タンパーエビデント再封かん可能クロージャ
【課題】容器の開口を形成するタンパーエビデントクロージャを含む食品用容器を提供すること。
【解決手段】このクロージャは、容器の上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層を含む。この封かん層は、封かん層を引っ張ることによって容器からはく離することができ、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再封かんすることができる。このタンパーエビデント特徴は、開口に隣接し、封かん層によって覆われた上面の一部分を含み、この部分は、容器の開口から離隔した位置から、容器の開口に向かって延び、容器の開口のところで止まる。封かん層が初めて引っ張られた後に、タンパーエビデント特徴の一部分が容器内へ落下し、それによって、容器が以前に開かれたことを指示する。
【解決手段】このクロージャは、容器の上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層を含む。この封かん層は、封かん層を引っ張ることによって容器からはく離することができ、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再封かんすることができる。このタンパーエビデント特徴は、開口に隣接し、封かん層によって覆われた上面の一部分を含み、この部分は、容器の開口から離隔した位置から、容器の開口に向かって延び、容器の開口のところで止まる。封かん層が初めて引っ張られた後に、タンパーエビデント特徴の一部分が容器内へ落下し、それによって、容器が以前に開かれたことを指示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、物品を貯蔵するためのパッケージに関し、詳細には、該パッケージ用のタンパーエビデント再封かん可能クロージャ(tamper−evident resealable closure)に関する。
【背景技術】
【0002】
クッキーやその他のスナックなどの食品用の一部の容器は一般に、外包装材によって取り囲まれたフレームを含む。このフレームは、食品を保持し、食品の損傷を防ぐトレーの働きをする。通常、容器の内容物には、包装材の一端を開き、その内部からトレーを引き出し、トレーから食品を取り出すことによってアクセスする。いったん開封した後に包装材を再び閉じる操作は一般に、端を折るかまたは丸め、その端にクリップをして、包装材を閉じられた状態に保つことを含む。
【0003】
食品容器分野における最近の1つの進歩は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1に開示された再封かん可能容器を含む。特許文献1は、アクセス開口を有する容器の上面を形成する包装材を開示している。この上面の開口の周囲に封かん層が接着によって封かんされる。この封かん層は、タブを引っ張ることによって容器からはく離することができ、封かん層が上面の平らな位置まで動かされたときに、開口を封かんするために、この上面層に対して再封かんすることができる。
【0004】
他の食品は、いくつかのタイプのふた材料を使用して上面に封かんされた熱成形トレーなどのプラスチックトレーの中に包装される。従来のトレーを覆うために従来のいくつかのふた材料が使用可能である。ふた材料は、金属箔、柔軟なプラスチックラップまたは硬質プラスチックとすることができる。熱成形トレーを覆うためのふた材料の最近の1つの進歩が、特許文献1の封かん層と同様の封かん層で再封かん可能な開口を含む(参照によって本明細書に組み込まれる)特許文献2に提供されている。
【0005】
包装分野では、パッケージが以前に開封されたかどうか、またはパッケージの完全性が危険にさらされたかどうかを指示するために、さまざまな方法が使用された。例えば、特許文献3に示された湿った組織用の従来の1つの配布バッグでは、封かん領域にインク層を有し、パッケージが以前に開封されたことを指示するインク印(ink indicia)を封かん領域に残す封かんラベルによって、タンパーエビデンス(tamper evidence)が提供される。
【0006】
参照によって本明細書に組み込まれる特許文献4に示された別の容器では、封かん層が以前に容器から取り外されたかどうかを指示するさまざまな追加の方法が示されている。開示された1つのタンパーエビデント指示手段は、封かん層の下の容器の開口の周囲の領域として画定された封かん領域内において開口に隣接して延びるダイカットされた(die−cut)細長いストリップの使用である。従来の細長いストリップの使用の1つの限界は、封かん層が引っ張られたときに細長いストリップに隣接した包装材が裂ける可能性があり、したがって容器の上面の完全性を危険にさらすことである。
【0007】
【特許文献1】米国特許第6918532号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/193613号明細書
【特許文献3】米国特許第6428867号明細書
【特許文献4】米国特許出願第11/029651号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
当技術分野では、改良された新規のタンパーエビデント指示手段を含む再封かん可能な容器であって、好ましくは食品アイテムを収容するのに適した再封かん可能容器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は一般に、フラップ(flap)または細長いストリップの形態のタンパーエビデント特徴を有する再封かん可能なクロージャに関し、このタンパーエビデント特徴は、クロージャによって覆われた開口のところで終わり、容器が初めて開封された後に、容器内に落下する。
【0010】
