説明

タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法及び装置

【課題】表示されたポップアップを閉じることなしに、表示されたポップアップと同じ領域に位置する、タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法及び装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示方法は、タッチスクリーンで、第1情報を選択するための第1タッチ入力を受信し、第1情報に対応する第1付加情報を含む第1透明ポップアップを表示し、タッチスクリーンで、第1透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力を受信した後、第2情報に対応する第2付加情報を含む第2透明ポップアップを表示する段階を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
付加的な入力装置なしに、タッチスクリーンのグラフィック・ユーザインターフェース(GUI:graphic user interface)において、ユーザのタッチ入力だけで機能を設定したり情報を入力したりする装置がある。このような装置では、設定された機能又は入力された情報の付加情報を、全体画面又はサブ画面のポップアップで表示することができる。付加情報を全体画面で表示する場合には、グラフィック・ユーザインターフェースのあらゆる画面がポップアップによって隠れてしまう。また、付加情報が、サブ画面のポップアップで表示される場合にも、表示されるポップアップと同じ領域に位置するグラフィック・ユーザインターフェースの他の機能設定オプションは、表示されるポップアップによって隠れてしまう。このように、表示されるポップアップによって機能設定オプションが隠れてしまうと、機能オプション設定を確認することも選択することも不可能である。従って、機能設定オプションを確認及び選択するためには、表示されたポップアップを先ず閉じなければならないという不便さが存在する。また、付加情報を透明ポップアップで表示するとしても、表示される透明ポップアップと同一領域に位置する機能設定オプションを確認することは可能であるが、その場合にも、機能設定オプションを選択するためには、表示された透明ポップアップを閉じなければならない。従って、付加情報をポップアップで表示する場合、表示されたポップアップを閉じなくても表示されたポップアップと同じ領域に位置する機能設定オプションを選択できる方案が要求されている。
【0003】
なお、付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法及び装置に関する先行文献としては、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−0110350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、表示されたポップアップを閉じることなしに、表示されたポップアップと同じ領域に位置する、タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴による表示方法は、タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を透明ポップアップで表示する方法であって、前記タッチスクリーンで、第1情報を選択するための第1タッチ入力を受信する段階と、前記第1情報に対応する第1付加情報を含む第1透明ポップアップを表示する段階と、前記タッチスクリーンで、前記第1透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力を受信する段階と、前記第2情報に対応する第2付加情報を含む第2透明ポップアップを表示する段階と、を有する。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴による表示装置は、タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を透明ポップアップで表示する装置であって、グラフィック・ユーザインターフェース及び透明ポップアップを表示する表示部と、前記表示されたグラフィック・ユーザインターフェースで、第1情報を選択するための第1タッチ入力と、前記表示された透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力と、を受信する入力部と、多数の情報にそれぞれ対応する付加情報を保存する保存部と、前記保存部から、前記選択された第1情報に対応する第1付加情報と、前記選択された第2情報に対応する第2付加情報と、を抽出する情報抽出部と、前記抽出された第1付加情報を含む第1透明ポップアップ及び第2付加情報を含む前記第2透明ポップアップを生成する透明ポップアップ生成部と、前記生成された第1及び第2透明ポップアップが前記表示部に表示されるように、前記表示部を制御する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を含む透明ポップアップを表示する方法によれば、タッチスクリーンで、第1情報を選択するための第1タッチ入力を受信し、第1情報に対応する第1付加情報を含む第1透明ポップアップを表示し、タッチスクリーンで、第1透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力を受信した後、第2情報に対応する第2付加情報を含む第2透明ポップアップを表示することによって、既表示の透明ポップアップを閉じなくても、表示された透明ポップアップと同じ領域に位置する情報に対応する付加情報を透明ポップアップで表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報をポップアップで表示する方法を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンに表示されるグラフィック・ユーザインターフェースを示した図面である。
【図3】本発明の一実施形態によるグラフィック・ユーザインターフェースを構成するメンバを示した図面である。
【図4】グラフィック・ユーザインターフェースのメンバの座標値を示した図面である。
【図5】本発明の一実施形態による透明ヘルプモードの使用の有無を設定できるメニューを示した図面である。
【図6】本発明の一実施形態による保存部に保存されたヘルプ内容を示した図面である。
【図7】本発明の一実施形態による透明ポップアップで表示された付加情報を示した図面である。
【図8】本発明の一実施形態によるグラフィック・ユーザインターフェースで表示されるメンバでポップアップが含まれる場合を示した図面である。
【図9】グラフィック・ユーザインターフェースでポップアップの座標値を示した図面である。
【図10】本発明の一実施形態による表示されたポップアップの領域に位置する他のオプションをタッチ入力した場合に表示されるポップアップを示した図面である。
【図11】本発明の他の実施形態によるタッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報をポップアップで表示する方法を示したフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態によるソフトウェア・キーボードを示した図面である。
【図13】ソフトウェア・キーボードで入力された特定文字が表示された透明ポップアップを示した図面である。
【図14】本発明の一実施形態による透明ポップアップ領域に位置する文字がタッチ入力された場合に表示される透明ポップアップを示した図面である。
【図15】本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで選択した情報に対応する付加情報をポップアップで表示する装置を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報をポップアップで表示する方法について説明するためのフローチャートである。
【0012】
第100段階では、タッチスクリーンのグラフィック・ユーザインターフェース(GUI)で、特定オプションの選択がタッチ入力される。
【0013】
図2は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーンに表示されるグラフィック・ユーザインターフェースを示した図面である。本実施形態によるグラフィック・ユーザインターフェース200は、グラフィック・ユーザインターフェースが具現された画像形成装置の多様な機能を操作するための機能操作部210、機能操作部210を構成する下位構成要素であり各機能のオプションを設定するためのオプション設定部220、設定されたオプションについての付加情報を表示するためのヘルプ操作部230を含む。通常、ユーザは、機能操作部210を介して装置の所望の機能を操作し、オプション設定部220を介して各機能の細部オプションを設定し、設定されたオプションに関して更なる説明が必要な場合には、ヘルプ操作部230を通して設定されたオプションに関する更なる説明を確認することができる。また、本実施形態によると、タッチスクリーンのグラフィック・ユーザインターフェース200を構成する機能操作部210、オプション設定部220、ヘルプ操作部230の各アイコンは、いずれもグラフィック・ユーザインターフェース200のメンバ(member)となる。また、このようなメンバは、グラフィック・ユーザインターフェースでそれぞれ特定領域を占め、このような特定領域は、座標値で示すことができる。図2のグラフィック・ユーザインターフェース200には、グラフィック・ユーザインターフェースを構成するメンバとしてボタン(button)だけが示されているが、ボタン以外にも、テーブル(table)やボックス(box)も、グラフィック・ユーザインターフェースのメンバとすることができる。ここで、ボタンは、タッチによってその値が入力されることを意味し、テーブルは、項目別に対応する値を有する形態を有し、その値は、入力によって変更されうることを意味し、ボックスは、ユーザの入力によってその値が入力されることを意味する。
