タッチ式透明キーボード
【課題】使用する際に便利であり、且つ美しい外観を有するタッチ式透明キーボードを提供すること。
【解決手段】本発明のタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備える。前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層とこの発光層に形成された駆動回路とが設けられる。前記駆動回路が前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示される。
【解決手段】本発明のタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備える。前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層とこの発光層に形成された駆動回路とが設けられる。前記駆動回路が前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タッチ式キーボードに関し、特にタッチ式透明キーボードに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
キーボードは、主な入力デバイスとして、電子装置にとって不可欠な外接部品である。従来のキーボードは通常、複数の独立したキー支持部及びキートップから構成される。前記キーボードを利用してコンピューターに情報を入力する場合、大きな力で前記キートップを押し込む操作を行わなければならない。従って、ユーザーが長時間にわたってキーボードを押し込む操作を繰り返した場合、疲労を感じ易い。しかも現在、このようなキーボードは、消費者の電子装置に対する個性的なニーズを満たさない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、使用する際に便利であり、且つ美しい外観を有するタッチ式透明キーボードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
前記課題を解決するために、本発明に係るタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置され、且つ駆動回路及び複数のキーアイコンが設けられた透明基板と、を備える。前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料からなり、前記駆動回路は前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記キーアイコンを発光させるか否かを切り替える。前記駆動回路に通電する場合、前記キーアイコンは発光して前記タッチパレットを透過して表示される。
【０００５】
また、前記課題を解決するために、本発明に係るタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備える。前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層と、この発光層に形成された駆動回路とが設けられる。前記駆動回路が前記制御モジュールによって制御されて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示される。
【発明の効果】
【０００６】
従来の技術と比較すると、本発明のタッチ式透明キーボードは、タッチパレット部材を採用するため、ユーザーはキートップを押し込む操作を行うことなく情報を入力することができ、使用する際に便利である。また、前記タッチ式透明キーボードの全体が透明であり、通電する場合に、前記キーアイコンが前記タッチパレットを透過して表示されるため、美しい外観を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の第一実施形態に係るタッチ式透明キーボードの分解図である。
【図２】図１に示したタッチ式透明キーボードのタッチパレットの断面構造図である。
【図３】図１に示したタッチ式透明キーボードの透明基板の背面図である。
【図４】図１に示したタッチ式透明キーボードに通電する際の使用状態図である。
【図５】本発明の第二実施形態に係るタッチ式透明キーボードの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
図１に示したように、本発明の好適な実施形態に係るタッチ式透明キーボード１００は、コンピューター或いはプリンターなどの電子装置の入力設備として使用され、タッチパレット１０及び透明基板３０を備える。前記タッチパレット１０は、前記透明基板３０の上面に接合される。
【０００９】
図２を参照すると、前記タッチパレット１０は、透光性を有し且つ透明な静電容量式タッチパレットであって、透明保護層１２、第一導電層１４、透明基体１６、第二導電層１７、電源線１８及び制御モジュール１９を備える。前記透明保護層１２、第一導電層１４、透明基体１６及び第二導電層１７は、上から下に順次積層して配置されている。本実施形態において、前記透明保護層１２は、シリカ或いはポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）薄膜から制作されてなる。前記第一導電層１４は、位置を測定するための機能層として、インジウム錫酸化物（ＩＴＯ）、アルミニウム酸化物添加亜鉛酸化物（ＺＡＯ）或いは酸化カドミウム（ＣｄＯ）などの透明導電材料からなる。前記透明基体１６は、ガラス板或いは透明プラスチック板である。前記第二導電層１７も透明導電材料からなり、この第二導電層１７はマスキング層として、前記タッチパレット１０が静電気或いは電磁波により干渉されることを防ぎ、前記タッチパレット１０に理想的な動作環境を提供する。前記電源線１８は、前記タッチパレット１０の側辺に電気的に接続される。前記制御モジュール１９は集積チップであって、前記電源線１８上に固定され、且つ軟性ケーブル（図示せず）を介して前記第一導電層１４、第二導電層１７及び前記電源線１８に電気的に接続される。ユーザーの指先が前記タッチパレット１０の透明保護層１２に接触する瞬間に、指先と前記タッチパレット１０との間には静電容量が発生する。従って、前記制御モジュール１９は、電流の変化を測定して、接触位置の座標を判断すると共に対応する指令情報を発し、且つこの指令情報をコンピューターなどの端末設備に伝送する。
【００１０】
図３に示したように、前記透明基板３０は、ガラス或いは透明樹脂などの材料からなり、且つ全体が略弧状を呈し、中部が僅かに窪んでいる。前記透明基板３０は、互いに対向する正面３２及び背面３３を含む。前記タッチパレット１０の透明保護層１２から離れている片側が、前記透明基板３０の正面３２に貼着される。
【００１１】
前記透明基板３０の正面３２には、複数のキーアイコン３４及び１つの駆動回路３６が形成されている。本実施形態において、前記キーアイコン３４は、電界発光効果を有する透明材料を採用して、ペンキを吹付ける方式或いは印刷の方式によって形成される。前記キーアイコン３４の配列及び表示内容を、実際の要求に応じて英字アルファベット、漢字或いは平仮名などに変更することができる。前記キーアイコン３４の情報（例えば、「Ｋ」キーの座標範囲情報及び対応する指令情報）は、予め前記タッチパレット１０の制御モジュール１９内に格納され、且つ前記タッチパレット１０のタッチされる位置にそれぞれ対応している。前記駆動回路３６は、前記透明基板３０に透明導電材料をコーティングすることにより前記キーアイコン３４の外周に設けられ、且つ電気回線を介して前記キーアイコン３４及び前記制御モジュール１９に電気的に接続される。前記駆動回路３６は、前記キーアイコン３４を発光させるか否かをコントロールする。前記駆動回路３６が前記制御モジュール１９からの制御信号を受けて通電する場合、前記キーアイコン３４は発光して前記タッチパレット１０を透過して表示される。前記駆動回路３６に通電しない場合、前記キーアイコン３４は発光しない。
【００１２】
前記背面３３における前記透明基板３０の片側の長辺には、前記透明基板３０の長さに等しく且つ逆三角形を呈する透明支持体３８が突設されている。前記透明支持体３８が存在するため、前記タッチ式透明キーボード１００が卓上に設置されると、略傾斜状態になる。
【００１３】
図４に示したように、前記タッチ式透明キーボード１００に通電しない場合に、前記キーアイコン３４は発光しない。即ち、前記タッチパレット１０の上面から前記キーアイコン３４を視認できない。前記タッチ式透明キーボード１００に通電する場合に、前記キーアイコン３４は発光して前記タッチパレット１０を透過して表示される。この際、ユーザーは前記タッチパレット１０にタッチすると、前記制御モジュール１９がタッチされた位置を検知すると共に、このタッチされた位置の座標情報を記録して、前記座標情報と予め格納された前記キーアイコン３４の座標範囲情報とを比較して、タッチされた位置に対応する指令情報を出力する。
【００１４】
図５は、本発明の第二実施形態に係るタッチ式透明キーボード２００の構造を示すものである。図１と同一の符号を付した部分は同一物を表しており、基本的な構成は図１に示すものと同様であり、以下においては異なる部分だけについて詳細に説明する。第二実施形態において、前記透明基板３０の正面３２には、有色材料からなる複数のキーアイコン３４が印刷又はペンキを吹付ける方式により形成されている。前記透明基板３０の背面３３には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層３９が貼り付けられる。前記発光層３９の上面には、透明導電材料からなり且つ前記制御モジュール１９に電気的に接続される駆動回路が設けられる（図示せず）。前記駆動回路が前記制御モジュール１９からの制御信号を受けて通電する際に、前記透明基板３０の発光層３９は発光して、前記キーアイコン３４のバックライトとして前記キーアイコン３４を明るく照射する。従って、前記キーアイコン３４は前記タッチパレット１０を透過して表示される。前記駆動回路に通電しない場合、前記発光層３９は発光しない。
【００１５】
また、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００が無線式のキーボードである場合には、前記制御モジュール１９を前記タッチパレット１０の側辺に独立して設けてもよい。或いは、インジウムガリウム（Ｉｎｄｉｕｍ Ｇａｌｌｉｕｍ）酸化物によって透明な制御モジュール１９を形成して、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００を完全に透明化してもよい。
【００１６】
また、前記制御モジュール１９によって前記駆動回路３６の通電状態をコントロールする方法は、以下の２種がある。第一の方法は、コンピューターなどの装置を起動する際、キーボードインターフェースポートの電源を直接伝送するものである。第二の方法は、前記タッチパレット１０のタッチ信号を検知した後に、前記駆動回路３６を通電させるものである。第二の方法では、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００を使用しない場合に、それを待機状態にさせることによって、電気エネルギーを節約することが可能である。
【００１７】
また、本発明のタッチパレット１０は、抵抗膜式、表面音波式或いは光学式などのタッチパレットとすることが可能である。
【００１８】