本発明は、一形態において、第1のフィルム層と、第1のフィルム層内に形成された第1の引裂き線および第2の引裂き線とを含むタンパーエビデント再封かん可能クロージャを含む。第1の引裂き線は、第1の引裂き線に沿って第1のフィルム層から分離されたときに第1のフィルム層を貫通するアクセス開口を提供する第1のパネルセクションを画定する。第2の引裂き線は、第1の引裂き線から離隔された位置から、第1の引裂き線のところで止まる位置まで延び、第2のパネルセクションが第2の引裂き線に沿って第1のフィルム層から分離されたときにクロージャの最初の開封を指示する第2のパネルセクションを画定する。第1のフィルム層上に第2のフィルム層が配置され、第1および第2のパネルセクションを覆う。第2のフィルム層は、第1のパネルセクションが第1のフィルム層から分離されて、アクセス開口を露出させ、第2のパネルセクションが第1および第2のフィルム層から分離されて、第2のフィルム層が第1のフィルム層から取り外された後にクロージャが開封されたことを指示する視覚的指示を提供するように、第2のフィルム層をはく離可能に接着する接着層を含む。
【0011】
本発明の他の形態では、タンパーエビデントクロージャが、容器の上面を形成する包装材を含み、上面は、容器内へのアクセス開口を有する。上面の開口の周囲に、封かん層が接着によって封かんされる。この封かん層は、封かん層をはく離方向に引っ張ることによって上面からはく離することができ、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再び閉じることができる。アクセス開口と容器の隣接する縁との間の封かん領域に、包装材の切れ込みが配置され、封かん層は上面に接着によって封かんされている。この切れ込みは、開口から離隔した第1の端部と、開口のところで止まる第2の端部とを有し、はく離方向に、開口から離隔した位置から開口まで延びる。
【0012】
本発明の他の実施形態では、この切れ込みが細長いストリップを形成する。他の代替実施形態では、包装材が、開口から離隔した1つの端部と開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために開口から離隔した位置から延び、前記開口のところで止まる、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含む。
【0013】
本発明は、他の形態において、容器の食品内容物への手でのアクセスを提供するためのアクセス開口を有する上面を有する容器を形成する包装材を含む、タンパーエビデント食品容器に関する。上面の開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層が提供される。この封かん層は、封かん層がはく離方向に引っ張られたときにはく離可能であり、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再び閉じることができる。包装材内に、アクセス開口と容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された切れ込みが提供され、この封かん層は上面に接着によって封かんされている。この切れ込みは、開口から離隔した第1の端部と、開口のところで止まる第2の端部とを有し、開口から離隔した位置からはく離方向に延び、開口のところで止まる。
【0014】
本発明の他の特徴および利点は、以下に示す現時点における本発明の好ましい実施形態の詳細な説明に示されており、または該説明から明白である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、図面、具体的には図1〜9を参照すると、タンパーエビデント特徴を含むクロージャ11を有するパッケージ10が示されている。パッケージ10は、上面14、側面16およびクリンピング処理された(crimped)端部18、19からなる第1の層12を形成した外包装材を含む。第1のフィルム層12は、パッケージ10内に収容される食品アイテムなどの所望の製品を受け取る内部空間ないし入れ物を画定するように切断され、折られ、または他の方法で処理されたポリマーフィルムまたは他の柔軟な材料から形成される。パッケージ10は、クッキー、クラッカー、キャンディ他の食品を貯蔵、配布する目的に使用することができる。フィルム層12は、パッケージ10の内容物を識別するための絵図またはその他の印を含むことができる。
【0016】
クロージャ11は、第1のフィルム層12上に直接に形成され、第1のフィルム層12は、第1のフィルム層12内に形成された第1の引裂き線20を含む。第1の引裂き線20は、それによってパッケージ10の内容物にアクセスすることができる開口24(図4)を露出させるために引裂き線20に沿って第1のフィルム層12から分離することができる第1のパネル22を画定する。第1の引裂き線20は、完全なまたは一周した直線の形状を有し、あるいは、引裂き線20は3辺だけを含み、それによって第1のパネル22は一端で第1のフィルム層12に永久に取り付けられ、したがってその一端は切れていない。
【0017】
クロージャ11はさらに、第1のフィルム層12内に第1の引裂き線20に隣接して形成された切れ込みとして、少なくとも1本の第2の引裂き線40を含む。第2の引裂き線40は、第2の引裂き線40によって形成された第2のパネルセクション42を生み出し、第2のパネルセクション42は、パッケージ10のタブ30に近いパネル42の端44に沿って第1のフィルム層12と一体につながったままである。第2の引裂き線40は、第1の引裂き線20によって画定された開口24から離隔した位置から、第1のダイカット(die cut)20まで連続して延びる全体に三日月形の形状を有する。その結果、はく離方向32に見たときに、第2のダイカット40は、第1のダイカット20から離隔した位置から、ダイカット20まで延びている。
【0018】
クロージャ11は、第1のフィルム層12上のパッケージ10の上面14に配置された封かん層26などの、封かんラベルの形態の第2のフィルム層を含む。封かん層26は、第1の引裂き線20の周縁を越えて、開口24に隣接した封かん領域に沿って延び、それによって第1のパネルセクション22および第2のパネル42を覆う。
【0019】
第1のフィルム層12に第2のフィルム層26をはく離可能に固定することができるように、第1のフィルム層12に面した第2のフィルム層26の面は接着剤28でコーティングされる(図3〜5参照)。第1のフィルム層12から封かん層26を剥がして、パッケージ10を開くことができるように、封かん層26は、接着剤28でコーティングされていないタブ30または他の把持特徴を備える。
【0020】
