説明

タンデム式連続紙印刷装置およびそのエラーリカバリ方法

【課題】2台の印刷装置を接続して印刷を行うタンデム式連続紙印刷装置において、エラー発生時に、オペレータが容易にエラーリカバリできるタンデム式連続紙印刷装置を提供する。
【解決手段】前段の印刷装置である第1印刷装置11には、各ページにマーク印刷を行うマーク印刷手段12を備え、後段の印刷装置である第2印刷装置13には、前記マーク印刷の有無を検出するマーク検出手段14を備え、前記第1印刷装置、第2印刷装置、およびこれらの印刷装置間の用紙搬送装置15には、印刷用紙搬送のエラー発生位置を検出するエラー発生位置検出手段16を備え、前記第1および第2印刷装置の制御を行う印刷制御装置2には、各ページが用紙搬送経路のどの位置にあるかを管理するページ管理手段6と、リカバリ印刷を実行すべき印刷装置およびリカバリ印刷ページを決定するリカバリページ判定手段8とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンデム式連続紙印刷装置に係わり、さらに詳細には、タンデム式連続紙印刷装置のエラーリカバリ技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用紙ジャムなど印刷装置のエラーにより印刷が停止した場合に、エラー発生前後で同じページの二重印刷を避けるための技術として、タンデム式ではない単式の連続紙印刷装置に対しては、特許文献1に記載されているような方式があった。
【0003】
すなわち、用紙装填時の用紙先端からスタッカまでの距離と印刷による用紙移動距離とから用紙位置を算出し、スタッカに未到達のページを管理し、エラー発生後の印刷をスタッカに到達する直前のページから再開する方式である。
【0004】
【特許文献1】特許第2902442号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2台の印刷装置を接続して、例えば、一方の印刷装置で奇数ページの印刷を行い、他方の印刷装置で偶数ページの印刷を行うタンデム式連続紙印刷装置でエラーが発生し印刷が停止した場合には、エラーリカバリ方法は、単式の連続紙印刷装置の場合とは異なり、複雑な方法になる。これは、タンデム式連続紙印刷装置では、2台の印刷装置や、印刷装置間で用紙を搬送する用紙搬送装置など、構成要素となる装置数が増加するからである。構成要素となる装置数の増加に伴い、エラーが発生した位置を特定し、再印刷するページを特定し、この特定した再印刷ページを印刷する印刷装置を決定してリカバリ印刷を設定するなど、リカバリ処理において考慮すべき事項が増加し、リカバリ処理が容易でなくなる。
【0006】
このリカバリ処理を実行する具体的な手順を、タンデム式の両面印刷装置でエラーが発生した場合を例に挙げて説明する。タンデム式の両面印刷装置において、前段の印刷装置(第1印刷装置)で用紙表面に奇数ページを印刷、後段の印刷装置(第2印刷装置)で用紙裏面に偶数ページを印刷するとし、第2印刷装置でエラーが発生した場合について説明する。第2印刷装置でエラーが発生すると、オペレータは、印刷要求を取消し、第2印刷装置の手前で用紙を切り離し、第2印刷装置内の用紙を除去する。次に、オペレータは、この除去した用紙に印刷されている表面および裏面のページをそれぞれ特定し、それをリカバリページとする。そして、第2印刷装置に両面とも未印刷の用紙を装填し、表面のリカバリページの印刷データをホスト装置などの上位装置から送信し、第2印刷装置で表面の印刷を行う。印刷終了後、オペレータは、印刷した用紙を第2印刷装置から排出する。この排出した用紙を、スプライス装置を使って、先に第2印刷装置の手前で切り離した表面が印刷済みの用紙と繋ぎ合わせる。繋ぎ合せた用紙を第2印刷装置に装填し、裏面のリカバリページの印刷データを上位装置から送信し、第2印刷装置で裏面を印刷する。これで、除去したページを印刷し直し、第1印刷装置と第2印刷装置とで印刷ページの整合が図られた状態になるので、リカバリ処理が終了する。この後は、リカバリページより後のページの印刷データを上位装置から送信して、印刷を続行すればよい。
【0007】
しかし、この方式は、オペレータがリカバリ印刷するページを特定し、そのページの印刷データを上位装置から送信しなくてはならないなど、オペレータの負担が大きい。そのため、オペレータによるリカバリ処理の誤設定や誤印刷が生じる場合もあり、オペレータの負担がさらに増加したり、さらなる用紙の無駄が発生したりすることも考えられる。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、2台の印刷装置を接続して印刷を行うタンデム式連続紙印刷装置において、エラーが発生した場合に、エラー解除後のリカバリページの種々の設定態様に応じてリカバリページおよびリカバリ印刷を行うべき印刷装置を自動的に設定して、オペレータが容易にエラーリカバリすることが可能なタンデム式連続紙印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、基本的には次のように構成する。