タッチパネル操作方法及びプログラム
【課題】タッチパネル上で一連の操作を連続して実行することができるタッチパネル操作技術を提供する。
【解決手段】ディスプレイパネル(1)と、ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネル(2)と、物体が接触したカバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間にタッチパネルを操作する機能を設定し、カバーパネル面の座標と接触圧力とを適宜検知して、検知したカバーパネル面の座標と接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像をディスプレイに表示するタッチパネルの操作方法である。
【解決手段】ディスプレイパネル(1)と、ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネル(2)と、物体が接触したカバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間にタッチパネルを操作する機能を設定し、カバーパネル面の座標と接触圧力とを適宜検知して、検知したカバーパネル面の座標と接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像をディスプレイに表示するタッチパネルの操作方法である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル操作方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PC(Personal Computer)、電子書籍などにタッチパネルデバイスが広く用いられている。ユーザは、指またはスタイラスペンを使用してタッチパネルを操作する。
【0003】
ところで、タッチパネルには指などを接触して操作するため、次のような操作上の問題点が指摘されている。
(1)隅や端がタッチしづらい
(2)タッチした位置が指に隠れてしまう
(3)タッチが認識されたかどうかがわからない
これらの操作性を改善するため、タッチした際にそのタッチ位置を表示するアイコン(ポインタ)の表示方法などについて種々の態様が開示されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102474号公報
【特許文献2】特開平6−202776号公報
【特許文献3】特表2008−508629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、指またはスタイラスペンを使用してタッチパネルを操作することは、例えば、左右ボタンを備えたマウスデバイスを使用して操作することと比較すると、手間のかかる操作が必要である。例えば、マウスデバイスの左クリックで文字の選択、ドラッグ、右クリックでメニューを表示させてコピーや、貼り付け等の機能を選択するなどの、操作をタッチパネル上で実行する場合、複数回のタッチ操作が必要となる。しかしながら、文字の選択、ドラッグ、メニューを表示などの操作をマウスデバイスの様に簡単にタッチパネル上で実行することのできる技術は開示されていない。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであって、タッチパネル上で操作を簡単に実行することのできるタッチパネル操作方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明は、ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、前記カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定し、前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜検知して、検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示するタッチパネルの操作方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタッチパネル操作技術によれば、タッチパネル上で操作を簡単に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態のタッチパネル操作技術が適用されるタッチパネルの構成を示す図。
【図2】本実施の形態のタッチパネルの主な制御ブロックを示す図。
【図3】本実施の形態のタッチパネル操作方法を説明する概略図。
【図4】本実施の形態におけるフォースポインタの機能を説明した図。
【図5】本実施の形態におけるフォースポインタの押圧状態を表示する図。
【図6】本実施の形態におけるフォースポインタを用いて一連の操作を連続して行なう態様を示す図。
【図7】本実施の形態のタッチパネル操作方法におけるメニュー表示態様を示す図。
【図8】本実施の形態におけるフォースポインタの特殊機能区間における表示態様を示す図。
【図9】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる態様を示す図。
【図10】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる方法を説明するための図。
【図11】フレーム領域を利用したスライド操作を説明する図。
【図12】フレーム領域を利用したボタン操作を説明する図。
【図13】フレーム領域を利用したメニュー操作を説明する図。
【図14】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる判定エリアを説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施の形態のタッチパネル操作技術が適用されるタッチパネルの構成を示す図である。
【0011】
タッチパネル10は、液晶表示パネル(LCD)1、カバーパネル2、圧力センサ3、圧力センサ制御部4、及び基盤部(不図示)を備えている。圧力センサ3は、矩形状の液晶表示パネル1の四つの頂点付近に、背面を基盤部(不図示)に支持されて設けられている。液晶表示パネル1の前面には透明なカバーパネル2が配されている。そして、それぞれの圧力センサ3の出力(圧力値)は、圧力センサ制御部4が適宜の周期で値を検知し記録する。
【0012】
それぞれの圧力センサ3の上面位置は、液晶表示パネル(LCD)1の上面位置よりも高くなるように設けられる。従って、カバーパネル2を指などでタッチすることによりカバーパネル2に押圧が作用した場合、基盤部(不図示)とカバーパネル2に狭圧される圧力センサ3からは押圧に対応する信号が出力される。そして、カバーパネル2上のタッチする座標によって、それぞれの圧力センサ3が受ける圧力が変化する。従って、それぞれの圧力センサ3からの圧力値を得ることによって、タッチされたカバーパネル2上の座標を求めることができる。
【0013】
なお、上述のタッチパネルの構成では、液晶表示パネル(LCD)1と所定の間隙を隔ててカバーパネル2が配置されるよう液晶表示パネル(LCD)1の上面位置よりも高くなるよう圧力センサ3が配置されているが、液晶表示パネル(LCD)1の下面四隅に圧力センサ3を配置し、かつ液晶表示パネル(LCD)1上面にカバーパネル2を直接配置するよう構成しても良い。このように構成すれば、液晶表示パネル(LCD)1とカバーパネル2との間隙を狭くすることができ、視差が生じにくくなり、より操作性の良いタッチパネル10を得ることができる。
【0014】
図2は、本実施の形態のタッチパネルの主な制御ブロックを示す図である。タッチパネル10の動作を制御する制御ブロックは、フォース管理ブロック20及び表示処理ブロック30を有している。
【0015】
フォース管理ブロック20は、それぞれの圧力センサ3の出力値に基づいてタッチされた座標を算出し管理する。表示処理ブロック30は、液晶表示パネル1にポインタなどの画像を描画する。フォース管理ブロック20と表示処理ブロック30とは通信ライン28を介して情報を授受する。