封かん層26は、タブ30の反対側の周縁に沿って封かん層26を貫通して形成された一連の波形ダイカット34として、図1、2aおよび2bに示されたヒンジ(hinge)部分33を含むことができる。波形ダイカット34は、封かん層26が剥がされたときに、封かん層26の縁を、第1のフィルム層12に接着によって固定された状態に保つのに役立ち、また、パッケージ10の内容物へのアクセスを容易にするために、封かん層26をアクセス開口24から遠ざけることを可能にする。本明細書では、このヒンジ部分を、一連の波形ダイカット34を含むとして示し、説明したが、ヒンジ部分33は、ヒンジを画定する折り線、または封かん層26を第1のフィルム層12にヒンジ式に結合するのに適した他の構成を含むことができることを認識されたい。
【0021】
図3および4に示されているように、パッケージ10を開くため、矢印32(図1、2および4)によって指示されたはく離方向に封かん層26が剥がされたとき、第1のパネルセクション22は、第1の引裂き線20に沿って第1のフィルム層12から分離され、封かん層26には接着されたままである。パッケージ10の内容物にアクセスした後、パッケージ10を再封かんしたいときには、図5に示されているように、第1のフィルム層12のそのほぼ最初の位置に、封かん層26を再び貼り付けることができる。封かん層26は、第1のパネルセクション22の周縁を越えて延びるため、封かん層26の表面に配置された接着剤26は、第1のパネルセクション22がアクセス開口24を覆って配置されるように、パッケージ10を再封かんすることを容易にする。
【0022】
第1のパネルセクション22を初めて分離するために、封かん層26が第1の層12から剥がされると、第1のフィルム層12から、第2のパネルセクション42の一部分が分離されるが、一体につながった第2のパネル42の部分44が、第2のパネル42が、第1のフィルム層12から完全には分離されないことを保証する。したがって、第2のフィルム層26が方向32に初めて剥がされたときに、第2のパネル42は、第1のフィルム層12に取り付けられたままであり、最終的に、第2のパネル42は、接着剤がコーティングされた第2のフィルム層26から分離される。図9の概略図を参照すると、封かん層26が初めて引っ張られたときに、第1の引裂き線20は、一連の矢印52によって指示されているように次々と裂け、第2の引裂き線40は、第2の引裂き線40が第1の引裂き線20のところで終わるまで、矢印50によって指示されているように次々と裂ける。
【0023】
第2のダイカットを第1のダイカットのところまで延ばし、そこで止める利点は、それぞれの第2の部分に加えられた残留接着力が、第1のダイカット、したがって容器の開口に導かれ、そのために、この力が第1の層に沿って延びて、パッケージを引き裂き、かつ/またはパッケージの完全性を潜在的に危うくすることがない点である。
【0024】
第1の層12の材料は、第2のパネルセクション42が第1のフィルム層12および封かん層26から分離されたときに、第2のパネルセクション42が、図2b、4および7に示されているように、上面14から遠ざかる方向に、パッケージ10の内部へ移動するように形成される。それ以降、第2のパネルセクション42は、パッケージ10を再び閉じるために封かん層26が第1のフィルム層12に対して再封かんされたときでも、パッケージ10の最初の開封を指示する視覚的指示を提供する。具体的には、第2のパネルセクション42は、端44が、第1のフィルム層12とつながったままであり、一方、第2のパネル42の残りの部分は、図2b、4、5、7および8に示されているように、パッケージ10の中へ下向きに延びて、パッケージ10を見たときに視覚的に検出可能な空領域46を生み出す。
【0025】
図1〜8は、パッケージの外側全体を覆う第1の層12を形成する外包装材を示し、説明するが、第1の層12は、特許文献2に開示されたパッケージなど、再封かん可能な開口を有するパッケージの上面だけを形成することができ、したがって、クロージャ11は、熱成形トレーの上面を覆うふた材料として第1の封かん層を有する熱成形トレーを覆うクロージャを形成することができる。
【0026】
第1のフィルム層12は、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロハン、またはパッケージ包装材を形成するのに適した他のポリマー材料から形成することができる。同様に、封かん層26は、ポリプロピレン、ポリエチレン、または前述のように第1のフィルム層12に接着することができる選択的にはく離可能で再封かん可能なカバーを形成するのに適した他のポリマー材料から形成することができる。
【0027】
次に、図10aおよび10bを参照すると、パッケージ110が、パッケージ10のクロージャと同様のクロージャ111を含む。パッケージ110は、パッケージ10とは異なり、第1の封かん層112内に、第2のダイカット140に平行な第3のダイカット141が形成されていて、それによって、はく離方向132に見たときに、第1のダイカット120から離隔したタブ130の近くの部分144から、第1のダイカット120まで延びる全体に細長いストリップの形態の第2のパネル142を画定する。パッケージ10と同様に、上面114に封かんされた封かん層126を第1の層112からはく離し、第1のパネル122を第1の層112から分離するタブ130を引っ張り、それによって開口(図示せず)を露出させることによって、パッケージ110内にアクセスすることができる。さらに、方向132に封かん層126が引っ張られると、第2のパネル142は、第1の外層112に永久に取り付けられた部分144を除く全ての辺が、第1の外層112から分離される。図1〜9の実施形態と同様に、外側の切れ込みは、図10aおよび10bに示されているように、内側に曲がり線120のところで終わる線に沿って裂ける。この実施形態では、内側の切れ込み141も内側に曲がり、線120のところで終わる。その結果、第2の部分142は、封かん層126の接着剤および上面114から分離し、図10bに示されているように、パッケージ110内へ落下する。
【0028】
以上から、本発明のクロージャの本発明のタンパーエビデント特徴が、従来のタンパーエビデント特徴に優る利点を提供することが当業者には明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に基づく例示的なクロージャを含むパッケージの透視図である。
