説明

タブレットケース

【課題】所定の数の収容物を確実に、好ましくは1個ずつ片手で選択的に取り出することができるタブレットケースの提供を目的とする。
【解決手段】タブレットケース1は、タブレット状の収容物を収容する収容体2と、収容体2に対して相対的にスライド移動可能な蓋体20と、収容体2と蓋体20とに設けられ、蓋体20を収容体2に対して開方向にスライドした際、蓋体の開放位置を段階的に規制する開放位置段階規制手段と、収容体2に設けられ、蓋体がスライドして前記開放位置段階規制手段によって開放位置が規制された際にその開放部分において収容物の存在を許容する取り出し開口領域8を形成する仕切り9と、前記開放位置段階規制手段と協働し、前記開放位置段階規制手段による規制によって選択された開放位置で、その選択された開放位置に対応する個数の収容物の取り出しを取り出し開口領域8において可能にする取り出し個数選択手段12aとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレット状の薬品、栄養補助食品、菓子等を収容するタブレットケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記したようなタブレット状の収容物を収容するタブレットケースに類似するケースとしては、特許文献1に開示されるカード型ケースが知られている。この公知のケースは上蓋部と下蓋部とから成り、収容物を取り出すための開口部がケースの側壁の一部に設けられている。また、前記開口部には、これを閉塞するためのキャップがヒンジ機構によって回動自在に設けられており、前記キャップを回動させて開口部を開放させることにより、ケースを傾けたり振ったりすることで前記開口部から収容物を取り出せるようになっている。
【特許文献1】実用新案登録第3139744号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記したような公知のケースでは、ケースを一方の手で把持した状態でキャップを他方の手で開ける必要があり、収容物を開口部から取り出すために両方の手を必要とする。また、上記したケースでは、所定数の収容物を受けるポケット部がキャップに設けられているため、開口部からその所定の数の収容物が一度に出てしまい、収容物を1つずつ取り出すことができない。また、ポケット部を設けることによって所定数の収容物を取り出す構成となっていても、実際の取り出し操作時には、開口部からそれ以上の数の収容物が飛び出てしまうことが多く、使用者は、飛び出した収容物を再びケースに戻す操作をしなければならず、取り扱い性に劣ってしまう。
【0004】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、所定の数の収容物を確実に、好ましくは1個ずつ片手で選択的に取り出することができるタブレットケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的を達成するために、請求項1に係るタブレットケースは、タブレット状の収容物を収容する収容体と、前記収容体に対して相対的にスライド移動可能な蓋体と、前記収容体と蓋体とに設けられ、蓋体を収容体に対して開方向にスライドした際、蓋体の開放位置を段階的に規制する開放位置段階規制手段と、前記収容体に設けられ、前記蓋体がスライドして前記開放位置段階規制手段によって開放位置が規制された際にその開放部分において収容物の存在を許容する取り出し開口領域を形成する仕切りと、前記開放位置段階規制手段と協働し、前記開放位置段階規制手段による規制によって選択された開放位置で、その選択された開放位置に対応する個数の収容物の取り出しを前記取り出し開口領域において可能にする取り出し個数選択手段とを有することを特徴とする。
【0006】
上記したタブレットケースによれば、収容物を取り出すべく、蓋体を収容体に対して開方向にスライド移動し、開放位置段階規制手段による所定の開放位置で停止させた際、取り出し開口領域には、取り出し個数選択手段によってその開放位置に対応する個数の収容物を位置させておくことが可能となる。つまり、開放位置段階規制手段およびこれと協働する取り出し個数選択手段により、蓋体の段階的なスライドで、取り出し個数を選択できるため、例えば収容物が薬品の場合には、その薬品に応じた服用個数を一度に正確に取り出すことができ、取り扱い性に優れる。また、取り出し操作時において、取り出し開口領域に移動する収容物を、前記取り出し個数選択手段によって所定の数に制限することが可能となるため、所定の数の収容物を確実に取り出することができる。したがって、収容体を傾けたり、振ったりした際、所定数を超える数の収容物が一度に飛び出ることを防止することが可能となる。また、収容体に対して蓋体を相対的にスライドさせるだけで収容物を取り出せる構成となっているため、片手の2本の指で取り出し操作を行なうことが可能になり、操作性に優れる。