【0016】
フォース管理ブロック20は、メイン管理部21、通信部22、タイマー処理部23、圧力センサ処理部24、傾き補正部25及び座標管理部26を備えている。
【0017】
メイン管理部21は、フォース管理ブロック20の動作を統括して管理する。通信部22は、表示処理ブロック30との間で情報を授受するための通信インターフェースである。タイマー処理部23は、設定された時間間隔でタイマー割り込みを発生する。このタイマー割り込みによってメイン管理部21は、タッチされた座標を算出し管理する処理の実行を開始させる。圧力センサ処理部24は、それぞれの圧力センサ3の出力値を圧力センサ制御部4のA/Dコンバータ機能を介して取得する。傾き補正部25は、タッチパネル10が傾けられることによって変化する圧力センサ3の出力値の補正値を算出する。座標管理部26は、タッチされた位置の座標を算出して管理する。
【0018】
タッチ位置の座標検出には、タッチされた圧力とそれぞれの圧力センサ(A〜D)3の圧力値との力の釣り合いを表す方程式を立てて、その方程式を解くことによって求められる。この方法は、公知の技術であるため、その詳細の説明は省略する。
【0019】
表示処理ブロック30は、メイン制御部31、通信部32、及び描画部33を備えている。メイン制御部31は、表示処理ブロック30の動作を統括して管理する。通信部32は、フォース管理ブロック20との間で情報を授受するための通信インターフェースである。描画部33は、液晶表示パネル1に表示する画像を生成して出力する。
【0020】
表示処理ブロック30は、通信ライン28を介してフォース管理ブロック20からタッチされた座標を取得する。その際、表示処理ブロック30は座標送信要求を出力し、フォース管理ブロック20は、最新の座標(X座標、Y座標)及びステータスなどを表示処理ブロック30に出力する。描画部33は、取得した座標に基づいてポインタ画像を液晶表示パネル1に表示する。
【0021】
次に、本実施の形態におけるタッチパネル操作方法について説明する。なお、以下に説明する表示は、表示処理ブロック30の描画部33が処理して実行する。
【0022】
図3は、本実施の形態のタッチパネル操作方法を説明する概略図である。なお、本実施の形態におけるポインタを、以下の説明ではフォースポインタと呼ぶ。
【0023】
図3に示すように、ユーザがカバーパネル2を指でタッチして押圧すると、タッチした位置から離れた位置にフォースポインタが表示される。図3では、フォースポインタは、タッチされた圧力値を表すリングで表されるブロックと指定する座標を示す三角形のブロックとの2つのブロックで構成されている。リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが、後述する機能区間内における圧力値と対応する。また、三角形のブロックの先端位置がポイントされる位置を示している。
【0024】
図4は、本実施の形態におけるフォースポインタの機能を説明した図である。本実施の形態のフォースポインタでは、4つの圧力センサ3の圧力検出値の分布からタッチされた座標が検出され、かつ4つの圧力センサ3の圧力検出値の合計値からフォースポインタの機能が決定される。以下、合計圧力値を単に圧力値と称する。
【0025】
圧力値の最大値を1000として、圧力値の範囲(0〜1000)を複数の区間に分割する。図4では、圧力値0〜400までを100毎の4つの区間(第1区間〜第4区間)とし、圧力値400〜900までを特殊機能区間とし、圧力値900〜1000までを未使用区間としている。なお、圧力値0〜400までは、圧力値の変化に応じて4つの区間の内いずれか1つの区間の機能が選択されるが、一度圧力値が400を越えて、特殊機能区間に移行した後は、圧力が変化しても、第1〜第4区間には戻らず、圧力値の変化に応じて第1特殊機能区間と第2特殊機能区間の機能が選択される。従って、本タッチパネルの操作方法におけるフォースポインタは、圧力センサ3が設定された圧力の最大値を超えた圧力値、すなわち、本実施例では400を超える圧力値を検出した場合、第2の機能グループに遷移する階層構造の機能を備えていると解釈することができる。
【0026】
続いて、図4を参照しつつフォースポインタの動作を説明する。
ユーザがカバーパネル2にタッチすると、フォースポインタは第1階層の機能に従って動作する。
【0027】
まず、圧力値が0〜100までの第1区間には移動機能が割り付けられている。この第1区間において、ユーザがカバーパネル2に指をタッチしたまま移動すると、その動きに従ってフォースポインタが移動する。従って、ユーザは、液晶表示パネル1に表示されたフォースポンタの位置を所望の位置まで移動することができる。なお、圧力値が高くなるにつれて、リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが大きくなる。
【0028】
ユーザがフォースポインタを所望の位置まで移動し指の押圧を増加すると、フォースポインタには第2区間の機能であるドラッグ機能が付与される。従って、ユーザは、圧力値100〜200で押し込みながら指を移動することによって、例えば、一連の文字列の表示を選択して反転表示させることができ、また選択したアイコンをドラッグすることができる。ここで、第1区間の機能から第2区間の機能に遷移したことは、フォースポインタの表示態様が変化することで判断することができる。例えば、三角形のブロックの表示色が変化し、また圧力値100の手前ではリングで表されるブロック内に表示される円が大きく表示されていたが、圧力値100を超えるとリングで表されるブロック内の円表示が小さくなることで判断することができる。
【0029】
ユーザが更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第3区間の機能が付与される。但し、図4に示す例では、第3区間には機能が割り当てられていない。ここで、第2区間の機能から第3区間の機能に遷移したことは、フォースポインタの表示態様が変化することで判断することができる。例えば、三角形のブロックの表示色が変化し、また第1区間から第2区間への遷移と同様、リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが変化することで判断することができる。
【0030】
ユーザが更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第4区間の機能であるショートカットメニュー機能が付与される。第4区間では、フォースポインタはリングで表されるブロックのみの構成に変化し、円形ブロックの周囲に複数のショートカットメニューが表示される。
【0031】
ここで、メニュー表示がなされるのは、押圧が第4区間に少なくともN秒間留まっている場合である。第4区間内にN秒間留まらず、最小値を下回った場合/最大値を上回った場合は、メニュー表示を行わず、圧力値に応じた機能(区間)へ遷移する。
【0032】
メニュー表示がなされると、その表示状態は、たとえユーザが指をカバーパネル2から離してもM秒間継続する。また、それぞれのショートカットメニューは、表示されたショートカットメニューアイコンを含む大きな領域である選択領域を備えている。そこで、ユーザがメニュー表示中に、この選択領域をタッチすることで所望のショートカットメニューの選択が行われる。所望のショートカットメニューの選択には、メニュー表示中にメニュー選択領域上まで指を移動させ、メニュー選択領域上で画面から指を離す、またはメニュー表示後、画面から一度指を離し、メニュー表示中に再度選択領域上をタッチする(タッチして指を離した時点で確定)方法の2種類がある。
【0033】
以上説明した第1区間〜第4区間までの機能は、押圧を圧力値0〜400の間で変化させることによって各区間を相互に遷移させる(可逆的に)ことが可能である。
【0034】