【図2a】初めて開封される前のパッケージを示す、図1に示されたクロージャの拡大平面図である。
【図2b】本発明に従ってパッケージが開かれ、続いて再封かんされた後の、図2aと同じクロージャを示す図である。
【図3】線3−3に沿って切った図2aのクロージャの断面図である。
【図4】クロージャの最初の開封を示す、図3のクロージャの断面図である。
【図5】最初の開封後に再封かんされたクロージャの形状を示す、図3のクロージャの断面図である。
【図6】線6−6に沿って切った図2aのクロージャの拡大断面図である。
【図7】線7−7に沿って切った図2bのクロージャの断面図である。
【図8】クロージャの再封かんされた状態を示す、図6および7のクロージャの断面図である。
【図9】本発明に基づく図1のパッケージからのタンパーエビデント特徴の分離を示す概略図である。
【図10a】クロージャを初めて開封する前の、本発明の他の態様に基づく他のクロージャを含むパッケージを示す平面図である。
【図10b】クロージャが以前に開封され、再封かんされた後の、図10aに示された同じクロージャを示す図である。
【符号の説明】
【0030】
10 パッケージ
11,111 クロージャ
12,112 第1のフィルム層
20,120 第1のダイカット(引裂き線)
22,122 第1のパネルセクション
24 開口
26,126 封かん層
30,130 タブ
34 波形ダイカット
40,140 第2のダイカット
42,142 第2のパネルセクション
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、物品を貯蔵するためのパッケージに関し、詳細には、該パッケージ用のタンパーエビデント再封かん可能クロージャ(tamper−evident resealable closure)に関する。
【背景技術】
【0002】
クッキーやその他のスナックなどの食品用の一部の容器は一般に、外包装材によって取り囲まれたフレームを含む。このフレームは、食品を保持し、食品の損傷を防ぐトレーの働きをする。通常、容器の内容物には、包装材の一端を開き、その内部からトレーを引き出し、トレーから食品を取り出すことによってアクセスする。いったん開封した後に包装材を再び閉じる操作は一般に、端を折るかまたは丸め、その端にクリップをして、包装材を閉じられた状態に保つことを含む。
【0003】
食品容器分野における最近の1つの進歩は、参照によって本明細書に組み込まれる特許文献1に開示された再封かん可能容器を含む。特許文献1は、アクセス開口を有する容器の上面を形成する包装材を開示している。この上面の開口の周囲に封かん層が接着によって封かんされる。この封かん層は、タブを引っ張ることによって容器からはく離することができ、封かん層が上面の平らな位置まで動かされたときに、開口を封かんするために、この上面層に対して再封かんすることができる。
【0004】
他の食品は、いくつかのタイプのふた材料を使用して上面に封かんされた熱成形トレーなどのプラスチックトレーの中に包装される。従来のトレーを覆うために従来のいくつかのふた材料が使用可能である。ふた材料は、金属箔、柔軟なプラスチックラップまたは硬質プラスチックとすることができる。熱成形トレーを覆うためのふた材料の最近の1つの進歩が、特許文献1の封かん層と同様の封かん層で再封かん可能な開口を含む(参照によって本明細書に組み込まれる)特許文献2に提供されている。
【0005】
包装分野では、パッケージが以前に開封されたかどうか、またはパッケージの完全性が危険にさらされたかどうかを指示するために、さまざまな方法が使用された。例えば、特許文献3に示された湿った組織用の従来の1つの配布バッグでは、封かん領域にインク層を有し、パッケージが以前に開封されたことを指示するインク印(ink indicia)を封かん領域に残す封かんラベルによって、タンパーエビデンス(tamper evidence)が提供される。
【0006】
参照によって本明細書に組み込まれる特許文献4に示された別の容器では、封かん層が以前に容器から取り外されたかどうかを指示するさまざまな追加の方法が示されている。開示された1つのタンパーエビデント指示手段は、封かん層の下の容器の開口の周囲の領域として画定された封かん領域内において開口に隣接して延びるダイカットされた(die−cut)細長いストリップの使用である。従来の細長いストリップの使用の1つの限界は、封かん層が引っ張られたときに細長いストリップに隣接した包装材が裂ける可能性があり、したがって容器の上面の完全性を危険にさらすことである。
【0007】
【特許文献1】米国特許第6918532号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/193613号明細書
【特許文献3】米国特許第6428867号明細書
【特許文献4】米国特許出願第11/029651号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
当技術分野では、改良された新規のタンパーエビデント指示手段を含む再封かん可能な容器であって、好ましくは食品アイテムを収容するのに適した再封かん可能容器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は一般に、フラップ(flap)または細長いストリップの形態のタンパーエビデント特徴を有する再封かん可能なクロージャに関し、このタンパーエビデント特徴は、クロージャによって覆われた開口のところで終わり、容器が初めて開封された後に、容器内に落下する。
【0010】
本発明は、一形態において、第1のフィルム層と、第1のフィルム層内に形成された第1の引裂き線および第2の引裂き線とを含むタンパーエビデント再封かん可能クロージャを含む。第1の引裂き線は、第1の引裂き線に沿って第1のフィルム層から分離されたときに第1のフィルム層を貫通するアクセス開口を提供する第1のパネルセクションを画定する。第2の引裂き線は、第1の引裂き線から離隔された位置から、第1の引裂き線のところで止まる位置まで延び、第2のパネルセクションが第2の引裂き線に沿って第1のフィルム層から分離されたときにクロージャの最初の開封を指示する第2のパネルセクションを画定する。第1のフィルム層上に第2のフィルム層が配置され、第1および第2のパネルセクションを覆う。第2のフィルム層は、第1のパネルセクションが第1のフィルム層から分離されて、アクセス開口を露出させ、第2のパネルセクションが第1および第2のフィルム層から分離されて、第2のフィルム層が第1のフィルム層から取り外された後にクロージャが開封されたことを指示する視覚的指示を提供するように、第2のフィルム層をはく離可能に接着する接着層を含む。