【0014】
図3は、本発明の一実施形態によるグラフィック・ユーザインターフェースを構成するメンバを示した図面である。1つの画面で表示されるグラフィック・ユーザインターフェースは、固有の「Window ID」を有し、各「Window ID」毎にグラフィック・ユーザインターフェースで表示される全てのメンバに対応している。このとき、メンバの種類には、ボタン(button)、テーブル(table)、ボックス(box)がある。例えば、本実施形態で使われる図2のグラフィック・ユーザインターフェースの「Window ID」が「1」の場合、「Window ID 1」は、ボタン1〜5をメンバとして有し、このようなボタンは、図2のグラフィック・ユーザインターフェースに表示されたアイコンにそれぞれ対応する。例えば、ボタン1は、「Original Type」の「Text」に対応し、ボタン2は、「Text/Photo」に対応し、ボタン3は、「Photo」に対応し、ボタン4は、「Magazine」に対応する。
【0015】
図4は、グラフィック・ユーザインターフェースのメンバの座標値を示した図面である。グラフィック・ユーザインターフェースで表示されるメンバは、いずれもグラフィック・ユーザインターフェースの所定の領域に位置する。このとき、メンバが位置する領域は、図4に示すように、メンバの左側上端の座標値と右側下端の座標値とで示すことができる。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の方法でもメンバが位置する領域を表すこともできる。
【0016】
また、ユーザによってタッチ入力された特定位置に関する座標値を獲得することができる。このとき、ユーザの選択位置を感知するためのタッチセンサを具備するタッチスクリーンが利用されうる。タッチスクリーンのタッチパネル方式としては、抵抗膜方式、光学方式、静電容量方式、超音波方式、圧電方式などがある。一例として、圧電方式を適用する場合、格子形態に稠密に設けられた圧電セルで構成された透明の圧電板をディスプレイ上に設けてタッチパネルを構成する。ユーザがグラフィック・ユーザインターフェースの特定領域を押すと、圧力が加わった位置の圧電セルで発生する電気的信号を利用して圧力が加わった位置を圧電セルの横線と縦線との座標として認識し、ユーザによってタッチ入力された特定位置に関する座標値を獲得できる。
【0017】
従って、タッチされた位置の座標がグラフィック・ユーザインターフェースのメンバ領域範囲に含まれているか否かを通して、タッチされた位置の特定オプションを選択することができる。例えば、図2のグラフィック・ユーザインターフェース200の「Original Type」の機能で、「Text」アイコンがタッチされると、タッチされた座標が「Text」領域内に位置するので、「Text」を選択できる。
【0018】
再び図1を参照すると、第110段階では、透明ヘルプモードを使用するか否かを確認する。ここで、透明ヘルプモードとは、付加的情報をポップアップで表示する場合、透明処理されたポップアップを使用することを意味する。本実施形態によると、オプション設定部を介して設定されたオプションに関する更なる説明を透明ポップアップで表示することは必須な事項ではない。透明ヘルプモードの使用は、ユーザ便宜のためのものであり、設定されたオプションについて更なる説明が必要なユーザが使用する機能である。設定されたオプションに関する内容を十分に認知しているユーザには、更なる説明がむしろ不便となりうるので、透明ヘルプ機能は、ユーザの必要によって使用又は不使用となる。
【0019】
図5は、本発明の一実施形態による透明ヘルプモードの使用の有無を設定できるメニューを示した図面である。本実施形態では、図5のメニュー500で、「On」510又は「Off」520を選択し、透明ヘルプモードの使用の有無を設定できる。図5のメニュー500を通して設定された値は保存部に保存される。従って、保存部に保存された値から透明ヘルプモードの使用の有無を確認する。透明ヘルプモードを使用する場合には、図1で第120段階に進み、そうではない場合には、第170段階に進む。
【0020】
図1を参照すると、第120段階では、タッチ入力を通して選択された特定オプションの付加情報を保存部から抽出する。本実施形態によると、保存部には、各オプションに関するヘルプコンデンツの内容が全て保存されており、このようなヘルプコンデンツは特定オプションの付加情報となる。従って、選択された特定オプションの付加情報を保存部から抽出できる。