本発明によれば、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００は、タッチパレット部材を採用するため、ユーザーはキートップを押し込む操作を行うことなく情報を入力することができ、使用する際に便利である。また、前記タッチ式透明キーボード１００の全体が透明であり、通電する場合に、前記キーアイコン３４が前記タッチパレット１０を透過して表示されるため、美しい外観を有する。
【００１９】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【００２０】
１０ タッチパレット
１２ 透明保護層
１４ 第一導電層
１６ 透明基体
１７ 第二導電層
１８ 電源線
１９ 制御モジュール
３０ 透明基板
３２ 正面
３３ 背面
３４ キーアイコン
３６ 駆動回路
３８ 透明支持体
３９ 発光層
１００ タッチ式透明キーボード
２００ タッチ式透明キーボード
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タッチ式キーボードに関し、特にタッチ式透明キーボードに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
キーボードは、主な入力デバイスとして、電子装置にとって不可欠な外接部品である。従来のキーボードは通常、複数の独立したキー支持部及びキートップから構成される。前記キーボードを利用してコンピューターに情報を入力する場合、大きな力で前記キートップを押し込む操作を行わなければならない。従って、ユーザーが長時間にわたってキーボードを押し込む操作を繰り返した場合、疲労を感じ易い。しかも現在、このようなキーボードは、消費者の電子装置に対する個性的なニーズを満たさない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、使用する際に便利であり、且つ美しい外観を有するタッチ式透明キーボードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
前記課題を解決するために、本発明に係るタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置され、且つ駆動回路及び複数のキーアイコンが設けられた透明基板と、を備える。前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料からなり、前記駆動回路は前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記キーアイコンを発光させるか否かを切り替える。前記駆動回路に通電する場合、前記キーアイコンは発光して前記タッチパレットを透過して表示される。
【０００５】
また、前記課題を解決するために、本発明に係るタッチ式透明キーボードは、制御モジュールが連接されたタッチパレットと、前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備える。前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層と、この発光層に形成された駆動回路とが設けられる。前記駆動回路が前記制御モジュールによって制御されて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示される。
【発明の効果】
【０００６】
従来の技術と比較すると、本発明のタッチ式透明キーボードは、タッチパレット部材を採用するため、ユーザーはキートップを押し込む操作を行うことなく情報を入力することができ、使用する際に便利である。また、前記タッチ式透明キーボードの全体が透明であり、通電する場合に、前記キーアイコンが前記タッチパレットを透過して表示されるため、美しい外観を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の第一実施形態に係るタッチ式透明キーボードの分解図である。
【図２】図１に示したタッチ式透明キーボードのタッチパレットの断面構造図である。
【図３】図１に示したタッチ式透明キーボードの透明基板の背面図である。
【図４】図１に示したタッチ式透明キーボードに通電する際の使用状態図である。
【図５】本発明の第二実施形態に係るタッチ式透明キーボードの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
図１に示したように、本発明の好適な実施形態に係るタッチ式透明キーボード１００は、コンピューター或いはプリンターなどの電子装置の入力設備として使用され、タッチパレット１０及び透明基板３０を備える。前記タッチパレット１０は、前記透明基板３０の上面に接合される。
【０００９】
図２を参照すると、前記タッチパレット１０は、透光性を有し且つ透明な静電容量式タッチパレットであって、透明保護層１２、第一導電層１４、透明基体１６、第二導電層１７、電源線１８及び制御モジュール１９を備える。前記透明保護層１２、第一導電層１４、透明基体１６及び第二導電層１７は、上から下に順次積層して配置されている。本実施形態において、前記透明保護層１２は、シリカ或いはポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）薄膜から制作されてなる。前記第一導電層１４は、位置を測定するための機能層として、インジウム錫酸化物（ＩＴＯ）、アルミニウム酸化物添加亜鉛酸化物（ＺＡＯ）或いは酸化カドミウム（ＣｄＯ）などの透明導電材料からなる。前記透明基体１６は、ガラス板或いは透明プラスチック板である。前記第二導電層１７も透明導電材料からなり、この第二導電層１７はマスキング層として、前記タッチパレット１０が静電気或いは電磁波により干渉されることを防ぎ、前記タッチパレット１０に理想的な動作環境を提供する。前記電源線１８は、前記タッチパレット１０の側辺に電気的に接続される。前記制御モジュール１９は集積チップであって、前記電源線１８上に固定され、且つ軟性ケーブル（図示せず）を介して前記第一導電層１４、第二導電層１７及び前記電源線１８に電気的に接続される。ユーザーの指先が前記タッチパレット１０の透明保護層１２に接触する瞬間に、指先と前記タッチパレット１０との間には静電容量が発生する。従って、前記制御モジュール１９は、電流の変化を測定して、接触位置の座標を判断すると共に対応する指令情報を発し、且つこの指令情報をコンピューターなどの端末設備に伝送する。
