説明

タッチパネル型書込装置一体型情報表示装置

【課題】書換情報を表示装置に表示した後、書込情報を追加して表示できるタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置を提供する。
【解決手段】帯電粒子駆動型の表示装置12と、タッチ式位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置13とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置11は、タッチパネル型書込装置13を介して書き込んだ情報に対応して表示装置12の情報表示を駆動する書込用駆動装置を備えたタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置として構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを用いた情報表示装置の従来例としては、例えば、銀行に設置されているATM(現金自動預払機)のように、液晶型ディスプレイ(LCD)にタッチパネルを積層したタッチパネル一体型情報表示装置がある。このような従来のタッチパネル一体型情報表示装置は、表示装置である液晶型ディスプレイに表示されているメニュー等の情報と、タッチパネルによって入力される位置情報とに基づいて、液晶型ディスプレイに表示する表示内容を書き換える機能を有している。
従来例のタッチパネル一体型情報表示装置は、例えば図34(a)に示すように、タッチパネル(入力装置)101と、情報表示用パネル102と、書換情報表示用駆動装置103とを備え、タッチパネル付き情報表示装置として構成されている。この従来例のタッチパネル一体型情報表示装置の使用時の様子は、図34(b)に例示するように、表示情報を書き換える書換情報表示用駆動装置103により、図示の「YES」、「NO」の選択ボタンが情報として表示されているときに、図34(c)に例示するように、選択ボタンの位置をペン等の入力器で押すことにより、「YES」を選択したことを位置情報として入力し、入力された位置情報に基づいて書換情報表示用駆動装置103が表示媒体を駆動して、図34(d)に例示するように、画面に表示される情報が書き換わる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来例のタッチパネル一体型情報表示装置に搭載しているタッチパネルは、位置情報を入力する機能を有しているだけであり、液晶型ディスプレイに情報を書き込むと同時に表示装置を駆動させて書き込んだ情報を表示させる機能は持っていないタッチパネルであるため、このタッチパネルを利用して液晶型ディスプレイに所望の情報を書き込み表示することはできなかった。
【0004】
本発明は、情報を書き込むと同時に表示装置を駆動させて書き込んだ情報を表示させる機能付きのタッチパネル型書込装置を、情報表示装置と一体にすることにより、書込情報を表示させたり、書換情報を表示装置に表示した後、書込情報を追加して表示させたりすることができるタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、第1発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報に対応して表示装置に表示を行う書込用駆動装置を備えるタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置としたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、第2発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、表示装置は書換用駆動装置および書込用駆動装置を備え、書換用駆動装置によって表示する情報を書き換え、書込用駆動装置によってタッチパネル型書込装置を介して書き込まれた情報を書込表示するタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置としたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、第3発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、表示装置は書換用駆動装置および書込用駆動装置を備え、表示領域として、表示する情報を書き換える書換用駆動装置によって書換表示される書換情報表示領域と、タッチパネル型書込装置を介して書込表示される書込情報表示領域とを有するタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置としたことを特徴とする。
帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成した本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、前記タッチパネル型書込装置のタッチパネル部と前記表示装置の表示パネル部とは、積層一体にしたり、または、並列一体にしたりすることができる。
【0006】
また、第1発明〜第3発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の好適例としては、電磁受電方式タッチパネル型書込装置と前記表示装置の表示パネル部とを、表示装置の表示パネル部が前面に、電磁受電方式タッチパネル型書込装置のタッチパネル部が背面に配置されるように積層一体に構成したこと、抵抗膜方式タッチパネル型書込装置または静電容量方式タッチパネル型書込装置またはドットスペーサー方式タッチパネル型書込装置と前記表示装置とを、表示装置の表示パネル部が背面に、抵抗膜方式タッチパネルまたは静電容量方式タッチパネルまたはドットスペーサー方式タッチパネル型書込装置のタッチパネル部が前面に配置されるように積層一体に構成したこと、がある。
また、第2発明、第3発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の好適例としては、前記表示装置の表示パネル部を、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、該書込情報表示領域のみに前記タッチパネル型書込装置を設けた、表示メモリー性を有するものとしたり、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、前記2枚の基板の前記書換情報表示領域に対応する部位と前記書込情報表示領域に対応する部位とにそれぞれ独立して互いに直交するライン電極を設けた、表示メモリー性を有するものとしたり、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、前記2枚の基板の前記書換情報表示領域に対応する部位と前記書込情報表示領域に対応する部位とにそれぞれ独立してセルに対応した個別電極を設けた、表示メモリー性を有するものとしたり、前記書換情報表示領域に封入する2種類の表示媒体と、前記書込情報表示領域に封入する2種類の表示媒体とを、互いに異なる色の組合せとした、表示メモリー性を有するものとしたりすること、がある。
さらにまた、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の好適例としては、前記表示装置の表示パネル部は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に、帯電性粒子から構成される表示媒体を封入し、前記基板に設けた電極間に電圧を印加し、表示媒体に電界を付与することによって表示媒体を移動させて情報を表示する表示メモリー性を有する表示パネル部であること、前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、透明な基板側に、ピクセル毎に光の三原色の透明カラーフィルタを各々配置し、ピクセル内の気体中空間に封入した、互いに帯電特性が異なる白黒2色の表示媒体を、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する、表示メモリー性を有する表示パネル部であること、前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ黒色表示媒体と光の三原色(R,G,B)のうちの1色の表示媒体との組合せで各々封入し、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する、表示メモリー性を有する表示パネル部であること、前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ白色表示媒体と色の三原色(C,M,Y)のうちの1色の表示媒体との組合せで各々封入し、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する表示パネル部であって、表示メモリー性を有するものであること、がある。
【発明の効果】
【0007】
上記構成の第1発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置に、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を書込表示する書込用駆動装置を備えたタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置としたことに特徴がある。これにより、書込用駆動装置を作動させて、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を表示装置に表示することができる。
上記構成の第2発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置および第3発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、情報を表示する表示装置が、従来の情報表示装置が備えていた表示パネル部に表示する情報を書き換える書換用駆動装置に加え、一体化したタッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を書込表示する書込用駆動装置を備えるとともに、表示する情報を書き換える書換用駆動装置によって書換表示される書換情報表示領域と、タッチパネル型書込装置を介して書込表示される書込情報表示領域とを有するタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置としたことに特徴がある。これにより、書込用駆動装置だけを作動させて、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を表示パネル部に表示したり、書換用駆動装置だけを作動させて書換情報を表示パネル部に表示したりすることができる。また、書換用駆動装置を作動させて書き換えた情報を表示パネル部に表示した後、その情報にタッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を、書込用駆動装置を作動させて追加して表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
