説明

ターミナルシステム

【課題】
本発明は、親局及び子局間を共通データ信号線によって繋ぎ、監視信号または制御信号を伝送し制御を行う制御システムにおいて、複数のカスケード接続された子局カスケード入出力部を有することを特徴とするターミナルシステムに関する。
【解決手段】
本発明は、子局アドレス部からカスケード接続された子局カスケード入出力部をそれぞれ、カスケード信号、或いはタイミング投光信号により、電気的或いは光学的に各子局の動作起点とするターミナルシステムであり、棚の物品管理や組立て生産ラインの部品管理を行うシステムに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定形或いは不定形の物品の保管棚に保管している物品の中から、製品の組立てに必要な部品の受け取り、補給指示を表示し、当該部品が引き取られたことを中央制御装置に知らせる入力を行うシステムにおいて、個々の棚の物品の検知や、有無、引き取り状況を入出力するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、組立て生産ラインにおいて、製品の構成部品である部品の作業時の引取り指示或いは前記引取り指示に対する引取り後の確認スイッチ入力が行われている。この場合、ホストコンピュータにて、部品の引取り指示を制御装置に送信し、制御装置が引取り指示の出された部品棚に取付けられたランプや表示機により指示状態を表すようにしており、一方、指示された部品を引取り完了した作業者は、引取り完了入力として、レバースイッチを操作し、その操作信号が前記制御装置を経由し、ホストコンピュータに届くようになっており、作業の進捗や、誤作業の防止や、部品棚への部品の補給、更には部品の在庫管理や、補給部品の発注などが行われる仕組みとなっている。
【0003】
例えば、LAN配線を用いて、制御システムや表示装置を用い、組立てラインの製品の構成部品である部品の作業時の引取り指示或いは前記引取り指示に対する引取り後の確認スイッチ入力が行なわれるシステムが特許文献1に示されている。又、特許文献2には、前記システムにおける指示表示を行う表示器について記載されている。
前記の従来例において、ランプや表示機を用いる場合、その表示器や、確認入力スイッチの配線が、制御装置との間において、表示機や確認入力スイッチの数に相当する配線量が必要であった。
【0004】
又、前記のような配線方法では、配線量の増加から、配線ダクトスペースが大型化し、その結果、装置全体が大型化したり、配線工数が多くなることから、原価高な設備となったり、ダクト内部での配線の断線や、その保守時間の増加に繋がり、又、可動配線部を有する時には、多芯ケーブル配線の断線などの不具合が生じていた。また、前記の棚を使用するラインの製品寿命が短くなってきており、製品の改良や機種の変更、更には製品そのものの変更を行うため、レイアウトの変更を要することとなり、これらの場合において、配線が複雑に取り回されており、容易に棚の再配置及び配線などの変更を行うことが難しい難点が有った。
【特許文献1】特開2003−192112
【特許文献2】特開2005−121798
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来の不具合要因である多数配線を省略することによって、配線スペースを低減し、故障の低減や、故障時の保守作業を容易にし、また、レイアウト変更の要請に対しても容易に対処でき、更に配線の可動化も容易にし、従って設備原価の低減や、運用コストの低減を図ることが出来るようにすることを目的とする。
又、反射型近接センサ或いは、透過型センサにおいて、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を低減することを目的とする。
又、配線経路に可動配線部を使用する必要が有る場合に、配線数を減じて可動配線を行うことにより、断線の確立を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、電源を共通の信号線に重畳し、複数の子局入出力を行う出力表示器或いは入力スイッチとこれら入出力の状態を親局へ伝送する回路を有するターミナルを構成し、信号線を介して親局と接続したターミナルシステムを提供するものである。
【0007】
請求項1には、各々の子局が被制御装置を構成する被制御部とセンサ部を有し、被制御部は単一あるいは複数の出力ターミナルを有し、センサ部は単一あるいは複数のセンサ入力ターミナルを有し、前記各々の子局は共通データ信号線を介して親局に接続され、前記親局は制御部と制御データを授受するとともに、子局と共通データ信号線を介して監視信号或いは制御信号を授受する制御システムにおいて、前記共通データ信号線に接続した複数の子局カスケード入出力部の先頭に、子局アドレス部を具備し、前記子局アドレス部は当該子局アドレス部から出力されるカスケード信号を続く子局カスケード入出力部に受け渡し、前記カスケード信号を受けた子局カスケード入出力部は、前記共通データ信号線を介して得られた所定の同期伝送クロックに同期し、自局の動作を完了すると同時に続く子局カスケード入出力部にカスケード信号を受け渡し、カスケード信号を受けた続く子局カスケード入出力部が前記共通データ信号線を介して得られた所定の同期伝送クロックに同期し、自局の動作を完了すると同時に続く子局カスケード入出力部の動作を起動するカスケード信号を生成し、物品棚に対応したアドレス毎に、物品の取出し指示表示を前記子局カスケード入出力部から出力し、前記指示表示により、作業者に物品の所在を指示し、この指示表示に従って物品の取出し時に、取出したことを前記子局カスケード入出力部の入力部から取り込むシステムであり、当該棚の物品の出し入れ状態を親機に伝送し、作業の状況把握や、物品の補充、物品の手配情報とするシステムであり、一連の棚に代表するアドレス設定部を有し、一連の棚に取付けられた各々の子局カスケード入出力部の入出力情報を親機と通信するターミナルシステムであり、或いは、各々の子局が全てアドレス設定部を有し、入出力情報を親機と通信するターミナルシステムであることを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0008】