【0007】
また、請求項2に係るタブレットケースは、前記取り出し個数選択手段が、段階的に規制されるそれぞれの開放位置で収容物を個別に保持して待機させる待機保持部を有することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、取り出し個数選択手段による収容物の取り出し個数を正確に規定することができる。
【0009】
また、請求項3に係るタブレットケースは、前記開放位置段階規制手段が、前記蓋体のスライド開放を第1の開放位置と第2の開放位置とに2段階で規制し、前記取り出し個数選択手段が、前記第1の開放位置で1個の収容物の取り出しを可能にするとともに、前記第2の開放位置で2個の収容物の取り出しを可能にすることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、取り出し個数を1個または2個のいずれかで選択することができ、例えば医薬品の一般的な服用個数に適合させることができる。
【0011】
また、請求項4に係るタブレットケースは、前記待機保持部が、前記第1の開放位置および第2の開放位置でそれぞれ収容物を1個ずつ保持することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、1個または2個の取り出し個数を2つの開放位置によって選択できるため便利である。
【0013】
また、請求項5に係るタブレットケースは、前記収容体が、前記取り出し個数選択手段に向けて収容物を案内する案内部を有することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、収容体内の収容物を確実に取り出し個数選択手段へと導くことができ、収容物の正確で且つ迅速な取り出しに寄与し得る。
【0015】
なお、上記した構成では、前記待機保持部および前記案内部が、前記収容体の底面に立設されたリブから成ることが好ましい。また、前記開放位置段階規制手段は、例えば、前記開放位置に対応する所定の間隔で前記蓋体の裏面に設けられた複数の突起によって構成することが可能であり、これらの突起のそれぞれが収容体の所定の部位に個別に突き当たることによって開放位置が段階的に規制されることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、所定の数の収容物を確実に、好ましくは1個ずつ片手で選択的に取り出することができるタブレットケースを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図1〜図7を参照しながら、本発明に係るタブレットケースの一実施形態について説明する。なお、これらの図において、図1は全体構成を示す斜視図、図2は収容体の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図、図3は蓋体の構成を示す図であって、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は背面図、図4は収容体に設けられた取り出し個数選択手段付近の要部拡大図であって、(a)は取り出し個数選択手段に収容物が存在しない状態の図、(b)は取り出し個数選択手段に収容物が存在する状態の図、図5(a)及び(b)は、蓋体の裏面に形成される突起の形状を示す図、図6は第1の開放位置にあるタブレットケースを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、そして、図7は第2の開放位置にあるタブレットケースを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【0018】
特に図1に示されるように、本実施形態のタブレットケース1は、薬品、栄養補助食品、菓子等、タブレット状に構成された収容物を多数収容する収容体2と、この収容体2に対して相対的にスライド移動可能な蓋体20とを備えている。
【0019】
収容体2は、一対の側壁3、前後壁4,5、及び底面6によって囲まれた矩形形状の収容部2Aを備えており、蓋体20は、収容部2Aを覆う天板21と、前記一対の側壁3に対向接触してスライドする一対の側壁22と、を備えた断面略コの字型に形成されている。これらは、いずれも合成樹脂を射出成型することによって、一体形成することが可能である。
【0020】
収容体2の後壁5の中央には、後方側に向けて突出する突部5aが形成されており、蓋体20を閉じた際、その両サイドの段部5bに、蓋体20の一対の側壁22の後方屈曲部22b(図3の(a)参照)が位置して、面一状となり、蓋体20の閉鎖位置が規制されるようになっている。
【0021】
