説明

タバコ産業製品用パッケージ

タバコ産業製品用パッケージ(1)であって、該パッケージは、風味担体(3)を収容するように構成された開口部(7)と、この開口部に風味担体を挿入した際に風味担体と物理的に接触して、風味担体がパッケージの内容物に風味を含浸させるためにパッケージの内部領域(3.1)内に風味を放出するようにした1つ以上の風味放出手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、タバコ産業製品用パッケージに関する。特に本発明は、紙巻きタバコまたは他の喫煙品用のパッケージであり、パッケージに入れられた喫煙品の一部にエキスを塗布するための手段がパッケージのカバーに包含されているパッケージに関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
本明細書中で使用する「タバコ産業製品」なる用語は、a)紙巻きタバコ、シガリロ、シガー、パイプまたは手巻きタバコ用のタバコ(タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているか、していないかに関係なく)、b)嗅ぎタバコ、スヌース、ハードタバコ(hard tobacco)および熱せられるが燃焼しない製品(heat-not-burn products)などのタバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品を組み入れた非喫煙製品およびc)吸入剤、錠剤およびガムなどの他のニコチン供給系を通常含むタバコ業界が製造または販売するあらゆる品目を意味する。
【0003】
本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているか、していないかに関係なく紙巻きタバコ、シガー、シガリロなどの喫煙可能な喫煙品および熱せられるが燃焼しない製品(heat-not-burn products)を含む。喫煙品には喫煙者によって吸引される気体用のフィルターを設けてもよい。
【0004】
本明細書中で使用する「風味」、「風味材」および「風味料」なる用語は、各地域の条例で許可された製品に所望の味またはアロマを付与するために使用される材料を意味する。これらは、イミテーション、合成または天然成分であってもよく、これらのブレンドであってもよい。これらの材料は、あらゆる好適な形態、例えば油、液体または粉状であってもよい。
【0005】
従来タバコ産業は、従来のパッケージに入った紙巻きタバコなどの喫煙品を市販してきたが、このようなパッケージには2種類あり、1つはソフトカップパッケージとして知られているパッケージであり、もう1つはボックス型のパッケージである。ソフトカップパッケージは、通常、低級(面積当たりの重量)型の紙からなり、ボックス型のパッケージは、より頑丈な(面積当たりの重量が多い)種類の紙(板紙に似た種類の)からなる。従来特定のパッケージに入れられた紙巻きタバコまたは他の喫煙品は、全て同じ官能特性を有しており、これにより消費者は同一の特性を有する紙巻きタバコまたは他の喫煙品の喫煙に限定される。
【0006】
従って利用可能な喫煙の種類を増やす選択肢を消費者に提供することが望まれるであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明ではタバコ産業製品用のパッケージを提供し、このパッケージは、風味を担持した風味担体を収容するように構成された開口部と、風味担体を開口部に挿入した際に風味担体と物理的に接触するように構成され、パッケージの内容物に風味を含浸させるためにパッケージの内部領域に風味担体に風味を放出させる1つ以上の風味放出手段とを含む。
【0008】
開口部は、パッケージのカバーに位置してもよい。
【0009】
開口部は、風味担体の寸法と実質的に合致する寸法を有するスリットを含んでもよい。
【0010】
開口部は、開口部に風味担体を案内するように構成された一組のレールを含んでもよい。
【0011】
風味放出手段は、風味担体の表面を破壊して風味を放出させるように構成された溝を開口部に含んでもよい。
【0012】
本発明のパッケージは、第1および第2の群のタバコ産業製品を収容するためにパッケージの内部容積を第1および第2領域に分割する内部仕切りを含んでもよい。
【0013】
仕切りは、風味担体から放出された風味が、パッケージの第1および第2領域間を通過するのを防ぐように構成してもよい。