図1(a)〜(d)は上記第1発明に対応する本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の構成の一例を示す図である。本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置11は、情報を表示する表示装置(表示パネル部)12と、情報を入力する接触式書込機能を有するタッチパネル型書込装置(以下、タッチパネルともいう)13とを備え、表示装置12とタッチパネル13とが一体配置されている。
図1(a)、(b)、(c)の構成では、表示パネル部とタッチパネル部とを積層一体化しており、上記タッチパネル13を光透過性材料で構成して、タッチパネル13の背面に表示装置12を配置するが、電磁授受方式タッチパネル型書込装置のように光透過性がないタッチパネル部の場合には、タッチパネル部の前面に表示装置の表示パネル部を配置する。図1(d)の構成では、表示装置12の表示パネル部とタッチパネル型書込装置のタッチパネル部とを並列に配置している。
上記表示装置12としては、後述する表示メモリー性を有し走査電極毎に順次アドレスされるパッシブ駆動もしくはアクティブ駆動される帯電粒子駆動型の表示装置を用いる。上記接触式書込機能を有するタッチパネル13は、接触式書込装置(例えば書込入力ペン)13pと、位置検出装置13qとからなっている。上記タッチパネル13としては、ドットマトリクス式スイッチ構造のタッチパネルまたは抵抗膜式スイッチ構造のタッチパネルが好適に用いられる。なお、上記第1発明に対応する本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、図31(a)〜(c)の各図に示すように、表示装置、タッチパネル型書込装置および書込情報表示用の駆動装置である書込用駆動装置を配置して構成する。
上記第2発明に対応する本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置11は、情報を表示する表示装置12と、情報を入力する接触式書込機能を有するタッチパネル型書込装置(以下、タッチパネルともいう)13とを備え、表示装置12の表示パネル部とタッチパネル13のタッチパネル部とが積層一体配置されており、図30(a)〜(c)の各図に示すように、あるいは図32(a)〜(f)の各図に示すように、表示装置、タッチパネル型書込装置、書込情報表示用の駆動装置である書込用駆動装置、および、書換情報表示用の駆動装置である書換用駆動装置を配置して構成することができる。
上記第3発明に対応する本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置11は、情報を表示する表示装置12と、情報を入力する接触式書込機能を有するタッチパネル型書込装置(以下、タッチパネルともいう)13とを備え、表示装置12の表示パネル部は書換情報表示領域と書込情報表示領域とで構成され、書込情報表示領域に対応する位置にタッチパネル13のタッチパネル部が積層配置されている。上記タッチパネル13を光透過性材料で構成して、タッチパネル13の背面に表示装置12の表示パネル部を配置するが、電磁授受方式タッチパネルのように光透過性がないタッチパネル部の場合には、タッチパネル13の前面に表示装置12の表示パネル部を配置する。上記第3発明に対応する本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置11は、図30(a)〜(c)の各図に示すように、あるいは図32(a)〜(f)の各図に示すように、表示装置、タッチパネル型書込装置、書込情報表示用の駆動装置である書込用駆動装置、および、書換情報表示用の駆動装置である書換用駆動装置を配置して構成することができる。
本発明では、上記タッチパネル13を電磁授受方式タッチパネルで構成して、タッチパネル13の前面に表示装置(表示パネル部)12を配置することもできる。上記電磁授受方式タッチパネル13は、電磁式書込装置(例えば書込入力ペン)13pと、位置検出装置13qとから成り、電磁式書込装置13pに位置指示機能と書込入力機能とを持たせている。
【0010】
図2(a)〜(f)はそれぞれ、図32(a)〜(f)に示した本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の使用時の様子を例示する図である(図2および図32の番号(a)〜(f)で同じ番号は対応している)。
[使用例1]
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置(図32(a))の使用時の様子を例示する図2(a)に示すように、表示装置の前面に配置したタッチパネルを介して、情報(文字「あ」)を手書き書き込みすると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に表示させている。図2(b)は、図32(b)に示す本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置にて、表示パネル部を半分に区切って白/青表示媒体の色の組み合わせおよび白/赤表示媒体の色の組み合わせとして、表示部左側に情報(文字「あ」)を手書き書き込みすると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に青色表示させ、表示部右側に情報(文字「い」)を手書きで追加書き込みすると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に赤色表示させている。
[使用例2]
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置(図32(c))の使用時の様子を例示する図2(c)に示すように、表示パネル部を半分に区切って白/黒表示媒体の色の組み合わせおよび白/赤表示媒体の色の組み合わせとして、書換用駆動装置を作動させて表示部左側に書換情報である一次画像(絵画画像)を白黒で表示し、表示部右側に、タッチパネルを介して書き込みする二次情報(文字「あ」)を手書き書き込みで赤色表示すると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に絵画情報と文字情報(文字「あ」)との複合情報として表示させている。図2(d)は、図32(d)に示す本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置にて、白/黒表示媒体の色の組み合わせを全面配置した表示パネル部を半分に区切って表示部左側にはカラーフィルターを配置した構成の表示パネル部としている。書換用駆動装置を作動させて書換情報である一次画像(絵画画像)を白/黒表示媒体とカラーフィルターとでカラー表示し、表示部右側に、タッチパネルを介して書き込みする二次情報(文字「あ」)を手書き書き込みで黒色表示すると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に絵画情報と文字情報(文字「あ」)との複合情報として表示させている。
[使用例3]
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装(図32(e))の使用時の様子を例示する図2(e)に示すように、白/黒表示媒体の色の組み合わせを全面配置した表示パネル部に書換用駆動装置を作動させて書換情報である一次画像(絵画画像)を白黒で表示し、さらに、タッチパネルを介して書き込みする二次情報(文字「あい」)を手書き書き込みで黒色表示すると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に絵画情報と文字情報(文字「あい」)との複合情報として表示させている。図2(f)は、図32(f)に示す本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置にて、黄/黒表示媒体の色の組み合わせを全面配置した表示パネル部に書換用駆動装置を作動させて書換情報である一次画像(絵画画像)を黄黒で表示し、さらに、タッチパネルを介して書き込みする二次情報(文字「あい」)を手書き書き込みで黒色表示すると同時に書込用駆動装置を作動させて表示装置に絵画情報と文字情報(文字「あい」)との複合情報として表示させている。
【0011】
タッチパネルの位置検出方式としては、圧力方式、静電容量方式、電磁授受方式、光学結合方式、表面弾性波(超音波を含む)結合方式、ドットスペーサ方式などにより、入力手段としての書込入力ペン(位置指示器を兼ねる)の位置を検出できるものを使用する。タッチパネルを表示装置の表示パネル部に積層一体化する場合には、電磁授受方式のタッチパネルは表示装置の表示パネル部の背面に設け、抵抗膜方式タッチパネル、静電容量方式タッチパネル、ドットスペーサー方式タッチパネルは表示装置の表示パネル部の前面に設ける。タッチパネルの位置座標部と表示装置の表示部とは互いに位置座標において対応し、かつ、大きさも同じにする。タッチパネルを表示装置の表示パネル部に並列一体化する場合には、タッチパネルの位置座標部と表示装置の表示部とは互いに位置座標において対応していれば、大きさは異なっていてもよい。
【0012】
次に、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置で表示装置の表示パネル部に用いる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。この帯電粒子駆動型の情報表示用パネルは、それぞれ異なる帯電特性を有する2色の表示用有色粒子で構成される2色の表示媒体を、少なくとも一方が透明な基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセル内/ピクセル内に封入する構造を有している。2枚の基板間の空間に封入した表示媒体に電界が付与されると、付与された電界方向に沿って、帯電した表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動することにより、情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、繰り返し表示を書き換える時あるいは表示情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