また、請求項2には、請求項1において、前記子局アドレス部に繋がる最終子局カスケード入出力部まで、前記カスケード信号の生成を繰り返すことを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0009】
また、請求項3には、請求項1において、複数の子局カスケード入出力部を縦横に配列し、使用するシステムにおいて、縦列または横列の先頭に配置される子局カスケード入出力部の前に子局アドレス部を設け、当該子局アドレス部に繋がる一群の縦列または横列の子局カスケード入出力部を一群として使用することを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0010】
また、請求項4には、請求項1から3において、複数の子局カスケード入出力部の各動作基点であるカスケード信号をタイミング移動信号としてカスケード接続し、前記タイミング移動信号に従って子局カスケード入出力部が動作することを特徴としたターミナルシステムが記載されている。
【0011】
また、請求項5には、請求項1から4において、子局アドレス部と、前記子局アドレス部にカスケード接続された子局カスケード入出力部を投光移動信号によりデータを転送することを特徴としたターミナルシステムが記載されている。
【0012】
また、請求項6には、請求項5において、子局アドレス部と続く子局カスケード入出力部さらに続く子局カスケード入出力部に、順次投光移動信号としてそれぞれを固定するパイプラック或いは配線ダクトの内部或いは空間を光伝送することを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0013】
また、請求項7には、請求項1から6において、子局カスケード入出力部をカスケード入力部とカスケード出力部に分け、単一或いは複数のカスケード出力部から投光する光で空間を跨いで透過させ、単一或いは複数のカスケード入力部で投光信号を受光し、単一或いは複数の受光信号の論理和或いは論理積を取り、空間容積の大きい物体の検知を行うことを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0014】
また、請求項8には、請求項1から6において、複数の反射型センサターミナルを格子状に配置し、得られた信号の論理和、論理積を取り、空間容積の大きい物体の検知をすることを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0015】
また、請求項9には、請求項1から8において、透過型センサ群および反射型センサ群を混合して使用することを特徴とするセンサターミナルシステムが記載されている。
【0016】
更に、請求項10には、請求項7、8において、複数のターミナルの論理和を取り、物体の検知をすることを特徴とするターミナルシステムが記載されている。
【0017】
従来においても、センサターミナル間や、センサターミナルシステムと親局の間の配線本数を減ずる方法として、電源線にセンサターミナル信号を重畳し、それぞれの信号を逐次信号を次に配置したセンサターミナルに受け渡す信号の転送方法により、それぞれのセンサターミナル間を渡り線で接続する、あるいは、それぞれのセンサターミナル間を光により信号伝達する方法を用いることによって、信号線の数を電源線2本にまとめることが可能であり、配線の数を大幅に減ずることが可能として来た。本件の発明では、更に、隣接する入出力ターミナルシステムである子局部に、新たにカスケード信号を加え、これによって、各々の子局カスケード入出力部である入出力ターミナルシステムを接続する方法で、配線の省略を図ることを実現したものである。
【0018】
又、前記カスケード信号をパイプラックで構成するパイプ内側の空間、或いはダクト配管の内側或いは、障害物がない光路により結合することにより、配線の更なる低減を果たし得るものであり、配線の低減効果を得る事が出来るようにしたものである。
【0019】
又、反射型子局カスケード入出力部や、透過型子局カスケード入出力部を複数並列接続し、それらの論理和或いは論理積を取って部品の有無を確実に確認することにより、精密機械の組立てと異なった自動車など大きな物品についての検出入力が可能である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、子局カスケード入出力部である入出力部ターミナル実現により、製品の組立てに必要な部品の受け取り、補給指示を表示し、当該部品が引き取られたことを中央制御装置に知らせる入力を行うシステムにおいて、棚の物品の検知や、有無、引き取り状況を入出力するシステムの信号配線を省略し、入出力部ターミナルと親局との配線を省略することができ、配線工数の低減や配線スペースの小型化できるとともに、接続の簡素化、信頼性の向上、小型化が実現できる。又、物品棚のレイアウト変更などが容易になるため、製品寿命が短い製品の組立て製造工程にも適する。