【００１０】
図３に示したように、前記透明基板３０は、ガラス或いは透明樹脂などの材料からなり、且つ全体が略弧状を呈し、中部が僅かに窪んでいる。前記透明基板３０は、互いに対向する正面３２及び背面３３を含む。前記タッチパレット１０の透明保護層１２から離れている片側が、前記透明基板３０の正面３２に貼着される。
【００１１】
前記透明基板３０の正面３２には、複数のキーアイコン３４及び１つの駆動回路３６が形成されている。本実施形態において、前記キーアイコン３４は、電界発光効果を有する透明材料を採用して、ペンキを吹付ける方式或いは印刷の方式によって形成される。前記キーアイコン３４の配列及び表示内容を、実際の要求に応じて英字アルファベット、漢字或いは平仮名などに変更することができる。前記キーアイコン３４の情報（例えば、「Ｋ」キーの座標範囲情報及び対応する指令情報）は、予め前記タッチパレット１０の制御モジュール１９内に格納され、且つ前記タッチパレット１０のタッチされる位置にそれぞれ対応している。前記駆動回路３６は、前記透明基板３０に透明導電材料をコーティングすることにより前記キーアイコン３４の外周に設けられ、且つ電気回線を介して前記キーアイコン３４及び前記制御モジュール１９に電気的に接続される。前記駆動回路３６は、前記キーアイコン３４を発光させるか否かをコントロールする。前記駆動回路３６が前記制御モジュール１９からの制御信号を受けて通電する場合、前記キーアイコン３４は発光して前記タッチパレット１０を透過して表示される。前記駆動回路３６に通電しない場合、前記キーアイコン３４は発光しない。
【００１２】
前記背面３３における前記透明基板３０の片側の長辺には、前記透明基板３０の長さに等しく且つ逆三角形を呈する透明支持体３８が突設されている。前記透明支持体３８が存在するため、前記タッチ式透明キーボード１００が卓上に設置されると、略傾斜状態になる。
【００１３】
図４に示したように、前記タッチ式透明キーボード１００に通電しない場合に、前記キーアイコン３４は発光しない。即ち、前記タッチパレット１０の上面から前記キーアイコン３４を視認できない。前記タッチ式透明キーボード１００に通電する場合に、前記キーアイコン３４は発光して前記タッチパレット１０を透過して表示される。この際、ユーザーは前記タッチパレット１０にタッチすると、前記制御モジュール１９がタッチされた位置を検知すると共に、このタッチされた位置の座標情報を記録して、前記座標情報と予め格納された前記キーアイコン３４の座標範囲情報とを比較して、タッチされた位置に対応する指令情報を出力する。
【００１４】
図５は、本発明の第二実施形態に係るタッチ式透明キーボード２００の構造を示すものである。図１と同一の符号を付した部分は同一物を表しており、基本的な構成は図１に示すものと同様であり、以下においては異なる部分だけについて詳細に説明する。第二実施形態において、前記透明基板３０の正面３２には、有色材料からなる複数のキーアイコン３４が印刷又はペンキを吹付ける方式により形成されている。前記透明基板３０の背面３３には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層３９が貼り付けられる。前記発光層３９の上面には、透明導電材料からなり且つ前記制御モジュール１９に電気的に接続される駆動回路が設けられる（図示せず）。前記駆動回路が前記制御モジュール１９からの制御信号を受けて通電する際に、前記透明基板３０の発光層３９は発光して、前記キーアイコン３４のバックライトとして前記キーアイコン３４を明るく照射する。従って、前記キーアイコン３４は前記タッチパレット１０を透過して表示される。前記駆動回路に通電しない場合、前記発光層３９は発光しない。
【００１５】
また、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００が無線式のキーボードである場合には、前記制御モジュール１９を前記タッチパレット１０の側辺に独立して設けてもよい。或いは、インジウムガリウム（Ｉｎｄｉｕｍ Ｇａｌｌｉｕｍ）酸化物によって透明な制御モジュール１９を形成して、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００を完全に透明化してもよい。
【００１６】
また、前記制御モジュール１９によって前記駆動回路３６の通電状態をコントロールする方法は、以下の２種がある。第一の方法は、コンピューターなどの装置を起動する際、キーボードインターフェースポートの電源を直接伝送するものである。第二の方法は、前記タッチパレット１０のタッチ信号を検知した後に、前記駆動回路３６を通電させるものである。第二の方法では、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００を使用しない場合に、それを待機状態にさせることによって、電気エネルギーを節約することが可能である。
【００１７】
また、本発明のタッチパレット１０は、抵抗膜式、表面音波式或いは光学式などのタッチパレットとすることが可能である。
【００１８】