【0013】
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置で表示装置の表示パネル部に用いる情報表示用パネルの原理的構成を図3に基づき説明する。
図3に示す例では、少なくとも1種以上の粒子から構成される光学的反射率および帯電特性の異なる少なくとも2種以上の表示媒体3(ここでは表示用白色粒子3Waの粒子群からなる白色表示媒体3Wと表示用黒色粒子3Baの粒子群からなる黒色表示媒体3Bを示す)を、基板1に設けた電極5(ここでは個別電極として示している)と基板2に設けた電極6(ここでは個別電極として示している)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させ、黒色表示媒体3Bを観察者に視認させて黒色の表示を行うか、あるいは、白色表示媒体3Wを観察者に視認させて白色の表示を行っている。なお、図3に示す例では、基板1、2の間に例えば格子状に隔壁4を設けピクセルを形成している。また、図3において、手前にある隔壁は省略している。電極は、基板の外側に設けても、基板内部に埋め込むように設けてもよい。また、電極5,6は、互いに直交対向するライン電極とすることもできる。セルと対向電極の位置とは、対応していても、対応していなくてもよい(図3には対応する例を示している)。
【0014】
以上の説明は、粒子群からなる白色表示媒体3Wを粉流体からなる白色表示媒体に、粒子群からなる黒色表示媒体3Bを粉流体からなる黒色表示媒体に、それぞれ置き換えた場合も同様に適用することができる。粉流体については後述する。
【0015】
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置で用いるタッチパネルの原理的構成を図4に基づき説明する。
図4の断面図に示すタッチパネル13は、ドットスペーサー方式のタッチパネルとして構成されており、下面導電層13aを積層した下側パネル基板13bと、下側導電層13aの所定位置に形成された絶縁性突起状スペーサ13cと、上面導電層13dを積層した上側パネル基板13eと、下側パネル基板13bおよび上側パネル基板13e間に所定の隙間を形成するためのギャップスペーサ13fとから成る。
【0016】
上記下側導電層13aおよび上面導電層13dはそれぞれ、錫をドープした酸化インジウム(酸化インジウム錫)等の導電材料を、下側パネル基板13bおよび上側パネル基板13e上に形成したものであり、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法、印刷法等で形成することができる。上側導電層13dの両端には一対の上面側電極(図示せず)が形成され、下面導電層13aの両端には上面側電極と直交方向に一対の下面側電極(図示せず)が形成されている。
上記絶縁性突起状スペーサ13cは、押圧した部分以外の部分の導電層同士を接触させないようにするために設けるものであり、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、その他の透明な絶縁性樹脂材料をスクリーン印刷等の方法で所定の間隔に形成した後、熱または紫外線で硬化処理を施すことにより形成することができる。この絶縁性突起状スペーサ13cは、高さが概ね2〜5μm、直径が30〜60μmの範囲で設計される。
上記ギャップスペーサ13fは、シール材としても機能するものであり、スペーサを分散させた熱硬化型のエポキシ樹脂接着剤やアクリル樹脂接着剤等をスクリーン印刷等の方法で印刷して形成することができる。ここで使われるスペーサは、基板間ギャップを一定に保持するために設けるものであり、所定の大きさの絶縁性を有する球状プラスチック樹脂やファイバーガラス等が利用できる。球状プラスチック樹脂やファイバーガラス等の大きさは、使用する基板の材質や厚さによって異なるが、概ね10μm前後の径のものが選択できる。このシール材を兼用するギャップスペーサ13fを何れか一方のパネル基板に額縁状に印刷した後、両パネル基板の位置を合わせて、ギャップスペーサ13fの両端面に配置形成された接着層(図示せず)によって両パネル基板の外周を貼り合わせ、加圧下で加熱処理を施して硬化させ、接着固定を行うことにより、下側導電層13aおよび上面導電層13dが所定の間隔をあけて対向するようにしたタッチパネルを作製することができる。上記シール材を兼用するギャップスペーサ13fは、両パネル基板を固定するとともに、基板内部への水分やゴミ等の侵入を防止する機能を有している。
上記のように構成されたタッチパネル13は、位置検出用座標基板である下側パネル基板13bの上面に配置され、一対の上面側電極および一対の下面側電極が図示しない制御回路に接続されている。
【0017】
以上のように構成されたタッチパネル13は、位置検出用座標基板である下側パネル基板13bを、上側パネル基板13eを介して指やペン型指示器で押圧操作すると、上側パネル基板13eが撓むので、上側パネル基板13eの押圧された部位が下側パネル基板13bに接触する。そして、上記制御回路から上面側電極および下面側電極に順次所定電圧が印加され、上面側電極および下面側電極間の電圧の比によって、上側パネル基板13eの押圧された部位を位置検出用座標基板である下側パネル基板13bで検出し、位置座標情報を得ることができる。
なお、このタッチパネル13は、タッチ式スイッチの構造単位が座標単位かつ書込入力単位となり、タッチパネルに書込入力ペンのペン先が押し付けられた位置でスイッチがONになって入力位置が座標検出され、表示装置の書込表示駆動装置に書込(入力)され当該位置に書き込んだ情報を表示することができるように構成されている。
【0018】
以下、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置の表示パネル部に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの各種構成例を図5〜図26に基づき説明する。
【0019】
図5に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ、互いに帯電特性が異なる、黒色表示媒体3Bと光の三原色(赤,緑,青)のうちの1色の表示媒体(3R,3G,3BL)との組合せで各々封入し、2枚の基板1,2に設けた電極5,6に電圧を印加することによって移動させて書き込んだ情報をカラー表示する表示装置12として構成されている。電極5および透明電極6は、互いに直交するライン電極とであるため、パッシブ駆動となっている。タッチパネル13としてはドットスペーサー方式タッチパネルを用いている。
カラー表示を行う際には、黒の表示媒体3Bおよび光の三原色(赤,緑,青)の1色の表示媒体を封入した3つのピクセルを1つのセットとしたユニット(ユニットセル)が表示単位となり、この表示単位に含まれるピクセル毎に独立した表示媒体移動を行うことで、3色の合成によるカラー表示を行うことができる。
図6(a)に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、セルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっていること以外は、図5に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。また、図6(b)に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、互いに直交するライン電極であるためパッシブ駆動となっており、タッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いたこと以外は、図5に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0020】
図7(a),(b)に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ、互いに帯電特性が異なる、白色表示媒体3Wと色の三原色(シアン;C,マゼンダ;M,イエロー;Y))のうちの1色の表示媒体(3C,3M,3Y)との組合せで各々封入し、2枚の基板1,2に設けた電極5,6に電圧を印加することによって移動させて書き込んだ情報をカラー表示する表示装置12として構成されている。電極5および透明電極6は、図7(a)は互いに直交するライン電極であるため、パッシブ駆動となっており、図7(b)はセルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっている。タッチパネル13としては、図7(a)はドットスペーサー方式タッチパネルを用いており、図7(b)は抵抗膜方式タッチパネルを用いている。
カラー表示を行う際には、白の表示媒体3Bおよび色の三原色(C,M,Y)の1色の表示媒体を封入した3つのピクセルを1つのセットとしたユニット(ユニットセル)が表示単位となり、この表示単位に含まれるピクセル毎に独立した表示媒体移動を行うことで、3色の合成によるカラー表示を行うことができる。
図8に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、セルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっていること以外は、図7(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0021】
図9(a),(b)に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、表示面側透明基板2側に、ピクセル毎に光の三原色(赤,緑,青)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置し、ピクセル内の気体中空間に封入した、互いに光学的反射率および帯電特性が異なる白黒2色の表示媒体3W,3Bを、2枚の基板1,2に設けた電極5,6に電圧を印加することによって移動させて書き込んだ情報をカラー表示するカラー表示用の表示装置12として構成されている。電極5および透明電極6は、図9(a)は互いに直交するライン電極であるため、パッシブ駆動となっており、図9(b)はセルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっている。タッチパネル13としては、図9(a)はドットスペーサー方式タッチパネルを用いており、図9(b)は抵抗膜方式タッチパネルを用いている。
カラー表示を行う際には、光の三原色カラーフィルタを配置した3つのピクセルを1つのセットとしたユニット(ユニットセル)が表示単位となり、この表示単位に含まれるピクセル毎に独立した表示媒体移動を行うことで、カラーフィルタを通して得られる3色の合成によるカラー表示を行うことができる。