【0014】
開口部は、第1または第2領域の1つに隣接して位置させて、風味担体から風味が放出された際に風味が開口部に隣接する領域内に放出されるようにしてもよい。
【0015】
パッケージは、さらに風味担体を含んでもよい。
【0016】
風味担体は、その表面に風味剤を含んでもよい。
【0017】
風味剤は、風味担体の表面でマイクロカプセルに含有されてもよく、マイクロカプセルは、風味をパッケージ内に放出するために風味放出手段と接触した際に破裂可能である。
【0018】
風味担体は、開口部の寸法に実質的に合致した寸法を有するチップまたはカードであってもよい。
【0019】
本発明のパッケージは、複数の喫煙品を含み、これら喫煙品に風味の放出によって風味を含浸させることができ、1つ以上の喫煙品の風味を変えるようにしてもよい。
【0020】
本発明では紙巻きタバコに芳香付けするためのパッケージを提供し、このパッケージは、カバーと、風味が染み込んだチップと、後部セクションとを含み、カバーは、チップと同じ幅のスリットと、チップをカバーの下方部に固定するための2つのレール手段とを含み、スリットは、チップをスリットに挿入した際にチップを破壊する溝を含み、これによりチップが破かれ、チップ上のインクに含まれる複数のマイクロカプセルを開口し、マイクロカプセルから風味をパッケージの一部に収容された紙巻きタバコに放出する。
【0021】
カバーと後部セクションは、剛性の材料を含んでもよく、パッケージの背部または後部に位置するヒンジ部によってヒンジ式に接合されてもよい。
【0022】
本発明のパッケージは、風味を染み込ませることを意図した第1領域と、風味を染み込ませることになっていない第2領域とを含み、第1領域の1本以上の紙巻きタバコに風味を染み込ませるために、これらの領域は、薄い剛性の壁によって隔てられ、この壁は、カバーが閉じられた際にこれら2つの領域が密閉封止によって仕切られた状態に維持し、第1の領域から第2の領域に風味が含浸するのを防ぐ。
【0023】
また本発明は、パッケージ内に風味を放出するためのシステムが設けられたカバーを含むタバコ産業製品パッケージに関する。このシステムは、以下に説明するようにユーザーによって選択された瞬間にユーザーが風味を放出することできるようにするものである。風味は、風味チップまたはカードから放出されるようにしてもよく、カバーは、風味チップまたはカードを収容するように適合させてもよい。カバーをヒンジ式に取り付けてもよく、カードまたはチップは、携帯電話に使用されるタイプの「チップ」または「SIMカード」の寸法と同じような寸法であってもよい。これらチップまたはカードにはメンソールなどの種々の風味剤/風味料を含有するマイクロカプセルを含む特別な種類のインクまたは物質を含む仕上げを施してもよい。
【0024】
カバーには溝を有するスリットを設けてもよく、そしてチップまたはカードがスリット内に導入された際に、インクまたは他の物質に含まれるマイクロカプセルを溝が引き裂いて開口するように構成してもよい。この作用によってチップまたはカードに予め含まれた風味がパッケージの内側に放出されるようにし、パッケージの1つの領域に位置する紙巻きタバコまたは他の喫煙品またはタバコ産業製品に風味が含浸するようにしてもよい。例えば風味は、カードまたはチップの真下に位置するパッケージの領域内の喫煙品に含浸してもよい。風味が放出される領域をパッケージ内の仕切りによってパッケージの内部領域の残りの部分から分割してもよい。
【0025】
このようにして本発明は、パッケージ内の一群の紙巻きタバコまたは他の喫煙品またはタバコ産業製品への風味の放出を促進し、これにより消費者は、本来の風味特性を有する第1の群の喫煙品または他のタバコ産業製品を消費し、かつ、種々の異なる風味を有する1つ以上の群を消費することができる。
【0026】
本発明は、特別な風味料が満たされたマイクロカプセルを含む特別なインクを使用した特別な「チップ」またはカードを使用することによってパッケージに含まれる1本以上の紙巻きタバコまたは他の喫煙品に含浸によって風味付けすることを意図したパッケージに関する。カバー上の溝が設けられたスリットを通してパッケージのカバー内にチップまたはカードを挿入すると、マイクロカプセルが裂かれ、所定の数の紙巻きタバコまたは他の喫煙品が収容されているパッケージの内部に風味料が放出される。放出された風味料が紙巻きタバコまたは他の喫煙品に浸透すると、紙巻きタバコまたは他の喫煙品に風味料の風味が含浸し、これにより紙巻きタバコまたは他の喫煙品の本来の特性を変え、特別な風味をこれらに付与することができる。
