説明

タバコ材料のための可撓性パッケージ

タバコ材料のためのパッケージ(10)は、タバコ材料の部分と、タバコ材料の部分を封入するラッパー(12)と、剛性ベース部分と、タバコ材料の部分の周りでラッパー(12)を密封する少なくとも1つの再密封可能接着性ラベル(18)とを含む。ラッパー(12)は、可撓性シート材料で形成される。パッケージ(10)は、ラッパー(12)の1つ又はそれよりも多くの脆弱線によって形成された開封ストリップ(20)を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ材料が充填された可撓性パッケージに関する。本発明は、剛性容器を補充する際に使用するのに適するパッケージ、特に、スヌース缶のためのスヌース補充パッケージとして特定用途を見出すものである。
【背景技術】
【0002】
ばら詰めタバコ材料は、一般的に、剛性の箱又はスズ缶に入れて販売される。特に、スナッフ及びスヌースのような無煙タバコ製品は、多くの場合、箱部分と取外し可能な蓋部分とを有する円筒形金属スズ缶又はプラスチック容器に入れて販売される。使用後にかつ空になった状態で、そのような容器は、典型的には処分されて新しい満杯の容器が購入される。
【0003】
ばら詰めタバコ材料のために使用される剛性箱又はスズ缶に対して比較的剛性の補充ユニットを提供することは公知である。例えば、WO−A−2008/135468は、ベース部分とベース部分に取外し可能に取り付けられて格納空間を形成する蓋部分とを含む湿性無煙タバコ製品のための補充ユニットを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO−A−2008/135468
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
より環境保護的であり、環境への影響が少ない方法で生産かつ処分することができるタバコ材料のための改善された包装形態を提供することが望ましいと考えられる。既存の剛性容器よりも効率的に充填かつ生産されるタバコ材料のための改善された包装形態を提供することも望ましいと考えられ、特に、既存の容器内に容易に挿入することができるタバコ材料のための改善された補充品包装形態を提供することが望ましいと考えられる。更に、様々な種類及び形状のタバコ容器を補充するように適応させることができるこの種類の包装を提供することが望ましいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、タバコ材料の部分と、可撓性シート材料で形成されてタバコ材料の部分を封入するラッパーと、湾曲した外縁とタバコ材料の部分の周りでラッパーを密封する少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルとを有する剛性ベース部分とを含むタバコ材料のパッケージを提供する。
【0007】
本発明は、ばら詰めタバコ材料の包装に既存の容器とは異なる手法を提供する新しいパッケージを提供する。スヌースのようなばら詰めタバコ材料は、典型的には、定められた形状を有する剛性の構造化容器に包装される。本発明は、代わりに、ばら詰めタバコ材料を包むために可撓性シート材料を使用し、これが環境及び製造業者の両方にいくつかの恩典を提供する。以下でより詳細に説明するように、本発明によるパッケージは、より環境保護的であり、既存の剛性容器よりも効率的に生産、充填、かつ輸送される。
【0008】
タバコ材料を封入するラッパーは、可撓性のシート材料で形成され、かつ単純な工程段階でタバコ材料の部分の周りに容易に包むか又は折り畳むことができる。包む段階は、タバコ材料の異なるサイズの部分に容易に適応させることができる。ラッパーが可撓性であるので、それは、パッケージ内に有意な空間を残さないでタバコ材料を封入することができる。それによってパッケージ全体のサイズ及び包装材料の量を最小にすることができるので有利である。更に、パッケージ内の空間を低減すると、タバコの新鮮さが最適になる。開封後に、タバコ材料の一部が使用された状態で、パッケージは、パッケージ内に有意な空間なくラッパーを依然として残りのタバコ材料の周りに緊密に折り畳むことができるように十分に適応可能である。これは、開封後に新鮮さを維持することを助け、かつ例えばポケット又はバッグ内を占める空間が少なくなるように包装のサイズも縮小する。
【0009】
パッケージの形態は、ラッパーをいずれの継ぎ目又はシールも組み込む必要なく材料の単純なシートから生産することができるようなものである。それによって剛性の成形容器を生産する工程と比較してパッケージのための生産工程が大幅に簡略化される。ラッパー内に構造体がないにも関わらず、折り畳みの構成及び1つ又はそれよりも多くの再密封可能接着性ラベルの使用は、パッケージをばら詰めタバコ材料で容易かつ便利に充填し、かつ密封して閉じることを可能にする。
【0010】