図10に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、セルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっていること以外は、図9(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0022】
図11に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセル内に、互いに光学的反射率および帯電特性の異なる白黒2色の表示媒体3W,3Bを封入し、電極5および透明電極6間に所定電圧を印加して白黒2色の表示媒体3W,3Bに電界を付与することによって、白黒2色の表示媒体3W,3Bを移動させて情報を表示する白黒表示用の表示装置12として構成されている。電極5および透明電極6は、互いに直交するライン電極であるため、パッシブ駆動となっている。タッチパネル13としてはドットスペーサー方式タッチパネルを用いている。
図12(a)に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、セルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっていること以外は、図11に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。図12(b)に示す表示装置12は、図12(a)に対し、タッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いる変更を加えたこと以外は、図12(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
図13(a)に示す表示装置12は、白黒2色の表示媒体3W,3Bの代わりに白色表示媒体3Wと黒色表示媒体3Bとを絶縁性液体8とともに封止したマイクロカプセル9を配置し、タッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いたこと以外は、図12に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。また、図13(b)に示す表示装置12は、白黒2色の表示媒体3W,3Bを絶縁性液体8中に配置し、タッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いたこと以外は、図12に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
なお、上記図11、図12に示す帯電粒子駆動型の表示装置では互いに光学的反射率および帯電特性の異なる白黒2色の表示媒体3W,3Bを用いたが、帯電粒子駆動型の表示装置を、「帯電特性を有する表示用有色粒子で構成される1色の表示媒体を、少なくとも一方が透明な基板間の隔壁によって仕切られた複数のセル内/ピクセル内に封入し、表示媒体の背面基板側に表示用有色粒子とは異なる色のカラー板を配置した構造」とすることもできる。また、上記のように白黒2色の表示媒体3W,3Bを用いる場合には、白色表示媒体3Wを構成する表示用粒子を負帯電粒子とし、黒色表示媒体3Bを構成する表示用粒子を正帯電粒子とするのが好ましい。
【0023】
図14(a)に示す表示装置12は、情報表示領域の一部(図示例では左半部)に書込表示領域(余白)を設け、書込表示領域のみにタッチパネル13としてドットスペーサー方式タッチパネルを設けたものであり、それ以外の部分は図11に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。なお、情報表示領域の残りの部分(図示例では右半部)は、タッチパネル13と高さを揃えるために、表示面側透明基板2が厚くなっている。図14(b)に示す表示装置12は、図14(a)に対し情報表示領域の一部(図示例では右半部)に書換表示領域を追加するとともにタッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いる変更を加えたものであり、それ以外の部分は図14(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
図15(a)に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、表示面側透明基板2側に、ピクセル毎に光の三原色(赤,緑,青)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置し、情報表示領域の一部(図示例では左半部)に書込表示領域(余白)を設け、この書込表示領域のみにタッチパネル13としてドットスペーサー方式タッチパネルを設けたものであり、それ以外の部分は図10に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。なお、情報表示領域の残りの部分(図示例では右半部)は、タッチパネル13と高さを揃えるために、表示面側透明基板2が厚くなっている。図15(b)に示す表示装置12は、図15(a)に対し情報表示領域の一部(図示例では右半部)に書換表示領域を追加するとともにタッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いる変更を加えたものであり、それ以外の部分は図15(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0024】
図16(a)に示す表示装置12は、情報表示領域の一部(図示例では左半部)に書込表示領域(余白)を設け、この書込表示領域のみにタッチパネル13としてドットスペーサー方式タッチパネルを設けたものであり、それ以外の部分は図11に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。なお、情報表示領域の残りの部分(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。図16(b)に示す表示装置12は、図16(a)に対し情報表示領域の一部(図示例では右半部)に書換表示領域を追加するとともにタッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いる変更を加えたものであり、それ以外の部分は図16(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
図17(a)に示す表示装置12は、表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、表示面側透明基板2側に、ピクセル毎に光の三原色(赤,緑,青)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置し、情報表示領域の一部(図示例では左半部)に書込表示領域(余白)を設け、この書込表示領域のみにタッチパネル13としてドットスペーサー方式タッチパネルを設けたものであり、それ以外の部分は図10に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。なお、情報表示領域の残りの部分(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。図17(b)に示す表示装置12は、図17(a)に対し情報表示領域の一部(図示例では右半部)に書換表示領域を追加するとともにタッチパネル13として抵抗膜方式タッチパネルを用いる変更を加えたものであり、それ以外の部分は図17(a)に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0025】
図18に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2に互いに直交するライン電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および赤色表示媒体とするとともに、書込表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黒色表示媒体としたものであり、それ以外の部分は図11に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報は赤白によりカラー表示(エリアカラー)されることになるが、書込表示領域では書き込んだ情報は白黒表示されることになる。
図19に示す表示装置12は、電極5および透明電極6は、セルに対応した個別電極であるためアクティブ駆動となっていること以外は、図18に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0026】
図20に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2に互いに直交するライン電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黒色表示媒体とし、書込表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および青色表示媒体とするとともに、書込表示領域のみにタッチパネル13を設けたものであり、それ以外の部分は図18に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報は白黒表示されることになるが、書込表示領域では書き込んだ情報は青白によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13と高さを揃えるために、表示面側透明基板2が厚くなっている。
【0027】
図21に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2にセルに対応した個別電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黒色表示媒体とし、書込表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黄色表示媒体とするとともに、書込表示領域のみにタッチパネル13を設けたものであり、それ以外の部分は図18に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報は白黒表示されることになるが、書込表示領域では書き込んだ情報は黄白によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13と高さを揃えるために、表示面側透明基板2が厚くなっている。
【0028】
