説明

タッチスクリーンパネル

【課題】静電気による駆動不良が防止できるようにしたタッチスクリーンパネルを提供する。
【解決手段】透明基板と、前記透明基板上に第1方向に沿って接続されるように形成された複数の第1感知セル、及び前記第1感知セルの間に配置され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って接続されるように形成された複数の第2感知セルと、前記第1感知セルを前記第1方向に沿って接続する複数の第1接続パターン、及び前記第2感知セルを前記第2方向に沿って接続する複数の第2接続パターンと、前記第1感知セルまたは前記第2感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された感知セルから隣接する感知セルに向かう方向に延び、その端部が前記隣接する感知セルと重なるように形成された複数の静電気誘導パターンと、前記第1接続パターンと前記第2接続パターンとの間及び前記静電気誘導パターンと前記隣接する感知セルとの間に介在する第1絶縁膜とを含むタッチスクリーンパネル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンパネルに関し、特に、静電気による駆動不良が防止できるようにしたタッチスクリーンパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンパネルは、映像表示装置などの画面に現れた指示内容を人の手または物体で選択することでユーザの命令を入力できるようにした入力装置である。
【0003】
このため、タッチスクリーンパネルは、映像表示装置の前面(front face)に備えられ、人の手または物体に直接接触した接触位置を電気的信号に変換する。これにより、接触位置で選択された指示内容が入力信号として受信される。
【0004】
このようなタッチスクリーンパネルは、キーボードやマウスのように、映像表示装置に接続されて動作する別途の入力装置を代替できるため、その使用範囲が次第に拡大する傾向にある。
【0005】
タッチスクリーンパネルを実現する方式としては、抵抗膜方式、光感知方式、及び静電容量方式などが知られている。
【0006】
このうち、静電容量方式のタッチスクリーンパネルは、人の手または物体が接触したとき、導電性感知セルが周辺の他の感知セルまたは接地電極などと形成する静電容量の変化を感知することにより、接触位置を電気的信号に変換する。
【0007】
ここで、接触面での接触位置を明確に判断するために、感知セルは、第1接続パターンにより第1方向に沿って接続されるように形成された第1感知セルと、第2接続パターンにより、前記第1方向と交差する第2方向に沿って接続されるように形成された第2感知セルとを含んで構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−310550号公報
【特許文献2】韓国登録特許第1040881号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一般的に、第1接続パターン及び第2接続パターンは、絶縁膜を間に介在し、互いに絶縁されながら交差するようになるが、これらは、感知セル自体のパターンに比べて幅が狭く、相対的に抵抗が大きい。したがって、第1接続パターンと第2接続パターンとの交差部は静電気によって損傷しやすい。
【0010】
このように、第1接続パターンと第2接続パターンとの交差部で静電気により絶縁破壊や断線などの損傷が発生した場合、タッチスクリーンパネルの駆動不良がもたらされる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、静電気による駆動不良が防止できるようにしたタッチスクリーンパネルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明は、透明基板と、前記透明基板上に第1方向に沿って接続されるように形成された複数の第1感知セル、及び前記第1感知セルの間に配置され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って接続されるように形成された複数の第2感知セルと、前記第1感知セルを前記第1方向に沿って接続する複数の第1接続パターン、及び前記第2感知セルを前記第2方向に沿って接続する複数の第2接続パターンと、前記第1感知セルまたは前記第2感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された感知セルから隣接する感知セルに向かう方向に延び、その端部が前記隣接する感知セルと重なるように形成された複数の静電気誘導パターンと、前記第1接続パターンと前記第2接続パターンとの間及び前記静電気誘導パターンと前記隣接する感知セルとの間に介在する第1絶縁膜とを含むタッチスクリーンパネルを提供する。
【0013】
ここで、前記第1接続パターンは、前記第1感知セルから分離されたパターンを有し、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1感知セルに電気的に接続され、かつ、前記第1感知セルを前記第1方向に沿ったライン単位で接続することができる。