ユーザが圧力値400を越えて更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第2階層の特殊機能区間の機能である拡大縮小機能が付与される。ここで、第1階層の機能から第2階層の機能への遷移は、第1階層の機能から第2階層の機能へ遷移すると第1階層に戻らない、一方向のみの遷移が可能な不可逆な遷移である。特殊機能区間では、圧力値400を基準として表示の拡大縮小機能を付与したとすると、押圧が大きくなる(第2特殊機能区間)につれて液晶表示パネル1の表示が拡大され、押圧が小さくなる(第1特殊機能区間)につれて液晶表示パネル1の表示が縮小される。従って、第2階層において、ユーザは押圧を圧力値0〜900の間で変化させることによって所望の拡大縮小の表示を行うことができる。
【0035】
なお、特殊機能区間には、表示の拡大/縮小のみに限られず、例えば、表示をスクロールする機能を割り当てても良い。即ち、この特殊機能区間を使用するアプリケーションに応じた機能が付与され得る。
【0036】
そして、ユーザがカバーパネル2から指を離したときには、拡大縮小はその状態を保持し、フォースポインタによる動作を終了する。再度ユーザがカバーパネル2にタッチすると、フォースポインタは第1階層の機能に従って動作を開始する。
【0037】
なお、フォースポインタに関し、第1階層と第2階層の機能を実行する方法を説明したが、更に第3階層以上の階層の機能を備えるように構成しても良い。この場合、各階層で設定された最大押圧力以上の押圧が入力されたときに次の階層に不可逆的に遷移する。
【0038】
以上説明したフォースポインタの基本動作をサポートする表示態様について説明する。
【0039】
図5は、本実施の形態におけるフォースポインタの押圧状態を表示する図である。図5(1)は、第1区間においてタッチを開始した際のフォースポインタを示している。このときは、フォースポインタは、リングで表されるブロックと三角形で表されるブロックとで構成されている。三角形の頂点位置がポイントする位置であることが示される。
【0040】
なお、図5(1)において三角形で表されるブロックの先端の円は、タッチの瞬間を表すアニメーションであり、本アニメーションは2,3区間の開始時に表示することも可能である。
【0041】
図5(2)〜(5)は、押圧を増加させたときのフォースポインタの表示態様である。リング内に円の領域が表示され、この円の面積は押圧が大きくなるにつれて増加する。そして、図5(5)ではリング内一杯にまで円の領域が拡大し、第1区間における最大押圧が付与されていることが表される。このような表示態様は、第2、3区間においても同様である。
【0042】
なお、図5(6)は、第4区間のショートカットメニューを選択する際のフォースポインタの表示態様である。この態様については後述する。
【0043】
図6は、本実施の形態におけるフォースポインタを用いて一連の操作を連続して行なう態様を示す図である。
【0044】
図6(1)は、テキストデータを表示したタッチパネル10である。図6(2)は、ユーザがカバーパネル2にタッチして押圧し、第1階層の第2区間の機能を用いて、「桜木町カントリーゴルフクラブ」を選択した状態を示している。そして、ユーザがこの状態で更に押圧すると、図6(3)に示すショートカットメニューが表示される。図6(3)では、フォースポインタは矢印が表示された円で表されている。ユーザが上述の選択領域をタッチすることで所望のショートカットメニューを選択することができる。
【0045】
メニュー「コピー」を選択することで、文字列「桜木町カントリーゴルフクラブ」をコピーする。メニュー「ブラウザ」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応するURLを指定してブラウザ画面を表示する。メニュー「メール」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応するアドレスにメールを送信するためのメール画面を表示する。メニュー「地図」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応する番地を指定して、当該番地を含む地図を表示する。
【0046】
図6に示すように、本実施の形態のタッチパネル操作方法によれば、文字選択、各種メニューを実行することが複数のタッチ操作を行なうことなく実現できる。なお、操作機能は、上述のブラウジングやメールに対する指示のみでなく、実装されるアプリケーション、OS(Operating System)に依存した操作機能とすることができる。
【0047】
図7は、本実施の形態のタッチパネル操作方法におけるメニュー表示態様を示す図である。図7(1)では、フォースポインタは矢印を記載した円の領域として表され、メニューは名称を記載した領域として表されている。図7(2)では、フォースポインタは円の領域として表され、メニューは図形を記載した領域として表されている。なお、メニュー表示はこの表示態様に限られるものではなく、フォースポインタを表す図形と、メニューを表す少なくとも一つの図形とを表すものであれば良い。
【0048】
図8は、本実施の形態におけるフォースポインタの特殊機能区間における表示態様を示す図である。
【0049】
圧力値400(399〜401)では、フォースポインタのリング内に静止した一つの円が描かれている。拡大操作が行なわれる圧力値が400〜900の範囲では、リング内の中心から円が次々と湧き出して外側に向かって広がってゆくアニメーションが表示される。縮小操作が行なわれる圧力値が0〜400の範囲では、リング内の外枠から湧き出した円が次々と中心に向かって収斂してゆくアニメーションが表示される。この表示態様により、ユーザは現在拡大または縮小のいずれの状態であるかを容易に把握することができる。なお、フォースポインタの表示態様は、ユーザの設定に応じて適宜変更することができる。
【0050】
図9は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる態様を示す図である。
【0051】
図9(1)は、カバーパネル2の隅または端部にある位置を指定する場合のフォースポインタの形態を示している。フォースポインタは、指がタッチした位置に対して所定距離だけ離れた位置に表示される。しかし、タッチパネル10は、指の位置を検知することはできるが、指の向きを検知することはできないため、図9(1)に示すように指の向きに応じてフォースポインタを表示することはできない。このことは、図9(2)に示すようにメニューを表示する場合であっても同様である。
【0052】
図10は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる方法を説明するための図である。
【0053】
本実施の形態では、フォースポインタを実際のパネルタッチ位置からずらして表示する方向を、タッチ位置によって八方位の向きに切り替えることで解決する。フォースポインタの表示方向を切り替えることで、液晶表示パネル1の表示領域の端でもフォースポインタが見切れないようになる。更に、フォースポインタの表示方向切り替えに連動して、指示方向も表示方向を切り替える。指示方向にも八方位を設けることで、液晶表示パネル1の表示領域のあらゆる位置を不自由なく指し示すことが可能になる。
【0054】
図10の(1)は、カバーパネル2を指などでタッチした際にタッチした位置からいずれの方向にフォースポインタをずらして表示するかを表す図である。カバーパネル2は液晶表示パネル1の領域に対応する表示領域2aと液晶表示パネル1の領域外のフレーム領域2bとに区分されており、表示領域2aには判定エリアが設けられ、判定エリアにタッチされたときは、そのタッチされた位置に対応して、タッチ位置から所定距離だけ離れた位置に所定方向のフォースポインタを表示する。本実施例においては、パネル2の中心から45度毎に領域1〜領域8が設定され、例えば領域1(図において12時の方向を中心とする前後22.5度の範囲)をタッチした場合にはタッチ位置から紙面における上方向にフォースポインタが表示され、またパネル2の中心から左45度の領域である領域2をタッチした場合にはタッチ位置から紙面上左45度の方向にフォースポインタが表示される(図3に示した指とフォースポインタの表示位置は上記に基づいた表示方法により表示されている)。