【0021】
図6は、本発明の一実施形態による保存部に保存されたヘルプ内容を示した図面である。図6に示すように、保存部には、グラフィック・ユーザインターフェースの各メンバに対応するヘルプコンデンツ(HELP CONTENT)の内容が保存される。メンバは、グラフィック・ユーザインターフェースで、ボタン、テーブル、ボックスなどの形態で表示されるので、保存部には、このようなボタン、テーブル、ボックスに対応するヘルプコンデンツが保存される。ここで、ボタン、テーブル、ボックスは、各機能のオプションを意味する。本実施形態で、オプションはボタン形態を有するので、図6には、各ボタンに対応するヘルプコンデンツの内容が保存されている。例えば、ボタン1が選択された特定オプションの場合、図1の第120段階では、ボタン1に関するヘルプコンデンツを抽出する。
【0022】
再び図1を参照すると、第130段階では、抽出された付加情報を透明ポップアップで表示する。
【0023】
図7は、本発明の一実施形態による透明ポップアップで表示された付加情報を示した図面である。図7に示すように、グラフィック・ユーザインターフェースで、風船(バルーン)状のサブ画面として、選択された特定オプションの付加情報を透明ポップアップで表示することができる。付加情報を透明ポップアップで表示することで、ユーザは、透明ポップアップと同じ領域に位置するグラフィック・ユーザインターフェースの他のオプションを確認することができる。本実施形態では、風船状のサブ画面として付加情報を表示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、他の形状及びサイズの透明ポップアップでも表示することができる。
【0024】
再び図1を参照すると、第140段階では、表示された透明ポップアップ領域の特定位置がタッチ入力される。図3に示すように、グラフィック・ユーザインターフェースに表示されるアイコンは、いずれもグラフィック・ユーザインターフェースのメンバになる。また、グラフィック・ユーザインターフェースに表示されるポップアップも、グラフィック・ユーザインターフェースのメンバになりうる。
【0025】
図8は、本発明の一実施形態によるグラフィック・ユーザインターフェースで表示されるメンバでポップアップが含まれる場合を示した図面である。図8に示すように、図3に示したメンバで、ポップアップが「Window ID」の新しいメンバとして追加されうる。ポップアップが「Window ID」の新しいメンバとして追加されることによって、ポップアップが位置する領域の座標も示すことができる。
【0026】
図9は、グラフィック・ユーザインターフェースでポップアップの座標値を示した図面である。グラフィック・ユーザインターフェースで表示されるポップアップは、いずれもグラフィック・ユーザインターフェースの所定の領域に位置する。このとき、ポップアップが位置する領域は、図9に示すように、ポップアップの左側上端の座標値と右側下端の座標値とで示すことができる。また、ポップアップは、グラフィック・ユーザインターフェースで、固定的なメンバではなく流動的なメンバであるから、「Activated」された場合に限り、その座標値が意味を有する。ここで、ポップアップが「Activated」された場合とは、ポップアップがグラフィック・ユーザインターフェースで表示された場合を意味する。
【0027】
再び図1を参照すると、第150段階では、タッチ入力された位置に特定オプションが存在するか否かを確認する。図2を参照すると、図2の透明ポップアップ領域には、「Text/Photo」オプションと、「Photo」のオプションとが含まれる。従って、選択された特定位置が、「Text/Photo」又は「Photo」の位置と一致するか否かを確認する。タッチ入力された位置の座標が、オプションの領域範囲に含まれるか否かということを通して、タッチ入力された位置に特定オプションが存在するか否かを確認することができる。確認結果、選択された特定位置が、他のオプションの領域範囲内に含まれ、タッチ入力された位置に特定オプションが存在する場合、第120段階に戻り、そうでなければ、第160段階に進む。
【0028】
再び、第120段階に進んだ場合、選択された位置の付加情報を抽出した後、抽出した付加情報を透明ポップアップで表示する。但し、この場合、グラフィック・ユーザインターフェースに表示された付加情報のポップアップを先ず閉じることも可能である。グラフィック・ユーザインターフェースに付加情報のポップアップが既表示である状況で、新たな付加情報のポップアップが表示されると、2個のポップアップ表示によって混乱が生じうるので、新たな付加情報のポップアップの表示と同時に、以前のポップアップを閉じるようにする。
【0029】