【0014】
また、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同一レイヤに配置され、前記第1接続パターンと同じ物質で構成できる。
【0015】
さらに、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの一領域で分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成できる。
【0016】
ここで、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの一領域で2つ以上の枝に分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成できる。
【0017】
また、前記第1接続パターンは、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第1コンタクトホールを介して前記第1感知セルに電気的に接続できる。
【0018】
ここで、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの前記第1コンタクトホールが形成された領域で分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成できる。
【0019】
また、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同一レイヤに配置され、前記第1接続パターンから分離されたパターンを有することができる。
【0020】
このとき、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同じ物質で形成できる。
【0021】
また、前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと前記第1感知セルとの接続部に隣接して配置できる。
【0022】
さらに、前記第1接続パターンは、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第1コンタクトホールを介して前記第1感知セルに電気的に接続され、前記静電気誘導パターンは、前記第1または前記第2感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第2コンタクトホールを介して前記第1または前記第2感知セルに電気的に接続できる。
【0023】
ここで、前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールは、隣接する領域に配置され、1つの前記第1または第2感知セルと1つの前記静電気誘導パターンとを接続する前記第2コンタクトホールの数は、1つの前記第1感知セルと1つの前記第1接続パターンとを接続する前記第1コンタクトホールの数より多く設定できる。
【0024】
また、前記静電気誘導パターンは、前記第1及び第2接続パターンから所定距離以上離隔して形成できる。
【0025】
さらに、前記静電気誘導パターンは、前記第1及び第2感知セルの前記第1及び第2接続パターンにより接続される端部と異なる端部に配置できる。
【0026】
また、前記静電気誘導パターンは、前記第1感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された第1感知セルから隣接する第2感知セルに向かう方向に延びた第1静電気誘導パターンと、前記第2感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された第2感知セルから隣接する第1感知セルに向かう方向に延びた第2静電気誘導パターンとを含むことができる。
【0027】
さらに、前記タッチスクリーンパネルは、前記第1感知セル及び前記第2感知セルをそれぞれ前記第1方向及び前記第2方向に沿ったライン単位で外部の駆動回路と接続するための外郭配線をさらに含み、前記第1接続パターン及び前記静電気誘導パターンは、前記外郭配線と同じ物質で同一レイヤに形成できる。
【0028】
ここで、前記外郭配線、前記第1接続パターン及び前記静電気誘導パターンは、金属物質で形成できる。
【0029】
また、前記第1感知セル、前記第2感知セル及び前記第2接続パターンは、透明電極物質で形成され、前記第1接続パターン及び静電気誘導パターンは、不透明金属物質で形成されるが、前記第2接続パターンの幅より狭い幅を有するように形成できる。
【0030】
さらに、前記透明基板がディスプレイパネルの上部基板に設定され、前記ディスプレイパネルと一体化されて形成できる。
【0031】
また、前記第1絶縁膜は、前記第1及び第2感知セルが形成されたタッチ活性領域に全面的に形成された無機絶縁膜に設定できる。
【発明の効果】
【0032】
このような本発明によれば、第1感知セルまたは第2感知セルに接続され、自身と接続された感知セルに隣接する感知セルに向かう方向に延び、その端部が隣接する感知セルと重なるように形成される静電気誘導パターンを形成することにより、静電気によるタッチスクリーンパネルの駆動不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】タッチスクリーンパネルの一例を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図である。
