部の装置であるデジタルカメラから送信される画像データを管理する。セットトップボックス10は、制御部100、通信部110、記憶部120を含んで構成される。
【0019】
制御部100は、例えばCPUによって構成され、セットトップボックス10が具備する各種機能を制御する。
【0020】
通信部110は、例えばLANカードであり、MAC(Media Access Control)アドレスが付与されている。通信部110は、外部との通信を行う通信インタフェースであり、外部の通信装置との間で、通信ネットワークを介した通信を行う。記憶部120は、例えば、NANDフラッシュメモリによって構成され、セットトップボックス10における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
【0021】
制御部100は、画像データ記憶処理部152、既存タグ情報抽出部154、新規タグ情報生成部156及び新規タグ情報付与部158を含んで構成される。
【0022】
画像データ記憶処理部152は、デジタルカメラから送信されるコンテンツデータとしての画像データを、通信部110を介して受信する。更に、画像データ記憶処理部152は、受信した画像データを記憶部120に記憶させる。
【0023】
図2は、画像データの構造を示す図である。図2に示す画像データは、ヘッダと、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データとにより構成される。
【0024】
ヘッダには、画像データの属性を示す既存タグ情報が含まれている。既存タグ情報は、デジタルカメラによって撮影時に付与される、画像データの属性を示す情報である。本実施形態では、既存タグ情報は、撮影日時の情報と、撮影位置の緯度、経度及び高度の情報(ジオタグ)である。
【0025】
また、ヘッダには、Exif(Exchangeable image file format)領域が含まれる。Exif領域には、後述する新規タグ情報が含まれる。
【0026】
再び、図1に戻って説明する。既存タグ情報抽出部154は、記憶部120に記憶された画像データから既存タグ情報を抽出する。
【0027】
新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報以外の新たなタグ情報(新規タグ情報)を生成する。具体的には、新規タグ情報生成部156は、以下のようにして新規タグ情報を生成する。
【0028】
新規タグ情報生成部156は、記憶部120から画像データを読み出す。新規タグ情報生成部156は、画像認識処理を行う。ここで、画像認識処理は、被写体であるユーザの特定、画像データに対応する画像に含まれる文字列の特定、画像データに対応する画像のシーンの特定の少なくとも何れかである。なお、新規タグ情報生成部156は、被写体であるユーザの特定については、画像認識処理によらず、例えば、予め定められたユーザを特定するようにしてもよい。
【0029】
被写体であるユーザを特定する場合には、新規タグ情報生成部156は、記憶部120内のユーザ情報DB(データベース)122に記憶されているユーザ情報を読み出す。
【0030】
図3は、記憶部120内のユーザ情報DBに記憶されているユーザ情報の一例を示す図である。図3に示すユーザ情報は、当該ユーザの識別情報であるユーザIDと、当該ユーザの名前と、当該ユーザの生年月日と、当該ユーザの顔認識用情報と、当該ユーザの自宅位置(緯度、経度、高度)とを含む。顔認識情報は、ユーザの顔の特徴を示す情報である。
【0031】
新規タグ情報生成部156は、読み出した各ユーザ情報から顔認識用情報を抽出する。新規タグ情報生成部156は、抽出した各顔認識用情報と、画像データとに基づいて、画像データに対応する画像の被写体であるユーザを特定する。なお、例えば、景色のみが撮影された場合等、被写体が存在しない場合には、新規タグ情報生成部156は、被写体であるユーザを特定しない。
【0032】
被写体であるユーザを特定した場合、新規タグ情報生成部156は、当該ユーザに対応するユーザ情報内の生年月日を抽出する。新規タグ情報生成部156は、抽出した生年月日と、現在の年月日とに基づいて、被写体であるユーザの年齢を算出する。
【0033】
また、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報であるジオタグで示される緯度、経度及び高度に対応する施設と、当該施設において、既存タグ情報である日時において行われたイベントを特定する。
【0034】
図4は、記憶部120内のランドマーク・イベント情報DB124に記憶されているランドマーク・イベント情報の一例を示す図である。図4に示すランドマーク・イベント情報は、施設ごとに用意されており、当該施設の緯度、経度及び高度と、当該施設の施設名称とを含む。また、ランドマーク・イベント情報は、イベント日時と、当該イベント日時に当該施設で行われるイベントの名称とを含む。制御部100は、例えば、インターネットにおける検索等により、ランドマーク・イベント情報DB124を随時更新する。
【0035】