又、配線数の低減は、可動配線部の配線数を低減し、可動配線部の断線、配線接続の簡素化などによる配線工数の低減とコスト削減に加え、信頼性の確保においても、効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0022】
本発明の実施例を図1から図15によって説明する。
図1に本発明における複数の入出力システムを示す。
図1の入出力システムにおいて、親局6は、入出力情報を授受する制御部と接続され、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8、を介して子局アドレス部9と接続されている。子局アドレス部9は、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8をそのまま子局入出力ターミナルユニット10に繋ぐとともに、パイプラック用パイプ12に複数取付けられた子局カスケード入出力部である子局入出力ターミナルユニット10にカスケード移動信号11を逐次伝えることによって、入出力システムが構成できる。例えば、図1のように、棚の横方向に代表して子局アドレス部9が配置され、棚の横方向の一齣毎に対応して、パイプラック12に子局カスケード入出力部である子局入出力ターミナルユニット10が取付けられている。ここで、棚の特定の一齣から部品の取り出し指示をホストコンピュータが行う場合、親局6を経由し、子局入出力ターミナルユニット10の表示部に出力信号を伝送し、表示が行える。前記の引取り指示に従い、部品を取り出した作業者は、確認入力のため子局入出力ターミナルユニット10のレバースイッチを操作し、この入力結果をまたD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8、を介して親局6を経由し、ホストコンピュータである制御部1に伝送する。又、同様に、次の段の棚の横方向に代表して子局アドレス部9が配置され、棚の横方向の一齣毎に対応して、パイプラック12に子局カスケード入出力部である子局入出力ターミナルユニット10が取付けられ、制御部1であるホストコンピュータの引取り指示、これに対する確認入力情報をホストコンピュータに伝送することができる。このように、本発明による配線方式を実施することにより、子局入出力ターミナルユニット10の数が増加した場合でも、隣接する子局入出力ターミナルユニット10の接続は3本のみで、配線数が増加することがなく、配線を省く効果が高い。
【0023】
本発明によれば、二本の共通の信号線と子局入出力ターミナルユニット間は、更にカスケード移動信号11の配線のみで、子局入出力ターミナルユニット10の間を接続することができる。従って、従来に比較し、配線数が減じることが容易に実現し、また単純な配線でシステムを構成出来るため、配線工数や配線部品の低減によりコスト削減を可能とするばかりか、システムの立上げ時間を短縮し、又、全体の信頼性を高め、保守が容易に行えることで、保守時間の短縮にも繋がる。
【0024】
図2に本発明における複数の子局カスケード入出力部である入出力システム第2の実施例を示す。図2の入出力システムは、図1の入出力システムの子局入出力部の一部に反射型センサターミナルを接続して子局部を構成される反射型センサターミナル13と透過型センサターミナルで構成される子局部透過型センサターミナル14を混在させて構成していることを示している。この場合、棚の小物部品のみの取扱いでは済まない大型機械の組立てにおける大型部品の検知や、不定形の部品の検知が可能となる。また、この場合、子局入出力ターミナルユニット10が増加しても、配線数は、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8とカスケード移動信号11の線の3本以外に増加することがなく、全体の配線使用量の低減に役立つ。図2では、反射型センサターミナル13が、子局アドレス部#Aに続く子局カスケード入力部#A0から#Anまでのn+1個の反射型センサターミナルが接続されており、続く段として、透過型センサターミナル14が、子局アドレス部#Bに続く子局カスケード入力部#B0から#Bnまでのn+1個の反射型センサターミナルが接続されている例であり、更に続く段には、子局アドレス部#(n−1)の子局アドレス部に、続く子局カスケード入力部#(n−1)0から#(n−1)nまでのn+1個の子局カスケード入出力部が接続され、さらに#nの子局アドレスに続いて、子局カスケード入出力部n0からnnが接続された例である。
又、反射型近接センサ或いは、透過型センサを子局入出力ターミナルとした場合において、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を低減することができる。
【0025】
図3は、本発明における複数の入出力システム内部の信号タイミングチャート図である。D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8には、データ信号15が載っており、アドレスに対する出力信号状態タイミングチャート図で関連を示している。出力データ“1”を示す伝送パルス幅は、短くこの時、親局内に監視データ信号17に対し、Is電流信号18が流入する。
【0026】
図4に制御部及び親局とセンサ子局の機能ブロックを示す。