すなわち、タンデム式連続紙印刷装置において、前段の印刷装置である第1印刷装置には、各ページにマーク印刷を行うマーク印刷手段を備え、後段の印刷装置である第2印刷装置には、エラー解除時に前記マーク印刷の有無を検出するマーク印刷検出手段を備え、前記第1印刷装置、第2印刷装置、およびこれらの印刷装置間の用紙搬送装置には、印刷用紙搬送のエラー発生位置を検出するエラー発生位置検出手段を備え、前記第1および第2印刷装置の制御を行う印刷制御装置には、各ページが用紙搬送経路のどの位置にあるかを管理するページ管理手段と、エラー解除後に前記マーク印刷の有無およびエラー発生位置検出の情報に基づき、リカバリ印刷を前記第1および第2の印刷装置のいずれで実行すべきかおよびリカバリ印刷ページを決定するリカバリページ判定手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
例えば、前記リカバリページ判定手段は、エラー解除後に、マーク印刷の有無およびエラー発生位置から(1)エラー発生前に第1印刷装置で印刷を行っていたページのリカバリのための印刷と印刷後の排紙を第2印刷装置に指示する第1リカバリ態様と、(2)エラー発生前に第2印刷装置で印刷を行っていたページのリカバリのための印刷を第2印刷装置に指示する第2のリカバリ態様と、(3)エラーの発生していない印刷装置にリカバリのための印刷の継続を指示する第3のリカバリ態様とを適宜組み合わせたリカバリ態様を決定する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、タンデム式連続紙印刷装置でエラーが発生した場合に、オペレータは、用紙の排出、装填およびスプライスなどの簡単な作業でエラーを容易にリカバリすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18のブロック図である。タンデム式連続紙印刷装置18は、印刷制御装置2、第1印刷装置11、第2印刷装置13、用紙搬送装置15、およびスプライス装置17から構成される。前段の印刷装置である第1印刷装置11には、印刷用紙の各ページにマーク印刷を行うマーク印刷部12を備え、後段の印刷装置である第2印刷装置13には、エラー解除時に前記マーク印刷の有無を検出するマーク検出部14を備える。また、第1印刷装置11、第2印刷装置13、およびこれらの印刷装置間の用紙搬送装置16には、印刷用紙搬送のエラー発生位置を検出するエラー発生位置検出部をそれぞれ備える。このうち、印刷用紙搬送装置15のエラー発生位置検出部は、符号16で示し、その他は、図示省略する。
【0013】
印刷データは、上位装置であるホスト装置1で作成され、印刷処理命令と併せて印刷ジョブ情報として、タンデム式連続紙印刷装置18へ送信される。印刷制御装置2は、印刷ジョブ情報を受信して、印刷処理を開始する。印刷制御装置2の各部の機能を、以下に説明する。
【0014】
データ受信部3は、ホスト装置1から印刷データおよびページ情報を含む印刷ジョブ情報を受信し、展開部4へ印刷ジョブ情報を転送する。展開部4は、印刷ジョブ情報の印刷データをビットマップ展開し、このビットマップデータをページバッファ5にページごとに格納する。また、ページ管理部6にページ情報を渡す。
【0015】
ページ管理部6は、展開部4から渡されたページ情報に基づき、どのページをどの印刷装置で印刷するかを決定し、この印刷装置指定情報と共に印刷要求を出力制御部7に通知する。出力制御部7は、ページ管理部6からの通知に基づき、印刷するページのビットマップデータをページバッファ5から取得し、ページ管理部6が指定した印刷装置に印刷指示とビットマップデータ送信を行う。第1、第2の印刷装置は、指定に応じて、分担すべきページの印刷を実行する。出力制御部7は、印刷が完了すれば、完了したページをページ管理部6に通知する。また、第2印刷装置13のスタッカに達したページを印刷が完了したページとみなし、ページ管理部6に通知する。
【0016】
ページ管理部6は、出力制御部7から印刷が完了したページに関する通知を受け取ることで、各ページが用紙搬送経路のどの位置にあるかを管理することができる。例えば、1ページの用紙長が10インチだとすると、印刷開始後に3ページ分の印刷完了通知を第1印刷装置11から受信すれば、第1印刷装置11で印刷が終了した用紙の先頭位置は、第1印刷装置11の直後から30インチ先であることが分かる。あらかじめ、各印刷装置の用紙装填位置からスタッカまでの距離や、第1印刷装置11から第2印刷装置13までの距離など、位置管理に必要な情報を取得しておけば、どのページがどの位置にあるのかを管理することができる。
【0017】