【図3】図2のI−I’線及びII−II’線方向に沿ったタッチスクリーンパネルの要部断面図である。
【図4】図2における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。
【図5】図2における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図である。
【図8】図7における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。
【図9】図7における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0035】
図1は、タッチスクリーンパネルの一例を概略的に示す平面図である。
【0036】
図1を参照すると、タッチスクリーンパネルは、透明基板10と、透明基板10上のタッチ活性領域に形成された感知セル12と、タッチ活性領域の外郭のタッチ非活性領域に形成され、感知セル12をパッド部20を介して外部の駆動回路と接続する外郭配線15とを含む。
【0037】
感知セル12は、透明基板10上のタッチ活性領域に分散して配置され、第1方向に沿って電気的に接続されるように形成された複数の第1感知セル12aと、第1感知セル12aと重ならないように第1感知セル12aの間に分散して配置され、第1方向と交差する第2方向に沿って電気的に接続されるように形成された複数の第2感知セル12bとを含む。
【0038】
すなわち、第1感知セル12aと第2感知セル12bとは、互いに交互に配置され、互いに異なる方向に沿って接続される。例えば、第1感知セル12aは、行方向(水平方向)に沿って接続されるように形成され、行ライン単位で各々の外郭配線15に接続され、第2感知セル12bは、列方向(垂直方向)に沿って接続されるように形成され、列ライン単位で各々の外郭配線15に接続できる。
【0039】
このような第1感知セル12a及び第2感知セル12bは、下部に配置される表示パネル(図示せず)からの光が透過できるように、ITOのような透明電極物質で形成される。
【0040】
一方、図1には、符号の表記なく単純なラインでのみ示されているが、透明基板10上のタッチ活性領域には、第1方向に沿って複数配列され、第1感知セル12aを第1方向(例えば、行方向)に接続する第1接続パターンと、第2方向に沿って複数配列され、第2感知セル12bを第2方向(例えば、列方向)に接続する第2接続パターンとがさらに形成される。このような接続パターンの実施形態及びこれに関するより詳細な説明は後述する。
【0041】
外郭配線15は、第1感知セル12a及び第2感知セル12bをそれぞれ第1方向及び第2方向に沿ったライン単位で外部の駆動回路と接続するためのもので、例えば、それぞれ行ライン単位及び列ライン単位の第1及び第2感知セル12a、12bと電気的に接続され、これらをパッド部20を介して位置検出回路のような外部の駆動回路(図示せず)と接続する。
【0042】
このような外郭配線15は、映像が表示されるタッチ活性領域を避けてタッチスクリーンパネルの外郭のタッチ非活性領域に配置されるものであり、材料選択の幅が広く、感知セル12の形成に用いられる透明電極物質のほか、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)などの低抵抗金属物質で形成できる。
【0043】
前述したようなタッチスクリーンパネルは、静電容量方式のタッチスクリーンパネルであり、人の手またはスタイラスペンなどのような接触物体が接触すると、感知セル12から外郭配線15及びパッド部20を経由して駆動回路(図示せず)側へ接触位置に応じた静電容量の変化が伝達される。すると、X及びY入力処理回路(図示せず)などによって静電容量の変化が電気的信号に変換されることにより、接触位置が把握される。
【0044】
図2は、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図であり、図3は、図2のI−I’線及びII−II’線方向に沿ったタッチスクリーンパネルの要部断面図である。そして、図4及び図5は、図2における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。
【0045】
便宜上、図2、図4及び図5では、隣接する2つの第1感知セル12a及びこれを接続する第1接続パターン13aと、隣接する2つの第2感知セル12b及びこれを接続する第2接続パターン13bのみを示すものとする。しかし、実際のタッチスクリーンパネルは、図2などに示された構造がタッチ活性領域内に繰り返し配置される構造を有する。したがって、以下では、第1接続パターン13a及び第2接続パターン13bのすべてについて複数の形態で記載するものとする。
【0046】