親局6は、制御部1の入力ユニット3へ子局から受けた直列信号を直列・並列変換し、親局送信信号5として送出する入力データ部20と、制御部1の出力ユニット2から親局受信信号4として受けた並列信号を並列・直列変換し信号を取込む出力データ部21とタイミング発生手段24、制御データ発生手段27、親局出力部26を構成する。親局出力部26は、制御データ発生手段25とラインドライバ28からなり、DC電源27から電源供給を受け、D+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8を経由し、システム全体に電源を供給する。
【0027】
また、親局6の親局入力部32は監視信号検出手段31と監視データ抽出手段30で構成され、入力データ部20へと信号を送出する。監視信号検出手段31は、D+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8を経由してターミナルシステム67から送出された一群の子局カスケード入出力部である入出力ターミナルから得られた被検出体情報であるデータ信号を検出する。また、親局6は、伝送ブリーダ電流回路29を有する。
【0028】
親局のインタフェイス回路である伝送ブリーダ電流回路29は、親局出力部26内のラインドライバ28に接続されており、制御データ発生手段25から受けた制御データをタイミング発生手段24から送られるクロック信号と共に外部信号接続部(D+側)33を経由して、D+電源重畳共通データ信号線7に又、外部信号接続部(D−側)34を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
【0029】
ラインドライバ28は、親局入力部32の監視信号検出手段31にデータ信号を渡し、監視データ抽手段30は、タイミング発生手段24から受けたクロック信号と同期して監視データ信号を得る。この監視データ信号を入力データ部20に渡し、制御部1の入力ユニット3に親局送信信号5として伝送する。一方、制御部1の出力ユニット2は親局受信信号4を親局の出力データ部21に伝送し、その信号成分をタイミング発生手段24から受けるクロック信号により親局出力部26の中の制御信号発生手段25において制御データを発生し、ラインドライバ28を介して、外部信号接続部(D−側)34を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
【0030】
図5に親局内部の機能ブロックを示す。親局6は、制御部1の入力部3に監視データ抽出手段30から受けた直列データ信号を入力データ部20においてシフトレジスタにより、直列・並列変換し、入力ポートi番“0”43から入力ポートi番“31”44の入力ポートを介して親局送信信号5として、送出する。一方、制御部1の出力ユニット2から親局6に送出される親局受信信号4は、出力ポートp番“0”45から出力ポートp番“31”46を経由して、出力データ部58にて、並列データを直列に変換し、制御データ発生手段25に取込む。
【0031】
タイミング発生手段24は、Dckクロック信号48を出力データ部58に送り、ST信号50を制御データ発生手段25に、またDickデータ入力クロック信号51を入力データ部59に送出する。親局入力部32は、監視データ検出手段31にて、監視信号を検出し、インバータ54経由で監視データ抽出手段30のフリップフロップにDiip信号52として送出する。
【0032】
親局6から各センサターミナルに送出する信号は、外部信号接続部(D+側)41と外部信号接続部(D−側)42からD+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8に送出される。
出力データ部59は、インタフェイスとして受けたデータを並列・直列変換し、Dops直列データ信号49として制御データ発生手段25に送出し、制御データPck信号53としてラインドライバ28から外部信号接続部(D−側)42を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
タイミング発生手段24を用いて、出力データ部58の並列・直列変換のプリセット信号とすると共に、入力データ部59の直列・並列変換入力データ部シフトレジスタのプリセット信号となっている。
【0033】
伝送ブリーダ電流回路29は、D+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8に並列に接続されている。ラインドライバ28の出力電流とブリーダ電流回路から流れ出るIp信号55とIis電流信号57の合成電流がIs電流信号56として監視信号検出手段31の回路に流れる。監視信号がIs電流信号56から検出され、インバータ47を介して監視データ抽出手段30であるフリップフロップ39にDiip信号52として伝達される。前記フリップフロップの出力から入力データ部にDiisデータ入力監視信号52が伝えられる。
【0034】
各センサターミナルの状態信号である直列のDiisデータ入力監視信号52は、一旦入力データ部59のシフトレジスタに蓄えられる。直列データであるシフトレジスタの各セルのデータは、そのまま並列データとして、入力ポートi番“0”43から入力ポートi番“31”44に渡され、制御部の入力ユニットに対し、並列データとして送出する。一方、制御部の出力ユニットから送出された親局受信信号4は、出力ポートp番“0”45から出力ポートp番“31”46に送り込まれ、出力データ部58内部で並列データの直列変換がなされ、Dops直列データ信号49として、制御データ発生手段25に送出される。
【0035】