図22に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2に互いに直交するライン電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黒色表示媒体とし、書込表示領域に封入する2種類の表示媒体を黒色表示媒体および黄色表示媒体とするとともに、書込表示領域のみにタッチパネル13を設けたものであり、それ以外の部分は図20に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報は白黒表示されることになるが、書込表示領域では書き込んだ情報は黒黄によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。
【0029】
図23に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2にセルに対応した個別電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体を白色表示媒体および黒色表示媒体とし、書込表示領域に封入する2種類の表示媒体を赤色表示媒体および白色表示媒体とするとともに、書込表示領域のみにタッチパネル13を設けたものであり、それ以外の部分は図20に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報は白黒表示されることになるが、書込表示領域では書き込んだ情報は赤白によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。
【0030】
図24に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2に互いに直交するライン電極5,6を設け、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体をピクセル毎にそれぞれ、互いに帯電特性が異なる、黒色表示媒体3Bと光の三原色(赤,緑,青)のうちの1色の表示媒体(3R,3G,3BL)との組合せで各々封入したものであり、それ以外の部分は図22に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報はカラー表示され、書込表示領域では書き込んだ情報は黒黄によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。
【0031】
図25に示す表示装置12は、互いに分離された情報表示領域(図示例では右半部)および書込表示領域(図示例では左半部)を有しており、基板1,2にセルに対応した個別電極5,6を設け、情報表示領域に対応する表示面側透明基板2および背面側基板1間の隔壁4によって仕切られた複数のセル内に、互いに光学的反射率および帯電特性の異なる白黒2色の表示媒体3W,3Bを封入するとともに、表示面側透明基板2側に、ピクセル毎に光の三原色(赤,緑,青)の透明カラーフィルタ7R,7G,7Bを各々配置したものであり、それ以外の部分は図23に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。情報表示領域では情報はカラー表示され、書込表示領域では書き込んだ情報は赤白によりカラー表示(エリアカラー)されることになる。なお、情報表示領域(図示例では右半部)は、タッチパネル13が設けられていないため、段違いになっている。
図26に示す表示装置12は、情報表示領域(図示例では右半部)において、表示面側透明基板2を厚くすることによりタッチパネル13と高さを揃えたものであり、それ以外の部分は図25に示す表示装置12と同様に構成されているので、説明を省略する。
【0032】
上記ピクセルを構成する隔壁4は、完全にそれぞれの隔壁で囲まれたピクセルを形成する連続的なものであっても、不完全にそれぞれの隔壁で囲まれたピクセルを形成する断続的なものであってもよく、表示媒体の偏在を防止する機能を有していればよい。また、上記ユニットセルを構成する隔壁4は、完全にそれぞれの隔壁で囲まれたユニットセルを形成する連続的なものであっても、不完全にそれぞれの隔壁で囲まれたユニットセルを形成する断続的なものであってもよく、表示媒体の偏在を防止する機能と、基板間ギャップを所定の大きさに保持する機能とを有していればよい。
【0033】
次に、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置における書き込み動作について、図12(a)、(b)に示すタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の場合を例に挙げて説明する。
図12(a)に示すタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の場合、書き込み前は、図27(a),(b)に示すように、タッチパネル13の上側パネル基板13eが書込入力ペンで押されていないため、表示装置12の表示面側には、負帯電の表示用白色粒子3Waが接触付着した状態になっている。次に、上側パネル基板13eが書込入力ペンで押されると、図27(c)に示すように、上側パネル基板13eが撓んで、上面側電極を形成された上側パネル基板13eの押圧された部位が下面側電極を形成された下側パネル基板13bに接触し、座標位置が検出され、その情報に基づいて書込駆動装置により電界方向が変わり、正帯電の表示用黒色粒子3Baが駆動されて表示装置12の表示面側に移動する。その後、タッチパネル13の上側パネル基板13eから書込入力ペンを離すと、図27(d)に示すように、表示装置12の表示面側には、正帯電の表示用黒色粒子3Baが接触付着した状態になる。
図12(b)に示すタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の場合、書き込み前は、図28(a),(b)に示すように、タッチパネル13の上面が書込入力ペンで押されていないため、表示装置12の表示面側には、負帯電の表示用白色粒子3Waが接触付着した状態になっている。次に、タッチパネル13の上面が書込入力ペンで押されると、図28(c)に示すように、タッチパネル13の上面が撓んで、タッチパネル抵抗膜により座標位置が検出され、その情報に基づいて書込駆動装置により電界方向が変わり、正帯電の表示用黒色粒子3Baが駆動されて表示装置12の表示面側に移動する。その後、タッチパネル13の上面から書込入力ペンを離すと、図28(d)に示すように、表示装置12の表示面側には、正帯電の表示用黒色粒子3Baが接触付着した状態になる。
【0034】
なお、図5〜図26に示すタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置では、表示装置(表示パネル部)12の前面にタッチパネル13を一体配置したが、図29(a)に例示するように表示装置(表示パネル部)12の背面にタッチパネル13を一体配置することもできる。このようなタッチパネルには電磁授受方式タッチパネル(電磁授受方式タッチパネル型位置検出装置)がある。
このように構成した図29(a)に示すタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の場合、書き換え前は、図29(b)に示すように、書込入力ペンが表示装置(表示パネル部)12の表示面から離れているため、表示装置12の表示面側には、負帯電の表示用白色粒子3Waが接触付着した状態になっている。次に、書込入力により電磁式書込入力ペンが表示装置12の表示面に近くなると、図29(c)に示すように、電磁式書込入力ペンの座標位置がタッチパネル13で検出され、その座標位置情報に基づいて書込駆動装置により対応する表示装置12の電極位置の電界方向が変わり、正帯電の表示用黒色粒子3Baが駆動されて表示装置12の表示面側に移動する。その後、電磁式書込入力ペンが表示装置12の表示面から離れると、図28(d)に示すように、表示装置12の表示面側には、正帯電の表示用黒色粒子3Baが接触付着した状態になる。
【0035】
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置によれば、表示装置の表示パネル部は表示メモリー性を有する帯電粒子駆動型の情報表示領用パネルであり、タッチパネル型書込装置はタッチ式位置検出機能を有する書込装置であり、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報は、書込用表示駆動装置を作動させることによって表示装置の表示パネル部に表示させることができる。さらに、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置によれば、表示装置の表示パネル部は表示メモリー性を有する帯電粒子駆動型の情報表示領用パネルを用いており、タッチパネル型書込装置はタッチ式位置検出機能を有する書込装置であり、書換用表示駆動装置によって所定の情報を表示装置に表示させた後、タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報を、書込用駆動装置を作動させることによって表示装置に書換表示された情報に、追加書き込みした情報として表示させることができる。
【0036】
また、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置によれば、表示装置(表示パネル部)12に用いる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルが「帯電性粒子を気相中で駆動するタイプ」である場合、表示装置(表示パネル部)12が特に優れた表示メモリー性を有するので、対電極5,6への電圧印加で粒子移動させて表示した内容の上からさらにタッチパネル13を介して書込情報を加えるように重ねて表示することができるとともに、表示装置12の電源をOFFにしても表示装置12に入力書込して表示させた内容(手書き文字等)と書換表示させた情報の複合情報として最後に表示させた画像等の情報をそのまま表示装置12に残すことができる。
また、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置によれば、表示装置の表示パネル部として用いる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルをパッシブ駆動として構成した場合でも、駆動応答速度を例えば0.2msec以下にすることが可能であり、静止画の書き換え入力には十分な書換速度を得ることができるので、アクティブ駆動で高速書換を行っている従来の液晶駆動型の情報表示用パネルと比較しても十分な応答速度を有したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置を低コストで提供することができる。勿論、本発明においてアクティブ駆動を用いれば、より高速な書換表示、書込表示を行うこともできる。