【0055】
図10の(2)は、フォースポインタの三角形のブロックが指示する方向を表す図であり、三角形のブロックの表示方向も8方向の定義が可能である。
【0056】
フォースポインタの表示をずらす方向の設定は予め領域とずらす方向との関係を設定しておき領域毎に表示方向を変えるように設定するか、或いは後述する図14に示すようにパネル2上の領域を細かく分割し、各領域に応じてずらす方向を定めるようにしても良い。さらに、フォースポインタのずらす方向やフォースポインタの三角形のブロック表示方向の設定を第三区間の機能の一つとして割り当て、使用中にこれらを設定できるようにしてもよく、あるいは初期設定でこれらの設定を予め行うようにするよう構成しても良い。
【0057】
図14は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる判定エリアを説明するための図である。図14に示すようにパネル2上の領域を細かく分割し、各領域に応じてずらす方向を設定することも可能である。
【0058】
一般的にタッチパネルの表示領域には上下左右という概念が存在し、これは表示領域に表示されている画像等の上下左右に対応しており、タッチ位置とフォースポインタの表示位置をずらして表示すると特に好ましい領域は表示領域2aの上下または左右など端の部分である。そのため、図14に示すように表示画面中央のエリア及び、ユーザが表示領域2aの端または角を指定した場合を考慮し、端部分を2重エリアに分割し、これらのエリアを上下左右に区切った25分割の判定エリアを設け、判定エリアに対応したフォースポインタの表示方向と指示方向が予め設定されている。エリアの判定には、タッチ開始時の座標が利用される。なお、タッチ後、タッチを継続したまま別のエリアに入っても表示方向、指示方向は変化しない、または、別のエリアに入る毎に表示方向、指示方向を変化させるなどのタッチを継続した場合のフォースポインタの動作や、判定エリアの大きさやフォースポインタの表示方向などは、ユーザ自身で調整することも可能である。このように構成することによって表示領域2a内のタッチ位置を全て指定することができる。
【0059】
続いて、フレーム領域2bを利用したタッチパネル10のフォースポインタ操作以外の操作方法について説明する。
【0060】
上述のように本実施の形態におけるタッチパネル10は、フレーム領域2bのタッチ位置を検知することが可能である。そこで、フレーム領域2bには、図4で説明した機能とは異なる、複数の区間を備えた階層機能を割当てることができる。
【0061】
図11は、フレーム領域2bを利用した第1区間の機能を説明する図である。第1区間では、軽いタッチでスライド操作をすることができる。フレーム領域2b上で指をスライドすることにより、スライドバー操作を行なったときと同様に、表示画像がスライドして表示される。
【0062】
図12は、フレーム領域2bを利用した第2区間の機能を説明する図である。第2区間では、メニューアイコンを表示することができる。図12では、記録を表すカメラアイコンが表示される。ユーザがカメラアイコンの下のフレーム領域2bを押圧すると、そのアイコンが選択されて表示されている画像が記録対象として確定する。なお、このアイコンは複数の種類を表示することができる。ユーザは、フレーム領域2bを押圧することで、その位置の上方近傍に備えられたアイコンを選択して実行する。
【0063】
図13は、フレーム領域2bを利用した第3区間の機能を説明する図である。上述の状態でフレーム領域2bを押圧することで、その位置の上方近傍に備えられたアイコンのさらに詳細のメニューアイコンを表示することができる。詳細のメニューアイコンの下方のフレーム領域2bを押圧することで、詳細の動作を連続して実行することができる。例えば、「保存」を選択すると、表示されている画像が保存される。「戻る」を選択すると、処理を行なわず終了する。「印刷」を選択すると、表示されている画像が印刷用に編集される。「メール」を選択すると、表示されている画像がメール添付用の画像に編集される。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態のタッチパネル操作方法では、タッチ位置に対応してポインタを表示して位置情報を検知するとともに、押圧に対応して種々の機能を設定している。
【0065】
そして、押圧を変化させることにより、不可逆的に複数の機能グループを選択することが可能である。なお、1つの階層グループ内では、可逆的に、一つの機能から他の機能に連続して遷移して操作することが可能である。
【0066】
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0067】
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
【0068】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…液晶表示パネル、2…カバーパネル、2a…表示領域、2b…フレーム領域、3…圧力センサ、4…圧力センサ制御部、10…タッチパネル、20…フォース管理ブロック、21…メイン管理部、22…通信部、23…タイマー処理部、24…圧力センサ処理部、25…傾き補正部、26…座標管理部、28…通信ライン、30…表示処理ブロック、31…メイン制御部、32…通信部、33…描画部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル操作方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PC(Personal Computer)、電子書籍などにタッチパネルデバイスが広く用いられている。ユーザは、指またはスタイラスペンを使用してタッチパネルを操作する。
【0003】
ところで、タッチパネルには指などを接触して操作するため、次のような操作上の問題点が指摘されている。
(1)隅や端がタッチしづらい
(2)タッチした位置が指に隠れてしまう
(3)タッチが認識されたかどうかがわからない
これらの操作性を改善するため、タッチした際にそのタッチ位置を表示するアイコン(ポインタ)の表示方法などについて種々の態様が開示されている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102474号公報
【特許文献2】特開平6−202776号公報
【特許文献3】特表2008−508629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、指またはスタイラスペンを使用してタッチパネルを操作することは、例えば、左右ボタンを備えたマウスデバイスを使用して操作することと比較すると、手間のかかる操作が必要である。例えば、マウスデバイスの左クリックで文字の選択、ドラッグ、右クリックでメニューを表示させてコピーや、貼り付け等の機能を選択するなどの、操作をタッチパネル上で実行する場合、複数回のタッチ操作が必要となる。しかしながら、文字の選択、ドラッグ、メニューを表示などの操作をマウスデバイスの様に簡単にタッチパネル上で実行することのできる技術は開示されていない。
【0006】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであって、タッチパネル上で操作を簡単に実行することのできるタッチパネル操作方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明は、ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、前記カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定し、前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜検知して、検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示するタッチパネルの操作方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のタッチパネル操作技術によれば、タッチパネル上で操作を簡単に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態のタッチパネル操作技術が適用されるタッチパネルの構成を示す図。