【0027】
本発明は、カバーを含む喫煙品用のパッケージに関し、このカバーにはその所定の位置でチップまたはカードに1つ以上の物質を収容するシステムが設けられている。これらチップまたはカードには種々の異なる風味料/風味剤を含むマイクロカプセルが含浸したインクを含む仕上げが施されている。チップまたはカードをカバーに挿入すると、チップまたはカードが挿入される入り口に位置する突起が、チップ又はカードの裂け目を引っ掻くことになるので、マイクロカプセルに含まれている風味料/風味剤を放出し、主パッケージの選択された部分に収容された紙巻きタバコまたは他の喫煙品内に対応する風味を含浸させることができる。
【0028】
主パッケージは、第1の内部領域を含み、この内部領域は、一部の紙巻きタバコまたは他の喫煙品が含浸されるように残りの紙巻きタバコまたは他の喫煙品の領域とは隔てられている。風味バリアーが、この第1の領域を含浸されない喫煙品が含まれているパッケージの第2の内部領域から隔てるために設けられている。このバリアーは、チップまたはカードから放出された風味料/風味剤がパッケージの第2領域に入るのを防ぐ壁状のものまたは他の好適な手段であってもよい。含浸される紙巻きタバコまたは他の喫煙品の最大数は、上記第2領域に物理的に収容できる紙巻きタバコまたは他の喫煙品の最大数になる。
【0029】
カバーは、パッケージの背部または後壁に接合してもよく、カバーとパッケージの背部または後壁の上端との交差するところによって形成される軸を中心に枢動するようにヒンジ式に取り付けてもよい。
【0030】
あくまで例示を目的として、本発明の種々の態様を添付図面を参照し、説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】風味料チップまたはカードが挿入されたタバコ産業製品用パッケージのカバーを示す。
【図2】カバーと、カバーに挿入されたチップまたはカードと、複数の紙巻きタバコを含む主胴体とを含む組み立てられたパッケージの端部断面を示し、仕切りが主胴体を第1および第2内部領域に仕切っている。
【図3】カバーに部分的に挿入されたチップまたはカードを有するパッケージの上面または平面図であって、第2の領域にある紙巻きタバコに風味料が含浸するのを防ぐためにパッケージの第1および第2の領域の間にある内部分割バリアーである仕切りの位置を示している。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1から3は、20本の紙巻きタバコを収容することを意図したタイプのパッケージ1を示す。パッケージ1は、カバーまたは蓋2を含み、これは風味剤または風味料を含むおよび/または風味剤または風味料が含浸したチップまたはカード3などの風味担体を収容するように構成されている。またパッケージ1は、主胴体を含み、この中に喫煙品などのタバコ産業製品が収容される。パッケージ1の主胴体は、第1の領域3.1と、この第1領域3.1から隔てられた第2の領域3.2とを含む。また第1領域3.1と第2領域3.2との間の仕切り4が、一部の紙巻きタバコ、例えば第1領域に収容された紙巻きタバコに風味が染み込むのを制限するために設けられている。このことについてより詳しく説明する。第1および第2領域3.1、3.2は、実質的に大きさ、例えば容積が同じであってもよく、または異なってもよい。例えば図2および3に示すように第2領域3.2は、第1領域3.1より大きくてもよく、従って第1領域3.1より多くの紙巻きタバコを収容してもよい。
【0033】
またパッケージ1は、後部セクション5を含み、これは2つの端壁と、第1および第2の対向する側壁と、カバーの反対に位置する後壁または背部壁とを含む。後部セクション5のこれら壁は、20本の紙巻きタバコを収容する境界線を形成する。これ以外の数の紙巻きタバコを収容することも可能である。
【0034】
カバー2と後部セクション5は、板紙などの剛質の材料からなり、ヒンジ部6によってヒンジ式に接合される。ヒンジ部6は、例えばパッケージ1の後壁または端壁をカバー2に接合してもよい。
【0035】