図6に、親局内部の各信号のタイミングチャート図を示す。図6に、図5における親局6の配線機能ブロック図各部の信号波形を示す。4CK信号61は、基本クロック信号である。Dckクロック信号48は、ST信号50の立ち上がり信号の後、次のスタート信号の立ち上がりまでの間、一定周期のクロック信号を継続的に送出する。ST信号50に対し、全子局データの終了時に、1.5t0のパルス幅のEND信号63が伝送され、一連の伝送信号の終了を認識する。Dickデータ入力クロック信号51は、入力データ部20の信号処理の行うためのクロック信号である。Dickデータ入力クロック信号51は、Dckクロック信号48のクロック開始点よりクロック一周期分遅れて開始、クロック終止点より一周期手前で終了する。入力データ部20は、監視データ抽出手段30からのセンサターミナルシステムの監視信号を待って信号処理する。制御部1の出力ユニット2から親局6の出力データ部58に渡された並列信号である制御出力信号4は、出力信号変換部58において、並列データから直列データに変換され、直列データ信号であるDops信号49として制御データ発生手段25に送られる。図6において、Dops信号49の状態が“0”、“0”、“1”、“0”の状態である場合の信号事例を示している。
【0036】
Diisデータ入力監視信号52は、監視信号が“0”、“0”、“1”、“0”の状態である場合の信号事例を示す。Pck信号53は、Dckクロック信号48の逆相を呈するクロック信号であり、ラインドライバ28からD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に送出され、子局カスケード入出力部である入出力部ターミナルの状態信号処理を行う。Diip信号54は、監視信号検出手段30において検出された監視信号をインバータ47で反転させた入力電流信号であり、監視データ抽出手段であるフリップフロップ39の入力に監視信号情報を伝達する。当該監視データ抽出手段であるフリップフロップ39には、Dickデータ入力クロック信号51に同期し、Diisデータ入力監視信号52を入力データ部20に送出する。Ip信号電流55は、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に載っている信号に従い流入する伝送ブリーダ電流回路の信号電流である。
【0037】
図7は、子局部の機能ブロック図である。子局部67は、子局アドレス部9に続く子局カスケード入出力部69に対し、カスケード信号であるADQ信号65を送出する。ADQ信号65を受けた子局カスケード入出力部69は、続く子局カスケード入出力部69に対し、CQ信号66を順次受け渡す。従って、子局部67は、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8の2本の配線とADQ信号線或いはCQ信号線の1本、合計3本の配線によって接続されている。この場合、子局カスケード入出力部69であるセンサターミナルが、反射型近接センサ或いは、透過型センサを子局入出力ターミナルとした場合において、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を最小限に低減することができる。
【0038】
図8は、子局部のタイミングチャート図である。D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8によって伝送される信号に対し、d0信号64の立ち上がりからオンディレータイマ3t0の後、st信号50が立上り、5t0のスタート信号の立下りと共に立ち下がる。又、子局アドレス部9のから送出されるADQout部から子局カスケード入出力部69のADQin部に送出されるADQ信号65のタイミング関係を破線にて示す。
【0039】
図9は、子局カスケード入出力部の内部配線図及び機能ブロック図である。ここで示される子局カスケード入出力部は、反射型のセンサと接続されている。この例では、単一のの投光信号77と単一の投光部77に対応した受光信号78を入力信号として、被検出物の検出をしている。
図9において、D+電源重畳共通データ信号線7から抽出した信号成分d0信号64は、インバータを経由して、信号成分d0信号64の反転信号であるd01信号71を得る。d01信号71は、フリップフロップのck部に繋がれており、当該フリップフロップは、前記d01信号71とADQ信号65により、反転パルスを出し、トランジスタを介して投光LEDを発光させる。受光フォトトランジスタは、受光信号78を感知し、被検出物の存在を検出し、受光フォトトランジスタの出力信号はインバータを介して3入力アンドゲートのゲートにin0信号74信号として接続されている。
【0040】
この3入力アンドゲートには、d01信号71と前記フリップフロップの出力であるdr1信号73が接続されており、3入力アンドゲートの出力は、dip信号72として、トランジスタを介し、出力信号をD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に伝送される。前記フリップフロップ出力は、カスケード信号としてCQ信号66として次の子局カスケード入出力部に送出される。同時に、前記フリップフロップ出力と、d01信号71のインバータを介して信号のアンドゲート出力は、次のフリップフロップck入力となる。また、d01信号71のインバータを介した信号は、オフディレータイマ80を介して、d1信号75としてフリップフロップのD入力となる。フリップフロップ出力信号であるOUT0信号76がトランジスタを介してLED表示器79を点灯させる。この事例では、被検出物が無い状態“0”状態を示しており、従って、LED表示器79も点灯せず、“0”状態を示している。この場合、子局カスケード入出力部69であるセンサターミナルが、反射型近接センサを子局入出力ターミナルとしており、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を最小限に低減することができる。