また、収容体2には、蓋体20を開いた際、その開放部分において収容物の存在を許容する取り出し開口領域8が形成されている。この取り出し開口領域8は、本実施形態では、収容体2の収容部2Aを構成する底面6と共に一体形成される略L字形状の仕切り9によって規定されている。具体的に、仕切り9は、それを構成する横壁9aと縦壁9bとによって囲まれる領域9cに収容物が移動することはなく、縦壁9bと後述する取り出し個数選択手段を構成するガイドリブ12aと収容体2の前壁4とで囲まれる領域(取り出し開口領域8)に、平面視で所定数(本実施形態では、後述するように2個。しかし、3個以上であっても良い)の収容物が移動できるよう構成されている。なお、収容体2は、そのほぼ全体にわたって、収容物1個程度の高さHに形成されており、全体として薄型(カード型)に構成されている。
【0022】
収容体2および蓋体20には、蓋体20を収容体2に対して開方向にスライドした際、蓋体20のスライド開放位置を段階的に規制する開放位置段階規制手段30が設けられている。具体的に、この開放位置段階規制手段30は、蓋体20の天板21の裏面に一体形成される一対の第1の突起31,31と、第1の突起31,31よりも長手方向中央側に形成された一対の第2の突起32,32(第2の突起32,32間の間隔は、第1の突起31,31間の間隔よりも狭い)(図3の(a)参照)、及び、収容体2の後壁5の突部5aの内側上縁部によって構成されている。
【0023】
そして、図5(a)の矢印方向に示すように、後述する閉鎖位置維持手段40を構成する突起41が後壁5を乗り越えるように蓋体20を開放すべくスライドさせると、最初に第1の突起31の停止壁31aが後壁5の突部5aの内側上縁部に当て付いてスライド位置が第1の開放位置(図6参照)に規制される。この場合、停止壁31aは、更に、蓋体20が第2の開放位置に向けてスライドできるように、垂直ではなく、多少、湾曲した形状に形成しておくことが好ましい。
【0024】
その状態から第1の突起31,31が後壁5を乗り越えるように更に蓋体20を開方向に矢印方向にスライドさせると、第2の突起32,32が後壁5の突部5aの内側上縁部に当て付いてスライド位置が第2の開放位置(図7参照)に規制される。この場合、第2の突起32,32については、蓋体20が収容体2から外れないように、垂直となる停止壁32aが形成されており、蓋体20を、確実に第2の開放位置に停止させるようになっている。このように、本実施形態では、前記2つの開放位置に対応する所定の間隔だけスライド方向に隔てられる2組の突起31,32が蓋体20の裏面に設けられており、これらの突起31,32のそれぞれが収容体2の所定の部位(後壁5の突部5aの内側上縁部)に個別に突き当たることによって開放位置が2段階に規制されるようになっている。なお、本実施形態では、開放位置段階規制手段30が開放位置を2段階に規制するが、3段階以上に規制しても良い。
【0025】
なお、前記第1の突起31には、蓋体20を第2の開放位置から閉鎖位置にスライドさせた際(図5の矢印方向と反対方向)、後壁5を容易に乗り越えることができるように、前記停止壁31aと反対側は、緩い傾斜面(傾斜壁31b)となっている。
【0026】
また、収容体2および蓋体20には、蓋体20を収容体2に対して閉方向にスライドした際、蓋体20の閉鎖位置を維持する閉鎖位置維持手段40が設けられている。この閉鎖位置維持手段40は、開放位置段階規制手段30(および、天板21の後縁21b)に隣接して蓋体20の天板21の裏面に一体形成される一対の突起41(図3の(a)および図5の(a)参照)と、収容体2の後壁5の突部5aの内側上縁部とによって構成されている。この場合、一対の突起41については、前記突起31と同じ構成とすることができ、蓋体20を閉鎖した際、突起41の停止壁41aが後壁5の突部5aの内側上縁部に当て付いて閉鎖位置が維持され、蓋体20が簡単に開かないようになっている。なお、停止壁41aの反対側は、突起31の傾斜壁31bと同様、スライドされる蓋体20が容易に後壁5を乗り越えられるように傾斜壁41bとなっている。
【0027】
前記収容体2内の収容物が多い場合、蓋体20の閉鎖時の固定維持力が低下する可能性もあるが、上記した突起41を一対設けておくことで、その固定維持力を高めることが可能となる。
【0028】
また、本実施形態において、収容体2の底面6には、前記開放位置段階規制手段30と協働し、開放位置段階規制手段30による規制によって選択された開放位置で、その選択された開放位置に対応する個数の収容物の取り出しを取り出し開口領域8において可能にする取り出し個数選択手段が設けられている。
【0029】