剛性ベース部分の具備は、パッケージに構造化要素を提供し、それは、パッケージをより強固にし、タバコ材料に何らかの保護を提供する。剛性ベース部分はまた、パッケージを生産する際に充填及び折り畳み工程を容易にすることができる。特に、湾曲外縁を有する剛性ベース部分の具備は、剛性ベース部分が真っ直ぐな縁部及びコーナを有する場合よりも、それが典型的に定位置でより可撓性があり、かつ外側ラッパーに折り目を形成することになるために、外側ラッパーをタバコ材料の周りに折り畳む工程を簡略化することができる。
【0011】
本発明のパッケージは、嵩張りが従来の剛性容器よりも有意に少なく、かつ同じ量のタバコ材料を包装するのに少ない材料しか必要としない。従って、本発明は、タバコ材料を包装するのにより効率的で費用効率の高い方法を提供するばかりでなく、廃棄材料の量の低減もする。パッケージのラッパーはまた、本発明がより環境保護的な包装形態を提供するように、再生可能又は生体分解性シート材料から有利に形成することができる。
【0012】
ラッパー及び剛性ベース部分は、パッケージにタバコ材料が充填されるように要求されるまで平らな状態で格納して輸送することができる。それによって輸送コストが有利に低減され、かつパッケージの最終形状及び形態のより高い柔軟性をタバコ材料生産者に提供する。
【0013】
本発明のパッケージは、タバコ材料のための既存の剛性容器の代替として使用することができる。この場合、パッケージは、使用前並びに使用と使用の間にタバコ材料を格納し、かつタバコ材料を分注するようになった独立型容器を提供する。
【0014】
本発明のパッケージはまた、使用済みで空の容器にタバコ材料の新しい新鮮な部分を充填するための補充パッケージとして使用するのに特に適している。従来技術の補充ユニットと異なり、パッケージを形成するための可撓性材料の使用は、充填パッケージの形状がパッケージを様々な形状及びサイズの剛性容器内に挿入することができるように十分に適応可能であるために柔軟性を提供する。
【0015】
本発明のパッケージのラッパーは、以下に限定されるものではないが、紙、ワックス紙、グラシン、金属化紙、金属箔、又はプラスチックフィルムを含むあらゆる適切な可撓性シート材料で形成することができる。ラッパーがプラスチックフィルムの場合、フィルムは、好ましくは、1つ又はそれよりも多くのポリオレフィンに基づくものである。例えば、ラッパーは、ポリエチレン又はポリプロピレンフィルムとすることができる。ラッパーは、透明な又は不透明なシート材料で形成することができる。好ましくは、ラッパーは、再生可能又は生体分解性材料で形成される。
【0016】
好ましくは、ラッパーは、印刷を適用することができる材料で形成され、ラッパーには、商標、広告、販売促進、又は製品情報を付加することができる。補充パッケージの場合、ラッパーに付加される商標、広告、販売促進、又は製品情報は、補充されるように意図した剛性容器の外側表面上に直接に印刷された情報と同じか又は異なる場合がある。
【0017】
ある一定のタイプのタバコ材料の場合、パッケージ内のタバコ材料から湿気が失われることを防止する水分障壁として作用するシート材料を使用することが有益である場合がある。
【0018】
好ましくは、ラッパーは、タバコ材料の周りにより簡単かつより均一に折り畳むか又は組み立てることができるように予め折り畳まれる。必要に応じて、パッケージを更に剛性にすることなくより定められた形状でパッケージに提供するために、折り畳み線も使用することができる。
【0019】
本発明のパッケージのラッパーは、パッケージが開かれる前に密封されてタバコ材料が保護されるように、少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルによってタバコ材料回りの所定位置に保持される。それは、タバコ材料をパッケージが開かれるまで新鮮なままに維持することを保証する。好ましくは、少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルは、ラッパーを密封する唯一の手段であり、タバコ材料の部分の周りの所定位置にラッパーを固定するために接着剤又は糊を追加する必要がない。これは、製造中にパッケージを密封する段階を有利に簡略化する。
【0020】
開封後の包装材料の再閉鎖は、特に、パッケージが従来の剛性容器の代替を提供する独立型容器として意図される場合、タバコ材料の新鮮さを保持することを有利に助けることができる。パッケージの最初の開封後に、再密封可能接着性ラベルは、使用と使用の間にラッパーを再密封するのに使用することができる。本発明のある一定の実施形態では、パッケージは、パッケージの対向する側部に2つの対向する接着性ラベルを含む。
【0021】
1つ又はそれよりも多くの接着性ラベルは、あらゆる適切な材料で形成することができ、かつラッパー上のあらゆる印刷物に代わって又はそれに追加して商標、販売促進、又は製品情報を印刷することができる。接着性ラベルの形状及びサイズは、ラッパーの形式に、及び補充パッケージの場合にはパッケージによって補充される剛性容器のサイズ及び形状に適するように適応させることができる。