【図2】本実施の形態のタッチパネルの主な制御ブロックを示す図。
【図3】本実施の形態のタッチパネル操作方法を説明する概略図。
【図4】本実施の形態におけるフォースポインタの機能を説明した図。
【図5】本実施の形態におけるフォースポインタの押圧状態を表示する図。
【図6】本実施の形態におけるフォースポインタを用いて一連の操作を連続して行なう態様を示す図。
【図7】本実施の形態のタッチパネル操作方法におけるメニュー表示態様を示す図。
【図8】本実施の形態におけるフォースポインタの特殊機能区間における表示態様を示す図。
【図9】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる態様を示す図。
【図10】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる方法を説明するための図。
【図11】フレーム領域を利用したスライド操作を説明する図。
【図12】フレーム領域を利用したボタン操作を説明する図。
【図13】フレーム領域を利用したメニュー操作を説明する図。
【図14】本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる判定エリアを説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本実施の形態のタッチパネル操作技術が適用されるタッチパネルの構成を示す図である。
【0011】
タッチパネル10は、液晶表示パネル(LCD)1、カバーパネル2、圧力センサ3、圧力センサ制御部4、及び基盤部(不図示)を備えている。圧力センサ3は、矩形状の液晶表示パネル1の四つの頂点付近に、背面を基盤部(不図示)に支持されて設けられている。液晶表示パネル1の前面には透明なカバーパネル2が配されている。そして、それぞれの圧力センサ3の出力(圧力値)は、圧力センサ制御部4が適宜の周期で値を検知し記録する。
【0012】
それぞれの圧力センサ3の上面位置は、液晶表示パネル(LCD)1の上面位置よりも高くなるように設けられる。従って、カバーパネル2を指などでタッチすることによりカバーパネル2に押圧が作用した場合、基盤部(不図示)とカバーパネル2に狭圧される圧力センサ3からは押圧に対応する信号が出力される。そして、カバーパネル2上のタッチする座標によって、それぞれの圧力センサ3が受ける圧力が変化する。従って、それぞれの圧力センサ3からの圧力値を得ることによって、タッチされたカバーパネル2上の座標を求めることができる。
【0013】
なお、上述のタッチパネルの構成では、液晶表示パネル(LCD)1と所定の間隙を隔ててカバーパネル2が配置されるよう液晶表示パネル(LCD)1の上面位置よりも高くなるよう圧力センサ3が配置されているが、液晶表示パネル(LCD)1の下面四隅に圧力センサ3を配置し、かつ液晶表示パネル(LCD)1上面にカバーパネル2を直接配置するよう構成しても良い。このように構成すれば、液晶表示パネル(LCD)1とカバーパネル2との間隙を狭くすることができ、視差が生じにくくなり、より操作性の良いタッチパネル10を得ることができる。
【0014】
図2は、本実施の形態のタッチパネルの主な制御ブロックを示す図である。タッチパネル10の動作を制御する制御ブロックは、フォース管理ブロック20及び表示処理ブロック30を有している。
【0015】
フォース管理ブロック20は、それぞれの圧力センサ3の出力値に基づいてタッチされた座標を算出し管理する。表示処理ブロック30は、液晶表示パネル1にポインタなどの画像を描画する。フォース管理ブロック20と表示処理ブロック30とは通信ライン28を介して情報を授受する。
【0016】
フォース管理ブロック20は、メイン管理部21、通信部22、タイマー処理部23、圧力センサ処理部24、傾き補正部25及び座標管理部26を備えている。
【0017】
メイン管理部21は、フォース管理ブロック20の動作を統括して管理する。通信部22は、表示処理ブロック30との間で情報を授受するための通信インターフェースである。タイマー処理部23は、設定された時間間隔でタイマー割り込みを発生する。このタイマー割り込みによってメイン管理部21は、タッチされた座標を算出し管理する処理の実行を開始させる。圧力センサ処理部24は、それぞれの圧力センサ3の出力値を圧力センサ制御部4のA/Dコンバータ機能を介して取得する。傾き補正部25は、タッチパネル10が傾けられることによって変化する圧力センサ3の出力値の補正値を算出する。座標管理部26は、タッチされた位置の座標を算出して管理する。
【0018】
タッチ位置の座標検出には、タッチされた圧力とそれぞれの圧力センサ(A〜D)3の圧力値との力の釣り合いを表す方程式を立てて、その方程式を解くことによって求められる。この方法は、公知の技術であるため、その詳細の説明は省略する。
【0019】
表示処理ブロック30は、メイン制御部31、通信部32、及び描画部33を備えている。メイン制御部31は、表示処理ブロック30の動作を統括して管理する。通信部32は、フォース管理ブロック20との間で情報を授受するための通信インターフェースである。描画部33は、液晶表示パネル1に表示する画像を生成して出力する。
【0020】
表示処理ブロック30は、通信ライン28を介してフォース管理ブロック20からタッチされた座標を取得する。その際、表示処理ブロック30は座標送信要求を出力し、フォース管理ブロック20は、最新の座標(X座標、Y座標)及びステータスなどを表示処理ブロック30に出力する。描画部33は、取得した座標に基づいてポインタ画像を液晶表示パネル1に表示する。
【0021】
次に、本実施の形態におけるタッチパネル操作方法について説明する。なお、以下に説明する表示は、表示処理ブロック30の描画部33が処理して実行する。
【0022】
図3は、本実施の形態のタッチパネル操作方法を説明する概略図である。なお、本実施の形態におけるポインタを、以下の説明ではフォースポインタと呼ぶ。
【0023】
図3に示すように、ユーザがカバーパネル2を指でタッチして押圧すると、タッチした位置から離れた位置にフォースポインタが表示される。図3では、フォースポインタは、タッチされた圧力値を表すリングで表されるブロックと指定する座標を示す三角形のブロックとの2つのブロックで構成されている。リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが、後述する機能区間内における圧力値と対応する。また、三角形のブロックの先端位置がポイントされる位置を示している。
【0024】
図4は、本実施の形態におけるフォースポインタの機能を説明した図である。本実施の形態のフォースポインタでは、4つの圧力センサ3の圧力検出値の分布からタッチされた座標が検出され、かつ4つの圧力センサ3の圧力検出値の合計値からフォースポインタの機能が決定される。以下、合計圧力値を単に圧力値と称する。
【0025】
圧力値の最大値を1000として、圧力値の範囲(0〜1000)を複数の区間に分割する。図4では、圧力値0〜400までを100毎の4つの区間(第1区間〜第4区間)とし、圧力値400〜900までを特殊機能区間とし、圧力値900〜1000までを未使用区間としている。なお、圧力値0〜400までは、圧力値の変化に応じて4つの区間の内いずれか1つの区間の機能が選択されるが、一度圧力値が400を越えて、特殊機能区間に移行した後は、圧力が変化しても、第1〜第4区間には戻らず、圧力値の変化に応じて第1特殊機能区間と第2特殊機能区間の機能が選択される。従って、本タッチパネルの操作方法におけるフォースポインタは、圧力センサ3が設定された圧力の最大値を超えた圧力値、すなわち、本実施例では400を超える圧力値を検出した場合、第2の機能グループに遷移する階層構造の機能を備えていると解釈することができる。