第1および第2内部領域3.1および3.2は、互いに仕切りによって仕切られ、仕切りは、パッケージ1の2つの端壁の間に位置する薄い剛質壁4からなる。カバー2が閉じている際、仕切り4は、2つの領域3.1、3.2を後部セクション5およびカバー2と共に気密密閉により仕切られた状態に維持し、第1領域3.1から第2領域3.2へのまたはその逆の風味の含浸を防ぐ。
【0036】
蓋が閉じられた状態にあるとき、従って本発明のパッケージでは、第1領域3.1に位置する紙巻きタバコと第2領域3.2に位置する紙巻きタバコが隔てられる。
【0037】
カバー2は、芳香性のチップまたはカード3を収容要するように設けられたスリット7を有する。例えばスリット7の幅は、実質的に芳香性チップの幅と同じであってもよく、これによりチップ3をスリット7内に滑り込ませるとぴったりと嵌ることになる。スリット7は、2つのレール手段8および9を含んでもよい。スリット7にはチップ3をスリットに挿入した際にチップ3を破壊する溝などの風味放出手段が設けられている。例えば上述したように溝は、チップ3の1つ以上の風味剤を含むマイクロカプセルを破壊するようにしてもよい。その後風味剤は、チップ3からパッケージ1内に放出される。
【0038】
チップ3をレール手段8および9によってカバー2の下側に固定し、カバー2に挿入された際にパッケージ1の内容物の方に向くようにすることができる。溝が設けられたスリット7を介して挿入されると、チップ3は引き裂かれ、これにより特別なインク(芳香性マイクロカプセルを含む)に含まれた多くのマイクロカプセルを開口することになる。上述したようにこれにより風味が紙巻きタバコに放出される。
【0039】
風味の放出は、パッケージ1の第1および第2領域3.1、3.2の一方または他方に収容された製品に限定してもよい。例えば図2および3に示すようにチップまたはカード3を収容することができるスリット7をパッケージ1の第1領域3.1の真上または隣接して配置してもよい。従ってチップまたはカード3をカバー2内に挿入した際にチップまたはカード3から放出された風味は、第1領域3.1に入るが、第1および第2領域3.1、3.2を隔てる密閉仕切り壁4によって第2領域3.2への侵入が妨げられる。当然のことながらこれとは別に風味は、第2領域3.2内に放出されるが、第1領域内に放出されないようにスリット7を第2領域3.2の上または隣接して配置してもよい。風味の放出の後、紙巻きタバコを所定の時間、パッケージ1の第1内部領域3.1の内側に残してその際放出された風味が紙巻きタバコに含浸するようにしてもよい。第1領域3.1を第2領域3.2から隔てる薄い壁4が存在することによって、第2領域3.2に収容された紙巻きタバコは、含浸されず、製造者から入手した製品の本来の特性を維持する。
【0040】
第1領域3.1の紙巻きタバコの風味は、微妙に変えられるだけで、その変化は僅かである。風味の変化は、消費者は認識できるが、細心の注意を払わなければ気がつかないようなものでもよい。例えばチップまたはカード3から放出された風味が含浸した紙巻きタバコを吸った喫煙者は、最初は紙巻きタバコまたは煙の風味が通常とは異なるということを気がつかなくてもよい。風味の変化は、脳の意識部分ではなく、無意識部分で知覚されてもよい。しかしながら風味変化は、喫煙体験全体を改善するものであってもよい。
【0041】
特定の種類の紙巻きタバコパッケージについて上記では説明しているが、本発明は、パッケージに収容されたタバコ産業製品に風味を放出するためにチップまたはカードが挿入することができるあらゆるタバコ産業製品パッケージに適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ産業製品用のパッケージであって、該パッケージは、
風味を担持した風味担体を収容するように構成された開口部と、
前記風味担体を前記開口部に挿入した際に風味担体と物理的に接触するように構成され、パッケージの内容物に風味を含浸させるために風味担体にパッケージの内部領域に風味を放出させる1つ以上の風味放出手段とを含むパッケージ。
【請求項2】
前記開口部がパッケージのカバーにあることを特徴とする請求項1記載のパッケージ。
【請求項3】
前記開口部が前記風味担体の寸法と実質的に合致する寸法を有するスリットを含むことを特徴とする請求項1または2記載のパッケージ。
【請求項4】