【0022】
本発明によるパッケージの剛性ベース部分は、湾曲した外縁を有する。剛性ベース部分は、例えば、実質的に円形、長円形、又は楕円形状とすることができる。典型的には、剛性ベース部分の形状は、充填パッケージの全体断面及び形状を近似的に定めることになる。剛性ベース部分の正確なサイズ及び形状は、充填パッケージの望ましいサイズ及び形状に応じて変えることができる。補充パッケージの場合、剛性ベース部分の形状及びサイズは、好ましくは、補充パッケージを挿入するように意図した剛性容器の形状を反映するように選択される。例えば、パッケージがスヌース補充パッケージである場合、剛性ベース部分は、好ましくは、補充パッケージが近似的に円形の円筒形態を取り、かつ円形の円筒スヌース缶内に容易に挿入することができるような剛性の円又は円盤である。
【0023】
剛性ベース部分は、ラッパーの外側に設けることができるが、好ましくは、ラッパーの内側でラッパーとタバコ材料の間に設けられる。
【0024】
剛性ベース部分に加えて、パッケージは、パッケージの周りに少なくとも部分的に延びる剛性側壁を任意的に含むことができる。例えば、パッケージに円形円筒形態を与えるために、環状剛性側壁を設けることができる。補充パッケージの場合、これは、パッケージが補充される剛性容器に嵌め込まれるように構成されることを可能にする。
【0025】
剛性ベース壁に加えて剛性側壁の具備は、パッケージが補充パッケージではなく既存の剛性容器を置き換えるための例えば独立型パッケージして意図している場合に望ましい場合があるより明確な剛性形態をパッケージに提供する。剛性側壁の具備は、パッケージ内側のタバコ材料を保管及び輸送中の粉砕による損傷から更に有利に保護することができる。しかし、剛性側壁は、任意的に、可撓性ラッパーを使用する恩典が依然として得られるように取り除くことができる。
【0026】
剛性側壁は、ラッパーの内側又は外側に設けることができる。剛性側壁がラッパーの外側に設けられる場合、側壁は、ラッパーに接着するか、又は接着せずに充填されたラッパーの周りに単に装着することができる。剛性側壁は、任意的に、例えばパッケージが剛性容器に挿入される前に消費者によって取り除くことができるように、パッケージの残り部分から取外し可能にすることができる。これは、剛性側壁のサイズが剛性容器のサイズに正確に対応しない補充パッケージの場合に有利である場合がある。
【0027】
剛性側壁が設けられる場合、剛性ベース部分及び剛性側壁は、必要に応じて互いから分離するか、又は何らかの方法で互いに接続するか、又は一体に形成することができる。
【0028】
剛性ベース部分及び存在する場合に剛性側壁は、以下に限定されるものではないが、紙、厚紙、プラスチック、金属、又は積層材料を含むあらゆる適切な剛性シート材料で形成することができる。好ましくは、剛性ベース部分及び存在する場合に剛性側壁は、厚紙のような再生可能繊維シート材料で形成される。剛性ベース部分又は剛性側壁がラッパーの外側に設けられる場合、その外側表面には、好ましくは、例えば、商標、販売促進、又は製品情報のようなグラフィック又はテキストが印刷される。
【0029】
本発明のパッケージ内のタバコ材料の部分は、所定の量のばら詰め可燃性タバコ、例えば、シガレットを形成するための又はパイプで喫煙するためのタバコとすることができる。可燃性タバコ材料は、切断タバコ草又は再構成タバコ材料、又はそれらの混合物を含むことができる。代替的に、タバコ材料は、無煙タバコ製品、例えば、加熱喫煙物品、噛みタバコ、スナッフ、又はスヌースのためのタバコ材料とすることができる。スナッフ又はスヌースは、殺菌したものか又は殺菌していないものとすることができる。スナッフ又はスヌースの粗さ、香味、ニコチン含有量、及び水分含有量の各々は、望むように選択することができる。スヌースのような経口タバコ製品を提供する場合、タバコ材料は、パッケージ内にばら詰めすることができ、又は任意的に小袋のような個々に包まれた部分に提供することができる。タバコ材料は、香味料又は湿潤剤のような1つ又はそれよりも多くの添加剤を含むことができ、かつ1つの種類のタバコ又は異なる種類の配合物で形成することができる。
【0030】
タバコ材料の部分は、あらゆる望ましい量又は重量とすることができるが、好ましくは、従来型容器内のばら詰めタバコ材料の量に近似的に対応する。典型的には、タバコ材料の量は、複数回の使用に十分であることになり、かつその部分のサイズ及び重量は、好ましくは、ラッパーの外面上に表示されることになる。
【0031】
パッケージ内のタバコ材料へのアクセスは、少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルの除去又は解放を通じてタバコ材料を取り囲むラッパーを開くことによって得ることができる。この少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルは、好ましくは、パッケージの上部に設けられる。ラッパーは、少なくとも1つの再密封可能接着性ラベルを再密封することによって使用と使用の間に再密封することができる。