本発明によれば、前記タッチ式透明キーボード１００及び２００は、タッチパレット部材を採用するため、ユーザーはキートップを押し込む操作を行うことなく情報を入力することができ、使用する際に便利である。また、前記タッチ式透明キーボード１００の全体が透明であり、通電する場合に、前記キーアイコン３４が前記タッチパレット１０を透過して表示されるため、美しい外観を有する。
【００１９】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【００２０】
１０ タッチパレット
１２ 透明保護層
１４ 第一導電層
１６ 透明基体
１７ 第二導電層
１８ 電源線
１９ 制御モジュール
３０ 透明基板
３２ 正面
３３ 背面
３４ キーアイコン
３６ 駆動回路
３８ 透明支持体
３９ 発光層
１００ タッチ式透明キーボード
２００ タッチ式透明キーボード
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御モジュールが連接されたタッチパレットと、
前記タッチパレットの下方に設置され、且つ駆動回路及び複数のキーアイコンが設けられた透明基板と、を備えるタッチ式透明キーボードにおいて、
前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料からなり、前記駆動回路は前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記キーアイコンを発光させるか否かを切り替え、
前記駆動回路に通電する場合、前記キーアイコンは発光して前記タッチパレットを透過して表示されることを特徴とするタッチ式透明キーボード。
【請求項２】
制御モジュールが連接されたタッチパレットと、
前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備えるタッチ式透明キーボードにおいて、
前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層及びこの発光層に形成された駆動回路が設けられ、
前記駆動回路が前記制御モジュールによって制御されて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示されることを特徴とするタッチ式透明キーボード。
【請求項３】
前記キーアイコンは、有色材料を印刷或いはペンキを吹付ける方式で前記透明基板に形成されることを特徴とする請求項２に記載のタッチ式透明キーボード。
【請求項４】
前記タッチパレットは、透光性を有し且つ透明な静電容量式タッチパレットであり、透明保護層、第一導電層、透明基体及び第二導電層によって上から下に順次積層されてなり、前記透明保護層はシリカからなり、前記第一導電層及び第二導電層はインジウム錫酸化物からなり、前記透明基体はガラス板であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のタッチ式透明キーボード。
【請求項１】
制御モジュールが連接されたタッチパレットと、
前記タッチパレットの下方に設置され、且つ駆動回路及び複数のキーアイコンが設けられた透明基板と、を備えるタッチ式透明キーボードにおいて、
前記キーアイコンは、電界発光効果を有する透明材料からなり、前記駆動回路は前記制御モジュールからの制御信号を受けて、前記キーアイコンを発光させるか否かを切り替え、
前記駆動回路に通電する場合、前記キーアイコンは発光して前記タッチパレットを透過して表示されることを特徴とするタッチ式透明キーボード。
【請求項２】
制御モジュールが連接されたタッチパレットと、
前記タッチパレットの下方に設置される透明基板と、を備えるタッチ式透明キーボードにおいて、
前記透明基板の一方側には、複数のキーアイコンが設けられ、前記透明基板の他方側には、電界発光効果を有する透明材料からなる発光層及びこの発光層に形成された駆動回路が設けられ、
前記駆動回路が前記制御モジュールによって制御されて、前記発光層を発光させると、前記キーアイコンは前記タッチパレットを透過して表示されることを特徴とするタッチ式透明キーボード。
【請求項３】
前記キーアイコンは、有色材料を印刷或いはペンキを吹付ける方式で前記透明基板に形成されることを特徴とする請求項２に記載のタッチ式透明キーボード。
【請求項４】
前記タッチパレットは、透光性を有し且つ透明な静電容量式タッチパレットであり、透明保護層、第一導電層、透明基体及び第二導電層によって上から下に順次積層されてなり、前記透明保護層はシリカからなり、前記第一導電層及び第二導電層はインジウム錫酸化物からなり、前記透明基体はガラス板であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のタッチ式透明キーボード。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−２４８８７７（Ｐ２０１１−２４８８７７Ａ）
【公開日】平成２３年１２月８日（２０１１．１２．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１０７１４８（Ｐ２０１１−１０７１４８）
【出願日】平成２３年５月１２日（２０１１．５．１２）
【出願人】（５０８１５５３１０）富士康（香港）有限公司 (185)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１２月８日（２０１１．１２．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年５月１２日（２０１１．５．１２）
【出願人】（５０８１５５３１０）富士康（香港）有限公司 (185)
【Ｆターム（参考）】
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