また、第2印刷装置13のスタッカに達したページは、印刷が完了したページでありエラーが発生しても再印刷する必要がないので、ページ管理部6は、ページバッファ5から当該ページのビットマップデータを削除し、管理の対象から除外する。
【0018】
出力制御部7は、第1印刷装置11、第2印刷装置13、または用紙搬送装置15にエラーが発生したら、両印刷装置11、13に次ページ以降の印刷の中止を通知するとともに、リカバリページ判定部8およびリカバリ制御部9に、エラーが発生したこととそのエラー発生位置を通知する。
【0019】
さらに、出力制御部7は、リカバリ制御部9からリカバリ印刷要求の通知を受信する。通知されたページのビットマップデータをページバッファ5から取得して、リカバリ制御部9が指定した印刷装置に印刷指示とビットマップデータを送信する。これにより、リカバリ印刷が行われる。リカバリ印刷が完了したら、完了したページをリカバリ制御部9に通知する。
【0020】
リカバリページ判定部8は、出力制御部7からの印刷エラー発生およびその位置の通知を受信したら、ページ管理部6が管理している各ページの位置情報を参照し、リカバリページの決定に備える。エラーが解除されたら、エラー発生位置および用紙に印刷されたマークの有無に従い、リカバリを行うページを決定する。この用紙に印刷されたマークは、後述するように、第1印刷装置11内のマーク印刷部12で印刷し、第2印刷装置13内のマーク検出部14で検出する。
【0021】
リカバリ制御部9は、エラー発生後、出力制御部7が各印刷装置に発した印刷指示を保留し、後述するリカバリ処理終了後に印刷を再開する。エラー解除後、リカバリページ判定部8によって決定されたリカバリページを、前記マークの有無に従い、どちらの印刷装置で印刷するか決定する。そして、上述したように、この決定などを含むリカバリ印刷要求を出力制御部7に通知する。また、リカバリに際しオペレータに必要な情報を、操作部10に表示するよう要求する。
【0022】
操作部10は、オペレータとのインターフェースであり、エラーメッセージなどを表示してオペレータに通知したり、オペレータが排紙などのプリンタ操作をしたりするところである。
【0023】
第1印刷装置11は、出力制御部7の指示により印刷を行い、エラーが発生すれば出力制御部7に通知する。マーク印刷部12は、各ページの有効印刷領域の外側の特定の位置に、第1印刷装置11を通過した用紙であることを示すマークを印刷する。このマークの印刷は、第1印刷装置11で印刷した場合だけでなく、第1印刷装置11から第2印刷装置13への用紙装填時など、第1印刷装置11で用紙送りを行った場合にも印刷する。
【0024】
第2印刷装置13は、出力制御部7の指示により印刷を行い、エラーが発生すれば出力制御部7に通知する。マーク検出部14は、第2印刷装置13に搬送された用紙に対し、マーク印刷部12で印刷するマークの有無を検出し、検出結果をページ判定部8に通知する。マークの有無により、第2印刷装置13に搬送された用紙が第1印刷装置11を通ったかどうかが分かる。
【0025】
用紙搬送装置15は、第1印刷装置11から第2印刷装置13へ用紙を搬送する。エラー発生位置検出部16は、用紙搬送装置15でエラーが発生した時に、用紙搬送装置15内のエラー発生位置を出力制御部7に通知する。スプライス装置17は、ある用紙の終端と他の用紙の先端とを繋ぎ合わせる。
【0026】
以下、リカバリ処理について、タンデム式の両面印刷装置でエラーが発生した場合を例に挙げて説明する。本例では、次の3つの場合、すなわち、第2印刷装置13でエラーが発生した場合、用紙搬送装置15でエラーが発生した場合、および第1印刷装置11でエラーが発生した場合のそれぞれに対し、順に説明する。
【0027】
まず、第2印刷装置13でエラーが発生した場合について説明する。図2は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、後段の印刷装置である第2印刷装置13でエラーが発生した時の、リカバリ処理の流れを示す図である。
【0028】
第2印刷装置13でエラーが発生すると(Start)、第2印刷装置13は、出力制御部7にエラーが発生したことを通知する(S001)。出力制御部7は、第1印刷装置11に、印刷中のページより後のページの印刷の一時停止を指示し(S002)、リカバリページ判定部8およびリカバリ制御部9に第2印刷装置13でエラーが発生したことを通知する(S003)。リカバリ制御部9は、エラー通知を受け取ると、出力制御部7が発した印刷要求を保留する(S004)。また、リカバリ制御部9は、操作部10に、第2印刷装置13でエラーが発生したことの表示およびリカバリ方法の表示を要求する。操作部10は、エラー発生位置などのエラーメッセージおよびリカバリ方法を表示する(S005)。リカバリ方法は、下記(A)、(B)のいずれかの操作を実行してエラーを解除するというものであり、これを表示してオペレータに操作を指示する。
【0029】