【0032】
代替的に又は追加的に、ラッパーには、パッケージの周りに少なくとも部分的に延びる開封ストリップを形成する1つ又はそれよりも多くの脆弱線を設けることができる。初めてパッケージを開くために、消費者は、開封ストリップをラッパーから取り除き、それによってタバコ材料にアクセスすることができるラッパーの開口部をもたらすことができる。好ましくは、開封ストリップが設けられる場合、その一端には、突出するタブ部分が設けられる。開封ストリップのタブは、パッケージを取り囲む面から突出し、従って、消費者によってより簡単に把持される。存在する場合の開封ストリップは、好ましくは、パッケージが剛性容器内に挿入された時にアクセスして取り除くことができるように位置決めされる。剛性側壁が設けられる場合、開封ストリップを取り除くことができる前に剛性側壁を取り除く必要がある場合があり、又は開封ストリップは、ラッパー内で剛性側壁によって覆われていない位置に設けることができる。
【0033】
開封ストリップは、それがラッパーの残り部分から取外し可能であるように適応させることができる。代替的に、開封ストリップは、ラッパーの回りの一部だけに延びることができ、かつ開封後にそれがラッパーに取り付けられたままに留まるように適応させることができる。ある一定の実施形態では、開封ストリップの端部には、開封ストリップを再閉鎖することができるように再密封可能接着剤を設けることができる。この場合、開封ストリップ上の接着剤は、使用と使用の間のパッケージの再密封を助けることができる。
【0034】
本発明による充填パッケージは、従来方法で、例えば、高密度又は低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン、塩化ポリビニリデン、セルロースフィルム、又はそれらの組合せの透明ポリマーフィルムを用いて収縮包装又はその他の方法で上包装することができる。本発明によるパッケージが上包装される場合、上包装ラッパーは、開封テープを含むことができる。更に、上包装ラッパーには、画像、消費者情報、又は他のデータを印刷することができる。
【0035】
添付図面を参照して本発明を単に一例として以下に更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】開かれる前の本発明による充填パッケージを示す図である。
【図2】図1のパッケージを形成するためのラッパーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1に示すパッケージ10は、複数のスヌース小袋を収容し、かつ可撓性ラッパー12と、可撓性ラッパー12内の剛性ベース部分(見えない)と、剛性側壁16と、上部再密封可能接着性ラベル18と、底部接着性ラベル(見えない)とを含む。パッケージは、円形剛性ベース部分と、剛性ベース部分の形状に対応する円形断面を有する一定高さの環状剛性側壁16とを備えた近似的に円筒形の形状である。それは、円筒形スヌース缶を補充するための補充パッケージとして使用するのに適している。
【0038】
図2は、パッケージ10の組み立て前の可撓性ラッパー12を示している。図2から見ることができるように、ラッパー12は、予め無限バンドに形成された可撓性シート材料の矩形ストリップで形成される。可撓性ラッパー12には、可撓性ラッパー12の上端と下端の折り畳みを容易にするために折り畳み線(図2に実線に示した)の構成が設けられる。パッケージ10を組み立てるために、剛性ベース部分が、図2に示す可撓性ラッパー12の無限バンドの内側に置かれ、可撓性ラッパー12の底部が、円形剛性ベース部分の周りに折り畳まれ、かつ底部接着性ラベルを用いて固定される。円形剛性ベース部分がそこに収容された部分的に折り畳まれた可撓性ラッパー12は、次に、環状剛性側壁16の内側に置かれ、スヌース小袋が、可撓性ラッパー12の内側に置かれる。可撓性ラッパー12の上部は、次に、スヌース小袋の上で折り畳まれ、かつ上部再密封可能接着性ラベル18を用いて上端で密封される。
【0039】
図1及び2から見ることができるように、可撓性ラッパー12は、可撓性ラッパー12の無限バンドの中心の周りに延びる開封ストリップ20を含む。パッケージ10が組み立てられた状態で、開封ストリップ20は、パッケージ10の上縁に向けて位置決めされる。開封ストリップ20は、可撓性ラッパー12内の穿孔の線によって形成され、開封を容易にするために突出タブ22を備えた一方の端部に設けられる。開封ストリップ20は、開封ストリップ20が取り除かれる時に可撓性ラッパー12の上側部分全体がその下側部分から切り離されて処分することができるように、パッケージ10の周り全体を通して延びている。
【0040】