【0041】
図10は、子局カスケード部のタイミングチャート図である。
d0信号64は、D+電源重畳共通データ信号線7から抵抗を介して取込んだ信号であるから、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8の信号と同様の信号を呈している。d01信号71は、d0信号64のインバータ後の信号であり、従って、d0信号64の反転信号を呈している。ADQ信号65は、アドレス抽出手段により、アドレス信号を確認した上で当該子局部67のアドレス部の後に続く子局カスケード入出力部69にカスケード信号として送出されるものであるから、スタート信号後の最初の立上りで立ち下がる。CQ信号66は、フリップフロップのQ出力後の信号であり、dr1信号73と同相である。dip信号72は、監視信号入力状態が“0”、“0”、“1”、“0”である状態を示している。d1信号75は、オフディレータイマ80の出力信号であり、OUT0信号76は、表示用の信号となる。
【0042】
図11は、複数の透過型センサを持つ子局カスケード入出力部81の配線図及び
機能ブロック図である。ここで示される子局カスケード入出力部81は、複数の透過型のセンサと接続されている。この例では、複数の投光部82と複数の投光部82に対応した受光部83が論理和接続されている。
図11において、D+電源重畳共通データ信号線7から抽出した信号成分d0信号64は、インバータを経由して、信号成分d0信号64の反転信号であるd01信号71を得る。d01信号71は、フリップフロップのck部に繋がれており、当該フリップフロップは、前記d01信号71とADQ信号65により、反転パルスを出し、トランジスタを介して透過投光LED82を発光させる。透過受光フォトトランジスタ83の出力はインバータを介して3入力アンドゲートのゲートに接続されている。
【0043】
この3入力アンドゲートには、d01信号71と前記フリップフロップの出力が接続されており、3入力アンドゲートの出力は、dip信号72として、トランジスタを介し、出力信号をD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に伝送する。前記フリップフロップ出力は、カスケード信号としてCQ信号66として次の子局カスケード入出力部に送出される。同時に、前記フリップフロップ出力は、d01信号71のインバータを介してオフディレータイマToffを介して、フリップフロップ84のD入力に接続され、フリップフロップ84のck入力とアンドゲート出力によりフリップフロップ出力Qがトランジスタを介してLED表示器79を点灯させる。
【0044】
図11において、複数の透過型のセンサターミナルである子局カスケード入出力部69を使用し、これらの複数の検出信号を論理和或いは論理積として捉えることにより、不定形の被検出物や、大型の被検出物の検出を行うことができる。この場合、子局カスケード入出力部69であるセンサターミナルが、透過型近接センサを子局入出力ターミナルとしており、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を最小限に低減することができる。
【0045】
図12は、反射型センサを持つ子局光カスケード入出力部の配線図及び機能ブロック図である。図12は、基本的には先の図9に等しいが、カスケード接続部が投光信号によるところが異なる。ADQ投光信号85をカスケード信号のスタートとして、子局アドレス部から投光される。ADQ投光信号85を受光フォトトランジスタ86にて受光し、フリップフロップを介してさらにインバータを介し、CQ投光用LED91からCQ投光信号87として次の子局光カスケード入出力部88のADQに送信する。この場合、子局カスケード入出力部69であるセンサターミナルが、反射型近接センサを子局入出力ターミナルとしており、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を最小限に低減することができる。
【0046】
図13は、複数の反射型センサを持つ子局カスケード入出力部の配線図及び機能ブロック図である。図13は、複数の反射型センサを並列接続して被検出物を検知する以外、図9と同様であり、詳細は記載しない。このように複数のセンサ入力を設けることで、不定形の被検出物や、大型の被検出物の検出に適している。図13においては、子局カスケード入出力部69であるセンサターミナルが、複数の反射型近接センサを子局入出力ターミナルとしており、複数のセンサ入力の論理和或いは論理積を検出することにより、大型の被検出物或いは不定形の被検出物を検出することが出来る。又、投光信号と同期させて、受光信号を受けることにより、当該センサ以外のセンサ動作投光信号の回りこみや、外部からの信号による誤動作の可能性を最小限に低減することができる。
【0047】
図14は、パイプラックのパイプ内を光路とし、光によるタイミング移動信号を送受信し、反射型近接センサを有する子局光カスケード入出力ターミナルユニットで構成されるターミナルシステムの一部模式図を示す。
