説明

ターンテーブル装置

【課題】電波暗室内で、測定用アンテナを用いて電子機器の電磁波障害やアンテナのアンテナ特性などを測定する際に用いられるターンテーブル装置において、被測定体に接続される高周波ケーブルなどの配線が被測定体の測定結果に影響を与えないターンテーブルを提供する。
【解決手段】ターンテーブル装置10は、上下に配置された第1、第2の回転体12と、第1、第2の回転体12、13を互いに接続して空隙Sを形成する筒状接続部材14と、を備え、第1の回転体12は被測定体Iの高周波ケーブルCに接続するロータリコネクタ12Aを有すると共に第2の回転体13は高周波ケーブルCが貫通する貫通孔13Aを有し、且つ、第2の回転体13は、その上面に電波吸収体15を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電波暗室において電子機器やアンテナ等の被測定体を測定用アンテナに対向させて設置するターンテーブル装置に関し、更に詳しくは、被測定体に接続された高周波ケーブル等の配線が被測定体の測定結果に与える影響を抑制することができるターンテーブル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ターンテーブル装置は、測定用アンテナを用いて電子機器の電磁波障害やアンテナのアンテナ特性等を測定する際に、電子機器やアンテナ等の被測定体を設置するために用いられている。ターンテーブル装置上に被測定体を設置する時には、被測定体は高さ調整用の設置体を介してターンテーブル装置上に設置される。ターンテーブル装置上の被測定体は、電波暗室の外部に設置された測定機器等と高周波ケーブル等の配線を介して接続されている。測定時には、ターンテーブル装置を回転させながら被測定体について各種の測定を行う。配線が電波暗室内で無垢のまま存在すると、配線において電磁波が放射され、あるいは反射されて、被測定体の測定結果に悪影響を及ぼす虞がある。そこで、ターンテーブル装置上の被測定体と電波暗室外の測定用機器等とを接続する配線には種々の電磁波シールド対策が講じられている。
【0003】
例えば、特許文献1には電波暗室とは別に独立した電磁波シールド室を設けた電波暗室設備が提案されている。この電波暗室設備は、図5に示すように、供試機Aと接続された対向機Bを含む試験、測定を行う電磁波シールド付き電波暗室101を具備し、上記対向機Bを収納する電磁波シールド室102を、上記供試機Aを収納する電波暗室101と独立して設け、供試機Aと対向機Bとを接続する線路Cを通す通路103を少なくとも一個所持ち、この接続通路103を外部に対し電磁波シールドした構造とし、接続通路103に少なくとも一個所の電磁波遮断構造として遮蔽体104を設けたものである。ターンテーブル105は、電波暗室101の床面に設けられ、ケーブル収納用ピット106内に設置された支持駆動機構107によって回転駆動するようになっている。また、電波暗室101、電磁波シールド室102及び接続通路103は、いずれも電磁波シールド材108によって電磁波シールド構造になっている。この構造から遮蔽体104による電波暗室103と電磁波シールド室104との遮断の程度を適宜変えることにより、この種の測定、試験において対向機Bの影響を最小に抑え、本来必要とされる供試機Aのみの高精度の評価を可能にしている。尚、図5において、109は電波吸収体である。
【0004】
また、電磁波測定結果に対する信頼性を向上させるターンテーブル装置が特許文献2において提案されている。この技術では、ターンテーブルである回転台201の上面に電波吸収体202が配置されている。電波吸収体202の底面には位置決め固定用穴部202Aが設けられ、回転台201の上面には位置決め固定用穴部202Aに嵌る位置決め用突起部203がそれぞれ設けられている。位置決め固定用穴部202Aに位置決め固定用突起部203を嵌め込むことで、電波吸収体202を回転台201上に固定し、回転台201が回転する時に電波吸収体202の初期位置からの位置ズレを防止し、測定精度を高めるようにしている。尚、図6において、204は、被測定体を設置する際の高さ調整用台、205は回転駆動機構である。
【0005】
【特許文献1】特許第2952168号公報
【特許文献2】特開2004-239768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ターンテーブル105の下方、即ち、電波暗室101の下方に電磁波シールド室102を設け、線路Cが電磁波シールド構造の電磁波シールド室102及び接続通路103内に収納されているため、線路Cが供試機Aの測定結果に影響することはないが、電波暗室101を新設し、あるいは増設する場合には、電磁波シールド室102を設けるために電波暗室101の床面に大規模な工事が必要になり、また、電波暗室101が二階以上に設置されている場合には、床構造の制約から電波暗室101の下方に電磁波シールド室102や接続通路103を新設し、あるいは増設することができない。
【0007】