新規タグ情報生成部156は、ランドマーク・イベント情報のうち、緯度、経度及び高度が、既存タグ情報であるジオタグで示される緯度、経度及び高度と一致する、あるいは、近似する(例えば、数メートルの差である)ランドマーク・イベント情報が存在するか否かを判定する。緯度、経度及び高度が、既存タグ情報であるジオタグで示される緯度、経度及び高度と一致する、あるいは、近似するランドマーク・イベント情報は、画像データに対応する画像が撮影された位置に存在する施設に対応するランドマーク・イベント情報(撮影位置対応ランドマーク・イベント情報)である。
【0036】
撮影位置対応ランドマーク・イベント情報が存在する場合、新規タグ情報生成部156は、当該撮影位置対応ランドマーク・イベント情報に含まれるイベント日時のうち、既存タグ情報である撮影日時と重複するものが存在するか否かを判定する。既存タグ情報である撮影日時と重複するイベント日時が存在する場合、新規タグ情報生成部156は、新規タグ情報生成部156は、撮影位置対応ランドマーク・イベント情報に含まれる施設名称と、既存タグ情報である撮影日時と重複するイベント日時に対応するイベント名称とを抽出する。抽出された施設名称は、画像データに対応する画像が撮影された位置に存在する施設の名称であり、抽出されたイベント名称は、撮影日時において、当該施設で行われていたイベントの名称である。
【0037】
次に、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時、既存タグ情報であるジオタグ、被写体であるユーザの名前、被写体であるユーザの生年月日、被写体であるユーザの年齢、画像に含まれる文字列、被写体であるユーザの自宅位置、画像のシーン、施設名称及びイベント名称の各種情報のうち、上述した処理によって取得できた情報に基づいて、新規タグ情報を生成する。
【0038】
図5は、新規タグ情報の生成の一例を示す図である。
【0039】
図5(a)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「4月5日」、既存タグ情報であるジオタグ、被写体であるユーザの名前「花子」、被写体であるユーザの生年月日「2004.06.12」、被写体であるユーザの年齢「6」、撮影位置の施設名称「○○小学校」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時が「4月5日」、被写体であるユーザの年齢が「6」、撮影位置の施設名称が「○○小学校」であることから、対応する画像データが小学校の入学式に関連するものであると推定する。更に、新規タグ情報生成部156は、推定結果に応じた新規タグ情報「小学校入学式」を生成する。なお、新規タグ情報生成部156は、上述の推定を行わずに、撮影位置の施設名称である「○○小学校」を新規タグ情報として生成してもよい。
【0040】
図5(b)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「8月8日」、既存タグ情報であるジオタグ、撮影位置の施設名称「○○川」、撮影日時のイベント「花火大会」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、撮影位置の施設名称「○○川」と撮影日時のイベント「花火大会」とを組み合わせた新規タグ情報「○○川花火大会」を生成する。
【0041】
図5(c)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「12時」、既存タグ情報であるジオタグ、撮影位置の施設名称「○○亭」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、撮影日時が「12時」、撮影位置の施設名称「○○亭」であることから、対応する画像データがランチに関連するものであると推定する。更に、新規タグ情報生成部156は、推定結果に応じた新規タグ情報「○○亭ランチ」を生成する。なお、新規タグ情報生成部156は、上述の推定を行わずに、撮影位置の施設名称である「○○亭」を新規タグ情報として生成してもよい。
【0042】
図5(d)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「1月1日」、既存タグ情報であるジオタグ、画像に含まれる文字列「おみくじ」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時が「1月1日」、画像に含まれる文字列が「おみくじ」であることから、対応する画像データが初詣に関連するものであると推定する。更に、新規タグ情報生成部156は、推定結果に応じた新規タグ情報「初詣」を生成する。
【0043】
図5(e)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「10月20日」、既存タグ情報であるジオタグ、被写体であるユーザの名前「太郎」、被写体であるユーザの生年月日「2010.10.01」、被写体であるユーザの年齢「0」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時が「10月1日」、被写体であるユーザの生年月日「2010.10.01」であることから、対応する画像データが生後20日目に関連するものであると推定する。更に、新規タグ情報生成部156は、推定結果に応じた新規タグ情報「生後20日」を生成する。