パイプラック用パイプ12により形成されたパイプラックにパイプラック光路ユニット93を用い、ADQ投光信号85や、CQ投光信号87をパイプ内部で光の送受信を行うことで、カスケード接続線を要することのなく、配線省略が実現できる。
この方式は、円筒パイプに限らず、角型ダクトや、透明パイプでも良い。また、光路となる部分に障害物が無い場合には、空間を光路とすることもできる。図14において、図の左に位置するアドレス部9或いは図14と同一の子局光カスケード入出力部88から出されたADQ投光信号85をパイプ内部で受光フォトトランジスタ86により受け、また、次に続く子局光カスケード入出力部88にCQ信号66を送出し繋ぐことにより子局光カスケード入出力部88で構成されるターミナルシステムを実現できる。
パイプラックのパイプに両端が嵌めあい構造となったパイプラック光路ユニット93を用い、用意に組立て結合ができるようになっている。パイプの中空の中心に仕切り板を設け、この仕切り板の片方に、受光フォトトランジスタ86を固定し、もう一方の面に、CQ投光用LED91を設け、子局カスケード入出力部の回路と配線を接続してあり、また、この例では、反射型のセンサを設けた事例を示している。投光信号77の投光信号77を被検出物94にあて、反射光を受光信号78として検知する。当該子局光カスケード入出力部88の動作が完了すると同時にこれに続く子局光カスケード入出力部88にCQ信号66を送出し、子局光カスケード入出力部88で構成されるターミナルシステムを実現する。
【0048】
図15は、複数の透過型センサターミナルを使用し、大型部品のセンシングを行う子局カスケード入出力部の模式図を示す。パイプ12をパイプラック継手95にて次々接続し、立体空間を跨いで子局カスケード入出力部透過投光ユニット98と子局カスケード入出力部透過受光ユニット99をパイプにとりつけ、その間に入る大型物品や、不定形物品の存在を感知することができる。図15において、子局アドレス部9は、続く子局カスケード入出力部の表示部も含んでおり、ホストコンピュータからの引取り支持を表示するようになっている。子局カスケード入出力部透過投光ユニット98をパイプラック12に適宜取り付け、配線96にて、それぞれを結線している。配線は配線止具97にて固定している。
図15は、パイプラック12によって、大型の被検知物を跨いで透過型の子局カスケード入出力部入出力システムを構成する例であり、複数の同様の構成を実施する場合にも、それぞれの子局カスケード入出力部入出力システム間をD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8とカスケード線で繋ぐのみであり、全体の配線量の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明における複数の入出力システムを示す。
【図2】本発明における複数の入出力システム第2の実施例を示す。
【図3】本発明における複数の入出力システム内部の信号タイミングチャート図である。
【図4】制御部及び親局とセンサ子局の機能ブロックを示す。
【図5】親局内部の機能ブロックを示す。
【図6】親局内部の各信号のタイミングチャート図を示す。
【図7】子局部の機能ブロック図である。
【図8】子局部のタイミングチャート図である。
【図9】子局カスケード部の内部配線図及び機能ブロック図である。
【図10】子局カスケード部のタイミングチャート図である。
【図11】透過型センサを持つ子局カスケード入出力部の配線図及び機能ブロック図である。
【図12】反射型センサを持つ子局カスケード入出力部の配線図及び機能ブロック図である。
【図13】複数の反射型センサを持つ子局カスケード入出力部の配線図及び機能ブロック図である。
【図14】パイプラックのパイプ内を光路とし、光によるタイミング移動信号を送受信し、反射型近接センサを有するセンサターミナルシステムの模式図を示す。
【図15】複数の透過型センサターミナルを使用し、大型部品のセンシングを行う子局カスケード入出力部の模式図を示す。
【符号の説明】
【0050】
1 制御部
2 出力ユニット
3 入力ユニット
4 制御出力信号
5 制御入力信号
6 親局
7 D+電源重畳共通データ信号線
8 D−電源重畳共通データ信号線
9 子局アドレス部
10 子局入出力ターミナルユニット
11 カスケード移動信号
12 パイプラック用パイプ
13 反射型センサターミナル
14 透過型センサターミナル
15 データ信号
16 グランドレベル
17 監視データ信号
18 Is電流信号
19 電流ゼロレベル
20 入力データ部
21 出力データ部
22 水晶発振回路
23 親局アドレス設定手段
24 タイミング発生手段
25 制御データ発生手段
26 親局出力部
27 DC電源
28 ラインドライバ
29 伝送ブリーダ電流回路
30 監視データ抽出手段
31 監視信号検出手段
32 親局入力部
33 外部信号接続部(D+側)
34 外部信号接続部(D−側)
35、36 ツェナーダイオード
37 トランジスタ
38 ラインドライバ
39 フリップフロップ
40 トランジスタ
41 外部信号接続部(D+側)
42 外部信号接続部(D−側)
43 入力ポートi番“0”
44 入力ポートi番“31”
45 出力ポートp番“0”
46 出力ポートp番“31”
47 インバータ
48 Dckクロック信号
49 Dops信号
50 ST信号
51 Dickデータ入力クロック信号
52 Diisデータ入力監視信号
53 Pck信号
54 Diip信号
55 Ip信号電流