図10は、本発明の一実施形態による表示されたポップアップの領域に位置する他のオプションをタッチ入力した場合に表示されるポップアップを示した図面である。図10に示すように、表示されたポップアップの領域に位置する他のオプションをタッチ入力すると、既表示のポップアップの代わりに、新しく選択したオプションについての付加情報がポップアップで表示される。従って、ユーザは、既表示された透明ポップアップを閉じなくても、透明ポップアップで表示された領域に位置する他のオプションについての付加情報を透明ポップアップで表示できる。
【0030】
図1の第160段階では、表示された透明ポップアップを閉じる。
【0031】
図11は、本発明の他の実施形態によるタッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報をポップアップで表示する方法を示したフローチャートである。
【0032】
第1100段階では、ソフトウェア・キーボードで、特定文字がタッチ入力される。
【0033】
図12は、本発明の一実施形態によるソフトウェア・キーボードを示した図面である。図12に示すように、ソフトウェア・キーボードは、タッチスクリーンに具現され、ユーザのタッチによって文字が入力される。
【0034】
第1110段階では、入力された特定文字を透明ポップアップで表示する。例えば、図12のソフトウェア・キーボードで、「f」、「g」、「h」がタッチ入力された場合、入力された「fgh」は、ユーザによって入力された情報を示す付加情報となる。従って、「fgh」を透明ポップアップで表示する。図13は、ソフトウェア・キーボードで入力された特定文字が表示された透明ポップアップを示した図面である。図13に示すように、入力された「fgh」は、透明ポップアップで表示される。
【0035】
第1120段階では、透明ポップアップ領域に位置する文字がタッチ入力される。図13を見ると、透明ポップアップが表示された領域には、「y」、「u」、「i」が位置する。従って、「y」、「u」、「i」がタッチ入力されうる。例えば、「y」、「y」、「u」がタッチ入力されうる。
【0036】
第1130段階では、入力された文字を透明ポップアップで表示する。例えば、「y」、「y」、「u」が入力された場合、連続的に入力されたそれらの文字は、入力された情報の付加情報になるので、「yyu」を透明ポップアップで表示する。このとき、既表示のポップアップを閉じ、新しいポップアップを表示する。
【0037】
図14は、本発明の一実施形態による透明ポップアップ領域に位置する文字がタッチ入力された場合に表示される透明ポップアップを示した図面である。図14に示すように、既表示の透明ポップアップ領域に位置する文字で、「y」、「y」、「u」がタッチ入力されたので、「yyu」を透明ポップアップで表示する。
【0038】
図15は、本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで選択した情報に対応する付加情報をポップアップで表示する装置を示したブロック図である。
【0039】
本実施形態において、タッチスクリーンで選択した情報に対応する付加情報をポップアップで表示する装置1500は、入力部1510、ディスプレイ部1520、制御部1530、保存部1540、情報抽出部1550、及びポップアップ生成部1560を含む。
【0040】
入力部1510は、ディスプレイ部1520に表示されたグラフィック・ユーザインターフェースの特定領域に、ユーザの身体の一部又は物体の接触があった場合、接触された位置の座標を把握し、制御部1530に、選択された領域の位置情報を伝達する。
【0041】
入力部1510は、ディスプレイ部1520と結合され、ユーザの選択位置を感知するためのタッチセンサを具備するタッチスクリーンが利用されうる。タッチスクリーンのタッチパネル方式として、抵抗膜方式、光学方式、静電容量方式、超音波方式、圧電方式などがある。一例として、圧電方式を適用する場合、格子状に稠密に設けられた圧電セルで構成された透明の圧電板をディスプレイ上に設けてタッチパネルを構成する。ユーザが、グラフィック・ユーザインターフェースの特定領域を押すと、圧力が加えられた位置の圧電セルで生じる電気的信号を利用して圧力が加えられた位置を圧電セルの横線と縦線との座標として認識し、ユーザによってタッチ入力された特定位置に関する座標値を獲得することができる。
【0042】
ディスプレイ部1520は、多様なグラフィック・ユーザインターフェース又はソフトウェア・キーボードを表示する。
【0043】
制御部1530は、ディスプレイ部1520、保存部1540、及びポップアップ生成部1560の動作を制御する。
【0044】
保存部1540は、グラフィック・ユーザインターフェースを構成する透明ヘルプモードの設定値、メンバについての情報、メンバの座標情報、メンバについての付加情報、及びポップアップの位置情報を保存する。保存部1540に保存されるメンバについての情報は図3を、メンバの座標情報は図4を、メンバの付加情報は図6を、ポップアップの位置情報は図9をそれぞれ参照することによって知ることができる。