具体的に、本実施形態の取り出し個数選択手段は、上記したように、段階的に規制される第1および第2のそれぞれの開放位置で、収容物を個別に保持して待機させる待機保持部、具体的には、第1の待機保持部12Aおよび第2の待機保持部12Bを有している(図4参照)。この場合、本実施形態の第1および第2の待機保持部12A,12Bは、それぞれ、底面6から立ち上がるガイドリブ12aの対応する円弧状部によって形成されており、前記縦壁9bを兼ねる対向するガイドリブ12bと協働して1つの収容物を個別に保持するようになっている。
【0030】
そして、前記第1および第2の待機保持部12A,12Bのそれぞれを形成する前記各円弧状部は、図6および図7から明らかなように、第1の開放位置および第2の開放位置へのそれぞれの蓋体20のスライドによって外部に露出されるガイドリブ12aのそれぞれの部位に互いに隣り合って形成されており、そこに保持される収容物の外周面の円弧形状にほぼ対応している。つまり、本実施形態において、取り出し個数選択手段は、第1の開放位置(図6参照)で第1の待機保持部12Aに保持される1個の収容物の取り出しを可能にするとともに、第2の開放位置(図7参照)で第1および第2の待機保持部12A,12Bに保持される合計2個の収容物の取り出しを可能にする。なお、待機保持部の数は、開放位置の規制段階数に応じて適宜設定されるものであり、2つに限定されることはなく、また、各待機保持部が保持する収容物の個数も1つに限定されることはない。
【0031】
また、収容体2は、前記取り出し個数選択手段(第2の待機保持部12B)に向けて収容物を案内する案内部を有している。具体的に、本実施形態において、この案内部は、ガイドリブ12aと一体に形成されるリブ19によって形成することが可能である。
【0032】
また、前記ガイドリブ12aには、第1および第2の待機保持部12A,12Bを区画してそこに保持される収容物の移動を緩やかに規制する規制係止部が設けられている。具体的に、本実施形態の規制係止部は、案内部を形成するリブ19と、第2の待機保持部12Bの円弧状部との接続部に設けられて第2の待機保持部12Bを収容部2Aから区画する規制係止部17aと、第1の待機保持部12Aの円弧状部と第2の待機保持部12Bの円弧状部との接続部に設けられて第1の待機保持部12Aを第2の待機保持部12Bから区画する規制係止部17bとによって構成されている。
【0033】
各待機保持部12A,12Bに保持される収容物R3,R2は、基本的に、これらの規制係止部17a,17bの係止作用に助けられることにより、図4の(b)に二点鎖線で示されるように、第1および第2の待機保持部12A,12Bから移動することはない。また、収容体2が例えば傾けられたときであっても、第2の待機保持部12Bに保持される収容物R2は、図4の(b)に破線で示される(R2’で示す)ように、収容体2の前壁4に突き当たって第1の待機保持部12Aに保持されている収容物R3に当たって保持され、一方、案内部を構成するリブ19に沿って待機する収容物R1も、図4の(b)に破線で示される(R1’で示す)ように、第2の待機保持部12Bに保持される収容物R2’に当たって保持される。また、第1の待機保持部12A、又は第1の待機保持部12A及び第2の待機保持部12Bから収容物が取り出された場合、第2の待機保持部12B及びリブ19に沿って待機している収容物は、収容体2を例えば傾けることにより、図4の(b)に破線で示される経路を経て規制係止部17a,17bを乗り越え、隣り合う第1及び第2の待機保持部12A,12Bへと移動できる。
【0034】
また、本実施形態において、収容体2の両側壁3の表面には、開口領域側にフランジ3cを有する凹所3dが形成されている。この凹所3dは、蓋体20をスライドさせる際、親指と人差し指の腹部を位置させる部分であり、この凹所3dを摘むことで、蓋体20を容易にスライドできるようになっている。
【0035】
このような凹所3dを形成しておくことで、指を凹所内に位置付けさせて、フランジ3c部分によって、開口領域に存在している収容物に対する指の接触を抑制することが可能となり、衛生面での向上が図れるようになる。
【0036】
上記構成のタブレットケース1によれば、収容物を取り出すべく、蓋体20を収容体2に対して開方向にスライド移動し、開放位置段階規制手段30による所定の開放位置で停止させると、取り出し開口領域8には、前記取り出し個数選択手段によってその開放位置に対応する個数の収容物を位置させておくことができる。すなわち、閉鎖位置維持手段40の突起41が後壁5を乗り越えるように蓋体20を開放すべくスライドさせると、最初に第1の突起31,31が後壁5の突部5aの内側上縁部に当て付いてスライド位置が第1の開放位置に規制される。その状態が図6に示されている。この状態では、第1の待機保持部12Aが外部に露出され、ここに保持される1つの収容物R3を取り出すことができる。一方、第1の突起31,31が後壁5を乗り越えるように、更に蓋体20を開方向に大きくスライドさせた場合には、図7に示されるように、第2の突起32,32が後壁5の突部5aの内側上縁部に当て付いてスライド位置が第2の開放位置に規制される。