【0037】
また、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置によれば、上記図18〜図26の構成のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置とした場合、表示装置の表示パネル部のセルに封入する2種類の表示媒体の色の組合せを、情報表示領域に封入する2種類の表示媒体の色の組合せと書込表示領域に封入する2種類の表示媒体の色の組合せとで異なる組合せとしたため、見やすい書込表示を行うことができる。さらに、上記図24〜図26の構成のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置とした場合、情報表示領域のみをカラー表示対応にしたため、情報表示領域および書込表示領域の全てをカラー表示対応にする場合に比べて低コストのタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置となる。
【0038】
以下、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置で表示装置の表示パネル部に用いる情報表示用パネルを構成する各部材について説明する。
【0039】
基板については、表示面側基板はパネル外側から表示媒体の色が確認できる透明な基板であり、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。背面側基板は透明でも不透明でもかまわない。上記基板としては、ガラスやセラミックス等の無機系基板や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、アクリル等の有機高分子系基板を用いることが可能である。基板の厚みは、2〜5000μmが好ましく、さらに5〜2000μmが好適であり、薄すぎると、強度、基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、5000μmより厚いと、薄型情報表示用パネルとする場合に不都合がある。
【0040】
基板に設ける電極の形成材料としては、アルミニウム、銀、ニッケル、銅、金等の金属類や酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、導電性酸化錫、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子類が例示され、適宜選択して用いられる。電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状にパターニング形成する方法や、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布してパターニング形成する方法が用いられる。視認側(表示面側)基板に設ける電極は透明である必要があるが、背面側基板に設ける電極は透明である必要がない。いずれの場合もパターン形成可能である導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、電極厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、3〜1000nm、好ましくは5〜400nmが好適である。背面側基板に設ける電極の材質や厚みなどは上述した表示面側基板に設ける電極と同様であるが、透明である必要はない。なお、この場合の外部電圧入力は、直流あるいは交流を重畳しても良い。
電極は、基板の内側、すなわち表示媒体と接するように設けるのが好ましい。
【0041】
基板に設ける隔壁については、その形状は表示にかかわる表示媒体の種類や、配置する電極の形状、配置により適宜最適設定され、一概には限定されないが、隔壁の幅は2〜100μm、好ましくは3〜50μmに、隔壁の高さは10〜100μm、好ましくは10〜50μmに調整される。
また、隔壁を形成するにあたり、対向する両基板1、2の各々にリブを形成した後に接合する両リブ法、片側の基板上にのみリブを形成する片リブ法が考えられる。この発明では、いずれの方法も好適に用いられる。
これらのリブからなる隔壁により形成されるセルは、図33に示すごとく、基板平面方向からみて四角状、三角状、ライン状、円形状、六角状が例示され、配置としては格子状やハニカム状や網目状が例示される。表示面側から見える隔壁断面部分に相当する部分(セルの枠部の面積)はできるだけ小さくした方が良く、表示状態の鮮明さが増す。
ここで、隔壁の形成方法を例示すると、金型転写法、スクリーン印刷法、サンドブラスト法、フォトリソ法、アディティブ法が挙げられる。いずれの方法もこの発明の書込機能付き情報表示装置に表示装置として搭載する情報表示用パネルに好適に用いることができるが、これらのうち、レジストフィルムを用いるフォトリソ法や金型転写法が好適に用いられる。
【0042】
次に、本発明で表示媒体として例えば用いる粉流体について説明する。なお、本発明で用いる粉流体の名称については、本出願人が「電子粉流体(登録商標):登録番号4636931 」の権利を得ている。
【0043】
本発明における「粉流体」は、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。例えば、液晶は液体と固体の中間的な相と定義され、液体の特徴である流動性と固体の特徴である異方性(光学的性質)を有するものである(平凡社:大百科事典)。一方、粒子の定義は、無視できるほどの大きさであっても有限の質量をもった物体であり、重力の影響を受けるとされている(丸善:物理学事典)。ここで、粒子でも、気固流動層体、液固流動体という特殊状態があり、粒子に底板から気体を流すと、粒子には気体の速度に対応して上向きの力が作用し、この力が重力とつりあう際に、流体のように容易に流動できる状態になるものを気固流動層体と呼び、同じく、流体により流動化させた状態を液固流動体と呼ぶとされている(平凡社:大百科事典)。このように気固流動層体や液固流動体は、気体や液体の流れを利用した状態である。本発明では、このような気体の力も、液体の力も借りずに、自ら流動性を示す状態の物質を、特異的に作り出せることが判明し、これを粉流体と定義した。
【0044】
すなわち、本発明における粉流体は、液晶(液体と固体の中間相)の定義と同様に、粒子と液体の両特性を兼ね備えた中間的な状態で、先に述べた粒子の特徴である重力の影響を極めて受け難く、高流動性を示す特異な状態を示す物質である。このような物質はエアロゾル状態、すなわち気体中に固体状もしくは液体状の物質が分散質として安定に浮遊する分散系で得ることができ、本発明で固体状物質を分散質とするものである。
【0045】
本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な、対向する基板間に、例えば気体中に固体粒子が分散質として安定に浮遊するエアロゾル状態で高流動性を示す粉流体を封入するものであり、このような粉流体は、粉体の流動性を示す指数である安息角を測定できないほど流動性に富むものであり、小さな電界の力等でクーロン力などにより容易に安定して移動させることができる。
本発明に用いる粉流体とは、先に述べたように、気体の力も液体の力も借りずに、自ら流動性を示す、流体と粒子の特性を兼ね備えた両者の中間状態の物質である。この粉流体は、特にエアロゾル状態とすることができ、情報表示用パネルでは、気体中に固体状の物質が分散質として比較的安定に浮遊する状態で表示媒体として用いられる。
【0046】
次に、本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルにおいて表示媒体を構成する表示用有色粒子(以下、粒子ともいう)について説明する。表示用有色粒子は、そのまま該表示用有色粒子だけで構成して表示媒体としたり、その他の粒子と合わせて構成して表示媒体としたり、粉流体となるように調整、構成して表示媒体としたりして用いられる。
粒子には、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、従来と同様に、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ますことができる。以下に、樹脂、荷電制御剤、着色剤、その他添加剤を例示する。
【0047】
樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、基板との付着力を制御する観点から、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂が好適である。
【0048】
荷電制御剤としては、特に制限はないが、負荷電制御剤としては例えば、サリチル酸金属錯体、含金属アゾ染料、含金属(金属イオンや金属原子を含む)の油溶性染料、4級アンモニウム塩系化合物、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合物(ベンジル酸ホウ素錯体)、ニトロイミダゾール誘導体等が挙げられる。正荷電制御剤としては例えば、ニグロシン染料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩系化合物、ポリアミン樹脂、イミダゾール誘導体等が挙げられる。その他、超微粒子シリカ、超微粒子酸化チタン、超微粒子アルミナ等の金属酸化物、ピリジン等の含窒素環状化合物及びその誘導体や塩、各種有機顔料、フッ素、塩素、窒素等を含んだ樹脂等も荷電制御剤として用いることもできる。
【0049】
着色剤としては、以下に例示するような、有機または無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能である。
【0050】
黒色着色剤としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性炭等がある。
青色着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等がある。
赤色着色剤としては、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B、C.I.ピグメントレッド2等がある。
【0051】
黄色着色剤としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファーストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、C.I.ピグメントイエロー12等がある。