(A)第2印刷装置13の手前(第1印刷装置11側)で用紙を切り離し、第2印刷装置13内の用紙を排出する。次に、両面とも未印刷の用紙を第2印刷装置13に装填する。
【0030】
(B)第1印刷装置11、第2印刷装置13および用紙搬送装置15内の全ての用紙を排出する。次に、両面とも未印刷の用紙を第1印刷装置11に装填し、第2印刷装置13まで搬送する。
【0031】
オペレータが操作部10の表示に従い、(A)、(B)いずれかの操作を実行してエラーを解除すると(S006)、第2印刷装置13内のマーク検出部14は、装填または搬送された用紙のマークの有無をリカバリページ判定部8およびリカバリ制御部9に通知する(S007)。リカバリページ判定部8は、マークの有無に応じて以下のようにオペレータの実行したリカバリ方法を判断する。マークがなければ、上記用紙は第1印刷装置11を通っていないので、操作部10に表示した2つのリカバリ方法のうちリカバリ方法(A)が実行されたと判断する。マークがあれば、上記用紙は第1印刷装置11を通ったので、リカバリ方法(B)が実行されたと判断する。リカバリページ判定部8は、判断したリカバリ方法に応じて、リカバリページを決定する(S008)。リカバリページの決定方法については、後述する。
【0032】
マークがない場合(S009-N)、リカバリ制御部9は、リカバリページ判定部8が決定したリカバリページのうち、第1印刷装置11で印刷したページを第2印刷装置13で再印刷するように、印刷要求を出力制御部7に通知する。出力制御部7は、通知されたページのビットマップデータをページバッファ5から取得し、第2印刷装置13に印刷を実行させる(S010)。印刷終了後、リカバリ制御部9は、操作部10にリカバリ方法(C)の表示を要求する。操作部10は、下記のリカバリ方法(C)を表示し、オペレータに操作を指示する(S011)。
【0033】
(C)印刷した用紙を第2印刷装置13から排出する。次に、排出した用紙の終端と、リカバリ方法(A)の実行時に切り離した用紙(第1印刷装置11で印刷済みの用紙)の先端とを、スプライス装置17で繋ぎ合わせる。繋ぎ合わせた用紙は、第2印刷装置13に装填する。
【0034】
第2印刷装置13に用紙が装填されると(S012)、リカバリ制御部9は、リカバリページ判定部8が決定したリカバリページのうち、第2印刷装置13で印刷したページを、第2印刷装置13で再印刷するように印刷要求を出力制御部7に通知する。出力制御部7は、通知されたページのビットマップデータをページバッファ5から取得し、第2印刷装置13に印刷を実行させる(S013)。印刷が終了すると、エラー発生以前の状態に復帰する。以上によりエラーリカバリは終了する(End)。リカバリ終了後、リカバリ制御部9は、保留していた印刷を再開するように出力制御部7に通知し、印刷を再開することができる。
【0035】
一方、マークがある場合は(S009-Y)、リカバリ制御部9は、リカバリページ判定部8が決定したリカバリページのうち、第1印刷装置11で印刷したページを第1印刷装置11で、第2印刷装置13で印刷したページを第2印刷装置13で、それぞれ印刷するように出力制御部7に通知する。出力制御部7は、通知されたページのビットマップデータをページバッファ5から取得し、両印刷装置11、13に印刷を実行させる(S014)。これにより、エラー発生以前の状態に復帰するので、エラーリカバリは終了する(End)。リカバリ終了後、リカバリ制御部9は、保留していた印刷を再開するように出力制御部7に通知し、印刷を再開することができる。
【0036】
ここで、後段の印刷装置である第2印刷装置13でエラーが発生した場合にリカバリページを決定する(S008)方法と、具体的なリカバリ処理方法について、例を挙げて説明する。図3は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、後段の印刷装置である第2印刷装置13でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例である。
【0037】
本例において、第1印刷装置11では奇数ページを用紙の表面に、第2印刷装置13では偶数ページを用紙の裏面に印刷するものとする。図中の数字はページ番号を示し、上段の図は用紙の表面、下段は用紙の裏面を示す。数字が白抜きのページは、第2印刷装置13のスタッカに達しページ管理部6の管理下にないページ、網点のページは印刷済みのページ、太枠のページは印刷中のページ、それ以外のページは未印刷のページであることを示す。
【0038】
本例では、第2印刷装置13でエラーが発生したとき、第1印刷装置11ではページ31を印刷中で、第2印刷装置13ではページ12を印刷中である。第2印刷装置13はエラー発生と同時に停止するが、第1印刷装置11はページ31まで印刷を行い、停止する。
【0039】