また、特許文献2に記載の技術では、回転台201の上面に電波吸収体202が設置され、回転台201に設けられた位置決め固定用突起部203を電波吸収体202の位置決め固定用穴部202A内に嵌め込んで電波吸収体202の回転時の位置ズレを防止しているが、被測定体の配線は高さ調整用台204から回転台201の接続部まで引き出されるため、配線には電磁波シールド対策が必要である。電磁波シールド対策として、例えばフェライトコアを配線の全長に渡って装着するため、大量のフェライトコアが必要になり、配線にかかる負荷重量が大きくなり、場合によってはフェライトコアの重量で被測定体を損傷させる虞がある。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、被測定体に接続される高周波ケーブル等の配線が被測定体の測定結果に与える影響を抑制することができるターンテーブル装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1に記載のターンテーブル装置は、少なくとも、駆動機構を介して回転する第1の回転体と、この回転体の上方に所定の空隙を介して配置され且つ被測定体が設置される第2の回転体と、を備え、上記第1、第2の回転体は、接続部材を介して互いに接続されたターンテーブル装置であって、上記第1の回転体は上記被測定体に接続された配線との接続部を有すると共に上記第2の回転体は上記被測定体に接続された配線が貫通する貫通孔を有し、且つ、上記第2の回転体は、少なくともその上面に電波吸収体を有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載のターンテーブル装置は、請求項1に記載の発明において、上記被測定体を設置するための設置体を有し、上記設置体は上記配線が貫通する貫通孔を有することを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項3に記載のターンテーブル装置は、請求項2に記載の発明において、上記設置体は、比誘電率が1に近い材料によって形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項4に記載のターンテーブル装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記第1、第2の回転体の外周面は、上記空隙を跨いで設けられた電波吸収体によって被覆されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、被測定体に接続される高周波ケーブル等の配線に起因する電磁波の影響を抑制することができるターンテーブル装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図1〜図4に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。
【0015】
第1の実施形態
本実施形態のターンテーブル装置10は、例えば図1の(a)、(b)に示すように、電波暗室20の床面21上に基台11Aを介して設けられた回転駆動機機構11と、回転駆動機機構11を介して回転する第1の回転体12と、第1の回転体12の上方に所定の空隙Sを介して配置された第2の回転体13と、第1、第2の回転体12、13を互いに接続して空隙Sを形成する接続部材14と、を備え、例えば電波暗室20内に設置された測定用アンテナ(図示せず)と対向して配置され、第2の回転体13上に被測定体(例えば、電子機器や被測定用アンテナ)Iを設置するように構成されている。測定用アンテナは、例えばアンテナポジショナ等の搭載手段に設置され、被測定体Iの電磁波の影響や被測定用アンテナのアンテナ特性を測定する。
【0016】
第1の回転体12と第2の回転体13との接続部材14の形態は、特に制限されるものではなく、接続部材14は、例えば第1、第2の回転体12、13の周方向に所定間隔を空けて配置された複数本の支柱で構成されていても良く、また、円筒状の接続部材として形成されていても良い。
【0017】
第2の回転体13及び回転駆動機構11の基台11Aの上面には電波吸収体15がそれぞれ設けられ、第2の回転体13及び基台11A上の電波吸収体15において電磁波を吸収し、反射しないようになっている。また、電波暗室20の床面21にも電波吸収体15が敷設されている。電波吸収体15は、電磁波を吸収し、反射しない材料で形成されたものであれば特定の材料に制限されるものではない。このような材料としては、従来公知の材料、例えばウレタンフォームやスチロール等の樹脂にカーボンを含浸させた樹脂材料等がある。電波吸収体15の形態は、特に制限されず、図1の(a)に示すようにピラミッド型に形成されたものであって良く、また、板状に形成されたものであっても良い。また、第2の回転体13自体は電波吸収体として形成されたものであっても良い。
【0018】
第2の回転体13上に被測定体Iを設置する場合には設置体16が用いられる。設置体16は、電波吸収体15を介して第2の回転体13上に設置され、測定用アンテナに応じて被測定体Iの高さを調整する。この設置体16は、例えば比誘電率が1に近い材料、例えば発泡スチロール等の樹脂材料4によって形成されていることが好ましい。また、本実施形態では、図1の(a)に示すように、第1、第2の回転体12、13はそれぞれ例えば略同一外径を有する円板状に形成され、設置体16は第1、第2の回転体12、13と略同一の外径を有する円柱状に形成されている。
【0019】
設置体16は、ターンテーブル装置10の回転によって電波吸収体15上で位置ズレしないように第2の回転体13上に固定されている。設置体16の固定手段は、特に制限されず、例えば第2の回転体13に設けられた複数の突起(図示せず)がこれらの突起に対応して設置体16に設けられた嵌合孔(図示せず)に嵌入する構造であっても良く、あるいは第2の回転体13に設けられた複数の嵌合孔に、設置体16に設けられた複数の突起が嵌入する構造であっても良い。
【0020】