【0045】
情報抽出部1550は、保存部1540に保存された多様な情報を抽出し、制御部1530及びポップアップ生成部1560に伝達する。
【0046】
ポップアップ生成部1560は、保存部1540に保存されたポップアップ情報に基づき、制御部1530の指示によって、ディスプレイ部1520に表示される透明ポップアップを生成する。
【0047】
本発明の一実施形態によるタッチスクリーンで選択した情報に対応する付加情報をポップアップで表示する装置で作動する過程について述べると、次の通りである。
【0048】
ディスプレイ部1520に、図2のグラフィック・ユーザインターフェースが表示されると、グラフィック・ユーザインターフェースで、特定オプションの選択が入力部1510を介してタッチ入力される。保存部1540に透明ヘルプモードの使用が設定されている場合、情報抽出部1550は、選択された特定オプションの付加情報を保存部1540から抽出する。抽出された付加情報は、制御部1530及びポップアップ生成部1560に伝えられる。ポップアップ生成部1560は、抽出された付加情報を制御部1530の指示の下でポップアップとして生成し、生成されたポップアップをディスプレイ部1520に伝達する。ディスプレイ部1520は、伝えられたポップアップを表示する。
【0049】
例えば、図2のグラフィック・ユーザインターフェースの、「Original Type」の機能で「Text」アイコンが入力部1510でタッチされると、「Text」が選択される。情報抽出部1550は、「Text」についての付加情報であるヘルプコンデンツを抽出する。「Text」が図6のボタン1に対応すると、抽出されたヘルプコンデンツは、「この機能を選択すると、原稿がTextである場合に合わせて画像を最適化します」になる。情報抽出部1550は、抽出されたヘルプコンデンツを制御部1530及びポップアップ生成部1560に伝達する。ポップアップ生成部1560は、制御部1530の透明ポップアップ生成指示によって、抽出されたヘルプコンデンツを透明ポップアップとして生成し、生成された透明ポップアップをディスプレイ部1520に伝達する。ディスプレイ部1520は、伝えられた透明ポップアップを表示する。
【0050】
表示された透明ポップアップの領域に位置する他の特定オプションがタッチ入力されると、情報抽出部1550は、選択された特定オプションの付加情報を抽出する。抽出された付加情報がポップアップ生成部1560に伝達された後、ポップアップ生成部1560によって抽出された付加情報を含む透明ポップアップが生成され、生成された透明ポップアップは、ディスプレイ部1520に表示される。このとき、既表示の透明ポップアップは、新しい透明ポップアップの表示と共に閉じられる。
【0051】
一方、表示された透明ポップアップの領域のうち、特定オプションが位置していない領域がタッチ入力されると、ディスプレイ部1520は、表示された透明ポップアップを閉じる。
【0052】
従って、ユーザは、既表示された透明ポップアップを閉じなくとも、透明ポップアップで表示された領域に位置する他のオプションについての付加情報を透明ポップアップで表示することができる。
【0053】
本発明の実施形態は、コンピュータで実行されうるプログラムで作成可能であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を利用し、プログラムを駆動させる汎用デジタルコンピュータで具現されうる。また、上述の実施形態で使われるデータの構造は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に複数の手段を介して記録されうる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(read−only memory)、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
【0054】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
200 グラフィック・ユーザインターフェース
210 機能操作部
220 オプション設定部
230 ヘルプ操作部
500 メニュー
510 On
520 Off
1500 装置
1510 入力部
1520 ディスプレイ部
1530 制御部
1540 保存部
1550 情報抽出部
1560 ポップアップ生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を透明ポップアップで表示する方法であって、
前記タッチスクリーンで、第1情報を選択するための第1タッチ入力を受信する段階と、
前記第1情報に対応する第1付加情報を含む第1透明ポップアップを表示する段階と、