まず、オペレータがリカバリ方法(A)を実行した場合を説明する。オペレータは、ページ13と15の間を切り離し、第2印刷装置13内の用紙(ページ9〜14までの用紙)を排出する。次に、両面とも未印刷の用紙を第2印刷装置13に装填する。すると、第2印刷装置13内のマーク検出部14は、用紙にマークなしを検出する。このとき、リカバリページ判定部8は、ページ管理部6を参照し、第2印刷装置13内にある全ての印刷中および印刷済みのページをリカバリページと決定する。本例でのリカバリページは、9、11、13および10、12である。したがって、第2印刷装置13で、上記リカバリページのうち、まず第1印刷装置11で印刷したページ、すなわちページ9、11、13を再印刷する(S010)。この後、オペレータは、操作部10に表示(S011)されたリカバリ方法(C)に従い、ページ9、11、13を印刷した用紙を第2印刷装置13から排出する。排出したページ13の用紙の終端とページ15の用紙の先端とを、スプライス装置17で繋ぎ合わせる。繋ぎ合わせた用紙は、第2印刷装置13に装填する。以上のリカバリ方法(C)が実行され、第2印刷装置13に用紙が装填されると(S012)、上記リカバリページのうち今度は第2印刷装置13で印刷したページ、すなわちページ10、12を、それぞれページ9、11の裏面に、第2印刷装置13で再度印刷する(S013)。これにより、エラー発生以前の状態に復帰する(End)。リカバリ終了後は、第1印刷装置11ではページ33から、第2印刷装置13ではページ14から、それぞれ印刷を再開することができる。
【0040】
次に、オペレータがリカバリ方法(B)を実行した場合について説明する。オペレータは、第1印刷装置11、第2印刷装置13および用紙搬送装置15内の全ての用紙を排出する。次に、両面とも未印刷の用紙を第1印刷装置11に装填し、第2印刷装置13まで搬送する。第2印刷装置13に達した用紙は、マーク印刷部12でマークが印刷されているので、第2印刷装置13内のマーク検出部14は、マークありを検出する。このとき、リカバリページ判定部8は、ページ管理部6を参照し、第1印刷装置11、第2印刷装置13および用紙搬送装置15内にある全ての印刷中および印刷済みのページをリカバリページと決定する。本例でのリカバリページは、奇数ページではページ9〜31であり、偶数ページではページ10、12である。そこで、リカバリページのうち、奇数ページを第1印刷装置11で、偶数ページを第2印刷装置13でそれぞれ印刷する(S014)。ただし、用紙の両面に印刷されるページの整合を図るため、第1印刷装置11でページ9〜27を印刷中、すなわち裏面にページ10を印刷する用紙が第2印刷装置13に到達するまでの間、第2印刷装置13では印刷を行わず用紙送りをする制御が必要となる。以上により、リカバリ処理が終了する(End)。この後は、第1印刷装置11ではページ33から、第2印刷装置13ではページ14から、それぞれ印刷を再開することができる。
【0041】
ここからは、用紙搬送装置15でエラーが発生した場合について説明する。図4は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、用紙搬送装置15でエラーが発生した場合のリカバリ処理の流れを示す図である。
【0042】
用紙搬送装置15でエラーが発生すると(Start)、エラー発生位置検出部16は出力制御部7にエラー発生位置を通知する(S101)。出力制御部7は、第1印刷装置11および第2印刷装置13に次ページ以降の印刷の一時停止を指示し(S102)、リカバリページ判定部8およびリカバリ制御部9にエラー発生およびその位置を通知する(S103)。リカバリページ判定部8は、上記エラー通知を受け取ると、ページ管理部6を参照し、リカバリページを決定する(S104)。リカバリページの決定方法については、後述する。リカバリ制御部9は、上記エラー通知を受け取ると、操作部10にエラー発生位置およびリカバリ方法の表示を要求する。操作部10は、エラー発生位置などのエラーメッセージおよび下記のリカバリ方法(D)を表示し(S105)、これを実行してエラーを解除するようにオペレータに指示する。
【0043】
(D)エラー発生位置の前後で用紙を切取り、切取った用紙を除去する。
【0044】
オペレータが操作部10の表示に従いエラーを解除すると(S106)、リカバリ制御部9は、両印刷装置11、13に対する印刷再開要求を出力制御部7に通知する。出力制御部7が両印刷装置11、13に印刷再開を要求すると、両印刷装置11、13は印刷を再開する(S107)。このとき、出力制御部7は、通常の印刷と同様、両印刷装置11、13でページ単位の印刷が完了するごとに、完了したページをページ管理部6に通知する。やがて、用紙の終端が第2印刷装置13に到達し、第2印刷装置13は用紙なしを検出してエラーとなり、停止する(S108)。
【0045】
この用紙なしエラーに対するリカバリ処理は、リカバリページの決定方法を除いて、前述の第2印刷装置13でエラーが発生した場合のリカバリ処理(図2参照)に従えばよい。本処理でのリカバリページの決定方法(図2のS008に対応)は、後述する。