【0026】
続いて、図4を参照しつつフォースポインタの動作を説明する。
ユーザがカバーパネル2にタッチすると、フォースポインタは第1階層の機能に従って動作する。
【0027】
まず、圧力値が0〜100までの第1区間には移動機能が割り付けられている。この第1区間において、ユーザがカバーパネル2に指をタッチしたまま移動すると、その動きに従ってフォースポインタが移動する。従って、ユーザは、液晶表示パネル1に表示されたフォースポンタの位置を所望の位置まで移動することができる。なお、圧力値が高くなるにつれて、リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが大きくなる。
【0028】
ユーザがフォースポインタを所望の位置まで移動し指の押圧を増加すると、フォースポインタには第2区間の機能であるドラッグ機能が付与される。従って、ユーザは、圧力値100〜200で押し込みながら指を移動することによって、例えば、一連の文字列の表示を選択して反転表示させることができ、また選択したアイコンをドラッグすることができる。ここで、第1区間の機能から第2区間の機能に遷移したことは、フォースポインタの表示態様が変化することで判断することができる。例えば、三角形のブロックの表示色が変化し、また圧力値100の手前ではリングで表されるブロック内に表示される円が大きく表示されていたが、圧力値100を超えるとリングで表されるブロック内の円表示が小さくなることで判断することができる。
【0029】
ユーザが更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第3区間の機能が付与される。但し、図4に示す例では、第3区間には機能が割り当てられていない。ここで、第2区間の機能から第3区間の機能に遷移したことは、フォースポインタの表示態様が変化することで判断することができる。例えば、三角形のブロックの表示色が変化し、また第1区間から第2区間への遷移と同様、リングで表されるブロック内に表示される円の大きさが変化することで判断することができる。
【0030】
ユーザが更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第4区間の機能であるショートカットメニュー機能が付与される。第4区間では、フォースポインタはリングで表されるブロックのみの構成に変化し、円形ブロックの周囲に複数のショートカットメニューが表示される。
【0031】
ここで、メニュー表示がなされるのは、押圧が第4区間に少なくともN秒間留まっている場合である。第4区間内にN秒間留まらず、最小値を下回った場合/最大値を上回った場合は、メニュー表示を行わず、圧力値に応じた機能(区間)へ遷移する。
【0032】
メニュー表示がなされると、その表示状態は、たとえユーザが指をカバーパネル2から離してもM秒間継続する。また、それぞれのショートカットメニューは、表示されたショートカットメニューアイコンを含む大きな領域である選択領域を備えている。そこで、ユーザがメニュー表示中に、この選択領域をタッチすることで所望のショートカットメニューの選択が行われる。所望のショートカットメニューの選択には、メニュー表示中にメニュー選択領域上まで指を移動させ、メニュー選択領域上で画面から指を離す、またはメニュー表示後、画面から一度指を離し、メニュー表示中に再度選択領域上をタッチする(タッチして指を離した時点で確定)方法の2種類がある。
【0033】
以上説明した第1区間〜第4区間までの機能は、押圧を圧力値0〜400の間で変化させることによって各区間を相互に遷移させる(可逆的に)ことが可能である。
【0034】
ユーザが圧力値400を越えて更に指の押圧を増加すると、フォースポインタには第2階層の特殊機能区間の機能である拡大縮小機能が付与される。ここで、第1階層の機能から第2階層の機能への遷移は、第1階層の機能から第2階層の機能へ遷移すると第1階層に戻らない、一方向のみの遷移が可能な不可逆な遷移である。特殊機能区間では、圧力値400を基準として表示の拡大縮小機能を付与したとすると、押圧が大きくなる(第2特殊機能区間)につれて液晶表示パネル1の表示が拡大され、押圧が小さくなる(第1特殊機能区間)につれて液晶表示パネル1の表示が縮小される。従って、第2階層において、ユーザは押圧を圧力値0〜900の間で変化させることによって所望の拡大縮小の表示を行うことができる。
【0035】
なお、特殊機能区間には、表示の拡大/縮小のみに限られず、例えば、表示をスクロールする機能を割り当てても良い。即ち、この特殊機能区間を使用するアプリケーションに応じた機能が付与され得る。
【0036】
そして、ユーザがカバーパネル2から指を離したときには、拡大縮小はその状態を保持し、フォースポインタによる動作を終了する。再度ユーザがカバーパネル2にタッチすると、フォースポインタは第1階層の機能に従って動作を開始する。
【0037】
なお、フォースポインタに関し、第1階層と第2階層の機能を実行する方法を説明したが、更に第3階層以上の階層の機能を備えるように構成しても良い。この場合、各階層で設定された最大押圧力以上の押圧が入力されたときに次の階層に不可逆的に遷移する。
【0038】
以上説明したフォースポインタの基本動作をサポートする表示態様について説明する。
【0039】
図5は、本実施の形態におけるフォースポインタの押圧状態を表示する図である。図5(1)は、第1区間においてタッチを開始した際のフォースポインタを示している。このときは、フォースポインタは、リングで表されるブロックと三角形で表されるブロックとで構成されている。三角形の頂点位置がポイントする位置であることが示される。
【0040】
なお、図5(1)において三角形で表されるブロックの先端の円は、タッチの瞬間を表すアニメーションであり、本アニメーションは2,3区間の開始時に表示することも可能である。
【0041】
図5(2)〜(5)は、押圧を増加させたときのフォースポインタの表示態様である。リング内に円の領域が表示され、この円の面積は押圧が大きくなるにつれて増加する。そして、図5(5)ではリング内一杯にまで円の領域が拡大し、第1区間における最大押圧が付与されていることが表される。このような表示態様は、第2、3区間においても同様である。
【0042】
なお、図5(6)は、第4区間のショートカットメニューを選択する際のフォースポインタの表示態様である。この態様については後述する。
【0043】
図6は、本実施の形態におけるフォースポインタを用いて一連の操作を連続して行なう態様を示す図である。
【0044】
図6(1)は、テキストデータを表示したタッチパネル10である。図6(2)は、ユーザがカバーパネル2にタッチして押圧し、第1階層の第2区間の機能を用いて、「桜木町カントリーゴルフクラブ」を選択した状態を示している。そして、ユーザがこの状態で更に押圧すると、図6(3)に示すショートカットメニューが表示される。図6(3)では、フォースポインタは矢印が表示された円で表されている。ユーザが上述の選択領域をタッチすることで所望のショートカットメニューを選択することができる。
【0045】
メニュー「コピー」を選択することで、文字列「桜木町カントリーゴルフクラブ」をコピーする。メニュー「ブラウザ」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応するURLを指定してブラウザ画面を表示する。メニュー「メール」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応するアドレスにメールを送信するためのメール画面を表示する。メニュー「地図」を選択することで、「桜木町カントリーゴルフクラブ」に対応する番地を指定して、当該番地を含む地図を表示する。
【0046】