まず、図2及び図3を図1と結び付けて説明すると、本発明に係るタッチスクリーンパネルは、透明基板10と、透明基板10上のタッチ活性領域101にそれぞれ第1方向及び第2方向に沿って電気的に接続されるように形成された複数の第1感知セル12a及び第2感知セル12bと、第1感知セル12aを第1方向に沿って電気的に接続する複数の第1接続パターン13a及び第2感知セル12bを第2方向に沿って電気的に接続する複数の第2接続パターン13bと、第1接続パターン13aと第2接続パターン13bとの間に介在して絶縁性を確保する第1絶縁膜30とを含む。
【0047】
ここで、第1絶縁膜30は、絶縁性が確保されなければならない構成要素の間に部分的に配置されてもよいが、図3に示すように、感知セル12が形成されたタッチ活性領域101に全面的に形成されてもよい。
【0048】
また、設計構造によっては、透明基板10上に形成されたパターンを保護するために、タッチスクリーンパネルの上部に全面的に第2絶縁膜40がさらに形成できる。
【0049】
ここで、第1及び第2感知セル12a、12bと第1及び第2接続パターン13a、13bとが形成されるタッチ活性領域101は、一般的に、下部に配置されるディスプレイパネル(図示せず)の映像表示面と重なるように形成されるものであり、ディスプレイパネル側からの映像が可視化できるように透明に実現される。
【0050】
このため、第1及び第2感知セル12a、12bは、ITOのような透明電極物質で形成され、第1及び/または第2接続パターン13a、13bは、第1及び第2感知セル12a、12bのような透明電極物質で形成されるか、あるいは不透明な低抵抗金属物質で形成され、可視化が防止できるようにその幅や厚さ、長さなどが調整可能である。
【0051】
例えば、第1接続パターン13aは、低抵抗の不透明金属物質で形成され、第2接続パターン13bは、第1及び第2感知セル12a、12bとともに透明電極物質で形成できる。
【0052】
この場合、第1感知セル12aは、第2感知セル12bの間に各々が分離されたパターンを有するように形成され、第1接続パターン13aにより第1方向に沿ったライン単位で接続できる。
【0053】
このとき、第1接続パターン13aは、自身が接続する第1感知セル12aの上部または下部レイヤに分離されてパターニングされるが、図2に示すように、両側端部が第1絶縁膜30に形成された第1コンタクトホールCH1を介して隣接する第1感知セル12aに電気的に接続され、かつ、第1感知セル12aを第1方向に沿ったライン単位で接続することができる。
【0054】
このような第1コンタクトホールCH1は、1つの第1感知セル12aと1つの第1接続パターン13aとを接続するにあたり、1つ以上形成されるが、2つ以上に複数個ずつ形成され、コンタクト抵抗を低減することができるものであり、第1コンタクトホールCH1の数は、コンタクト抵抗や視認性などを考慮して調整可能である。
【0055】
ただし、本発明において、第1感知セル12aと第1接続パターン13aとが必ずしもコンタクトホールを介して接続されるべきではなく、第1絶縁膜を第1接続パターン13a及び第2接続パターン13bの交差部など、絶縁性が確保されるべき領域に局所的に形成する場合などには、直接的な接触により第1感知セル12aと第1接続パターン13aとが接続されてもよい。
【0056】
一方、第2接続パターン13bが透明電極物質で形成される場合、透明電極物質のパターニングステップから第2感知セル12b及び第2接続パターン13bを第2方向に沿ったライン単位で一体にパターニングすることにより、工程を単純化することができる。
【0057】
そして、第1接続パターン13aが低抵抗の不透明金属物質で形成される場合、タッチ非活性領域102に配置される外郭配線15を形成するステップで第1接続パターン13aと外郭配線15とを同時に形成することにより、工程をより単純化することができる。すなわち、第1接続パターン13aは、外郭配線15と同じ物質で同一レイヤに形成できる。
【0058】
ただし、低抵抗の不透明金属物質で形成される第1接続パターン13aの場合には、可視化が防止できるようにその幅が限定され、これにより、第1接続パターン13aの幅は、透明電極物質で形成される第2接続パターン13bの幅より狭く形成される。また、第1接続パターン13aは、可視化がより効果的に防止できるように斜線方向に傾いて設計されてもよい。
【0059】
すなわち、第1接続パターン13aは、視認性の側面を考慮して狭く設計されなければならないが、この場合、第1及び第2接続パターン13a、13bの交差部に集中される静電気により第1接続パターン13aに不良が発生しやすく、タッチスクリーンパネルの駆動不良をもたらすことがある。
【0060】
そこで、本発明は、静電気によるタッチスクリーンパネルの駆動不良を防止するために導き出されたものであり、第1感知セル12aまたは第2感知セル12b(図2では、第1感知セル12a)に電気的に接続され、自身が接続された感知セル12aに隣接する感知セル12bに向かう方向に延び、その端部が隣接する感知セル12bと重なるように形成された複数の静電気誘導パターン14aを形成することを特徴とする。このとき、静電気誘導パターン14aと隣接する感知セル12bとの間には、安定性を確保するための第1絶縁膜30が介在する。
【0061】
このような静電気誘導パターン14aは、工程の単純化のために、第1接続パターン13aと同じ物質で同一レイヤに形成できる。