【0044】
図5(f)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時「8月」、既存タグ情報であるジオタグ、画像のシーン「海」、撮影位置の施設名称「○○海岸」を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時が「8月」、画像のシーンが「海」であることから、対応する画像データが海水浴に関連するものであると推定する。あるいは、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報である撮影日時が「8月」、撮影位置の施設名称が「○○海岸」であることから、対応する画像データが海水浴に関連するものであると推定する。更に、新規タグ情報生成部156は、推定結果に応じた新規タグ情報「海水浴」を生成する。
【0045】
図5(g)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報であるジオタグ、自宅位置を取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、ジオタグで示される撮影位置と、自宅位置との距離を算出し、当該距離が所定値以内である場合には、新規タグ情報「自宅近傍」を生成する。
【0046】
図5(h)の場合、新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報であるジオタグを取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、ジオタグのうちの高度が所定値以上である場合には、新規タグ情報「飛行中」を生成する。
【0047】
図5(i)の場合、新規タグ情報生成部156は、3つの画像データについて、既存タグ情報である撮影日時とジオタグを取得する。この場合、新規タグ情報生成部156は、同一の撮影日時及び同一のジオタグに対応する画像データが所定数以上(例えば、3以上)存在する場合には、当該同一の撮影日時及び同一のジオタグに対応する画像データのそれぞれに対して、新規タグ情報「観光スポット」を生成する。
【0048】
再び、図1に戻って説明する。新規タグ情報付与部158は、新規タグ情報生成部156によって生成された新規タグ情報を、画像データに付与する。具体的には、新規タグ情報付与部158は、図2に示す画像データのヘッダ部内のExif領域に、新規タグ情報を書き込む。
【0049】
(2)セットトップボックスの動作
図6は、セットトップボックス10の動作を示すフローチャートである。
【0050】
ステップS101において、セットトップボックス10は、デジタルカメラから送信される画像データを受信し、記憶する。
【0051】
ステップS102において、セットトップボックス10は、画像データに含まれる既存タグ情報を抽出する。
【0052】
ステップS103において、セットトップボックス10は、画像認識処理を行い、被写体であるユーザの特定、画像データに対応する画像内の文字列の特定、画像データに対応する画像のシーンを特定する。
【0053】
ステップS104において、セットトップボックス10は、既存タグ情報、ユーザ情報、画像データに対応する画像内の文字列の特定、画像データに対応する画像のシーン、及び、ランドマーク・イベント情報に基づいて、新規タグ情報を生成する。
【0054】
ステップS105において、セットトップボックス10は、新規タグ情報を、画像データに付与する。
【0055】
(3)作用・効果
本実施形態のセットトップボックス10は、画像データに付与されている既存タグ情報を抽出し、当該既存タグ情報に関連する新規タグ情報を生成する。例えば、セットトップボックス10は、既存タグ情報である撮影日時やジオタグに基づいて、撮影位置の施設において撮影日時に実施されたイベントを認識し、新規タグ情報の生成に利用する。また、セットトップボックス10は、画像認識処理により、被写体であるユーザを認識し、当該ユーザの情報を、新規タグ情報の生成に利用する。更に、セットトップボックス10は、新規タグ情報を画像データに付与する。従って、タグ情報の追加が容易になるとともに、タグ情報に基づく画像データの管理も容易になる。
【0056】
(4)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0057】
上述した実施形態では、セットトップボックス10が、単体で、画像データからの既存タグ情報の抽出、新規タグ情報の生成、及び、画像データへの新規タグ情報の付加を行った。しかし、複数の装置が分担して処理を行うようにしてもよい。
【0058】
図7は、コンテンツ管理システムの全体概略構成図である。図7に示すコンテンツ管理システムは、管理サーバ110、パーソナルコンピュータ(PC)130、PC140及びPC150と、管理サーバ110及びPC130乃至PC150を接続する通信ネットワーク160とにより構成される。
【0059】
本実施形態のコンテンツ管理システムにおいては、管理サーバ110と、PC130乃至PC150とが、図1に示すセットトップボックス10の制御部100内の画像データ記憶処理部152、既存タグ情報抽出部154、新規タグ情報生成部156及び新規タグ情報付与部158の処理を分担して行う。