【0011】
本発明の他の形態では、タンパーエビデントクロージャが、容器の上面を形成する包装材を含み、上面は、容器内へのアクセス開口を有する。上面の開口の周囲に、封かん層が接着によって封かんされる。この封かん層は、封かん層をはく離方向に引っ張ることによって上面からはく離することができ、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再び閉じることができる。アクセス開口と容器の隣接する縁との間の封かん領域に、包装材の切れ込みが配置され、封かん層は上面に接着によって封かんされている。この切れ込みは、開口から離隔した第1の端部と、開口のところで止まる第2の端部とを有し、はく離方向に、開口から離隔した位置から開口まで延びる。
【0012】
本発明の他の実施形態では、この切れ込みが細長いストリップを形成する。他の代替実施形態では、包装材が、開口から離隔した1つの端部と開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために開口から離隔した位置から延び、前記開口のところで止まる、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含む。
【0013】
本発明は、他の形態において、容器の食品内容物への手でのアクセスを提供するためのアクセス開口を有する上面を有する容器を形成する包装材を含む、タンパーエビデント食品容器に関する。上面の開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層が提供される。この封かん層は、封かん層がはく離方向に引っ張られたときにはく離可能であり、封かん層が上面に対して元通りに動かされたときに、開口を封かんするために上面に対して再び閉じることができる。包装材内に、アクセス開口と容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された切れ込みが提供され、この封かん層は上面に接着によって封かんされている。この切れ込みは、開口から離隔した第1の端部と、開口のところで止まる第2の端部とを有し、開口から離隔した位置からはく離方向に延び、開口のところで止まる。
【0014】
本発明の他の特徴および利点は、以下に示す現時点における本発明の好ましい実施形態の詳細な説明に示されており、または該説明から明白である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、図面、具体的には図1〜9を参照すると、タンパーエビデント特徴を含むクロージャ11を有するパッケージ10が示されている。パッケージ10は、上面14、側面16およびクリンピング処理された(crimped)端部18、19からなる第1の層12を形成した外包装材を含む。第1のフィルム層12は、パッケージ10内に収容される食品アイテムなどの所望の製品を受け取る内部空間ないし入れ物を画定するように切断され、折られ、または他の方法で処理されたポリマーフィルムまたは他の柔軟な材料から形成される。パッケージ10は、クッキー、クラッカー、キャンディ他の食品を貯蔵、配布する目的に使用することができる。フィルム層12は、パッケージ10の内容物を識別するための絵図またはその他の印を含むことができる。
【0016】
クロージャ11は、第1のフィルム層12上に直接に形成され、第1のフィルム層12は、第1のフィルム層12内に形成された第1の引裂き線20を含む。第1の引裂き線20は、それによってパッケージ10の内容物にアクセスすることができる開口24(図4)を露出させるために引裂き線20に沿って第1のフィルム層12から分離することができる第1のパネル22を画定する。第1の引裂き線20は、完全なまたは一周した直線の形状を有し、あるいは、引裂き線20は3辺だけを含み、それによって第1のパネル22は一端で第1のフィルム層12に永久に取り付けられ、したがってその一端は切れていない。
【0017】
クロージャ11はさらに、第1のフィルム層12内に第1の引裂き線20に隣接して形成された切れ込みとして、少なくとも1本の第2の引裂き線40を含む。第2の引裂き線40は、第2の引裂き線40によって形成された第2のパネルセクション42を生み出し、第2のパネルセクション42は、パッケージ10のタブ30に近いパネル42の端44に沿って第1のフィルム層12と一体につながったままである。第2の引裂き線40は、第1の引裂き線20によって画定された開口24から離隔した位置から、第1のダイカット(die cut)20まで連続して延びる全体に三日月形の形状を有する。その結果、はく離方向32に見たときに、第2のダイカット40は、第1のダイカット20から離隔した位置から、ダイカット20まで延びている。
【0018】
クロージャ11は、第1のフィルム層12上のパッケージ10の上面14に配置された封かん層26などの、封かんラベルの形態の第2のフィルム層を含む。封かん層26は、第1の引裂き線20の周縁を越えて、開口24に隣接した封かん領域に沿って延び、それによって第1のパネルセクション22および第2のパネル42を覆う。
【0019】
第1のフィルム層12に第2のフィルム層26をはく離可能に固定することができるように、第1のフィルム層12に面した第2のフィルム層26の面は接着剤28でコーティングされる(図3〜5参照)。第1のフィルム層12から封かん層26を剥がして、パッケージ10を開くことができるように、封かん層26は、接着剤28でコーティングされていないタブ30または他の把持特徴を備える。
【0020】
封かん層26は、タブ30の反対側の周縁に沿って封かん層26を貫通して形成された一連の波形ダイカット34として、図1、2aおよび2bに示されたヒンジ(hinge)部分33を含むことができる。波形ダイカット34は、封かん層26が剥がされたときに、封かん層26の縁を、第1のフィルム層12に接着によって固定された状態に保つのに役立ち、また、パッケージ10の内容物へのアクセスを容易にするために、封かん層26をアクセス開口24から遠ざけることを可能にする。本明細書では、このヒンジ部分を、一連の波形ダイカット34を含むとして示し、説明したが、ヒンジ部分33は、ヒンジを画定する折り線、または封かん層26を第1のフィルム層12にヒンジ式に結合するのに適した他の構成を含むことができることを認識されたい。