また、被測定体Iは、高周波ケーブルCを介して電波暗室20外に設置された測定用機器(図示せず)と接続されている。そのため、第1の回転体12の上面中央部には高周波ケーブルCとの接続部としてロータリコネクタ12Aが設けられ、また、第2の回転体13及び設置体16には高周波ケーブルCが貫通する貫通孔13A、16Aがそれぞれ形成されている。被測定体Iは、高周波ケーブルCを介してロータリコネクタ12Aに接続される。高周波ケーブルCが長い場合には、余分の高周波ケーブルC1、即ち余長分C1は、第1の回転体12と第2の回転体13との間に形成された空隙S内、つまり接続部材14の内側に円環状に畳んで収納されている。
【0021】
本実施形態では、高周波ケーブルCは、設置体16の貫通孔16A、第2の回転体13の貫通孔13Aを通り、余長分C1は接続部材14の内側に収納されていると共に電波吸収体15によってその上方の測定領域から隔離されているため、高周波ケーブルCが電磁波の放射源やアンテナとして機能することがなく、測定時の電磁波と干渉することがなく、また、測定時の電磁波を受けることもなく、被測定体Iの測定結果への影響を防止し、あるいは抑制することができる。高周波ケーブルCは、回転駆動機構11の基台11Aから電波暗室20外の測定用機器に至る部分は、電波吸収体15内を経由しているため、測定時の電磁波と干渉することがなく、測定結果への影響を抑制することができる。即ち、基台11A上の高周波ケーブルCから電磁波が放射されても、その電磁波が測定用の電磁波と殆ど干渉することがなく、その影響を防止し、あるいは抑制することができる。
【0022】
高周波ケーブルCの測定結果への影響を調べるために、例えば、図1の(a)に示すように高周波ケーブルCが設置体16の貫通孔16A及び第2の回転体13の貫通孔13Aを通るターンテーブル装置10と、図2に示すように高周波ケーブルCが第2の回転体53の外側を通るターンテーブル装置50とを用いて、ダイポールアンテナの指向性(垂直偏波)を測定し、それぞれの測定値の最大値と最小値の差を求めて比較した。これらの高周波ケーブルCの長さはそれぞれ約2mであった。その結果、図1の(a)に示すターンテーブル装置10の場合にはその差が2.4dBであったが、図2に示すターンテーブル装置50にはその差が2.7dBであった。尚、図2では、第1の実施形態の10番台の符号の示す部材には、50番台の符号を付して示してある。
【0023】
つまり、本実施形態の場合には、高周波ケーブルCをターンテーブル装置50の側面に引き出した場合より最大値と最小値の差が0.3dB減少し、測定精度が向上していることが判った。これは、高周波ケーブルの余長分C1が電波吸収体15の下方に位置しているため、高周波ケーブルCから周囲への電磁波の放射や反射が抑制され、アンテナ指向性のバラツキが減少したことを意味する。更に、第1の回転体12と第2の回転体13の間の空隙S内に高周波ケーブルCの余長分C1を収納する構造になっているため、従来のように電波暗室の下方に独自の電磁波シールド室を設ける必要がなく、しかも電磁波シールド室に相当する空隙Sを簡単且つ低コストで設けることができる。
【0024】
以上説明したように本実施形態によれば、回転駆動機構11を介して回転する第1の回転体12と、この回転体12の上方に所定の空隙Sを介して配置され且つ被測定体Iが設置される第2の回転体13と、第1、第2の回転体12、13を互いに接続して空隙Sを形成する接続部材14と、を備え、第1の回転体12は被測定体Iの高周波ケーブルCと接続されるロータリコネクタ12Aを有すると共に第2の回転体13は高周波ケーブルCが貫通する貫通孔13Aを有し、且つ、第2の回転体13は、その上面に電波吸収体15を有するため、第1、第2の回転体12、13間の空隙Sが電波暗室20内の測定領域の電磁空間から隔離され、高周波ケーブルC由来の電磁波が第2の回転体13上方の電磁波と干渉することがなく、あるいは測定領域から電磁波を受けることがなく、高周波ケーブルCが被測定体Iの測定結果に与える影響を抑制することができる。
【0025】
また、第1の回転体12と第2の回転体13との間の空隙Sが電波吸収体15によって電磁波シールド構造となるため、電波暗室20の下方に独立の電磁波シールド室を設ける必要がなく、従って、電波暗室が設けられた階床に関係なく、電磁波シールド室に相当する空隙Sを簡単且つ低コストで設けることができる。
【0026】
また、設置体16は高周波ケーブルCが貫通する貫通孔16Aを有し、更に、比誘電率が1に近い材料(発泡スチロール)によって形成されているため、被測定体Iの高周波ケーブルCを設置体16の貫通孔16A内に通すことで、高周波ケーブルCからの放射電磁波が被測定体Iの測定領域における電磁波と干渉することがなく、また、測定領域の電磁波を受けることもなく、被測定体Iの測定結果の測定精度及び信頼性を向上させることができる。また、被測定体Iの高周波ケーブルCを設置体16の貫通孔16A内に通すことで、高周波ケーブルCの長さを最短で済ますことができる。更に、接続部材14が筒体として形成されている場合には、第1、第2の回転体12、13間の空隙Sを電波暗室20から完全に隔絶することができるため、高周波ケーブルCによる影響をより確実に防止することができる。
【0027】
第2の実施形態