【0060】
具体的には、PC130乃至PC150の制御部は、画像データ記憶処理部152、既存タグ情報抽出部154及び新規タグ情報付与部158の処理を備え、管理サーバ110の制御部は、新規タグ情報生成部156を備える。
【0061】
この場合、PC130乃至PC150の制御部内の画像データ記憶処理部152は、画像データを受信し、PC130乃至PC150内の記憶部に記憶させる。
【0062】
PC130乃至PC150の制御部内の既存タグ情報抽出部154は、記憶部に記憶された画像データから既存タグ情報を抽出する。更に、PC130乃至PC150の制御部内の既存タグ情報抽出部154は、既存タグ情報を、通信ネットワーク160を介して、管理サーバ110へ送信する。
【0063】
管理サーバ110の制御部内の新規タグ情報生成部156は、既存タグ情報を受信すると、当該既存タグ情報に基づいて、新規タグ情報を生成する。更に、管理サーバ110の制御部内の新規タグ情報生成部156は、新規タグ情報を、通信ネットワーク160を介してPC130乃至PC150へ送信する。
【0064】
PC130乃至PC150の制御部内の新規タグ情報付与部158は、新規タグ情報を受信すると、当該新規タグ情報を画像データに付与する。
【0065】
上述した実施形態では、コンテンツデータとしての画像データが用いられる場合について説明したが、音声データ、文書データ等の他のコンテンツデータが用いられる場合も、同様に本発明を適用できる。
【0066】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0067】
10…セットトップボックス、100…制御部、110…通信部、120…記憶部、122…ユーザ情報DB、124…ランドマーク・イベントDB、152…画像データ記憶処理部、154…既存タグ情報抽出部、156…新規タグ情報生成部、158…新規タグ情報付与部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理装置であって、
前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与する付与部と
を備えるタグ情報管理装置。
【請求項2】
前記生成部は、前記既存のタグ情報と、ユーザの情報とに基づいて、前記新たなタグ情報を生成する請求項1に記載のタグ情報管理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記コンテンツデータが画像データである場合に、前記画像データに基づく画像認識処理によって特定されるユーザのユーザ情報に基づいて、前記新たなタグ情報を生成する請求項2に記載のタグ情報管理装置。
【請求項4】
前記生成部は、前記既存タグ情報に基づいて、前記コンテンツデータに関連する第1の関連情報を取得し、前記第1の関連情報に基づいて、前記新たなタグ情報を生成する請求項1乃至3の何れかに記載のタグ情報管理装置。
【請求項5】
前記生成部は、前記コンテンツデータが画像データである場合に、前記画像データに基づく画像認識処理によって得られ、前記画像データに関連する第2の関連情報を取得し、前記第2の関連情報に基づいて、前記新たなタグ情報を生成する請求項1乃至3の何れかに記載のタグ情報管理装置。
【請求項6】
コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理システムであって、
前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与する付与部と
を備えるタグ情報管理システム。
【請求項7】
コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するコンピュータに、
前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出するステップと、
抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成するステップと、
生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与するステップと
を含むタグ情報管理プログラム。
【請求項8】
コンテンツデータに関する属性を示すタグ情報を管理するタグ情報管理装置におけるタグ情報管理方法であって、
前記コンテンツデータに付与されている既存のタグ情報を抽出するステップと、
抽出された前記既存のタグ情報に関連する新たなタグ情報を生成するステップと、
生成された前記新たなタグ情報を前記コンテンツデータに付与するステップと
を含むタグ情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−93991(P2012−93991A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241258(P2010−241258)
【出願日】平成22年10月27日(2010.10.27)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】