図6に示すように、本実施の形態のタッチパネル操作方法によれば、文字選択、各種メニューを実行することが複数のタッチ操作を行なうことなく実現できる。なお、操作機能は、上述のブラウジングやメールに対する指示のみでなく、実装されるアプリケーション、OS(Operating System)に依存した操作機能とすることができる。
【0047】
図7は、本実施の形態のタッチパネル操作方法におけるメニュー表示態様を示す図である。図7(1)では、フォースポインタは矢印を記載した円の領域として表され、メニューは名称を記載した領域として表されている。図7(2)では、フォースポインタは円の領域として表され、メニューは図形を記載した領域として表されている。なお、メニュー表示はこの表示態様に限られるものではなく、フォースポインタを表す図形と、メニューを表す少なくとも一つの図形とを表すものであれば良い。
【0048】
図8は、本実施の形態におけるフォースポインタの特殊機能区間における表示態様を示す図である。
【0049】
圧力値400(399〜401)では、フォースポインタのリング内に静止した一つの円が描かれている。拡大操作が行なわれる圧力値が400〜900の範囲では、リング内の中心から円が次々と湧き出して外側に向かって広がってゆくアニメーションが表示される。縮小操作が行なわれる圧力値が0〜400の範囲では、リング内の外枠から湧き出した円が次々と中心に向かって収斂してゆくアニメーションが表示される。この表示態様により、ユーザは現在拡大または縮小のいずれの状態であるかを容易に把握することができる。なお、フォースポインタの表示態様は、ユーザの設定に応じて適宜変更することができる。
【0050】
図9は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる態様を示す図である。
【0051】
図9(1)は、カバーパネル2の隅または端部にある位置を指定する場合のフォースポインタの形態を示している。フォースポインタは、指がタッチした位置に対して所定距離だけ離れた位置に表示される。しかし、タッチパネル10は、指の位置を検知することはできるが、指の向きを検知することはできないため、図9(1)に示すように指の向きに応じてフォースポインタを表示することはできない。このことは、図9(2)に示すようにメニューを表示する場合であっても同様である。
【0052】
図10は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる方法を説明するための図である。
【0053】
本実施の形態では、フォースポインタを実際のパネルタッチ位置からずらして表示する方向を、タッチ位置によって八方位の向きに切り替えることで解決する。フォースポインタの表示方向を切り替えることで、液晶表示パネル1の表示領域の端でもフォースポインタが見切れないようになる。更に、フォースポインタの表示方向切り替えに連動して、指示方向も表示方向を切り替える。指示方向にも八方位を設けることで、液晶表示パネル1の表示領域のあらゆる位置を不自由なく指し示すことが可能になる。
【0054】
図10の(1)は、カバーパネル2を指などでタッチした際にタッチした位置からいずれの方向にフォースポインタをずらして表示するかを表す図である。カバーパネル2は液晶表示パネル1の領域に対応する表示領域2aと液晶表示パネル1の領域外のフレーム領域2bとに区分されており、表示領域2aには判定エリアが設けられ、判定エリアにタッチされたときは、そのタッチされた位置に対応して、タッチ位置から所定距離だけ離れた位置に所定方向のフォースポインタを表示する。本実施例においては、パネル2の中心から45度毎に領域1〜領域8が設定され、例えば領域1(図において12時の方向を中心とする前後22.5度の範囲)をタッチした場合にはタッチ位置から紙面における上方向にフォースポインタが表示され、またパネル2の中心から左45度の領域である領域2をタッチした場合にはタッチ位置から紙面上左45度の方向にフォースポインタが表示される(図3に示した指とフォースポインタの表示位置は上記に基づいた表示方法により表示されている)。
【0055】
図10の(2)は、フォースポインタの三角形のブロックが指示する方向を表す図であり、三角形のブロックの表示方向も8方向の定義が可能である。
【0056】
フォースポインタの表示をずらす方向の設定は予め領域とずらす方向との関係を設定しておき領域毎に表示方向を変えるように設定するか、或いは後述する図14に示すようにパネル2上の領域を細かく分割し、各領域に応じてずらす方向を定めるようにしても良い。さらに、フォースポインタのずらす方向やフォースポインタの三角形のブロック表示方向の設定を第三区間の機能の一つとして割り当て、使用中にこれらを設定できるようにしてもよく、あるいは初期設定でこれらの設定を予め行うようにするよう構成しても良い。
【0057】
図14は、本実施の形態におけるフォースポインタの向きを変化させる判定エリアを説明するための図である。図14に示すようにパネル2上の領域を細かく分割し、各領域に応じてずらす方向を設定することも可能である。
【0058】
一般的にタッチパネルの表示領域には上下左右という概念が存在し、これは表示領域に表示されている画像等の上下左右に対応しており、タッチ位置とフォースポインタの表示位置をずらして表示すると特に好ましい領域は表示領域2aの上下または左右など端の部分である。そのため、図14に示すように表示画面中央のエリア及び、ユーザが表示領域2aの端または角を指定した場合を考慮し、端部分を2重エリアに分割し、これらのエリアを上下左右に区切った25分割の判定エリアを設け、判定エリアに対応したフォースポインタの表示方向と指示方向が予め設定されている。エリアの判定には、タッチ開始時の座標が利用される。なお、タッチ後、タッチを継続したまま別のエリアに入っても表示方向、指示方向は変化しない、または、別のエリアに入る毎に表示方向、指示方向を変化させるなどのタッチを継続した場合のフォースポインタの動作や、判定エリアの大きさやフォースポインタの表示方向などは、ユーザ自身で調整することも可能である。このように構成することによって表示領域2a内のタッチ位置を全て指定することができる。
【0059】
続いて、フレーム領域2bを利用したタッチパネル10のフォースポインタ操作以外の操作方法について説明する。
【0060】
上述のように本実施の形態におけるタッチパネル10は、フレーム領域2bのタッチ位置を検知することが可能である。そこで、フレーム領域2bには、図4で説明した機能とは異なる、複数の区間を備えた階層機能を割当てることができる。
【0061】
図11は、フレーム領域2bを利用した第1区間の機能を説明する図である。第1区間では、軽いタッチでスライド操作をすることができる。フレーム領域2b上で指をスライドすることにより、スライドバー操作を行なったときと同様に、表示画像がスライドして表示される。
【0062】
図12は、フレーム領域2bを利用した第2区間の機能を説明する図である。第2区間では、メニューアイコンを表示することができる。図12では、記録を表すカメラアイコンが表示される。ユーザがカメラアイコンの下のフレーム領域2bを押圧すると、そのアイコンが選択されて表示されている画像が記録対象として確定する。なお、このアイコンは複数の種類を表示することができる。ユーザは、フレーム領域2bを押圧することで、その位置の上方近傍に備えられたアイコンを選択して実行する。
【0063】
図13は、フレーム領域2bを利用した第3区間の機能を説明する図である。上述の状態でフレーム領域2bを押圧することで、その位置の上方近傍に備えられたアイコンのさらに詳細のメニューアイコンを表示することができる。詳細のメニューアイコンの下方のフレーム領域2bを押圧することで、詳細の動作を連続して実行することができる。例えば、「保存」を選択すると、表示されている画像が保存される。「戻る」を選択すると、処理を行なわず終了する。「印刷」を選択すると、表示されている画像が印刷用に編集される。「メール」を選択すると、表示されている画像がメール添付用の画像に編集される。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態のタッチパネル操作方法では、タッチ位置に対応してポインタを表示して位置情報を検知するとともに、押圧に対応して種々の機能を設定している。