前記タッチスクリーンで、前記第1透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力を受信する段階と、
前記第2情報に対応する第2付加情報を含む第2透明ポップアップを表示する段階と、を有することを特徴とする表示方法。
【請求項2】
前記第1情報及び第2情報は、
前記タッチスクリーンに表示されたグラフィック・ユーザインターフェースで選択可能な機能のオプションであることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項3】
前記第1付加情報及び第2付加情報は、
前記第1情報及び第2情報に関する細部的な説明であることを特徴とする請求項2に記載の表示方法。
【請求項4】
前記第1情報及び第2情報は、
前記タッチスクリーンに表示されたソフトウェア・キーボードの文字であることを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項5】
前記第1付加情報及び第2付加情報は、
前記ソフトウェア・キーボードで入力された文字であることを特徴とする請求項4に記載の表示方法。
【請求項6】
前記第2透明ポップアップを表示する段階は、
前記表示された第1透明ポップアップを閉じて前記第2透明ポップアップを表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項7】
前記タッチスクリーンで、前記第1透明ポップアップの領域内で何らの情報も選択しない第3タッチ入力を受信すると、前記表示された第1透明ポップアップを閉じる段階を更に有することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項8】
前記第1又は第2透明ポップアップを表示する段階は、
透明ヘルプモードが設定された場合にのみ、該透明ポップアップを表示することを特徴とする請求項1に記載の表示方法。
【請求項9】
タッチスクリーンで選択された情報に対応する付加情報を透明ポップアップで表示する装置であって、
グラフィック・ユーザインターフェース及び透明ポップアップを表示する表示部と、
前記表示されたグラフィック・ユーザインターフェースで、第1情報を選択するための第1タッチ入力と、前記表示された透明ポップアップの領域内に位置する第2情報を選択するための第2タッチ入力と、を受信する入力部と、
多数の情報にそれぞれ対応する付加情報を保存する保存部と、
前記保存部から、前記選択された第1情報に対応する第1付加情報と、前記選択された第2情報に対応する第2付加情報と、を抽出する情報抽出部と、
前記抽出された第1付加情報を含む第1透明ポップアップ及び第2付加情報を含む第2透明ポップアップを生成する透明ポップアップ生成部と、
前記生成された第1及び第2透明ポップアップが前記表示部に表示されるように、前記表示部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
前記第1情報及び第2情報は、
前記表示されたグラフィック・ユーザインターフェースで選択可能な機能のオプションであることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1付加情報及び第2付加情報は、
前記第1情報及び第2情報に関する細部的な説明であることを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1情報及び第2情報は、
前記表示されたグラフィック・ユーザインターフェースがソフトウェア・キーボードである場合、該ソフトウェア・キーボードの文字であることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1付加情報及び第2付加情報は、
前記ソフトウェア・キーボードで入力された文字であることを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記表示された第1透明ポップアップを閉じて前記第2透明ポップアップを表示するように前記ディスプレイ部を制御することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項15】
前記入力部が、前記透明ポップアップの領域内で何らの情報も選択しない第3タッチ入力を受信すると、
前記制御部は、
前記ディスプレイ部に表示された前記第1透明ポップアップを閉じるように前記ディスプレイ部を制御することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−238226(P2011−238226A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103665(P2011−103665)
【出願日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】