56 Is電流信号
57 Iis電流信号
58 出力信号変換部
59 入力信号変換部
60 Rd抵抗
61 4CK信号
62 プリセット信号端子
63 END信号
64 d0信号
65 ADQ信号
66 CQ信号
67 子局部
68 アドレス設定手段
69 子局カスケード入出力部
70 電源回路
71 d01信号
72 dip信号
73 dr1信号
74 in0信号
75 d1信号
76 OUT0信号
77 投光信号
78 受光信号
79 LED表示器
80 オフディレータイマ
81 透過型子局カスケード入出力部
82 透過投光LED
83 透過受光フォトトランジスタ
84 フリップフロップ
85 ADQ投光信号
86 受光フォトトランジスタ
87 CQ投光信号
88 子局光カスケード入出力部
89 論理和投光LED
90 論理和受光フォトトランジスタ
91 CQ投光用LED
92 並列反射型子局カスケード入出力部
93 パイプラック光路ユニット
94 被検出物
95 パイプラック継手
96 配線
97 配線止具
98 子局カスケード入出力部透過投光ユニット
99 子局カスケード入出力部透過受光ユニット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々の子局が被制御装置を構成する被制御部とセンサ部を有し、被制御部は単一あるいは複数の出力ターミナルを有し、センサ部は単一あるいは複数のセンサ入力ターミナルを有し、前記各々の子局は共通データ信号線を介して親局に接続され、前記親局は制御部と制御データを授受するとともに、子局と共通データ信号線を介して監視信号或いは制御信号を授受する制御システムにおいて、前記共通データ信号線に接続した複数の子局カスケード入出力部の先頭に、子局アドレス部を具備し、前記子局アドレス部は当該子局アドレス部から出力されるカスケード信号を続く子局カスケード入出力部に受け渡し、前記カスケード信号を受けた子局カスケード入出力部は、前記共通データ信号線を介して得られた所定の同期伝送クロックに同期し、自局の動作を完了すると同時に続く子局カスケード入出力部にカスケード信号を受け渡し、カスケード信号を受けた続く子局カスケード入出力部が前記共通データ信号線を介して得られた所定の同期伝送クロックに同期し、自局の動作を完了すると同時に続く子局カスケード入出力部の動作を起動するカスケード信号を生成し、物品棚に対応したアドレス毎に、物品の取出し指示表示を前記子局カスケード入出力部から出力し、前記指示表示により、作業者に物品の所在を指示し、この指示表示に従って物品の取出し時に、取出したことを前記子局カスケード入出力部の入力部から取り込むシステムであり、当該棚の物品の出し入れ状態を親機に伝送し、作業の状況把握や、物品の補充、物品の手配情報とするシステムであり、一連の棚に代表するアドレス設定部を有し、一連の棚に取付けられた各々の子局カスケード入出力部の入出力情報を親機と通信するターミナルシステムであり、或いは、各々の子局が全てアドレス設定部を有し、入出力情報を親機と通信するターミナルシステムであることを特徴とするターミナルシステム。
【請求項2】
請求項1において、前記子局アドレス部に繋がる最終子局カスケード入出力部まで、前記カスケード信号の生成を繰り返すことを特徴とするターミナルシステム。
【請求項3】
請求項1において、複数の子局カスケード入出力部を縦横に配列し、使用するシステムにおいて、縦列または横列の先頭に配置される子局カスケード入出力部の前に子局アドレス部を設け、当該子局アドレス部に繋がる一群の縦列または横列の子局カスケード入出力部を一群として使用することを特徴とするターミナルシステム。
【請求項4】
請求項1から3において、複数の子局カスケード入出力部の各動作基点であるカスケード信号をタイミング移動信号としてカスケード接続し、前記タイミング移動信号に従って子局カスケード入出力部が動作することを特徴としたターミナルシステム。
【請求項5】
請求項1から4において、子局アドレス部と、前記子局アドレス部にカスケード接続された子局カスケード入出力部を投光移動信号によりデータを転送することを特徴としたターミナルシステム。
【請求項6】
請求項5において、子局アドレス部と続く子局カスケード入出力部さらに続く子局カスケード入出力部に、順次投光移動信号としてそれぞれを固定するパイプラック或いは配線ダクトの内部或いは空間を光伝送することを特徴とするターミナルシステム。
【請求項7】
請求項1から6において、子局カスケード入出力部をカスケード入力部とカスケード出力部に分け、単一或いは複数のカスケード出力部から投光する光で空間を跨いで透過させ、単一或いは複数のカスケード入力部で投光信号を受光し、単一或いは複数の受光信号の論理和或いは論理積を取り、空間容積の大きい物体の検知を行うことを特徴とするターミナルシステム。
【請求項8】
請求項1から6において、複数の反射型センサターミナルを格子状に配置し、得られた信号の論理和、論理積を取り、空間容積の大きい物体の検知をすることを特徴とするターミナルシステム。
【請求項9】
請求項1から8において、透過型センサ群および反射型センサ群を混合して使用することを特徴とするセンサターミナルシステム。
【請求項10】
請求項7、8において、複数のターミナルの論理和を取り、物体の検知をすることを特徴とするターミナルシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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