【0046】
ここで、用紙搬送装置15でエラーが発生した場合にリカバリページを決定する(S104)方法と、具体的なリカバリ処理方法について、例を挙げて説明する。図5は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、用紙搬送装置15でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例である。
【0047】
本例では、図3で示した例と同様に、第1印刷装置11ではページ31を印刷中で、第2印刷装置13ではページ12を印刷中に、エラーが発生している。エラー発生位置は、エラー発生位置検出部16が検出し、用紙搬送装置15の位置Aである。エラー発生後、第1印刷装置11はページ31まで、第2印刷装置13はページ12まで印刷を行い、一時停止する。このとき、リカバリページ判定部8は、ページ管理部6を参照し、用紙搬送装置15内でエラーが発生した位置上にあった印刷済みのページをリカバリページと決定する(S104)。本例でのリカバリページは、用紙搬送装置15の位置A上にあった表面の奇数ページ23、25、27で、裏面の偶数ページは該当なしである。
【0048】
オペレータは、リカバリ方法(D)に従い、ページ21と23の間、およびページ27と29の間を切り離し、切取った用紙(ページ23、25、27を印刷した用紙)を除去してエラーを解除する。エラーが解除されると(S106)、第1印刷装置11および第2印刷装置13の印刷が再開する(S107)。第2印刷装置13は、ページ14〜22の偶数ページ分5ページを印刷したところで用紙なしになるので、エラーが発生して停止する(S108)。第1印刷装置11では、同様に奇数ページ5ページ分を印刷するので、ページ33〜41まで印刷して停止する。このときの各ページ位置を図6に示す。ただし、印刷済みのページ23、25、27および未印刷のページ24、26、28に対する用紙は除去されているので、図示していない。
【0049】
第2印刷装置13は、図6の状態で用紙なしエラーが発生して停止しているが、このエラーに対するリカバリ処理は、前述したように、第2印刷装置13でエラーが発生した時のリカバリ処理(図2参照)に従う。ただし、リカバリページの決定方法(図2のS008)については、以下に述べる方法を用いる。
【0050】
この用紙なしエラーをリカバリ処理する場合のリカバリページの決定方法は、リカバリ処理(図2に示した、第2印刷装置13でエラーが発生した時のリカバリ処理と同じ処理)を実行中に、第2印刷装置13内のマーク検出部14で検出するマークの有無、すなわちオペレータが前述のリカバリ方法(A)、(B)のうちどちらを実行したかにより異なる。
【0051】
マークなしを検出した場合、すなわちオペレータがリカバリ方法(A)を実行した場合、前述した、用紙搬送装置15でエラー発生時にリカバリページ判定部8がリカバリページと決定したページを、リカバリページと決定する。このリカバリページを、第2印刷装置13で再度印刷する。本例でのリカバリページは、前述のようにページ23、25、27であるので、リカバリ処理において、ページ23、25、27を第2印刷装置13で再度印刷する。リカバリ処理終了後は、第1印刷装置11ではページ43から、第2印刷装置13ではページ24から、それぞれ印刷を再開することができる。
【0052】
一方、マーク検出部14でマークありを検出した場合、すなわちオペレータがリカバリ方法(B)を実行した場合は、前述の第2印刷装置13でエラーが発生した場合と同様の方法でリカバリページを決定する。つまり、リカバリページ判定部8は、ページ管理部6を参照し、第1印刷装置11、第2印刷装置13および用紙搬送装置15内にある全ての印刷中および印刷済みのページ(除去したページを含む)をリカバリページと決定する。本例でのリカバリページは、奇数ページはページ23〜41、偶数ページは該当なしである。このリカバリページを、奇数ページは第1印刷装置11、偶数ページは第2印刷装置13でそれぞれ印刷すると、リカバリ処理は終了する。ただし、用紙の両面に印刷されるページの整合を図るため、第1印刷装置11でページ23〜41を印刷中、すなわち裏面にページ24を印刷する用紙が第2印刷装置13に到達するまでの間、第2印刷装置13では印刷を行わず用紙送りをする制御が必要となる。リカバリ処理終了後は、第1印刷装置11ではページ43から、第2印刷装置13ではページ24から、それぞれ印刷を再開することができる。
【0053】
最後に、ここからは、第1印刷装置11でエラーが発生した場合について説明する。図7は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、前段の印刷装置である第1印刷装置11でエラーが発生した時の、リカバリ処理の流れを示す図である。