パッケージ10内のスヌース小袋にアクセスするために、消費者は、上部再密封可能接着性ラベル18を取り除いて可撓性ラッパー12の上部を広げ、パッケージ10の上部からスヌース小袋を取り出すか、又は開封ストリップ20を取り除いて可撓性ラッパー12の上部部分を切り離すことができる。前者の開封段階は、上部再密封可能接着性ラベル18を用いてラッパー10を再密封することが望ましい場合に好ましいとすることができる。
【0041】
必要に応じて、パッケージ10は、空のスヌース缶内に置くことができる。パッケージ10は、パッケージ10の上部に上部再密封可能接着性ラベル18を有してスヌース缶の本体部分内に挿入される。必要に応じて、環状剛性側壁16は、パッケージ10をスヌース缶内に挿入する前にパッケージ10の残り部分から切り離すことができる。補充パッケージ10のサイズ及び形状は、パッケージ10がスヌース缶に嵌め込まれ、かつスヌース缶の蓋が依然として所定位置に置かれるようなものである。
【符号の説明】
【0042】
10 タバコ材料のためのパッケージ
12 ラッパー
18 再密封可能接着性ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ材料の部分と、
可撓性シート材料で形成されて前記タバコ材料の部分を封入するラッパー(12)と、
湾曲外縁を有する剛性ベース部分と、
前記タバコ材料の部分の周りで前記ラッパー(12)を密封する少なくとも1つの再密封可能接着性ラベル(18)と、
を含むことを特徴とするパッケージ(10)。
【請求項2】
パッケージの周りに延びる剛性側壁(16)を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ(10)。
【請求項3】
前記剛性ベース部分及び前記剛性側壁(16)は、互いから分離していることを特徴とする請求項2に記載のパッケージ(10)。
【請求項4】
前記剛性ベース部分及び剛性側壁(16)のうちの少なくとも一方は、前記ラッパー(12)の内側にあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項5】
前記ラッパー(12)は、パッケージの周りに少なくとも部分的に延びる開封ストリップ(20)を形成する1つ又はそれよりも多くの脆弱線を含み、
前記開封ストリップは、その端部に突出タブ部分(22)を含む、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項6】
前記開封ストリップ(20)は、開封後にパッケージに取り付けられたままに留まることを特徴とする請求項5に記載のパッケージ(10)。
【請求項7】
前記開封ストリップ(20)の端部には、該開封ストリップ(20)を開封後に再閉鎖することができるように再密封可能接着剤が設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のパッケージ(10)。
【請求項8】
前記ラッパーの対向する側部を密封する2つの対向する接着性ラベル(18)を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項9】
前記可撓性シート材料は、透明であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項10】
前記可撓性シート材料は、ワックス紙又はグラシンで作られることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項11】
前記可撓性シート材料は、プラスチックフィルムで作られることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項12】
前記剛性ベース部分は、形状が円形であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のパッケージ(10)。
【請求項13】
剛性容器内に挿入するための請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の補充パッケージ。
【請求項14】
スヌース缶内に挿入するための請求項13に記載のスヌース補充パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−516361(P2013−516361A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546382(P2012−546382)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007870
【国際公開番号】WO2011/079931
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(596060424)フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム (222)
【Fターム(参考)】