この第2の開放位置では、第1および第2の待機保持部12A,12Bの両方が外部に露出され、第1および第2の待機保持部12A,12Bに保持される合計2個の収容物R2,R3を取り出すことができる。なお、この第2の開放位置では、天板21の前縁21aが仕切り9の横壁9aと略一致するようになっており、依然として取り出し開口領域8のみが開放された状態となる。したがって、収容部2Aに収容される収容物が一度にこぼれ落ちてくることはない。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、取り出し個数選択手段を構成する待機保持部の構成(収容物を保持させる機能を有する構成)や、収容体と蓋体に形成される開放位置段階規制手段の構成等については適宜変形することが可能である。また、本実施形態では、収容体がカードタイプについて説明したが、収容体の高さ方向が高くなった構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係るタブレットケースの一実施形態を示す図であり、全体構成を示す斜視図。
【図2】収容体の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図3】蓋体の構成を示す図であって、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図4】収容体に設けられた取り出し個数選択手段付近の要部拡大図であって、(a)は取り出し個数選択手段に収容物が存在しない状態の図、(b)は取り出し個数選択手段に収容物が存在する状態の図。
【図5】(a)及び(b)は、蓋体の裏面に形成される突起の形状を示す図。
【図6】第1の開放位置にあるタブレットケースを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図。
【図7】第2の開放位置にあるタブレットケースを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図。
【符号の説明】
【0039】
1 タブレットケース
2 収容体
8 取り出し開口領域
9 仕切り
12A,12B 第1、第2待機保持部(取り出し個数選択手段)
19 リブ(案内部)
20 蓋体
30 開放位置段階規制手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タブレット状の収容物を収容する収容体と、
前記収容体に対して相対的にスライド移動可能な蓋体と、
前記収容体と蓋体とに設けられ、蓋体を収容体に対して開方向にスライドした際、蓋体の開放位置を段階的に規制する開放位置段階規制手段と、
前記収容体に設けられ、前記蓋体がスライドして前記開放位置段階規制手段によって開放位置が規制された際にその開放部分において収容物の存在を許容する取り出し開口領域を形成する仕切りと、
前記開放位置段階規制手段と協働し、前記開放位置段階規制手段による規制によって選択された開放位置で、その選択された開放位置に対応する個数の収容物の取り出しを前記取り出し開口領域において可能にする取り出し個数選択手段と、
を有することを特徴とするタブレットケース。
【請求項2】
前記取り出し個数選択手段は、段階的に規制されるそれぞれの開放位置で収容物を個別に保持して待機させる待機保持部を有することを特徴とする請求項1に記載のタブレットケース。
【請求項3】
前記開放位置段階規制手段は、前記蓋体のスライド開放を第1の開放位置と第2の開放位置とに2段階で規制し、前記取り出し個数選択手段は、前記第1の開放位置で1個の収容物の取り出しを可能にするとともに、前記第2の開放位置で2個の収容物の取り出しを可能にすることを特徴とする請求項2に記載のタブレットケース。
【請求項4】
前記待機保持部は、前記第1の開放位置および第2の開放位置でそれぞれ収容物を1個ずつ保持することを特徴とする請求項3に記載のタブレットケース。
【請求項5】
前記収容体は、前記取り出し個数選択手段に向けて収容物を案内する案内部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のタブレットケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−143610(P2010−143610A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−322208(P2008−322208)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(598102546)南真化学工業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】