【0054】
第1印刷装置11でエラーが発生すると(Start)、第1印刷装置11は、出力制御部7にエラーが発生したことを通知する(S201)。出力制御部7は、第2印刷装置13に次ページ以降の印刷の一時停止を指示し(S202)、リカバリ制御部9に第1印刷装置11でエラーが発生したことを通知する(S203)。リカバリ制御部9は、操作部10に、第1印刷装置11でエラーが発生したことの表示およびリカバリ方法の表示を要求する。操作部10は、エラー発生位置などのエラーメッセージおよび下記のリカバリ方法(E)を表示し(S204)、これを実行してエラーを解除するようにオペレータに指示する。
【0055】
(E)第1印刷装置11内部の前後で用紙を切取り、切取った第1印刷装置11内の用紙を排出する。
【0056】
オペレータが操作部10の表示に従いエラーを解除すると(S205)、リカバリ制御部9は、第2印刷装置13に対する印刷再開要求を出力制御部7に通知する。出力制御部7が第2印刷装置13に印刷再開を要求すると、第2印刷装置13は印刷を再開する(S206)。このとき、出力制御部7は、通常の印刷と同様、第2印刷装置13でページ単位の印刷が完了するごとに、完了したページをページ管理部6に通知する。やがて、用紙の終端まで印刷を行うと、第2印刷装置13は用紙なしを検出してエラーとなり、停止する(S207)。
【0057】
この用紙なしエラーに対するリカバリ処理は、オペレータに指示するリカバリ方法およびリカバリページの決定方法を除いて、前述の第2印刷装置13でエラーが発生した時のリカバリ処理(図2参照)に従えばよい。本処理におけるオペレータに指示するリカバリ方法(図2のS005に対応)は、次のリカバリ方法(F)であり、これを操作部10に表示する。
【0058】
(F)両面とも未印刷の用紙を第1印刷装置11に装填し、第2印刷装置13まで搬送する。
【0059】
また、本処理におけるリカバリページの決定方法(図2のS008に対応)と、具体的なリカバリ処理方法については、以下に例を挙げて説明する。
【0060】
図8は、本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、前段の印刷装置である第1印刷装置11でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例である。本例では、図3で示した例と同様に、第1印刷装置11ではページ31を印刷中で、第2印刷装置13ではページ12を印刷中に、第1印刷装置11でエラーが発生している。このとき、第1印刷装置11はエラー発生と同時に停止するが、第2印刷装置13はページ12まで印刷を行い一時停止する。オペレータは、第1印刷装置11内部の直後であるページ25と27の間、および第1印刷装置11内部の直前であるページ31と33の間を切り離し、切取った用紙(ページ27、29、31を印刷した用紙)を除去してエラーを解除する。エラーが解除されると、第2印刷装置13の印刷が再開する。第2印刷装置13は、ページ26までを印刷したところで用紙なしになるので、エラーが発生して停止する。
【0061】
この第2印刷装置13の用紙なしエラーをリカバリ処理する場合において、リカバリページの決定方法(図2のS008に対応)は、次のようになる。リカバリページ判定部8は、ページ管理部6を参照し、第1印刷装置11および用紙搬送装置15内にある全ての印刷中および印刷済みのページ(除去したページを含む)をリカバリページと決定する。本例でのリカバリページは、奇数ページではページ27、29、31であり、偶数ページは該当なしである。
【0062】
したがって、第2印刷装置13の用紙なしエラーをリカバリ処理するには、まず、操作部10に表示したリカバリ方法(F)に従い、オペレータが両面とも未印刷の用紙を第1印刷装置11に装填する。用紙が第2印刷装置13に到達すると、マーク検出部14は、マークありを検出する。そして、上記リカバリページを、奇数ページは第1印刷装置11、偶数ページは第2印刷装置13でそれぞれ印刷する。以上により、リカバリ処理は終了する。
【0063】
リカバリ処理終了後は、第1印刷装置11ではページ33から、第2印刷装置13ではページ28から、それぞれ印刷を再開する。ただし、リカバリ処理での印刷およびリカバリ処理後に再開した印刷において、用紙の両面に印刷されるページの整合を図るため、第1印刷装置11でページ27〜45を印刷中、すなわち裏面にページ28を印刷する用紙が第2印刷装置13に到達するまでの間、第2印刷装置13では印刷を行わずに用紙送りをする制御が必要となる。
【0064】
以上の例で述べたように、本発明によれば、エラーリカバリ処理においてオペレータの負担を減らすことができる。また、リカバリページおよびリカバリページを印刷する装置を自動的に特定するので、オペレータによる誤設定や誤印刷を防止することができる。したがって、リカバリ処理の誤設定や誤印刷による、オペレータのさらなる負担の増加を防止すると同時に、用紙の無駄を最小限に止めることができる。