本実施形態では第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を付し、本実施形態の特徴についてのみ説明する。本実施形態のターンテーブル装置10Aでは、図3に示すように、回転駆動機構11、第1、第2の回転体12、13、接続部材14、電波吸収体15及び設置体16を備え、第1、第2の回転体12、13それぞれの外周面が電波吸収体15で包囲されている以外は、第1の実施形態に準じて構成されている。つまり、本実施形態では、第2の回転体13の上面が電波吸収体15で被覆されている他、第1、第2の回転体12、13それぞれの外周面全面がこれら両者間に形成された空隙Sを跨いで設けられた電波吸収体15によって完全に被覆されている。従って、第1、第2の回転体12、14間の空隙Sが電波暗室20から電磁的に独立し、空隙S内に収納された高周波ケーブルCが被測定体Iの測定結果に与える影響を確実に防止することができる。
【0028】
従って、本実施形態によれば、空隙Sを電波吸収体15で完全に包囲することによって、空隙S内の高周波ケーブルCが電波暗室20から電磁的に確実に独立し、高周波ケーブルCの影響をより確実に防止することができ、測定精度及び信頼性を更に向上させることができる。
【0029】
第3の実施形態
本実施形態でも第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を付し、本実施形態の特徴についてのみ説明する。本実施形態のターンテーブル装置10Bでは、図4に示すように、回転駆動機構11、第1、第2の回転体12、13、接続部材14、電波吸収体15及び設置体16を備え、第1の回転体12と第2の回転体13の間に第3の回転体17が介在している以外は、第1の実施形態に準じて構成されている。
【0030】
つまり、本実施形態では、第1の回転体12と第3の回転体17は、これら両者間に空隙Sを形成する接続部材14Aによって互いに接続され、また、第2の回転体13と第3の回転体17は、これら両者間に空隙S’を形成する接続部材14Bによって互いに接続されている。接続部材14A、14Bは同一の部材として構成されている。第3の回転体17には第1、第2の回転体12、13と同様にその軸芯に貫通孔17Aが形成され、この貫通孔17Aを高周波ケーブルCが貫通している。また、上下の空隙S、S’は同一大きさでも異なる大きさでも良い。第1、第2の回転体12、13の間には第3の回転体17の他に、更に同種の回転体を複数段増設して多段構造のターンテーブル装置として構成されたものでも良い。本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
【0031】
尚、本発明は上記実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の各構成要素は必要に応じて適宜設計変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、例えば電波暗室内に設置されるターンテーブル装置として好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)、(b)はそれぞれ本発明のターンテーブル装置の一実施形態を示す図で、(a)はその側面図、(b)はその平面図である。
【図2】図1に示すターンテーブル装置と比較するためのターンテーブル装置を示す側面図である。
【図3】本発明のターンテーブル装置の他の実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明のターンテーブル装置の更に他の実施形態を示す側面図である。
【図5】従来のターンテーブル装置が適用された電波暗室設備の要部を示す断面図である。
【図6】従来のターンテーブル装置の他の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
10、10A、10B ターンテーブル装置
11 回転駆動機構
12 第1の回転体
12A ロータリコネクタ
13 第2の回転体
13A 貫通孔
14 接続部材
15 電波吸収体
16 設置体
16A 貫通孔
I 被測定体
C 高周波ケーブル(配線)
S、S’ 空隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、駆動機構を介して回転する第1の回転体と、この回転体の上方に所定の空隙を介して配置され且つ被測定体が設置される第2の回転体と、を備え、上記第1、第2の回転体は、接続部材を介して互いに接続されたターンテーブル装置であって、上記第1の回転体は上記被測定体に接続された配線との接続部を有すると共に上記第2の回転体は上記被測定体に接続された配線が貫通する貫通孔を有し、且つ、上記第2の回転体は、少なくともその上面に電波吸収体を有することを特徴とするターンテーブル装置。
【請求項2】
上記被測定体を設置するための設置体を有し、上記設置体は上記配線が貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載のターンテーブル装置。
【請求項3】
上記設置体は、比誘電率が1に近い材料によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載のターンテーブル装置。
【請求項4】
上記第1、第2の回転体の外周面は、上記空隙を跨いで設けられた電波吸収体によって被覆されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のターンテーブル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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