【0062】
例えば、静電気誘導パターン14aは、第1接続パターン13aと一体化されて実現できるものであり、図2に示すように、第1接続パターン13aの一領域で分岐されて第1接続パターン13aと一体に形成できる。
【0063】
特に、静電気誘導パターン14aは、第1接続パターン13aの第1コンタクトホールCH1が形成された領域で分岐されて第1接続パターン13aと一体に形成されることにより、静電気を効果的に誘導することができる。
【0064】
このとき、静電気誘導パターン14aも、第1接続パターン13a及び外郭配線15のように低抵抗の不透明金属物質で形成できるため、静電気誘導パターン14aも、第1接続パターン13aのように透明な第2接続パターン13bの幅より狭い幅を有するように形成されることが好ましい。
【0065】
このような静電気誘導パターン14aは、その端部が隣接する感知セル12bと重なる。これにより、静電気誘導パターン14aと隣接する感知セル12bとの間には静電容量が形成されるが、静電気誘導パターン14aによる静電容量は、第1及び第2接続パターン13a、13bの交差部で形成される静電容量に比べて相対的に小さく設計されることが好ましい。これにより、第1及び第2接続パターン13a、13bの交差部周辺で発生する静電気が静電気誘導パターン14a側に効果的に誘導される。
【0066】
このように、静電気誘導パターン14a側に静電気が誘導されると、第1及び第2接続パターン13a、13bに対しては安定性を確保することができ、静電気誘導パターン14aに断線などの損傷が加えられても、これはタッチスクリーンパネルの駆動には影響を与えない。
【0067】
前述したように、本発明によれば、第1感知セル12aまたは第2感知セル12bに接続され(図2では、第1感知セル12aに接続される実施形態が示されている)、自身と接続された感知セル12aに隣接する感知セル12bに向かう方向に延び、その端部が隣接する感知セル12bと重なるように形成される静電気誘導パターン14aを形成することにより、静電気によるタッチスクリーンパネルの駆動不良を防止することができる。
【0068】
すなわち、本発明は、不透明金属物質で形成される金属ブリッジパターン、すなわち、第1接続パターン13aと同一レイヤに同じ物質で形成され、第1または第2感知セル12a、12bに電気的に接続される静電気誘導パターン14aを形成することにより、静電気に強固な構造を有するタッチスクリーンパネルを提供する。
【0069】
この場合、隣接する第1感知セル12aを接続するにあたり、1つの第1接続パターン13aのみを形成してもよいので、視認性の側面で有利である。
【0070】
また、本発明に係るタッチスクリーンパネルは、第1及び第2感知セル12a、12bと第1及び第2接続パターン13a、13bのようなタッチ感知パターンをディスプレイパネル上に直接形成し、タッチスクリーンパネルとディスプレイパネルとを一体化する構造にも有用に適用可能である。
【0071】
より具体的には、タッチスクリーンパネルの透明基板10をディスプレイパネルの上部基板に設定し、ディスプレイパネルの上部基板の一面に第1及び第2感知セル12a、12bと第1及び第2接続パターン13a、13bなどのタッチ感知パターンを形成したタッチスクリーンパネル一体型ディスプレイパネルを提供することができるが、この場合、第1及び第2接続パターン13a、13bの間の第1絶縁膜30の厚さが限定されてもよい。
【0072】
例えば、ディスプレイパネルがフリットにより上下基板が密封される有機電界発光表示パネルなどに設定される場合、第1絶縁膜30を厚い有機絶縁膜で形成する場合には、高温のフリット焼成温度によって有機絶縁膜が破れるおそれがあるため、これを無機絶縁膜に代替することができる。
【0073】
すなわち、タッチスクリーンパネルの基材となる透明基板10がディスプレイパネルの上部基板に設定され、タッチスクリーンパネルとディスプレイパネルとが一体化されて実現される場合、第1絶縁膜30は、第1及び第2感知セル12a、12bと第1及び第2接続パターン13a、13bとが形成されたタッチ活性領域101に全面的に形成される無機絶縁膜に設計可能であるが、無機絶縁膜の場合には、膜ストレスによって有機絶縁膜に比べて厚さが限定される。
【0074】
したがって、無機絶縁膜で実現された第1絶縁膜30は、厚さが限定されることにより静電気に脆弱であり得るが、本発明のように静電気誘導パターン14aを形成すると、このような静電気への脆弱性が改善されるため、本発明に係るタッチスクリーンパネルは、ディスプレイパネルと一体化された構造に有用に適用可能である。
【0075】
一方、図2では、第1接続パターン13aの両端でそれぞれ1枝(branch)ずつの静電気誘導パターン14aが分岐されて形成されることを示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0076】
すなわち、静電気誘導パターン14aは、第1接続パターン13aの一領域で2つ以上の枝に分岐されて第1接続パターン13aと一体に形成できるものであり、静電気誘導パターン14aが分岐される枝の数は多様に変更実施可能である。
【0077】