【0065】
なお、以上の実施例では、いずれもタンデム式の両面印刷装置でエラーが発生した場合を例に挙げて説明してきたが、本発明は、両面印刷を行う装置だけに限られるものではない。例えば、2色印刷を行うタンデム式連続紙印刷装置で、第1印刷装置と第2印刷装置とで異なる色を印刷する場合などにも、本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、タンデム式連続紙印刷装置において、金券など高価な印刷用紙を使用する場合や、2台の印刷装置の距離が離れている場合などに有効である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18のブロック図。
【図2】本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、後段の印刷装置である第2印刷装置13でエラーが発生した時の、リカバリ処理の流れを示す図。
【図3】後段の印刷装置である第2印刷装置13でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例。
【図4】本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、用紙搬送装置15でエラーが発生した時の、リカバリ処理の流れを示す図。
【図5】用紙搬送装置15でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例。
【図6】図5に示すエラーのリカバリ処理後、第2印刷装置13で用紙なしエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図。
【図7】本発明によるタンデム式連続紙印刷装置18において、前段の印刷装置である第1印刷装置11でエラーが発生した時の、リカバリ処理の流れを示す図。
【図8】前段の印刷装置である第1印刷装置11でエラーが発生した時の、各ページ位置を示す図の一例。
【符号の説明】
【0068】
1…ホスト装置、2…印刷制御装置、3…データ受信部、4…展開部、5…ページバッファ、6…ページ管理部、7…出力制御部、8…リカバリページ判定部、9…リカバリ制御部、10…操作部、11…第1印刷装置、12…マーク印刷部、13…第2印刷装置、14…マーク検出部、15…用紙搬送装置、16…エラー発生位置検出部、17…スプライス装置、18…タンデム式連続紙印刷装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンデム式連続紙印刷装置において、
前段の印刷装置である第1印刷装置には、各ページにマーク印刷を行うマーク印刷手段を備え、後段の印刷装置である第2印刷装置には、エラー解除時に前記マーク印刷の有無を検出するマーク印刷検出手段を備え、
前記第1印刷装置、第2印刷装置、およびこれらの印刷装置間の用紙搬送装置には、印刷用紙搬送のエラー発生位置を検出するエラー発生位置検出手段を備え、
前記第1および第2印刷装置の制御を行う印刷制御装置には、各ページが用紙搬送経路のどの位置にあるかを管理するページ管理手段と、エラー解除後に前記マーク印刷の有無およびエラー発生位置検出の情報に基づき、リカバリ印刷を前記第1および第2の印刷装置のいずれで実行すべきかおよびリカバリ印刷ページを決定するリカバリページ判定手段とを備えていることを特徴とするタンデム式連続紙印刷装置。
【請求項2】
請求項1記載のタンデム式連続紙印刷装置において、
前記印刷制御装置には、前記エラー発生位置検出手段が印刷紙搬送のエラー発生位置を検出すると、オペレータにエラー発生位置およびリカバリの方法を表示する操作部を有しているタンデム式連続紙印刷装置。
【請求項3】
請求項1記載のタンデム式連続紙印刷装置において、
前記リカバリページ判定手段は、エラー解除後に、マーク印刷の有無およびエラー発生位置から(1)エラー発生前に第1印刷装置で印刷を行っていたページのリカバリのための印刷と印刷後の排紙を第2印刷装置に指示する第1リカバリ態様と、(2)エラー発生前に第2印刷装置で印刷を行っていたページのリカバリのための印刷を第2印刷装置に指示する第2のリカバリ態様と、(3)エラーの発生していない印刷装置にリカバリのための印刷の継続を指示する第3のリカバリ態様とを適宜組み合わせたリカバリ態様を決定するタンデム式連続印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−51096(P2009−51096A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220080(P2007−220080)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】