【0021】
図3および4に示されているように、パッケージ10を開くため、矢印32(図1、2および4)によって指示されたはく離方向に封かん層26が剥がされたとき、第1のパネルセクション22は、第1の引裂き線20に沿って第1のフィルム層12から分離され、封かん層26には接着されたままである。パッケージ10の内容物にアクセスした後、パッケージ10を再封かんしたいときには、図5に示されているように、第1のフィルム層12のそのほぼ最初の位置に、封かん層26を再び貼り付けることができる。封かん層26は、第1のパネルセクション22の周縁を越えて延びるため、封かん層26の表面に配置された接着剤26は、第1のパネルセクション22がアクセス開口24を覆って配置されるように、パッケージ10を再封かんすることを容易にする。
【0022】
第1のパネルセクション22を初めて分離するために、封かん層26が第1の層12から剥がされると、第1のフィルム層12から、第2のパネルセクション42の一部分が分離されるが、一体につながった第2のパネル42の部分44が、第2のパネル42が、第1のフィルム層12から完全には分離されないことを保証する。したがって、第2のフィルム層26が方向32に初めて剥がされたときに、第2のパネル42は、第1のフィルム層12に取り付けられたままであり、最終的に、第2のパネル42は、接着剤がコーティングされた第2のフィルム層26から分離される。図9の概略図を参照すると、封かん層26が初めて引っ張られたときに、第1の引裂き線20は、一連の矢印52によって指示されているように次々と裂け、第2の引裂き線40は、第2の引裂き線40が第1の引裂き線20のところで終わるまで、矢印50によって指示されているように次々と裂ける。
【0023】
第2のダイカットを第1のダイカットのところまで延ばし、そこで止める利点は、それぞれの第2の部分に加えられた残留接着力が、第1のダイカット、したがって容器の開口に導かれ、そのために、この力が第1の層に沿って延びて、パッケージを引き裂き、かつ/またはパッケージの完全性を潜在的に危うくすることがない点である。
【0024】
第1の層12の材料は、第2のパネルセクション42が第1のフィルム層12および封かん層26から分離されたときに、第2のパネルセクション42が、図2b、4および7に示されているように、上面14から遠ざかる方向に、パッケージ10の内部へ移動するように形成される。それ以降、第2のパネルセクション42は、パッケージ10を再び閉じるために封かん層26が第1のフィルム層12に対して再封かんされたときでも、パッケージ10の最初の開封を指示する視覚的指示を提供する。具体的には、第2のパネルセクション42は、端44が、第1のフィルム層12とつながったままであり、一方、第2のパネル42の残りの部分は、図2b、4、5、7および8に示されているように、パッケージ10の中へ下向きに延びて、パッケージ10を見たときに視覚的に検出可能な空領域46を生み出す。
【0025】
図1〜8は、パッケージの外側全体を覆う第1の層12を形成する外包装材を示し、説明するが、第1の層12は、特許文献2に開示されたパッケージなど、再封かん可能な開口を有するパッケージの上面だけを形成することができ、したがって、クロージャ11は、熱成形トレーの上面を覆うふた材料として第1の封かん層を有する熱成形トレーを覆うクロージャを形成することができる。
【0026】
第1のフィルム層12は、ポリプロピレン、ポリエチレン、セロハン、またはパッケージ包装材を形成するのに適した他のポリマー材料から形成することができる。同様に、封かん層26は、ポリプロピレン、ポリエチレン、または前述のように第1のフィルム層12に接着することができる選択的にはく離可能で再封かん可能なカバーを形成するのに適した他のポリマー材料から形成することができる。
【0027】
次に、図10aおよび10bを参照すると、パッケージ110が、パッケージ10のクロージャと同様のクロージャ111を含む。パッケージ110は、パッケージ10とは異なり、第1の封かん層112内に、第2のダイカット140に平行な第3のダイカット141が形成されていて、それによって、はく離方向132に見たときに、第1のダイカット120から離隔したタブ130の近くの部分144から、第1のダイカット120まで延びる全体に細長いストリップの形態の第2のパネル142を画定する。パッケージ10と同様に、上面114に封かんされた封かん層126を第1の層112からはく離し、第1のパネル122を第1の層112から分離するタブ130を引っ張り、それによって開口(図示せず)を露出させることによって、パッケージ110内にアクセスすることができる。さらに、方向132に封かん層126が引っ張られると、第2のパネル142は、第1の外層112に永久に取り付けられた部分144を除く全ての辺が、第1の外層112から分離される。図1〜9の実施形態と同様に、外側の切れ込みは、図10aおよび10bに示されているように、内側に曲がり線120のところで終わる線に沿って裂ける。この実施形態では、内側の切れ込み141も内側に曲がり、線120のところで終わる。その結果、第2の部分142は、封かん層126の接着剤および上面114から分離し、図10bに示されているように、パッケージ110内へ落下する。
【0028】
以上から、本発明のクロージャの本発明のタンパーエビデント特徴が、従来のタンパーエビデント特徴に優る利点を提供することが当業者には明白であろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に基づく例示的なクロージャを含むパッケージの透視図である。
【図2a】初めて開封される前のパッケージを示す、図1に示されたクロージャの拡大平面図である。
【図2b】本発明に従ってパッケージが開かれ、続いて再封かんされた後の、図2aと同じクロージャを示す図である。
【図3】線3−3に沿って切った図2aのクロージャの断面図である。
【図4】クロージャの最初の開封を示す、図3のクロージャの断面図である。