例えば、図4に示すように、第1接続パターン13aの両端でそれぞれ2枝(branch)に静電気誘導パターン14a’が分岐されて形成されるか、図5に示すように、第1接続パターン13aの両端でそれぞれ3枝(branch)に静電気誘導パターン14a’’が分岐されて形成できることはもちろんである。これは、静電気誘導効果及び視認性の側面を考慮して適切に設計できる。
【0078】
図6は、本発明の他の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図である。図6を説明するにあたり、図2と同一または類似の部分については同一の符号を付し、これに関する詳細な説明は省略する。
【0079】
図6を参照すると、本実施形態に係る静電気誘導パターン14bは、第1接続パターン13aと同一レイヤに配置されるが、第1接続パターン13aから分離されたパターンを有するように第1接続パターン13aと離隔して配置される。ただし、静電気誘導パターン14bは、工程の便宜上、第1接続パターン13aと同じ物質で同時に形成できる。
【0080】
このような静電気誘導パターン14bは、第1接続パターン13aと第1感知セル12aとの接続部に隣接して配置できる。
【0081】
この場合、静電気誘導パターン14bと第1感知セル12aとを接続するための第2コンタクトホールCH2の数は、第1接続パターン13aと第1感知セル12aとを接続するための第1コンタクトホールCH1の数より多く設定できる。
【0082】
より具体的には、第1接続パターン13aは、第1感知セル12aの上部または下部において、これらの間に介在した第1絶縁膜(図3の30)に形成された第1コンタクトホールCH1を介して第1感知セル12aに接続され、静電気誘導パターン14bは、第1または第2感知セル12a、12b(図6では、第1感知セル12a)の上部または下部において、第1絶縁膜に形成された第2コンタクトホールCH2を介して第1または第2感知セル12a、12bに電気的に接続される。
【0083】
一方、図6では、静電気誘導パターン14bがすべて第1感知セル12aに接続され、隣接する第2感知セル12bと静電容量を形成するようにする一例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0084】
すなわち、第1接続パターン13aと静電気誘導パターン14bとが分離設計される場合、静電気誘導パターン14bは、第2感知セル12bに接続され、隣接する第1感知セル12aと静電容量を形成するように設計されてもよい。
【0085】
また、第1感知セル12aに接続された静電気誘導パターン(第1静電気誘導パターン)と、第2感知セル12bに接続された静電気誘導パターン(第2静電気誘導パターン)とをすべて形成することもできるが、この場合、X−ラインのみならず、Y−ラインから入る静電気をすべて静電気誘導パターンに誘導することができる。
【0086】
このとき、第1コンタクトホールCH1及び第2コンタクトホールCH2は隣接する領域に配置され、1つの第1または第2感知セル12a、12bと1つの静電気誘導パターン14bとを接続する第2コンタクトホールCH2の数は、1つの第1感知セル12aと1つの第1接続パターン13aとを接続する第1コンタクトホールCH1の数より多く設定できる。
【0087】
この場合、第1または第2感知セル12a、12bと静電気誘導パターン14bとの間のコンタクト抵抗が、第1感知セル12aと第1接続パターン13aとの間のコンタクト抵抗より小さいため、第1及び第2コンタクトホールCH1、CH2の周辺部で発生する静電気が静電気誘導パターン14bにより効果的に誘導される。
【0088】
ただし、第1接続パターン13aと静電気誘導パターン14bとが隣接して配置される場合にも、これらが配置される領域及び離隔距離は、可視化の側面を考慮して設計されることが好ましく、特に、同一の画素の発光部に集中的に配置されないようにし、前記画素が暗点として認識されないように配置されることが好ましい。
【0089】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係るタッチスクリーンパネルの感知セル、接続パターン及び静電気誘導パターンを示す平面図である。そして、図8及び図9は、図7における静電気誘導パターンの変形された実施形態を示す平面図である。図7乃至図9を説明するにあたり、前述した実施形態と同一または類似の部分については同一の符号を付し、これに関する詳細な説明は省略する。
【0090】
まず、図7を参照すると、本実施形態に係るタッチスクリーンパネルは、第1接続パターン13aと一体に形成される一体型静電気誘導パターン14a’のみならず、第1接続パターン13aと分離されて形成される分離型静電気誘導パターン14b’をすべて含む。
【0091】
このとき、一体型静電気誘導パターン14a’は、第1感知セル12aに接続され、第1感知セル12aが配列されるX−ライン側からの静電気を第2感知セル12bとの間で発生するキャパシタ側に誘導する。
【0092】
そして、分離型静電気誘導パターン14b’は、例えば、第2感知セル12bに接続され、第2感知セル12bが配列されるY−ライン側からの静電気を第1感知セル12aとの間で発生するキャパシタ側に誘導する。
【0093】