前記開口部は、開口部に前記風味担体を案内するように構成された一組のレールを含むことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のパッケージ。
【請求項5】
前記風味放出手段は、前記風味担体の表面を破壊して風味を放出させるように構成された溝を開口部に含むことを特徴とする請求項4記載のパッケージ。
【請求項6】
第1および第2の群のタバコ産業製品を収容するためにパッケージの内部容積を第1および第2領域に分割する内部仕切りを含むことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のパッケージ。
【請求項7】
前記仕切りが、前記風味担体から放出された風味が、パッケージの第1および第2領域間を通過するのを防ぐように構成されていることを特徴とする請求項6記載のパッケージ。
【請求項8】
前記開口部が、第1または第2領域の1つに隣接して位置し、風味担体から風味が放出された際に風味が開口部に隣接する領域内に放出されることを特徴とする請求項6または7記載のパッケージ。
【請求項9】
さらに前記風味担体を含むことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載のパッケージ。
【請求項10】
前記風味担体がその表面に風味剤を含むことを特徴とする請求項9記載のパッケージ。
【請求項11】
前記風味剤は、前記風味担体の表面でマイクロカプセルに含有されてもよく、マイクロカプセルは、風味をパッケージ内に放出するために前記風味放出手段と接触した際に破裂可能であることを特徴とする請求項10記載のパッケージ。
【請求項12】
前記風味担体は、前記開口部の寸法に実質的に合致した寸法を有するチップまたはカードであることを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項記載のパッケージ。
【請求項13】
複数の喫煙品を含み、これら喫煙品に風味の放出によって風味を含浸させることができ、1つ以上の喫煙品の風味を変えることを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項記載のパッケージ。
【請求項14】
紙巻きタバコに芳香付けするためのパッケージ(1)であって、該パッケージは、カバー(2)と、風味が染み込んだチップ(3)と、後部セクション(5)とを含み、
カバー(2)は、
チップ(3)と同じ幅のスリット(7)と、
チップ(3)をカバーの下方部に固定するための2つのレール手段(8)および(9)とを含み、前記スリット(7)は、チップ(3)をスリットに挿入した際にチップを破壊する溝を含み、これによりチップが破かれ、チップ上のインクに含まれる複数のマイクロカプセルを開口し、マイクロカプセルから風味をパッケージの一部に収容された紙巻きタバコに放出する、パッケージ。
【請求項15】
前記カバー(2)と後部セクション(5)は、剛性の材料からなり、パッケージの背部または後部に位置するヒンジ部(6)によってヒンジ式に接合されることを特徴とする請求項14記載のパッケージ。
【請求項16】
風味を染み込ませることを意図した第1領域(3.1)と、風味を染み込ませることになっていない第2領域(3.2)とを含み、第1領域(3.1)の1本以上の紙巻きタバコに風味を染み込ませるために、これらの領域(3.1、3.2)は、薄い剛性の壁(4)によって隔てられ、この壁は、カバー(2)が閉じられた際にこれら2つの領域が密閉封止によって仕切られた状態に維持し、第1の領域(3.1)から第2の領域(3.2)に風味が含浸するのを防ぐことを特徴とする請求項14記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−511444(P2013−511444A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539278(P2012−539278)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【国際出願番号】PCT/EP2010/067418
【国際公開番号】WO2011/061130
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(512128368)ブリティッシュ アメリカン タバコ アメリカス プレスタソン ジ セルビソス リミターダ (1)
【Fターム(参考)】