【0065】
そして、押圧を変化させることにより、不可逆的に複数の機能グループを選択することが可能である。なお、1つの階層グループ内では、可逆的に、一つの機能から他の機能に連続して遷移して操作することが可能である。
【0066】
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0067】
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
【0068】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…液晶表示パネル、2…カバーパネル、2a…表示領域、2b…フレーム領域、3…圧力センサ、4…圧力センサ制御部、10…タッチパネル、20…フォース管理ブロック、21…メイン管理部、22…通信部、23…タイマー処理部、24…圧力センサ処理部、25…傾き補正部、26…座標管理部、28…通信ライン、30…表示処理ブロック、31…メイン制御部、32…通信部、33…描画部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、
前記カバーパネルを複数の領域に区分し、
それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定し、
前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜検知して、
検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示すること
を特徴とするタッチパネルの操作方法。
【請求項2】
前記接触圧力の増減に対応して、一つの機能から他の機能に可逆的に遷移するように操作機能を制御することを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項3】
前記接触圧力に対応して複数の機能を割り当てた機能グループを複数設定し、
それぞれの機能グループについて階層順を設定し、
一つの階層の機能を実行中に当該機能グループに設定された最大接触圧力を越える接触圧力が入力されたときは、下位の階層の機能グループに設定された機能に不可逆的に遷移させる
ことを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項4】
前記操作用画像はポインタ画像であり、
前記カバーパネル面を区分して前記ポインタ画像の表示方向と指示方向とを表す情報を対応付けた判定エリアを設け、
検知した前記カバーパネル面の座標から特定される前記判定エリアに対応付けられた前記情報に基いて前記ポインタ画像を表示することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項5】
ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルを操作するためのプログラムにおいて、
前記タッチパネルの操作を制御するコンピュータに
前記カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定するステップ、
前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜の時間で検知するステップ、
検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示するステップ
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
前記接触圧力の増減に対応して、一つの機能から他の機能に可逆的に遷移するように操作機能を制御するステップを更に前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項5記載のプログラム。
【請求項1】
ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルの操作方法において、
前記カバーパネルを複数の領域に区分し、
それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定し、
前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜検知して、
検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示すること
を特徴とするタッチパネルの操作方法。
【請求項2】
前記接触圧力の増減に対応して、一つの機能から他の機能に可逆的に遷移するように操作機能を制御することを特徴とする請求項1記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項3】
前記接触圧力に対応して複数の機能を割り当てた機能グループを複数設定し、
それぞれの機能グループについて階層順を設定し、
一つの階層の機能を実行中に当該機能グループに設定された最大接触圧力を越える接触圧力が入力されたときは、下位の階層の機能グループに設定された機能に不可逆的に遷移させる
ことを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項4】
前記操作用画像はポインタ画像であり、
前記カバーパネル面を区分して前記ポインタ画像の表示方向と指示方向とを表す情報を対応付けた判定エリアを設け、
検知した前記カバーパネル面の座標から特定される前記判定エリアに対応付けられた前記情報に基いて前記ポインタ画像を表示することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネルの操作方法。
【請求項5】
ディスプレイパネルと、当該ディスプレイパネルの前面に配された略透明なカバーパネルと、物体が接触した前記カバーパネル面の座標と接触圧力とを検出する検出部とを備えたタッチパネルを操作するためのプログラムにおいて、
前記タッチパネルの操作を制御するコンピュータに
前記カバーパネルを複数の領域に区分し、それぞれの領域について当該領域の接触圧力を複数の区間に分割して、このそれぞれの区間に前記タッチパネルを操作する機能を設定するステップ、
前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とを適宜の時間で検知するステップ、
検知した前記カバーパネル面の座標と前記接触圧力とに基づいて、割り当てられた機能を実行するための操作用画像を前記ディスプレイに表示するステップ
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
前記接触圧力の増減に対応して、一つの機能から他の機能に可逆的に遷移するように操作機能を制御するステップを更に前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項5記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−105410(P2013−105410A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250376(P2011−250376)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(593059773)富士ソフト株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(593059773)富士ソフト株式会社 (28)
【Fターム(参考)】
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