すなわち、本実施形態では、片方向構造ではない、両方向に複数の静電気誘導パターン14a’、14b’を形成することにより、静電気による駆動不良をより効果的に防止することができる。
【0094】
このような本実施形態において、分離型静電気誘導パターン14b’は、その形成位置が比較的に自由であり、第1及び第2接続パターン13a、13bから所定距離以上離隔してタッチ活性領域内に均一に分散して配置できる。
【0095】
例えば、分離型静電気誘導パターン14b’は、第1及び第2感知セル12a、12b各々の接続部、すなわち、第1及び第2感知セル12a、12bの第1及び第2接続パターン13a、13bによって接続される端部と異なる端部に配置できる。
【0096】
一方、分離型静電気誘導パターン14b’の場合、形成位置のみならず、接続される感知セル(12aまたは12b)及びその個数も多様に変更実施可能である。
【0097】
例えば、図8に示すように、一体型静電気誘導パターン14a’が第1接続パターン13aの両端でX軸からY軸方向への2つの静電気誘導パスを形成するとき、分離型静電気誘導パターン14b’は、四角に分散形成され、Y軸からX軸方向への4つの静電気誘導パスを形成することができる。
【0098】
また、図9に示すように、X軸からY軸方向への追加の静電気誘導パスを形成するように第1感知セル12aに接続され、第2感知セル12bと静電容量を形成する分離型静電気誘導パターン14b’を追加に形成することもできることはもちろんである。
【0099】
前述したような実施形態によれば、両方向に複数の静電気誘導パターン14a’、14b’を形成することにより、静電気によるタッチスクリーンパネルの駆動不良をより効果的に防止することができる。
【0100】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0101】
10;透明基板
12(12a、12b);感知セル
13(13a、13b);接続パターン
14a、14a’、14a’’、14b、14b’;静電気誘導パターン
15;外郭配線
20;パッド部
30、40;絶縁膜
CH1、CH2;コンタクトホール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板と、
前記透明基板上に第1方向に沿って接続されるように形成された複数の第1感知セル、及び前記第1感知セルの間に配置され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って接続されるように形成された複数の第2感知セルと、
前記第1感知セルを前記第1方向に沿って接続する複数の第1接続パターン、及び前記第2感知セルを前記第2方向に沿って接続する複数の第2接続パターンと、
前記第1感知セルまたは前記第2感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された感知セルから隣接する感知セルに向かう方向に延び、その端部が前記隣接する感知セルと重なるように形成された複数の静電気誘導パターンと、
前記第1接続パターンと前記第2接続パターンとの間及び前記静電気誘導パターンと前記隣接する感知セルとの間に介在する第1絶縁膜とを含むことを特徴とするタッチスクリーンパネル。
【請求項2】
前記第1接続パターンは、前記第1感知セルから分離されたパターンを有し、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1感知セルに電気的に接続され、かつ、前記第1感知セルを前記第1方向に沿ったライン単位で接続することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項3】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同一レイヤに配置され、前記第1接続パターンと同じ物質で構成されることを特徴とする請求項2に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項4】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの一領域で分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項5】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの一領域で2つ以上の枝に分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成されることを特徴とする請求項4に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項6】