緑色着色剤としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、C.I.ピグメントグリーン7、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG等がある。
橙色着色剤としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK、C.I.ピグメントオレンジ31等がある。
紫色着色剤としては、マンガン紫、ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等がある。
白色着色剤としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛等がある。
【0052】
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト等がある。また、塩基性、酸性、分散、直接染料等の各種染料として、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルー等がある。
【0053】
無機系添加剤の例としては、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナホワイト、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、チタンイエロー、紺青、群青、コバルトブルー、コバルトグリーン、コバルトバイオレット、酸化鉄、カーボンブラック、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅粉、アルミニウム粉などが挙げられる。
これらの顔料および無機系添加剤は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。その他、上記した添加剤を複数組合せて本発明で用いる表示媒体を構成する表示用白色粒子や表示用黒色粒子を作製することができる。このうち、表示用白色粒子には酸化チタンなどの白色顔料を用いることが好ましく、表示用黒色粒子にはカーボンブラックなどの黒色顔料を用いることが好ましい。
上記着色剤を配合して所望の色の表示用有色粒子を作製できる。
【0054】
また、本発明で用いる表示用有色粒子(以下、粒子ともいう)は平均粒子径d(0.5)が、1〜20μmの範囲であり、均一で揃っていることが好ましい。平均粒子径d(0.5)がこの範囲より大きいと表示上の鮮明さに欠け、この範囲より小さいと粒子同士の凝集力が大きくなりすぎるために表示媒体としての移動に支障をきたすようになる。
【0055】
さらに本発明では、各粒子の粒子径分布に関して、下記式に示される粒子径分布Spanを5未満、好ましくは3未満とする。
Span=(d(0.9)−d(0.1))/d(0.5)
(但し、d(0.5)は粒子の50%がこれより大きく、50%がこれより小さいという粒子径をμmで表した数値、d(0.1)はこれ以下の粒子の比率が10%である粒子径をμmで表した数値、d(0.9)はこれ以下の粒子が90%である粒子径をμmで表した数値である。)
Spanを5以下の範囲に納めることにより、各粒子のサイズが揃い、均一な表示媒体としての移動が可能となる。
【0056】
さらにまた、各粒子の相関について、使用した粒子の内、最大径を有する粒子のd(0.5)に対する最小径を有する粒子のd(0.5)の比を50以下、好ましくは10以下とすることが肝要である。たとえ粒子径分布Spanを小さくしたとしても、互いに帯電特性の異なる粒子が互いに反対方向に動くので、互いの粒子サイズが近く、互いの粒子が当量ずつ反対方向に容易に移動できるようにするのが好適であり、それがこの範囲となる。
【0057】
なお、上記の粒子径分布および粒子径は、レーザー回折/散乱法などから求めることができる。測定対象となる粒子にレーザー光を照射すると空間的に回折/散乱光の光強度分布パターンが生じ、この光強度パターンは粒子径と対応関係があることから、粒子径および粒子径分布が測定できる。
ここで、本発明における粒子径および粒子径分布は、体積基準分布から得られたものである。具体的には、Mastersizer2000(Malvern Instruments Ltd.)測定機を用いて、窒素気流中に粒子を投入し、付属の解析ソフト(Mie理論を用いた体積基準分布を基本としたソフト)にて、粒子径および粒子径分布の測定を行なうことができる。
【0058】
さらに、表示媒体を気体中空間で駆動する情報表示用パネルでは、基板間の表示媒体を取り巻く空隙部分の気体の管理が重要であり、表示安定性向上に寄与する。具体的には、空隙部分の気体の湿度について、25℃における相対湿度を60%RH以下、好ましくは50%RH以下とすることが重要である。
この空隙部分とは、図4、図5〜図26,図28(a),図29(a)において、対向する基板1、基板2に挟まれる部分から、電極5、6(電極を基板の内側に設けた場合)、表示媒体3の占有部分、隔壁4の占有部分、情報表示用パネルのシール部分を除いた、いわゆる表示媒体が接する気体部分を指すものとする。
空隙部分の気体は、先に述べた湿度領域であれば、その種類は問わないが、乾燥空気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、乾燥ヘリウム、乾燥二酸化炭素、乾燥メタンなどが好適である。この気体は、その湿度が保持されるように情報表示用パネルに封入することが必要であり、例えば、表示媒体の充填、情報表示用パネルの組み立てなどを所定湿度環境下にて行い、さらに、外からの湿度侵入を防ぐシール材、シール方法を施すことが肝要である。
【0059】
本発明で表示装置の表示パネル部に用いる情報表示用パネルにおける基板と基板との間隔は、表示媒体が移動できて、コントラストを維持できればよいが、通常10〜500μm、好ましくは10〜200μmに調整される。
対向する基板間の気体中空間における表示媒体の体積占有率は5〜70%が好ましく、さらに好ましくは5〜60%である。70%を超える場合には表示媒体としての移動に支障をきたし、5%未満の場合にはコントラストが不明確となり易い。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置は、情報表示画面にタッチパネルを介した入力で情報を書き込み表示できる情報表示装置や、書き込んで表示させた情報を電源OFFにした状態でも表示させておくことができる情報表示装置などに好適に用いられ、例えば、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants )と呼ばれる携帯型情報機器の表示部、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞、電子マニュアル(電子取扱説明書)等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板やホワイトボード等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence 、Point Of Purchase advertising )、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部などで、書込機能を付与してもコンパクトな装置を必要とする用途に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】(a)〜(d)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の構成の一例を示す図である。
【図2】(a)〜(f)は、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の使用時の様子(使用例1、使用例2、使用例3)を例示する図である。
【図3】本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルの原理的説明を示す図である。
【図4】本発明で用いるタッチパネルの原理的構成の一例を示す断面図である。
【図5】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの構成例を示す図である。
【図6】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図7】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図8】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図9】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図10】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図11】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図12】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図13】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図14】(a),(b)は 本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図15】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図16】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図17】(a),(b)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図18】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図19】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図20】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図21】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図22】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図23】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図24】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図25】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図26】本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図である。