【図5】最初の開封後に再封かんされたクロージャの形状を示す、図3のクロージャの断面図である。
【図6】線6−6に沿って切った図2aのクロージャの拡大断面図である。
【図7】線7−7に沿って切った図2bのクロージャの断面図である。
【図8】クロージャの再封かんされた状態を示す、図6および7のクロージャの断面図である。
【図9】本発明に基づく図1のパッケージからのタンパーエビデント特徴の分離を示す概略図である。
【図10a】クロージャを初めて開封する前の、本発明の他の態様に基づく他のクロージャを含むパッケージを示す平面図である。
【図10b】クロージャが以前に開封され、再封かんされた後の、図10aに示された同じクロージャを示す図である。
【符号の説明】
【0030】
10 パッケージ
11,111 クロージャ
12,112 第1のフィルム層
20,120 第1のダイカット(引裂き線)
22,122 第1のパネルセクション
24 開口
26,126 封かん層
30,130 タブ
34 波形ダイカット
40,140 第2のダイカット
42,142 第2のパネルセクション
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のフィルム層と、
前記第1のフィルム層内に形成された第1の引裂き線であって、前記第1の引裂き線に沿って前記第1のフィルム層から分離されたときに前記第1のフィルム層を貫通するアクセス開口を提供する第1のパネルセクションを画定する第1の引裂き線と、
前記第1のフィルム層内に形成された第2の引裂き線であって、前記第1の引裂き線から離隔した位置から、前記第1の引裂き線のところで止まる位置まで延び、第2のパネルセクションが前記第2の引裂き線に沿って前記第1のフィルム層から分離されたときにクロージャの最初の開封を指示する第2のパネルセクションを画定する第2の引裂き線と、
前記第1のフィルム層上に配置され、前記第1および第2のパネルセクションを覆う第2のフィルム層であって、前記第1のパネルセクションが前記第1のフィルム層から分離されて、前記アクセス開口を露出させ、前記第2のパネルセクションが前記第1および第2のフィルム層から分離されて、前記第2のフィルム層が前記第1のフィルム層から取り外された後に前記クロージャが開封されたことを指示する視覚的指示を提供するように、前記第2のフィルム層を前記第1のフィルム層にはく離可能に接着する接着層を含む第2のフィルム層と
を含むことを特徴とするタンパーエビデント再封かん可能クロージャ。
【請求項2】
前記第2のフィルム層は透明であることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデント再封かん可能クロージャ。
【請求項3】
前記第2のフィルム層が初めてはく離されたときに、前記第2のパネルは前記容器内に落下することを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項4】
容器のタンパーエビデントクロージャであって、
前記容器の上面を形成する包装材
を含み、
前記上面は、前記容器内へのアクセス開口を有し、
さらに、
前記上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層であって、前記封かん層をはく離方向に引っ張ることによって前記上面からはく離することができ、前記封かん層が前記上面に対して元通りに動かされたときに、前記開口を封かんするために前記上面に対して再び閉じることができる封かん層と、
前記アクセス開口と前記容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された前記包装材内の切れ込みであって、前記封かん層は前記上面に接着によって封かんされており、前記切れ込みは、前記開口から離隔した第1の端部と、前記開口のところで止まる第2の端部とを有し、前記切れ込みは、前記はく離方向に、前記開口から離隔した位置から前記開口まで延びる切れ込みと
を含むことを特徴とするタンパーエビデントクロージャ。
【請求項5】
前記切れ込みは細長いストリップを形成することを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項6】
前記包装材は、前記開口から離隔した1つの端部と前記開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために前記開口から離隔した位置から延び、前記開口のところで止まる、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含むことを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項7】
前記封かん層が初めてはく離されたときに、前記細長いストリップは前記容器内に落下することを特徴とする請求項6に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項8】
前記容器の食品内容物への手でのアクセスを提供するためのアクセス開口を有する上面を有する容器を形成する包装材と、
前記上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層であって、前記封かん層がはく離方向に引っ張られたときにはく離可能であり、前記封かん層が前記上面に対して元通りに動かされたときに、前記開口を封かんするために前記上面に対して再び閉じることができる封かん層と、
前記アクセス開口と前記容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された前記包装材内の切れ込みであって、前記封かん層は前記隣接する縁で前記上面に接着によって封かんされており、前記切れ込みは、前記開口から離隔した第1の端部と、前記開口のところで止まる第2の端部とを有し、前記切れ込みは、前記はく離方向に、前記開口から離隔した位置から前記開口まで延びる切れ込みと
を含むことを特徴とするタンパーエビデント食品容器。
【請求項9】
さらに、前記容器内に食品を含むことを特徴とする請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記包装材は、前記開口から離隔した1つの端部と前記開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含むことを特徴とする請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記封かん層が初めてはく離されたときに、前記細長いストリップは前記容器内に落下することを特徴とする請求項10に記載の容器。