前記第1接続パターンは、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第1コンタクトホールを介して前記第1感知セルに電気的に接続されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項7】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンの前記第1コンタクトホールが形成された領域で分岐されて前記第1接続パターンと一体に形成されることを特徴とする請求項6に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項8】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同一レイヤに配置され、前記第1接続パターンから分離されたパターンを有することを特徴とする請求項2に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項9】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと同じ物質で形成されることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項10】
前記静電気誘導パターンは、前記第1接続パターンと前記第1感知セルとの接続部に隣接して配置されることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項11】
前記第1接続パターンは、前記第1感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第1コンタクトホールを介して前記第1感知セルに電気的に接続され、
前記静電気誘導パターンは、前記第1または前記第2感知セルの上部または下部で前記第1絶縁膜に形成された第2コンタクトホールを介して前記第1または前記第2感知セルに電気的に接続されることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項12】
前記第1コンタクトホール及び前記第2コンタクトホールは、隣接する領域に配置され、
1つの前記第1または第2感知セルと1つの前記静電気誘導パターンとを接続する前記第2コンタクトホールの数は、1つの前記第1感知セルと1つの前記第1接続パターンとを接続する前記第1コンタクトホールの数より多く設定されることを特徴とする請求項11に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項13】
前記静電気誘導パターンは、前記第1及び第2接続パターンから所定距離以上離隔して形成されることを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項14】
前記静電気誘導パターンは、前記第1及び第2感知セルの前記第1及び第2接続パターンにより接続される端部と異なる端部に配置されることを特徴とする請求項13に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項15】
前記静電気誘導パターンは、
前記第1感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された第1感知セルから隣接する第2感知セルに向かう方向に延びた第1静電気誘導パターンと、
前記第2感知セルに接続され、それぞれ自身が接続された第2感知セルから隣接する第1感知セルに向かう方向に延びた第2静電気誘導パターンとを含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項16】
前記第1感知セル及び前記第2感知セルをそれぞれ前記第1方向及び前記第2方向に沿ったライン単位で外部の駆動回路と接続するための外郭配線をさらに含み、
前記第1接続パターン及び前記静電気誘導パターンは、前記外郭配線と同じ物質で同一レイヤに形成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項17】
前記外郭配線、前記第1接続パターン及び前記静電気誘導パターンは、金属物質で形成されていることを特徴とする請求項16に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項18】
前記第1感知セル、前記第2感知セル及び前記第2接続パターンは、透明電極物質で形成され、
前記第1接続パターン及び静電気誘導パターンは、不透明金属物質で形成されるが、前記第2接続パターンの幅より狭い幅を有するように形成されることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項19】
前記透明基板がディスプレイパネルの上部基板に設定され、前記ディスプレイパネルと一体化されて形成されることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載のタッチスクリーンパネル。
【請求項20】
前記第1絶縁膜は、前記第1及び第2感知セルが形成されたタッチ活性領域に全面的に形成された無機絶縁膜に設定されることを特徴とする請求項19に記載のタッチスクリーンパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−94125(P2012−94125A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207263(P2011−207263)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】