【図27】(a)〜(d)は、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置における書き込み動作を説明するための図である。
【図28】(a)〜(d)は、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置における書き込み動作を説明するための図である。
【図29】(a)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において表示装置に用いる情報表示用パネルおよびタッチパネルの他の構成例を示す図であり、(b)〜(d)は、本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置における書き換え動作を説明するための図である。
【図30】(a)〜(c)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の構成例を示す図である。
【図31】(a)〜(c)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の他の構成例を示す図である。
【図32】(a)〜(f)は本発明のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置の構成例を示す図である。
【図33】本発明で表示装置に用いる情報表示用パネルにおける隔壁の形状の一例を示す図である。
【図34】(a)〜(d)は、従来例のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置における書き換え動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0062】
1 基板(背面側基板)
2 基板(表示面側透明基板)
3 表示媒体(粒子群、粉流体)
3W 白色表示媒体
3B 黒色表示媒体
3R 赤色表示媒体
3G 緑色表示媒体
3BL 青色表示媒体
3C 水色(シアン)表示媒体
3M 赤紫(マゼンダ)表示媒体
3Y 黄色(イエロー)表示媒体
3Wa 表示用白色粒子
3Ba 表示用黒色粒子
3Ra 表示用赤色粒子
3Ga 表示用緑色粒子
3BLa 表示用青色粒子
3C 表示用水色(シアン)粒子
3Ma 表示用赤紫色(マゼンダ)粒子
3Ya 表示用黄色(イエロー)粒子
4 隔壁
5 電極
6 透明電極
7R,7G,7B 透明カラーフィルタ
8 絶縁液体
9 マイクロカプセル
11 タッチパネル型書込装置一体型情報表示装置
12 表示装置(情報表示用パネル)
13 タッチパネル型書込装置(タッチパネル)
13p 電磁式書込装置(書込入力ペン)
13q 位置検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、
タッチパネル型書込装置を介して書き込んだ情報に対応して表示装置に表示を行う書込用駆動装置を備えることを特徴とするタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項2】
帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、
表示装置は書換用駆動装置および書込用駆動装置を備え、書換用駆動装置によって表示する情報を書き換え、書込用駆動装置によってタッチパネル型書込装置を介して書き込まれた情報を書込表示することを特徴とするタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項3】
帯電粒子駆動型の表示装置と、位置検出機能を有するタッチパネル型書込装置とを一体に構成したタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置において、
表示装置は書換用駆動装置および書込用駆動装置を備え、表示領域として、表示する情報を書き換える書換用駆動装置によって書換表示される書換情報表示領域と、タッチパネル型書込装置を介して書込表示される書込情報表示領域とを有することを特徴とするタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項4】
前記タッチパネル型書込装置のタッチパネル部と前記表示装置の表示パネル部とを積層一体に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項5】
前記タッチパネル型書込装置のタッチパネル部と前記表示装置の表示パネル部とを並列一体に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項6】
電磁受電方式タッチパネル型書込装置と前記表示装置の表示パネル部とを、表示装置の表示パネル部が前面に、電磁受電方式タッチパネル型書込装置のタッチパネル部が背面に配置されるように積層一体に構成したことを特徴とする請求項1〜3、4の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項7】
抵抗膜方式タッチパネル型書込装置または静電容量方式タッチパネル型書込装置またはドットスペーサー方式タッチパネル型書込装置と前記表示装置とを、表示装置の表示パネル部が背面に、抵抗膜方式タッチパネルまたは静電容量方式タッチパネルまたはドットスペーサー方式タッチパネル型書込装置のタッチパネル部が前面に配置されるように積層一体に構成したことを特徴とする請求項1〜3、請求項4の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項8】
タッチパネル型書込装置として、電磁受電方式タッチパネル型書込装置、抵抗膜方式タッチパネル型書込装置、静電容量方式タッチパネル型書込装置およびドットスペーサー方式タッチパネル型書込装置の何れかを用いることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項9】
前記表示装置の表示パネル部は、少なくとも一方が透明な2枚の基板間の空間に、帯電性粒子から構成される表示媒体を封入し、前記基板に設けた電極間に電圧を印加し、表示媒体に電界を付与することによって表示媒体を移動させて情報を表示する表示パネル部であって、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項10】
前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、透明な基板側に、ピクセル毎に光の三原色の透明カラーフィルタを各々配置し、ピクセル内の気体中空間に封入した、互いに帯電特性が異なる白黒2色の表示媒体を、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する表示パネル部であって、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項11】
前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ黒色表示媒体と光の三原色(R,G,B)のうちの1色の表示媒体との組合せで各々封入し、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する表示パネル部であって、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項12】
前記表示装置の表示パネル部は、2枚の基板間の空間に形成した隔壁によって仕切られた複数のセルがさらに3つに細分化したピクセルで構成され、ピクセル内の気体中空間に、ピクセル毎にそれぞれ白色表示媒体と色の三原色(C,M,Y)のうちの1色の表示媒体との組合せで各々封入し、前記2枚の基板に設けた電極に電圧を印加することによって移動させて情報を表示する表示パネル部であって、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載のパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項13】
前記表示装置の表示パネル部は、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、該書込情報表示領域のみに前記タッチパネル型書込装置を設けた、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項2〜12の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項14】
前記表示装置の表示パネル部は、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、前記2枚の基板の前記書換情報表示領域に対応する部位と前記書込情報表示領域に対応する部位とにそれぞれ独立して互いに直交するライン電極を設けた、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項13に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項15】
前記表示装置の表示パネル部は、互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、前記2枚の基板の前記書換情報表示領域に対応する部位と前記書込情報表示領域に対応する部位とにそれぞれ独立してセルに対応した個別電極を設けた、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項13に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。
【請求項16】
前記互いに分離された書換情報表示領域および書込情報表示領域を有し、該書込情報表示領域のみに前記タッチパネル型書込装置を設けた表示装置の表示パネル部は、前記書換情報表示領域に封入する2種類の表示媒体と、前記書込情報表示領域に封入する2種類の表示媒体とを、互いに異なる色の組合せとした、表示メモリー性を有するものであることを特徴とする請求項13、14、15の何れか1項に記載のタッチパネル型書込装置一体型情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2007−257622(P2007−257622A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32281(P2007−32281)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】