【請求項1】
第1のフィルム層と、
前記第1のフィルム層内に形成された第1の引裂き線であって、前記第1の引裂き線に沿って前記第1のフィルム層から分離されたときに前記第1のフィルム層を貫通するアクセス開口を提供する第1のパネルセクションを画定する第1の引裂き線と、
前記第1のフィルム層内に形成された第2の引裂き線であって、前記第1の引裂き線から離隔した位置から、前記第1の引裂き線のところで止まる位置まで延び、第2のパネルセクションが前記第2の引裂き線に沿って前記第1のフィルム層から分離されたときにクロージャの最初の開封を指示する第2のパネルセクションを画定する第2の引裂き線と、
前記第1のフィルム層上に配置され、前記第1および第2のパネルセクションを覆う第2のフィルム層であって、前記第1のパネルセクションが前記第1のフィルム層から分離されて、前記アクセス開口を露出させ、前記第2のパネルセクションが前記第1および第2のフィルム層から分離されて、前記第2のフィルム層が前記第1のフィルム層から取り外された後に前記クロージャが開封されたことを指示する視覚的指示を提供するように、前記第2のフィルム層を前記第1のフィルム層にはく離可能に接着する接着層を含む第2のフィルム層と
を含むことを特徴とするタンパーエビデント再封かん可能クロージャ。
【請求項2】
前記第2のフィルム層は透明であることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデント再封かん可能クロージャ。
【請求項3】
前記第2のフィルム層が初めてはく離されたときに、前記第2のパネルは前記容器内に落下することを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項4】
容器のタンパーエビデントクロージャであって、
前記容器の上面を形成する包装材
を含み、
前記上面は、前記容器内へのアクセス開口を有し、
さらに、
前記上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層であって、前記封かん層をはく離方向に引っ張ることによって前記上面からはく離することができ、前記封かん層が前記上面に対して元通りに動かされたときに、前記開口を封かんするために前記上面に対して再び閉じることができる封かん層と、
前記アクセス開口と前記容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された前記包装材内の切れ込みであって、前記封かん層は前記上面に接着によって封かんされており、前記切れ込みは、前記開口から離隔した第1の端部と、前記開口のところで止まる第2の端部とを有し、前記切れ込みは、前記はく離方向に、前記開口から離隔した位置から前記開口まで延びる切れ込みと
を含むことを特徴とするタンパーエビデントクロージャ。
【請求項5】
前記切れ込みは細長いストリップを形成することを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項6】
前記包装材は、前記開口から離隔した1つの端部と前記開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために前記開口から離隔した位置から延び、前記開口のところで止まる、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含むことを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項7】
前記封かん層が初めてはく離されたときに、前記細長いストリップは前記容器内に落下することを特徴とする請求項6に記載のタンパーエビデントクロージャ。
【請求項8】
前記容器の食品内容物への手でのアクセスを提供するためのアクセス開口を有する上面を有する容器を形成する包装材と、
前記上面の前記開口の周囲に接着によって封かんされた封かん層であって、前記封かん層がはく離方向に引っ張られたときにはく離可能であり、前記封かん層が前記上面に対して元通りに動かされたときに、前記開口を封かんするために前記上面に対して再び閉じることができる封かん層と、
前記アクセス開口と前記容器の隣接する縁との間の封かん領域に配置された前記包装材内の切れ込みであって、前記封かん層は前記隣接する縁で前記上面に接着によって封かんされており、前記切れ込みは、前記開口から離隔した第1の端部と、前記開口のところで止まる第2の端部とを有し、前記切れ込みは、前記はく離方向に、前記開口から離隔した位置から前記開口まで延びる切れ込みと
を含むことを特徴とするタンパーエビデント食品容器。
【請求項9】
さらに、前記容器内に食品を含むことを特徴とする請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記包装材は、前記開口から離隔した1つの端部と前記開口のところで止まる第2の端部とを有する細長いストリップを形成するために、前記切れ込みに隣接した第2の切れ込みを含むことを特徴とする請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記封かん層が初めてはく離されたときに、前記細長いストリップは前記容器内に落下することを特徴とする請求項10に記載の容器。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【公開番号】特開2007−314248(P2007−314248A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−135550(P2007−135550)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−135550(P2007−135550)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】
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